JPH11222798A - プリント配線基板用基材、積層板及びそれらの製造方法 - Google Patents
プリント配線基板用基材、積層板及びそれらの製造方法Info
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Abstract
び誘電率の上昇を抑制して高周波特性を向上させ、更に
ランドピール強度を改善することができるプリント配線
板用基材、該基材によって構成される積層板を提供す
る。 【解決手段】 パラ系アラミド繊維を主要繊維とし、さ
らに繊維状バインダー、熱接着性フィブリド及び樹脂バ
インダーから選ばれた少なくとも一種を含有する不織布
に加熱圧縮処理を施した後、コロナ放電処理を施してプ
リント配線基板用基材を製造する。該基材に熱硬化性樹
脂を含浸し、乾燥してプリント配線基板用プリプレグを
製造する。該プリプレグを複数枚積層した積層体の両面
に銅箔を積層して加熱圧縮成形してプリント配線基板用
積層板を製造する。
Description
した混抄不織布からなる積層板基材、特にプリント配線
基板として用いられる積層板用の基材とその製造方法に
関する。また、本発明は、前記基材を用いたプリント配
線基板用のプリプレグ、該プリプレグの積層板及びそれ
らの製造方法に関する。
行し、プリント配線板に実装される部品は挿入型から面
付け型に替わり、それに伴い、プリント配線板への実装
方式も表面実装方式が主流となっている。この表面実装
方式においては、表面実装されるチップ等の部品とプリ
ント配線板との接続信頼性が大きな問題となる。即ち、
両者の熱膨張係数をできるだけ近い値にする必要があ
る。最近の薄型表面実装タイプのチップの熱膨張係数は
5×10-6℃であるのに対して、従来多用されているガ
ラス不織布にエポキシ含浸した基板は、その3倍程度の
熱膨張係数となっている。
る。一般に従来のFR−4の誘電率は4.7〜5.1程
度であり、このように相対的に高い誘電率は隣接する信
号回路の電気パルスの伝播速度を遅くするので、過度の
信号遅延時間を生じる。将来的にプリント配線板内の信
号伝播による遅延時間は非常に重要になるから、低い誘
電率の積層板用基材が必要とされる。尚、FR−4と
は、ガラス布基材にエポキシ樹脂を含浸し積層したプリ
ント配線板用銅張積層板である(JIS規格NEMA番
号)。
基本材料である積層板として、負の熱膨張係数を有し、
且つ誘電率が低い芳香族ポリアミド繊維からなる不織布
を基材とした積層板が検討されている。その代表的な一
例として、特公平5−65640号公報にはp−フェニ
レンテレフタラミド繊維フロックとm−フェニレンイソ
フタルアミドフィブリッドとを混合抄紙後、加熱圧縮処
理を施した基材が記載されている。上記基材は、熱膨張
係数が小さく高密度実装に適する上、軽量であるため携
帯電話等の携帯機器に適している。しかしながら、該基
材は吸湿性が高く、プリント配線板とした時、吸湿によ
り基板のtanδ及び誘電率の上昇を伴い、電気的な問
題を発生する。
リント配線板と面付け型部品との接着力が重要となる。
特に、携帯電話等、携帯用小型電子機器では、使用中に
落とす、ぶつけるなど、衝撃が加えられる危険が大きい
ため、この接着力の強化が強く求められている。
層板上に接着された微小な銅箔の上にハンダ付けされ
る。プリント配線板と銅箔の接着力(以下ランドピール
強度とする)の強化が面付け型部品とプリント配線板と
の接着強度向上に必須である。
は、パラ系アラミド繊維を主体とした混抄不織布よりな
る積層板用基材の吸湿性を下げることによりプリント配
線板の吸湿率を下げることである。更に、ランドピール
強度を改善することである。プリント配線版の吸湿率を
下げることにより、芳香族ポリアミド繊維が持っている
特性を生かしつつ、tanδ及び誘電率の上昇を抑制し
高周波特性を向上させ、尚且つリペアが可能な積層板を
提供することが可能となる。更に、ランドピール強度を
改善することにより、上記積層板を使用した電子機器の
耐衝撃性を向上させ、衝撃によっても故障しにくい小型
・高性能の電子機器を提供することが可能となる。
の本発明は、下記の各発明を包含する。 (1)パラ系アラミド繊維を主要繊維とし、さらに繊維
状バインダー、熱接着性フィブリド及び樹脂バインダー
から選ばれた少なくとも一種を含有する不織布に加熱圧
縮処理を施した後、コロナ放電処理を施したことを特徴
とするプリント配線基板用基材の製造方法。
ェニレンテレフタラミド繊維及びp−フェニレンジフェ
ニールエーテルテレフタラミド繊維から選ばれる少なく
とも一種であることを特徴とする前記(1)記載の本発
明のプリント配線基板用基材の製造方法。 (3)前記繊維状バインダー及び熱接着性フィブリド
は、その加熱圧縮処理後の軟化温度が140℃以上であ
ることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の本発明
のプリント配線基板用基材の製造方法。
ニレンイソフタラミド繊維、フェノール樹脂繊維、ポリ
アリレート繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポ
リイミド繊維及びポリエーテルエーテルケトン繊維から
選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする前記
(1)〜(3)のいずれかに記載の本発明のプリント配
線基板用基材の製造方法。 (5)前記熱接着性フィブリドは、m−フェニレンイソ
フタルアミド及びポリアリレートから選ばれた少なくと
も一種であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれ
かに記載の本発明のプリント配線基板用基材の製造方
法。 (6)コロナ放電処理強度が15W/m2 /min〜1
000W/m2 /minであることを特徴とする(1)
〜(5)のいずれかに記載の本発明のプリント配線基板
用基材の製造方法。
のプリント配線基板用基材の製造方法にしたがって製造
されたプリント配線基板用基材。 (8)前記(1)〜(6)に記載の本発明のプリント配
線基板用基材の製造方法にしたがって製造された基材に
熱硬化性樹脂を含浸し、乾燥して得られたプリント配線
基板用プリプレグ。
ト配線基板用プリプレグを複数枚積層し、加熱圧縮成形
して得られるプリント配線基板用積層板。 (10)前記(8)に記載の本発明のプリント配線基板
用積層板の両面、又は両面と各プリプレグ間に銅箔から
なるランドを有するプリント配線基板。
理とは、回転するロールとそれに沿う形でロールに近接
して設置された電極に、高電圧の交流を供給することで
ロールと電極の間に発生する放電中に、処理基材を通過
させ、表面改質を行うことである。アラミド繊維、若し
くはアラミド繊維を含む不織布にコロナ放電処理を施し
た後、マトリックス樹脂を含浸する検討は特開平1−1
23835剛公報等で行われているが、これらはいずれ
も、成形材の引っ張り強度等、成形材そのものの強度を
高めることを目的としており、成形材表面に接着された
微少な銅箔等との接着強度の向上効果、及び成形材表面
に接着された銅箔との接着力を均一に向上させる方法に
ついては言及されていない。また、電子機器用プリント
配線版に必要な吸湿率低下に関する記述はない。
に記載されているp−フェニレンテレフタラミド繊維フ
ロックとp−フェニレンイソフタルアミドフィブリドと
を混抄した後、加熱圧縮処理して製造されている基材
は、銅箔との接着強度が十分ではないし、吸湿性が大き
いという問題点をも有している。
繊維として含有するプリント配線基板用基材について鋭
意検討の結果、p−アラミド繊維に加えて、繊維状バイ
ンダー、熱接着性フィブリド及び樹脂バインダーから選
ばれた少なくとも一種を有する不織布に加熱圧縮処理を
施して製造した、p−アラミド繊維を主要繊維成分とし
て含有する混抄不織布にコロナ放電処理を施して積層板
用基材を製造し、次いで、該基材にワニス樹脂を含浸し
てプリプレグを成形し、さらに該プリプレグを積層し、
加熱圧縮成形して得られた積層板が吸水率が低く、ま
た、積層板表面に接着された微小な銅箔と積層板との接
着強度が高いことを見出し、本発明に到達した。
混抄不織布に加熱圧縮処理を施し、ついでコロナ放電処
理を施した不織布等が含まれる。本発明におけるプリプ
レグには、前述したようなp−アラミド繊維を主要繊維
成分として含有する混抄不織布にコロナ放電処理を施し
た基材不織布に熱硬化性樹脂を含浸して乾燥した1枚の
シートで、将来、上記プリント配線板用積層板に使用さ
れるものが含まれる。
プリプレグを加熱圧縮成形したもの、及びそれに金属箔
張りしたものが含まれる。また、内層と表面層にプリン
ト配線を有する、いわゆる多層板も含まれる。
ては、アミノ基がパラ位置に配置している芳香族ジアミ
ンとカルボキシル基がパラ位置に配置している芳香族ジ
カルボン酸との交互共重合体であり、例えば、ポリ(p
−フェニレンテレフタラミド)やポリ(P−フェニレン
ジフェニルエーテルテレフタラミド)などを繊維とした
ものが挙げられる。
は、抄紙工程及び/又は加熱圧縮処理工程で一旦軟化
し、パラ系アラミド繊維間、若しくは繊維状バインダ
ー、熱接着性フィブリド同士を接着するものである。繊
維状バインダー及び熱接着性フィブリドを構成する成分
は熱可塑性、熱硬化性を問わないが、加熱加圧処理後の
軟化温度が140℃以上であることが好ましい。このよ
うな繊維状バインダー、熱接着性フィブリドの構成成分
としては、1−フェニレンイソフタラミド繊維、フェノ
ール樹脂繊維、ポリアリレート繊維、ポリフェニレンサ
ルファイド繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルエーテ
ルケトン繊維が適当である。加熱加圧処理後の軟化温度
が140℃以下ではハンダリフロー等の熱履歴によって
繊維間の接着が緩み、積層板の反り等の障害が生じる。
パラ系アラミド繊維を主体とする限り、繊維状バインダ
ー、熱接着性フィブリドはいかなるものでもコロナ処理
による吸湿率低下、ランド強度向上の効果が得られる。
含有量は、特に限定されるものではないが、これらの合
計が40重量%以下であることが望ましい。これ以上の
含有量では加熱圧縮処理後の基材の空隙率が小さくな
り、積層板作成時に含浸される樹脂ワニスの浸透性が悪
化し、また、加熱圧縮処理時に用具汚れを生じやすくな
る。
形態としては、繊維径5〜15μm、繊維長1〜6mm
のものが好ましい。パラ系アラミド繊維、繊維状バイン
ダーの繊維径は細い方が混抄不織布の絡み合い個所を多
くし、混抄不織布の強度の観点からは有効であるが、抄
造時のスラリーの分散性・濾水性とのバランスで概ね上
記範囲が選択される。パラ系アラミド繊維の繊維長につ
いては、長い方が、繊維の絡み合い個所を多くし、混抄
不織布の強度の観点からは有効であるが、抄造時のスラ
リーの分散性に対しては、繊維長は短い方が良く、概ね
上記範囲で選択される。
バインダーを加えた積層板用基材もコロナ放電処理によ
り吸湿率、ランドピール強度を向上させることができ
る。樹脂バインダーを加えることにより、低い熱ロール
温度や低い線圧で高速で結合強度を上げることが可能と
なり、また繊維状バインダー、熱接着性フィブリドを含
まない積層板用基材も可能となる。混抄不織布の樹脂バ
インダーの含有率は、不織布全重量に対して25重量%
以下であることが好ましい。25重量%より多いと積層
板形成時に基材を構成する繊維同士の接着が緩み、基材
に含浸している熱硬化性樹脂が積層体成型時の熱と圧力
により溶融し流動する際、基材の不均一な変形が助長さ
れる危険性があり、更には、熱ロールによる加熱圧縮処
理の際に、熱ロールへ付着及び該基材の表面のケバ立ち
が発生する等の危険もある。樹脂バインダーとしては、
エポキシ樹脂の外、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリエステル樹脂等が本発明では使用可
能であるが、これに限定されるものではない。
m2 〜1000W/min/cm2が好適であり、これ
より低い出力では効果が得られず、これより高い出力で
は処理基材にピンホールなどの損傷が生じる。コロナ放
電処理を行うときのシートの移動速度は特に限定するも
のではないが、20m/min以下が好ましい。コロナ
処理速度が高速過ぎると印可する電力を高くしなければ
ならなくなり、コロナ放電エネルギーの電極位置による
バラツキが生じ、結果として銅箔と基板との接着力に場
所によるバラツキが大きくなるという弊害が生じる。こ
のような場合、2段以上連続してコロナ処理する、若し
くは電極をロール上に2個以上設置することにより銅箔
との接着力を均一に向上させることが可能である。ま
た、コロナ処理の雰囲気は空気中、若しくは窒素などの
不活性ガス中でも効果が得られるが、不活性ガス中でコ
ロナ処理をした場合、特に誘電率の向上効果が高い。コ
ロナ処理は不織布両面に行うことが好ましいが、片面の
みの処理でも十分な効果が得られる。
着性フィブリド、樹脂バインダーのパラ系アラミド繊維
への融着あるいは、樹脂バインダー、熱接着性フィブリ
ド同士の融着、樹脂バインダーと繊維との接触域の増
大、硬化進行を目的として行われる。更には、この処理
により、シート中の空隙を少なくし、含浸樹脂の量を少
なくする効果がある。樹脂量が多いとプレス時の樹脂流
れ、熱膨張係数の増加などの問題がある。加熱圧縮処理
の方法は特に限定されるものではないが、1対の熱ロー
ルを通すことにより、加熱圧縮処理するのが一般的であ
る。1回の熱ロールによる加熱圧縮処理で空隙が十分減
少しない場合、2回に分けて、連続乃至は非連続的に処
理することもできる。ここで連続的とは、1次熱ロール
を通過した不織布を10数秒以内に2次熱ロールに通す
ことを意味し、非連続とは、1次熱ロールを通過した不
織布を一旦巻き取り、巻き取った不織布を2次熱ロール
に通すことを意味する。
ロナ放電処理を施す。コロナ放電処理は加熱圧縮後に施
すことが適当である。加熱圧縮処理前にコロナ放電処理
を施しても、加熱圧縮工程で繊維の表面改質効果は失わ
れる。
グ及び積層板は下記のように製造される。本発明により
得られた基材に、不純物を含まず電気抵抗の高いエポキ
シ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸して、乾燥・硬化して
プリプレグを製造する。ついで、複数枚のプリプレグを
加熱加圧成形して積層板を製造する。通常はその上に、
銅などの金属箔を張り、金属箔張り積層板とする。また
は、ビルドアップ工法などにより多層板とする。
繊維がコロナ放電処理により改質され、プリプレグ製造
時に含浸されるエポキシ樹脂の繊維表面の濡れ性が良好
である。そのため、もともと吸湿性のあるパラ系アラミ
ド繊維等の表面をエポキシ樹脂が隙間なく覆い、外部か
らの水分を遮断するため、これまで上記繊維を主体とし
た積層板用基材の欠点であった吸湿率を改善し、上記繊
維を用いた基材の優れた熱膨張率と、高周波用途に必要
な低tanδ、低誘電率という特性をこれまでにない高
い次元で両立できる。更に、繊維とワニス樹脂との接着
性が良好となるため、ワニス樹脂と強固に接着する銅箔
との剥離強度が改善され、これにハンダ付けされている
部品と積層板との接着力が向上する。すなわち上記の積
層板を用いた小型で高性能な電子機器の耐衝撃性を向上
させることが可能となる。
る。尚、本発明は下記の実施例に限定されるものでない
ことはいうまでもない。
装置としてサイリスタ発振方式の、春日電気株式会社製
CG1型高周波電源装置を使用した。また、コロナ処理
装置は1対のコロナ処理ロールとコロナ電極からなるコ
ロナ処理部を2基有する装置によって行われるが、コロ
ナ処理ロールとしては直径250mm、幅350mmの
金属製ロール表面にポリエステルフィルムでカバーを施
したものを用い、放電電極はアルミ製のものを用いた。
m、帝人製「テクノーラ」)とm−フェニレンイソフタ
ラミド繊維(繊維径:17μm、繊維長:6mm、帝人
製「コーネックスWUD」)を用い、抄紙機でシートを
形成し、樹脂バインダーとして水性エポキシ樹脂(ガラ
ス転移点110℃)をスプレーして加熱乾燥により単位
重量72g/cm2 のシートを作成した。各繊維の配合
比は表1に示した。その後、前記混抄不織布を線圧力2
30kg/cm、ロール温度235℃及び線圧力230
kg/cm、ロール温度340℃の1次、2次の1対の
熱ロール間を通すことにより加熱圧縮処理を施し、表1
に示した処理条件でコロナ処理を施し、積層板用基材を
作成した。
処理を施した。その後、コロナ処理条件を表1 に示した
条件で施し、積層板用基材を作成した。
アミド)(ケブラー49とケブラー29を50/50の
比率で混合したもの、繊維径12μm、繊維長3mm、
いずれもデュポン社製)を使用し、熱接着性フィブリド
にm−フェニレンイソフタラミドのフィブリド(ノーメ
ックスを熊谷製テストレファイナーでフリーネス150
mlに叩解したもの)を使用し、樹脂バインダーを使用
せずに長網抄紙機で混抄不織布を作成した。その後、温
度330℃、線圧800kg/cmの1対の熱ロール間
を通過させることにより加熱圧縮処理を施した後、表1
に示した条件でコロナ放電処理を施し、積層板用基材を
作成した。
抄不織布を作成し、加熱圧縮処理を施した。その後、コ
ロナ処理条件を表1に示した条件で施し、積層板用基材
を作成した。
ンダーにカイノール(フェノール樹脂繊維、繊維径14
μm、繊維長6mm)、ベクトランHS、ベクトランN
T(いずれもポリアリレート繊維、クラレ株製、繊維径
16μm、繊維長6mm)、P84(レチング社、ポリ
イミド繊維)、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリ
エーテルエーテルケトン繊維を使用し、表2に示した配
合とした以外、実施例1と同様な方法で混抄不織布を作
成した。ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエーテ
ルエーテルケトン繊維は、いずれも溶融紡糸法で作成し
た、繊維径3デニール、繊維長5mmの繊維を用いた。
その後前記混抄不織布を線圧力230kg/cm、ロー
ル温度260℃及び線圧力230kg/cm、ロール温
度360℃の1次、2次の1対の熱ロール間を通すこと
により加熱圧縮処理を施し、コロナ処理を処理速度10
m/min、コロナ強度600W/m2 /minで施
し、積層板用基材を作成した。
ィブリドにノーメックス、ベクトランNTのフィブリッ
ドを表2の配合で使用した以外、実施例7と同様に混抄
不織布を作成した。その後、コロナ処理を、処理速度1
0m/min、コロナ強度600W/m2 /minで施
し、積層板用基材を作成した。
施例15〜26と同様に積層板用基材を作成した。 比較例11、12 コロナ放電処理を施さない以外、実施例27及び28と
同様に積層板用基材を作成した。
板用基材に臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂ワニ
スを含浸乾燥して、樹脂付着量50%のプリプレグを準
備し、これを5プライ重ねて、その両側に18μmの銅
箔を載置して加熱加圧積層成形により厚み0.5mmの
銅張り積層板を得た。
って作成した銅張り積層板に2mm角のエッチングレジ
ストパターンをレジスト用フレキシブルテープ(サンハ
ヤト株式会社製)で作成した後、エッチングして2mm
角銅箔パターンを作成した。その後、マックウェイト製
端子用ピンをハンダ付けし、ピンの押し倒し強度を測定
した。測定はN=10で行い、下記のA〜Fの6段階で
評価した。
て製造した銅張り積層板の銅箔を、エッチングにより除
去し、800MHzにおける誘電率をヒューレットパッ
カード社RFImpedence/Material
Analyzer 4291A(100MHz〜1.8
GHz)を用いて測定し、下記の6段階で評価した。 A:2.9以上3.1未満 B:3.1以上3.3未満 C:3.3以上3.5未満 D:3.5以上3.7未満 E:3.7以上3.9未満 F:3.9以上4.2未満
て製造した銅張り積層板の銅箔を、エッチングにより除
去し、、50℃で48時間加熱し、絶乾状態にし、重量
を測定した。ついで、121℃、2気圧で6時間吸湿さ
せ、重量を測定し、絶乾状態との重量差を絶乾状態の重
量で割り、吸水率を計算した。吸水率は下記6段階で評
価した。 A:0%以上0.5%未満 B:0.5%以上0.8%未満 C:0.8%以上1.1%未満 D:1.1%以上1.4%未満 E:1.4%以上1.7%未満 F:1.7%以上2.0%未満
ブラー49を1/1の比率で配合した。2) 樹脂バインダー:水性エポキシ樹脂、原料繊維に対す
る重量比を添加率とした。3) 処理回数:処理回数2回のものはコロナ処理機を2台
直列に配置し、連続的に2段処理した。
により、パラ系アラミド繊維を主体とした積層板用基材
の吸湿率、誘電率を改善することができ、その結果、前
記積層板を使用した小型・高性能な電子機器の耐衝撃性
を改善すること可能となったものである。
m、帝人製「テクノーラ」)とm−フェニレンイソフタ
ラミド繊維(繊維径:17μm、繊維長:6mm、帝人
製「コーネックスWUD」)を用い、抄紙機でシートを
形成し、樹脂バインダーとして水性エポキシ樹脂(ガラ
ス転移点110℃)をスプレーして加熱乾燥により単位
重量72g/m2 のシートを作成した。各繊維の配合比
は表1に示した。その後、前記混抄不織布を線圧力23
0kg/cm、ロール温度235℃及び線圧力230k
g/cm、ロール温度340℃の1次、2次の1対の熱
ロール間を通すことにより加熱圧縮処理を施し、表1に
示した処理条件でコロナ処理を施し、積層板用基材を作
成した。
Claims (8)
- 【請求項1】 パラ系アラミド繊維を主要繊維とし、さ
らに繊維状バインダー、熱接着性フィブリド及び樹脂バ
インダーから選ばれた少なくとも一種を含有する不織布
に加熱圧縮処理を施した後、コロナ放電処理を施したこ
とを特徴とするプリント配線基板用基材の製造方法。 - 【請求項2】 前記パラ系アラミド繊維が、p−フェニ
レンテレフタラミド繊維及びp−フェニレンジフェニー
ルエーテルテレフタラミド繊維から選ばれる少なくとも
一種であることを特徴とする請求項1に記載のプリント
配線基板用基材の製造方法。 - 【請求項3】 前記繊維状バインダー及び熱接着性フィ
ブリドは、その加熱圧縮処理後の軟化温度が140℃以
上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリ
ント配線基板用基材の製造方法。 - 【請求項4】 前記繊維状バインダーは、m−フェニレ
ンイソフタラミド繊維、フェノール樹脂繊維、ポリアリ
レート繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリイ
ミド繊維及びポリエーテルエーテルケトン繊維から選ば
れた少なくとも一種であることを特徴とする請求項2に
記載のプリント配線基板用基材の製造方法。 - 【請求項5】 前記熱接着性フィブリドは、m−フェニ
レンイソフタルアミド及びポリアリレートから選ばれた
少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜4に
記載のプリント配線基板用基材の製造方法。 - 【請求項6】 コロナ放電処理強度が15W/m2 /m
in〜1000W/m2 /minであることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか1項に記載のプリント配線基
板用基材の製造方法。 - 【請求項7】 前記請求項1〜6に記載のプリント配線
基板用基材の製造方法にしたがって製造されたプリント
配線基板用基材。 - 【請求項8】 前記請求項1〜6に記載のプリント配線
基板用基材の製造方法にしたがって製造された基材に熱
硬化性樹脂を含浸し、乾燥して得られたプリプレグを複
数枚積層し加熱圧縮成形して得られるプリント配線基板
用積層板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353798A JPH11222798A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | プリント配線基板用基材、積層板及びそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353798A JPH11222798A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | プリント配線基板用基材、積層板及びそれらの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11222798A true JPH11222798A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12389325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353798A Pending JPH11222798A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | プリント配線基板用基材、積層板及びそれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11222798A (ja) |
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