JP2002192522A - プリプレグ及び積層板並びに多層配線板 - Google Patents
プリプレグ及び積層板並びに多層配線板Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面のケバの発生を抑えることができるプリ
プレグを提供する。 【解決手段】 有機繊維4を抄造して湿式不織布シート
1を形成する。湿式不織布シート1のワイヤー面2が外
側に向くようにして複数枚の湿式不織布シート1を重ね
合わせる。これを加熱加圧処理して形成した基材を用い
る。有機繊維4のが密なワイヤー面2が表面に現われ、
ケバの起こりにくい表面状態になる。
プレグを提供する。 【解決手段】 有機繊維4を抄造して湿式不織布シート
1を形成する。湿式不織布シート1のワイヤー面2が外
側に向くようにして複数枚の湿式不織布シート1を重ね
合わせる。これを加熱加圧処理して形成した基材を用い
る。有機繊維4のが密なワイヤー面2が表面に現われ、
ケバの起こりにくい表面状態になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板等と
して使用される多層配線板(多層プリント配線板などの
多層回路積層板)、及びこれを構成するプリプレグと積
層板に関するものであり、特に、ビルドアップ工法によ
り多層配線板を形成する際に好適に用いるプリプレグ及
び積層板に関するものである。
して使用される多層配線板(多層プリント配線板などの
多層回路積層板)、及びこれを構成するプリプレグと積
層板に関するものであり、特に、ビルドアップ工法によ
り多層配線板を形成する際に好適に用いるプリプレグ及
び積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化・軽量化、高密度化に
伴い、プリント配線板に実装される電子部品の実装形態
として表面実装方式が主流となってきている。プリント
配線板の絶縁基板あるいは絶縁層としては、ガラス繊維
織布基材にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグを硬化さ
せて形成したものがほとんどを占めているが、プリント
配線板に電子部品を半田で実装する場合、電子部品と絶
縁基板あるいは絶縁層は実装した電子部品との熱膨張係
数の差が大きく、冷熱サイクルにより、電子部品の半田
接続部にクラックを生じる場合がある。このような観点
から、プリント配線板の絶縁基板・絶縁層を形成するに
あたって、負の熱膨張係数を有する有機繊維の不織布基
材に熱硬化性樹脂を含浸した構成のプリプレグを用いる
ことが注目されている。
伴い、プリント配線板に実装される電子部品の実装形態
として表面実装方式が主流となってきている。プリント
配線板の絶縁基板あるいは絶縁層としては、ガラス繊維
織布基材にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグを硬化さ
せて形成したものがほとんどを占めているが、プリント
配線板に電子部品を半田で実装する場合、電子部品と絶
縁基板あるいは絶縁層は実装した電子部品との熱膨張係
数の差が大きく、冷熱サイクルにより、電子部品の半田
接続部にクラックを生じる場合がある。このような観点
から、プリント配線板の絶縁基板・絶縁層を形成するに
あたって、負の熱膨張係数を有する有機繊維の不織布基
材に熱硬化性樹脂を含浸した構成のプリプレグを用いる
ことが注目されている。
【0003】また、近年の電子機器や電子部品の小型
化、及びそれに伴う回路パターンのファイン化により、
プリント配線板の回路形成工程において、スルーホール
やビアホールの穴径が小さくなり、従来のドリル加工に
よる穴あけが困難になり、レーザー照射による穴あけが
注目されている。特に、ビルドアップ法により多層プリ
ント配線板を製造する場合には、プリプレグの段階ある
いは成形後の絶縁層にレーザーで所定個所にレーザー照
射による微小穴径をあける工法が採用されるようになっ
てきた。このような観点からも、プリント配線板の絶縁
基板・絶縁層を形成するにあたって、有機繊維の不織布
基材に熱硬化性樹脂を含浸した構成のプリプレグを用い
ることが注目されている。
化、及びそれに伴う回路パターンのファイン化により、
プリント配線板の回路形成工程において、スルーホール
やビアホールの穴径が小さくなり、従来のドリル加工に
よる穴あけが困難になり、レーザー照射による穴あけが
注目されている。特に、ビルドアップ法により多層プリ
ント配線板を製造する場合には、プリプレグの段階ある
いは成形後の絶縁層にレーザーで所定個所にレーザー照
射による微小穴径をあける工法が採用されるようになっ
てきた。このような観点からも、プリント配線板の絶縁
基板・絶縁層を形成するにあたって、有機繊維の不織布
基材に熱硬化性樹脂を含浸した構成のプリプレグを用い
ることが注目されている。
【0004】しかし、このプリプレグは不織布基材であ
るため、織物基材に比べると坪量や基材密度のバラツキ
が大きくなる傾向にある。そこで、特開2000−14
1522号公報では、均一な坪量の基材を得る為に不織
布シートを複数枚貼り合わせることにより、基材密度の
バラツキが大きくならないように改善を図っているが、
最近の高密度化に伴い、プリプレグ表面のケバや更なる
プリプレグの均一性が必要となってきている。
るため、織物基材に比べると坪量や基材密度のバラツキ
が大きくなる傾向にある。そこで、特開2000−14
1522号公報では、均一な坪量の基材を得る為に不織
布シートを複数枚貼り合わせることにより、基材密度の
バラツキが大きくならないように改善を図っているが、
最近の高密度化に伴い、プリプレグ表面のケバや更なる
プリプレグの均一性が必要となってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の更なる高密度化
・高ファイン化は、めざましく「2010年のエレクト
ロニクス実装技術ロードマップ」によれば、2002年
には携帯機器マザーボードの外層でプリント配線板のL
/S(ライン/スペース)=50/50μm、サブスト
レートで30/30μmになると言われている。エッチ
ングによるL/Sの細線形成を行う場合、原理的にその
時の銅箔厚みはある一定の厚み以下でないと困難とな
る。そのため高密度化の進展にともなって、銅箔厚みも
薄くなる傾向にあり、今までの35μm箔から18μm
箔が主流となり、12μm箔の使用も増加している。
・高ファイン化は、めざましく「2010年のエレクト
ロニクス実装技術ロードマップ」によれば、2002年
には携帯機器マザーボードの外層でプリント配線板のL
/S(ライン/スペース)=50/50μm、サブスト
レートで30/30μmになると言われている。エッチ
ングによるL/Sの細線形成を行う場合、原理的にその
時の銅箔厚みはある一定の厚み以下でないと困難とな
る。そのため高密度化の進展にともなって、銅箔厚みも
薄くなる傾向にあり、今までの35μm箔から18μm
箔が主流となり、12μm箔の使用も増加している。
【0006】しかし、この銅箔厚みの薄層化により、プ
リプレグ表面のケバが成形後の銅回路の破損(銅箔のシ
ワ・破損)を発生させたり、また、プリプレグを直接レ
ーザーによりビアホール加工し、導電性ぺースト樹脂等
でビア接続を行う工法においては、プリプレグ表面のケ
バによりペースト樹脂を塗り込む際に貼るフィルムとの
間にすきまが生じるためにぺーストにじみが発生したり
することがあった。
リプレグ表面のケバが成形後の銅回路の破損(銅箔のシ
ワ・破損)を発生させたり、また、プリプレグを直接レ
ーザーによりビアホール加工し、導電性ぺースト樹脂等
でビア接続を行う工法においては、プリプレグ表面のケ
バによりペースト樹脂を塗り込む際に貼るフィルムとの
間にすきまが生じるためにぺーストにじみが発生したり
することがあった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、有機繊維の不織布を基材として用いて高密度・高
ファイン多層配線板製造に使用されるプリプレグにおい
て、表面のケバの発生を抑えることができるプリプレグ
を提供することを目的とするものである。また、本発明
は上記のプリプレグを用いた積層板及び多層配線板を提
供することを目的とするものである。
あり、有機繊維の不織布を基材として用いて高密度・高
ファイン多層配線板製造に使用されるプリプレグにおい
て、表面のケバの発生を抑えることができるプリプレグ
を提供することを目的とするものである。また、本発明
は上記のプリプレグを用いた積層板及び多層配線板を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリプレグは、有機繊維4を抄造して湿式不織布シート
1を形成し、湿式不織布シート1のワイヤー面2が外側
に向くようにして複数枚の湿式不織布シート1を重ね合
わせ、これを加熱加圧処理して形成した基材を用いて成
ることを特徴とするものである。
プリプレグは、有機繊維4を抄造して湿式不織布シート
1を形成し、湿式不織布シート1のワイヤー面2が外側
に向くようにして複数枚の湿式不織布シート1を重ね合
わせ、これを加熱加圧処理して形成した基材を用いて成
ることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項2に係るプリプレグ
は、請求項1の構成に加えて、100mm角の範囲内に
おける基材の誘電率の最大値と最小値の差が0.1以下
であることを特徴とするものである。
は、請求項1の構成に加えて、100mm角の範囲内に
おける基材の誘電率の最大値と最小値の差が0.1以下
であることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項3に係るプリプレグ
は、請求項1又は2の構成に加えて、基材が、70〜9
7質量部のポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維
と3〜30質量部のポリ−m−フェニレンイソフタルア
ミド樹脂とを含有して成ることを特徴とするものであ
る。
は、請求項1又は2の構成に加えて、基材が、70〜9
7質量部のポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維
と3〜30質量部のポリ−m−フェニレンイソフタルア
ミド樹脂とを含有して成ることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明の請求項4に係るプリプレグ
は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、基材の
密度が0.50〜0.90g/cm3であることを特徴
とするものである。
は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、基材の
密度が0.50〜0.90g/cm3であることを特徴
とするものである。
【0012】また、本発明の請求項5に係るプリプレグ
は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、基材に
エポキシ樹脂を含浸して成ることを特徴とするものであ
る。
は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、基材に
エポキシ樹脂を含浸して成ることを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明の請求項6に係るプリプレグ
は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、レーザ
ーによるビアホール加工用として用いることを特徴とす
るものである。
は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、レーザ
ーによるビアホール加工用として用いることを特徴とす
るものである。
【0014】本発明の請求項7に係る積層板は、請求項
1乃至5のいずれかに記載のプリプレグを加熱加圧成形
して成ることを特徴とするものである。
1乃至5のいずれかに記載のプリプレグを加熱加圧成形
して成ることを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の請求項8に係る積層板は、
レーザーによるビアホール加工用として用いることを特
徴とするものである。
レーザーによるビアホール加工用として用いることを特
徴とするものである。
【0016】本発明の請求項9に係る多層配線板は、請
求項1乃至5のいずれかに記載のプリプレグをビルドア
ップ工法の絶縁層として用いて成ることを特徴とするも
のである。
求項1乃至5のいずれかに記載のプリプレグをビルドア
ップ工法の絶縁層として用いて成ることを特徴とするも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0018】本発明に係るプリプレグは有機繊維4の不
織布を基材として用いたものであって、湿式不織布シー
ト1の抄造工程(紙層の形成工程であって、抄紙工程と
もいう)におけるワイヤー面2が外側に向くように複数
枚の湿式不織布シート1を重ね合わせて貼り合わせ、加
熱加圧処理した基材を用い、この基材に樹脂を含浸した
後、乾燥したものである。
織布を基材として用いたものであって、湿式不織布シー
ト1の抄造工程(紙層の形成工程であって、抄紙工程と
もいう)におけるワイヤー面2が外側に向くように複数
枚の湿式不織布シート1を重ね合わせて貼り合わせ、加
熱加圧処理した基材を用い、この基材に樹脂を含浸した
後、乾燥したものである。
【0019】本発明において湿式不織布シート1とは、
有機繊維4を湿式抄造法(湿式抄紙法)で抄造(抄紙)
したシートをいい、乾燥前のウェットの状態のものと、
乾燥後のドライの状態のものを含む。本発明において基
材とは上記の湿式不織布シート1を複数枚重ね合わせ、
加熱加圧処理して貼り合わせたシート状のものをいう。
本発明においてプリプレグとは基材に樹脂を含浸し乾燥
したシートをいう。また、本発明のプリプレグは乾燥と
同時あるいは乾燥後に加熱して基材中の樹脂をBステー
ジ化(半硬化状態に)したものであってもよい。
有機繊維4を湿式抄造法(湿式抄紙法)で抄造(抄紙)
したシートをいい、乾燥前のウェットの状態のものと、
乾燥後のドライの状態のものを含む。本発明において基
材とは上記の湿式不織布シート1を複数枚重ね合わせ、
加熱加圧処理して貼り合わせたシート状のものをいう。
本発明においてプリプレグとは基材に樹脂を含浸し乾燥
したシートをいう。また、本発明のプリプレグは乾燥と
同時あるいは乾燥後に加熱して基材中の樹脂をBステー
ジ化(半硬化状態に)したものであってもよい。
【0020】上記の有機繊維4としては、特に限定され
るものではなく、例えば芳香族ポリアミド繊維(アラミ
ド繊維を含む)、ポリエステル繊維(液晶ポリエステル
繊維を含む)、ポリイミド繊維、ポリパラフェニレンベ
ンゾビスオキサゾール繊維等の有機繊維4を挙げること
ができる。中でも芳香族ポリアミド繊維を用いると、レ
ーザー加工性と耐熱性の両方に優れたプリプレグ及び積
層板を得ることができて好ましい。このような芳香族ポ
リアミド繊維としては、例えばアラミド繊維であるポリ
パラフェニレンテレフタルアミドやコポリパラフェニレ
ン−3,4’−オキシドフェニレンテレフタルアミド等
の繊維が挙げられる。なお、芳香族ポリアミド繊維以外
の有機繊維4の具体例としては、上記の液晶ポリエステ
ル繊維であるp−オキシベンゾイルと6−オキシ−2−
ナフトールの共重合体等の全芳香族ポリエステルの繊維
が挙げられる。
るものではなく、例えば芳香族ポリアミド繊維(アラミ
ド繊維を含む)、ポリエステル繊維(液晶ポリエステル
繊維を含む)、ポリイミド繊維、ポリパラフェニレンベ
ンゾビスオキサゾール繊維等の有機繊維4を挙げること
ができる。中でも芳香族ポリアミド繊維を用いると、レ
ーザー加工性と耐熱性の両方に優れたプリプレグ及び積
層板を得ることができて好ましい。このような芳香族ポ
リアミド繊維としては、例えばアラミド繊維であるポリ
パラフェニレンテレフタルアミドやコポリパラフェニレ
ン−3,4’−オキシドフェニレンテレフタルアミド等
の繊維が挙げられる。なお、芳香族ポリアミド繊維以外
の有機繊維4の具体例としては、上記の液晶ポリエステ
ル繊維であるp−オキシベンゾイルと6−オキシ−2−
ナフトールの共重合体等の全芳香族ポリエステルの繊維
が挙げられる。
【0021】一方、上記の有機繊維4を用いて基材を作
製する場合に用いるバインダーとしては、特に限定され
るものではなく、例えば電気絶縁用紙用として用いられ
る水溶性もしくは水分散系の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
脂の繊維やパルプ、これらの併用したものを挙げること
ができる。ここで上記の熱硬化性樹脂としてはエポキシ
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が挙げることが
でき、また、上記の熱可塑性樹脂としてはポリフェニレ
ンサルファイド、メタフェニレンイソフタルアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、芳香族ポリエステル等が挙げることができる。ここ
で、基材を作製するにあたってバインダーとして特にポ
リ−m−フェニレンイソフタルアミド樹脂を用いると、
熱に対する安定性が高く、耐熱性や加熱時の積層板の反
りが良好になり好ましい。
製する場合に用いるバインダーとしては、特に限定され
るものではなく、例えば電気絶縁用紙用として用いられ
る水溶性もしくは水分散系の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
脂の繊維やパルプ、これらの併用したものを挙げること
ができる。ここで上記の熱硬化性樹脂としてはエポキシ
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が挙げることが
でき、また、上記の熱可塑性樹脂としてはポリフェニレ
ンサルファイド、メタフェニレンイソフタルアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、芳香族ポリエステル等が挙げることができる。ここ
で、基材を作製するにあたってバインダーとして特にポ
リ−m−フェニレンイソフタルアミド樹脂を用いると、
熱に対する安定性が高く、耐熱性や加熱時の積層板の反
りが良好になり好ましい。
【0022】そして、本発明の基材を形成するにあたっ
ては、まず、有機繊維4を水などに分散してスラリーを
調製し、このスラリーを丸網式抄造機や長網式抄造機あ
るいは傾斜ワイヤーマシンなどの抄造機ですき上げて湿
式不織布シート1を形成する。この時、バインダーはス
ラリー中に配合しておいても良いし、有機繊維4をすき
上げた後に散布したり塗布したり含浸したりしても良
い。次に、複数枚の湿式不織布シート1を重ね合わせ
る。この時、最も外側に配置される湿式不織布シート1
はそのワイヤー面2が外側に向くように重ね合わされ
る。
ては、まず、有機繊維4を水などに分散してスラリーを
調製し、このスラリーを丸網式抄造機や長網式抄造機あ
るいは傾斜ワイヤーマシンなどの抄造機ですき上げて湿
式不織布シート1を形成する。この時、バインダーはス
ラリー中に配合しておいても良いし、有機繊維4をすき
上げた後に散布したり塗布したり含浸したりしても良
い。次に、複数枚の湿式不織布シート1を重ね合わせ
る。この時、最も外側に配置される湿式不織布シート1
はそのワイヤー面2が外側に向くように重ね合わされ
る。
【0023】ワイヤー面2とは抄造の際に丸網式抄造機
や長網式抄造機の網の表面あるいは傾斜ワイヤーマシン
のワイヤーの表面に接触している面であり、図1に示す
ように、ワイヤー面2は反対側のフェルト面3に比べて
有機繊維4の密度が密で且つ平坦な面である。そして、
本発明では最も外側に配置される湿式不織布シート1の
ワイヤー面2が外側に向くように重ね合せるものであ
り、例えば、二枚の湿式不織布シート1を重ね合わせる
場合はフェルト面3を接触させるようにするのである。
や長網式抄造機の網の表面あるいは傾斜ワイヤーマシン
のワイヤーの表面に接触している面であり、図1に示す
ように、ワイヤー面2は反対側のフェルト面3に比べて
有機繊維4の密度が密で且つ平坦な面である。そして、
本発明では最も外側に配置される湿式不織布シート1の
ワイヤー面2が外側に向くように重ね合せるものであ
り、例えば、二枚の湿式不織布シート1を重ね合わせる
場合はフェルト面3を接触させるようにするのである。
【0024】この後、複数枚の湿式不織布シート1を重
ね合わせたものを熱カレンダー加工などで加熱加圧処理
することにより、複数枚の湿式不織布シート1がバイン
ダーにより一体化されて基材を形成することができる。
この時、バインダーが熱硬化性樹脂の場合は熱硬化する
ことによって、また、バインダーが熱可塑性樹脂の場合
は熱溶融した後固化することによって、各有機繊維4間
を強固に接合させることができると共に湿式不織布シー
ト1の基材として十分な強度を発現させることができる
ものである。加熱加圧の際の温度や圧力や時間は使用す
る有機繊維4やバインダーの種類等によって適宜設定す
ればよいが、例えば、200〜400℃、10〜30M
Pa、1〜2分に設定することができる。
ね合わせたものを熱カレンダー加工などで加熱加圧処理
することにより、複数枚の湿式不織布シート1がバイン
ダーにより一体化されて基材を形成することができる。
この時、バインダーが熱硬化性樹脂の場合は熱硬化する
ことによって、また、バインダーが熱可塑性樹脂の場合
は熱溶融した後固化することによって、各有機繊維4間
を強固に接合させることができると共に湿式不織布シー
ト1の基材として十分な強度を発現させることができる
ものである。加熱加圧の際の温度や圧力や時間は使用す
る有機繊維4やバインダーの種類等によって適宜設定す
ればよいが、例えば、200〜400℃、10〜30M
Pa、1〜2分に設定することができる。
【0025】そして、このように湿式不織布シートのワ
イヤー面が外側に向くようにして複数枚の湿式不織布シ
ートを重ね合わせて貼り付けるので、有機繊維4の密度
が高く且つ平坦なワイヤー面2で基材の両方の表面を形
成することができ、従って、プリプレグの表面のケバの
発生を抑えることができるものである。これは、図1に
示すように、湿式不織布シート1が抄造時にワイヤー面
2側において有機繊維4の短繊維の密度が密になり、フ
ェルト面3側が疎になるため、フェルト面3同士を接触
させて貼り合わせることにより、有機繊維4の短繊維が
密な面がプリプレグの表面に現われ、ケバの起こりにく
い表面状態になるからであると考えられる。
イヤー面が外側に向くようにして複数枚の湿式不織布シ
ートを重ね合わせて貼り付けるので、有機繊維4の密度
が高く且つ平坦なワイヤー面2で基材の両方の表面を形
成することができ、従って、プリプレグの表面のケバの
発生を抑えることができるものである。これは、図1に
示すように、湿式不織布シート1が抄造時にワイヤー面
2側において有機繊維4の短繊維の密度が密になり、フ
ェルト面3側が疎になるため、フェルト面3同士を接触
させて貼り合わせることにより、有機繊維4の短繊維が
密な面がプリプレグの表面に現われ、ケバの起こりにく
い表面状態になるからであると考えられる。
【0026】ここで、上記有機繊維4の含有量は基材全
量すなわち有機繊維4とバインダーの全量に対して70
〜97質量%(基材全量100質量部すなわち有機繊維
4とバインダーの全量100質量部に対して70〜97
質量部)であることが好ましい。有機繊維4の含有量が
70質量%(70質量部)未満であると、プリント配線
板(多層プリント配線板を含む)における基板(積層
板)の曲げ弾性率が小さくなり、強度が低下するおそれ
がある。逆に、有機繊維4の含有量が97質量%(97
質量部)を超えると、バインダーの含有量が相対的に少
なくなるため、基材における有機繊維4同士の密着性が
悪くなり、基材の強度が低下するおそれがあり、これに
より、基材を作製する際や基材に樹脂を含浸する際に基
材が切れ易くなって取扱い作業が困難になるおそれがあ
るものである。尚、上記の有機繊維4の繊維径、繊維長
は、特に限定されるものではなく、プリント配線板に要
求される品質に応じて設定されるものであるが、例え
ば、繊維径は1.0デニール〜3.0デニール、繊維長
は1.0mm〜10mmとすることができる。
量すなわち有機繊維4とバインダーの全量に対して70
〜97質量%(基材全量100質量部すなわち有機繊維
4とバインダーの全量100質量部に対して70〜97
質量部)であることが好ましい。有機繊維4の含有量が
70質量%(70質量部)未満であると、プリント配線
板(多層プリント配線板を含む)における基板(積層
板)の曲げ弾性率が小さくなり、強度が低下するおそれ
がある。逆に、有機繊維4の含有量が97質量%(97
質量部)を超えると、バインダーの含有量が相対的に少
なくなるため、基材における有機繊維4同士の密着性が
悪くなり、基材の強度が低下するおそれがあり、これに
より、基材を作製する際や基材に樹脂を含浸する際に基
材が切れ易くなって取扱い作業が困難になるおそれがあ
るものである。尚、上記の有機繊維4の繊維径、繊維長
は、特に限定されるものではなく、プリント配線板に要
求される品質に応じて設定されるものであるが、例え
ば、繊維径は1.0デニール〜3.0デニール、繊維長
は1.0mm〜10mmとすることができる。
【0027】一方、上記バインダーの含有量は基材全量
すなわち有機繊維4とバインダーの全量に対して3〜3
0質量%(基材全量100質量部すなわち有機繊維4と
バインダーの全量100質量部に対して3〜30質量
部)であることが好ましい。バインダーの含有量が3質
量%(3質量部)未満であると、基材における有機繊維
4同士の密着性が悪くなり、基材の強度が低下するおそ
れがあり、これにより、基材を作製する際や基材に樹脂
を含浸する際に基材が切れ易くなって取扱い作業が困難
になるおそれがあるものである。また、逆に、バインダ
ーの含有量が30質量%(30質量部)を超えると、有
機繊維4の含有量が相対的に少なくなるため、プリント
配線板(多層プリント配線板を含む)における基板(積
層板)の曲げ弾性率が小さくなり、強度が低下するおそ
れがある。
すなわち有機繊維4とバインダーの全量に対して3〜3
0質量%(基材全量100質量部すなわち有機繊維4と
バインダーの全量100質量部に対して3〜30質量
部)であることが好ましい。バインダーの含有量が3質
量%(3質量部)未満であると、基材における有機繊維
4同士の密着性が悪くなり、基材の強度が低下するおそ
れがあり、これにより、基材を作製する際や基材に樹脂
を含浸する際に基材が切れ易くなって取扱い作業が困難
になるおそれがあるものである。また、逆に、バインダ
ーの含有量が30質量%(30質量部)を超えると、有
機繊維4の含有量が相対的に少なくなるため、プリント
配線板(多層プリント配線板を含む)における基板(積
層板)の曲げ弾性率が小さくなり、強度が低下するおそ
れがある。
【0028】本発明の基材は、一辺が100mmの四角
枠の範囲内(基材□100mm内)における誘電率の最
大値と最小値の差が0.1以下であることが好ましい。
この誘電率の最大値と最小値の差が0.1を超えると、
繊維の配向性が現われ、且つ、繊維の均一性が悪くなる
ため、寸法変化が悪くなったり積層板に反りが発生した
りするおそれがある。尚、この誘電率の最大値と最小値
の差は小さいほど好ましいので、最大値と最小値の差の
下限は0である。さらに、上記の基材の密度は0.50
〜0.90g/cm3であることが好ましい。基材密度
が0.50g/cm3未満であると、樹脂を含浸する際
に、基材が切れ易くなり取り扱いが困難になるおそれが
あるものである。逆に、基材の密度が0.9g/cm3
を超えると、樹脂の含浸性が悪くなり、成形後にボイド
が発生するおそれがある。
枠の範囲内(基材□100mm内)における誘電率の最
大値と最小値の差が0.1以下であることが好ましい。
この誘電率の最大値と最小値の差が0.1を超えると、
繊維の配向性が現われ、且つ、繊維の均一性が悪くなる
ため、寸法変化が悪くなったり積層板に反りが発生した
りするおそれがある。尚、この誘電率の最大値と最小値
の差は小さいほど好ましいので、最大値と最小値の差の
下限は0である。さらに、上記の基材の密度は0.50
〜0.90g/cm3であることが好ましい。基材密度
が0.50g/cm3未満であると、樹脂を含浸する際
に、基材が切れ易くなり取り扱いが困難になるおそれが
あるものである。逆に、基材の密度が0.9g/cm3
を超えると、樹脂の含浸性が悪くなり、成形後にボイド
が発生するおそれがある。
【0029】本発明のプリプレグを形成する際に上記基
材に含浸される樹脂(樹脂組成物を含む)としては、特
に限定されるものでなく、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはポリフ
ェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の熱可塑性樹脂
が挙げられるが、エポキシ樹脂はコスト、耐熱性、吸水
率、銅箔ピールのバランスが優れているのでより好まし
い。プリプレグは基材を上記樹脂中に浸漬するなどして
樹脂を基材に含浸し、乾燥機中で130〜160℃程度
の温度範囲で5〜15分程度乾燥することによって作製
される。この時、基材に含浸させた樹脂をBステージ化
(半硬化状態に)しても良い。また、プリプレグは樹脂
分の含有率が50〜60質量%になるように調整するの
が好ましい。
材に含浸される樹脂(樹脂組成物を含む)としては、特
に限定されるものでなく、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはポリフ
ェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の熱可塑性樹脂
が挙げられるが、エポキシ樹脂はコスト、耐熱性、吸水
率、銅箔ピールのバランスが優れているのでより好まし
い。プリプレグは基材を上記樹脂中に浸漬するなどして
樹脂を基材に含浸し、乾燥機中で130〜160℃程度
の温度範囲で5〜15分程度乾燥することによって作製
される。この時、基材に含浸させた樹脂をBステージ化
(半硬化状態に)しても良い。また、プリプレグは樹脂
分の含有率が50〜60質量%になるように調整するの
が好ましい。
【0030】本発明に係る積層板は上記のようにして得
られたプリプレグと金属箔を積層して形成されるもので
ある。単層の積層板は上記プリプレグを1枚ないし複数
枚重ね、その片面あるいは両面に銅箔等の金属箔を配し
て加熱加圧成形して形成される。この時、プリプレグは
硬化して絶縁層になるものである。また、多層の積層板
及び多層プリント配線板は上記のプリプレグを用いてビ
ルドアップ工法により形成することができる。すなわ
ち、上記単層の積層板に適時パターン加工やビアホール
加工を施し単層のプリント配線板を形成した後に、この
上にさらにプリプレグを重ね合わせ、最外層に銅箔等の
金属箔を配して二次の加熱加圧成形して多層の積層板が
形成されるものであり、この多層の積層板は最外層の金
属箔にパターンを形成したり、ビアホール加工やソルタ
ーレジスト塗布等を行い、多層のプリント配線板(多層
配線板)が得られる。そして、プリプレグは上記の積層
成形の際の加熱加圧により硬化して絶縁層に形成される
ものである。
られたプリプレグと金属箔を積層して形成されるもので
ある。単層の積層板は上記プリプレグを1枚ないし複数
枚重ね、その片面あるいは両面に銅箔等の金属箔を配し
て加熱加圧成形して形成される。この時、プリプレグは
硬化して絶縁層になるものである。また、多層の積層板
及び多層プリント配線板は上記のプリプレグを用いてビ
ルドアップ工法により形成することができる。すなわ
ち、上記単層の積層板に適時パターン加工やビアホール
加工を施し単層のプリント配線板を形成した後に、この
上にさらにプリプレグを重ね合わせ、最外層に銅箔等の
金属箔を配して二次の加熱加圧成形して多層の積層板が
形成されるものであり、この多層の積層板は最外層の金
属箔にパターンを形成したり、ビアホール加工やソルタ
ーレジスト塗布等を行い、多層のプリント配線板(多層
配線板)が得られる。そして、プリプレグは上記の積層
成形の際の加熱加圧により硬化して絶縁層に形成される
ものである。
【0031】尚、上記の積層成形の際に行う加熱加圧の
温度や圧力や時間は使用するプリプレグの厚みや樹脂の
種類、プリプレグの枚数等によって適宜設定すればよい
が、例えば、150〜200℃、2〜5MPa、60〜
90分に設定することができる。また、インナービアホ
ール(IVH)付きの多層プリント配線板を形成する場
合は、積層板に成形された後に積層板にレーザー加工に
よりインナービアホール(IVH)加工するものに限定
されず、上記プリプレグを作製した段階でレーザーでビ
アホールを形成し、このビアホール内に導電性ぺ一スト
樹脂を充填したものを積層して作製したものでもよい。
温度や圧力や時間は使用するプリプレグの厚みや樹脂の
種類、プリプレグの枚数等によって適宜設定すればよい
が、例えば、150〜200℃、2〜5MPa、60〜
90分に設定することができる。また、インナービアホ
ール(IVH)付きの多層プリント配線板を形成する場
合は、積層板に成形された後に積層板にレーザー加工に
よりインナービアホール(IVH)加工するものに限定
されず、上記プリプレグを作製した段階でレーザーでビ
アホールを形成し、このビアホール内に導電性ぺ一スト
樹脂を充填したものを積層して作製したものでもよい。
【0032】そして、本発明のプリプレグ及び積層板は
有機繊維4の不織布で形成される基材を用いているの
で、微細で且つ略円形のビアホールを形成することがで
き、レーザー加工性に優れるものであり、レーザーによ
るビアホール加工用として好適に用いることができる。
また、本発明の積層板は、表面のケバの発生を抑えたプ
リプレグを用いて形成されるので、積層板に成形した際
に銅回路の破損(銅箔のシワ・破損)が発生することが
なく、また、ペースト樹脂を塗り込む際に貼るフィルム
との間にすきまが生じることがなくなってぺーストにじ
みの発生を防止することができ、高密度・高ファインの
多層配線板を容易に形成することができるものである。
有機繊維4の不織布で形成される基材を用いているの
で、微細で且つ略円形のビアホールを形成することがで
き、レーザー加工性に優れるものであり、レーザーによ
るビアホール加工用として好適に用いることができる。
また、本発明の積層板は、表面のケバの発生を抑えたプ
リプレグを用いて形成されるので、積層板に成形した際
に銅回路の破損(銅箔のシワ・破損)が発生することが
なく、また、ペースト樹脂を塗り込む際に貼るフィルム
との間にすきまが生じることがなくなってぺーストにじ
みの発生を防止することができ、高密度・高ファインの
多層配線板を容易に形成することができるものである。
【0033】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。 (実施例1)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー2
9(繊維径1.5デニール、繊維長4mm)〕を90質
量%(重量%)と、バインダーとしてポリ−m−フェニ
レンテレフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメ
ックス〕を叩解したものを10質量%の割合で混合する
と共にこれを水に分散させてスラリーを調製し、このス
ラリーを湿式抄造方法で抄造して坪量70g/m2の湿
式不織布シート(原反)1を作製した。次に、湿式不織
布シート1のワイヤー面2が外側に向くように(フェル
ト面3が互いに接触するように)、2枚の湿式不織布シ
ート1を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧
14.7MPa(150kg/cm2)の熱カレンダー
ロールにて加熱加圧加工し、見掛け密度0.62g/c
m3の基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値
の差は0.03であった。
る。 (実施例1)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー2
9(繊維径1.5デニール、繊維長4mm)〕を90質
量%(重量%)と、バインダーとしてポリ−m−フェニ
レンテレフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメ
ックス〕を叩解したものを10質量%の割合で混合する
と共にこれを水に分散させてスラリーを調製し、このス
ラリーを湿式抄造方法で抄造して坪量70g/m2の湿
式不織布シート(原反)1を作製した。次に、湿式不織
布シート1のワイヤー面2が外側に向くように(フェル
ト面3が互いに接触するように)、2枚の湿式不織布シ
ート1を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧
14.7MPa(150kg/cm2)の熱カレンダー
ロールにて加熱加圧加工し、見掛け密度0.62g/c
m3の基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値
の差は0.03であった。
【0034】基材に含浸させる樹脂としては、エポキシ
当量が280であるジシクロペンタジエン型エポキシ樹
脂〔大日本インキ化学工業株式会社製:商品名Epic
lon HP−7200H〕を55質量部(重量部)
と、エポキシ当量が400であるテトラブロモビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工業株式会
社製:商品名Epiclon 153〕を45質量部配
合したものと、硬化剤として水酸基当量が105である
フェノールノボラック樹脂〔大日本インキ化学工業株式
会社製:商品名フェノライトTD−2090〕をフェノ
ール性水酸基当量がエポキシ樹脂当量に対して1対1に
なるように配合し、硬化促進剤として2−エチル−4−
メチルイミダゾール〔四国化成工業株式会社製〕を0.
1質量部加え、更に有機溶媒としてMEK(メチルエチ
ルケトン)を固形分濃度60質量%になるよう配合して
ワニス化したものを用いた。
当量が280であるジシクロペンタジエン型エポキシ樹
脂〔大日本インキ化学工業株式会社製:商品名Epic
lon HP−7200H〕を55質量部(重量部)
と、エポキシ当量が400であるテトラブロモビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工業株式会
社製:商品名Epiclon 153〕を45質量部配
合したものと、硬化剤として水酸基当量が105である
フェノールノボラック樹脂〔大日本インキ化学工業株式
会社製:商品名フェノライトTD−2090〕をフェノ
ール性水酸基当量がエポキシ樹脂当量に対して1対1に
なるように配合し、硬化促進剤として2−エチル−4−
メチルイミダゾール〔四国化成工業株式会社製〕を0.
1質量部加え、更に有機溶媒としてMEK(メチルエチ
ルケトン)を固形分濃度60質量%になるよう配合して
ワニス化したものを用いた。
【0035】そして、このワニスを上記基材に含浸し、
乾燥温度160℃、10分乾燥することによりプリプレ
グを作製した。 (実施例2)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー2
9(繊維径2.0デニール、繊維長7mm)〕を90質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを10質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散させてスラリーを調製し、このスラリーを湿式
抄造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シー
ト1を作製した。次に、湿式不織布シート1のワイヤー
面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1を
重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧14.7
MPa(150kg/cm2)の熱カレンダーロールに
て加熱加圧加工し、見掛け密度0.65g/cm3の基
材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.2であった。
乾燥温度160℃、10分乾燥することによりプリプレ
グを作製した。 (実施例2)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー2
9(繊維径2.0デニール、繊維長7mm)〕を90質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを10質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散させてスラリーを調製し、このスラリーを湿式
抄造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シー
ト1を作製した。次に、湿式不織布シート1のワイヤー
面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1を
重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧14.7
MPa(150kg/cm2)の熱カレンダーロールに
て加熱加圧加工し、見掛け密度0.65g/cm3の基
材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.2であった。
【0036】そして、この基材を用いた以外は実施例1
と同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例3)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊維径1.5デニール、繊維長3mm)〕を90質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを10質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散してスラリーを調製し、このスラリーを湿式抄
造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シート
1を作製した。次に、この湿式不織布シート1のワイヤ
ー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1
を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧19.
6MPa(200kg/cm2)の熱カレンダーロール
にて加熱加圧加工し、見掛け密度0.63g/cm3の
基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.03であった。
と同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例3)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊維径1.5デニール、繊維長3mm)〕を90質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを10質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散してスラリーを調製し、このスラリーを湿式抄
造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シート
1を作製した。次に、この湿式不織布シート1のワイヤ
ー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1
を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧19.
6MPa(200kg/cm2)の熱カレンダーロール
にて加熱加圧加工し、見掛け密度0.63g/cm3の
基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.03であった。
【0037】基材に含浸する樹脂としては、エポキシ当
量が500であるテトラブロモビスフェノールA型エポ
キシ樹脂〔ダウケミカル株式会社製:商品名DER51
1〕を76.6質量部と、エポキシ当量が220である
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂〔東都化成株式会
社製:商品名YDCN−220〕を20.2質量部と、
硬化剤としてジシアンジアミド〔試薬〕2.7質量部
と、硬化促進剤としてベンジルジメチルアミン〔試薬〕
0.5質量部と加え、更に有機溶媒としてMEKを固形
分濃度60質量%になるよう配合してワニス化したもの
を用いた。
量が500であるテトラブロモビスフェノールA型エポ
キシ樹脂〔ダウケミカル株式会社製:商品名DER51
1〕を76.6質量部と、エポキシ当量が220である
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂〔東都化成株式会
社製:商品名YDCN−220〕を20.2質量部と、
硬化剤としてジシアンジアミド〔試薬〕2.7質量部
と、硬化促進剤としてベンジルジメチルアミン〔試薬〕
0.5質量部と加え、更に有機溶媒としてMEKを固形
分濃度60質量%になるよう配合してワニス化したもの
を用いた。
【0038】そして、このワニスを上記基材に含浸し、
乾燥温度160℃、10分乾燥することによりプリプレ
グを作製した。 (実施例4)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊稚径1.5デニール、繊維長4mm)〕を90質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを10質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散してスラリーを調製し、このスラリーを湿式抄
造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シート
1を作製した。次に、湿式不織布シート1のワイヤー面
2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1を重
ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧29.4M
Pa(300kg/cm2)の熱力レンダーロールにて
加熱加圧加工し、見掛け密度1.3g/cm3の基材を
得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は0.0
5であった。
乾燥温度160℃、10分乾燥することによりプリプレ
グを作製した。 (実施例4)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊稚径1.5デニール、繊維長4mm)〕を90質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを10質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散してスラリーを調製し、このスラリーを湿式抄
造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シート
1を作製した。次に、湿式不織布シート1のワイヤー面
2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1を重
ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧29.4M
Pa(300kg/cm2)の熱力レンダーロールにて
加熱加圧加工し、見掛け密度1.3g/cm3の基材を
得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は0.0
5であった。
【0039】基材に含浸させる樹脂としては、ビスマレ
イミドとしてジメチルフェニルメタンビスマレイミド
〔試薬〕を50質量部、ポリアミンとしてジアミノジフ
ェニルメタン〔試薬〕を15質量部、有機溶媒としてジ
メチルアセトアミド〔試薬〕を35質量部混合し、撹拌
しながら80℃で3時間加熱反応させて得たポリイミド
樹脂ワニスを用いた。
イミドとしてジメチルフェニルメタンビスマレイミド
〔試薬〕を50質量部、ポリアミンとしてジアミノジフ
ェニルメタン〔試薬〕を15質量部、有機溶媒としてジ
メチルアセトアミド〔試薬〕を35質量部混合し、撹拌
しながら80℃で3時間加熱反応させて得たポリイミド
樹脂ワニスを用いた。
【0040】そして、このワニスを上記基材に含浸し、
乾燥温度160℃、5分乾燥することによりプリプレグ
を作製した。 (実施例5)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊維径1.5デニール、繊維長7mm)〕を87質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを13質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散させてスラリーを調製し、このスラリーを湿式
抄造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シー
ト1を作製した。次に、この湿式不織布シート1のワイ
ヤー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート
1を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧1
6.7MPa(170kg/cm2)の熱カレンダーロ
ールにて加熱加圧加工し、見掛け密度0.70g/cm
3の基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の
差は0.04であった。
乾燥温度160℃、5分乾燥することによりプリプレグ
を作製した。 (実施例5)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊維径1.5デニール、繊維長7mm)〕を87質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを13質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散させてスラリーを調製し、このスラリーを湿式
抄造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シー
ト1を作製した。次に、この湿式不織布シート1のワイ
ヤー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート
1を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧1
6.7MPa(170kg/cm2)の熱カレンダーロ
ールにて加熱加圧加工し、見掛け密度0.70g/cm
3の基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の
差は0.04であった。
【0041】そして、この基材を用いた以外が実施例4
と同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例6)有機繊維4としてポリアリレート繊維〔ク
ラレ株製:商品名ベクトランHS(繊維径16μm、繊
維長6mm、パラ型アラミド繊維)〕を水に分散させて
スラリーを調製し、このスラリーを湿式抄造方法で抄造
し、これにバインダーとして水溶性エポキシ樹脂を散布
して含有させ、坪量70g/m2の湿式不織布シート1
を作製した。有機繊維4と水溶性エポキシ樹脂の割合は
質量比で95対5である。次に、この湿式不織布シート
1のワイヤー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織
布シート1を重ね合わせて貼り合わせ、温度200℃、
線圧14.7MPa(150kg/cm2)の熱カレン
ダーロールにて加熱加圧加工し、見掛け密度0.70g
/cm3の基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最
小値の差は0.03であった。
と同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例6)有機繊維4としてポリアリレート繊維〔ク
ラレ株製:商品名ベクトランHS(繊維径16μm、繊
維長6mm、パラ型アラミド繊維)〕を水に分散させて
スラリーを調製し、このスラリーを湿式抄造方法で抄造
し、これにバインダーとして水溶性エポキシ樹脂を散布
して含有させ、坪量70g/m2の湿式不織布シート1
を作製した。有機繊維4と水溶性エポキシ樹脂の割合は
質量比で95対5である。次に、この湿式不織布シート
1のワイヤー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織
布シート1を重ね合わせて貼り合わせ、温度200℃、
線圧14.7MPa(150kg/cm2)の熱カレン
ダーロールにて加熱加圧加工し、見掛け密度0.70g
/cm3の基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最
小値の差は0.03であった。
【0042】そして、この基材を用いた以外は実施例1
と同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例7)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊維径1.5デニール、繊維長4mm)〕を87質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを13質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散してスラリーを調製し、このスラリーを湿式抄
造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シート
1を作製した。次に、この湿式不織布シート1のワイヤ
ー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1
を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧14.
7MPa(150kg/cm2)の熱カレンダーロール
にて加熱加圧加工し、見掛け密度0.58g/cm3の
基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.04であった。
と同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例7)有機繊維4としてポリ−p−フェニレンテ
レフタルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ケブラー4
9(繊維径1.5デニール、繊維長4mm)〕を87質
量%、バインダーとしてポリ−m−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維〔デュポン社製:商品名ノメックス〕を叩
解したものを13質量%の割合で混合すると共にこれを
水に分散してスラリーを調製し、このスラリーを湿式抄
造方法で抄造して坪量70g/m2の湿式不織布シート
1を作製した。次に、この湿式不織布シート1のワイヤ
ー面2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シート1
を重ね合わせて貼り合わせ、温度400℃、線圧14.
7MPa(150kg/cm2)の熱カレンダーロール
にて加熱加圧加工し、見掛け密度0.58g/cm3の
基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.04であった。
【0043】基材に含浸する樹脂としては、エポキシ当
量が140であるナフタレン型エポキシ樹脂〔大日本イ
ンキ化学工業株式会社製:商品名HP−4032D〕を
40質量部、エポキシ当量が400であるテトラブロモ
ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工
業株式会社製:商品名Epiclon153〕を30質
量部、エポキシ当量が480であるテトラブロモビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工業株式
会社製:商品名Epiclon 1121N〕を30質
量部配合したものと、硬化剤として水酸基当量が105
であるフェノールノボラック樹脂〔大日本インキ化学工
業株式会社製:商品名フェノライトTD−2090〕を
フェノール性水酸基当量がエポキシ樹脂当量に対して1
対1になるように配合し、硬化促進剤として2−エチル
−4−メチルイミダゾール〔四国化成工業株式会社製〕
を0.1質量部加え、更に有機溶媒としてMEKを固形
分濃度60質量%になるよう配合してワニス化したもの
を用いた。
量が140であるナフタレン型エポキシ樹脂〔大日本イ
ンキ化学工業株式会社製:商品名HP−4032D〕を
40質量部、エポキシ当量が400であるテトラブロモ
ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工
業株式会社製:商品名Epiclon153〕を30質
量部、エポキシ当量が480であるテトラブロモビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工業株式
会社製:商品名Epiclon 1121N〕を30質
量部配合したものと、硬化剤として水酸基当量が105
であるフェノールノボラック樹脂〔大日本インキ化学工
業株式会社製:商品名フェノライトTD−2090〕を
フェノール性水酸基当量がエポキシ樹脂当量に対して1
対1になるように配合し、硬化促進剤として2−エチル
−4−メチルイミダゾール〔四国化成工業株式会社製〕
を0.1質量部加え、更に有機溶媒としてMEKを固形
分濃度60質量%になるよう配合してワニス化したもの
を用いた。
【0044】この基材と樹脂を用いた以外は実施例1と
同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例8)有機繊維4としてポリパラフェニレンベン
ゾビスオキサゾール繊維〔東洋紡株式会社製:商品名Z
YLON−HM(繊維径1.5デニール、繊維長5m
m)、パラ型アラミド繊維〕を水に分散させてスラリー
を調製し、このスラリーを湿式抄造方法で抄造し、これ
にバインダーとして水溶性エポキシ樹脂を散布して含有
させ、坪量70g/m2の湿式不織布シート1を作製し
た。有機繊維4と水溶性エポキシ樹脂の割合は95対5
質量部である。次に、湿式不織布シート1のワイヤー面
2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シートを重ね
合わせて貼り合わせ、温度250℃、線圧14.7MP
a(150kg/cm2)の熱カレンダーロールにて加
熱加圧加工し、見掛け密度0.72g/cm3の不織布
基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.03であった。
同様にしてプリプレグを作製した。 (実施例8)有機繊維4としてポリパラフェニレンベン
ゾビスオキサゾール繊維〔東洋紡株式会社製:商品名Z
YLON−HM(繊維径1.5デニール、繊維長5m
m)、パラ型アラミド繊維〕を水に分散させてスラリー
を調製し、このスラリーを湿式抄造方法で抄造し、これ
にバインダーとして水溶性エポキシ樹脂を散布して含有
させ、坪量70g/m2の湿式不織布シート1を作製し
た。有機繊維4と水溶性エポキシ樹脂の割合は95対5
質量部である。次に、湿式不織布シート1のワイヤー面
2が外側に向くように、2枚の湿式不織布シートを重ね
合わせて貼り合わせ、温度250℃、線圧14.7MP
a(150kg/cm2)の熱カレンダーロールにて加
熱加圧加工し、見掛け密度0.72g/cm3の不織布
基材を得た。この基材の誘電率の最大値と最小値の差は
0.03であった。
【0045】そして、この基材を用いた以外は実施例3
と同様にしてプリプレグを作製した。 (比較例1)湿式不織布シート1の貼り合わせ方向がワ
イヤー面2を内側になるように(フェルト面3が外側に
向くように)した以外は、実施例1と同様にしてプリプ
レグを作製した。 (比較例2)湿式不織布シートの貼り合わせ方向がワイ
ヤー面2とフェルト面3を接触させて貼り合わせるよう
にした以外は、実施例2と同様にしてプリプレグを作製
した。
と同様にしてプリプレグを作製した。 (比較例1)湿式不織布シート1の貼り合わせ方向がワ
イヤー面2を内側になるように(フェルト面3が外側に
向くように)した以外は、実施例1と同様にしてプリプ
レグを作製した。 (比較例2)湿式不織布シートの貼り合わせ方向がワイ
ヤー面2とフェルト面3を接触させて貼り合わせるよう
にした以外は、実施例2と同様にしてプリプレグを作製
した。
【0046】上記の実施例1乃至8及び比較例1、2の
プリプレグについて、以下の測定及び試験を行った。 (基材□100mm内の誘電率の最大値と最小値の差の
測定)基材□100mm内の誘電率の最大値と最小値の
差は、王子計測機器株式会社製造の分子配向計MOA−
3001A型を用いてマイクロ波により求めた。
プリプレグについて、以下の測定及び試験を行った。 (基材□100mm内の誘電率の最大値と最小値の差の
測定)基材□100mm内の誘電率の最大値と最小値の
差は、王子計測機器株式会社製造の分子配向計MOA−
3001A型を用いてマイクロ波により求めた。
【0047】(レーザー加工性評価)レーザー加工性
は、プリプレグ及びプリプレグを用いて形成される積層
板を試験片として用いた。積層板は一枚のプリプレグの
両側に雛型シートを配して積層し、次いでこの積層物を
金属プレートで挟み、温度200℃、圧力3.9MP
a、時間120分の条件で加熱加圧した後、雛型シート
を剥離して形成した。そして、炭酸ガスレーザー加工機
を用いてプリプレグと積層板に直径150μmの穴あけ
加工を行った。加工性評価としては、その穴を顕微鏡で
観察し、穴の形状がほぼ円形の場合を「○」とし、更
に、基材繊維の残存が壁面に無い物を「◎」とし、穴が
変形している場合を「×」とした。
は、プリプレグ及びプリプレグを用いて形成される積層
板を試験片として用いた。積層板は一枚のプリプレグの
両側に雛型シートを配して積層し、次いでこの積層物を
金属プレートで挟み、温度200℃、圧力3.9MP
a、時間120分の条件で加熱加圧した後、雛型シート
を剥離して形成した。そして、炭酸ガスレーザー加工機
を用いてプリプレグと積層板に直径150μmの穴あけ
加工を行った。加工性評価としては、その穴を顕微鏡で
観察し、穴の形状がほぼ円形の場合を「○」とし、更
に、基材繊維の残存が壁面に無い物を「◎」とし、穴が
変形している場合を「×」とした。
【0048】(成形性評価)成形性の評価は、一枚のプ
リプレグの両側に銅箔を配して積層し、次いでこの積層
物を金属プレートで挟み、温度200℃、圧力3.9M
Pa、時間120分の条件で加熱加圧して銅張り積層板
を形成した後、ライン/スペース=100/100μm
の回路を形成し、黒化処理等の表面処理を行い、これを
内層回路基板とした。次に、内層回路基板の両側にプリ
プレグを1枚ずつ重ね、その両側に銅箔を配して積層
し、次いでこの積層物を金属プレートで挟み、温度20
0℃、圧力3.9MPa、時間120分の条件で加熱加
圧し二次成形を行い内層入り銅張り積層板を形成し、こ
の後、表面の銅箔をエッチングにより取り除き、ボイド
やカスレの有無を観察した。判定はボイドやカスレの無
い物を「○」とし、ある物を「×」とした。
リプレグの両側に銅箔を配して積層し、次いでこの積層
物を金属プレートで挟み、温度200℃、圧力3.9M
Pa、時間120分の条件で加熱加圧して銅張り積層板
を形成した後、ライン/スペース=100/100μm
の回路を形成し、黒化処理等の表面処理を行い、これを
内層回路基板とした。次に、内層回路基板の両側にプリ
プレグを1枚ずつ重ね、その両側に銅箔を配して積層
し、次いでこの積層物を金属プレートで挟み、温度20
0℃、圧力3.9MPa、時間120分の条件で加熱加
圧し二次成形を行い内層入り銅張り積層板を形成し、こ
の後、表面の銅箔をエッチングにより取り除き、ボイド
やカスレの有無を観察した。判定はボイドやカスレの無
い物を「○」とし、ある物を「×」とした。
【0049】(反り評価)反り評価は、プリプレグを5
枚重ね、更にその両側に銅箔を配して積層し、次いでこ
の積層物を金属プレートで挟み、温度200℃、圧力
3.9MPa、時間120分の条件で加熱加圧して銅張
り積層板を形成した後、表面の銅箔をエッチングし、8
0℃で30分乾燥させた後、リフロー(ピーク温度が2
45〜255℃、10秒)を行い、各コーナーの最大反
り量の測定を行った。判定は反り量が5mm以下であれ
ば「○」とし、それ以上のものを「×」とした。
枚重ね、更にその両側に銅箔を配して積層し、次いでこ
の積層物を金属プレートで挟み、温度200℃、圧力
3.9MPa、時間120分の条件で加熱加圧して銅張
り積層板を形成した後、表面の銅箔をエッチングし、8
0℃で30分乾燥させた後、リフロー(ピーク温度が2
45〜255℃、10秒)を行い、各コーナーの最大反
り量の測定を行った。判定は反り量が5mm以下であれ
ば「○」とし、それ以上のものを「×」とした。
【0050】(寸法変化のバラツキ)寸法変化は、プリ
プレグを5枚重ね、反り評価サンプルと同様の方法で作
製した積層板を250mm角の大きさに切り取り、試験
片とする。試験片の4隅にマーキングを行い、3次元座
標測定機を用いて縦(基材の長さ方向)、横(基材の幅
方向)の寸法を測定し、この値を初期値とする。その
後、試験片をエッチングして表面の銅箔を除去し、次に
130℃で60分間乾燥処理を行い、室温になるまで冷
却し、この後、3次元座標測定機を用いて縦、横の寸法
を測定し変化率を求めた。そして、得られた寸法変化率
100点から計算した標準偏差をバラツキとした。
プレグを5枚重ね、反り評価サンプルと同様の方法で作
製した積層板を250mm角の大きさに切り取り、試験
片とする。試験片の4隅にマーキングを行い、3次元座
標測定機を用いて縦(基材の長さ方向)、横(基材の幅
方向)の寸法を測定し、この値を初期値とする。その
後、試験片をエッチングして表面の銅箔を除去し、次に
130℃で60分間乾燥処理を行い、室温になるまで冷
却し、この後、3次元座標測定機を用いて縦、横の寸法
を測定し変化率を求めた。そして、得られた寸法変化率
100点から計算した標準偏差をバラツキとした。
【0051】(プリプレグ表面のケバ)プリプレグ表面
のケバは、樹脂含浸乾燥後の表面にケバ(20μ以下の
凹凸)が無ければ「○」とし、ケバがあるものを「×」
とした。
のケバは、樹脂含浸乾燥後の表面にケバ(20μ以下の
凹凸)が無ければ「○」とし、ケバがあるものを「×」
とした。
【0052】(積層板の吸湿率)積層板の吸湿率は、サ
イズ50mm×50mm×0.8mmのサンプル)を反
り評価サンプルと同様に作製し、吸湿処理の前後の重量
の変化量を測定した。上記サンプルは80℃で24時間
加熱した後、基板の初期重量を測定する。次にこのサン
プルを60℃95%RHに調整された恒湿恒温槽に投入
し、400hr後に取出して、基板の処理後重量を測定
した。吸湿率は下式(1)より算出した。上記測定値は
各5ピースを実施し、その平均値から算出した。
イズ50mm×50mm×0.8mmのサンプル)を反
り評価サンプルと同様に作製し、吸湿処理の前後の重量
の変化量を測定した。上記サンプルは80℃で24時間
加熱した後、基板の初期重量を測定する。次にこのサン
プルを60℃95%RHに調整された恒湿恒温槽に投入
し、400hr後に取出して、基板の処理後重量を測定
した。吸湿率は下式(1)より算出した。上記測定値は
各5ピースを実施し、その平均値から算出した。
【0053】 吸湿率(%)=(吸湿処理重量−初期重量)/(初期重量)×100…(1) 上記の各測定結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1に見られるように、各実施例のもの
は、湿式不織布シート(原反)1の貼り合わせ方向がワ
イヤー面2を内側になるよう貼り合わせた比較例1やワ
イヤー面2とフェルト面3を貼り合わせた比較例2のも
のに比べてプリプレグ表面のケバが小さくて表面状態が
良好であることが確認される。また、基材の誘電率の最
大値と最小値の差が0.1を超えた実施例2や比較例
1、2のものに比べ加熱時の積層板の反りや積層板の寸
法変化のバラツキが少なくて良好であることが確認され
る。また、基材密度が1.3g/cm3の実施例4のも
のが成形性に劣ることが確認される。
は、湿式不織布シート(原反)1の貼り合わせ方向がワ
イヤー面2を内側になるよう貼り合わせた比較例1やワ
イヤー面2とフェルト面3を貼り合わせた比較例2のも
のに比べてプリプレグ表面のケバが小さくて表面状態が
良好であることが確認される。また、基材の誘電率の最
大値と最小値の差が0.1を超えた実施例2や比較例
1、2のものに比べ加熱時の積層板の反りや積層板の寸
法変化のバラツキが少なくて良好であることが確認され
る。また、基材密度が1.3g/cm3の実施例4のも
のが成形性に劣ることが確認される。
【0056】また、基材がポリ−p−フェニレンテレフ
タルアミド繊維とポリ−m−フェニレンテレフタルアミ
ド樹脂からなる実施例1〜5,7、比較例1、2のもの
は、有機繊維4にポリアリレート繊維を用いた実施例6
やポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維を用
いた実施例8のものに比べてレーザー加工性が良好であ
ることが確認される。更に、基材に含浸させた樹脂とし
て、エポキシ樹脂を用いた実施例1〜3,6〜8、比較
例1、2のものは、ポリイミド樹脂を用いた実施例4、
5のものに比べて基板の吸湿率が少なくて良好であるこ
とが確認される。
タルアミド繊維とポリ−m−フェニレンテレフタルアミ
ド樹脂からなる実施例1〜5,7、比較例1、2のもの
は、有機繊維4にポリアリレート繊維を用いた実施例6
やポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維を用
いた実施例8のものに比べてレーザー加工性が良好であ
ることが確認される。更に、基材に含浸させた樹脂とし
て、エポキシ樹脂を用いた実施例1〜3,6〜8、比較
例1、2のものは、ポリイミド樹脂を用いた実施例4、
5のものに比べて基板の吸湿率が少なくて良好であるこ
とが確認される。
【0057】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、有機繊維を抄造して湿式不織布シートを形成し、湿
式不織布シートのワイヤー面が外側に向くようにして複
数枚の湿式不織布シートを重ね合わせ、これを加熱加圧
処理して形成した基材を用いるので、有機繊維の密度が
高く且つ平坦なワイヤー面で基材の両方の表面を形成す
ることができ、表面のケバの発生を抑えることができる
ものである。
は、有機繊維を抄造して湿式不織布シートを形成し、湿
式不織布シートのワイヤー面が外側に向くようにして複
数枚の湿式不織布シートを重ね合わせ、これを加熱加圧
処理して形成した基材を用いるので、有機繊維の密度が
高く且つ平坦なワイヤー面で基材の両方の表面を形成す
ることができ、表面のケバの発生を抑えることができる
ものである。
【0058】また、本発明の請求項2の発明は、100
mm角の範囲内における基材の誘電率の最大値と最小値
の差が0.1以下であるので、積層板を形成した際に加
熱時の反りや寸法バラツキが少ない積層板を得ることが
可能となるものである。
mm角の範囲内における基材の誘電率の最大値と最小値
の差が0.1以下であるので、積層板を形成した際に加
熱時の反りや寸法バラツキが少ない積層板を得ることが
可能となるものである。
【0059】また、本発明の請求項3の発明は、基材
が、70〜97質量部のポリ−p−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維と3〜30質量部のポリ−m−フェニレン
イソフタルアミド樹脂とを含有するので、積層板を形成
した際にレーザー加工性と面内の熱膨張率が低い積層板
を得ることが可能となるものである。
が、70〜97質量部のポリ−p−フェニレンテレフタ
ルアミド繊維と3〜30質量部のポリ−m−フェニレン
イソフタルアミド樹脂とを含有するので、積層板を形成
した際にレーザー加工性と面内の熱膨張率が低い積層板
を得ることが可能となるものである。
【0060】また、本発明の請求項4の発明は、基材の
密度が0.50〜0.90g/cm 3であるので、基材
の強度を高くすることができ、プリプレグ作製工程や基
材作製工程の作業性及び成形性が良好になるものであ
る。
密度が0.50〜0.90g/cm 3であるので、基材
の強度を高くすることができ、プリプレグ作製工程や基
材作製工程の作業性及び成形性が良好になるものであ
る。
【0061】また、本発明の請求項5の発明は、基材に
エポキシ樹脂を含浸するので、吸湿性の小さいエポキシ
樹脂を用いることによって、吸湿率を小さくすることが
できるものであり、従って、積層板に形成することによ
って吸湿性に優れた積層板を得ることができるものであ
る。
エポキシ樹脂を含浸するので、吸湿性の小さいエポキシ
樹脂を用いることによって、吸湿率を小さくすることが
できるものであり、従って、積層板に形成することによ
って吸湿性に優れた積層板を得ることができるものであ
る。
【0062】本発明の請求項6の発明は、レーザーによ
るビアホール加工用として用いるので、レーザーによる
ビアホールの加工性を高くすることができ、略円形で有
機繊維の残存がないビアホールを形成することができる
ものである。
るビアホール加工用として用いるので、レーザーによる
ビアホールの加工性を高くすることができ、略円形で有
機繊維の残存がないビアホールを形成することができる
ものである。
【0063】本発明の請求項7の発明は、請求項1乃至
5のいずれかに記載のプリプレグを加熱加圧成形するの
で、表面にケバがないプリプレグを用いることによっ
て、銅張り積層板を形成した際に、銅箔のシワ・破損や
ペーストにじみが発生しないようにすることができるも
のである。
5のいずれかに記載のプリプレグを加熱加圧成形するの
で、表面にケバがないプリプレグを用いることによっ
て、銅張り積層板を形成した際に、銅箔のシワ・破損や
ペーストにじみが発生しないようにすることができるも
のである。
【0064】本発明の請求項8の発明は、レーザーによ
るビアホール加工用として用いるので、レーザーによる
ビアホールの加工性を高くすることができ、略円形で有
機繊維の残存がないビアホールを形成することができる
ものである。
るビアホール加工用として用いるので、レーザーによる
ビアホールの加工性を高くすることができ、略円形で有
機繊維の残存がないビアホールを形成することができる
ものである。
【0065】本発明の請求項9の発明は、請求項1乃至
5のいずれかに記載のプリプレグをビルドアップ工法の
絶縁層として用いるので、表面にケバがないプリプレグ
を用いることによって、回路の破損やペーストにじみが
発生しないようにすることができ、高密度・高ファイン
のものに形成することができるものである。
5のいずれかに記載のプリプレグをビルドアップ工法の
絶縁層として用いるので、表面にケバがないプリプレグ
を用いることによって、回路の破損やペーストにじみが
発生しないようにすることができ、高密度・高ファイン
のものに形成することができるものである。
【図1】本発明の湿式不織布シートを示す一部の断面図
である。
である。
1 湿式不織布シート 2 ワイヤー面 3 フェルト面 4 有機繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 T // B29K 105:08 B29K 105:08 (72)発明者 藤木 智之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4F072 AB06 AB29 AB31 AB34 AD23 AG03 AL12 AL14 4F100 AK01A AK01B AK47A AK47B BA02 BA06 BA11 DG15A DG15B EJ17 EJ42 GB43 JA13A JA13B JG05 JK14 YY00A YY00B 5E346 AA43 CC05 CC08 CC09 EE09 EE38 GG08 GG09 GG15 GG28
Claims (9)
- 【請求項1】 有機繊維を抄造して湿式不織布シートを
形成し、湿式不織布シートのワイヤー面が外側に向くよ
うにして複数枚の湿式不織布シートを重ね合わせ、これ
を加熱加圧処理して形成した基材を用いて成ることを特
徴とするプリプレグ。 - 【請求項2】 100mm角の範囲内における基材の誘
電率の最大値と最小値の差が0.1以下であることを特
徴とする請求項1に記載のプリプレグ。 - 【請求項3】 基材が、70〜97質量部のポリ−p−
フェニレンテレフタルアミド繊維と3〜30質量部のポ
リ−m−フェニレンイソフタルアミド樹脂とを含有して
成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリプレ
グ。 - 【請求項4】 基材の密度が0.50〜0.90g/c
m3であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載のプリプレグ。 - 【請求項5】 基材にエポキシ樹脂を含浸して成ること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプリプ
レグ。 - 【請求項6】 レーザーによるビアホール加工用として
用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
載のプリプレグ。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載のプリ
プレグを加熱加圧成形して成ることを特徴とする積層
板。 - 【請求項8】 レーザーによるビアホール加工用として
用いることを特徴とする請求項7に記載の積層板。 - 【請求項9】 請求項1乃至5のいずれかに記載のプリ
プレグをビルドアップ工法の絶縁層として用いて成るこ
とを特徴とする多層配線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000393674A JP2002192522A (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | プリプレグ及び積層板並びに多層配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000393674A JP2002192522A (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | プリプレグ及び積層板並びに多層配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002192522A true JP2002192522A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18859424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000393674A Pending JP2002192522A (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | プリプレグ及び積層板並びに多層配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002192522A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022433A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線用基板 |
JP2006022432A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線用基板 |
JP2008260922A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 樹脂成形体用補強繊維基材および繊維強化樹脂成形体 |
-
2000
- 2000-12-25 JP JP2000393674A patent/JP2002192522A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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