JPH11222643A - 制震用Zn−Al合金及びその製造方法 - Google Patents

制震用Zn−Al合金及びその製造方法

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JPH11222643A
JPH11222643A JP2613698A JP2613698A JPH11222643A JP H11222643 A JPH11222643 A JP H11222643A JP 2613698 A JP2613698 A JP 2613698A JP 2613698 A JP2613698 A JP 2613698A JP H11222643 A JPH11222643 A JP H11222643A
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宏樹 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Pb製ダンパーと同程度の制震性を有し、且
つ小型軽量化を図ることができるZn−Al合金及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 Zn:30〜99wt%、残部Al及び
不可避不純物からなるZn−Al合金であって、平均結
晶粒径が5μm以下のα相又はα′相中に、平均結晶粒
径が0.05μm以下のβ相が微細分散した組織を有し
ている。Zn−Al合金を250℃以上に均熱した後、
急冷し、次いで、275℃以下の温度で温間加工した
後、急冷することにより、あるいはZn−Al合金を2
50℃以上に均熱した後、急冷し、次いで、冷間加工す
ることにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風や地震等による
揺れ或は歪みに追随できる、所謂、免震・制震デバイス
用金属として使用できる制震用Zn−Al合金及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】風荷重、地震荷重の歪みを吸収する、あ
るいは歪みや揺れに追随できる、所謂免震・制震デバイ
スとしては、Pb製ダンパー、防振ゴム、オイルダンパ
ーや、LYP(極低降伏点鋼)等の制振鋼板を用いたも
のなどがある。
【0003】しかし、防振ゴムは経時劣化の問題がある
ため、長期間の耐用が求められる建築物用の免震・制震
デバイスには適していない。オイルダンパーは、定期的
メインテナンスを要するため、防振ゴムと同様に、建築
物の免震・制震デバイス用としては面倒である。また、
LYP等の制振鋼板は、永久変形によって加工硬化がお
きたり、繰り返し荷重に対して材質劣化すると、エネル
ギー吸収性が低下するばかりか、硬くなりすぎると、構
造物にまで振動を伝播することになるため、制震・免震
デバイス用金属としては、その用途が限定される。
【0004】一方、Pbは軟らかく、地震や風のような
振動数0.1〜10Hzの揺れに追随することができ、
また伸縮による材質劣化という問題は少ない。このた
め、現在、建築物に取付けられる免震・制震デバイスと
しては、図7に示すようなPb製ダンパーが、一般に用
いられている。図7中、1が鉛鋳造体であり、2はホモ
ゲン溶接部、3は鋼板である。
【0005】しかし、このような大型のダンパーは重量
が重いために、施工が大変である。また、Pbの降伏点
は5MPa程度と軟らかいため、構造物又は構造物に接
合された部材とPbダンパーを接合するためには、特殊
な技術が必要であり、適用範囲に限界があった。さら
に、Pbは毒性があるため、近年、建築物としての使用
が制限される傾向にある。
【0006】このような事情から、近年、毒性がなく、
小型軽量のデバイスを提供できる制震用の金属が求めら
れており、Pbに代替できる制震用金属として、超塑性
を示すZn−Al合金が注目されてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、R.S.Mishra
ら,The observation of tensile superplasticity in n
anocrystalline materials: Nanostruct Mater.Vol. 9,
No. 1/8 p473-476(1997)に、ナノ結晶のZn−22%A
l合金は373Kで歪み速度1×10-4-1の変形にも
追随できる超塑性が認められたことが報告されている。
しかし、室温ではこのような超塑性は実現されていない
ため、室温での伸びが要求される建築用免震デバイスと
して実際上使用することができない。
【0008】また、G. Toress-Villasenorらの「A rein
vestigation of the mechanical history on superplas
ticity of Zn-22Al-2Cu at room temperature 」(Mate
rial. Science. Forum Vol. 243/245 P553(1997))に、
Zn−22%Al−2%Cu合金を、均熱化、水冷後に
冷間加工して、α相内部にβ相が析出した組織を得、室
温超塑性を発現させたことが開示されている。ここで示
されている伸びは、135%であり、最大で160%の
伸びが得られることが示されている。しかし、この文献
には、温間加工した場合、室温でこのような伸びを有す
ることは示されていない。また、冷間加工の場合であっ
てもPbダンパーの代替として小型軽量で同程度以上の
免震、制震性能を有するためには、もっと大きな伸び
(例えば、180%以上の伸び)を有することが望まし
い。
【0009】一方、M. Furukawa らの「Fabrication of
submicrometer-grained Zn-22%Alby torsion strainin
g. 」J. Mater. Res. Vol. 11 No.9 P2128(1996) に
は、初期粒径が1μm〜15μmの円柱形のZn−22
%Al合金を5GPaという高圧下で強捻り変形(冷間
変形)すると、最終組織が最微細部である中心部では、
0.1μm〜0.5μmとなったことが開示されてい
る。しかし、捻り変形に起因して、中心部は超塑性を示
す可能性のある微細組織であっても、中心から離れた外
周部の粒状組織は粗大で超塑性現象を示すものではない
という様な、外周部と中心部で著しく異なる組織となっ
ている。また、このような強捻り変形が適用できるサイ
ズは、直径15mm程度、厚さ0.3mmと非常に小さ
いものに限定されるため、免震デバイスのような大荷重
を受ける部材で同様の方法を適用して、部材全体に微細
組織を得ることは困難である。従って、建築部材として
用いる程度の大きさのZn−22%Al合金で、部材全
体に超塑性を発揮できるような微細組織を形成すること
は、このような捻り変形を利用する方法では無理であ
る。
【0010】本発明は、上記のような事情を鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、部材全体と
して超塑性を示すことができる均一性を有し、しかも、
現在一般に使用されているPb製ダンパーの代替とし
て、しかも小型軽量化を図ることができるように、室温
で超塑性、好ましくは160%超の伸びを示すことがで
きる制震用のZn−Al合金及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、Zn−Al
合金において、冷却条件の制御により従来技術では到達
できなかった均一で安定な超微細組織を得ることができ
ることを見い出し、室温でも超塑性と言える伸びを発現
できる制震用Zn−Al合金及びその製造方法を完成し
た。
【0012】すなわち、本発明の制震用Zn−Al合金
は、Zn:30〜80wt%、残部Al及び不可避不純
物からなるZn−Al合金であって、平均結晶粒径が5
μm以下のα相又はα′相中に、平均結晶粒径が0.0
5μm以下のβ相が微細分散した組織を有していること
を特徴とする。あるいは、Zn:75〜99wt%、残
部Al及び不可避不純物からなるZn−Al合金であっ
て、平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα′相、及び
β相を主要組織とし、前記α相又はα′相中に、平均結
晶粒径が0.05μm以下のβ相が微細分散した組織を
有していることを特徴とする。本発明の制震用Zn−A
l合金は、室温にて160%超の伸びを有すること、特
に180%以上の伸びを有することが好ましい。
【0013】本発明の制震用Zn−Al合金の第1の製
造方法は、Zn−Al合金を250℃以上に均熱した
後、急冷し、次いで、275℃以下の温度で温間加工し
た後、急冷することを特徴とする。第2の製造方法は、
Zn−Al合金を250℃以上に均熱した後、急冷し、
次いで、冷間加工することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明の制震用Zn−Al
合金について説明する。本発明の制震用Zn−Al合金
の成分組成は、Zn含有率が30〜99.9wt%、好
ましくは30〜80wt%、さらに好ましくは50〜8
0wt%、より好ましくは70〜80wt%で、残部が
Al及び不可避不純物である。これらのうち、Zn−2
2%Al共析合金が特に好ましい。図1のZn−Al合
金の状態図に示すように、Alの含有率が22wt%の
ときに共析点があるので、最も組織制御しやすく、超塑
性を発現させやすいからである。一方、上記範囲では、
Znの含有率が小さくなるにつれて、β析出量が減少
し、結晶粒の移動による塑性変形が起こっても伸びが低
下する傾向にある。そして、Znの含有率が30重量%
未満では、本発明の条件で処理しても100%を超える
伸びは発現できないからである。
【0015】尚、図1において、α相とは主成分がAl
の面心立方格子の結晶領域をいい、α′相とは結晶構造
は面心立方格子であるが成分的にはZnが主成分となっ
ている結晶領域をいい、β相とはZnが主成分となった
六方稠密格子の結晶領域をいい、Lは液体相である。次
に本発明の制震用Zn−Al合金の組織について説明す
る。
【0016】Zn−Al合金が超塑性を示すためには、
α相又はα′相中に微細なβ相が分散析出した組織(以
下、まとめて「β分散α相」という)を有している必要
がある。つまり、Zn:30〜80wt%、残部Al及
び不可避不純物からなる制震用Zn−Al合金の場合、
マクロ的にはα単相組織であるが、各α相又はα′相中
に、β相が微細分散した組織を有している。一方、図1
からわかるように、80%以上のZn濃度域では、必然
的にα+βの2相の混合組織となる。従って、上記範囲
の組成のうち、Znの含有率が75〜99wt%では、
粒径数10μmというマクロ的なβ相と、βが微細分散
したα相又はα′相とが混合した2相組織となる。
【0017】ここで、マクロなα相、β相とは、100
0倍程度で認識することが出来る組織をいい、β分散α
相の微細析出しているβ相は、約5000倍以上で確認
できる組織である。
【0018】内部にβの析出がないα相とβ相の2相組
織(α+β)では、α相、β相それぞれの延性が発現さ
れて、超塑性を発現できない。つまり、βが析出してい
ないα相は、α単相と類似の性質を示し、α単相に該当
する99.999wt%Alの室温での伸びは70%程
度で、結晶粒の移動による塑性変形を示すことができな
い。また、マクロなβ相は、常温回復現象(転位の回
復)が起き、変形抵抗は安定するが、伸びは65%程度
である。よって、βの析出がないα相とβ相の2相組織
(α+β)では、全体としても68%程度の伸びとな
る。
【0019】一方、β分散α相は、βが析出してないα
相とは全く異なり、結晶粒の移動による塑性変形によっ
て200%以上の伸びを示すことができる。従って、Z
n:75〜99wt%、残部Al及び不可避不純物から
なる本発明に係るZn−Al合金の様に、マクロなβ相
が存在して(α+β)の2相組織となっている場合、マ
クロなβ相は常温回復現象にて65%程度の延性を発揮
するだけであるが、β分散α相が200%以上の伸びを
発揮してβ相の粒界面に応力集中が起こるのを回避でき
るため、全体として160%超の伸びを示すことが出来
る。
【0020】従って、本発明の制震用Zn−Al合金
は、βが析出していないα相やマクロなβ相は存在しな
い方が好ましいが、超塑性を発揮し得るβ分散α相を有
する組織であれば、マクロなβ相が混在している2相組
織であってもよい。
【0021】本発明の制震用Zn−Al合金が、室温で
伸び160%超というような室温超塑性を示すために
は、さらに、上記組織において、βが微細分散している
α相又はα′相、及びα相又はα′相内に分散析出して
いるβ相の粒径が、以下のようでなければならない。
【0022】図2に、Znの含有率が30wt%以上の
Zn−Al合金のα′相又はα相の粒径と伸びの関係
を、図3に、β相の粒径と伸びとの関係を示す。図2及
び図3において、「◆」はβ分散α相を有する組織であ
り、「○」は製造条件が異なるためにラメラ状をはじめ
とするα+βの2相組織の合金を示している。
【0023】図2から、α又はα′の粒径が小さくなる
程、伸びが大きくなることがわかる。そして、粒径10
μm以下でβ分散α組織となって、100%以上の伸び
を示し、5μm以下にすると160%超、具体的には1
80%以上の伸びを示すことができる。また、図3よ
り、βの粒径が小さい程、伸びが大きくなることがわか
る。そして、粒径0.1μm以下ではβ分散α組織とな
って100%以上の伸びを示し、0.05μm以下では
160%超、具体的には180%以上の伸びを示し、さ
らに0.02μm以下とすることにより、300%以上
の伸びを確保できることがわかる。
【0024】従って、本発明の制震用Zn−Al合金
は、α相又はα′相が5μm以下で、α相又はα′相中
に分散析出されているβ相が0.05μm以下である。
これにより、室温で160%超、好ましくは180%以
上の伸びを示すことができる。尚、βが析出していない
α単独の相や、α相とは独立に存在しているβ相が存在
する場合、これらのαやβ相は、5.0μm以下、特に
3.5μm以下であることが好ましい。
【0025】尚、本発明のZn−Al合金は、上記要件
を満たせば、定常応力が加工量、歪み速度によってあま
り変化しないように、ヒステリシスの安定性を損なわな
い範囲で、強化元素Cu、Si、Mn、Mgを含有して
いてもよい。また、伸びの向上のために、結晶微細化に
有効なZr、TiBを添加してもよい。
【0026】但し、Zn−22%Al−2%Cuのよう
に高強度化させた場合には、ゴムのように剛性が小さい
ものと組み合わせて用いる免震・制震ダンパーとしない
ことが好ましい。ゴムの変形が過度になって、本発明の
制震用Zn−Al合金の超塑性変形による制震性が有効
に発揮されずに、ゴムの防振性を損なうことになるから
である。次に、本発明の制震用Zn−Al合金の製造方
法について説明する。
【0027】まず、上記組成を有するZn−Al合金を
250℃以上で均熱する。構造欠陥を含んだ状態で鍛造
等の加工を行なうと、鍛造割れを引き起こすおそれがあ
るので、構造欠陥や偏析を消失させて、均質化するため
である。
【0028】均熱は、250℃以上、好ましくは275
℃以上、より好ましくは300℃以上で10分間以上保
持することにより行なう。インゴット等の鋳造後の合金
の状態では、通常、Zn−Alのラメラ状組識とβ析出
がないα相との混合組識(Al含有率が22%以上の場
合)、あるいはα相とは独立したβ相を有する(α+
β)の混合組織(Al含有率が22%以下の場合)とな
っている。よって、一旦昇温して、βをα内に閉じ込め
る必要があるからである。一方、均熱は、液相が表れる
温度以下、例えばZn含有率が80%以上の場合には3
50℃以下で行なうことが好ましい。液相ではβの拡散
が大きくなりすぎて、β分散α組織が得られないからで
ある。
【0029】尚、Znは蒸気圧が高く、過度に昇温する
と、凝固時に巣ができ破断の原因になる。特に、Zn含
有率が40%以下では、Zn−Al合金の液相温度が高
く、Znの蒸気圧が問題となる。よって、均熱前に行な
う鋳造に際しては、一旦、液相が表れる温度に保持し、
その後、凝固を開始する方が“巣”の発生率が少なくな
るので好ましい。
【0030】Zn−Al合金の均熱後、急冷する。α′
又は(α′+β)の組織状態から急冷することにより、
α′から安定なαに移行しようとしても、マクロレベル
で2相分離する程までβが拡散できず、βをα内で析出
させることができるからである。つまり、α+βの2相
の混合組織ではなく、超塑性を発揮し得るβ分散α組織
を生成できるからである。ここで、冷却速度は、10℃
/sec以上で、具体的には水冷することが好ましい。
炉冷(0.1℃/sec以下)や空冷(10℃/sec
未満)では、βが拡散してラメラ状組織となるからであ
る。この段階でラメラ組織となっている場合、次に行な
う加工処理が加工率30%以下では、微細化が不十分と
なり、内部摩擦で評価できる制振性(音の吸収)は多少
発揮(Q -1=1.0〜5.0×10-2)するが、室温で
の伸びは100〜140%程度となり、160%超の伸
びを確保できないからである。
【0031】均熱後、急冷によりβ分散α組織は得られ
るが、αは10〜20μm程度、βは0.05〜0.1
μm程度で、100〜150℃程度の高温で超塑性とい
えるような180%以上の伸びを示しても、室温でその
ような伸びは示さない。
【0032】室温で超塑性と言えるような伸びを示すた
めには、続いて、物理的外力を与えてα又はα′結晶
粒、更にはα又はα′中のβを微細化する必要がある。
すなわち、急冷後、冷間加工又は温間加工する必要があ
る。
【0033】本発明で行われる加工は、結晶粒微細化の
ために外力を加える工程であればよく、具体的には、鍛
造、押し出し、伸線加工などが挙げられる。
【0034】組織の超微細化のための加工は、融点の半
分以下の温度で行なうことが好ましい。Zn−Al合金
の融点(Tm)は、合金の組成にもよるが400℃(6
73K)前後であるから、融点(Tm)に対する加工熱
処理温度(Ttmcp)の比率であるTtmcp/Tmが0.4
5〜0.6程度となる加工熱処理温度は、20〜120
℃程度である。従って、室温〜100℃で行なう冷間加
工によれば、αが5μm以下で、この内部に0.05μ
m以下のβが微細分散した本発明に係る制震用Zn−A
l合金が得られる。
【0035】本発明の制震用Zn−Al合金は、冷間加
工だけでなく、100〜275℃で行なう温間加工によ
っても、その後に行なう冷却速度を制御することにより
得られる。温間加工の加工温度を275℃以下とするの
は、275℃を超えると、図1に示すように、組織が変
態するため、せっかくβ分散α相を形成していても、再
度、α又はα′相からβが分離して(α+β)の2相組
織になるおそれがあるからである。
【0036】温間加工した場合、冷却速度10℃/se
cで急冷する必要がある。具体的には水冷を行なう必要
がある。インゴットの加熱後に行なう冷却の場合と同様
に、得られたβ分散α組織を固定するためである。10
0℃以上に加熱した後、冷却速度が遅いとβ分散α組織
が粗大化し、更に275℃以上に加熱する場合にはラメ
ラ状組織が出現し、室温での超塑性は発現しなくなるか
らである。
【0037】尚、温間加工の場合、加工と熱処理とは同
時に行なうことが好ましいが、小型部材の押し出しの場
合、加熱後に押し出した後、急冷してもよい。
【0038】以上のようにして得られる制震用Zn−A
l合金を用いることにより、従来のPbダンパーと同様
の強度、制震機能を確保し、且つ小型軽量化したダンパ
ーを製造することができる。
【0039】制震用Zn−Al合金の降伏点は、組成及
び組織状態にもよるが、一般に60〜200MPaであ
る。一方、現在ダンパー材料として用いられているPb
の降伏点は5MPaで、室温での伸びは約54%程度で
ある。免震デバイスの変形モードは剪断変形であり、図
7に示すPbダンパ(高さ92.1cm、直径18.0
cm、重量約200kg)と同程度の剪断強度を有する
ダンパーを、降伏応力(σy)がPbの約28倍のZn
−Al合金で作製する場合、Zn−Al合金の高さ、
径、及び要求される伸びの関係は、表1に示すようにな
る。
【0040】
【表1】
【0041】表1からわかるように、Zn−Al合金が
室温で180%以上の伸びを発揮する場合には、高さを
約1/3、径を約1/10にでき、その結果、重量を1
/100(約2kg)程度にまで小型化することができ
る。このように、本発明のZn−Al合金を用いて免震
デバイスを製造すれば、従来のPb製ダンパーと同程度
の制震性(地震の揺れに追随できる変位)を確保しつ
つ、小型軽量化が達成され、免震デバイスの運搬、施工
が簡便となり、作業性、取扱い性が向上する。
【0042】尚、弾性変形内では断面積が細くなること
による問題は起きないが、塑性変形段階になると、免震
デバイスの各部位での変形挙動が同じになるとは考えら
れないので、非円形断面にする等、適宜形状変更するこ
とが好ましい。
【0043】また、Zn−Al合金はほぼ軟鋼と同等又
は軟鋼よりもやや柔らかいので、ボルト締め、リベット
締め等の一般的な接合技術も使用でき、建築構造物等と
の接合は容易である。但し、はんだ付けのように熱を加
える接合処理の場合には、250℃以上、好ましくは1
00℃以上に加熱しないように注意しなければならな
い。上述のように250℃以上では組織が変態するおそ
れがあり、また100℃以上加熱された後、急冷しなけ
れば、せっかく得られた微細組織が粗大化し、室温で1
60%を超える伸びを確保することが困難となるからで
ある。
【0044】
【実施例】〔制震用Zn−Al合金〕50kgのZn−
Al合金を真空溶解炉にてAr雰囲気大気圧中で、一旦
溶解させた後、凝固させてZn−Al合金のインゴット
を得た。尚、凝固開始温度はAl−20%Znで650
℃、Al−40%Znで620℃、Al−60%Znで
560℃、Al−20%Znで500℃、Al−96%
Znで410℃であった。
【0045】得られたZn−Al合金のインゴットを、
表2に示す処理(350℃で1時間保持→第1冷却→加
工→第2冷却)を行った(表2中、No6〜No.2
9)。冷却速度は、炉冷の場合は約10℃/h(0.0
03℃/s)程度であり、空冷の場合は5℃/s程度で
あり、水冷の場合は200℃/s程度である。
【0046】尚、表2のNo.1〜4は、いずれも3N
(99.9%)以上の市販の鍛造品を切り出したもので
ある。4Nは99.99%、5Nは99.999%を示
している。また、No.9〜14の加工については、ダ
イスを6回通過させて真歪みを1.8とする場合(表
中、「b」で示す)と、ダイスを8回通過させて真歪み
を2.4とする場合(表中、「a」で示す)との2種類
を行なった。
【0047】加工処理後の金属組織を電子顕微鏡で観察
し、α又はα′、及びβの粒径を測定した。また、各金
属の伸びを測定した。尚、伸びは、ゲージ部の径10m
mφ、ゲージ長さ42mmの円筒形引張試験片を、クロ
スヘッド速度0.5mm/分で室温にて引張試験を行
い、破断するときの伸びを測定することにより行なっ
た。結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】〔評価〕No.5はZn−20%Alのイ
ンゴットの特性である。鋳造欠陥を含むためと思われる
が、伸びは24.3%と少なく、Pbよりも劣ってい
た。
【0050】No.6は加熱後の冷却が炉冷で遅いため
にα′、β共に粗大であり、伸びがインゴットの場合よ
りも向上したものの、Pbと同程度の伸びしか得られな
かった。
【0051】No.7は、加熱後空冷(5℃/s)した
ものであるが、やはり冷却速度が遅いために、No.6
と同様、α′、βの微細化が不十分で、伸びは多少向上
したものの、Pbと同程度であった。
【0052】No.8は、インゴットの加熱後水冷(2
00℃/s)したものである。急冷によりα′、βの微
細化は進み、伸びは空冷や炉冷の場合よりも向上した
が、やはりPbと同程度の伸びしか得られなかった。
【0053】No.9a、9bいずれも、No.8の材
料を水中にて伸線(冷間加工)したものである。伸線に
より微細化が更に進んでα′は5μm以下、βは0.0
5μm以下となって組織微細化が達成され、伸びは18
0%を越えていた。この合金の組織を電子顕微鏡(50
00倍)で観察したところ、図4に示すように、α結晶
粒が認められ、更に10万倍の電子顕微鏡で、α′を拡
大観察したところ(図5)、α′相内に微細析出してい
るβが確認できた。図5中、黒色部分がα′で、黒色部
分の中に存在する白色粒がβである。
【0054】No.10、11は、均熱後に行なう冷却
を、炉冷又は空冷として、次いで、冷間加工をしたもの
である。この場合、No.9と同様に冷間加工にしたに
も拘わらず、元の組織がラメラ状であったために、α、
βの微細化はNo.9に比べて劣り、伸びも180%以
下であった。
【0055】No.12a、12bは、No.8の材料
を大気中で伸線加工(空冷伸線)したものである。伸線
により組織微細化が進み、α′は5μm以下、βは0.
05μm以下となり、伸びが180%を越えていた。
【0056】No.13、14は、No.6、7の材料
を大気中にて伸線加工したものである。No.12と同
様の条件で伸線を行なったにも拘わらず、伸線前の組織
が粗大であったため、加工後の組織は、α′は5〜10
μm、βは0.05〜0.1μmとなり、伸びは100
%を超えたが、180%を超えることはなかった。
【0057】また、No.9〜14において、いずれも
aの加工(真歪み2.4)の方がbの加工(真歪み1.
8)よりもα′、βの粒径が小さく、加工率が大きい
程、結晶粒の微細化レベルを上げることができることが
わかる。
【0058】No.15〜19は、No.8の材料を冷
間鍛造又は275℃以下で温間鍛造したものである。鍛
造により組織が微細化されて、α′は5μm以下、βは
0.05μm以下となり、いずれの伸びも180%を越
えた。つまり、温間鍛造した場合(No.16〜21)
であっても、その後に急冷することにより、冷間鍛造し
た場合(No.15)と同様に、α′、βの微細化を達
成できることがわかる。
【0059】一方、鍛造温度が275℃を超えた場合
(No.20)、つまり鍛造温度がα′析出温度(27
5℃)よりも高い場合には、再度ラメラ組織が出現した
ために、180%以上の伸びを達成できなかった。特
に、温間鍛造後の冷却が急冷でない場合(No.2
1)、図6の電子顕微鏡写真(5000倍)に見られる
ように、組織が粗大化して白色部分と黒色部分とがラメ
ラ状となり、伸びは加工しない場合(No.6、7)と
同程度にまで低下した。
【0060】No.22〜29は、Znの含有率を変え
たZn−Al合金について、均熱後急冷し、さらに温間
鍛造したもの(奇数No.)と温間鍛造しないもの(偶
数No.)を示している。いずれも温間鍛造した方が、
α′(又はα)、及びβが微細化され、伸びも増大して
いることがわかる。しかし、No.19、25、27、
29を比較すると、α′(又はα)、及びβの粒径が同
程度であっても、Zn含有率が少なくなるのに従って、
伸びが低下していくことがわかる。また、No.23か
ら、Znの含有率が高すぎると、180%以上の伸びは
確保されるが、α′相(又はα相)とは独立したβ相の
存在割合が増えるために、伸びが低下すると考えられ
る。逆に、Znの含有率が30重量%未満(No.2
9)になると、均熱後、急冷し、更に加工後、急冷して
も100%を超える伸びを得ることはできなかった。
【0061】
【発明の効果】本発明の制震用Zn−Al合金は、16
0%を超える伸びを示し、しかも降伏点が高いので、鉛
よりも小型軽量でPbと同程度に地震や風の揺れに追随
できるダンパーの材料として適している。また、本発明
の製造方法によれば、伸びが160%超、好ましい場合
には180%以上の超塑性と言える制震用Zn−Al合
金を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Zn−Al合金の状態図である。
【図2】伸びとα又はα′相の粒径との関係を示すグラ
フである。
【図3】伸びとβ相の粒径との関係を示すグラフであ
る。
【図4】本発明に係るZn−Al合金(No.9a)の
組織状態を示す電子顕微鏡写真(5000倍)である。
【図5】本発明に係るZn−Al合金(No.9a)の
組織状態を示す電子顕微鏡写真(10万倍)である。
【図6】比較例のZn−Al合金(No.21)の組織
状態を示す電子顕微鏡写真(5000倍)である。
【図7】従来より用いられているPb製ダンパーの構成
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 672 C22F 1/00 672 682 682 685 685A 685Z 691 691B 692 692A (72)発明者 岡田 徹 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Zn:30〜80wt%、残部Al及び
    不可避不純物からなるZn−Al合金であって、 平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα′相中に、平均
    結晶粒径が0.05μm以下のβ相が微細分散した組織
    を有していることを特徴とする制震用Zn−Al合金。
  2. 【請求項2】 Zn:75〜99wt%、残部Al及び
    不可避不純物からなるZn−Al合金であって、 平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα′相、及びβ相
    を主要組織とし、 前記α相又はα′相中に、平均結晶粒径が0.05μm
    以下のβ相が微細分散した組織を有していることを特徴
    とする制震用Zn−Al合金。
  3. 【請求項3】 室温にて160%超の伸びを有する請求
    項1又は2に記載の制震用Zn−Al合金。
  4. 【請求項4】 室温にて180%以上の伸びを有する請
    求項1又は2に記載の制震用Zn−Al合金。
  5. 【請求項5】 Zn−Al合金を250℃以上に均熱し
    た後、急冷し、 次いで、275℃以下の温度で温間加工した後、急冷す
    ることを特徴とする制震用Zn−Al合金の製造方法。
  6. 【請求項6】 Zn−Al合金を250℃以上に均熱し
    た後、急冷し、 次いで、冷間加工することを特徴とする制震用Zn−A
    l合金の製造方法。
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