JPH11221977A - 直描型印刷版原版 - Google Patents
直描型印刷版原版Info
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- JPH11221977A JPH11221977A JP10317679A JP31767998A JPH11221977A JP H11221977 A JPH11221977 A JP H11221977A JP 10317679 A JP10317679 A JP 10317679A JP 31767998 A JP31767998 A JP 31767998A JP H11221977 A JPH11221977 A JP H11221977A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41C—PROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
- B41C2210/00—Preparation or type or constituents of the imaging layers, in relation to lithographic printing forme preparation
- B41C2210/16—Waterless working, i.e. ink repelling exposed (imaged) or non-exposed (non-imaged) areas, not requiring fountain solution or water, e.g. dry lithography or driography
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
い、取扱い性に優れた直描型平版印刷版原版を提供す
る。 【解決手段】基板上に、少なくとも感熱層を有する直描
型印刷版原版において、該感熱層が(a)光熱変換物質
と(b)金属キレート化合物を含有する。
Description
印刷が可能な印刷版原版に関するものであり、特にレー
ザー光で直接製版できる直描型水なし平版印刷版原版に
関するものである。
ら直接オフセット印刷版を作製する、いわゆるダイレク
ト製版は、熟練度を必要としない簡易性、短時間で印刷
版が得られる迅速性、多様なシステムから品質とコスト
に応じて選択可能である合理性などの特徴を生かして、
軽印刷業界のみでなく、一般オフセット印刷、グラビア
印刷の分野にも進出し始めている。
ージセッター、レーザープリンタなどの出力システムの
急激な進歩によって新しいタイプの各種平版印刷材料が
開発されている。
ると、レーザー光を照射する方法、サーマルヘッドで書
き込む方法、ピン電極で電圧を部分的に印加する方法、
インクジェットでインキ反撥層またはインキ着肉層を形
成する方法などが挙げられる。
度、および製版速度の面で他の方式よりも優れており、
その種類も多い。
で取り扱えるといった利点があり、また光源となる半導
体レーザーの急激な進歩によって、最近その有用性が見
直されてきている。
USP5339737号公報、USP5353705号
公報、EP0580393号公報、特開平6−5572
3号公報、EP0573091号公報、USP5378
580号公報、特開平7−164773号公報、特開平
6−186750号公報、特開平7−309001号公
報、特開平9−104182号公報、特開平9−146
264号公報、特開平9−146265号公報、特開平
9−236927号公報、特開平9−244228号公
報、EPO644047号公報、にはレーザー光を光源
として用いる直描型水なし平版印刷版原版およびその製
版方法などが記載されている。
レーザー光吸収化合物として主としてカーボンブラック
を用い、熱分解化合物としてニトロセルロースを使用し
ている。そしてこのカーボンブラックがレーザー光を吸
収することによって熱エネルギーに変換され、さらにそ
の熱で感熱層が破壊される。そして最終的に、現像によ
ってこの部分を除去することによって、表面のシリコー
ンゴム層が同時に剥離され、インキ着肉部となる。
して画像を形成することから画線部のセルの深さが深く
なり、微少網点でのインキ着肉性が悪く、インキマイレ
ージが悪いという問題点があった。更に、感熱層を熱破
壊させ易くするために、架橋構造を形成しており印刷版
の耐刷性が劣るという問題もあった。感熱層を柔軟化さ
せると感度が極端に低下し、感熱層の柔軟化は困難であ
った。
壊させるために高いレーザー光の強度が必要という問題
点もあった。
変換層中にレーザー光を熱に変換する化合物、フィルム
形成能を有する高分子化合物、光重合開始剤、および光
重合可能なエチレン性不飽和化合物を有し、シリコーン
ゴム層形成後にエネルギー線による全面露光を施すこと
により光熱変換層と、シリコーンゴム層とを反応させた
ネガ型のレーザー感光性湿し水不要平版印刷版原版が提
案されている。
全面露光を施すことにより、例えば小林らの文献(例え
ば、“印刷学会論文集,18,128(1979)”や
“Journal of Applied Photo
graphic Engineering,vol.
6,pp.65−68”など)に示されている公知の機
構によりシリコーンゴム層と感光層との接着力を向上さ
せ、その結果として、画像再現性、耐傷性に優れた版材
を得ている。しかしながら、前述のように、感光層の柔
軟性と感度のトレードオフ的な関係は存在しており、特
に感度が低いという問題を有していた。
ザー感応層中に酸を発生する物質と、酸の作用で分解す
る高分子化合物を含有する剥離現像タイプの印刷版が提
案されているが、レーザー光照射の工程と加熱工程とい
う二つの工程が必要になり、また微細な網点の再現性が
悪いという剥離現像固有の問題が存在する。
EP0573091号公報、USP5378580号公
報では、光源としてNd−YAGレーザーを用いている
ために、露光装置がかなり大がかりなものとなってしま
うといった、別の問題点もあった。
開平7−314934号公報、特開平9−236927
号公報には、金属薄膜を感熱層として用いる直描型水な
し平版印刷版が記載されている。
に、非常にシャープな画像が得られ、印刷版の解像度と
いう面では有利であるが、基材と感熱層の接着性が悪く
印刷中に非画線部の感熱層が剥離し、インキが付着し印
刷物上で欠点となるという問題点があった。また、この
印刷版も感熱層を破壊させて画像を形成させることから
画線部のセルが深くなりインキ着肉性やインキマイレー
ジが劣るという問題点があった。
版の他に、特に直描型水なし平版印刷版に関するものと
して、熱接着型の直描型水なし平版印刷版が考えられ
る。
シリコーンゴム層が選択的に残存し、非画線部として働
くものである。その機構としては、レーザー光照射によ
りシリコーンゴム層とレーザー感応層との接着力、ある
いはレーザー感応層とその下にある基板との接着力が何
らかの形で向上し、その結果として、未照射部のシリコ
ーンゴム層、あるいはシリコーンゴム層とレーザー感応
層がその後の処理により選択的に除去されるというもの
である。
特開平9−68794号公報、特開平9−80745号
公報、特開平9−120157号公報、特開平9−19
7659号公報などが提案されている。
ている版材は、レーザー光照射により発生した酸を触媒
として感光層の反応を進め、画像を再現するというもの
である。しかしながら、酸発生後、反応を進めるために
は、熱処理という工程が必要であった。さらに、酸発生
後から熱処理までの時間が画像再現性に影響を与えるた
め、画像再現性が不安定となるという問題を有してい
た。
197659号公報で提案されている版材も、感光層中
に活性光線の照射で酸を発生しうる化合物および酸の存
在下で反応し得る結合を有する化合物が含まれており、
レーザー光照射後、発生した酸を用いて反応を進めるタ
イプであるため、上記と同様の問題を有していた。
術の欠点を改良するため、レーザー光照射後の煩雑な工
程を必要とせずとも、画像再現性の良好な直描型水なし
平版印刷版を提供する。
の構成を有する。
印刷版であって、該感熱層が(a)光熱変換物質、およ
び(b)金属キレート化合物を含有することを特徴とす
る直描型印刷版原版。
にネガあるいはポジのフィルムを用いずに、印刷版上に
直接記録ヘッドから画像形成を行うことを意味する。
レーザー光を照射することにより画像を形成させるた
め、「(a)光熱変換物質」を含有することが必要であ
る。
光を吸収するものであれば特に限定されるものではな
く、例えばカーボンブラック、アニリンブラック、シア
ニンブラックなどの黒色顔料、フタロシアニン、ナフタ
ロシアニン系の緑色顔料、カーボングラファイト、鉄
粉、ジアミン系金属錯体、ジチオール系金属錯体、フェ
ノールチオール系金属錯体、メルカプトフェノール系金
属錯体、結晶水含有無機化合物、硫酸銅、硫化クロム、
珪酸塩化合物や、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化マ
ンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化タングステンなど
の金属酸化物、これらの金属の水酸化物、硫酸塩、さら
にビスマス、鉄、マグネシウム、アルミの金属粉などの
添加剤を添加することが好ましい。
よび取り扱い性の面から、カーボンブラックが好まし
い。
外線を吸収する染料も、光熱変換物質として好ましく使
用される。
nmの範囲に極大吸収波長を有する全ての染料が使用で
きるが、好ましい染料としては、エレクトロニクス用、
記録用色素であるシアニン系、フタロシアニン系、フタ
ロシアニン金属錯体系、ナフタロシアニン系、ナフタロ
シアニン金属錯体系、ジチオール金属錯体系、ナフトキ
ノン系、アントラキノン系、インドフェノール系、イン
ドアニリン系、ピリリウム系、チオピリリウム系、スク
ワリリウム系、クロコニウム系、ジフェニルメタン系、
トリフェニルメタン系、トリフェニルメタンフタリド
系、トリアリルメタン系、フェノチアジン系、フェノキ
サジン系、フルオラン系、チオフルオラン系、キサンテ
ン系、インドリルフタリド系、スピロピラン系、アザフ
タリド系、クロメノピラゾール系、ロイコオーラミン
系、ローダミンラクタム系、キナゾリン系、ジアザキサ
ンテン系、ビスラクトン系、フルオレノン系、モノアゾ
系、ケトンイミン系、ジズアゾ系、ポリメチン系、オキ
サジン系、ニグロシン系、ビスアゾ系、ビスアゾスチル
ベン系、ビスアゾオキサジアゾール系、ビスアゾフルオ
レノン系、ビスアゾヒドロキシペリノン系、アゾクロム
錯塩系、トリスアゾトリフェニルアミン系、チオインジ
ゴ系、ペリレン系、ニトロソ系、1:2型金属錯塩系、
分子間型CT系、キノリン系、キノフタロン系、フルギ
ド系の酸性染料、塩基性染料、色素、油溶性染料や、ト
リフェニルメタン系ロイコ色素、カチオン染料、アゾ系
分散染料、ベンゾチオピラン系スピロピラン、3,9−
ジブロモアントアントロン、インダンスロン、フェノー
ルフタレイン、スルホフタレイン、エチルバイオレッ
ト、メチルオレンジ、フルオレッセイン、メチルビオロ
ゲン、メチレンブルー、ジムロスベタインなどが挙げら
れる。
記録用の染料で、最大吸収波長が700nm〜900n
mの範囲にある、シアニン系染料、アズレニウム系染
料、スクアリリウム系染料、クロコニウム系染料、アゾ
系分散染料、ビスアゾスチルベン系染料、ナフトキノン
系染料、アントラキノン系染料、ペリレン系染料、フタ
ロシアニン系染料、ナフタロシアニン金属錯体系染料、
ポリメチン系染料、ジチオールニッケル錯体系染料、イ
ンドアニリン金属錯体染料、分子間型CT染料、ベンゾ
チオピラン系スピロピラン、ニグロシン染料などが好ま
しく使用される。
度係数の大きなものが好ましく使用される。具体的には
ε=1×104以上が好ましく、より好ましくは1×1
05以上である。εが1×104より小さいと、感度の向
上効果が発現しにくいためである。
も感度の向上効果はあるが、2種以上を併用して用いる
ことによって、さらに感度を向上させることも可能であ
る。
「(a)光熱変換物質」を併用することにより、2種以
上の発信波長の異なるレーザーに対応出来るようにする
ことも可能である。
は、全感熱層組成物に対して0.1〜70重量%が好ま
しく、より好ましくは0.5〜40重量%である。0.
1重量%よりも少ない場合にはレーザー光に対する感度
の向上効果が見られず、40重量%よりも多い場合には
印刷版の耐刷性が低下しやすい。
「(b)金属キレート化合物」を含有する。
物」とは、「中心金属」と有機置換基である「配位子」
からなり、金属に対して有機配位子が配位結合している
錯体化合物か、有機官能基と共有結合している有機金属
化合物のことをいう。
位子、多座配位子に分類されるが、多座配位子、特に二
座配位子を有することが好ましい。
の範疇ではない。これら金属キレート化合物は、活性水
素基を含有する化合物と置換反応をおこすことが特徴で
ある。
ら第6周期の金属が挙げられ、なかでも第3周期から第
5周期の金属が好ましく、第3周期金属のAl、第4周
期金属のTi、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、
Ge、第5周期金属のIn、Snが特に好ましい。
との間で「(b)金属キレート化合物」が形成されるわ
けであるが、それらの形態としては例えば以下の様な具
体例が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
したもので、中心金属は酸素原子を介して結合してい
る。ジケトンのカルボニルがさらに金属に対して配位結
合することができるため、比較的に安定な化合物であ
る。
タジオネート(アセチルアセトネート)、フルオロペン
タジオネート、2,2,6,6−テトラメチル−3,5
−ヘプタンジオネート、ベンゾイルアセトネート、テノ
イルトリフルオロアセトネートや1,3−ジフェニル−
1,3−プロパンジオネートなどである金属ペンタンジ
オネート(金属アセトネート)類や、メチルアセトアセ
テート、エチルアセトアセテート、メタクリルオキシエ
チルアセトアセテートやアリルアセトアセテートなどで
ある金属アセトアセテート類、サリチルアルデヒド錯塩
が挙げられる。
している化合物である。
ド、プロポキサイド、ブトキサイド、フェノキサイド、
アリルオキサイド、メトキシエトキサイド、アミノエト
キサイドなどである金属アルコキサイドが挙げられる。
の場合金属は炭素原子と結合している。キレート部化合
物がジケトンであっても、金属が炭素原子で結合してい
ればこちらに分類される。なかでもアセチルアセトン金
属が好ましく用いられる。
ル酸金属塩、ステアリン酸金属塩などが挙げられる。
物、チタンオキサイドアセトネートのような酸化金属キ
レート化合物、チタノセンフェノキサイドのような金属
錯体や、2種以上の金属原子を1分子中に有するヘテロ
金属キレート化合物が挙げられる。
ましく用いられる金属キレート化合物の具体例として
は、例えば、以下のような化合物が挙げられる。
ては、アルミニウムイソプロピレート、モノsec−ブ
トキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウム
sec−ブチレート、エチルアセテートアルミニウムジ
イソプロピレート、プロピルアセテートアルミニウムジ
イソプロピレート、ブチルアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート、ヘプチルアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート、ヘキシルアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート、オクチルアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート、ノニルアセテートアルミニウムジイソ
プロピレート、エチルアセテートアルミニウムジエチレ
ート、エチルアセテートアルミニウムジブチレート、エ
チルアセテートアルミニウムジヘプチレート、エチルア
セテートアルミニウムジノニレート、ジエチルアセテー
トアルミニウムイソプロピレート、アルミニウムトリス
(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(プ
ロピルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(ブチ
ルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(ヘキシル
アセトアセテート)、アルミニウムトリス(ノニルアセ
トアセテート)、アルミニウムトリスアセチルアセトネ
ート、アルミニウムビスエチルアセトアセテートモノア
セチルアセトネート、アルミニウムジアセチルアセトネ
ートエチルアセトアセテート、アルミニウムモノアセチ
ルアセトネートビスプロピルアセトアセテート、アルミ
ニウムモノアセチルアセトネートビスブチルアセトアセ
テート、アルミニウムモノアセチルアセトネートビスヘ
キシルアセトアセテート、アルミニウムモノエチルアセ
トアセテートビスプロピルアセトセトネート、アルミニ
ウムモノエチルアセトアセテートビスブチルアセトアセ
トネート、アルミニウムモノエチルアセトアセテートビ
スヘキシルアセトアセトネート、アルミニウムモノエチ
ルアセトアセテートビスノニルアセトアセトネート、ア
ルミニウムジブトキシドモノアセトアセテート、アルミ
ニウムジプロポキシドモノアセトアセテート、アルミニ
ウムジブトキシドモノエチルアセトアセテート、アルミ
ニウムオキシドアクリレート、アルミニウムオキシドオ
クテート、アルミニウムオキシドステアレイト、トリス
アリザリンアルミニウム、アルミニウム−s−ブトキシ
ドビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムジ−
s−ブトキシドエチルアセトアセテート、アルミニウム
−9−オクタデセニルアセトアセテートジイソプロポキ
シド、アルミニウムフェノキシド、アクリル酸アルミニ
ウム、メタクリル酸アルミニウムなど。
イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリn−ステアロイルチタネート、イソプロピル
トリオクタノイルチタネート、イソプロピルトリドデシ
ルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス
(ジオクチルパイロホスファイト)チタネート、テトラ
イソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネー
ト、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)
チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−
1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイトチタ
ネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシ
アセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)エチレンチタネート、トリス(ジオクチルパイ
ロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルジ
メタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピル
イソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピル
トリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロ
ピルトリクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ
(N−アミノエチルアミノエチル)チタネート、ジクミ
ルフェニルオキシアセテートチタネート、ジイソステア
ロイルエチレンチタネート、イソプロピルジイソステア
ロイルクミルフェニルチタネート、イソプロピルジステ
アロイルメタクリルチタネート、イソプロピルジイソス
テアロイルアクリルチタネート、イソプロピル4−アミ
ノベンゼンスルホニルジ(ドデシルベンゼンスルホニ
ル)チタネート、イソプロピルトリメタクリルチタネー
ト、イソプロピルジ(4−アミノベンゾイル)イソステ
アロイルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルパ
イロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリアク
リルチタネート、イソプロピルトリ(N,N−ジメチル
エチルアミノ)チタネート、イソプロピルトリアントラ
ニルチタネート、イソプロピルオクチル,ブチルパイロ
ホスフェートチタネート、イソプロピルジ(ブチル,メ
チルパイロホスフェート)チタネート、テトライソプロ
ピルジ(ジラウロイルホスファイト)チタネート、ジイ
ソプロピルオキシアセテートチタネート、イソステアロ
イルメタクリルオキシアセテートチタネート、イソステ
アロイルアクリルオキシアセテートチタネート、ジ(ジ
オクチルホスフェート)オキシアセテートチタネート、
4−アミノベンゼンスルホニルドデシルベンゼンスルホ
ニルオキシアセテートチタネート、ジメタクリルオキシ
アセテートチタネート、ジクミルフェノレートオキシア
セテートチタネート、4−アミノベンゾイルイソステア
ロイルオキシアセテートチタネート、ジアクリルオキシ
アセテートチタネート、ジ(オクチル,ブチルパイロホ
スフェート)オキシアセテートチタネート、イソステア
ロイルメタクリルエチレンチタネート、ジ(ジオクチル
ホスフェート)エチレンチタネート、4−アミノベンゼ
ンスルホニルドデシルベンゼンスルホニルエチレンチタ
ネート、ジメタクリルエチレンチタネート、4−アミノ
ベンゾイルイソステアロイルエチレンチタネート、ジア
クリルエチレンチタネート、ジアントラニルエチレンチ
タネート、ジ(ブチル,メチルパイロホスフェート)エ
チレンチタネート、チタンアリルアセトアセテートトリ
イソプロポキサイド、チタンビス(トリエタノールアミ
ン)ジイソプロポキサイド、チタンジ−n−ブトキサイ
ド(ビス−2,4−ペンタンジオネート)、チタンジイ
ソプロポキサイドビス(テトラメチルヘプタンジオネー
ト)、チタンジイソプロポキサイドビス(エチルアセト
アセテート)、チタンメタクリルオキシエチルアセトア
セテートトリイソプロポキサイド、チタンメチルフェノ
キサイド、チタンオキシドビス(ペンタンジオネート)
など。
ゾイルメタン鉄(II)、トロポロン鉄、トリストロポロ
ノ鉄(III )、ヒノキチオール鉄、トリスヒノキチオロ
鉄(III )、アセト酢酸エステル鉄(III )、鉄(III
)ベンゾイルアセトネート、鉄(III )トリフルオロ
ペンタンジオネート、サリチルアルデヒド銅(II)、銅
(II)アセチルアセトネート、サリチルアルデヒドイミ
ン銅、コウジ酸銅、ビスコウジャト銅(II)、トロポロ
ン銅、ビストロポロノ銅(II)、ビス(5−オキシナフ
トキノン−1,4)銅、ビス(1−オキシアントラキノ
ン)ニッケル、アセト酢酸エステル銅、サリチルアミン
銅、o−オキシアゾベンゼン銅、銅(II)ベンゾイルア
セテート、銅(II)エチルアセトアセテート、銅(II)
メタクリルオキシエチルアセトアセテート、銅(II)メ
トキシエトキシエトキサイド、銅(II)2,4−ペンタ
ンジオネート、銅(II)2,2,6,6−テトラメチル
−3,5−ヘプタンジオネート、亜鉛N,N−ジメチル
アミノエトキサイド、亜鉛2,4−ペンタンジオネー
ト、亜鉛2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
タンジオネートなども本発明に好ましく用いられる。
−オキシアセトフェノンニッケル、ビス(1−オキシキ
サントン)ニッケル、ピロメコン酸ニッケル、サリチル
アルデヒドニッケル、アリルトリエチルゲルマン、アリ
ルトリメチルゲルマン、アンモニウムトリス(オキザレ
ート)ゲルマネート、ビス[ビス(トリメチルシリル)
アミノ]ゲルマニウム(II)、カルボキシエチルゲルマ
ニウムセスキオキサイド、シクロペンタジエニルトリメ
チルゲルマン、ジ−n−ブチルジアセトキシゲルマン、
ジ−n−ブチルジクロロゲルマン、ジメチルアミノトリ
メチルゲルマン、ジフェニルゲルマン、ヘキサアリルジ
ゲルマノキサン、ヘキサエチルジゲルマノキサン、ヘキ
サメチルジゲルマン、ヒドロキシゲルマトラン1水和
物、メタクリルオキシメチルトリメチルゲルマン、メタ
クリルオキシトリエチルゲルマン、テトラアリルゲルマ
ン、テトラ−n−ブチルゲルマン、テトライソプロポキ
シゲルマン、トリ−n−ブチルゲルマン、トリメチルク
ロロゲルマン、トリフェニルゲルマン、ビニルトリエチ
ルゲルマン、ビス(2,4−ペンタンジオネート)ジク
ロロスズ、ジ−n−ブチルビス(2,4−ペンタンジオ
ネート)スズ、カルシウム2,4−ペンタンジオネー
ト、セリウム(III )2,4−ペンタンジオネート、コ
バルト(II)2,4−ペンタンジオネート、コバルト
(III )2,4−ペンタンジオネート、ユーロピウム
2,4−ペンタンジオネート、ユーロピウム(III )テ
ノイルトリフルオロアセトネート、インジウム2、4−
ペンタンジオネート、マンガン(II)2,4−ペンタン
ジオネート、マンガン(III )2,4−ペンタンジオネ
ートなども本発明に用いられる。
られる「(b)金属キレート化合物」としては、二座配
位子を有するものであり、特にアセチルアセトネート
(ペンタンジオネート)、エチルアセトアセトネート
(ヘキサンジオネート)、プロピルアセトアセトネート
(ヘプタンジオネート)、テトラメチルヘプタンジオネ
ート、ベンゾイルアセトネートを配位子として有するも
のが好ましい。
ンのアセチルアセトネート(ペンタンジオネート)、エ
チルアセトアセトネート(ヘキサンジオネート)、プロ
ピルアセトアセトネート(ヘプタンジオネート)、テト
ラメチルヘプタンジオネート、ベンゾイルアセトネート
類などが好ましい化合物として挙げられる。
れぞれ単独でも使用できるし、2種以上を混合して使用
することもでき、その含有量は活性水素基含有化合物1
00重量部に対して5〜300重量部が好ましく、10
〜150重量部がさらに好ましい。含有量が5重量部よ
り少ないと画像形成しにくくなり、300重量部よりも
多い場合には感熱層の物性が低下しやすく、印刷版とし
ては例えば耐刷性という問題が生じやすくなるためであ
る。
ると、感熱層中の「(a)光熱変換物質」の作用で熱が
発生し、その熱により「(b)金属キレート化合物」に
よる架橋構造が形成される。その結果、レーザー光照射
部分においてはシリコーンゴム層と感熱層の接着力が向
上する。他方、未照射部分においては、このような接着
力の向上はないため、その後の現像処理によりシリコー
ンゴム層、あるいはシリコーンゴム層と感熱層が除去さ
れる。このようにしてポジ型の直描型水なし平版印刷版
が得られる。
ておいた場合は、高感度のネガ型の直描型水なし平版印
刷版が得られる。すなわち、レーザー光照射部の感熱層
とシリコーンゴム層間の接着力が低下し、その後の現像
処理によって、レーザー光を照射した部分のシリコーン
ゴム層が除去される。その詳細なメカニズムは未解明で
あるが、おそらく版作製時に架橋構造が形成されていた
ものが、レーザー照射により生じた熱の作用で脱離反応
したものと考えられる。その結果、シリコーンゴム層と
感熱層の界面の耐溶剤性が変化し、現像処理によりレー
ザー照射部のシリコーンゴム層が特異的に除去されるも
のと考えられる。
「(b)金属キレート化合物」との架橋構造の形成とい
う観点から、さらに、「(c)活性水素基含有化合物」
を含むことが好ましい。「(c)活性水素基含有化合
物」としては、水酸基含有化合物、アミノ基含有化合
物、カルボキシル基含有化合物、チオール基含有化合物
などが挙げられるが、水酸基含有化合物が好ましい。
ール性水酸基含有化合物、アルコール性水酸基含有化合
物のいずれも本発明に使用できる。
例えば以下のような化合物を挙げることができる。
ル、クレゾール、キシレノール、ナフトール、ジヒドロ
キシアントラキノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、ト
リヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、ビスフェノールA、ビスフェノールS、フェ
ノールホルムアルデヒドノボラック樹脂、レゾール樹
脂、レゾルシンベンズアルデヒド樹脂、ピロガロールア
セトン樹脂、ヒドロキシスチレンの重合体および共重合
体、ロジン変性フェノール樹脂、エポキシ変性フェノー
ル樹脂、リグニン変性フェノール樹脂、アニリン変性フ
ェノール樹脂、メラミン変性フェノール樹脂、ビスフェ
ノール類などが挙げられる。
ては、例えば以下のような化合物を挙げることができ
る。
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオー
ル、2−ブテン−1,4−ジオール、5−ヘキセン−
1,2−ジオール、7−オクテン−1,2−ジオール、
3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、グリセリ
ン、ジグリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,
4−ブタントリオール、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ポリビ
ニルアルコール、セルロースおよびその誘導体、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレートの重合体および共重合
体など。
タクリレート、ポリビニルブチラール樹脂、および公知
の方法によって水酸基を導入したポリマーなども本発明
に使用可能である。
レート化合物との反応性という観点から特にフェノール
性水酸基含有化合物が好ましく用いられる。
それぞれ単独でも使用できるし、2種以上を混合して使
用することもでき、その含有量は、全感熱層組成物に対
して5〜80重量%が好ましく、より好ましくは20〜
60重量%である。含有量が5重量%よりも少ないと印
刷版の感度が低下し、逆に80重量%よりも多いと印刷
版の溶剤耐性が低下しやすい。
刷性の観点から「(d)バインダーポリマー」を含有す
ることが好ましい。この際、「(d)バインダーポリマ
ー」としては、有機溶剤に可溶でかつフィルム形成能の
あるものであれば特に限定されないが、「(d)バイン
ダーポリマー」のガラス転移温度(Tg)が20℃以下
であることが好ましく、、さらに好ましくはガラス転移
温度が0℃以下のものである。
り、さらに形態保持の機能をも果たすバインダーポリマ
ーの具体例としては、ビニルポリマー類、未加硫ゴム、
ポリオキシド類(ポリエーテル類)、ポリエステル類、
ポリウレタン類、ポリアミド類などが挙げられるがこれ
らに限定されるものではない。
含有量は、全感熱層組成物に対して5〜70重量%が好
ましく、より好ましくは10〜50重量%である。含有
量が5%よりも少ないと耐刷性が低下しやすく、70重
量%よりも多いと感度が低下しやすい。
いてもよいし、また数種のポリマーを混合して使用して
もよい。
て、感熱層には、レベリング剤、界面活性剤、分散剤、
可塑剤等を必要に応じて任意に添加してもよい。
めにシランカップリング剤などの各種カップリング剤を
添加する事は極めて好ましく行われる。
を高めるために、シランカップリング剤や不飽和基含有
化合物を添加することも好ましく行われる。
しては、得られる印刷版の印刷特性の観点から、その物
性が特定の範囲にあることが好ましい。この様な物性と
しては引張特性、その中でも引張時の初期弾性率を代表
として挙げることが出来る。具体的には、印刷版におけ
る感熱層の引張時の初期弾性率が7kgf/mm2〜7
8kgf/mm2の範囲、さらには10kgf/mm2〜
65kgf/mm2の範囲にあることが好ましい。
設定することにより、印刷版としての特性、特に耐刷性
を向上させることが出来る。逆に、初期弾性率が7kg
f/mm2未満である場合には画線部を形成する感熱層
がベタ着き易くなるため印刷時にヒッキーが発生し易く
なる。また、初期弾性率が78kgf/mm2以上であ
る場合には、印刷時に加わる繰り返し応力により感熱層
とシリコーンゴム層との接着界面で破壊が起こりやすく
なり、耐刷性低下の原因となるためである。
0g/m2 であると、印刷版の耐刷性や、希釈溶剤を
揮散し易く生産性に優れる点で好ましく、より好ましく
は1〜7g/m2である。
用するシリコーンゴム層としては、従来の水なし平版印
刷版において使用されるシリコーンゴム層が使用でき
る。
ノポリシロキサン(好ましくはジメチルポリシロキサ
ン)をまばらに架橋することにより得られるものであ
り、代表的なものとして、次式(I)に示すような繰り
返し単位を有するものが挙げられる。
のアルキル、アリール、あるいはシアノアルキル基であ
る。全体のRの40%以下がビニル、フェニル、ハロゲ
ン化ビニル、ハロゲン化フェニルであり、Rの60%以
上がメチル基であるものが好ましい。また、鎖末端もし
くは側鎖のかたちで分子鎖中に少なくとも一つ以上の水
酸基を有する。) 本発明のシリコーンゴムとしては、次に示すような縮合
型の架橋を行うシリコーンゴム(RTV、LTV型シリ
コーンゴム)を用いることが出来る。すなわち、式(I
I)と式(III )または式(IV)で表される末端基どう
しの縮合によって架橋されるものである。この時、系内
に、さらに過剰の架橋剤を存在させてもよい。
る。)ここでRは式Iで説明したRと同様のものを意味
する。)
R1、R2は一価の低級アルキル基である。)
Acはアセチル基である。) このような縮合型の架橋を行う際、錫、亜鉛、鉛、カル
シウム、マンガンなどの金属カルボン酸塩、例えばラウ
リン酸ジブチル錫、錫(II)オクトエ−ト、ナフテン酸
塩など、あるいは塩化白金酸のような触媒が添加されて
もよい。
シロキサンや加水分解性官能基含有シラン(もしくはシ
ロキサン)を添加することも有効であり、またゴム強度
を向上させる目的で、シリカなどの公知の充填剤を添加
させることも任意である。
シリコーンゴム層の他に、付加型のシリコーンゴム層を
用いることも可能であり、取扱い性などの点から好まし
い。
中に少なくとも2個のビニル基を有するポリオルガノシ
ロキサンと、分子中に少なくとも3個のSiH基を有す
るポリオルガノシロキサンおよび白金化合物を適当な溶
媒で希釈したものを、感熱層上に塗布し、加熱乾燥して
硬化させることによって形成することができる。
有するオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖末端、
中間のどちらかにビニル基を有するものが挙げられ、ア
ルケニル基以外の有機基として、置換もしくは非置換の
アルキル基、アリール基を有するものが好ましい。ま
た、微量の水酸基を含有していてもよい。
オルガノシロキサンの具体例としては以下のものが挙げ
られる。
ン、両末端メチル基の(メチルビニルシロキサン)(ジ
メチルシロキサン)共重合体、両末端ビニル基の(メチ
ルビニルシロキサン)(ジメチルシロキサン)共重合
体、両末端ビニル基のポリジメチルシロキサンの2分子
以上主鎖間をジメチレン架橋させた化合物、両末端メチ
ル基の(メチル1−ヘキセンシロキサン)(ジメチルシ
ロキサン)共重合体、両末端ビニル基の(メチル1−ヘ
キセンシロキサン)(ジメチルシロキサン)共重合体等
である。
るポリオルガノシロキサンは、硬化後のゴム物性の点で
その分子量が5,000以上であることが好ましく、更
に好ましくは10,000以上である。また、これらは
単独で使用することもできるし、複数の種類を任意の比
率で混合して使用することもできる。
有するポリオルガノシロキサンとしては分子鎖末端、中
間のいずれかにSiH基を有するものが挙げられ、Si
H基以外の有機基として、置換もしくは非置換のアルキ
ル基、アリール基を有するものが好ましい。
有するポリオルガノシロキサンの具体例としては、以下
のものが挙げられる。
ン、両末端メチル基のポリメチルハイドロジェンシロキ
サン、両末端メチル基の(メチルハイドロジェンシロキ
サン)(ジメチルシロキサン)共重合体、両末端SiH
基の(メチルハイドロジェンシロキサン)(ジメチルシ
ロキサン)共重合体、環状ポリメチルハイドロジェンシ
ロキサン等が挙げられる。
とSiH基含有ポリオルガノシロキサンを混合して使用
する際の比率としては、シリコーンゴム組成物中のビニ
ル基数を1とした場合にSiH基数が1.5〜15とな
るような混合比率が好ましく、更に好ましくは1.5〜
12が好ましい。ビニル基数1に対するSiH基数が
1.5未満の場合であると、シリコーンゴム層の硬化性
が低下する傾向にあり、15より大きい場合にはシリコ
ーンゴムが脆くなり耐摩耗性が低下する傾向があり好ま
しくない。
用いられる白金化合物としては、特に限定されないが、
白金単体、塩化白金、塩化白金酸、オレフィン配位白金
などが挙げられる。これらの中でもオレフィン配位白金
が好ましい。
を制御する目的で、テトラシクロ(メチルビニル)シロ
キサンなどのビニル基含有のオルガノポリシロキサン、
炭素−炭素三重結合含有のアルコール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルなどの反応抑制剤を添加
することが好ましい。
ゴム層の組成物である水酸基含有オルガノポリシロキサ
ン、加水分解性官能基含有シラン(もしくはシロキサ
ン)を添加してもよく、またゴム強度を向上させる目的
で、シリカなどの公知の充填剤を添加してもよい。
は上記組成物の他に公知のシランカップリング剤を含有
することが好ましい。これらのシランカップリング剤
は、シリコーンゴム層組成物の固形分に対し、0.1〜
5重量%の比率で使用することが好ましく、更に好まし
くは0.5〜3重量%である。
20g/m2が好ましく、さらに好ましくは0.5〜5
g/m2である。膜厚が0.5g/m2よりも小さい場
合には印刷版のインキ反撥性が低下する傾向があり、2
0g/m2よりも大きい場合には経済的見地から不利で
あるばかりでなく、インキマイレージが悪くなると言う
問題がある。
する基板としては、寸法的に安定な板状物であれば公知
の金属、フィルム等のいずれも使用することができる。
この様な寸法的に安定な板状物としては、従来印刷版の
基板として使用されたもの等が好ましく挙げられる。か
かる基板としては、紙、プラスチック(ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレンなど)がラミネ−トされ
た紙、アルミニウム(アルミニウム合金も含む)、亜
鉛、銅などの金属の板、セルロースアセテート、ポリエ
チレンテレフタレ−ト、ポリエチレン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリビニルアセタ−ルなどのプ
ラスチックのフィルム、上記の如き金属がラミネ−トも
しくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルムなど
が挙げられる。
著しく安定であり、しかも安価であるので特に好まし
い。また、軽印刷用の基板として用いられているポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムも好ましく使用される。
照射されたレーザーによる熱を基板に逃がすことを防ぐ
ため、断熱層を設けることが効果的である。
従来用いられてきた公知のプライマー層をその代用とし
て用いてもよい。
たすことが必要である。すなわち、基板と感熱層とをよ
く接着し、経時において安定であること、さらに現像
液、印刷時に使用する溶剤に対する耐性が高いことであ
る。
キシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノ−ル樹脂、アクリ
ル樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、尿素樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、カゼイ
ン、ゼラチン等を含むものが挙げられる。これらの中で
は、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂等を単独で、あるいは2種
以上を混合して用いることが好ましい。
剤を含有させて検版性を向上させることも好ましい。
g/m2 が好ましく、より好ましくは1〜10g/m
2である。厚さが0.5g/m2よりも薄いと基板表面
の形態欠陥および化学的悪影響の遮断効果に劣り、50
g/m2よりも厚いと経済的見地から不利となるので上
記の範囲が好ましい。
平版印刷版原版の製造方法および製版方法について説明
する。
ーナイフコーター、グラビアコーター、ダイコーター、
メーヤバーコーターなどの通常のコーターあるいはホエ
ラーのような回転塗布装置を用い、必要に応じて断熱層
組成物を塗布し100〜300℃で数分間加熱あるいは
活性光線照射により硬化させた後、感熱層組成物を塗布
し50〜180℃で数十秒から数分間加熱乾燥、必要に
より硬化させる。
0〜200℃の温度で数分間熱処理してシリコーンゴム
層を得る。その後、必要に応じて保護フィルムをラミネ
ートするか、あるいは保護層を形成する。
構成された直描型水なし平版印刷版のシリコーンゴム層
を保護するなどの目的で、シリコーンゴム層の表面にプ
レーンまたは凹凸処理した保護フィルムをラミネートし
たり、現像溶媒に溶解するようなポリマー塗膜を形成す
ることも可能である。
は、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリビニルアルコールフィルム、エチレン酢酸ビニル共
重合体ケン化物フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィル
ム、また各種金属を蒸着したフィルムなどが挙げられ
る。
直描型水なし平版印刷版原版を、保護フィルムを剥離し
てから、あるいは保護フィルム上からレーザー光で画像
状に露光する。
ー光源としては、発信波長領域が300nm〜1500
nmの範囲にあるものが用いられる。すなわち、アルゴ
ンイオン、クリプトンイオン、ヘリウム-ネオン、ヘリ
ウム-カドミウム、ルビー、ガラス、YAG、チタンサ
ファイア、色素、窒素、金属蒸気、エキシマ、自由電
子、半導体などの各種レーザーが使用される。
する目的から、近赤外領域付近に発光波長領域が存在す
る半導体レーザーが好ましく、特に高出力半導体レーザ
ーが好ましく用いられる。
有機溶剤の存在もしくは非存在下での摩擦処理により行
われる。あるいは、保護フィルムを剥離することによっ
て印刷版上にパターンを形成する、いわゆる剥離現像に
よっても印刷版を作成することも可能である。現像処理
を行う場合に使用される現像液としては、例えば、水や
水に界面活性剤を添加したもの、さらには水に下記の極
性溶媒を添加したものや、脂肪族炭化水素類(ヘキサ
ン、ヘプタン、イソパラフィン系炭化水素など)、芳香
族炭化水素類(トルエン、キシレンなど)、ハロゲン化
炭化水素類(トリクレンなど)などの少なくとも1種類
からなる溶媒に、下記の極性溶媒を少なくとも1種類添
加したものが用いられる。
ール、イソプロパノール、エチレングリコールなどのア
ルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、テトラヒドロフランな
どのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、ジア
セトンアルコールなどのケトン類、酢酸エチル、乳酸エ
チル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
トなどのエステル類、カプロン酸、2―エチルヘキサン
酸、オレイン酸などのカルボン酸などが挙げられる。
活性剤を添加することも自由に行われる。さらにアルカ
リ剤、例えば炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、ジグリコールアミン、モノグリコ
ールアミン、トリエタノールアミン、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウ
ムなどを添加することもできる。
剤を添加したもの、さらにはアルカリを添加した水が好
ましく用いられる。
オレット、ビクトリピュアブルー、アストラゾンレッド
などの公知の塩基性染料、酸性染料、油溶性染料を添加
して現像と同時に画像部の染色化を行うことができる。
布、脱脂綿、布、スポンジ等に含浸させて、版面を拭き
取ることによって、現像することができる。
号公報に記載されているような自動現像機を用い、上記
の現像液で版面を前処理した後に水道水などでシャワー
しながら回転ブラシで版面を擦ることによって行うこと
も好ましい。
面に噴射することによっても現像が可能である。
版原版について述べてきたが、本発明は湿し水を用い
た、いわゆる水あり平版印刷版にも適用可能である。
に感熱層を有し、さらにその上にインキ反発層としての
親水性層を有する構成、基板上にインキ反発性層として
の親水性層を有し、さらにその上に感熱層を有する構
成、あるいは、砂目立てや陽極酸化処理などの各種親水
化処理されたアルミ基板上に感熱層を有する構成などが
挙げられる。
画像形成に応用可能である。例えば、レジストや、カラ
ーフィルターの画素形成、PDPおよびその他デイスプ
レイの隔壁形成、さらには凸版印刷版、フレキソ印刷版
など。凸版印刷版やフレキソ印刷版への応用例の一つと
しては、従来の感光性の凸版印刷版、フレキソ印刷版の
上部に本発明の金属キレート化合物層を設けて、レーザ
ーを用いて画像を形成した後、UV照射により印刷版を
作製するというものである。
説明する。
フラスコに攪拌棒、窒素導入管を装着し、この中にスチ
レン50g、メタクリル酸グリシジル20g、メタクリル酸2-
ヒドロキシエチル 30g、10%ポリビニルアルコール(重
合度500)水溶液300g、水 200g、および過硫酸カリウム
0.5gを仕込んだ。窒素ガスを約2分間導入して、フラ
スコ内雰囲気を窒素で置換した後窒素導入を止め、フラ
スコを80℃の水浴に浸し、激しく攪拌しながら3時間重
合反応を行った。乳白色のポリマー分散液が得られた。
らなるプライマー液をバーコーターを用いて塗布し、2
00℃で2分間乾燥し、膜厚4g/m2 の断熱層を塗布
した。
いて塗布し、150℃で1分間乾燥し、膜厚1.5g/
m2 の感熱層を設けた。
成物をバーコーターを用いて塗布し、125℃で1分間
乾燥し、膜厚2g/m2 のシリコーンゴム層を設けた。
エステルフィルム“ルミラー”(東レ(株)製)をカレ
ンダーローラーを用いてラミネートし、直描型水なし平
版印刷版原版を得た。
剥離し、FX400−AP(製版機、東レエンジニアリ
ング(株)製)に装着し、半導体レーザー(波長830n
m、ビーム直径20μm)を用いて、照射エネルギーを
変えながら、露光時間10μsで、パルス露光を行っ
た。
−650により上記露光済みの版の現像を行った。この
際、前処理液としては東レ(株)製“PP−1”を、現
像液としては水を、後処理液としては東レ(株)製“P
A−F”を用いた。
/s(600mW)以下ではシリコーンゴム層のみが、
それよりエネルギーの高い領域ではシリコーンゴム層と
共に感熱層が除去されていた。
(Waterless S、ザ・インクテック(株)
製、赤)を、現像済みの版面全面に展開して、画像が再
現されるレーザー照射エネルギーを調べた。その結果、
175mJ/s(350mW)以上の領域において、レ
ーザー照射部のシリコーンゴム層が除去され、画像が再
現されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製した。
mJ/s(450mW)以上450mJ/s(900m
W)以下ではシリコーンゴム層のみが、それよりエネル
ギーの高い領域ではシリコーンゴム層と共に感熱層が除
去されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、レーザー照射のシリコーンゴム層が剥
がれず、現像不能状態であり、画像を再現することが出
来なかった。
に代えた以外は全て同様に版材を作製し、同様に評価し
たところ、500mJ/s(1000mW)以上でやっ
とシリコーンゴム層が除去されるという感度の低い版し
か得られなかった。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、225mJ/s(450mW)以上4
50mJ/s(900mW)以下ではシリコーンゴム層
のみが、それよりエネルギーの高い領域ではシリコーン
ゴム層と共に感熱層が除去されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、175mJ/s(350mW)以上4
25mJ/s(850mW)以下ではシリコーンゴム層
のみが、それよりエネルギーの高い領域ではシリコーン
ゴム層と共に感熱層が除去されていた。
ンゴム層塗液の組成を以下に示すものに代えた以外は全
て同様に印刷版原版を作製し、同様に評価したところ、
175mJ/s(350mW)以上500mJ/s(1
000mW)以下ではシリコーンゴム層のみが、それよ
りエネルギーの高い領域ではシリコーンゴム層と共に感
熱層が除去されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、125mJ/s(250mW)以上4
00mJ/s(800mW)以下ではシリコーンゴム層
のみが、それよりエネルギーの高い領域ではシリコーン
ゴム層と共に感熱層が除去されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、225mJ/s(450mW)以上5
00mJ/s(1000mW)以下ではシリコーンゴム
層のみが、それよりエネルギーの高い領域ではシリコー
ンゴム層と共に感熱層が除去されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、175mJ/s(350mW)以上4
25mJ/s(850mW)以下ではシリコーンゴム層
のみが、それよりエネルギーの高い領域ではシリコーン
ゴム層と共に感熱層が除去されていた。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、475mJ/s(950mW)以上で
やっとシリコーンゴム層が除去されるという感度の低い
版しか得られなかった。
に代えた以外は全て同様に印刷版原版を作製し、同様に
評価したところ、175mJ/s(350mW)以上4
25mJ/s(850mW)以下ではシリコーンゴム層
のみが、それよりエネルギーの高い領域ではシリコーン
ゴム層と共に感熱層が除去されていた。
ンゴム層塗液の組成を以下に示すものに代えた以外は全
て同様に印刷版原版を作製し、同様に評価したところ、
175mJ/s以上でシリコーンゴム層が除去された版
が得られた。
布した後、乾燥を130℃で1分間とした以外は全て同
様に印刷版原版を作製し、同様に評価したところ、15
0mJ/s以上でシリコーンゴム層が除去された版が得
られた。
りなる溶液を塗布し、200℃、2分間乾燥し、3g/
m2の断熱層を設けた。
を塗布し、80℃で1分間乾燥し、膜厚2g/m2の感
熱層を設けた。
ンゴム組成物をバーコーターで塗布した後、100℃で
1分間湿熱硬化させて2.0μmのシリコーンゴム層を
設けた。
プロピレンフィルム“トレファン”(東レ(株)製)を
カレンダーローラーを用いてラミネートし、直描型水な
し平版印刷版原版を得た。
行い、同様に現像を行った。この際、前処理液としては
東レ(株)製“PP−F”を、現像液としては水を、後
処理液としては東レ(株)製“PA−F”を用いた。
ーザー光が照射された部分のみが残存し、その他の部分
はシリコーンゴム層が剥離したポジ型の水なし平版印刷
版が得られた。
DA RS46L(ハマダ印刷機械(株)製)に取り付
け、水なし平版用インキ(ドライオカラーNSI 藍
大日本インキ化学工業(株)製)を使用して上質紙に印
刷を行い、印刷物において画像を再現できたレーザー出
力の最小の値(mJ/秒)を調べた結果、250mJ/
秒であった。
(a)SPRIT NIGROSINESJを抜いた以外は全く同様にし
て印刷版原版を作製し、同様に評価したところ、シリコ
ーンゴム層が版面全体にわたり剥がれた版しか得られな
かった。
ある(b)“アルミキレート”Dを抜いた以外は全く同
様にして印刷版原版を作製し、同様に評価したところ、
シリコーンゴム層が版面全体にわたり剥がれた版しか得
られなかった。
りなる溶液を塗布し、200℃、2分間乾燥し、3g/
m2の断熱層を設けた。
し、80℃で1分間乾燥し、膜厚3g/m2の感熱層を
設けた。
ーターを用いて塗布し、乾燥膜厚2.0μm、乾燥条件
は120℃×1分間とした以外は全く実施例12と同様
に印刷版原版を作成し、評価を行ったところ、レーザー
出力280mJ/秒以上でポジ型の水なし平版印刷版が
得られた。
2.5g/m2、乾燥条件は150℃×2分間とした以
外は全く実施例13と同様に印刷版原版を作製し、同様
の評価を行ったところ、レーザー出力130mJ/秒以
上でレーザー照射部のシリコーンゴム層が特異的に除去
されたネガ型の水なし平版印刷版が得られた。
力200mJ/秒における画線部ベタ部の感熱層の厚さ
を測定したところ2.3g/m2であり、残存率が92
%であることが判明した。
た。
2.5g/m2になるように塗布し、80℃×1分間乾
燥した。その後、“アイドルフィン”2000(岩崎電
気(株)製、メタルハライドランプ)を用いて、空気中
で感熱層全面に11mW/cm2で120秒間紫外線を
照射した。
ンゴム層を塗設し、水なし平版印刷版原版を作製した。
実施例14と同様に評価を行ったところ、レーザー出力
130mJ/秒以上でネガ型の水なし平版印刷版が得ら
れた。
mJ/秒における画線部ベタ部の感熱層の厚さを測定し
たところ2.25g/m2であり、残存率が90%であ
ることが判明した。
mm2であった。
レートフィルム“ルミラー”(東レ(株)製)の上に、
実施例12と同じ感熱層、同じシリコーンゴム層を設け
た。さらに、実施例12と同じカバーフィルムをラミネ
ートし、直描型水なし平版印刷版原版を得た。
同様に、レーザー照射を行い、カバーフィルムを剥離し
た後、水/ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキ
シルエーテル:90/10(重量部/重量部)の混合溶
液に1分間浸漬し、さらに精製水を浸した現像パッド
(3M(株)製)を用いて版面を摩擦したところ、レー
ザー出力280mJ/秒以上でレーザー照射部のシリコ
ーンゴム層のみが選択的に残存し、それ以外の部分のシ
リコーンゴム層が脱離したポジ型の水なし平版印刷版が
得られた。
ウムの5%水溶液で2分間表面処理し、乾燥して基板と
した。この基板上に実施例1の感熱性組成物を乾燥膜厚
2.0g/m2になるように塗布し、60℃で1分間乾
燥して直描型印刷版原版原版を作製した。実施例12と
同様にしてレーザー照射を行い、希薄なPS版現像液
(富士写真フイルム(株)製ネガタイプ用現像液原液を純
水で10倍に希釈したもの)で現像を行ったところ、レ
ーザー出力100mJ/秒以上でレーザー照射部のみが
選択的に残存したネガ型の水あり平版印刷版が得られ
た。
ミラック”PC−1(レゾール樹脂)を(c)“マルカ
リンカー”PHM−C(ポリ(p-ヒドロキシスチレン)、
丸善石油化学(株)製):70重量部に変更した以外は全
く実施例12と同様に印刷版原版を作製し、同様に評価
した。
上でレーザー照射部のみが選択的に残存したポジ型の平
版印刷版が得られた。
組成物を塗布し、150℃で1分間乾燥し、膜厚2g/
m2の感熱層を設けた。
成物をバーコーターで塗布した後、110℃で1分間湿
熱硬化させて2.0μmのシリコーンゴム層を設け、さ
らに“トレファン”(東レ(株)製、ポリプロピレンフ
ィルム 12μm)をラミネートし、直描型水なし平版
印刷版原版を得た。
水/ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエ
ーテル:95/5(重量部/重量部)の混合溶液に1分
間浸漬し、さらに精製水を浸した現像パッド(3M
(株)製)を用いて版面を摩擦したところ、レーザー出
力110mJ/秒以上でレーザー照射部のシリコーンゴ
ム層が除去されたネガ型の水なし平版印刷版が得られ
た。
力200mJ/秒における画線部ベタ部の感熱層の厚さ
を測定したところ1.9g/m2であり、残存率95%
であった。
m、ビーム径100μm(1/e2)の半導体励起YA
Gレーザーを用いて連続線の書き込みを行った。記録エ
ネルギーは0.75J/cm2とした。
ところ、レーザー光が照射されたシリコーンゴム層のみ
が除去されたネガ型の水なし平版印刷版が得られた。
1.75g/m2であり、残存率87.5%であった。
ウムの5%水溶液で2分間表面処理し、乾燥して基板と
した。この基板上に下記の感熱性組成物を乾燥膜厚5.
0g/m2になるように塗布し、150℃で1分間乾燥
した。
し、直描型水なし平版印刷版原版を得た。得られた原版
は、実施例19と同様にレーザー照射を行い、同様に現
像した。その結果、レーザー出力110mJ/秒以上で
ネガ型の水なし平版印刷版が得られた。
力200mJ/秒における画線部ベタ部の感熱層の厚さ
を測定したところ4.9g/m2であり、残存率98%
であった。
りなる溶液を塗布し、200℃、2分間乾燥し、3g/
m2の断熱層を設けた。
し、130℃で1分間乾燥し、膜厚1g/m2の感熱層
を設けた。
し、直描型水なし平版印刷版原版を得た。得られた原版
は、実施例13と同様にレーザー照射を行い、同様に現
像した。その結果、レーザー出力130mJ/秒以上で
ネガ型の水なし平版印刷版が得られた。
をバーコーターを用いて塗布し、乾燥膜厚2.0μm、
乾燥条件は120℃×1分間とした以外は全く実施例2
2と同様に印刷版原版を作成し、評価を行ったところ、
レーザー出力140mJ/秒以上でネガ型の水なし平版
印刷版が得られた。
感熱層が(a)光熱変換物質と(b)金属キレート化合
物を含有することで、レーザー光照射後の煩雑な工程を
必要とせずとも画像再現性の良好な直描型水なし平版が
得られる。
Claims (14)
- 【請求項1】基板上に少なくとも感熱層を有する印刷版
であって、該感熱層が(a)光熱変換物質、および
(b)金属キレート化合物を含有することを特徴とする
直描型印刷版原版。 - 【請求項2】(b)金属キレート化合物が、金属ジケテ
ネート、金属アルコキサイド、アルキル金属、金属カル
ボン酸塩から選ばれた少なくとも1種であることを特徴
とする請求項1記載の直描型印刷版原版。 - 【請求項3】(b)金属キレート化合物がAl、Ti、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、Inの群
から選ばれる金属のキレート化合物であることを特徴と
する請求項1記載の直描型印刷版原版。 - 【請求項4】感熱層が(c)活性水素基含有化合物を含
有することを特徴とする請求項1記載の直描型印刷版原
版。 - 【請求項5】(c)活性水素基含有化合物が水酸基含有
化合物であることを特徴とする請求項4記載の直描型印
刷版原版。 - 【請求項6】水酸基含有化合物がフェノール性水酸基含
有化合物であることを特徴とする請求項5記載の直描型
印刷版原版。 - 【請求項7】感熱層が架橋構造を有することを特徴とす
る請求項1記載の直描型印刷版原版。 - 【請求項8】感熱層の架橋を(b)金属キレート化合物
と(c)水酸基含有化合物の反応によっておこなうこと
を特徴とする請求項7記載の直描型印刷版原版。 - 【請求項9】感熱層が(d)バインダーポリマーを含有
することを特徴とする請求項1記載の直描型印刷版原
版。 - 【請求項10】請求項1〜9記載の印刷版であって、該
感熱層上にインキ反発層をさらに有することを特徴とす
る直描型平版印刷版原版。 - 【請求項11】請求項10記載の直描型平版印刷版であ
って、該インキ反発層がシリコーンゴム層であることを
特徴とする直描型水なし平版印刷版原版。 - 【請求項12】請求項11に記載の直描型水なし平版印
刷版原版を露光後、水または界面活性剤を含有する液を
もって現像することを特徴とする直描水なし平版印刷版
の製造方法。 - 【請求項13】請求項12に記載の現像済みの直描型水
なし平版印刷版を、染色液を用いて、シリコーンゴム層
の剥離によって露出している層を染色することを特徴と
する直描型水なし平版印刷版の製造方法。 - 【請求項14】請求項13に記載の露出している層が感
熱層であることを特徴とする直描型水なし平版印刷版の
製造方法。
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---|---|---|---|
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001042857A1 (fr) * | 1999-12-09 | 2001-06-14 | Toray Industries, Inc. | Materiau et procede de fabrication pour plaque d'impression a resine photosensible |
JP2001264962A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-28 | Dainippon Printing Co Ltd | オフセット印刷版 |
WO2008056588A1 (en) | 2006-11-06 | 2008-05-15 | Toray Industries, Inc. | Precursor for waterless lithographic printing plate |
JP2008132791A (ja) * | 2000-01-14 | 2008-06-12 | Fujifilm Corp | 平版印刷版の製版方法 |
JP2008188995A (ja) * | 2000-01-27 | 2008-08-21 | Fujifilm Corp | 平版印刷版の製版方法 |
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US20210206189A1 (en) * | 2018-06-27 | 2021-07-08 | Toray Industries, Inc. | Lithographic printing original plate, method for manufacturing lithographic printing plate, and method for manufacturing prints using same |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP31767998A patent/JP4186278B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9199444B2 (en) | 2006-11-06 | 2015-12-01 | Toray Industries, Inc. | Waterless planographic printing plate precursor |
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