JPH11221495A - 水形切換ノズル - Google Patents

水形切換ノズル

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JPH11221495A
JPH11221495A JP3961398A JP3961398A JPH11221495A JP H11221495 A JPH11221495 A JP H11221495A JP 3961398 A JP3961398 A JP 3961398A JP 3961398 A JP3961398 A JP 3961398A JP H11221495 A JPH11221495 A JP H11221495A
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JP
Japan
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nozzle
main body
leaf spring
stopper
cylinder
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JP3961398A
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English (en)
Inventor
Akihiro Inagaki
明広 稲垣
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Toyox Co Ltd
Original Assignee
Toyox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒本体をノズル本体に簡単に組み付けること
ができ、しかも、筒本体がノズル本体から外れるのを確
実に防止する水形切換ノズルを提供すること。 【解決手段】 筒本体2を回転させ、ノズル本体1に対
して軸方向に移動させて、噴出水形を切換える構成にし
た水形切換ノズルにおいて、筒本体2の内周面及びノズ
ル本体1の外周面のいずれか一方に一端3aを固定すると
ともに他端3bを開放して設けた板バネ部3と、他方に設
けたストッパ部4とを備え、筒本体2を回転させてノズ
ル本体1に組み付ける方向に移動させたとき、ストッパ
部4が板バネ部3の一端側から当接して、この板バネ部
3をたわませながら乗り越える一方、上記ストッパ部4
が上記板バネ部3を一旦乗り越えた後は、筒本体2を逆
に回転させてノズル本体1から離れる方向に移動させた
とき、上記ストッパ部4が上記板バネ部3の他端3bに当
接して、その移動を規制する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、筒本体を回転さ
せ、ノズル本体に対して軸方向に移動させることで、散
水時の水形を切換える構成にした水形切換ノズルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】水形切換ノズルとしては、例えば、図1
9に示すものがある。図19に示すように、樹脂製のノ
ズル本体1は、先端を閉じた筒状となっている。そし
て、ノズル本体1の内部を給水路とし、その前方には、
通水孔5を形成している。また、ノズル本体1の外周面
には、ネジ部1aを形成している。そして、このネジ部
1aよりも前方には、パッキン6を備え、このパッキン
6を境に、水が漏れないようにしている。上記ネジ部1
aよりも後方側には、径方向に突出させたフランジ部1
2を一体に形成している。さらに、上記本体の外周面に
は、樹脂製の筒本体2を被せ、この筒本体2の内周面に
形成したネジ部2aを上記ネジ部1aにかみ合せてい
る。したがって、筒本体2を回転させると、この筒本体
2は、ノズル本体1に対して軸方向に移動することにな
る。また、筒本体2の前方には噴出口9を形成し、この
噴出口9の後方内周には、リング状のパッキン8を設け
ている。
【0003】このようにした水形切換ノズルは、筒本体
2を回転させ、ノズル本体1に対して軸方向に移動させ
ることで、水形を切換える構成となっている。例えば、
図19に示す状態では、ノズル本体1が、筒本体2内の
リング状のパッキン8に押し当てられている。したがっ
て、そこで水の流れが止められ、止水状態を保つことに
なる。この止水状態から、筒本体2を回転させ、ノズル
本体1から離れる軸方向前方に移動させると、ノズル本
体1の先端がパッキン8から離れる。ノズル本体1内の
水は、通水孔5→噴出口9から外部に噴出される。筒本
体2の前方への移動が少しだけで、ノズル本体1の先端
に設けた調節部7が、噴出口9より前に位置していると
き、水は、調節部7にぶつかって、拡散して噴出するこ
とになる。
【0004】さらに、筒本体2を回転して、軸方向前方
へ移動させる。そして、調節部7を噴出口9内に位置さ
せると、水は、噴出口9と調節部7との間の細い隙間か
ら直射水形となって噴出する。この直射水形よりさら
に、筒本体2を前方に移動させて、調節部7を噴出口9
よりも筒本体2の内側に位置させると、噴出口9が全開
となり、水は、緩やかな流速の軟流状態となって噴出す
る。なお、筒本体2の後端には、ストッパリング13を
取り付けている。このストッパリング13は、筒本体2
の内周面との間に、段差ができるようにしている。そし
て、筒本体2を軸方向前方に移動させ過ぎたときに、こ
のストッパリング13がノズル本体1に形成したフラン
ジ部12に引っ掛るようにしている。したがって、筒本
体2の軸方向の移動を規制することになり、筒本体2が
ノズル本体1から外れるのを防止することができる。
【0005】このようなストッパ機能が必要なのは、筒
本体2がノズル本体1から不用意に外れてしまうことを
防止するためである。もしも、筒本体2がノズル本体1
から不用意に外れてしまうと、散水中に思いがけない箇
所から水が噴出してしまう。また、筒本体2がノズル本
体1から外れたときに、パッキン8も外れてしまうこと
があり、この場合には、パッキン8を紛失して、止水で
きなくなってしまう。パッキン8を紛失しないまでも、
筒本体2が外れて、その中に砂や泥が入り込むとパッキ
ン8を傷めてしまうことがあり、そうすると、確実な止
水ができなくなることがある。そのうえ、いちいち組み
付け直さなければならないのは面倒なので、ストッパ機
構を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の水形切換
ノズルでは、ノズル本体1に対して、筒本体2を回転さ
せながら軸方向後方へ移動させて組み付けている。そし
て、その組み付け途中において、ストッパリング13が
フランジ部12にさしかかったとき、無理やり筒本体2
を回転させて、ストッパリング13がフランジ部12を
乗り越えるようにしている。つまり、ストッパリング1
3あるいはフランジ部12を弾性変形させて組み付け
る。このように、通常の樹脂製のストッパリング13あ
るいはフランジ部12を一時的に変形させ、弾性復帰さ
せるためには、その変形をそれほど大きくすることはで
きない。そのため、ストッパリング13とフランジ部1
2との引っ掛りの寸法を、わずかなものとしておかなけ
ればならなかった。
【0007】しかし、ストッパリング13とフランジ部
12との引っ掛りがわずかであれば、ストッパとしての
機能を十分に発揮できない。もともと、弾性変形によっ
て、乗り越えることができる程度の引っ掛かりであるた
め、筒本体2が不用意にノズル本体1から外れてしまう
ことがあった。このように、ストッパリング13とフラ
ンジ部12との引っ掛かりの寸法をわずかなものとする
ために、成形寸法に精度が要求される。また、組立時に
は、ストッパリング13がフランジ部12を乗り越える
ため、大きな力で弾性変形させる必要があり、生産性が
悪いという問題もあった。
【0008】一方、筒本体2とノズル本体1とを組み付
けてから、ストッパリング13を筒本体2の後端に固定
するようにすれば、ストッパリング13あるいはフラン
ジ部12を弾性変形させる必要はないので、それらの引
っ掛りを十分に確保することができる。しかし、筒本体
2とノズル本体1とを組み付けた状態では、ストッパリ
ング13をノズル本体1に固定する作業が非常にやりに
くくなる。例えば、ストッパリング13は、接着や超音
波ウエルダーによりノズル本体1に固定するが、その際
に、関係のない箇所を誤って固定してしまうおそれがあ
る。そのため、その作業に精密さが要求され、コストア
ップの要因となってしまう。また、図19のように、ノ
ズル本体1の後部の外径が、ストッパリング13の内径
よりも大きい場合には、ストッパリング13を分割して
取り付けなければならなかった。なお、ストッパリング
13を筒本体2と一体成形できないのは、ストッパリン
グ13の部分で内径が小さくなると、型が外せなくなる
からである。この発明の目的は、筒本体2をノズル本体
1に、簡単に組み付けることができ、しかも、筒本体2
がノズル本体1から外れるのを確実に防止できる水形切
換ノズルを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、内部に給
水路を形成したノズル本体と、このノズル本体の外周面
にネジ部を介して結合させた筒本体とを備え、筒本体を
回転させ、ノズル本体に対して軸方向に移動させること
で、噴出する水形を切換える構成にした水形切換ノズル
において、筒本体の内周面及びノズル本体の外周面のい
ずれか一方に一端を固定するとともに他端を開放して設
けた板バネ部と、いずれか他方に設けたストッパ部とを
備え、筒本体を回転させてノズル本体に組み付ける方向
に移動させたとき、ストッパ部が板バネ部の一端側から
当接して、この板バネ部をたわませながら乗り越える一
方、上記ストッパ部が上記板バネ部を一旦乗り越えた後
は、筒本体を逆に回転させてノズル本体から離れる方向
に移動させたとき、上記ストッパ部が上記板バネ部の他
端に当接して、その移動を規制する構成にしたことを特
徴とする。
【0010】第2の発明は、板バネ部が、ノズル本体あ
るいは筒本体の軸方向に沿って形成されるとともに、ス
トッパ部が、ノズル本体あるいは筒本体の周方向に沿っ
て形成され、軸方向に移動するストッパ部が板バネ部の
他端に当接して筒本体の移動を規制する構成にしたこと
を特徴とする。第3の発明は、板バネ部が、ノズル本体
あるいは筒本体の周方向に沿って形成されるとともに、
ストッパ部が、ノズル本体あるいは筒本体の軸方向に沿
って形成され、回転方向に移動するストッパ部が板バネ
部の他端に当接して筒本体の移動を規制する構成にした
ことを特徴とする。上記周方向に沿って形成した板バネ
部とは、ノズル本体あるいは筒本体に固定する一端と、
開放された他端とが、ほぼ円周方向に沿って位置してい
ることを意味する。同一円周に完全に一致しなくてもよ
い。また、全周に渡って形成する必要もない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4に、この発明の水形切
換ノズルの第1実施例を示す。ただし、水形切換ノズル
の基本的な構造については上記従来例と同じなので、以
下では、その相違点を中心として説明するとともに、同
一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を
省略する。図1、2に示すように、ノズル本体1の外周
面には、ネジ部1aよりも後方に一対の板バネ部3を一
体に設けている。これら板バネ部3は、その一端3aを
ノズル本体1に固定し、この一端3aからノズル本体1
の後方側に位置する他端3bまでを、ノズル本体1から
離れる方向に傾斜させたものである。
【0012】なお、これら板バネ部3の他端3bの上面
には、筒本体2の内周面に合わせた円弧面3cを形成し
ている。この円弧面3cが筒本体2の内周面に接触す
る。そのため、水形を切り換える際に、筒本体2をノズ
ル本体1に対して滑らかに回転することができる。ま
た、筒本体2の後端には、この発明のストッパ部である
リング状のストッパ4を取り付けている。このリング状
のストッパ4は、従来例のストッパリング13より内径
を小さくして、筒本体2の内周面との段差を大きくして
いる。そして、リング状のストッパ4の段差部分は、他
端3bを乗り越えにくい形状にしている。
【0013】次に、この水形切換ノズルで、ノズル本体
1に筒本体2を組み付ける方法を説明する。ノズル本体
1を筒本体2に挿入し、互いのネジ部1a、2aをかみ
合わせる。それから、筒本体2を図1に示す矢印A方向
に回転させ、ノズル本体1の後方へ移動させる。この移
動途中において、図1に示すように、ストッパ4が板バ
ネ部3にさしかかったとき、リング状ストッパ4に押さ
れて板バネ部3がたわむことになる。そのまま筒本体2
を回転させれば、ストッパ4が板バネ部3をたわませな
がら進む。そして、ストッパ4が板バネ部3を乗り越え
ると、図3に示すように、一対の板バネ部3は元の形状
に復帰する。この第1実施例では、ネジ部1aと2aを
かみ合わせてからストッパ4が板バネ部3を乗り越える
ようにしている。ネジ部1aと2aの軸方向長さを短く
した場合には、ストッパ4が板バネ部3を乗り越えてか
ら、ネジ部1a、2aがかみ合うようになることもあ
る。
【0014】図3に示す状態から、筒本体2をさらに回
転させ、軸方向後方へ移動させていくと、ノズル本体1
との相対位置に伴って、従来例と同様に、噴出口9から
噴出する水形を変化させることができる。そして、最終
的には、図4に示すように、筒本体2内のパッキン8に
ノズル本体1が突き当たって、止水状態となる。一方、
筒本体2を、一旦、ノズル本体1に組み付けた状態か
ら、筒本体2を組み付けるときとは反対方向である図3
中に示す矢印B方向に回転させて、軸方向前方へ移動さ
せた場合には、図3の状態で、ストッパ4が、板バネ部
3の他端3bに突き当たる。しかし、板バネ部3の他端
3bに力が作用しても、板バネ部3をたわませることは
できない。したがって、ストッパ4が他端3bに引っ掛
かり、筒本体2が、これ以上、軸方向前方へ移動してノ
ズル本体1から外れることを防止することができる。
【0015】以上述べた第1実施例の水形切換ノズルで
は、上記従来例のようにフランジ部12でなく、板バネ
部3を設けたので、その弾性変形の範囲を大きくするこ
とができる。そのため、例えば、ストッパ4をノズル本
体1側までもっと突出させたとしても、板バネ部3の弾
性限界を超えない限り、板バネ部3をたわませることが
できる。すまわち、板バネ部3がストッパ4を乗り越え
る力が小さくてすみ、筒本体2をノズル本体1に簡単に
組み付けることができる。しかも、一旦、ストッパ4が
板バネ部3を乗り越えてからは、筒本体2を移動させ
て、ストッパ4が板バネ部3の他端3bに当接しても、
この板バネ部3を乗り越えることができない。したがっ
て、筒本体2がノズル本体1から外れるのを確実に防止
することができる。
【0016】なお、上記第1実施例では、ノズル本体1
に板バネ部3を形成し、筒本体2にストッパ4を取り付
けたが、ノズル本体1にリング状ストッパを形成し、筒
本体2に板バネ部を形成してもかまわない。ただし、そ
の場合、筒本体2に形成する板バネ部は、第1実施例の
ものと前後が反対になり、筒本体2に固定する一端が、
他端より後方に位置するようにしなければならない。ま
た、ストッパ4は、筒本体2の周方向に沿って設けら
れ、上記板バネ部3の他端3bが突き当たる位置にあれ
ば良いので、リングの途中にとぎれた部分があってもか
まわない。
【0017】図5〜図18に、この発明の水形切換ノズ
ルの第2実施例を示す。図5に示すように、ノズル本体
1の外周面のネジ部1aよりも後方の外周面に、ノズル
本体1の周方向に沿った板バネ部10を設けている。こ
の板バネ部10は、図7に示すように、ノズル本体1の
周方向に沿って形成した基台部10d上に設けている。
そして、板バネ部10の一端10aを、U字型の折り返
し部を介して基台部10dに固定している。また、板バ
ネ部10の他端10bまでを、ほぼ水平に保っている。
さらに、この板バネ部の他端10bの上面側には、筒本
体2の内周面に一致する円弧面10cを形成している。
そのため、水形を切り換える際、筒本体2の内周面に上
記円弧面10cが接触していても、筒本体2を滑らかに
回転させることができる。一方、筒本体2の内周面に
は、図6や図14に示すように、この発明のストッパ部
である1本のストッパ11を一体形成している。このス
トッパ11は、軸方向に伸びる凸部からなっている。
【0018】この水形切換ノズルでは、筒本体2を図5
に示す矢印A方向に回転させると、筒本体2が軸方向後
方へ移動するようにしている。つまり、ノズル本体1と
筒本体2とを組み付けるとき、筒本体2は、矢印A方向
に回転しながら、軸方向後方へ移動する。図5の状態か
ら筒本体2を後方へ移動させて、組み付ける途中におい
て、ストッパ11が板バネ部10に設けた円弧面10c
を押すので、板バネ部10がたわむ。そして、そのまま
筒本体2を回転させれば、図8のように両本体1、2の
かみ合い部分が大きくなるとともに、ストッパ11が板
バネ部10をたわませながら、図9、図10のようにこ
れに乗り上げる。このとき、ストッパ11の回転方向先
頭側は、傾斜しているので、板バネ部10に乗り上げ易
くなっている。
【0019】さらに筒本体2を回転させると、図11、
図12に示すように、ストッパ11が板バネ部10を完
全に乗り越える。そして、板バネ部10は元の形状に復
帰する。これで、水形切換ノズルの組み立ては完了す
る。この状態から、筒本体2を矢印A方向に回転させ
て、さらに軸方向後方へ移動させることにより、水形を
変化させることができる。例えば、図12から、筒本体
2をA方向へ回転させ、後方へ移動させると、図13、
図14の状態になる。筒本体2が回転すると、一体に回
転するストッパ11は、板バネ部10の他端10bから
A方向へ離れて、筒本体2の回転を邪魔しない位置に移
動する。この状態では、図14に示すように、ノズル本
体1の先端の調節部7が、噴出口9に一致して、直射水
形を作る。
【0020】これから、筒本体2をA方向へ回転させ、
後方へ移動させると、図15、図16に示す状態とな
る。図15に示すように、調節部7が噴出口9の少し前
に位置し、拡散水形を作る。さらに、筒本体2を矢印A
方向へ回転させ、後方へ移動させると、図17、図18
に示すように、止水状態となる。そして、このとき、ス
トッパ11は、板バネ部10の他端10bからA方向に
最も離れた位置にある。つまり、図12のように板バネ
部10の他端10bをストッパ11を乗り越えた位置か
ら、筒本体2を後方へ移動させる方向に1回転以内の範
囲で回転させることで、噴出口9からの水形を調節する
ことができるようにしている。
【0021】一方、図17、図18の止水状態から、筒
本体2を矢印Aと反対の矢印B方向に回転させると、筒
本体2は前方へ移動する。そして、筒本体2が回転しな
がら前方へ移動すると、その内周のストッパ11も、矢
印B方向へ回転し、図12に示す状態となる。この状態
では、板バネ部10の端部10bが、ストッパ11に突
き当たって、筒本体2はこれ以上B方向へ回転すること
はできない。ストッパ11の側面は、板バネ部10の他
端10bを押しても、板バネ部10を乗り越えられない
形状をしているからである。つまり、筒本体2がこれ以
上前方へ移動して、ノズル本体1から外れてしまうこと
がない。
【0022】このように、この第2実施例では、板バネ
部材10とストッパ11とによって、筒本体2の回転を
規制している。したがって、軸方向の移動も規制され、
ノズル本体1から筒本体2が外れないようにしている。
そして、上記板バネ部10も、第1実施例の板バネ部3
と同様に、従来例のフランジ部12やストップリング1
3よりも、変形量を大きくすることができるので、スト
ッパ11の出っ張りを大きくし、板バネ部10との引っ
掛かりを大きくすることができる。したがって、筒本体
2がノズル本体1から外れるのを確実に防止することが
できる。
【0023】また、この第2実施例では、板バネ部10
をノズル本体1に一体に形成し、ストッパ11を筒本体
2に一体に形成している。第1実施例のようなリング状
のストッパ4では、筒本体2と一体成形はできないが、
ストッパ11は軸方向に伸びるので、一体に形成するこ
とができる。このように、板バネ部やストッパ部をノズ
ル本体や、筒本体を一体に形成するようにすれば、それ
ぞれ別部材とする場合と比べて、部品点数、取り付け工
数ともに、少なくすることができる。もしも、ストッパ
11を軸方向に連続した形状にしないと、金型が抜け
ず、筒本体2と一体成形することは難しい。ただし、ス
トッパ11の軸方向の長さを短くして、第2実施例の場
合より、筒本体2の移動ストロークを長くすれば、ノズ
ル本体1に対して、1回転以上回転することもできる。
なお、この第2実施例においても、ノズル本体1にスト
ッパを設け、筒本体2に周方向に沿った板バネ部を設け
てもかまわない。
【0024】
【発明の効果】第1〜第3発明では、板バネ部の弾性変
形量の範囲内で、板バネ部とストッパ部との引っ掛かり
を十分大きくすることによって、筒本体をノズル本体か
ら離れる方向に移動させ過ぎたときに、その移動を確実
に規制することができる。したがって、筒本体がノズル
本体から外れてしまうことがない。そのため、予期せぬ
場所から水が吹き出したりすることが無いし、外れた筒
部材を再度組み付ける手間もかからない。しかも、組み
付け時には板バネ部がたわむので、組み付けは簡単であ
る。特に、第3の発明によれば、板バネ部、ストッパ部
ともに、それぞれノズル本体あるいは筒本体に一体に形
成することができる。したがって、その分、部品点数や
組み立て工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の水形切換ノズルの組み付け前の状
態を示した断面図である。
【図2】第1実施例の板バネ部の部分の斜視図である。
【図3】第1実施例の水形切換ノズルの組み付けた状態
を示した断面図である。
【図4】第1実施例の水形切換ノズルの止水状態の断面
図である。
【図5】第2実施例の水形切換ノズルの組み付け前の状
態を示した断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】第2実施例の板バネ部の部分の斜視図である。
【図8】第2実施例の水形切換ノズルの組み付け途中の
状態を示した断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8の板バネ部の部分の斜視図である。
【図11】第2実施例の水形切換ノズルの組み付け完了
時の状態を示した断面図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】第2実施例の水形切換ノズルの直射水形状態
の断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】第2実施例の水形切換ノズルの拡散水形状態
の断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線断面図である。
【図17】第2実施例の水形切換ノズルの止水状態の断
面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII線断面図である。
【図19】従来例の水形切換ノズルの止水状態の断面図
である。
【符号の説明】
1 ノズル本体 2 筒本体 1a、2a ネジ部 3、10 板バネ部 3a、10a 一端 3b、10b 他端 4、11 ストッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に給水路を形成したノズル本体と、
    このノズル本体の外周面にネジ部を介して結合させた筒
    本体とを備え、筒本体を回転させ、ノズル本体に対して
    軸方向に移動させることで、噴出する水形を切換える構
    成にした水形切換ノズルにおいて、筒本体の内周面及び
    ノズル本体の外周面のいずれか一方に一端を固定すると
    ともに他端を開放して設けた板バネ部と、いずれか他方
    に設けたストッパ部とを備え、筒本体を回転させてノズ
    ル本体に組み付ける方向に移動させたとき、ストッパ部
    が板バネ部の一端側から当接して、この板バネ部をたわ
    ませながら乗り越える一方、上記ストッパ部が上記板バ
    ネ部を一旦乗り越えた後は、筒本体を逆に回転させてノ
    ズル本体から離れる方向に移動させたとき、上記ストッ
    パ部が上記板バネ部の他端に当接して、その移動を規制
    する構成にしたことを特徴とする水形切換ノズル。
  2. 【請求項2】 板バネ部が、ノズル本体あるいは筒本体
    の軸方向に沿って形成されるとともに、ストッパ部が、
    ノズル本体あるいは筒本体の周方向に沿って形成され、
    軸方向に移動するストッパ部が板バネ部の他端に当接し
    て筒本体の移動を規制する構成にしたことを特徴とする
    請求項1に記載の水形切換ノズル。
  3. 【請求項3】 板バネ部が、ノズル本体あるいは筒本体
    の周方向に沿って形成されるとともに、ストッパ部が、
    ノズル本体あるいは筒本体の軸方向に沿って形成され、
    回転方向に移動するストッパ部が板バネ部の他端に当接
    して筒本体の移動を規制する構成にしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の水形切換ノズル。
JP3961398A 1998-02-05 1998-02-05 水形切換ノズル Pending JPH11221495A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101248379B1 (ko) * 2006-04-17 2013-03-28 에스케이이노베이션 주식회사 경유차량의 애쉬를 용이하게 제거하는 매연저감장치의세척장치
GB2616268A (en) * 2022-03-01 2023-09-06 Exel Ind Garden hose nozzles

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