JPH11219867A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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JPH11219867A
JPH11219867A JP10030423A JP3042398A JPH11219867A JP H11219867 A JPH11219867 A JP H11219867A JP 10030423 A JP10030423 A JP 10030423A JP 3042398 A JP3042398 A JP 3042398A JP H11219867 A JPH11219867 A JP H11219867A
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JP
Japan
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double layer
electric double
layer capacitor
sultone
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JP10030423A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawasato
健 河里
Manabu Kazuhara
学 数原
Kazuya Hiratsuka
和也 平塚
Katsuharu Ikeda
克治 池田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐電圧が高く、かつ、低温特性に優れ
た電気二重層キャパシタを提供する。 【解決手段】 電解液が、1,3−プロパンスルト
ン、または、1,4−ブタンスルトンの水素原子をフッ
素原子で置換したフッ素化スルトン化合物を含む有機溶
媒と第四級オニウム塩からなる電解液である電気二重層
キャパシタとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な電解液を使
用した、耐電圧が高く、高エネルギー密度を有し、か
つ、低温特性に優れた電気二重層キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】電解液に接する電極の表面に形成される
電気二重層を利用した電気二重層キャパシタは、大電流
を放出するパワー用途として注目され、また、各種電子
機器のマイコン、ICメモリバックアップ用の小型大容
量電源としても、近年注目され、急速に需要が伸びてい
る。
【0003】より高耐電圧の素子とすれば、多数のマイ
コン、RAM等のすべてに、バックアップ用電源として
一個の電気二重層キャパシタ素子で対応できることにな
る。また、メモリバックアップ用としては、最近、3V
駆動のICが使用されるようになってメモリバックアッ
プ用の電源も3Vとされているが、耐電圧を3Vにでき
れば、素子を直列接続することなく、一個の素子で3V
のバックアップができるため、より使用電圧の高い電気
二重層キャパシタ素子が強く望まれているのである。
【0004】また、かかる高耐電圧性とともに、零下何
度と云う低温環境において電子機器を使用する場合の低
温特性に優れていることも要請される。
【0005】ノートパソコン等の携帯用電子情報端末、
携帯電話、デジタルカメラ等の多数のICを組み込んだ
モバイル電子機器を、冬期または寒冷地において使用す
る場合の信頼性を確保するため、ICのメモリバックア
ップ電源は、このような低温環境でも良好に作動するも
のでなくてはならない。さらに、このような低温特性
は、自動車のエンジンを、厳しい寒冷地においても、確
実に駆動させなければならないパワー電源としても、重
要な要件である。
【0006】従来の電気二重層キャパシタの電解液とし
ては、電解質を有機溶媒に溶解した非水系電解液は、そ
の分解電圧が約2.5〜3.0Vと、水を溶媒とする水
溶液系電解液の0.8〜1.2Vに比較して高い。エネ
ルギー密度は耐電圧の二乗に比例するので、エネルギー
密度を高くできる点で、非水系電解液を用いた電気二重
層キャパシタが注目されている。
【0007】このような、非水系電解液の溶媒として
は、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、スルホラン等が
従来より公知である( 特開昭49−68254号、特開
昭62−237715号 )。
【0008】しかしながら、前記した目的に耐えられ
る、3V以上の高い耐電圧を有し、かつ、低温特性に優
れた電気二重層キャパシタは、現在実現していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐電
圧が高いとともに、さらに低温で使用する際の、低温特
性にすぐれた電気二重層キャパシタを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、炭素材
料を主成分とする電極を正極及び負極とし、前記電極上
に電気二重層を形成する電解液とを備えてなる電気二重
層キャパシタにおいて、前記電解液が、1,3−プロパ
ンスルトン、または、1,4−ブタンスルトンの少なく
とも一つの水素原子をフッ素原子で置換したフッ素化ス
ルトン化合物を含む有機溶媒と第四級オニウム塩とから
なる非水系電解液であることを特徴とする電気二重層キ
ャパシタ、が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0012】本発明キャパシタにおいては、電解液の有
機溶媒として、1,3−プロパンスルトン、または、
1,4−ブタンスルトンの少なくとも一つの水素原子を
フッ素原子で置換した、フッ素化スルトン化合物を使用
する。
【0013】このようなフッ素化スルトン化合物として
は、2−フルオロ−1,3−プロパンスルトン、2,2
−ジフルオロ−1,3−プロパンスルトン、1,2,2
−トリフルオロ−1,3−プロパンスルトン、1,1,
2,2−テトラフルオロ−1,3−プロパンスルトン、
1,2,2,3−テトラフルオロ−1,3−プロパンス
ルトン、2−フルオロ−1,4−ブタンスルトン、2,
2−ジフルオロ−1,4−ブタンスルトン、2,2,3
−トリフルオロ−1,4−ブタンスルトン、2,2,
3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンスルトン、
1,2,2,3,3−ペンタフルオロ−1,4−ブタン
スルトン等が挙げられるが、骨格構造である分子内オキ
シスルホン酸のエステルである、ラクトン五員環または
六員環構造の電気化学的安定性を保持するためには、2
−フルオロ−1,3−プロパンスルトン、2,2−ジフ
ルオロ−1,3−プロパンスルトン、2−フルオロ−
1,4−ブタンスルトン、2,2−ジフルオロ−1,4
−ブタンスルトン、3−フルオロ−1,4−ブタンスル
トン、3,3−ジフルオロ−1,4−ブタンスルトンが
好ましい。
【0014】なお、フッ素化スルトン化合物は、対応す
るスルトンにフッ素ガスを吹き込んで反応させることに
より得ることができる。
【0015】本発明の電気二重層キャパシタの電解液に
使用される、フッ素化スルトン化合物の骨格化合物であ
る、1,3−プロパンスルトンや1,4−ブタンスルト
ンは電気化学的に安定な溶媒であり、耐電圧を高くで
き、また、誘電率が高いため、溶質である第四級オニウ
ム塩を高濃度に溶解して、電解液の電気伝導度を高くす
ることができる。本発明においては、この骨格化合物
に、フッ素を導入することにより、その電気化学的特性
を実質的に変えることなく、さらに、低温特性を向上す
ることができる。
【0016】なお、より低温において使用する場合は、
フッ素化スルトン化合物と鎖状炭酸エステルとの混合溶
媒を使用することが好ましい。
【0017】鎖状炭酸エステルとしては、一般式R1
C (=O) OR2 で表される炭酸エステル( 但し、R1
およびR2 は、それぞれ一価の有機基であり、同じでも
異なっていてもよい。)が好ましく使用される。有機基
1 、R2 は、アルキル基、アリールから適宜選択され
る。この一価の基は、ハロゲン置換された有機基であっ
てもよい。なお、特に、R1 とR2 が異なる非対称の鎖
状炭酸エステルの場合は、電解液中の電解質の濃度を高
くでき、低温における電気伝導性をさらに良好とするこ
とができる。ここで、混合溶媒として使用する場合は、
フッ素化スルトン化合物を60〜95体積%、鎖状炭酸
エステルを40〜5体積%含むことが好ましい。
【0018】得られる混合溶媒の融点、粘度および誘電
率を考慮すると、有機基 R1 、R2 はそれぞれ独立
に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、または、2,2,2−トリフルオロエチル基であ
ることが好ましい。
【0019】好ましい鎖状炭酸エステルとして、例え
ば、メチルエチルカーボネート、メチルイソプロピルカ
ーボネート、エチルイソプロピルカーボネート、2,
2,2−トリフルオロエチル−メチルカーボネート等が
挙げられ、特にメチルエチルカーボネートが好ましい。
【0020】本発明の電気二重層キャパシタの電解液に
使用される溶質は、第四級オニウム塩である。好ましい
第四級オニウム塩は、一般式R3 4 5 6 + で表
されるカチオン( 但し、R3 〜R6 は一価の有機基、Q
は窒素原子またはりん原子を示す。)を対イオンとする
オニウム塩である。
【0021】上式において、第四級オニウムカチオン中
の有機基R3 〜R6 は、互いに同じであっても異なって
いてもよい炭素数1〜10の一価の炭化水素基であり、
炭化水素基としては、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水
素基、芳香族炭化水素基があげられるが、特に炭素数1
〜5のアルキル基であることが好ましい。
【0022】なお、R3 、R4 、R5 、R6 が二種以上
のアルキル基からなるカチオンを有する第四級オニウム
塩は、R3 、R4 、R5 、R6 がすべて同じである第四
級オニウム塩に比較して、本発明で使用する有機溶媒に
対する溶解度が大きいため、電解液中の溶質濃度を高
く、従って、電解液の電気伝導度を高くすることができ
るので特に好ましい。
【0023】具体的に本発明において好ましい第四級オ
ニウム塩のカチオンを例示すれば、特に好ましいオニウ
ム塩のカチオンとしては、(C2 5 4 + 、(C2
53 (CH3 )N+ 、(C2 5 2 (CH3 2
+ 、(C2 5 )(CH33 + 、(C3 7 3
(CH3 )N+ 、(C3 7 2 (CH3 2 +
(C3 7 )(CH3 3 + 、(C3 7 3 (C2
5 )N+ 、(C3 72 (C2 5 2 + 、(C
3 7 )(C2 5 3 + 、(C2 5 4 +
(C2 5 3 (CH3 )P+ 、(C2 5 2 (CH
3 2 + 、(C25 )(CH3 3 + 、(C3
7 3 (CH3 )P+ 、(C3 7 2 (CH3 2
+ 、(C3 7 )(CH3 3 + 、(C3 7
3 (C2 5 )P+ 、(C3 7 2 (C2 5 2
+ 、(C3 7 )(C2 5 3 + 等が挙げられる。
ただし、ここでプロピル基(−C3 7 )は、n−プロ
ピル基であっても、イソプロピル基であってもよく、ブ
チル基(−C4 9 )は、n−ブチル基であってもイソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基のい
ずれであってもよい。また、ペンチル基(−C5 11 )
は、n−ペンチル、イソペンチル基またはネオペンチル
基のいずれであってもよい。
【0024】本発明において、電解液に使用する溶質
は、上記のオニウムカチオンと、BF4 - 、PF6 -
Cl- 、AsF6 - 、ClO4 - 、CF3 SO3 - 、N
(SO2 CF3 2 - 、NO3 - 、Br- 、SO4 2-
のアニオンからなる第四級オニウム塩であることが好ま
しい。なかでも、溶媒に対する溶解度、溶液の電気伝導
度および電気化学的安定性等の点で、(C2 5
3 (CH3 )NBF4 が最も好ましい。
【0025】有機溶媒に溶解する、第四級オニウム塩の
濃度は、0.1〜3.0モル/l、好ましくは0.5〜
2.0モル/l、さらに好ましくは、1.2〜1.8モ
ル/lである。この濃度があまり高いと、寒冷時におい
て、溶質たる第四級オニウム塩が析出し安定性が低下す
るおそれがあり、また、濃度が低すぎると内部抵抗が増
大する。
【0026】本発明の非水系電解液を備える電気二重層
キャパシタの素子構成としては、特に限定するものでは
なく、一対の円盤状電極をセパレータを介して電解液と
ともにコイン型容器に収容してなるコイン型構造、一対
の帯状電極をセパレータを介して巻回して電解液ととも
に有底円筒型容器に収容してなる円筒型構造、正極と負
極をセパレータを介して複数交互に積層し電解液ととも
に角型容器に収容してなる角型構造のいずれについても
好適に適用できる。
【0027】集電体は、電気化学的、化学的に耐蝕性の
ある金属であればよく、アルミニウム、ステンレス鋼、
ニッケル、タンタルなどの金属を用い、特にステンレス
鋼又はアルミニウム箔が好ましい。コイン型構造の場合
は、ケースが集電体を兼ねるが、角型や円筒型構造の場
合は、集電体は箔であることが好ましく、その厚さは1
0μm〜0.5mm程度が好ましい。
【0028】金属集電体の両面には炭素材料を主成分と
する電極層を形成し、正極および負極とする。炭素材料
としては、比表面積の大きい活性炭、ポリアセンなどの
粉末が挙げられ、比表面積は、500〜3500m2
g、特には800〜2000m2 /g程度が好ましい。
これに導電性物質として、カーボンブラックまたはカー
ボンウィスカーを、および結合剤としてポリテトラフル
オロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、カルボキシメチ
ルセルロース等を加え、アルコール等の液体潤滑剤の存
在下で混練し、ロール圧延等によりシート状に成形し、
乾燥したシート状成型物を、金属集電体の両面に、熱圧
着するか、導電性接着剤等を介して接合することにより
形成される。
【0029】電極層の厚みに制限はないが、通常、10
μm〜0.5mm程度である。
【0030】なお、混練する代わりに、上記結合剤の溶
媒( 水、N−メチルピロリドン等 )を混合してスラリー
として、これを金属集電体の表面に塗布・乾燥して電極
層を形成してもよい。
【0031】セパレータとしては、イオンを透過する多
孔質セパレータであればよく、微孔性ポリエチレンフィ
ルム、微孔性ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン繊
維不織布、ポリプロピレン繊維不織布、ガラス繊維混抄
不織布、ガラスマットフィルタ、レーヨン紙等が好適に
使用できる。セパレータの厚みは40〜200μmとす
るのが好ましい。
【0032】
【作用】本発明においては、フッ素化スルトン化合物を
電解液の有機溶媒として使用するが、骨格化合物である
1,3−プロパンスルトンや1,4−ブタンスルトンの
水素原子をフッ素原子で置換することにより、低温度に
おける骨格化合物の粘性を低下させ、かつ、融点も低下
させて、低温における電気伝導度を向上させる作用があ
るものと推定される。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
詳しく説明するが、本発明の技術的範囲がこれらの実施
例によって限定されるものではない。
【0034】〔実施例1〕水蒸気賦活された比表面積1
800m2 /gのやしがら活性炭80重量%、ポリテト
ラフルオロエチレン10重量%およびカーボンブラック
10重量%からなる混合物にエタノールを加えて混練
し、シート状に成形後、厚さ0.6mmにロール圧延
し、得られた電極のシートを直径12mmの円盤に打ち
抜いき、正極および負極とした。
【0035】この円盤状の電極を、コイン型有機電解質
電池セルの集電体兼ハウジング部材とするステンレス鋼
製ケースの正極側および負極側の内側に、それぞれ黒鉛
系導電性接着剤を用いて接着した。次にこのステンレス
鋼製ケースごと減圧下で加熱処理して水分等を除いた。
【0036】2−フルオロ−1,3−プロパンスルトン
80体積%とメチルエチルカーボネート20体積%とか
らなる混合溶媒に、1.5モル/リットルの(C
2 5 3CH3 NBF4 を溶解させた溶液を電解液と
し、正極と負極に含浸させた。両電極の間にポリプロピ
レン繊維不織布製のセパレータを挟んで対向させ、ステ
ンレス鋼ケースを絶縁体であるガスケットを介してかし
めて封口し、直径18.4mm、厚さ2.0mmのコイ
ン型電気二重層キャパシタを得た。
【0037】この電気二重層キャパシタに3.3Vの電
圧を印加し、25℃での放電容量と内部抵抗を測定し
た。つぎに、−25℃に保持した恒温槽中で、放電容量
及び内部抵抗を測定した。内部抵抗は各放電電流におけ
る電圧降下より算出した。この25℃と−25℃の放電
容量及び内部抵抗の変化を調べて、低い温度における作
動性能を評価し、その結果を表1に示した。
【0038】表1には、キャパシタの25℃における放
電容量( F0 )と内部抵抗、および−25℃における放
電容量( F )と内部抵抗の値を示した。また、25℃に
おける放電容量を基準とする放電容量の変化率〔=(Δ
F(=F−F0 )/F0 )×100〕を算出して合わせ
て示した。
【0039】つぎに、高温における加速試験を行った。
70℃に保持した恒温槽中で、キャパシタに3.3Vの
電圧を印加し、1000時間経過後の放電容量を測定
し、同様にして放電容量の変化率を求めた結果を表2に
示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】〔実施例2〕2,2−ジフルオロ−1,3
−プロパンスルトン75体積%とエチルプロピルカーボ
ネート25体積%の混合溶媒に、1.0モル/リットル
の(C2 5 4PBF4 を溶解させた溶液を電解液を
用いた他は実施例1と同様の試験を行い、結果を表1お
よび表2に示した。
【0043】〔実施例3〕溶融KOH賦活された比表面
積2000m2 /gのフェノール樹脂系活性炭80重量
%、ポリテトラフルオロエチレン10重量%およびカー
ボンブラック10重量%からなる混合物にエタノールを
加えて混練し、シート状に成形後、厚さ0.2mmにロ
ール圧延し、得られた電極のシートを導電性接着剤で、
表面をエッチングしたアルミニウム箔に張り付け、2枚
の電極体を得た。次に減圧下で加熱処理して水分等を除
き、2枚の電極体の間にガラス繊維セパレータを介在さ
せるようにして、直径2mmの巻芯に巻回し、直径7m
mの巻回素子体とした。
【0044】2−フルオロ−1,3−プロパンスルトン
70体積%とメチルエチルカーボネート30体積%との
混合溶媒に、1.5モル/リットルの(C2 5 3
3 7 NBF4 を溶解させた溶液を電解液として、上記
素子体に含浸させて、有底アルミニウムケースに収容
し、ブチルゴムからなる封口蓋体を用い、かしめ機にて
封口し、巻回型の電気二重層キャパシタを得た。
【0045】この電気二重層キャパシタについて、実施
例1と同様の試験を行った結果を表1および表2に示し
た。
【0046】〔実施例4〕電解液として含有する2−フ
ルオロ−1,3−プロパンスルトン80体積%とメチル
エチルカーボネート20体積%との混合溶媒に、1.0
モル/リットルの(C2 5 4 NBF4 を溶解させた
溶液を電解液として用いた他は実施例3と同様の試験を
行い、結果を表1および表2に示した。
【0047】〔実施例5〕水蒸気賦活されたやしがら活
性炭のかわりに、レゾール樹脂を窒素雰囲気中650℃
で焼成し溶融KOH賦活された比表面積2000m2
gの炭素材料を用いた以外は、実施例1と同様にして円
盤状の電極を作成した。
【0048】上記電極を用い、2−フルオロ−1,3−
プロパンスルトン90体積%とメチルエチルカーボネー
ト10体積%との混合溶媒に、1.5モル/リットルの
(C2 5 3 CH3 NBF4 を溶解した溶液を電解液
として用いる他は実施例1と同様の試験を行い、結果を
表1および表2に示した。
【0049】〔比較例1〕1,3−プロパンスルトン8
0体積%とメチルエチルカーボネート20体積%との混
合溶媒に、1.5モル/リットルの(C2 5 3 CH
3 NBF4 を溶解した溶液を電解液として用いた他は実
施例1と同様の試験を行い、結果を表1および表2に示
した。
【0050】〔比較例2〕1,3−プロパンスルトン8
0体積%とメチルエチルカーボネート20体積%との混
合溶媒に、1.0モル/リットルの(C2 5 4 NB
4 を溶解した溶液を電解液として用いた他は実施例4
と同様の試験を行い、結果を表1および表2に示した。
【0051】
【発明の効果】本発明の電気二重層キャパシタは、単位
素子で3.3Vという高い使用電圧を有し、しかも、−
25℃と云う低温で大電流放電するときの容量低下およ
び内部抵抗の増加が少ない、低温におけるキャパシタ特
性にも優れたものである。
【0052】耐電圧が高いため、エネルギ密度を高くで
き、しかもまた、低温で使用する際にも、容量低下と内
部抵抗の増加が少なく、作動性能の信頼性にも優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 克治 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素材料を主成分とする電極を正極及び
    負極とし、前記電極上に電気二重層を形成する電解液と
    を備えてなる電気二重層キャパシタにおいて、前記電解
    液が、1,3−プロパンスルトン、または、1,4−ブ
    タンスルトンの少なくとも一つの水素原子をフッ素原子
    で置換したフッ素化スルトン化合物を含む有機溶媒と第
    四級オニウム塩とからなる非水系電解液であることを特
    徴とする電気二重層キャパシタ。
  2. 【請求項2】 フッ素化スルトン化合物が、2−フルオ
    ロ−1,3−プロパンスルトンまたは2,2−ジフルオ
    ロ−1,3プロパンスルトンである請求項1記載の電気
    二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 電解液の有機溶媒が、フッ素化スルトン
    化合物と、一般式R1 OC (=O) OR2 で表される鎖
    状炭酸エステル( 但し、R1 およびR2 は、それぞれ一
    価の有機基であり、同じでも異なっていてもよい。)と
    を含む混合溶媒である請求項1または2記載の電気二重
    層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 R1 およびR2 が、それぞれ独立に、メ
    チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
    および2,2,2−トリフルオロエチル基からなる群よ
    り選択され、かつ、R1 とR2 が異なるものである請求
    項3記載の電気二重層キャパシタ。
  5. 【請求項5】 電解液の有機溶媒が、フッ素化スルトン
    化合物を60〜95体積%、鎖状炭酸エステルを40〜
    5体積%含むものである請求項1〜4の何れかに記載の
    電気二重層キャパシタ。
  6. 【請求項6】 第四級オニウム塩が、一般式R3 4
    5 6 + で表されるカチオン( 但し、R3 〜R6 は互
    いに同じであっても異なっていてもよい炭素数1〜5の
    アルキル基を示し、Qは窒素原子またはりん原子を示
    す。)を対イオンとするオニウム塩である請求項1〜5
    の何れかに記載の電気二重層キャパシタ。
JP10030423A 1998-01-29 1998-01-29 電気二重層キャパシタ Withdrawn JPH11219867A (ja)

Priority Applications (1)

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