JPH11219840A - ピン端子付電子部品の製造方法 - Google Patents

ピン端子付電子部品の製造方法

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JPH11219840A
JPH11219840A JP2093598A JP2093598A JPH11219840A JP H11219840 A JPH11219840 A JP H11219840A JP 2093598 A JP2093598 A JP 2093598A JP 2093598 A JP2093598 A JP 2093598A JP H11219840 A JPH11219840 A JP H11219840A
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JP
Japan
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molten solder
plate material
hole
pin terminal
electronic component
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Application number
JP2093598A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kurano
慎一 倉野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピン端子7に巻線6をからげて形成した接続
部8を半田付けする際に、より簡単な方法によって行う
ことができる半田付け方法を提供する。 【解決手段】 ピン端子7に巻線6をからげて形成した
接続部8を有する電子部品の接続部8を、溶融半田11
への浸漬によって半田付けしてなるピン端子付電子部品
の製造方法において、溶融半田11に貫通孔14を有す
る板材15を浮かべ、貫通孔14から溶融半田11を、
板材15の表面よりも突出させ、接続部8を浸漬半田付
けする。あるいは、溶融半田11に貫通孔14を有する
板材15を浮かべ、貫通孔14から溶融半田11を、板
材15の表面よりも突出させた後、突出した溶融半田1
1に接続部8を浸漬して半田付けする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピン端子付電子部
品の製造方法に関し、特にチョークコイル、コモンモー
ドチョークコイル、トランス等のコイル部品におけるピ
ン端子と巻線との接続部の半田付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、ピン端子に巻線をからげて形成
した接続部を有する電子部品の一例としてコモンモード
チョークコイル1を示す。
【0003】コモンモードチョークコイル1は、コイル
本体2と、このコイル本体2に嵌入されたフェライトコ
ア3からなる。コイル本体2は、筒状胴部と、この筒状
胴部の両端と中央部にフランジ4を有する熱可塑性樹脂
からなるボビン5と、このボビン5の筒状胴部に巻回さ
れた一対の巻線6と、ボビン5に植設されたピン端子7
と、このピン端子7に一対の巻線6の各端末をからげて
形成した接続部8とよりなり、接続部8をピン端子7に
半田付けした構成となっている。ボビン5の両端と中央
のフランジ4の底面には、下方に突出した約2mm程の
突起4aが形成されており、これらの突起4aによって
基板にコイル1を実装した際に、接続部8が基板に接触
して安定性が悪くなることを防止している。
【0004】フェライトコア3は、コ字状の一対のフェ
ライト成形体からなり、その一方の脚部がボビン5の穴
に挿入されて、止め金具9により固定されている。
【0005】従来、このようなコモンモードチョークコ
イルのピン端子7と巻線6との接続部8の半田付けは、
コイル本体2にフェライトコア3を取り付ける前の段階
で、接続部8を溶融半田に浸漬することにより行われ
る。この半田付けにあたっては、図8(a)に示すよう
に、コイル本体2をピン端子7と巻線6の接続部8が下
になるように配置し、これを半田槽10に収容されてい
る溶融半田11に、接続部8を浸漬して行われる。
【0006】この際、中央および両端のフランジ下部に
半田が付着すると、巻線同志がショートしたり、ボビン
が溶けるなどの問題が発生するため、図8(b)に示す
箱状のカバー12によって中央および両端のフランジ下
部を覆った後、溶融半田に浸漬して半田付けを行ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな半田付け方法では、それぞれのフランジの下部にカ
バー12を取り付けることが必要であり、量産性に欠け
る。特に、部品を大量生産する場合において、個々の部
品にカバーを取り付けることは生産性が悪い。
【0008】また、一旦取り付けたカバーが搬送中に取
れ易く、さらに生産性が劣るという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてな
されたものであって、接続部8を半田付けする際に、よ
り簡単な方法によって行うことができる半田付け方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本願請求項1に係るピン端子付電子部品の製造方法
は、ピン端子に巻線をからげて形成した接続部を有する
電子部品のその接続部を、溶融半田への浸漬によって半
田付けしてなるピン端子付電子部品の製造方法におい
て、溶融半田に貫通孔を有する板材を浮かべ、前記貫通
孔から溶融半田を前記板材の表面よりも突出させ、この
突出された溶融半田に前記接続部を浸漬することによっ
て半田付けすることを特徴とする。
【0011】また、本願請求項2に係るピン端子付電子
部品の製造方法は、請求項1記載の方法において、前記
板材の貫通孔にピン端子を挿入した後、溶融半田に前記
板材を浮かべ、前記貫通孔から溶融半田を前記板材の表
面よりも突出させ、この突出された溶融半田に前記接続
部を浸漬することによって半田付けを行うことを特徴と
する。
【0012】また、本願請求項3に係るピン端子付電子
部品の製造方法は、ピン端子に巻線をからげて形成した
接続部を有する電子部品のその接続部を、溶融半田への
浸漬によって半田付けしてなるピン端子付電子部品の製
造方法において、溶融半田に貫通孔を有する板材を浮か
べ、前記貫通孔から溶融半田を、前記板材の表面よりも
突出させた後、突出した溶融半田に前記接続部を浸漬し
て半田付けすることを特徴とする。
【0013】また、本願請求項4に係るピン端子付電子
部品の製造方法は、請求項3記載の方法において、前記
貫通孔から溶融半田を、前記板材の表面よりも突出させ
た後、板材に形成された貫通孔にピン端子を挿通して、
突出した溶融半田に前記接続部を浸漬することにより接
続部の半田付けを行うことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に係るピン端子付電子部品の製造方法に
よれば、溶融半田に浮かべた板材に形成された貫通孔か
ら溶融半田を突出させて、これにピン端子に巻線をから
げて形成した接続部を浸漬して半田付けするものであ
り、従来のようにカバーを取り付ける必要が無くなり、
工程が簡略化され、量産性が良くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るピン端子付電
子部品の製造方法について、コモンモードチョークコイ
ルの製造方法を例に、添付図面を参照して説明する。以
下の実施形態において、従来と同一部品、同一部材には
同じ符号を付した。
【0016】まず、図1(a)に示す、コイル本体2を
準備する。コイル本体2は、角形の筒状胴部とこの筒状
胴部の両端と中央部にフランジ4を有する熱可塑性樹脂
からなるボビン5と、その筒状胴部に巻回されてなる一
対の巻線6と、両端のフランジ4の下部に植設されて下
方に延びた4本のピン端子7とを有する。一対の巻線6
の各端末は、4本のピン端子7にそれぞれからげられて
接続部8が形成された構造となっている。
【0017】一方、図1(b)に示すように、貫通孔1
4が4個形成された金属製の板材15を準備する。板材
15の貫通孔14は、前記コイル本体2のピン端子7の
位置に対応した場所に形成されている。貫通孔14の大
きさは、ピン端子に巻線がからげられてなる接続部8の
大きさよりも、若干大きな寸法に選ばれる。本実施例で
は、直径約5mmの円形の貫通孔14を形成している。
【0018】また、板材15の厚みは、特に限定される
ものではないが、半田付けの際に、板材15によって半
田が冷えないようにするためにできるだけ薄い方が良
く、0.3〜1mmの厚みが好ましい。本実施例では、厚み約
0.6mmのステンレス鋼からなる板材15を用いた。板
材15の材質についても、特に限定されるものではない
が、耐熱性を有し、半田が付着し難い材料から選ばれる
ことが望ましい。また、この板材は、金属である必要は
なく、セラミックや耐熱性樹脂などからなる板材であっ
ても良い。
【0019】次に、図2に示すように、ピン端子7を板
材15の各貫通孔14に挿入して、コイル本体2を板材
15上に配置する。この時、ピン端子7の各接続部8
は、各貫通孔14内には入り込まないようになってい
る。この状態において、ピン端子7に形成された接続部
8の下端との隙間Gは、約0.3mm〜1mmである。
【0020】この後、図3に示すように、溶融半田11
が収容された半田槽10上に、板材15に載置されたコ
イル本体2を配置し、板材15を溶融半田11の表面上
に浮かべる。この時、ピン端子7は溶融半田中に浸漬さ
れるものの、板材15上に配置された接続部8は、未だ
溶融半田とは接触しない状態にある。
【0021】次いで、図4に示すように、載置されたコ
イル本体2とともに溶融半田11表面上に浮かべられた
板材15を、溶融半田11が板材15の上面にまで回り
込むことが無いように、かつ、溶融半田11の表面張力
によって、板材15の貫通孔14から溶融半田11が隆
起して突出部16が形成されるように、矢印の方向に所
定の深さ(数mm程度)まで下降させる。この突出部1
6の高さは、半田の種類や温度、板材15に形成する貫
通孔14の大きさや形状によっても異なるが、板材15
の表面から約3mm程度まで突出させることは容易であ
る。この結果、溶融半田11の突出部16が、接続部8
にまで達することになり、半田付けが行われる。
【0022】この後、半田槽10から、コイル本体2が
載置された板材15を取り出して、半田付けが終了した
コイル本体2のボビン5の穴に、従来(図7参照)と同
様、コ字状の一対のフェライトコアの脚部を挿入し、止
め金具により固定して、コモンモードチョークコイルが
完成する。
【0023】上記の実施形態では、貫通孔を有する板材
に、コイル本体を載置した後に、板材を溶融半田に浮か
べて接続部を半田付けする方法を示したが、次のような
方法によっても可能である。
【0024】すなわち、上記の実施例と同様、図1に示
されるコイル本体2と、板材15を準備した後、図5に
示すように、まず最初に板材15のみを溶融半田11上
に浮かべ、幾分矢印方向に下降させ、溶融半田11の表
面張力によって板材15の貫通孔14から溶融半田11
を隆起させて突出部16を形成する。
【0025】その後、図6に示すように、板材15の貫
通孔14に、接続部8が形成されたピン端子7を挿入し
て、コイル本体2を矢印方向に、突起4aが板材15の
表面上に当接されるまで下降させ、接続部8を突出部1
6に浸漬させる。これによって接続部8の半田付けを行
う。
【0026】なお、本発明に係るピン端子付電子部品の
製造方法は、上記の実施形態に限定するものではなく、
その要旨の範囲内で種々に変更することができる。上記
実施形態におけるコモンモードチョークコイルへの適用
例は、ピン端子に巻線をからげて形成した接続部を有す
る電子部品の一例として示したものに過ぎず、本発明に
係る半田付け方法は、ピン端子あるいはリード線などに
巻線をからげて接続部とし、この接続部に半田付けを行
う電子部品全般に適用可能である。
【0027】また、上記実施形態では、フランジの下部
から突出した突起4aを有するコモンモードチョークコ
イルを示したが、このような突起4aが無いものでも本
発明のピン端子付電子部品の製造方法を適用できること
は言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、板材に貫通孔を形成して、この貫通孔から溶融
半田を突出させて、この突出した溶融半田に接続部を浸
漬して半田付けするものであり、工程が簡略化され、量
産性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のピン端子付電子部品の製造
方法の対象となるコモンモードチョークコイルのコイル
本体を示す斜視図。(b)は、本発明のピン端子付電子
部品の製造方法で使用する板材の斜視図。
【図2】図1(a)に示したコモンモードチョークコイ
ルのコイル本体を、図1(b)に示した板材に載置した
状態を示す概略説明図。
【図3】コモンモードチョークコイルのコイル本体およ
び板材を、半田槽上に配置した状態を示す概略説明図。
【図4】突出した溶融半田により半田付けしている状態
を示す概略説明図。
【図5】板材から溶融半田が突出した状態を示す概略説
明図。
【図6】ピン端子に形成された接続部を、突出した溶融
半田に浸漬する状態を示す概略説明図。
【図7】ピン端子に巻線をからげて形成した接続部を有
する電子部品の一例であるコモンモードチョークコイル
の正面図。
【図8】(a)は、従来の製造方法を示す概略説明図。
(b)は、従来の半田付け方法で使用されるカバーの斜
視図。
【符号の説明】
1…コモンモードチョークコイル 2…コイル本体 3…フェライトコア 4…フランジ 4a…突起 5…ボビン 6…巻線 7…ピン端子 8…接続部 9…止め金具 10…半田槽 11…溶融半田 12…カバー 13…凹部 14…貫通孔 15…板材 16…突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピン端子に巻線をからげて形成した接続部
    を有する電子部品の該接続部を、溶融半田への浸漬によ
    って半田付けしてなるピン端子付電子部品の製造方法に
    おいて、溶融半田に貫通孔を有する板材を浸漬し、前記
    貫通孔から溶融半田を前記板材の表面よりも突出させ、
    この突出された溶融半田に前記接続部を浸漬することに
    よって半田付けすることを特徴とするピン端子付電子部
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、前記板材の
    貫通孔にピン端子を挿入した後、溶融半田に前記板材を
    浸漬し、前記貫通孔から溶融半田を前記板材の表面より
    も突出させ、この突出された溶融半田に前記接続部を浸
    漬することによって半田付けを行うことを特徴とするピ
    ン端子付電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】ピン端子に巻線をからげて形成した接続部
    を有する電子部品の該接続部を、溶融半田への浸漬によ
    って半田付けしてなるピン端子付電子部品の製造方法に
    おいて、溶融半田に貫通孔を有する板材を浸漬し、前記
    貫通孔から溶融半田を、前記板材の表面よりも突出させ
    た後、突出した溶融半田に前記接続部を浸漬して半田付
    けすることを特徴とするピン端子付電子部品の製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、前記貫通孔
    から溶融半田を、前記板材の表面よりも突出させた後、
    板材に形成された貫通孔にピン端子を挿通して、突出し
    た溶融半田に前記接続部を浸漬することにより接続部の
    半田付けを行うことを特徴とするピン端子付電子部品の
    製造方法。
JP2093598A 1998-02-02 1998-02-02 ピン端子付電子部品の製造方法 Pending JPH11219840A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009010159A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Hitachi Metals Ltd コイル部品の半田付け方法及び差動トランス
WO2014021138A1 (ja) * 2012-08-01 2014-02-06 株式会社村田製作所 トランス用コイル

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JP2009010159A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Hitachi Metals Ltd コイル部品の半田付け方法及び差動トランス
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