JPH11219576A - 磁気テープカートリッジの組付装置 - Google Patents

磁気テープカートリッジの組付装置

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JPH11219576A
JPH11219576A JP2110098A JP2110098A JPH11219576A JP H11219576 A JPH11219576 A JP H11219576A JP 2110098 A JP2110098 A JP 2110098A JP 2110098 A JP2110098 A JP 2110098A JP H11219576 A JPH11219576 A JP H11219576A
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JP
Japan
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magnetic tape
temporary
reel
cartridge
tape reel
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JP2110098A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hayashi
洋一 林
Shinji Watanabe
真司 渡邊
Hiroyuki Kitamura
広行 北村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープカートリッジ内に磁気テープリー
ルを装着する工程における位置決めの際に、磁気テープ
リールの削れを防止し、削れ粉が磁気テープに付着して
生ずる信号ドロップアウト等の事故を未然に防止する。 【解決手段】 磁気テープリール53を第1および第2
仮置台4,6に順次移載して位置決めし、更にコンベヤ
8により搬送されているカートリッジ52Aに装着す
る。第1仮置台4の径に対し第2仮置台6の径を大径
に、但しカートリッジ52Aに形成した凹部59に対し
小径に形成して、位置決め精度を順次高精度にする。こ
の結果、カートリッジ52Aへの磁気テープリール53
の装着は、第2仮置台6の位置決めを基準として行われ
ることになり、正確な装着を行うことができる。しか
も、第1仮置台4の径は小径であり、第2仮置台6への
移載は一旦位置決めした後に行うのであるから、磁気テ
ープリールの削れを防止することができ、削れ粉の磁気
テープの付着を防止して信号ドロップアウトを未然に防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカート
リッジの組付装置に関し、特に磁気テープカートリッジ
内に磁気テープを巻回するためのリールを組み付ける工
程に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューター等の記録媒体とし
て使用されている磁気テープカートリッジには、1個の
磁気テープリールに磁気テープを巻装し、この磁気テー
プリールを一対のカートリッジ、即ち上カートリッジと
下カートリッジからなるカートリッジケース内部に回動
自在に収納した磁気テープカートリッジがある。
【0003】前記構成の磁気テープカートリッジは、D
LTとして知られているものであり、図1を参照してそ
の構成について説明する。図1は磁気テープカートリッ
ジの構成を示す分解斜視図である。
【0004】磁気テープカートリッジ51は、上カート
リッジ52A、下カートリッジ52B、磁気テープリー
ル53、ベアリング56、スプリングプラグ57、上カ
ートリッジ52Aの内側面略中央に設けられたボスに一
端が装着され、他端がベアリング56に係止されたスプ
リングプラグ57に装着されて、磁気テープリール53
を下カートリッジ52B側に付勢するリールばね58等
を備えている。
【0005】リール53は、上リール54と下リール5
5とにより構成されている。そして、上リール54の中
央部には、平面円形で下端が閉塞された円柱状の凹部5
9が形成されている。上リール54の外周囲はギア部5
4Aに形成され、リールロックばね62,72にて適宜
付勢されたリールロック80,90との係脱により磁気
テープリール53全体の回転と回転停止とを行い得るよ
うになっている。
【0006】磁気テープ(図示せず)を引き出す開口部
分には、上カートリッジ52Aに一端が軸支されて開閉
回動自在なリッド63がリッドばね65にて適宜付勢さ
れた状態で設けられている。そして、カートリッジ不使
用時には、リッド63はリッドロックばね66により適
宜付勢されたリッドロック64により回動不能とされて
いる。
【0007】一連の組み立て工程の自動化を図るために
は、供給される各部材を、コンベヤにより搬送されてい
るカートリッジに移載して装填する方法がある。例え
ば、コンベヤにより搬送されてくる磁気テープリールを
カートリッジに装填する際に、移載手段として吸着装置
(例えば真空吸着装置)を用いる場合は、磁気テープカ
ートリッジを正確に位置決めする必要がある。これは吸
着手段は搬送機能を有するのみで位置決め機能がないか
らである。したがって、吸着手段により磁気テープリー
ルを移載する際に、磁気テープリールを一旦仮置台上に
移載して位置決めする。次に、仮置台上に位置決めされ
た磁気テープリールを別の吸着装置により吸着し、コン
ベヤにより搬送されているカートリッジ内に装着する。
【0008】磁気テープリールの中心部には、リールを
回動自在に支持するためのボールベアリングやスプリン
グプラグを装着する凹部が形成されている。この凹部
は、平面円形で一端が閉塞された凹状に形成されてい
る。これに対し、仮置台は前記凹部に遊嵌するように柱
状に形成されている。そして、仮置台に磁気テープリー
ルを仮置きする場合は、仮置台の固定位置の真上まで吸
着装置にて移送し、次いで下降させて凹部に仮置台を遊
嵌させ、吸着を解除して吸着装置を上昇させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気テープリ
ールを仮置台に遊嵌させる際、凹部と仮置台との間の隙
間を小さくして位置決め精度を高めようとすると、僅か
な位置ずれでも嵌合できないことがある。一方、凹部と
仮置台との間の隙間を大きく設定すると、いわゆるガタ
ツキ状態になって磁気テープリールを位置決めした際の
位置ずれが隙間に対応して大きくなる。固定時の位置ず
れが大きいと、次に吸着してカートリッジに装着する際
に装着位置がずれてしまう。
【0010】この問題を解消するため、仮置台の上端の
外周囲にテーパを形成して、凹部に仮置台を滑り込ませ
ることが考えられるが、テーパによる案内長が長くなる
と磁気テープリールの1部が摩擦により削れてしまうこ
とがある。磁気テープリールはガラス繊維を含有した合
成樹脂により成形されているので、削られたガラス繊維
の粉が磁気テープに付着すると、信号ドロップアウトの
原因になる。このように1回の位置決め動作で位置決め
を行うと、位置矯正量が大きい場合は磁気テープリール
と仮置き台との摩擦量が多くなり、削れ粉が発生してド
ロップアウトを引き起こす原因となる。
【0011】本発明は前記状況に鑑みてなされたもので
あり、その目的は磁気テープリールをカートリッジ内の
組み込む際の精度向上と、カートリッジへの組付時の磁
気テープリールの削れを防止できるように構成した磁気
テープカートリッジの組付装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、ある経路上を搬送されてくる磁気テープリールをそ
の経路から取り出して、他の経路上で搬送されているカ
ートリッジ内に装着する磁気テープカートリッジの組付
装置において、前記磁気テープリールを吸着して第1仮
置き位置に移送する第1吸着移載装置と、前記第1仮置
き位置にあって前記磁気テープリールに形成された円柱
状の凹部に遊嵌する円柱状の第1仮置台と、該第1仮置
台から前記磁気テープリールを載置して持ち上げて第2
仮置き位置に移載する載置移載装置と、前記第2仮置き
位置にあって前記凹部に遊嵌するとともにその径が前記
凹部に対し小径で且つ前記第1仮置台の径に対し大径の
円柱状に形成された第2仮置台と、前記第2仮置台から
前記磁気テープリールを吸着して前記他の経路上で搬送
されているカートリッジ内に装着する第2吸着移載装置
とにより構成したことを特徴とする磁気テープカートリ
ッジの組付装置により達成される。
【0013】前記磁気テープカートリッジの組付装置
は、コンベヤ等によりある経路上を搬送されてくる磁気
テープリールを第1および第2の仮置台に順次移送し、
最終的に他のコンベヤ等により搬送されているカートリ
ッジ内に装着する。第1および第2仮置台の径は、磁気
テープリールの中央部に形成された凹部の内径に対し小
径に形成されているが、第1仮置台の径に対し第2仮置
台の径が大に形成されている。
【0014】したがって、第1仮置台に磁気テープリー
ルを位置決めする際は、凹部に対し第1仮置台は緩く嵌
合するものの、大きな位置ずれは無く、しかも嵌合にと
もなう摩擦等が低減されて削れ等を未然に防止すること
ができる。磁気テープカートリッジは、第1仮置台から
第2仮置台に移載されるのであるが、磁気テープリール
が前記のように位置決めされた状態であるので、第2仮
置台の径を大径にして、換言すれば凹部の内径に対する
隙間を小さくしても低摩擦で第2仮置台に位置決め固定
することができる。
【0015】カートリッジへの磁気テープリールの装着
は、第2仮置台における固定位置を基準に行われるの
で、カートリッジの所定位置に磁気テープリールを正確
に移送するとともに装着することができる。本発明のよ
うに2回の位置決め動作により位置決めを行うことによ
り、位置矯正量が大きくても磁気テープリールと仮置き
台との摩擦量が少なくなり、削れ粉の発生がなく、ドロ
ップアウトを引き起こすことがない。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る磁気テープカートリッジの組付装置(以下、単に組付
装置と略称する)の実施形態を説明する。図2は組付装
置の構成および工程順を示す模式的説明図、図3は第1
吸着装置および第1仮置台の構成を示す側面図、図4は
移載装置の構成を示す側面図、図5は第2吸着装置の構
成を示す側面図、図6は第2吸着装置の腰部構成を示す
説明図である。
【0017】まず、図2を参照して組付装置の全体構成
および一連の作用を説明する。組付装置1は、図2の左
方に示すコンベヤ2によって搬送されてくる磁気テープ
リール53を第1吸着移載装置3(図3参照)によって
吸着し、矢印Aに示すように移送して第1仮置位置P1
に固定された円柱状の第1仮置台4に移載(仮置き)
し、次いで載置移載装置5によって矢印Bに示すように
第2仮置位置P2に固定された円柱状の第2仮置台6に
移載(仮置き)し、次に第2吸着移載装置7(図7参
照)によって矢印Cに示すように移送し、コンベヤ8に
よって搬送されている上カートリッジ52A上に装着す
るようになっている。
【0018】図1ではリール53の凹部59が上側に図
示されているが、組み付けに際しては、凹部59が下側
になった状態でコンベヤ2により搬送されてくる。した
がって、搬送時のリール53は、図1に示した下リール
55が上側になり、その表面、すなわち吸着面は平坦で
あるので真空吸着を確実に行うことができる。なお、第
1吸着移載装置3や第1仮置台4、載置移載装置5等に
ついては、後に図3以下の各図を参照して詳細に説明す
る。
【0019】図2では載置移載装置5は別装置のように
図示されているが、同一装置を第1及び第2仮置き位置
P1,P2について図示したものであり、1台の載置移
載装置5が矢印Bに示すように移動(往動)した後、矢
印Dに示すように移動(復動)して、順次搬送されてく
るリール53の仮置きを繰り返し行うように構成されて
いる。なお、第1および第2仮置台4,6は、図2の左
側下方に示すように上端の外周囲にテーパを形成した円
柱状に形成されている。第1仮置台4の直径R1は、リ
ール53の凹部59の内径Rに対し、例えば1mmだけ
小径に形成されている。これに対し、第2仮置台6の直
径R2は、凹部59の内径Rに対し、例えば0.3mm
だけ小径に形成されている。したがって、直径R1,R
2はR1<R2の関係になり、この直径差を設けること
によってリール組み付けに伴う前記諸問題を解消してい
る。
【0020】第1吸着移載装置3は、図3に示すように
柱状体11A,11Bの上部に設けた基台12上に設け
られた軸13を中心に回動するアーム14と、このアー
ム14の先端から垂下するようにして設けた固定部15
と、その先端に下方に向けて配設したエアシリンダー1
6と、リール53を直に吸着する吸盤17等により構成
されている。アーム14は、エアー制御やモータ駆動等
により旋回するものであり、この旋回により吸盤17の
軌跡が図2に矢印Aで示したように円弧状になる。そし
て、コンベヤ2上、或いは位置P1においてエアー供給
によりエアシリンダー16を駆動すると、吸盤17が下
方に駆動されて、リール53を真空吸着するようになっ
ている。
【0021】第1吸着移載装置3によって、リール53
をベルト2上から第1仮置台4上に移載する場合、アー
ム14を駆動して吸盤17をリール53の真上位置に位
置決めする。次に、エアシリンダー16を駆動して吸盤
17を下降させ、リール53を真空吸着した後、ばね1
6Aによって元の高さに復帰させ、この状態でアーム1
4を駆動して矢印Aに示したように位置P1上に移送し
て停止させる。この動作に続いて、エアシリンダー16
を再度駆動し、吸盤17を下降させるとともに吸盤17
へのエアを遮断すると、リール53が第1仮置台4上に
仮置きされる。第1仮置台4の直径R1は、リール53
に形成した凹部59の内径Rに対し前記のように寸法設
定されている。したがって、第1仮置台4は低摩擦で凹
部59を挿通することになり、摩擦等によりリール53
の1部が削られて信号ドロップアウトの一因になる削れ
粉が生じる等の不都合がない。また、吸盤17の下降位
置に多少のぶれがあっても、前記同様に低摩擦で第1仮
置台4上に移載することができ、リール53を第1仮置
台4上に移載する時点では、載置移載装置5は図3に示
すように第1仮置台4の下部に下降した状態になってい
る。
【0022】次に、図3および図4を参照して載置移載
装置5の構成および作用について説明する。載置移載装
置5は、第1仮置台4に対し所定の間隔を介して対向配
設された一対の載置部材21A,21Bと、この載置部
材21A,21Bを上下方向に移動させる可動台22と
駆動源22A、更に可動台22をガイドするガイド部材
23A,23Bを設けた移動台24等により構成されて
いる。移動台24は、図3に示す側面から見ると紙面と
直交方向に往復動するように、また図4に示す側面から
見ると左右方向に往復動するように構成されている。移
動台24を移動させる機構は、図3に示すモータMや図
4に示すシャフト25等により構成される。
【0023】図3について、第1仮置台4と載置移載装
置5との関係を図示したが、他の側面から第1および第
2仮置台4,6と載置移載装置5との関係を見ると、図
4に示すように支柱27A,27B上に基板28が固定
され、その上部に所定間隔で第1および第2仮置台4,
6が固定されている。そして、基板28の下部に載置移
載装置5の移動台24が横行自在に配設され、その上部
に前記構成の可動台22と載置部材21A,21B等が
設けられている。図4では、手前側の載置部材を21B
として図示し、基板28の向かい側にある載置部材21
Aの図示を省略した。
【0024】第1仮置台4上にリール53を仮置きする
段階では、載置移載装置5の載置部材21A,21Bは
図3に示したように第1仮置台4の下側に下降してい
る。そして、第1吸着移載装置3によって第1仮置台4
上にリール53が仮置きされて位置決めされると、可動
台22と一体に載置部材21A,21Bが上昇に制御さ
れる。載置部材21A,21Bの上面には、半円状の嵌
合部26A,26Bが形成されているので、載置部材2
1A,21Bを上昇制御することによりリール53の上
リール54が嵌合部26A,26Bに嵌合する。この状
態で載置部材21A,21Bを更に上昇させると、リー
ル53全体が第1仮置台4から抜け出し、載置部材21
A,21B上に載置される。次いで、移動台24を駆動
すると、移動台24と一体に可動台22、載置台21
A,21Bが図3では紙面と直交方向に移動してリール
53を移送することになる。
【0025】この作用を図4について説明すると、第1
吸着移載装置3によって矢印Aに示すように移送され、
第1仮置台4上に仮置きされたリール53が、載置移載
装置5を前記のように駆動することにより、矢印Bに示
すように上方に持ち上げられ、次いで載置移載装置5の
横行によって位置P1から第2仮置台6の固定位置、す
なわち位置P2に移送されることになる。載置移載装置
5の矢印B間の移動量は、モータMおよびシャフト25
等により極めて正確に制御される。そして、リール53
が位置P2の上部まで移送されると、載置移載装置5は
横行停止に制御され、次いで載置部材21A,21Bが
可動台22と一体に下降制御される。載置部材21A,
21Bの間に第2仮置台6が配設されているので、載置
部材21A,21Bを第2仮置台6の下側まで下降させ
ると、その途中においてリール53が載置部材21A,
21Bから第2仮置台6上に乗換え、すなわち移載され
る。
【0026】ここで注目すべきは、第2仮置台6の直径
R2がリール53の凹部59の内径Rに比較して僅か
0.3mmだけ小径に形成され、しかもリール53の横
行量、換言すれば横行距離がモータMやシャフト25に
よって極めて正確に制御されていることである。この結
果、リール53は第2仮置台6上に位置ずれ無く移載さ
れ、移載時の擦れに伴う削れ粉の発生を防止することが
でき、信号ドロップアウトの原因が解消される。以上の
ように載置部材21A,21Bを下降させた載置移載装
置5は、図2および図4に矢印Dで示すように第1仮置
台4の位置に復動される。第1仮置台4には、載置移載
装置5が矢印B、Dの動作を行っている間に次のリール
53が移載されているので、前記移載動作を繰り返す。
一方、第2仮置台6上に移載されたリール53は、図5
に示す第2吸着移載装置7によって、下記に説明するよ
うにコンベヤ8により搬送されている上カートリッジ5
4に装着される。
【0027】次に、図5および図6を参照して第2吸着
移載装置7の構成および作用を説明する。第2吸着移載
装置7は、支柱31の上端に設けた枠体32に沿って、
図5の横方向に往復動するように構成されている。第2
吸着移載装置7の基体33内には、複数のエアシリンダ
ー34の本体が固定され、各エアシリンダー34によっ
て可動部材35が上下方向に移動できるようになってい
る。可動部材35の中央部にはリール53を吸着するた
めの真空吸盤36が設けられ、その周囲には図5および
図6に示すように120°間隔で3本の棒状の位置決部
材37A,37B,37Cが設けられている。リール5
3を吸盤36で吸着する場合、位置P2で吸盤36を下
降させるのであるが、吸着にあたっては図6に示すよう
に吸盤36がリール53の中央部に吸着し、その周囲の
3か所において位置決部材37A〜37Cにより支持さ
れる。言い換えれば、リール53は吸着とともに三点支
持されることになり、リール53全体の傾きを防止する
ことができる。
【0028】前記のように第2仮置台6上に、換言すれ
ば位置P2に位置決めされたリール53を上カートリッ
ジ52Aに装着する場合、エアシリンダー34を駆動し
て可動部材35を下降させ、吸盤36によってリール5
3を吸着する。この際、リール53は、位置決部材37
A〜37Cにより三点支持され、安定に吸着されること
になる。次に、可動部材35を上方に駆動し、次いで矢
印Cで示す方向に横行させる。そして、所定距離を横行
した後に停止して、吸盤36を下降させ真空吸着を解除
して上カートリッジ52A上にリール53を装着する。
リール53は、第2仮置台6によってガタツキなく位置
決めされているので、上カートリッジ52Aへの装着も
位置ずれ無く行うことができる。
【0029】以上の如く、本実施形態における磁気テー
プリールの組付装置1は、コンベヤ2によって搬送され
てくるリール53をコンベヤ8により搬送されている上
カートリッジ52Aに装着する際、装着位置を正確に位
置決めできる上に、リール53の削れを未然に防止する
ことができ、削れ粉による信号のドロップアウトを防止
することができる。前記実施形態では、第1吸着移載装
置3は旋回する構成になっているが、横行する構成でも
よく、生産ラインのレイアウトにより自在に変更するこ
とができる。また、第1および第2仮置台4,6の間隔
等についても同様である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明に係る磁気テープカ
ートリッジの組付装置は、ある経路上をコンベヤにより
搬送されてくる磁気テープリールを第1吸着装置により
第1仮置台に移載し、次に磁気テープリールを載置して
移送する載置移載装置により第2仮置台に移送して位置
決めし、この第2仮置台から第2吸着装置により他のコ
ンベヤ等により搬送されているカートリッジ内に装着す
る。第1および第2仮置台の径は、磁気テープリールの
中央部に形成された凹部の内径に対し小径に形成されて
いるが、第1仮置台の径に対し第2仮置台の径が大に形
成されている。第1仮置台に磁気テープリールを位置決
めする際は、凹部に対し第1仮置台は緩く嵌合するもの
の大きな位置ずれは無く、この第1仮置台から大径の第
2仮置台に正確にしかも低摩擦で位置決めすることがで
きる。カートリッジへの磁気テープリールの装着は、第
2仮置台における固定位置を基準に行われるので、カー
トリッジの所定位置に磁気テープリールを正確に移送す
るとともに装着することができる。したがって、磁気テ
ープリールを第1および第2仮置台に移送し、カートリ
ッジに装着するまでの間において、磁気テープリールと
第1および第2仮置台との摩擦は低減され、削れ粉の発
生を未然に防止することができる。この結果、削れ粉の
磁気テープへの付着による信号ドロップアウトが発生せ
ず、良好に記録再生を行うことができるので、磁気テー
プカートリッジの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気テープカートリッジの組
付装置により組み立てられる磁気テープカートリッジの
構成を示す分解斜視図である。
【図2】磁気テープカートリッジの組付装置の全体構成
と組付け作用を示す模式的斜視図である。
【図3】第1吸着装置と載置移載装置の構成を示す要部
の側面図である。
【図4】載置移載装置の構成と作用を示す要部の側面図
である。
【図5】第2吸着装置の構成と作用を示す要部の側面図
である。
【図6】第2吸着装置を構成する吸盤と位置決め部材の
構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁気テープカートリッジの組付装置 2,8 コンベヤ 3 第1吸着装置 4 第1仮置台 5 載置移載装置 6 第2仮置台 7 第2吸着装置 53 磁気テープリール 59 凹部 P1,P2 位置 A,B,C,D 磁気テープリールの移載および各装置
の移動方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある経路上を搬送されてくる磁気テープ
    リールをその経路から取り出して、他の経路上で搬送さ
    れているカートリッジ内に装着する磁気テープカートリ
    ッジの組付装置において、 前記磁気テープリールを吸着して第1仮置き位置に移送
    する第1吸着移載装置と、前記第1仮置き位置にあって
    前記磁気テープリールに形成された円柱状の凹部に遊嵌
    する円柱状の第1仮置台と、該第1仮置台から前記磁気
    テープリールを載置して持ち上げて第2仮置き位置に移
    載する載置移載装と、前記第2仮置き位置にあって前記
    凹部に遊嵌するとともにその径が前記凹部に対し小径で
    且つ前記第1仮置台の径に対し大径の円柱状に形成され
    た第2仮置台と、前記第2仮置台から前記磁気テープリ
    ールを吸着して前記他の経路上で搬送されているカート
    リッジ内に装着する第2吸着移載装置とにより構成した
    ことを特徴とする磁気テープカートリッジの組付装置。
JP2110098A 1998-02-02 1998-02-02 磁気テープカートリッジの組付装置 Pending JPH11219576A (ja)

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JP2110098A JPH11219576A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 磁気テープカートリッジの組付装置

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