JP4250605B2 - ディスクスタック方法及びディスクスタック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスクドライブ装置(以下、「HDD装置」と称する。)等の磁気ディスク装置の製造工程で用いられ、回転軸に磁気ディスクを挿入・積層するためのディスクスタック方法及びディスクスタック装置に関する。
HDD装置の製造工程には、磁気ディスクにサーボトラックを書き込むサーボトラック書き込み工程がある。このサーボトラック書き込み工程は、非常に時間がかかるため、HDD装置の製造時間の短縮化にとって大きな問題となっていた。
そこで近年、マンドレル(回転軸)に磁気ディスクとスペーサリングとを交互に挿入・積層し、これら複数の磁気ディスクに対して同時にサーボトラックの書き込みを行う方式が採用されている(マルチスタック方式)。
磁気ディスクとスペーサリングの積層には、いわゆるディスクスタック装置が使用されている。このディスクスタック装置は、磁気ディスクやスペーサリングを搬送する移載ヘッドを有し、この移載ヘッドを用いてマンドレルの下側から磁気ディスクとスペーサリングを順に積み上げる構成となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−045106号
ところで、従来のディスクスタック装置では、磁気ディスクの回転中心と磁気ディスクの軸心線がずれるのを防止するために、磁気ディスクの内周面とマンドレルの外周面とのクリアランスを極めて小さくしている。
そのため、マンドレルに磁気ディスクあるいはスペーサリングを挿入するときに(以下、「挿入時」と称する。)、磁気ディスクあるいはスペーサリングの内周面とマンドレルの外周面とが擦れ合い、この擦れ合いにより生じた塵埃がクリーンルームの清浄度を低下させるという問題があった。
この問題を解決するためには主に2つの課題がある。1つは、挿入時に磁気ディスクあるいはスペーサリングとマンドレルとを精度良く位置合わせすること、もう1つは、挿入時の移載ヘッドの移動方向とマンドレルの軸心線方向とを精度良く一致させることである。
磁気ディスクあるいはスペーサリングとマンドレルとの位置合わせをする方法としては、磁気ディスクあるいはスペーサリングとマンドレルの位置をセンサで計測して位置ズレを補正する方法や、ピンと穴の嵌め合わせを利用して位置ズレを補正する方法がある。
しかしながら、これらの方法では一定の効果が得られる一方、実現するための機構が複雑になり、機構から発生した塵埃がクリーンルームの清浄度を低下させるという問題がある。
また、移載ヘッドの移動方向とマンドレルの軸心線方向とを一致させるには、移載ヘッドの動作を高い精度で調整する必要があり、調整不足等が存在した場合に、磁気ディスクあるいはスペーサリングとマンドレルとの擦れ合いを防止できないという問題がある。さらに装置が大型化するという問題もある。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転軸に磁気ディスクあるいはスペーサリングを挿入するときに発生する塵埃を低減することができるディスクスタック方法及びディスクスタック装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のディスクスタック装置は次のように構成されている。
(1)略垂直に配置された回転軸に磁気ディスクとスペーサリングとを組み込むディスクスタック方法において、前記回転軸に前記磁気ディスク及びスペーサリングのいずれか一方を挿入し、前記回転軸に上下方向に対して移動自在に設けられた移動部材上に載置する第1の工程と、前記第1の工程の後、前記第1の工程にて前記移動部材上に載置された磁気ディスクあるいはスペーサリングの上下方向に対する厚さ分だけ、前記移動部材を下方に移動させる第2の工程と、前記第2の工程の後、前記第1の工程にて前記移動部材上に載置された磁気ディスクあるいはスペーサリングの上面に、前記磁気ディスク及びスペーサリングのいずれか他方を載置する第3の工程とを具備する。
(2)略垂直に配置された回転軸に磁気ディスクとスペーサリングとを組み込むディスクスタック装置において、前記回転軸に上下方向に対して移動自在に挿入される筒状の移動部材と、前記移動部材を前記回転軸に沿って上下移動させる移動手段と、前記回転軸に前記磁気ディスクとスペーサリングとを交互に挿入して前記移動部材上に積層する積層手段と、前記移動手段を制御して、前記移動部材上に前記磁気ディスクあるいはスペーサリングが積層されるたびに、その上下方向に対する厚さ分だけ前記移動部材を下方に移動させる制御手段とを具備する。
(3)(2)に記載されたディスクスタック装置において、前記移動部材は、前記移動手段に支持されるフランジ部を有する。
(4)(3)に記載されたディスクスタック装置において、前記移動手段は、前記フランジ部の下面を支持する爪と、前記爪を上下方向に駆動させる駆動手段とを有する。
(5)(2)に記載されたディスクスタック装置において、前記積層手段は、前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを位置決めする位置決めステージと、前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを前記位置決めステージから取り出して前記回転軸に挿入する移載ヘッドと、前記移載ヘッドを前記位置決めステージと回転軸との間で往復搬送する搬送手段と、前記移載ヘッドを前記搬送手段に対して水平方向へ変位可能に支持する変位手段とを備え、前記回転軸は、その上端面に前記回転軸と略同軸で、且つ下方に行くにつれて縮径する第1のテーパ穴を具備し、前記位置決めステージは、前記磁気ディスクあるいはスペーサリングが載置される載置面を有するステージ本体と、前記ステージ本体の載置面に設けられ、前記載置面に載置された磁気ディスクあるいはスペーサリングの内周面と当接する当接面、及び前記当接面と略同軸で、且つ前記第1のテーパ穴と略同じ形状の第2のテーパ穴を有する突出部とを具備し、前記移載ヘッドは、前記位置決めステージで位置決めされた磁気ディスクあるいはスペーサリングの上面を吸着する吸着面を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体の吸着面に設けられ、前記位置決めステージから前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを取り出すときに前記第2のテーパ穴と係合し、且つ前記回転軸に前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを挿入するときに前記第1のテーパ穴と係合して、前記磁気ディスクあるいはスペーサリングの軸心線と前記回転軸の軸心線とを一致させる、前記第1、第2のテーパ穴と対応した形状のテーパピンとを具備する。
本発明によれば、回転軸に磁気ディスクあるいはスペーサリングを挿入するときに発生する塵埃を低減することができる。また、回転軸と磁気ディスクあるいはスペーサリングとの位置合わせ、及び移載ヘッドの移動方向と回転軸の軸心線方向との一致を簡素化することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を説明する。
最初に、図1と図2を用いて本発明のスタック対象である磁気ディスクDとスペーサリングRの構成について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスクDの斜視図である。
図1に示すように、磁気ディスクDは、ガラス板表面にスパッタリング等で磁性体を付着させたものであり、その径方向中心部にはマンドレルM(後述する)が挿入される円形の穴部D1が設けられている。
図2は同実施形態に係るスペーサリングRの斜視図である。
図2に示すように、スペーサリングRは、積層される磁気ディスクDと磁気ディスクDの間にスペースを作るものであり、その径方向中央部にはマンドレルMが挿入される穴部R1が設けられている。
なお、これら磁気ディスクDとスペーサリングRは、各々の内径寸法が略等しくなるように形成されている。
次に、図3を用いてマンドレルMの構成について説明する。
図3は同実施形態に係るマンドレルMの縦断面図である
図3に示すように、マンドレルM(回転軸)は、円柱状の棒状部材であり、その上端面には、マンドレルMと同軸で、且つ下方に行くにつれて縮径する直円錐面のテーパ穴M1(第1のテーパ穴)が形成されている。
なお、このマンドレルMは、マンドレルM自体の位置決め精度や加工精度、移載機構60(後述する)の位置決め精度、及び磁気ディスクDの加工精度等の誤差要因を考慮した上で、十分に直径が小さくなるよう設計されている。
次に、図4を用いてブッシュBの構成について説明する。
図4は同実施形態に係るブッシュBの斜視図である。
図4に示すように、ブッシュB(移動部材)は略円筒状をしており、その上端部にはブッシュリフタ70(後述する)により支持されるフランジ部B1が設けられている。なお、フランジ部B1の代わりに単なる段差を用いてもよい。
本発明のディスクスタック方法及びディスクスタック装置は、マンドレルMに前記磁気ディスクDとスペーサリングRとを交互に挿入し、マンドレルMに外嵌しておいたブッシュBの上端面に積層してゆくことで、磁気ディスクDとスペーサリングRの積層体であるディスクスタック体S(図13を参照)を作製するものである。
以下、図5〜図11を用いてディスクスタック装置の構成について説明する。
図5は同実施形態に係るディスクスタック装置の平面図、図6は同実施形態に係る位置決めステージ40の縦断面図、図7は同実施形態に係る移載ヘッド62の構成図、図8は同実施形態に係る移載ヘッド本体67の下面図、図9は同実施形態に係るブッシュリフタ70の構成図、図10は同実施形態に係るブッシュリフタ70要部の縦断面図、図11は同実施形態に係るブッシュリフタ70要部の平面図。
図5に示すように、ディスクスタック装置は架台10を有しており、その上面には磁気ディスクDを収納する磁気ディスクケース11と、スペーサリングRを収納するスペーサリングケース12と、磁気ディスクケース11から磁気ディスクDを取り出し、位置決めステージ40(後述する)に搬送する磁気ディスク搬送機構20と、スペーサリングケース12からスペーサリングRを取り出し、位置決めステージ40に搬送するスペーサリング搬送機構30と、磁気ディスク搬送機構20あるいはスペーサリング搬送機構30により搬入される磁気ディスクDあるいはスペーサリングRの位置決めを行う位置決めステージ40と、外部から搬入されるマンドレルMの位置決めを行う位置決め機構50と、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRを位置決めステージ40から取り出し、位置決め機構50により位置決めされたマンドレルMに組み込む移載機構60(積層手段)と、マンドレルMに外嵌されたブッシュBの高さを調整し、マンドレルMに組み込まれる磁気ディスクDあるいはスペーサリングRの組み込み高さを一定にするブッシュリフタ70(移動手段)とが設けられている。また、架台10内部には、前述した各機構を連係制御する制御装置100(制御手段)が設けられている。
以下、各構成要件について詳細に説明する。
磁気ディスク搬送機構20は、架台10に固定された位置決めロボット21と、位置決めロボット21により往復駆動され、磁気ディスクDを保持・搬送する搬送ヘッド22とを備えている。
スペーサリング搬送機構30は、架台10に固定された位置決めロボット31と、位置決めロボット31により往復駆動され、スペーサリングRを保持・搬送する搬送ヘッド32とを備えている。
位置決めステージ40は、図6に示すように、ステージ本体41と、ステージ本体41の上面に設けられ、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRが載置されるステージ面42(載置面)と、ステージ面42の中心部に設けられ、ステージ面42に載置される磁気ディスクDの穴部D1あるいはスペーサリングRの穴部R1に挿入される突出部43と、突出部43の外周面に設けられ、ステージ面42に載置される磁気ディスクDの穴部D1あるいはスペーサリングRの穴部R1の内周面と当接し、これらの位置決めを行う円柱面44(当接面)と、突出部43の上端面に円柱面44と略同軸となるように設けられ、マンドレルMのテーパ穴M1と略同形状のテーパ穴45(第2のテーパ穴)とを備えている。
位置決め機構50は、図5に示すように、マンドレルMを組立位置Kに搬送・位置決めするマンドレル搬送機構51と、組立位置Kに搬送・位置決めされたマンドレルMを保持する保持機構52とを備えている。
移載機構60は、架台10に設けられた直交2軸ロボット61(搬送手段)と、直交2軸ロボット61により往復駆動され、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRを位置決めステージ40から取り出して位置決め機構50に搬送する移載ヘッド62と、直交2軸ロボット61と移載ヘッド62の間に設けられ、移載ヘッド62を直交2軸ロボット61に対して水平方向へ変位可能に支持する変位機構63(変位手段)とを備えている。
直交2軸ロボット61は、架台10に固定されたレール64と、レール64上を水平移動する水平移動部材65と、水平移動部材65上を垂直移動する垂直移動部材66とを有している。
移載ヘッド62は、図7と図8に示すように、移載ヘッド本体67(ヘッド本体)と、移載ヘッド本体67の下面に設けられ、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRの上面を吸着する吸着面67aと、移載ヘッド本体67の吸着面67aに設けられ、位置決めステージ40のテーパ穴45及びマンドレルMのテーパ穴M1に嵌り込む、前記テーパ穴45、M1と対応した形状のテーパピン67bと、移載ヘッド本体67に所定間隔で設けられた複数の吸着孔67cと、移載ヘッド本体67に設けられ、各吸着孔67cと連通する吸引通路67dと、各吸引通路67dに接続され、吸着孔67cを介して吸着面67aに吸着力を発生させる減圧装置68とを有している。
ブッシュリフタ70は、図9〜図11に示すように、マンドレルMに外嵌されたブッシュBのフランジ部B1の下面を支持する爪71と、爪71を上下駆動してブッシュBを上下移動させる駆動機構72(駆動手段)とを備えている。
次に、図12と図13を用いて前記構成のディスクスタック装置を用いてディスクスタック体Sを作製する工程にについて説明する。
図12は同実施形態に係るディスクスタック体Sの作製工程図、図13は同実施形態に係るディスクスタック体の構成図である。
装置が起動したら、マンドレルMをマンドレル搬送機構51で組立位置Kに向けて搬送する。そして、マンドレルMが組立位置Kに位置決めされたら、このマンドレルMが組立位置Kからずれないよう保持機構52で保持する。このとき、マンドレルMには、図12(a)に示すように、既にブッシュBが外嵌されており、ブッシュリフタ70の爪71がフランジ部B1の下側に入り込んだ状態となっている。
次に、ブッシュリフタ70の駆動機構72により爪71を上昇させる。爪71が上昇すると、その上面がブッシュBのフランジ部B1の下面と係合し、ブッシュBをマンドレルMに沿って上昇させる。そして、図12(a)に示すように、ブッシュBの上面がマンドレルMの上面よりも僅かに低い高さH1になったら、爪71の上昇を停止させる。
また、これとは別工程で、磁気ディスク搬送機構20により磁気ディスクケース11から磁気ディスクDを取り出し、位置決めステージ40に向けて搬送する。そして、磁気ディスクDが位置決めステージ40の上空に到達したら、磁気ディスク搬送機構20により磁気ディスクDを下降させる。
磁気ディスクDが下降すると、まず磁気ディスクDの穴部D1と位置決めステージ40の円柱面44とが係合して磁気ディスクDの中心と位置決めステージ40のテーパ穴45の中心とが一致し、その後、位置決めステージ40のステージ面42に磁気ディスクDが載置される。すなわち、磁気ディスクDを位置決めステージ40のステージ面42に載置すると、自動的に磁気ディスクDの位置決めがなされる。
位置決めステージ40のステージ面42に磁気ディスクDが載置されたら、2軸ロボット61により移載ヘッド62を位置決めステージ40に向けて移動させる。そして、移載ヘッド62が位置決めステージ40の上空に到達したら、2軸ロボット61により移載ヘッド62を下降させる。
移載ヘッド62が下降すると、まず移載ヘッド本体67のテーパピン67bが位置決めステージ40のテーパ穴45に嵌り、その後、移載ヘッド本体67の吸着面67aが磁気ディスクDの上面と接触する。そして、位置決めステージ40の吸着面67aが磁気ディスクDの上面に接触したら、減圧装置68を作動して磁気ディスクDを吸着面67aに吸着する。
なお、移載ヘッド62の下降時に移載ヘッド本体67のテーパピン67bと位置決めステージ40のテーパ穴45とがずれていても、変位機構63により移載ヘッド62が水平方向に変位するため、移載ヘッド本体67のテーパピン67bは確実に位置決めステージ40のテーパ穴45に嵌ることになる。
次に、2軸ロボット61により移載ヘッド62を上昇させ、マンドレルMに向けて移動させる。そして、移載ヘッド62がマンドレルMの上空に到達したら、2軸ロボット61により移載ヘッド62を下降させる。
移載ヘッド62が下降すると、まず移載ヘッド本体67のテーパピン67bがマンドレルMのテーパ穴M1に嵌り、その後、移載ヘッド本体67に保持された磁気ディスクDの下面がブッシュBの上端面に接触する。
磁気ディスクDの下面がブッシュBの上端面に接触したら、減圧装置68を停止して磁気ディスクDの吸着を解除する。これにより、図12(b)に示すように、移載ヘッド本体67の吸着面67aに吸着されていた磁気ディスクDがブッシュB上に載置される。
なお、移載ヘッド62の下降時に移載ヘッド本体67のテーパピン67bとマンドレルMのテーパ穴M1とがずれていても、変位機構63により移載ヘッド62が水平方向に変位するため、移載ヘッド62のテーパピン67bは確実にマンドレルMのテーパ穴M1に嵌ることになる。
ところで、前述のように位置決めステージ40のテーパ穴45とマンドレルMのテーパ穴M1は、それぞれ位置決めステージ40の円柱面44とマンドレルMの外周面に対して略同軸となるように形成されている。
そのため、磁気ディスクDの組み込みにあたり、本実施形態のように移載ヘッド本体67のテーパピン67bを位置決めステージのテーパ穴45とマンドレルMのテーパ穴M1とに嵌入・係合すると、位置決めステージ40の中心とマンドレルMの中心とがテーパピン67bの中心に対して相対的に同じ位置となり、結果として磁気ディスクDがマンドレルMに対してセンタリングされる。したがって、ブッシュB上に載置された、本実施形態に係る磁気ディスクDは、マンドレルMに対して略同軸に組み込まれている。
磁気ディスクDがブッシュB上に載置されたら、ブッシュリフタ70により磁気ディスクDの厚さ分だけブッシュBを下降させる。これにより、図12(c)に示すように、ブッシュB上に載置された磁気ディスクDの上面の高さH2は、下降前におけるブッシュBの上端面の高さH1と一致する。
そして、ブッシュBが下降したら、スペーサリング搬送機構30によりスペーサリングケース12からスペーサリングRを取り出し、位置決めステージ40に向けて搬送する。そして、スペーサリングRが位置決めステージ40の上空に到達したら、スペーサリング搬送機構30によりスペーサリングRを下降させる。
スペーサリングRが下降すると、まずスペーサリングRの穴部R1と位置決めステージ40の円柱面44とが係合してスペーサリングRの中心と位置決めステージ40のテーパ穴45の中心とが一致し、その後、位置決めステージ40のステージ面42にスペーサリングRが載置される。すなわち、スペーサリングRを位置決めステージ40のステージ面42に載置すると、自動的にスペーサリングRの位置決めがなされる。
位置決めステージ40のステージ面42にスペーサリングRを載置したら、2軸ロボット61により移載ヘッド62を位置決めステージ40に向けて移動させる。そして、移載ヘッド62が位置決めステージ40の上空に到達したら、2軸ロボット61により移載ヘッド62を下降させる。
移載ヘッド62が下降すると、まず移載ヘッド本体67のテーパピン67bが位置決めステージ40のテーパ穴45に嵌り、その後、移載ヘッド本体67の吸着面67aがスペーサリングRの上面と接触する。そして、位置決めステージ40の吸着面67aがスペーサリングRの上面に接触したら、減圧装置68を作動してスペーサリングRを吸着面67aに吸着する。
なお、移載ヘッド62の下降時に移載ヘッド本体67のテーパピン67bと位置決めステージ40のテーパ穴45とがずれていても、変位機構63が作動するため、移載ヘッド本体67のテーパピン67bは確実に位置決めステージ40のテーパ穴45に嵌り込む。
次に、2軸ロボット61により移載ヘッド62を上昇させ、マンドレルMに向けて移動させる。そして、移載ヘッド62がマンドレルMの上空に到達したら、2軸ロボット61により移載ヘッド62を下降させる。
移載ヘッド62が下降すると、まず移載ヘッド本体67のテーパピン67bがマンドレルMのテーパ穴M1に嵌り込み、その後、移載ヘッド本体67に保持されたスペーサリングRの下面が磁気ディスクDの上面に接触する。
なお、移載ヘッド62の下降時に移載ヘッド本体67のテーパピン67bとマンドレルMのテーパ穴M1とがずれていても、変位機構63により移載ヘッド62が水平方向に変位するため、移載ヘッド62のテーパピン67bは確実にマンドレルMのテーパ穴M1に嵌ることになる。
スペーサリングRの下面が磁気ディスクDの上面に接触したら、減圧装置68を停止して磁気ディスクDの吸着を解除する。これにより、図12(d)に示すように、移載ヘッド本体67の吸着面67aに吸着されたスペーサリングRが磁気ディスクDの上面に載置される。
ところで、前述のように位置決めステージ40のテーパ穴45とマンドレルMのテーパ穴M1は、それぞれ位置決めステージ40の円柱面44とマンドレルMの外周面に対して略同軸となるように形成されている。
そのため、スペーサリングRの組み込みにあたり、本実施形態のように移載ヘッド本体67のテーパピン67bを位置決めステージのテーパ穴45とマンドレルMのテーパ穴M1に嵌入・係合すると、位置決めステージ40の中心とマンドレルMの中心がテーパピン67bの中心に対して相対的に同じ位置となり、結果としてスペーサリングRがマンドレルMに対してセンタリングされる。したがって、ブッシュB上に載置された、本実施形態に係る磁気ディスクDは、マンドレルMに対して略同軸に組み込まれている。
スペーサリングRが磁気ディスクD上に載置されたら、ブッシュリフタ70によりスペーサリングRの厚さ分だけブッシュBを下降させる。これにより、図12(e)に示すように、ブッシュB上に積層されたスペーサリングRの上面の高さH3は、下降前における磁気ディスクDの上端面の高さH2と一致する。
以上の工程を繰り返し行うと、図12(f)、(g)…に示すように、マンドレルMに複数の磁気ディスクDとスペーサリングRが交互に組み込まれてゆく。そして、所定枚数の磁気ディスクDが組み込まれたら、マンドレルMの上端部にクランプCを取付け、組み込まれた磁気ディスクDとスペーサリングRとを締結・固定する。これにより、図13に示すようなディスクスタック体Sが完成する。
本実施形態に係るディスクスタック方法及びディスクスタック装置によれば、マンドレルMにブッシュBを外嵌しておき、このブッシュB上に磁気ディスクDとスペーサリングRを積層している。そして、マンドレルMに磁気ディスクDあるいはスペーサリングRを組み込むたびに、その厚さ分だけブッシュBを下降させている。
そのため、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRのマンドレルM上における吸着保持状態での移動距離、すなわち磁気ディスクDあるいはスペーサリングRとマンドレルMとが強く擦れる可能性のある距離が短縮する。その結果、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRとマンドレルMとの擦れによる塵埃の発生を低減することができる。
さらに、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRのマンドレルM上における移動距離が均一化されるから、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRをマンドレルMに挿入するための機構を簡単化することができる。その結果、複雑な機構を用いることによる塵埃の発生も低減することができる。
さらに、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRのマンドレルM上における吸着保持状態での移動距離が短縮するから、移載ヘッド62の移動方向とマンドレルMの軸心線方向との不一致に起因する擦れも抑制することができる。
さらに、磁気ディスクDあるいはスペーサリングRのマンドレルM上における移動距離が短縮した分、磁気ディスクDの組み込み時間、すなわちタクトタイムを短縮することができる。
また、本実施形態に係るディスクスタック装置によれば、移載ヘッド本体67にテーパピン67bを設け、位置決めステージ40とマンドレルMにテーパ穴45、M1を設けている。そして、位置決めステージ40で位置決めされた磁気ディスクDあるいはスペーサリングRをマンドレルMに組み込むときに、移載ヘッド本体67のテーパピン67bを位置決めステージ40のテーパ穴45とマンドレルMのテーパ穴M1と係合させている。
そのため、極めて簡単な機構で磁気ディスクDあるいはスペーサリングRをマンドレルMに対してセンタリングすることができ、結果としてディスクスタック装置の価格の低下、及び磁気ディスクDの製造価格の低下を実現することができる。
また、本実施形態に係るディスクスタック装置によれば、ブッシュBの上端部にフランジ部B1を設けている。そして、フランジ部B1の下面を爪71で支持し、駆動機構72で爪71を駆動することで、ブッシュBを上下移動させている。
そのため、マンドレルMの搬入・搬出のたびに必要となるブッシュBとブッシュリフタ70の取付け・取り外し作業が簡単化するから、磁気ディスクDの組み込み時間、すなわちタクトタイムを短縮することができる。
本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスクの斜視図。 同実施形態に係るスペーサリングの斜視図。 同実施形態に係るマンドレルの縦断面図 同実施形態に係るブッシュの斜視図。 同実施形態に係るディスクスタック装置の平面図。 同実施形態に係る位置決めステージの縦断面図。 同実施形態に係る移載ヘッドの構成図。 同実施形態に係る移載ヘッド本体の下面図。 同実施形態に係るブッシュリフタの構成図。 同実施形態に係るブッシュリフタ要部の縦断面図。 同実施形態に係るブッシュリフタ要部の平面図。 同実施形態に係るディスクスタック体の作製工程図。 同実施形態に係るディスクスタック体の構成図。
符号の説明
40…位置決めステージ、41…ステージ本体、42…ステージ面(載置面)、43…突出部、44…円柱面(当接面)、45…テーパ穴(第2のテーパ穴)、60…移載機構(積層手段)、61…直交2軸ロボット(搬送手段)、62…移載ヘッド、63…変位機構(変位手段)、67…移載ヘッド本体(ヘッド本体)、67a…吸着面、67b…テーパピン、70…ブッシュリフタ(移動手段)、71…爪、72…駆動機構(駆動手段)、100…制御装置(制御手段)、B…ブッシュ(移動部材)、B1…フランジ部、D…磁気ディスク、M…マンドレル(回転軸)、M1…テーパ穴(第1のテーパ穴)、R…スペーサリング。

Claims (5)

  1. 略垂直に配置された回転軸に磁気ディスクとスペーサリングとを組み込むディスクスタック方法において、
    前記回転軸に前記磁気ディスク及びスペーサリングのいずれか一方を挿入し、前記回転軸に上下方向に対して移動自在に設けられた移動部材上に載置する第1の工程と、
    前記第1の工程の後、前記第1の工程にて前記移動部材上に載置された磁気ディスクあるいはスペーサリングの上下方向に対する厚さ分だけ、前記移動部材を下方に移動させる第2の工程と、
    前記第2の工程の後、前記第1の工程にて前記移動部材上に載置された磁気ディスクあるいはスペーサリングの上面に、前記磁気ディスク及びスペーサリングのいずれか他方を載置する第3の工程と、
    を具備することを特徴とするディスクスタック方法。
  2. 略垂直に配置された回転軸に磁気ディスクとスペーサリングとを組み込むディスクスタック装置において、
    前記回転軸に上下方向に対して移動自在に挿入される筒状の移動部材と、
    前記移動部材を前記回転軸に沿って上下移動させる移動手段と、
    前記回転軸に前記磁気ディスクとスペーサリングとを交互に挿入して前記移動部材上に積層する積層手段と、
    前記移動手段を制御して、前記移動部材上に前記磁気ディスクあるいはスペーサリングが積層されるたびに、その上下方向に対する厚さ分だけ前記移動部材を下方に移動させる制御手段と、
    を具備することを特徴とするディスクスタック装置。
  3. 前記移動部材は、前記移動手段に支持されるフランジ部を有することを特徴とする請求項2記載のディスクスタック装置。
  4. 前記移動手段は、前記フランジ部の下面を支持する爪と、前記爪を上下方向に駆動させる駆動手段とを有することを特徴とする請求項3記載のディスクスタック装置。
  5. 前記積層手段は、前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを位置決めする位置決めステージと、
    前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを前記位置決めステージから取り出して前記回転軸に挿入する移載ヘッドと、
    前記移載ヘッドを前記位置決めステージと回転軸との間で往復搬送する搬送手段と、
    前記移載ヘッドを前記搬送手段に対して水平方向へ変位可能に支持する変位手段と、
    を備え、
    前記回転軸は、その上端面に前記回転軸と略同軸で、且つ下方に行くにつれて縮径する第1のテーパ穴を具備し、
    前記位置決めステージは、
    前記磁気ディスクあるいはスペーサリングが載置される載置面を有するステージ本体と、
    前記ステージ本体の載置面に設けられ、前記載置面に載置された磁気ディスクあるいはスペーサリングの内周面と当接する当接面、及び前記当接面と略同軸で、且つ前記第1のテーパ穴と略同じ形状の第2のテーパ穴を有する突出部と、
    を具備し、
    前記移載ヘッドは、
    前記位置決めステージで位置決めされた磁気ディスクあるいはスペーサリングの上面を吸着する吸着面を有するヘッド本体と、
    前記ヘッド本体の吸着面に設けられ、前記位置決めステージから前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを取り出すときに前記第2のテーパ穴と係合し、且つ前記回転軸に前記磁気ディスクあるいはスペーサリングを挿入するときに前記第1のテーパ穴と係合して、前記磁気ディスクあるいはスペーサリングの軸心線と前記回転軸の軸心線とを一致させる、前記第1、第2のテーパ穴と対応した形状のテーパピンと、
    を具備することを特徴とする請求項2に記載のディスクスタック装置。
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