JPH11217550A - 粘着フィルム - Google Patents
粘着フィルムInfo
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- JPH11217550A JPH11217550A JP11222098A JP11222098A JPH11217550A JP H11217550 A JPH11217550 A JP H11217550A JP 11222098 A JP11222098 A JP 11222098A JP 11222098 A JP11222098 A JP 11222098A JP H11217550 A JPH11217550 A JP H11217550A
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Abstract
ラスの飛散防止効果に優れ、可視光の反射防止機能を有
し、高透明性の粘着フィルムを提供する。 【解決手段】 有機フィルム2の一方の面に、反射防止
層3を設け、他方の面に接着層4を設けた粘着フィルム
1。接着層4は、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂
等のガラスに対して高接着力の透明樹脂よりなる。
Description
り、特に、高透明性で強力な接着力を有し、飛散防止機
能と反射防止機能とを兼備する粘着フィルムに関する。
イパネル)や液晶板、車輌ないし特殊建築物の窓材には
光の反射を防止して高い光透過性を確保するために反射
防止フィルムが適用されている。
フィルムは、SiO2,TiO2,ITO,Al2O3,M
gF2,SnO2等の透明膜を有機フィルム上に積層した
構成とされている。
材等に接着するために、フィルムの反射防止層形成面と
反対側の面に接着層が設けられる。
エポキシ系又はフェノール系樹脂と硬化剤を主成分とす
る接着剤に導電性粒子を分散させたものなどで構成さ
れ、特に、利便性の点から接着剤としては1液型の熱硬
化型のものが主流になってきている。
は、ガラス基材に対する接着力が十分ではなく、PDP
等のガラスが衝撃等で破損した場合に、ガラスが飛散し
てしまうという欠点がある。
は高いものの耐熱性が低く、長期耐久性にも問題があ
る。また、エポキシ系又はフェノール系樹脂を接着剤と
するものでは、次のような欠点があった。 粘着性が殆どなく、被貼着対象に対して仮り止め等
を行い難い。粘着力を高めたものもあるが、十分ではな
い。また、貼り直しがきかない。このため、修整作業が
殆ど不可能である。 フェノール樹脂では、耐湿・耐熱性が悪く、長期耐
久性に劣る。 エポキシ樹脂では硬化のための加熱温度が150℃
以上と高く、接着が容易ではない。
適度な密着力と接着作業後において必要な高い接着力と
を両立することは困難であった。
を有する接着剤を使用すると、貼り直しのために剥がし
たときに接着層の表面が荒れてしまうため、接着層の界
面で光が散乱してしまい、反射防止用として使用できな
くなってしまう。このため、高価な反射防止フィルムを
無駄にしてしまうことになる。
方式の従来の反射防止フィルムでは、材料に十分な透明
性がなく、特に400nm付近から短い波長での光の透
過率が急激に下がってしまう。そのため、反射防止フィ
ルムが黄色味がかって見えるという欠点がある。
ス表面に対する接着力が高く、ガラスの飛散防止効果の
高い反射防止性粘着フィルムを提供することを目的とす
る。
光透過性に優れ、高透明性で色調の良い反射防止層が形
成されると共に、他方の面に長期耐久性、特に耐湿性に
優れ、しかも、適度な粘着力を有し、貼り直しが容易で
接着作業性にも優れる高接着力透明接着層が形成された
粘着フィルムを提供することを目的とする。
は、有機フィルムの一方の面に反射防止層が形成され、
他方の面に高接着力透明樹脂よりなる接着層が形成され
ていることを特徴とする。
脂よりなる接着層を形成したため、PDP等の前面ガラ
スに強固に接着させることができる。そして、有機フィ
ルムよりなる粘着フィルムをこの接着層を介して強固に
接着することで、ガラスが破壊した際の破片の飛散を防
止することができ、安全性が高められる。
酸ビニル系共重合体又はポリビニルブチラール樹脂を主
体とするものが好適である。
脂とその架橋剤を含む後架橋型接着層であれば、次のよ
うな特長を有する。 (i) 優れた粘着性を有し、被貼着対象に容易に、かつ
適度な粘着力で仮り止めすることができる。 (ii) 架橋前の粘着力は仮り止めには十分であるが、さ
ほど強くないため、貼り直しが可能であり、修整作業を
容易に行える。貼り直しをしても、架橋することで接着
層が平滑化されるため、接着層との界面での光の散乱を
抑えることができる。 (iii) 架橋硬化させた後の接着力は極めて強固である
ため、高い接着強度を得ることができる。 (iv) 耐湿・耐熱性が高く、長期耐久性に優れる。 (v) 一般に、130℃以下の比較的低温で架橋硬化可
能できるため、接着作業が容易である。
とする接着層であれば、上記エチレン−酢酸ビニル系共
重合体樹脂を含む接着層と同様の特長を有し、更にエチ
レン−酢酸ビニル系共重合体樹脂よりも透明性が高いと
いう利点がある。
着フィルムの実施の形態を詳細に説明する。
を示す模式的な断面図である。
有機フィルム2の一方の面に、反射防止層3を形成し、
他方の面に接着層4を形成したものである。
は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタア
クリレート(PMMA)、アクリル、ポリカーボネート
(PC)、ポリスチレン、トリアセテート、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレ
タン、セロファン等、好ましくはPET、PC、PMM
Aの透明フィルムが挙げられる。
ルムの用途による要求特性(例えば、強度、薄膜性)等
によって適宜決定されるが、通常の場合、1μm〜10
mmの範囲とされる。
透明膜と低屈折率透明膜との積層膜を形成することがで
きる。
O(スズインジウム酸化物)又はZnO、Alをドープ
したZnO、TiO2、SnO2、ZrO等の屈折率1.
8以上の薄膜を採用することができるが、高屈折率透明
膜の材料としては、400nm付近の光の透過性が高
く、350nm付近及びそれ以下の光の吸収が多い材料
であって、成膜速度の速い材料を用いるのが好ましい。
このような材料として、特に、ZnOが好適である。
MgF2、Al2O3等の屈折率が1.6以下の低屈折率
材料よりなる薄膜を採用することができる。
の膜厚は光の干渉で可視光領域での反射率を下げるた
め、膜構成、膜種、中心波長により異なってくるが、例
えば、有機フィルム側から、高屈折率透明膜、低屈折率
透明膜、高屈折率透明膜、低屈折率透明膜の順で各々2
層ずつ、合計4層積層した場合には、有機フィルム2側
の第1層(高屈折率透明膜)が5〜50nm、第2層
(低屈折率透明膜)が5〜50nm、第3層(高屈折率
透明膜)が50〜150nm、第4層(低屈折率透明
膜)が50〜150nm程度の膜厚で形成するのが好ま
しい。
明膜は、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティン
グ、CVD法等により形成することができる。
に高屈折率透明膜、低屈折率透明膜、高屈折率透明膜、
低屈折率透明膜の順で各膜が2層ずつ交互に合計4層積
層された多層膜とする他、下記(1)の単層膜、或い
は、下記(2)〜(4)のような積層構造の高屈折率透
明膜と低屈折率透明膜との積層膜であっても良い。
い透明膜を一層積層したもの (2) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を1層ずつ合
計2層に積層したもの (3) 中屈折率透明膜/高屈折率透明膜/低屈折率透
明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの (4) 高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各層を
交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの なお、この反射防止層3上には、必要に応じて、表面の
耐汚染性を高めるために、更に反射防止膜上に汚染防止
膜を形成しても良い。この場合、汚染防止膜としては、
フッ素系薄膜、シリコン系薄膜等よりなる膜厚1〜10
00nm程度の薄膜が好ましい。
−酢酸ビニル系共重合体(EVA)樹脂を主成分とする
接着剤組成物について説明する。
メタクリレート系モノマーとの共重合体 エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸及び/又は無水
マレイン酸との共重合体、 エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸と
の共重合体 エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イ
オンで結合させたアイオノマー樹脂 からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
共重合体を用いる場合、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の酢酸ビニル含有率は10〜50重量%であることが好
ましく、更に好ましくは14〜45重量%である。酢酸
ビニル含有率が10重量%より低いと、加熱硬化させた
接着層の透明度や光学的均一性が充分とならず、50重
量%を超えると透明度や光学的均一性は良好となるが、
接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向があ
る。
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共重合
体としては、好ましくは酢酸ビニル含有率が10〜50
重量%、更に好ましくは14〜45重量%のものが使用
される。酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと、加
熱硬化させた接着層の透明度や光学的均一性が充分とな
らず、一方50重量%を超えると透明度や光学的均一性
は良好となるが、接着層の強度や耐久性が著しく低下し
てしまう傾向となる。また、アクリレート系及び/又は
メタクリレート系モノマーの含有率は0.01〜10重
量%であることが好ましく、更に好ましくは0.05〜
5重量%のものが使用される。このモノマーの含有率が
0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低下し、
一方10重量%を超えると加工性が低下してしまう場合
がある。
クリレート系モノマーとしては、アクリル酸エステルあ
るいはメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ばれ
るモノマーであり、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素
数1〜20、特に1〜18の非置換又はエポキシ基等の
置換基を有する置換脂肪族アルコールとのエステルが好
ましく、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸グリシジル等が挙げられる。
酸及び/又は無水マレイン酸とからなる共重合体として
は、好ましくは酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、
更に好ましくは14〜45重量%のものが使用される。
酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと、加熱硬化さ
せた接着剤の透明度や光学的均一性が充分とならず、一
方50重量%を超えると透明度や光学的均一性は良好と
なるが、接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう
傾向となる。また、上記マレイン酸及び/又は無水マレ
イン酸の含有率は0.01〜10重量%であることが好
ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%のものが使
用される。この含有率が0.01重量%より低いと接着
力の改善効果が低下し、一方10重量%を超えると加工
性が低下してしまう場合がある。
タクリレート系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マ
レイン酸とからなる共重合体としては、好ましくはアク
リレート系化合物の含有率が10〜50重量%、更に好
ましくは14〜45重量%のものが使用される。アクリ
レート系化合物の含有率が10重量%より低いと、加熱
硬化させた接着層の透明度や光学的均一性が充分となら
ず、一方50重量%を超えると透明度や光学的均一性は
良好となるが、接着層の強度や耐久性が著しく低下して
しまう傾向となる。更に、上記マレイン酸及び/又は無
水マレイン酸の含有率は0.01〜10重量%であるこ
とが好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%のも
のが使用される。この含有率が0.01重量%より低い
と接着力の改善効果が低下し、一方10重量%を超える
と加工性が低下してしまう場合がある。
レート系モノマーとしては、上述したものと同様のもの
が挙げられる。
の分子間を金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂
(以下、エチレン−メタクリル酸アイオノマー樹脂と呼
ぶ)としては、上記エチレン−メタクリル酸アイオノマ
ー樹脂のメタクリル酸含有率が好ましくは1〜30重量
%、更に好ましくは5〜25重量%のものが使用され
る。メタクリル酸含有率が1重量%より低いと、イオン
架橋効果が低下し、ひいては接着力の低下を招き、30
重量%を超えると加工性の著しい低下を招く場合があ
る。
ノマー樹脂に用いられる金属イオンとしては、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム、リチウム等が挙げられ、金属
イオンによるイオン化度は5〜80%であることが好ま
しく、更に好ましくは7〜70%である。イオン化度が
5%未満であると透明性が著しく低下し、80%を超え
ると、加工性の著しい低下を招く場合がある。
の硬化のために、有機過酸化物が添加される。添加され
る有機過酸化物としては、70℃以上の温度で分解して
ラジカルを生ずるものであればいずれも使用可能である
が、半減期10時間で分解温度が50℃以上のものがよ
り好ましく、成膜加工温度、架橋温度、貯蔵安定性等を
考慮して選択することができる。
5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサ
イド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン−3;ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド;t−ブチルクミルパーオキサイド;2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;ジ
クミルパーオキサイド;α,α’−ビス(t−ブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,4
−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート;2,2−
ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエート;
ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシアセ
テート;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン;1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;メチルエチルケ
トンパーオキサイド;t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;ヒドロキシ
ヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノンパーオキサ
イド;オクタノイルパーオキサイド;デカノイルパーオ
キサイド;ラウロイルパーオキサイド;クミルパーオキ
シオクトエート;サクシニックアシッドパーオキサイ
ド;アセチルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ
(2−エチルヘキサノエート);m−トルオイルパーオ
キサイド;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパー
オキシイソブチレート;2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイドなどが挙げられる。
種を単独で又は2種以上を混合して用いることができ、
その添加量は通常EVA樹脂100重量部に対し0.1
〜10重量部で充分である。
は、接着促進剤としてシランカップリング剤を添加する
ことができる。このシランカップリング剤としてはビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエ
トキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロ
プロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどがあり、
これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。これらシランカップリング剤の添加量は、
EVA樹脂100重量部に対し通常0.01〜5重量部
で充分である。
は、その物性(機械的強度、光学的特性、接着性、耐熱
性、耐湿熱性、耐候性、架橋速度)などの改良や調節の
ために、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル
基含有化合物を添加することができる。
クリル酸あるいはメタクリル酸誘導体、例えばそのエス
テルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル
残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリ
ル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシ
ル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2
−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられ
る。また、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様
に用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表
的である。また、アリル基含有化合物としては、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物
が、EVA樹脂100重量部に対し0.1〜50重量
部、好ましくは0.5〜30重量部添加して用いられ
る。この添加量が50重量部を超えると接着剤の調製時
の作業性や製膜性を低下させることがあり、0.1重量
部未満であると前記機械的強度向上効果が低下する場合
がある。
は、貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂を
添加することができる。この場合、添加される炭化水素
樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差し支えな
い。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系
樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トー
ル油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジ
ン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、
重合、エステル化、金属塩化したものを用いることがで
きる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなど
のテルペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用
いることができる。また、その他の天然樹脂としてダン
マル、コーパル、シェラックを用いても差支えない。一
方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キ
シレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪
族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、
共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油
樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができる。フ
ェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェ
ノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂では
キシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができ
る。
るが、EVA樹脂100重量部に対して1〜200重量
部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部であ
る。
着剤組成物は、紫外線吸収剤、老化防止剤、染料、加工
助剤等を少量含んでいても良い。また、場合によっては
シリカゲル、炭酸カルシウム、シリコン共重合体の微粒
子等の添加剤を少量含んでいても良い。
ニルブチラール(PVB)樹脂を生成分とする接着剤組
成物について説明する。
接着性、透明性等の点において優れることから、従来、
自動車用合せガラスで用いられているものである。
が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重
量%で、平均重合度が200〜3000、好ましくは3
00〜2500であるものが好ましく、PVB樹脂は可
塑剤を含む樹脂組成物として使用される。
基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐
酸系可塑剤が挙げられる。
酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オ
クチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−
ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコ
ールとの反応によって得られるエステルが好ましく、よ
り好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、ト
リエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等であ
る。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又は
トリプロピレングリコールとのエステルも使用可能であ
る。
ば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸
と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエス
テルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジ
ペート等が挙げられる。
ルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェー
ト、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。
少ないと製膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損
なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部
に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部とする。
樹脂と同様に、更に劣化防止のために、安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が添加されていても良
い。
着樹脂と必要な添加剤とを均一に混合し、押出機、ロー
ル等で混練した後、有機フィルムに何ら影響を及ぼさな
い溶媒に均一に溶解させ、フィルムの表面に均一に塗布
して乾燥することにより形成することができる。なお、
接着層は、厚さが10〜50μm程度となるように形成
するのが好ましい。
等の被貼着面に仮り止めし、加熱硬化させることによ
り、容易に接着することができる。
場合において、用いる有機過酸化物の種類等に依存する
が、70〜170℃、特に70〜150℃で2〜60
分、特に5〜30分とすることが好ましい。この場合、
硬化は、好ましくは0.01〜50kgf/cm2、特
に0.1〜20kgf/cm2の加圧下で行うことが好
ましい。
1〜50kgf/cm2の加圧下、70〜170℃で2
〜60分、特に、0.1〜20kgf/cm2の加圧
下、70〜150℃で5〜30分とするのが好ましい。
機器等のフラットディスプレイパネル、即ち、PDP,
LCD(液晶ディスプレイ),FED(電界放出型ディ
スプレイ),PALC(プラズマ・アドレス・液晶)、
或いは、車輌や特殊建築物の窓材に容易に適用すること
ができ、良好な光透過性と破損時の飛散防止機能を確保
することができる。
り具体的に説明する。
を用い、このフィルムの一方の表面に下記構成の反射防
止層を反応性スパッタ法により形成し、他方の面に、下
記EVA樹脂組成物を樹脂濃度が20重量%となるよう
にトルエンに均一に溶解した溶液をロールコーターによ
り塗布した後乾燥して厚さ20μmの接着層を形成し
た。
O膜(150Å)、SiO2膜(200Å)、ZnO膜
(1250Å)、SiO2膜(850Å)の4層積層膜 [EVA樹脂組成物] エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA;東ソ−社製
「ウルトラセン760」酢酸ビニル含量42%):10
0重量部 ベンゾイルパーオキサイド(日本油脂社製「ナイパー
B」):2.0重量部 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越
シリコーン社製「KBM503」):0.5重量部 トリアリルイソシアヌレート(日本化成社製「TAI
C」):2.0重量部 この粘着フィルムをガラス板上に仮り止めしたところ、
程度な粘着力で仮り止めできた。
り、再度貼り直しをした後、脱気しながら、0.5kg
f/cm2の圧力で圧着し、これを100℃のオーブン
で30分間加熱して接着した。
ラス板について、表1に示す条件にて240時間耐久試
験を行った後、日立製可視紫外光分光測定装置(U−4
000)を用いて波長400〜800nm付近の平均透
過率を調べた。その後、180°で剥離試験を行い、接
着力を調べ、これらの結果を表1に示した。
ル−グリシジルメタクリレート共重合体(住友化学工業
社製「ボンドファースト2A」、酢酸ビニル含量8%、
グリシジルメタクリレート含量3%)を用いたこと以外
は実施例1と同様にして粘着フィルムを接着し(貼り直
しあり)、同様に光透過率及び接着力を調べ、結果を表
1に示した。
溶媒としてトルエン/エタノール=50/50を用いた
こと以外は実施例1と同様にして粘着フィルムを接着し
(貼り直しあり)、同様に光透過率及び接着力を調べ、
結果を表1に示した。
00−K」ポリビニルアセタール単位83重量%、ポリ
酢酸ビニル単位5重量%、平均重合度800):100
重量部 ジオクチルフタレート(三菱化学(株)製「ダイヤサイ
ザーDOP」):40重量部 ジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)製「パークミ
ルD」):2重量部 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越
シリコーン(株)製「KBM503」):1重量部 比較例1 接着剤としてアクリル酸エチル95重量部とアクリル酸
5重量部の配合物をトルエン中で重合させ、これにポリ
イソシアネート1重量部を添加して得たアクリル系感圧
性接着剤を用い、これを反射防止膜を形成した有機フィ
ルムに塗布、乾燥してアクリル系感圧性接着剤層を形成
した。これを5kgf/cm2の圧力でガラス板に圧着
した(貼り直しなし)。
して光透過率及び接着力を調べ、結果を表1に示した。
した有機フィルムをガラス板に圧着した後、これを一旦
剥がし、再度ガラス板に貼り直した。
して光透過率及び接着力を調べ、結果を表1に示した。
ラス基材に対して高い接着力を有することから、破損時
のガラスの飛散防止機能に優れ、また、可視領域の光の
反射を防止して、高い光透過性を得ることができる粘着
フィルムが提供される。
的な断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 有機フィルムの一方の面に反射防止層が
形成され、他方の面に高接着力透明樹脂よりなる接着層
が形成されていることを特徴とする粘着フィルム。 - 【請求項2】 請求項1において、該接着層は、エチレ
ン−酢酸ビニル系共重合体樹脂を主成分とする接着層で
あることを特徴とする粘着フィルム。 - 【請求項3】 請求項1において、該接着層は、ポリビ
ニルブチラール樹脂を主成分とする接着層であることを
特徴とする粘着フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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