JPH11217348A - フルオレノン誘導体の製造法 - Google Patents

フルオレノン誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH11217348A
JPH11217348A JP29323998A JP29323998A JPH11217348A JP H11217348 A JPH11217348 A JP H11217348A JP 29323998 A JP29323998 A JP 29323998A JP 29323998 A JP29323998 A JP 29323998A JP H11217348 A JPH11217348 A JP H11217348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lower alkyl
compound
reaction
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29323998A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Aki
晋治 安藝
Yoshikazu Haraguchi
佳和 原口
Hitoshi Tone
斉 利根
Takafumi Fujioka
孝文 藤岡
Masatsugu Ishigami
正嗣 石上
Hiroshi Sakikawa
博司 先川
Takuya Furuta
拓也 古田
Junichi Namikawa
純一 南川
Takao Nishi
孝夫 西
Tatsuyoshi Tanaka
達義 田中
Kenji Watanabe
研二 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP29323998A priority Critical patent/JPH11217348A/ja
Publication of JPH11217348A publication Critical patent/JPH11217348A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/587Unsaturated compounds containing a keto groups being part of a ring
    • C07C49/703Unsaturated compounds containing a keto groups being part of a ring containing hydroxy groups
    • C07C49/747Unsaturated compounds containing a keto groups being part of a ring containing hydroxy groups containing six-membered aromatic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】工業的に安全・簡便に、穏和な条件下に、煩雑
な分離手段なく、高収率、高純度でフルオレノン誘導体
を製造する方法を提供する。 【解決手段】ビフェニル誘導体をメタンスルホン酸の存
在下に環化し、得られるフルオレノン誘導体を脱アルキ
ル化する一般式3のフルオレノン誘導体の製造方法。 一般式3の化合物の具体例には2,5−ジヒドロキシ−
1.3,6,8−テトラピロピル−9−フルオレノンが
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルオレノン誘導
体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般式
【0003】
【化10】
【0004】[式中、R1'は水素原子又は水酸基を示
す。
【0005】R2は水素原子、低級アルケニル基、低級
アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級ア
ルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR5
6(ここでR5及びR6は、同一又は異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル置換低
級アルキル基、ピリミジニル基又はピラジニル基を示
す。またこのR5及びR6は、これらが結合する窒素原子
と共に、窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介するこ
となく互いに結合して5乃至6員の飽和複素環を形成し
てもよい。該複素環上には低級アルキル基及び低級アル
コキシカルボニル基なる群より選ばれた基が置換してい
てもよい。Aは低級アルキレン基を示す。)、イミダゾ
リル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アル
キル基、水酸置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換低
級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニウム置
換低級アルキル基を示す。
【0006】R4は水素原子、低級アルケニル基、低級
アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級ア
ルケニルオキシ基、基−ANR56(A、R5、及びR6
は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル基、低
級アルコキシ置換低級アルキル基、ピリジルチオ置換低
級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アルコ
キシ基を有することのあるフェニルチオ置換低級アルキ
ル基、ベンズイミダゾリルチオ置換低級アルキル基、イ
ミダゾリルチオ置換低級アルキル基、低級アルカノイル
基、シクロアルキルチオ置換低級アルキル基、シアノ置
換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニウ
ム置換低級アルキル基を示す。
【0007】ここでR2及びR4はそれぞれ同一でも異な
っていてもよい。
【0008】p及びqはそれぞれ1〜3の整数を示
す。]で表されるフルオレノン誘導体及び一般式
【0009】
【化11】
【0010】[式中、R2、R4及びpは前記に同じ。r
は1又は2を示す。]で表されるフルオレノン誘導体
は、公知化合物であり、中枢及び末梢神経変性修復又は
保護剤として有用な化合物である。
【0011】従来、上記フルオレノン誘導体は、一般式
【0012】
【化12】
【0013】[式中、R2、R4及びpは前記に同じ。R
1は水素原子又は低級アルコキシ基を示す。R3は低級ア
ルキル基を示す。sは1〜4の整数を示す。]で表され
るビフェニル誘導体を環化することにより製造されてい
る(特開平7−61949号公報)。この公報には、環
化方法として加熱による方法や酸性物質(例えばオキシ
塩化リン、五塩化リン、三塩化リン、チオニルクロライ
ド、濃硫酸、ポリリン酸等)を用いる環化法が具体的に
開示されている。
【0014】しかしながら、上記の方法では、目的とす
るフルオレノン誘導体が低収率、低純度で得られるに止
まり、工業的製造法としては不適当である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的規模
にて安全且つ簡便な操作により、しかも穏和な反応条件
下に、上記一般式(1)及び(2)で表されるフルオレ
ノン誘導体を、煩雑な分離手段を用いることなく、高収
率、高純度で製造し得る方法を提供することを課題とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記一
般式(1)のフルオレン誘導体は、一般式
【0017】
【化13】
【0018】[式中、R1、R2、R4、p及びqは前記
に同じ。R3は低級アルキル基を示す。]で表されるビ
フェニル誘導体をメタンスルホン酸の存在下に環化し、
次いで得られる一般式
【0019】
【化14】
【0020】[式中、R1、R2、R3、R4、p及びqは
前記に同じ。]で表されるフルオレノン誘導体を脱アル
キル化することにより製造される。この製造法を以下
「製造法A」という。
【0021】また、本発明によれば、上記一般式(1)
のフルオレン誘導体のうちR1'が水酸基である化合物
は、一般式
【0022】
【化15】
【0023】[式中、R2、R4、p及びqは前記に同
じ。R7及びR8は、同一又は異なって低級アルキル基又
は低級アルカノイル基を示す。〕で表されるフルオレン
誘導体を酸化し、次いで得られる一般式
【0024】
【化16】
【0025】[式中、R2、R4、R7、R8、p及びqは
前記に同じ。]で表されるフルオレノン誘導体を脱アル
キル化又は脱アルカノイル化することにより製造され
る。この製造法を以下「製造法B」という。
【0026】更に、本発明によれば、上記一般式(2)
のフルオレン誘導体は、一般式
【0027】
【化17】
【0028】[式中、R2、R4、R7、R8、p及びrは
前記に同じ。]で表されるフルオレン誘導体を酸化し、
次いで得られる一般式
【0029】
【化18】
【0030】[式中、R2、R4、R7、R8、p及びrは
前記に同じ。]で表されるフルオレノン誘導体を脱炭酸
及び脱アルキル化又は脱アルカノイル化することにより
製造される。この製造法を以下「製造法C」という。
【0031】本発明の方法によれば、工業的規模にて安
全且つ簡便な操作により、しかも穏和な反応条件下に、
上記一般式(1)及び(2)で表されるフルオレノン誘
導体を、煩雑な分離手段を用いることなく、高収率、高
純度で製造し得る。
【0032】特に、本発明の製造法Aによれば、目的と
するフルオレノン誘導体を99%以上の高収率、97%
以上の高純度で製造し得る。
【0033】また本発明の製造法B及び製造法Cによれ
ば、目的とするフルオレノン誘導体を95%以上の高純
度で製造し得る。
【0034】
【発明の実施の形態】本明細書において示される各基
は、より具体的にはそれぞれ次の通りである。
【0035】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0036】低級アルケニル基としては、例えばビニ
ル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル
アリル、、2−ペンテニル、2−ヘキセニル基等の炭素
数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を挙げること
ができる。
【0037】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0038】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を
例示できる。
【0039】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘ
キシルチオ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キルチオ基を例示できる。
【0040】低級アルケニルオキシ基としては、例えば
ビニルオキシ、アリルオキシ、2−ブテニルオキシ、3
−ブテニルオキシ、1−メチルアリルオキシ、2−ペン
テニルオキシ、2−ヘキセニルオキシ基等の炭素数2〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を挙げることができ
る。
【0041】低級アルコキシカルボニル置換低級アルキ
ル基としては、例えばメトキシカルボニルメチル、3−
メトキシカルボニルプロピル、エトキシカルボニルメチ
ル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−エトキシカ
ルボニルブチル、5−イソプロポキシカルボニルペンチ
ル、6−プロポキシカルボニルヘキシル、1,1−ジメ
チル−2−ブトキシカルボニルエチル、2−メチル−3
−tert−ブトキシカルボニルプロピル、1−メトキシカ
ルボニルイソペンチル、2−ペンチルオキシカルボニル
エチル、ヘキシルオキシカルボニルメチル基等のアルコ
キシカルボニル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルコキシカルボニル基である炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルコキシカルボニルアルキル基を挙げること
ができる。
【0042】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキ
シカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基を例
示できる。
【0043】R5及びR6が結合する窒素原子と共に、窒
素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互い
に結合して形成する5〜6員の飽和複素環基としては、
例えばピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モ
ルホリノ基等を例示できる。
【0044】低級アルキル基及び低級アルコキシカルボ
ニル基なる群より選ばれた基が置換した前記複素環基と
しては、4−メチルピペラジニル、3,4−ジメチルピ
ペラジニル、3−エチルピロリジニル、2−プロピルピ
ロリジニル、3,4,5−トリメチルピペリジニル、4
−ブチルピペリジニル、3−ペンチルモルホリノ、4−
ヘキシルピペラジニル、4−エトキシカルボニルピペラ
ジニル、3−メトキシカルボニルモルホリノ、3−メチ
ル−4−エトキシカルボニルピペリジニル、2−メトキ
シカルボニルピロリジニル、3−エトキシカルボニルピ
ロリジニル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基及び炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
カルボニル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換した
上記複素環基を例示できる。
【0045】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレ
ン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメ
チレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0046】イミダゾリル置換低級アルキル基として
は、例えば(1−イミダゾリル)メチル、2−(1−イ
ミダゾリル)エチル、1−(2−イミダゾリル)エチ
ル、3−(4−イミダゾリル)プロピル、4−(5−イ
ミダゾリル)ブチル、5−(1−イミダゾリル)ペンチ
ル、6−(2−イミダゾリル)ヘキシル、1,1−ジメ
チル−2−(1−イミダゾリル)エチル、2−メチル−
3−(1−イミダゾリル)プロピル基等のアルキル部分
が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるイ
ミダゾリル置換アルキル基を例示できる。
【0047】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
例えばメトキシメチル、2−エトキシエチル、1−メト
キシエチル、3−メトキシプロピル、4−エトキシブチ
ル、6−プロポキシヘキシル、5−イソプロポキシペン
チル、1,1−ジメチル−2−ブトキシエチル、2−メ
チル−3−tert−ブトキシプロピル、2−ペンチルオキ
シエチル、ヘキシルオキシメチル基等のアルキル部分が
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基である炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシアルキル基を例
示できる。
【0048】水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ
置換低級アルキル基としては、例えば2−〔2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕プロピル、ヒドロキシ
メトキシメトキシメチル、2−〔3−(2−ヒドロキシ
エトキシ)プロポキシ〕エチル、〔(3,4,5−トリ
ヒドロキシペンチルオキシ)メトキシ〕メチル、1−
〔4−(1−ヒドロキシエトキシ)ブトキシ〕エチル、
3−〔6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ヘキシルオキ
シ〕プロピル、4−〔5−(2,3−ジヒドロキシプロ
ポキシ)ペンチルオキシ〕ブチル、5−〔1,1−ジメ
チル−2−(4−ヒドロキシブトキシ)エトキシ〕ペン
チル、6−〔2−メチル−3−(3,4−ジヒドロキシ
ブトキシ)プロポキシ〕ヘキシル、〔2−(1,1−ジ
メチル−2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕メチル、
2−〔(5−ヒドロキシペンチルオキシ)メトキシ〕エ
チル、3−(6−ヒドロキシヘキシルオキシメトキシ)
プロピル、〔(2−メチル−3−ヒドロキシプロポキ
シ)メトキシ〕メチル基等の水酸基を1〜3個有する炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基置換炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基が置換した炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0049】トリ低級アルキル置換アンモニウム置換低
級アルキル基としては、例えばトリメチルアンモニウム
メチル、2−(トリエチルアンモニウム)エチル、1−
(トリプロピルアンモニウム)エチル、3−(トリブチ
ルアンモニウム)プロピル、4−(トリペンチルアンモ
ニウム)ブチル、5−(トリエチルアンモニウム)ペン
チル、6−(トリヘキシルアンモニウム)ヘキシル、
1,1−ジメチル−2−(N−メチル−N−エチル−N
−プロピルアンモニウム)エチル、2−メチル−3−
(N,N−ジメチル−N−エチルアンモニウム)プロピ
ル、3−(N−プロピル−N,N−ジメチルアンモニウ
ム)プロピル、4−(N,N−ジヘキシル−N−メチル
アンモニウム)ブチル、5−(N−ペンチル−N−メチ
ル−N−エチルアンモニウム)ペンチル、6−(N−ブ
チル−N−メチル−N−エチルアンモニウム)ヘキシル
基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を3
個有し、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルキル基であるアンモニウムアルキル基を例示でき
る。
【0050】ピリジルチオ置換低級アルキル基として
は、例えば(2−ピリジル)チオメチル、(3−ピリジ
ル)チオメチル、(4−ピリジル)チオメチル、2−
(2−ピリジル)チオエチル、2−(3−ピリジル)チ
オエチル、2−(4−ピリジル)チオエチル、3−(2
−ピリジル)チオプロピル、3−(3−ピリジル)チオ
プロピル、3−(4−ピリジル)チオプロピル、4−
(2−ピリジル)チオブチル、4−(3−ピリジル)チ
オブチル、4−(4−ピリジル)チオブチル、5−(2
−ピリジル)チオペンチル、5−(3−ピリジル)チオ
ペンチル、5−(4−ピリジル)チオペンチル、6−
(2−ピリジル)チオヘキシル、6−(3−ピリジル)
チオヘキシル、6−(4−ピリジル)チオヘキシル、
1,1−ジメチル−2−(2−ピリジル)チオエチル、
1,1−ジメチル−2−(3−ピリジル)チオエチル、
1,1−ジメチル−(4−ピリジル)チオエチル、2−
メチル−3−(2−ピリジル)チオプロピル、2−メチ
ル−3−(3−ピリジル)チオプロピル、2−メチル−
3−(4−ピリジル)チオプロピル基等のアルキル部分
が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるピ
リジルチオ置換アルキル基を挙げることができる。
【0051】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基を有することのあるフェニルチオ低級アルキル基と
しては、例えばフェニルチオメチル、1−フェニルチオ
エチル、2−フェニルチオエチル、1−フェニルチオエ
チル、3−フェニルチオプロピル、4−フェニルチオブ
チル、5−フェニルチオペンチル、6−フェニルチオヘ
キシル、1,1−ジメチル−2−フェニルチオエチル、
2−メチル−3−フェニルチオプロピル、(2−メトキ
シフェニル)チオメチル、(3−メトキシフェニル)チ
オメチル、(4−メトキシフェニル)チオメチル、2−
(4−メトキシフェニル)チオエチル、1−(2−エト
キシフェニル)チオエチル、3−(4−イソプロポキシ
フェニル)チオプロピル、4−(3−ペンチルオキシフ
ェニル)チオブチル、5−(4−ヘキシルオキシフェニ
ル)チオペンチル、6−(2−ブチルオキシフェニル)
チオヘキシル、(3,4−ジメトキシフェニル)チオメ
チル、(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)チオメ
チル、(2,3−ジメトキシフェニル)チオメチル、
(2,6−ジメトキシフェニル)チオメチル、(3,
4,5−トリメトキシフェニル)チオメチル基等のフェ
ニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルコキシ基を1〜3個有することがあり、アルキル
部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であ
るフェニルチオアルキル基を例示できる。
【0052】ベンズイミダゾリルチオ置換低級アルキル
基としては、例えば(ベンズイミダゾール−2−イル)
チオメチル、1−(ベンズイミダゾール−4−イル)チ
オエチル、2−(ベンズイミダゾール−5−イル)チオ
エチル、3−(ベンズイミダゾール−6−イル)チオプ
ロピル、4−(ベンズイミダゾール−2−イル)チオブ
チル、5−(ベンズイミダゾール−7−イル)チオペン
チル、6−(ベンズイミダゾール−2−イル)チオヘキ
シル、1,1−ジメチル−2−(ベンズイミダゾール−
2−イル)チオエチル、2−メチル−3−(ベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオプロピル基等のアルキル部分
が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるベ
ンズイミダゾリルチオ置換アルキル基を例示できる。
【0053】イミダゾリルチオ置換低級アルキル基とし
ては、例えば(2−イミダゾリル)チオメチル、2−
(2−イミダゾリル)チオエチル、1−(2−イミダゾ
リル)チオエチル、3−(4−イミダゾリル)チオプロ
ピル、4−(5−イミダゾリル)チオブチル、5−(4
−イミダゾリル)チオペンチル、6−(2−イミダゾリ
ル)チオヘキシル、1,1−ジメチル−2−(2−イミ
ダゾリル)チオエチル、2−メチル−3−(5−イミダ
ゾリル)チオプロピル基等のアルキル部分が炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるイミダゾリルチ
オ置換アルキル基を例示できる。
【0054】低級アルカノイル基としては、例えばホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノ
イル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイ
ル基が挙げられる。
【0055】シクロアルキルチオ置換低級アルキル基と
しては、例えば、シクロプロピルチオメチル、2−シク
ロブチルチオエチル、1−シクロペンチルチオエチル、
3−シクヘキシルチオプロピル、シクロヘキシルチオメ
チル、4−シクロヘプチルチオブチル、5−シクロオク
チルチオペンチル、6−シクロヘキシルチオヘキシル、
1,1−ジメチル−2−シクロヘキシルチオエチル、2
−メチル−3−シクロヘキシルチオプロピル基等のアル
キル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
である炭素数3〜8のシクロアルキルチオアルキル基を
挙げることができる。
【0056】シアノ置換低級アルキル基としては、例え
ばシアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチ
ル、3−シアノプロピル、4−シアノブチル、5−シア
ノペンチル、6−シアノヘキシル、1,1−ジメチル−
2−シアノエチル、2−メチル−3−シアノプロピル基
等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基であるシアノアルキル基を挙げることができ
る。
【0057】本発明の製造法Aによれば、まず一般式
(3)のビフェニル誘導体をメタンスルホン酸の存在下
に環化する。R1が水素原子である一般式(3)のビフ
ェニル誘導体の場合には、この環化により、R1'が水素
原子である一般式(1)のフルオレノン誘導体(R1
水素原子である一般式(4)のフルオレノン誘導体)が
生成する。R1が低級アルコキシ基である一般式(3)
のビフェニル誘導体の場合には、この環化により、R1
が低級アルコキシある一般式(4)のフルオレノン誘導
体が生成し、更に得られるR1が低級アルコキシある一
般式(4)のフルオレノン誘導体を脱アルキル化するこ
とにより、R1'が水酸基である一般式(1)のフルオレ
ノン誘導体が生成する。
【0058】本発明の製造法Aによれば、まず一般式
(3)のビフェニル誘導体をメタンスルホン酸の存在下
に環化して一般式(4)のフルオレノン誘導体を得る。
この環化反応は、無溶媒下、通常室温〜150℃、好ま
しくは室温〜100℃付近にて行われ、一般に1〜5時
間程度にて終了する。メタンスルホン酸の使用量は、一
般式(3)のビフェニル誘導体に対して通常等モル〜1
00倍モル、好ましくは30〜60倍モル量使用するの
がよい。該反応は、溶媒の存在下でも進行するが、好ま
しくは溶媒の非存在下で行うのがよい。溶媒としては、
例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素類、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラリン、ジフ
ェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類等を挙げることができる。
【0059】本発明の製造法Aによれば、次いで得られ
る一般式(4)のフルオレノン誘導体を脱アルキル化す
る。脱アルキル化反応は、酸と溶媒との混合物中で、通
常30〜150℃、好ましくは50〜120℃に1〜1
5時間程度加熱処理することにより行われる。酸として
は、例えば臭化水素酸、塩酸、沃化水素酸、トリフルオ
ロ酢酸、硫酸等を挙げることができる。酸の使用量とし
ては、一般式(4)のフルオレノン誘導体に対して通常
等モル〜40倍モル量、好ましくは10〜35倍モル量
とするのがよい。また溶媒としては、例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸等の脂肪酸、ジオキサン、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン
等のケトン類等を挙げることができる。
【0060】また、一般式(4)のフルオレノン誘導体
の脱アルキル化は、一般式(4)のフルオレノン誘導体
を加水分解することによっても行われる。この加水分解
は、適当な溶媒中、酸の存在下で行われる。溶媒として
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセ
トニトリル等の極性溶媒、これらの混合溶媒等を挙げる
ことができる。酸としては、例えば三弗化ホウ素、塩化
アルミニウム、三臭化ホウ素等のルイス酸、沃化ナトリ
ウム、沃化カリウム等の沃化物、上記ルイス酸と沃化物
との混合物等を挙げることができる。酸の使用量として
は、一般式(4)のフルオレノン誘導体に対して通常等
モル〜大過剰量、好ましくは等モル〜5倍モル量とする
のがよい。該反応は、通常室温〜150℃、好ましくは
室温〜100℃付近にて好適に進行し、一般に0.5〜
15時間程度にて該反応は終了する。
【0061】本発明の製造法Bによれば、まず一般式
(5)のフルオレン誘導体を酸化して一般式(6)のフ
ルオレノン誘導体を得る。この反応は、適当な溶媒中、
塩基性化合物の存在下に行われる。ここで使用される溶
媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和
炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒等を例
示できる。また塩基性化合物としては、例えば、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の金属水酸化物、ナトリウムメチラート、ナトリ
ウムエチラート、tert−ブトキシカリウム等の金属アル
コラート類、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビ
シクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)等の有機
塩基等を挙げることができる。塩基性化合物の使用量と
しては、特に制限がなく広い範囲内から適宜選択され得
るが、通常一般式(5)のフルオレン誘導体に対して少
なくとも等モル、好ましくは等モル〜3倍モル量とする
のがよい。上記反応は、冷却下、室温下及び加熱下のい
ずれでも進行するが、通常0〜100℃、好ましくは0
〜70℃付近にて好適に進行し、一般に1〜5時間程度
にて該反応は終了する。
【0062】一般式(5)のフルオレノン誘導体を酸化
して一般式(6)のフルオレノン誘導体を得る反応にお
いては、反応系内に相間移動触媒を添加することにより
反応は有利に進行する。相間移動触媒としては、従来公
知のものを広く使用でき、例えば18−クラウン−6等
のクラウンエーテル類、塩化トリエチルベンジルアンモ
ニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラブ
チルアンモニウム、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド、塩化セチルトリメチルアンモニウム等の4級アン
モニウム塩等が挙げられる。相間移動触媒を添加する場
合、反応溶媒としてはハロゲン化炭化水素類、芳香族炭
化水素類、飽和炭化水素類又はこれらの溶媒と水との混
合溶媒を使用するのが好ましい。相間移動触媒の添加量
は、一般式(5)のフルオレノン誘導体に対して通常触
媒量〜大過剰量、好ましくは等モル〜3倍モル量とする
のがよい。
【0063】本発明の製造法Bによれば、次いで得られ
る一般式(6)のフルオレノン誘導体を脱アルキル化又
は脱アルカノイル化する。
【0064】一般式(6)のフルオレノン誘導体の脱ア
ルキル化反応は、前記一般式(4)のフルオレノン誘導
体の脱アルキル化反応と同様の反応条件下に行われる。
【0065】一般式(6)のフルオレノン誘導体の脱ア
ルカノイル化反応は、適当な溶媒中又は無溶媒下、酸又
は塩基性化合物の存在下に実施することができる。用い
られる溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の
脂肪酸類等やこれらの混合溶媒等を挙げることができ
る。酸としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱
酸やギ酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族ス
ルホン酸等の有機酸等を挙げることができ、また塩基性
化合物としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の金属炭酸塩や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム等の金属水酸化物を挙げることができ
る。酸や塩基性化合物の使用量は、一般式(6)のフル
オレノン誘導体に対して通常等モル〜30倍モル量、好
ましくは10〜20倍モル量とするのがよい。上記反応
は冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも進行するが、
通常室温〜200℃程度、好ましくは室温〜150℃程
度にて好適に進行し、一般に10分〜60時間程度で終
了する。
【0066】本発明の製造法Cによれば、まず一般式
(7)のフルオレン誘導体を酸化して一般式(8)のフ
ルオレノン誘導体を得る。この反応は、適当な溶媒中、
酸化剤の存在下に行われる。ここで使用される溶媒とし
ては、例えば水、メタノール、エタノール等のアルコー
ル類、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭
化水素類、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類等やこれらの混合溶媒等を挙げること
ができる。この反応で使用される酸化剤としては、例え
ば過ギ酸、過酢酸、過トリフルオロ酢酸、過安息香酸、
m−クロロ過安息香酸、o−カルボキシ過安息香酸等の
過酸、過酸化水素、メタ過沃素酸ナトリウム、重クロム
酸、重クロム酸ナトリウム、重クロム酸カリウム等の重
クロム酸塩、過マンガン酸、過マンガン酸カリウム、過
マンガン酸ナトリウム等の過マンガン酸塩、過酸化水素
−リン酸二水素ナトリウム−亜塩素酸ナトリウム等が挙
げられる。斯かる酸化剤は、特に制限がなく広い範囲内
から適宜選択され得るが、一般式(7)のフルオレン誘
導体に対して通常0.05〜2倍モル、好ましくは0.
1〜2倍モルとするのがよい。上記反応は、冷却下、室
温下及び加熱下のいずれでも進行するが、通常−10〜
40℃、好ましくは−10℃〜室温付近にて好適に進行
し、該反応は一般に1〜30時間程度で終了する。
【0067】本発明の製造法Cによれば、次いで得られ
る一般式(8)のフルオレノン誘導体を脱アルキル化又
は脱アルカノイル化する。この脱アルキル化及び脱アル
カノイル化反応の際には脱炭酸化反応も進行する。
【0068】一般式(8)のフルオレノン誘導体の脱ア
ルキル化反応は、前記一般式(4)のフルオレノン誘導
体の脱アルキル化反応と同様の反応条件下に行われる。
【0069】一般式(8)のフルオレノン誘導体の脱ア
ルカノイル化反応は、前記一般式(6)のフルオレノン
誘導体の脱アルカノイル化反応と同様の反応条件下に行
われる。
【0070】本発明において、出発原料として用いられ
る一般式(3)のビフェニル誘導体、一般式(5)のフ
ルオレン誘導体及び一般式(7)のフルオレン誘導体
は、例えば下記反応式−1〜3に示す方法に従い容易に
製造される。
【0071】
【化19】
【0072】[式中R1、R2、R3、R4、p及びqは前
記に同じ。R9は低級アルキル基を示す。R10は水酸
基、tert−ブトキシ基又は基
【0073】
【化20】
【0074】(R11及びR12は各々低級アルキル基を示
す。R13は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキ
シ基を示す。)を示す。Xはハロゲン原子を示す。] 化合物(9)と化合物(10)の反応は、適当な溶媒中
で行われる。ここで使用される溶媒としては、グリニャ
ール反応で使用される溶媒ならいずれも使用可能である
が、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン等の飽和炭化水素類等やこれらの混合溶媒等を
好ましく例示できる。化合物(10)の使用量として
は、化合物(9)に対して通常少なくとも等モル、好ま
しくは等モル〜6倍モル量とするのがよい。上記反応は
室温〜150℃、好ましくは、室温〜120℃付近にて
行われ、一般に1〜50時間程度で終了する。
【0075】上記反応で得られるR10がtert−ブトキシ
基を示す化合物(3a)は、該化合物を加水分解するこ
とにより対応するR10が水酸基である化合物(3a)に
誘導され得る。この加水分解は、一般式(6)のフルオ
レノン誘導体の脱アルカノイル化反応と同様の反応条件
下に行われ得る。
【0076】また上記反応で得られるR10が基
【0077】
【化21】
【0078】[R11、R12及びR13は前記に同じ]を示
す化合物(3a)は、該化合物を適当な溶媒中、硝酸ア
ンモニウムセリウム(CAN)と反応させることによ
り、対応するR10が水酸基である化合物(3a)に誘導
され得る。ここで溶媒としては、水、アセトニトリルに
加えて、前記反応式−1における化合物(9)と化合物
(10)との反応で用いた溶媒をいずれも使用すること
ができる。硝酸アンモニウムセリウムの使用量は、化合
物(3a)に対して通常少なくとも等モル、好ましくは
等モル〜5倍モル量とするのがよい。該反応は、通常−
70〜50℃、好ましくは−30℃〜室温付近にて行わ
れ、一般に10分〜5時間程度にて終了する。
【0079】上記反応式−1において、化合物(9)と
してR10がtert−ブトキシ基又は基
【0080】
【化22】
【0081】[R11、R12及びR13は前記に同じ]を示
す化合物(9)を選択して使用することにより、高収
率、高純度でR10がtert−ブトキシ基又は基
【0082】
【化23】
【0083】[R11、R12及びR13は前記に同じ]を示
す化合物(3a)に誘導することができ、また該化合物
(3a)から簡便な操作により、高収率、高純度でR10
が水酸基である化合物(3a)に導くことができる。
【0084】
【化24】
【0085】[式中R2、R4、p、q及びXは前記に同
じ。R14は低級アルキル基を示す。R15は低級アルカノ
イル基を示す。X1及びX2はそれぞれハロゲン原子を示
す。]化合物(11)を化合物(12)に導く反応は、
適当な溶媒中、ルイス酸の存在下、化合物(11)をハ
ロゲノメチル化剤と反応させることにより行われる。こ
こで使用される溶媒としては、例えばジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の飽
和炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類又はこれら
の混合溶媒等を例示できる。ハロゲノメチル化剤として
は、例えば、クロロメチルメチルエーテル、クロロメチ
ルアセテート、クロロメチルピバレート、ジメトキシメ
タン、トリオキサン等を例示できる。ルイス酸として
は、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二スズ、四塩
化チタン等を例示できる。ハロゲノメチル化剤及びルイ
ス酸の使用量としては、いずれも化合物(11)に対し
て通常等モル〜10倍モル、好ましくは等モル〜7倍量
とするのがよい。この反応は、通常0〜100℃、好ま
しくは0〜70℃付近にて行われ、一般に1〜10時間
程度にて終了する。
【0086】化合物(12)と化合物(13)との反応
は、適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は不
存在下にて行われる。用いられる不活性溶媒としては、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール、tert−ブタノール等の低級アルコール類、酢
酸、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ピリジ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混合溶媒等を
挙げることができる。また塩基性化合物としては例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、カリ
ウム、ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、
ピリジン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチル
アミノピリジン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビ
シクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DB
U)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)等の有機塩基等を挙げることができる。
化合物(12)と化合物(13)との使用割合として
は、特に限定がなく広い範囲で適宜選択すればよいが、
通常前者に対して後者を少なくとも等モル量程度、好ま
しくは等モル〜10倍モル量程度用いるのがよい。該反
応は通常0〜200℃程度、好ましくは0〜170℃程
度にて行われ、一般に30分〜30時間程度で反応は終
了する。該反応系内には沃化ナトリウム、沃化カリウム
等のアルカリ金属ハロゲン化合物等を添加してもよい。
【0087】化合物(12)と化合物(16)の反応
は、無溶媒下又は適当な溶媒中、酸又は塩基性化合物の
存在下もしくは非存在下、好ましくは存在下に行われ
る。ここで溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルコール類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性
溶媒、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化
水素類、アセトン、ピリジン等を使用できる。使用され
る酸としては、硫酸等の鉱酸、p−トルエンスルホン酸
等の有機酸を例示できる。塩基性化合物としては例えば
トリエチルアミン、ピリジン等の第三級アミン類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等を
例示できる。化合物(16)の使用量としては、通常化
合物(12)に対して等モル以上、好ましくは等モル〜
大過剰量程度とすればよい。この反応は通常0〜200
℃程度、好ましくは0〜150℃程度下に行われ、一般
に0.5〜15時間程度で完結する。
【0088】化合物(12)と化合物(17)の反応
は、前記化合物(12)と化合物(13)の反応と同様
の反応条件下に行われる。
【0089】化合物(14)を化合物(5a)に導く反
応及び化合物(15)を化合物(15b)に導く反応
は、適当な溶媒中、ルイス酸の存在下で行われる。ここ
で使用される溶媒及びルイス酸としては、前記化合物
(11)を化合物(12)に導く反応で使用した溶媒及
びルイス酸をいずれ使用することができる。ルイス酸の
使用量は、化合物(14)又は化合物(15)に対し
て、通常少なくとも等モル、好ましくは等モル〜5倍モ
ル量とするのがよい。この反応は、通常室温〜150
℃、好ましくは室温〜100℃付近にて行われ、一般に
1〜10時間程度にて終了する。
【0090】
【化25】
【0091】[式中R2、R4、p、r、R14、X1、R
15及びX2は前記に同じ。] 化合物(18)と化合物(13)との反応は、前記反応
式−2における化合物(12)と化合物(13)との反
応と同様の反応条件下に行われる。
【0092】化合物(18)と化合物(17)又は化合
物(16)との反応は、前記反応式−2における化合物
(12)と化合物(17)又は化合物(16)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0093】化合物(19)を化合物(7a)に導く反
応及び化合物(20)を化合物(7b)に導く反応は、
適当な溶媒中、ルイス酸の存在下、化合物(19)又は
(20)とジハロゲノメチルメチルエーテルとを反応さ
せることにより行われる。ここで使用される溶媒及びル
イス酸は、前記反応式−2における化合物(11)を化
合物(12)に導く反応で用いた溶媒及びルイス酸をい
ずれも使用することができる。ジハロゲノメチルメチル
エーテルとしては、例えばジクロロメチルメチルエーテ
ル等を挙げることができる。ジハロゲノメチルメチルエ
ーテル及びルイス酸の使用量は、いずれも化合物(1
9)又は(20)に対して、通常少なくとも等モル、好
ましくは等モル〜10倍モル量とするのがよい。これら
の反応は、通常0〜100℃、好ましくは0〜70℃付
近にて行われ、一般に1〜10時間程度にて終了する。
【0094】上記反応式−1において出発原料として用
いられる化合物(9)及び(10)は、例えば以下の反
応式−4、反応式−5及び反応式−6に示す方法に従い
製造される。
【0095】
【化26】
【0096】[式中、R2、p、R9及びX1は前記に同
じ。R1aは低級アルキル基を示す。R10aはtert−ブト
キシ基又は基
【0097】
【化27】
【0098】(R11、R12及びR13は前記に同じ)を示
す。] 化合物(21)と化合物(22)との反応は、前記反応
式−2における化合物(12)と化合物(13)との反
応と同様の反応条件下に行われる。
【0099】化合物(23)を化合物(24)に導く反
応は、前記反応式−3における化合物(19)を化合物
(7a)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0100】また、化合物(23)を化合物(24)に
導く反応は、適当な溶媒中、化合物(23)をヘキサメ
チレンテトラミンと反応させることによっても製造され
る。溶媒としては、例えばトリフルオロ酢酸等の脂肪酸
類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類等を挙げることができ
る。ヘキサメチレンテトラミンの使用量は、化合物(2
3)に対して通常少なくとも等モル、好ましくは等モル
〜3倍モル量とするのがよい。該反応は、通常室温〜1
50℃、好ましくは室温〜100℃付近にて行われ、一
般に10分〜5時間程度にて終了する。
【0101】化合物(24)を化合物(9a)に導く反
応は、前記一般式(7)のフルオレン誘導体を酸化して
一般式(8)のフルオレノン誘導体を得る反応と同様の
反応条件下に行われる。
【0102】化合物(9a)を化合物(9b)に導く反
応は、まず化合物(9a)とチオニルクロリド、オキシ
塩化リン、五塩化リン、三塩化リン等のハロゲン化剤と
を反応させて化合物(9a)の酸ハロゲン化物を得、次
いでこの酸ハロゲン化物と化合物(25)とを適当な溶
媒中、塩基性化合物の存在下に反応させることにより行
われ、斯くして化合物(9b)を得ることができる。
【0103】化合物(9a)とハロゲン化剤との反応
は、無溶媒下又は適当な溶媒中にて行われる。溶媒とし
ては、反応に悪影響を与えないものである限り従来公知
のものを広く使用でき、例えば酢酸エチル等のエステル
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリル、ピリジン、1−メチル
−2−ピペリドン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等を
挙げることができる。ハロゲン化剤としては、カルボキ
シ基の水酸基をハロゲンに変え得る通常のハロゲン化剤
を広く使用でき、例えば塩化チオニル、オキザリルクロ
リド、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、五塩化リン、
五臭化リン等を挙げることができる。化合物(9a)と
ハロゲン化剤との使用割合としては、特に限定がなく広
い範囲内から適宜選択されるが、無溶媒下で反応を行う
場合には、通常前者に対して後者を大過剰量、また溶媒
中で反応を行う場合には、前者に対して後者を通常少な
くとも等モル量程度、好ましくは等モル〜4倍モル量程
度用いるのがよい。反応温度及び反応時間も特に限定さ
れないが、通常−20〜100℃程度、好ましくは0〜
80℃程度にて、10分〜6時間程度で行われる。該反
応は、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基性化合物の
存在下に行うこともできる。
【0104】化合物(9a)の酸ハロゲン化物と化合物
(25)との反応において、用いられる溶媒としては例
えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ピリジ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、1
−メチル−2−ピペリドン、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。ま
た塩基性化合物としては例えば炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭
酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸
化物、水素化ナトリウム、カリウム、ナトリウム、ナト
リウムアミド、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート等の金属アルコラート、ピリジン、N−エチルジ
イソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、トリエ
チルアミン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビ
シクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)等の有機
塩基等を挙げることができる。化合物(9a)と化合物
(25)との使用割合としては、特に限定がなく広い範
囲で適宜選択すればよいが、前者に対して後者を通常少
なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜3倍モル量
程度用いるのがよい。上記反応は通常−20〜100℃
程度、好ましくは−10〜70℃程度にて行われ、一般
に30分〜10時間程度で反応は終了する。
【0105】また、化合物(9a)と化合物(25)と
が直接反応して化合物(9b)に誘導され得る。この反
応は、前記化合物(9a)の酸ハロゲン化物と化合物
(25)との反応で用いた溶媒と同一の溶媒中、無水ト
リフルオロ酢酸等の酸無水物の存在下、通常0〜120
℃、好ましくは室温〜70℃付近にて、1〜30時間程
度反応させることにより行われる。化合物(9a)の使
用量は、化合物(25)に対して通常少なくとも等モ
ル、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよい。
【0106】
【化28】
【0107】[式中、R4、q、X、R3及びX1は前記
に同じ。] 化合物(26)を化合物(27)に導く反応は、適当な
溶媒中、ハロゲン化剤の存在下に行われる。使用される
ハロゲン化剤としては、例えば臭素、塩素等のハロゲン
分子、塩化沃素、スルフリルクロリド、N−ブロモコハ
ク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド等のN−ハロゲ
ン化コハク酸イミド等を例示できる。ハロゲン化剤は、
化合物(26)に対して通常等モル〜20倍モル量、好
ましくは等モル〜10倍モル量使用するのがよい。使用
される溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素類、酢酸、プロピオン酸等の脂肪酸等を例示でき
る。この反応は、通常0℃〜溶媒の沸点温度、好ましく
は0〜50℃付近にて行われ、一般に0.5〜20時間
程度にて終了する。
【0108】化合物(27)と化合物(28)との反応
は、前記反応式−2における化合物(12)と化合物
(13)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0109】化合物(29)を化合物(10)に導く反
応は、適当な溶媒中、化合物(29)を金属マグネシウ
ムと反応させることにより行われる。ここで使用される
溶媒としては、前記反応式−1における化合物(9)と
化合物(10)との反応で用いた溶媒をいずれも使用す
ることができる。金属マグネシウムの使用量は、化合物
(29)に対して通常少なくとも等モル、好ましくは等
モル〜1.5倍モル量とするのがよい。この反応は、通
常室温〜200℃、好ましくは室温〜120℃付近にて
行われ、一般に10分〜10時間程度にて終了する。こ
の反応において、使用される金属マグネシウムはヨウ
素、ジブロモエタン等で活性化すると反応は有利に進行
する。
【0110】
【化29】
【0111】[式中、R2、p、R9及びR10aは前記に
同じ。] 化合物(23a)を化合物(24a)に導く反応は、前
記反応式−4における化合物(23)を化合物(24)
に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0112】化合物(24a)を化合物(9c)に導く
反応は、前記反応式−4における化合物(24)を化合
物(9a)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0113】化合物(9c)と化合物(25)との反応
は、前記反応式−4における化合物(9a)と化合物
(25)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0114】斯くして化合物(3)、化合物(5)及び
化合物(7)の化合物が、工業的規模にて安全且つ簡便
な操作により、しかも穏和な反応条件下に、高収率、高
純度で製造される。
【0115】斯くして得られる各々の行程での目的物
は、通常の分離手段により反応混合物から容易に単離精
製することができる。該分離手段としては例えば溶媒抽
出法、希釈法、再結晶法、カラムクロマトグラフィー、
プレパラティブ薄層クロマトグラフィー等を例示でき
る。
【0116】本発明の一般式(1)及び一般式(2)で
表されるフルオレノン誘導体のうちアンモニウム基を有
する化合物は、医薬的に許容されるハロゲン陰イオン
(塩素陰イオン、臭素陰イオン、弗素陰イオン、沃素陰
イオン等)と容易に塩を形成することができる。
【0117】本発明の方法によれば、工業的規模にて安
全且つ簡便な操作で、しかも穏和な反応条件下に、目的
とする一般式(1)又は(2)のフルオレノン誘導体を
高収率、高純度で製造し得る。
【0118】
【実施例】以下に参考例及び実施例を掲げて本発明をよ
り一層明らかにする。
【0119】参考例1 水素化ナトリウム(60%含量)15.7gをペンタン
で洗浄した。ここにN,N−ジメチルホルムアミド70
mlを加え懸濁液とした。この懸濁液に、2,6−ジプ
ロピル−4−メトキシフェノール71.1gのN,N−
ジメチルホルムアミド80ml溶液を氷冷下滴下した。
40℃で20分撹拌後氷冷し、この反応液にヨウ化メチ
ル25.5mlのN,N−ジメチルホルムアミド25m
l溶液を滴下した。室温で15時間撹拌後、氷冷下に水
を注意深く加えて反応を停止させた。酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して、1,4−ジメトキシ−2,6−
ジプロピルベンゼン76.0gを得た。
【0120】褐色油状物 沸点:83℃/0.2mmHg1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.98(6H,
t,J=7.3Hz),1.64(4H,tq,J=
7.8Hz,J=7.8Hz),2.58(4H,t,
J=7.9Hz),3.68(3H,s),3.76
(3H,s),6.57(1H,s)。
【0121】参考例2 トリフルオロ酢酸120mlにヘキサメチレンテトラミ
ン18.92gを加え、溶解させた。1,4−ジメトキ
シ−2,6−ジプロピルベンゼン10.00gのトリフ
ルオロ酢酸30ml溶液を、還流下に滴下した。更に3
0分還流後、室温に冷却した。反応液を食塩水に流入し
て1.5時間撹拌した。トルエンで抽出し、有機層を食
塩水、炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄後、濃縮して、
2,5−ジメトキシ−4,6−ジブロピルベンズアルデ
ヒド11.26gを得た。
【0122】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.01(6H,
t,J=7.3Hz),1.51(2H,tq,J=
7.8Hz,J=7.8Hz),1.71(2H,t
q,J=7.8Hz,J=7.8Hz),3.69(3
H,s),3.86(3H,s),6.66(1H,
s),10.53(1H,s)。
【0123】参考例3 1,4−ジメトキシ−2,6−ジプロピルベンゼン6.
00kgの塩化メチレン120リットル溶液に、0℃で
四塩化チタン16.39kgを加えた。ここにジクロロ
メチルメチルエーテル4.65kgを0℃で加え、同温
度で1時間撹拌した。反応液を希塩酸水に0℃で加えて
反応を停止させ、トルエンで抽出した。有機層を食塩
水、水で洗浄後、濃縮し、2,5−ジメトキシ−4,6
−ジプロピルベンズアルデヒド7.34kgを得た。
【0124】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.01(6H,
t,J=7.3Hz),1.51(2H,tq,J=
7.8Hz,J=7.8Hz),1.71(2H,t
q,J=7.8Hz,J=7.8Hz),3.69(3
H,s),3.86(3H,s),6.66(1H,
s),10.53(1H,s)。
【0125】参考例4 2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロピルベンズアルデ
ヒド7.34kgのアセトニトリル48リットル溶液
に、リン酸二水素ナトリウム二水和物0.84kgの水
9.6リットル溶液、31%過酸化水素水3.0リット
ル及び亜塩素酸ナトリウム3.66kgの水34リット
ル溶液を5℃以下で加えた。室温で2時間撹拌した。亜
硫酸ナトリウム七水和物0.27kgを加えた。水を加
えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮し、n−ヘ
キサンで共沸後、残渣をn−ヘキサンより結晶化した。
これを濾取して、2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロ
ピル安息香酸6.36kgを得た。
【0126】白色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.98(3H,
t,J=7.3Hz),1.00(3H,t,J=7.
3Hz),1.52−1.78(4H,m),2.63
(2H,t,J=7.8Hz),2.72(2H,t,
J=7.8Hz)、3.71(3H,s),3.85
(3H,s),6.64(1H,s)。
【0127】参考例5 2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロピル安息香酸5.
00kgの塩化メチレン50リットル及びN,N−ジメ
チルホルムアミド290ml溶液に、塩化チオニル1.
64リットルを滴下した。55℃で1時間撹拌して対応
する酸クロリドにした後、tert−ブチルアルコール2.
78kgの塩化メチレン2.5リットル溶液を0℃以下
で加えた。10分撹拌後、炭酸カリウム8.04kgを
加え、更に室温で1時間撹拌した。この反応液を、氷水
に流入した。有機層は水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濃縮後、n−ヘキサンで共沸し、2,5
−ジメトキシ−4,6−ジプロピル安息香酸tert−ブチ
ルエステル5.57kgを得た。
【0128】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.97(3H,
t,J=7.3Hz),0.98(3H,t,J=7.
3Hz),1.58(9H,s),1.51−1.74
(4H,m),2.49−2.65(4H,m),3.
69(3H,s),3.78(3H,s),6.57
(1H,s)。
【0129】参考例6 2,4−ジプロピルフェノール9.43kgの塩化メチ
レン95リットル溶液にN−ブロモコハク酸イミド8.
94kgを5℃で加えた。室温で2.5時間撹拌後、反
応液を水、チオ硫酸ナトリウム水溶液、重曹水で洗浄し
た。濃縮して2−ブロム−4,6−ジプロピルフェノー
ル13.12kgを得た。
【0130】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.92(3H,
t,J=7.2Hz),0.95(3H,t,J=7.
2Hz),1.49−1.73(4H,m),2,46
(2H,t,J=7.6Hz),2.61(2H,t,
J=7.6Hz),5.36(1H,s),6.86
(1H,d,J=2.0Hz),7.10(1H,d,
J=2.0Hz)。
【0131】参考例7 2−ブロモ−4,6−ジプロピルフェノール13.11
kgのアセトン131リットル溶液に炭酸カリウム1
7.62kg及びヨウ化メチル18.09kgを加え、
4時間加熱還流した。反応液を水で希釈し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水酸化ナトリウム水溶液、食塩水
で洗浄後濃縮し、13.74kgの粗2−ブロモ−4,
6−ジプロピルアニソールを得た。粗2−ブロモ−4.
6−ジプロピルアニソールを減圧下蒸留し、2−ブロモ
−4,6−ジプロピルアニソール10.92kgを得
た。
【0132】褐色油状物 沸点:106〜112℃/2.5mmHg1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.92(3H,
t,J=7.2Hz),0.96(3H,t,J=7.
2Hz),1.49−1.72(4H,m),2.49
(2H,t,J=7.6Hz),2.60(2H,t,
J=7.6Hz),3.80(3H,s),6.91
(1H,d,J=1.6Hz),7.19(1H,d,
J=1.6Hz)。
【0133】参考例8 金属マグネシウム630gのテトラヒドロフラン11.
1リットル懸濁液に、室温で1,2−ジブロモエタン5
6mlを加え10分撹拌した。これに2−ブロモ−4,
6−ジプロピルアニソール7.02kgのトルエン39
リットル溶液を加え、100℃で6時間加熱撹拌した。
次に2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロピル安息香酸
tert−ブチルエステル5.56kgのトルエン5.6リ
ットル溶液を加え、更に1.5時間加熱撹拌した。反応
後冷却した塩酸水に反応液を注意深く流入した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を食塩水で洗浄した。濃縮して
4,6−ジプロピル−2−(3,5−ジプロピル−2−
メトキシフェニル)−5−メトキシ安息香酸tert−ブチ
ルエステル11.46kgを得た。
【0134】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.89−1.0
8(12H,m),1.22(9H,s),1.49−
1.78(8H,m),2.49(2H,t,J=8.
8Hz),2.52−2.80(6H,m),3.36
(3H,s),3.78(3H,s),6.86(1
H,d,J=2.3Hz),6.94(1H,d,J=
2.3Hz),7.09(1H,s)。
【0135】参考例9 4,6−ジプロピル−2−(3,5−ジプロピル−2−
メトキシフェニル)−5−メトキシ安息香酸tert−ブチ
ルエステル22.46kgの酢酸85.7リットル溶液
に47%臭化水素酸水溶液25.9リットルを加え、5
0℃で6時間加熱撹拌した。反応後水に流入し、n−ヘ
キサンで抽出後、有機層を重曹水で洗浄した。この有機
層より、水酸化カリウム水溶液でアルカリ塩として水層
に抽出した。この水層をn−ヘキサンで洗浄後、塩酸水
で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗
浄後濃縮して、4,6−ジプロピル−2−(3,5−ジ
プロピル−2−メトキシフェニル)−5−メトキシ安息
香酸13.38kgを得た。
【0136】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.85−1.0
8(12H,m),1.52−1.78(8H,m),
2.50(2H,t,J=8.2Hz),2.5−2.
82(6H,m),3.36(3H,s),3.79
(3H,s),6.87(1H,d,J=2.3H
z),6.96(1H,d,J=2.3Hz),7.0
6(1H,s)。
【0137】参考例10 2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロピル安息香酸7.
77g及び2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフ
ェノール6.57gのトルエン39ml溶液に、氷冷下
無水トリフルオロ酢酸8.60mlを加えた。室温で1
0時間撹拌後、無水トリフルオロ酢酸8.60mlを再
度加えた。室温で13時間撹拌後、この反応液を氷水に
流入した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、水酸化カ
リウム水溶液、食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液;n−ヘキサン→酢酸エチル/n−ヘキサ
ン=1/30→酢酸エチル/n−ヘキサン=1/20)
により精製し、2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロピ
ル安息香酸2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフ
ェニルエステル10.63gを得た。
【0138】無色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.93(3H,
t,J=7.4Hz),1.03(3H,t,J=7.4
Hz),1.34(18H,s),1.55−1.82
(4H,m),2.67(2H,t,J=9.0H
z),2.71(2H,t,J=9.0Hz),3.7
2(3H,s),3.81(3H,s),6.73(1
H,s),6.89(2H,s)。
【0139】参考例11 少量のヨウ素で活性化したマグネシウム102mgのテ
トラヒドロフラン5.0ml懸濁液に、2−ブロモ−
4,6−ジプロピルアニソール1.080gのテトラヒ
ドロフラン3.0ml溶液をゆるやかな還流下に滴下し
た。30分還流後、2,5−ジメトキシ−4,6−ジプ
ロピル安息香酸2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキ
シフェニルエステル1.379gのテトラヒドロフラン
7.0ml溶液を滴下した。2時間還流後、終夜室温で
放置した。再度2時間還流後、冷却した塩酸水に流入し
た。酢酸エチルで抽出し、水、重曹水、食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン
→酢酸エチル/n−ヘキサン=1/50→酢酸エチル/
n−ヘキサン=1/30→酢酸エチル/n−ヘキサン=
1/20)により精製し、4,6−ジプロピル−2−
(3,5−ジプロピル−2−メトキシフェニル)−5−
メトキシ安息香酸2,6−ジ−tert−ブチル−4−メト
キシフェニルエステル1.827gを得た。
【0140】無色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.88(3H,
t,J=7.2Hz),0.91−1.05(9H,
m),1.06(9H,brs),1.16(9H,b
rs),2.41−3.00(8H,m),3.26
(3H,s),3.75(3H,s),3.78(3
H,s),6.80(2H,s),6.90(2H,
s),6.98(1H,s)。
【0141】参考例12 4,6−ジプロピル−2−(3,5−ジプロピル−2−
メトキシフェニル)−5−メトキシ安息香酸2,6−ジ
−tert−ブチル−4−メトキシフェニルエステル341
mgのアセトニトリル6.0ml及び水0.2ml溶液
に、硝酸アンモニウムセリウム435mgを氷冷下に加
えた。35分撹拌後、硝酸アンモニウムセリウム435
mgを再度加えて更に10分撹拌した。酢酸エチルで希
釈し、水、重曹水、食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2
0→酢酸エチル/n−ヘキサン=1/4)により精製
し、4,6−ジプロピル−2−(3,5−ジプロピル−
2−メトキシフェニル)−5−メトキシ安息香酸122
mgを得た。
【0142】微黄色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.85−1.0
8(12H,m),1.52−1.78(8H,m),
2.50(2H,t,J=8.2Hz),2.5−2.
82(6H,m),3.36(3H,s),3.79
(3H,s),6.87(1H,d,J=2.3H
z),6.96(1H,d,J=2.3Hz),7.0
6(1H,s)。
【0143】参考例13 少量のヨウ素で活性化したマグネシウム548mgのテ
トラヒドロフラン50ml懸濁液に、2−ブロモ−4,
6−ジプロピルアニソール6.109gのテトラヒドロ
フラン20ml溶液をゆるやかな還流下に滴下した。2
時間還流後、2,5−ジメトキシ−4,6−ジプロピル
安息香酸1.000gのテトラヒドロフラン5.0ml
溶液を滴下した。5時間45分還流後、終夜室温で放置
した。再度8時間還流後、冷却した塩酸水に流入した。
酢酸エチルで抽出し、水、重曹水、食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン→酢
酸エチル/n−ヘキサン=1/4→酢酸エチル/n−ヘ
キサン=1/2)により精製し、4,6−ジプロピル−
2−(3,5−ジプロピル−2−メトキシフェニル)−
5−メトキシ安息香酸1.197gを得た。
【0144】褐色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.85−1.0
8(12H,m),1.52−1.78(8H,m),
2.50(2H,t,J=8.2Hz),2.5−2.
82(6H,m),3.36(3H,s),3.79
(3H,s),6.87(1H,d,J=2.3H
z),6.96(1H,d,J=2.3Hz),7.0
6(1H,s)。
【0145】参考例14 ジクロロメタン62mlに3,3’,5,5’−テトラ
プロピル−2,4’−ビフェニルジオール3.1gを溶
解し、0℃に冷却、撹拌下ジメトキシメタン3,9ml
及び四塩化チタン4,8mlを加えて0℃で4時間撹拌
した。更に室温で2時間撹拌し、反応液に水を加えてジ
クロロメタンで抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して2’−クロロメチル−3,3’,
5,5−テトラプロピル−2,4’−ビフェニルジオー
ル4.2gを得た。
【0146】無色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.80−1.1
1(12H,m),1.55−1.80(8H,m),
2.48−2.65(6H,m),2.79(2H,
t,J=7.0Hz),4.34(1H,t,J=1
2.0Hz),4.50(1H,t,J=12.0H
z),4.61(1H,bs),4.86(1H,b
s),6.85(1H,s),6.93(1H,s),
6.95(1H,s)。
【0147】参考例15 無水酢酸31mlに2’−クロロメチル−3,3’,
5,5’−テトラプロピル−2,4’−ビフェニルジオ
ール4.2gを溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和
物4.2gを加えて室温で12時間撹拌した。反応液に
水を加えてn−ヘキサンで抽出した。水及び飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去して2’−クロロメチル−3,3’,5,5’−テト
ラプロピル−2,4’−ビフェニルジオール ジアセテ
ート5.5gを得た。
【0148】無色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.87−1.0
5(12H,m),1.56−1.80(8H,m),
1,83(3H,s),2.35(3H,s),2.3
6−2.50(6H,m),2.60(2H,t,J=
7.0Hz),4.27(1H,d,J=12.0H
z),4.45(1H,d,J=12.0Hz),6.
94(1H,s),7.08(1H,s),7.12
(1H,s)。
【0149】参考例16 1,2−ジクロロエタン62mlに2’−クロロメチル
−3,3’,5,5’−テトラプロピル−2,4’−ビ
フェニルジオール ジアセテート5.5gを溶解し、塩
化第二スズ1.5mlを加え80℃で2.5時間撹拌し
た。室温まで冷却し、反応液に水を加えてジクロロメタ
ンで抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去してエタノールから再結晶して、2,5−ジア
セトキシ−1,3,6,8−テトラプロピルフルオレン
4.2gを得た。
【0150】無色針状晶 融点:140.6〜141.2℃。
【0151】参考例17 ジクロロエタン30mlに2,4’−ジメトキシ−3,
3’,5,5’−テトラプロピルビフェニル1.5gを
溶解し、0℃に冷却、撹拌下ジクロロメチルメチルエー
テル1.0ml及び塩化第二スズ1.5mlを加えて0
℃で1時間撹拌した。メタノール20mlを加えて室温
で2時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽
出した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去
して無色油状物を2.0g得た。そのまま次の反応に使
用できるが、一部を薄層シリカゲルクロマトグラフで精
製し、画分を濃縮後アセトニトリルから再結晶して、
4,7−ジメトキシ−1,3,6,8−テトラプロピル
フルオレン−2−カルボキサアルデヒドを得た。
【0152】無色粒状晶 融点:71.2〜72.4℃。
【0153】参考例18 2,4−ジメトキシ−6−メチル安息香酸500mgの
塩化メチレン5ml及びN,N−ジメチルホルムアミド
10mg溶液に、塩化チオニル0.23mlを滴下後、
30分加熱還流して対応する酸クロリドとした後、tert
−ブチルアルコール0.49mlを氷冷下で加えた。氷
冷下に10分攪拌後、炭酸カリウム700mgを加え、
更に室温で1時間撹拌した。この反応液を氷水に流入し
た。有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製した。酢酸エチル/n−ヘキサンで溶出し、
2,4−ジメトキシ−6−メチル安息香酸 tert−ブチ
ルエステル490mgを得た。
【0154】無色固体1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm:
1,57(9H,s),2.30(3H,s),3.7
8(3H,s),3.79(3H,s),6.29(2
H,s)。
【0155】参考例19 2−メトキシ安息香酸10.00gの塩化メチレン10
0ml及びN,N−ジメチルホルムアミド1.02ml
溶液に、塩化チオニル5.75mlを滴下後、1時間加
熱還流して対応する酸クロリドにした後、tert−ブチル
アルコール12.57mlの塩化メチレン5ml溶液を
氷冷下で加えた。氷冷下に10分攪拌後、炭酸カリウム
28.16gを加え、更に室温で1時間撹拌した。この
反応液を氷水に流入した。水層を塩化メチレンで抽出し
た。有機層を合わせて水で洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮して2−メトキシ安息香酸 tert−
ブチルエステル3.232gを得た。
【0156】無色固体1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm:
1,59(9H,s),3.91(3H,s),6.8
0−7.20(2H,m),7.44(1H,ddd,
J=7.8Hz,J=7.8Hz,J=1.8Hz),
7.75(1H,dd,J=7.8Hz,J=1.8H
z)。
【0157】参考例20 金属マグネシウム97mgのテトラヒドロフラン3ml
懸濁液に1,2−ジブロモエタン1滴(約9mg)を加
えて攪拌後、2−ブロモ−4,6−ジ−n−プロピルア
ニソール1.627gのテトラヒドロフラン3.0ml
溶液を滴下した。アルゴン気流下に加熱還流してグリニ
ャール試薬を調製した。この液に2,4−ジメトキシ−
6−メチル安息香酸 tert−ブチルエステル505mg
のトルエン14ml溶液を滴下し、88℃で2時間加熱
還流した。室温まで冷却した後、反応液を冷却した希塩
酸に流入し、水層をn−ヘキサンで2回抽出した。有機
層を合わせ、飽和食塩水で2回洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下に濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製した。酢酸エチル/n−ヘキ
サンで溶出し、4−メトキシ−2−(2−メトキシ−
3,5−ジ−n−プロピルフェニル)−6−メチル安息
香酸 tert−ブチルエステル754mgを得た。
【0158】無色油状1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm:
0.94(3H,t,J=7.3Hz),1.00(3
H,t,J=7.3Hz),1,22(9H,s),
1.54−1.72(4H,m),2.42(3H,
s),2.49(2H,t,J=7.7Hz),2.6
2(2H,t,J=7.8Hz),3.40(3H,
s),3.80(3H,s),6.72(1H,d,J
=2.5Hz),6.77(1H,d,J=2.5H
z),6.85(1H,d,J=2.2Hz),6.9
7(1H,d,J=2.2Hz)。
【0159】参考例21 金属マグネシウム146mgのテトラヒドロフラン5.
0ml懸濁液に1,2−ジブロモエタン1滴(約9m
g)及び2−ブロモ−4,6−ジ−n−プロピルアニソ
ール1.627gのテトラヒドロフラン5.0ml溶液
を加え、アルゴン気流下に1時間還流してグリニャール
試薬を調製した。この反応液に2−メトキシ安息香酸
tert−ブチルエステル625mgのトルエン21ml溶
液を滴下し、89℃で2.5時間還流した。室温まで冷
却した後、反応液を冷却した希塩酸に流入し、水層を酢
酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水
で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製した。ジクロロメタン/n−ヘキサンで溶出したフラ
クションを再度シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製した。酢酸エチル/n−ヘキサンで溶出し、2−
(2−メトキシ−3,5−ジ−n−プロピルフェニル)
安息香酸 tert−ブチルエステル424mgを得た。
【0160】無色油状1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm:
0.94(3H,t,J=7.3Hz),1.01(3
H,t,J=7.3Hz),1,24(9H,s),
1.56−1.78(4H,m),2.53(2H,
t,J=7.2Hz),2.62(2H,t,J=7.
1Hz),3.27(3H,s),6.86(1H,
d,J=2.1Hz),6.99(1H,d,J=2.
1Hz),7.34−7.43(2H,m),7.48
(1H,ddd,J=7.1Hz,J=7.1Hz,J
=1.2Hz),7.84(1H,dd,J=7.1H
z,J=1.9Hz)。
【0161】参考例22 金属マグネシウム146mgのテトラヒドロフラン4m
l懸濁液に1,2−ジブロモエタン1滴(約9mg)を
加えて攪拌後、o−ブロモアニソール1.12gのテト
ラヒドロフラン5.0ml溶液を滴下した。アルゴン気
流下に加熱還流してグリニャール試薬を調製した。この
液に2,5−ジメトキシ−4,6−ジ−n−プロピル安
息香酸 tert−ブチルエステル966mgのトルエン2
1ml溶液を滴下し、88℃で6時間加熱還流した。室
温まで冷却した後、反応液を冷却した希塩酸に流入し、
水層をn−ヘキサンで2回抽出した。有機層を合わせ、
飽和食塩水で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製した。酢酸エチル/n−ヘキサンで溶出
し、3−メトキシ−6−(2−メトキシフェニル)−
2,4−ジ−n−プロピル安息香酸 tert−ブチルエス
テル310mgを得た。
【0162】無色油状1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm:
0.98(3H,t,J=7.3Hz),0.99(3
H,t,J=7.3Hz),1,17(9H,s),
1.57−1.71(4H,m),2.60−2.72
(4H,m),3.74(3H,s),3.79(3
H,s),6.91(1H,br.d,J=7.4H
z),6.94(1H,br.t,J=7.4Hz),
6.97(1H,s),7.17(1H,dd,J=
7.4Hz,J=1.7Hz),7.29(1H,dd
d,J=7.4Hz,J=7.4Hz,J=1.7H
z)。
【0163】実施例1 (a)4,6−ジプロピル−2−(3,5−ジプロピル
−2−メトキシフェニル)−5−メトキシ安息香酸1
3.37kgにメタンスルホン酸107リットルを加え
た後、50〜60℃で1.5時間撹拌した。反応後氷水
に流入した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、重曹水
で洗浄した後、濃縮して、2,5−ジメトキシ−1,
3,6,8−テトラプロピル−9−フルオレノン12.
71kgを得た。
【0164】収率:99% 純度:98.2% 純度測定条件は次の通りである(以下の実施例において
も同じ)。
【0165】HPLC;TSKゲル(東ソー(株)
製),移動相:70%アセトニトリル,UV:270n
m 赤黒色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.89−1.1
3(12H,m),1.50−1.82(8H,m),
2,62(2H,t,J=7.7Hz),2.65(2
H,t,J=7.8Hz),2.94(2H,t,J=
7.8Hz),3.01(2H,t,J=8.0H
z),3.75(3H,s),3.82(3H,s),
6.82(1H,s),7.50(1H,s)。
【0166】(b)2,5−ジメトキシ−1,3,6,
8−テトラプロピル−9−フルオレノン5180gを酢
酸62.2リットルに溶解し、この溶液に47%臭化水
素酸水溶液15リットルを加え8時間加熱還流した。4
7%臭化水素酸水溶液5.2リットルを追加して更に3
時間反応させた後、冷却し、反応液を水187リットル
に流入した後、有機物を酢酸エチル(62リットル×1
回,52リットル×2回)で抽出し、次いで5%食塩水
(52リットル)、6%重曹水(52リットル×3回)
にて順次有機層を洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム
及び活性炭で処理した後、溶媒留去し、含水エタノール
により再結晶して、2,5−ジヒドロキシ−1,3,
6,8−テトラプロピル−9−フルオレノン4820g
を得た。
【0167】収率:99.9% 純度:99.6% 赤色プリズム状晶 融点:116.5〜117.0℃。
【0168】実施例2 (a)アセトニトリル100mlにtert−ブトキシカリ
ウム1.87gを懸濁し、2,5−ジアセトキシ−1,
3,6,8−テトラプロピルフルオレン5.0gを加え
て室温で2時間撹拌した。更にtert−ブトキシカリウム
0.62gを加え室温で1時間撹拌した。反応液に無水
酢酸5mlを加えて室温で20分撹拌した。反応液に水
200mlを加えて析出した沈殿を濾取した。エタノー
ルから再結晶して、2,5−ジアセトキシ−1,3,
6,8−テトラプロピル−9−フルオレノン4.7gを
得た。
【0169】収率:91.2% 黄色粉末状晶 融点:148.0〜149.0℃。
【0170】(b)2,5−ジアセトキシ−1,3,
6,8−テトラプロピル−9−フルオレノン4600g
をエタノール92.0リットルに懸濁させ、これに濃塩
酸5.0リットルを加えて系を加熱還流させた。反応時
間中に濃塩酸を更に6.25リットル追加した。51時
間後、系を冷却し、水184リットルを加えた。有機物
を酢酸エチル(92リットル,46リットル)で2回抽
出し、有機層を水(23リットル×2回)6%炭酸水素
ナトリウム水溶液(23リットル)、水(23リット
ル)で順次洗浄後濃縮した。得られた固体をn−ヘキサ
ン(9.2リットル×2回)で共沸後、含水エタノール
で再結晶して、2,5−ジヒドロキシ−1,3,6,8
−テトラプロピル−9−フルオレノン3690gを得
た。
【0171】収率:97.9% 純度:99.6% 赤色プリズム状晶 融点:116.5〜117.0℃。
【0172】実施例3 (a)4,7−ジメトキシ−1,3,6,8−テトラプ
ロピルフルオレン−2−カルボキサアルデヒド2.0g
をアセトン10mlに溶解し、これに過マンガン酸カリ
ウム150mgを加えて室温で20時間撹拌した。反応
液にイソプロピルアルコール1.0mlを加え、室温で
1時間撹拌後濾過して不要物を除去した。エバポレータ
ーで溶媒を留去し、残渣をクロロホルムで抽出した。飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して、4,7−ジメトキシ−1,3,6,8
−テトラプロピル−9−フルオレノン−2−カルボン酸
2.14gを得た。
【0173】収率:100% 無色油状物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.00−1.0
9(12H,m),1.56−1.80(8H,m),
2.62−2.80(4H,m),2.97−3.08
(4H,m),3.76(3H,s),3.85(3
H,s),7.54(1H,s)。
【0174】(b)4,7−ジメトキシ−1,3,6,
8−テトラプロピル−9−フルオレノン−2−カルボン
酸620mgを酢酸10mlに溶解し、47%臭化水素
酸5mlを加えて4時間加熱還流下撹拌した。室温まで
冷却し、反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して残渣を含
水エタノールから再結晶して、2,5−ジヒドロキシ−
1,3,6,8−テトラプロピル−9−フルオレノン4
69mgを得た。
【0175】収率:90.0% 純度:95.0% 赤色プリズム状晶 融点:116.5〜117.0℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 孝文 福岡県久留米市津福本町1818 パークアベ ニュー202 (72)発明者 石上 正嗣 徳島県徳島市徳島町城内6−56 ピアネー ジュ徳島701 (72)発明者 先川 博司 徳島県徳島市八万町内浜112番地の14 (72)発明者 古田 拓也 徳島県板野郡北島町鯛浜字西中野64番地の 5 (72)発明者 南川 純一 徳島県鳴門市撫養町大桑島字蛭子山88番地 の3 (72)発明者 西 孝夫 徳島県板野郡北島町太郎八須字外開2番地 の28 (72)発明者 田中 達義 徳島県板野郡松茂町中喜来字中瀬中ノ越7 番地の10 (72)発明者 渡邊 研二 徳島県鳴門市撫養町斉田字西発87番地の3

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1は水素原子又は低級アルコキシ基を示す。
    2は水素原子、低級アルケニル基、低級アルキル基、
    ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR56(ここで
    5及びR6は、同一又は異なって、水素原子、低級アル
    キル基、低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル
    基、ピリミジニル基又はピラジニル基を示す。またこの
    5及びR6は、これらが結合する窒素原子と共に、窒素
    原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互いに
    結合して5乃至6員の飽和複素環を形成してもよい。該
    複素環上には低級アルキル基及び低級アルコキシカルボ
    ニル基なる群より選ばれた基が置換していてもよい。A
    は低級アルキレン基を示す。)、イミダゾリル置換低級
    アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、水酸
    置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級アルキル基
    又はトリ低級アルキル置換アンモニウム置換低級アルキ
    ル基を示す。R3は低級アルキル基を示す。R4は水素原
    子、低級アルケニル基、低級アルキル基、ハロゲン原
    子、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、基−
    ANR56(A、R5、及びR6は前記に同じ)、イミダ
    ゾリル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級ア
    ルキル基、ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル
    環上に置換基として低級アルコキシ基を有することのあ
    るフェニルチオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリ
    ルチオ置換低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級
    アルキル基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ
    置換低級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はト
    リ低級アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基を
    示す。ここでR2及びR4はそれぞれ同一でも異なってい
    てもよい。p及びqはそれぞれ1〜3の整数を示す。]
    で表されるビフェニル誘導体をメタンスルホン酸の存在
    下に環化し、次いで得られる一般式 【化2】 [式中、R1、R2、R3、R4、p及びqは前記に同
    じ。]で表されるフルオレノン誘導体を脱アルキル化す
    ることを特徴とする一般式 【化3】 [式中、R2、R4、p及びqは前記に同じ。R1'は水素
    原子又は水酸基を示す。]で表されるフルオレノン誘導
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式 【化4】 [式中、R2、R4、p及びqは前記に同じ。R7及びR8
    は、同一又は異なって低級アルキル基又は低級アルカノ
    イル基を示す。〕で表されるフルオレン誘導体を酸化
    し、次いで得られる一般式 【化5】 [式中、R2、R4、R7、R8、p及びqは前記に同
    じ。]で表されるフルオレノン誘導体を脱アルキル化又
    は脱アルカノイル化することを特徴とする一般式 【化6】 [式中、R2、R4、p及びqは前記に同じ。]で表され
    るフルオレノン誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式 【化7】 [式中、R2、R4、R7、R8及びpは前記に同じ。rは
    1又は2を示す。]で表されるフルオレン誘導体を酸化
    し、次いで得られる一般式 【化8】 [式中、R2、R4、R7、R8、p及びrは前記に同
    じ。]で表されるフルオレノン誘導体を脱炭酸及び脱ア
    ルキル化又は脱アルカノイル化することを特徴とする一
    般式 【化9】 [式中、R2、R4、p及びrは前記に同じ。]で表され
    るフルオレノン誘導体の製造法。
JP29323998A 1997-10-15 1998-10-15 フルオレノン誘導体の製造法 Pending JPH11217348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29323998A JPH11217348A (ja) 1997-10-15 1998-10-15 フルオレノン誘導体の製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28209697 1997-10-15
JP9-282096 1997-10-15
JP29323998A JPH11217348A (ja) 1997-10-15 1998-10-15 フルオレノン誘導体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11217348A true JPH11217348A (ja) 1999-08-10

Family

ID=26554468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29323998A Pending JPH11217348A (ja) 1997-10-15 1998-10-15 フルオレノン誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11217348A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7365193B2 (en) 2004-02-04 2008-04-29 Abbott Laboratories Amino-substituted tricyclic derivatives and methods of use
US8106070B2 (en) 2006-10-20 2012-01-31 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazoles as bombesin receptor subtype-3 modulators
US8183275B2 (en) 2006-10-20 2012-05-22 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazoles as bombesin receptor subtype-3 modulators
US8193228B2 (en) 2006-10-20 2012-06-05 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazole as bombesin receptor subtype-3 modulators
JP2018515422A (ja) * 2016-04-14 2018-06-14 河南宝舜精細化工有限公司 フルオレンから9−フルオレノンを製造する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7365193B2 (en) 2004-02-04 2008-04-29 Abbott Laboratories Amino-substituted tricyclic derivatives and methods of use
US7951791B2 (en) 2004-02-04 2011-05-31 Abbott Laboratories Amino-substituted tricyclic derivatives and methods of use
US8106070B2 (en) 2006-10-20 2012-01-31 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazoles as bombesin receptor subtype-3 modulators
US8183275B2 (en) 2006-10-20 2012-05-22 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazoles as bombesin receptor subtype-3 modulators
US8193228B2 (en) 2006-10-20 2012-06-05 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazole as bombesin receptor subtype-3 modulators
JP2018515422A (ja) * 2016-04-14 2018-06-14 河南宝舜精細化工有限公司 フルオレンから9−フルオレノンを製造する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002338516A (ja) 2−ハロゲン化安息香酸類の製造方法
HU205339B (en) Process for producing intermediates of substituted indolinone derivatives
JP2833948B2 (ja) チアゾリジン化合物
KR101502322B1 (ko) 순수한 아나스트로졸의 제조방법
JPH11217348A (ja) フルオレノン誘導体の製造法
CZ20004595A3 (cs) Způsob výroby 1,4-dihydropyridinových sloučenin
JPS6312855B2 (ja)
JP2599610B2 (ja) 2β―置換メチルペニシリン誘導体の製造法
EP3541800A1 (en) 4-((6-(2,4-difluorophenyl)-1,1-difluoro-2-hydroxy-3-(5-mercapto-1h-1,2,4-triazol-1-yl)propyl)pyridin-3-yl)oxy)benzonitrile and processes of preparation
WO1985004171A1 (en) Thiazolidinedione derivatives, process for their preparation, and medicinal compositions containing same
JPS6129354B2 (ja)
JP3534816B2 (ja) メチルチオベンゼン類の製造方法
JP3259206B2 (ja) 2−置換ベンゾ[b]チオフェンの製造法
JPH07215952A (ja) カテコール誘導体
EP1471058B1 (en) Process for producing 1,2,3-triazole compound
JP4510805B2 (ja) 2−クロロメチル−6−メチル安息香酸エステルの合成
AU2020398861A1 (en) Process for synthesis of a 2-(5-isoxazolyl)-phenol
JP3976286B2 (ja) 2−ベンゾイル−環状1,3−ジケトン誘導体の製造方法
JP2003523951A (ja) 2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールの製造方法
JPH0680658A (ja) 置換ペンタアルキルクロメンの製造方法
JP4055246B2 (ja) 5−クロロ−6−(α−フルオロアルキル)−4−ピリミドン及びその製法
JP4075342B2 (ja) 4,5−ジ置換−1,2,3−トリアゾールの製造方法
US4720550A (en) Process for producing imidazolylthiophenaldehydes
JP2002371054A (ja) 新規スルホニルオキシ基導入法
JP2006182766A (ja) エポキシトリアゾール誘導体およびその中間体の製造方法