JP2003523951A - 2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールの製造方法 - Google Patents

2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールの製造方法

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JP2003523951A JP2001538889A JP2001538889A JP2003523951A JP 2003523951 A JP2003523951 A JP 2003523951A JP 2001538889 A JP2001538889 A JP 2001538889A JP 2001538889 A JP2001538889 A JP 2001538889A JP 2003523951 A JP2003523951 A JP 2003523951A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は、2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールの製造方法において、式(I)[式中、XはCl、−OR、−SRまたはNR2を意味し、その際にRはHまたは適当な保護基であり;YはHまたはClでありそしてZはClまたはOを意味する。]で表され、かつC* とC" との間またはC" とZとの間に最高1つの二重結合を有し、ただしC " とZとの間の結合はZがOである場合に二重結合でありそしてZがClである場合には単一結合であることを前提とする式(I)の化合物を、以下の中間段階で:a1 )2,3−ジクロロプロパナルをチオシアナートと反応させ、アセタール化して3−クロロ−1,1−ジアルコキシ−2−イソチアナート−プロパンとするかまたはa2 )2,3−ジクロロプロパナルをチオ尿素と反応させて、N−[[5−(2−アミノチアゾール)イル]チオ尿素と[5−(2−アミノチアゾール)イル]メチルチオホルムアミジンの塩化物混合物とし、そして分解して相応するチオールまたはアミンを得るかまたはb)XがOR、SRまたはNR2 であり、YがClでありそしてZがOである式(I)の化合物をチオ尿素と反応させて式(V)の化合物とするかまたはc)XがOR、SRまたはNR2 であり、YがClでありそしてZがOである式(I)の化合物を、アンモニウムジチオカルバマートまたはアンモニウムチオカルバマートと反応させて式(VIa) または(VIb) の化合物を得、d)1,2,3-トリクロロプロパンを相応するチアゾリジンとし、次いで脱水素化するかまたはe)1,3−ジクロロ−プロプ−1−エンを相応するエポキシドに転化し、次いで該エポキシドをチオ尿素(e1 )とまたはアンモニウムジチオカルバマートまたはアンモニウムチオカルバマート(e2 )と反応させることを特徴とする、上記方法に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の産業上の利用分野】
本発明は2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾール(CCT)を製
造する方法並びにそこで使用される中間体化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールは農薬または薬学的製品
を製造する際の価値ある中間生成物である。
【0003】 CCTを製造する沢山の色々な方法が既に文献から公知である。例えばヨーロ
ッパ特許第0260560号明細書および同第0446913号明細書には、ア
リルイソチオシアナートあるいは脱離基で置換されたアリルイソチオシアナート
を塩素化剤と反応させることによってCCTを製造することがそしてヨーロッパ
特許第0763531号明細書には2−クロロアリルイソチオシアナートと塩素
化剤との反応が開示されている。これらの方法は、例えば第一の変法では沢山の
副生成物が生じ、それによって製造されたCCTが低い純度であることおよび第
二の変法では出発物質が多過ぎる経費をかけなければ入手できないという欠点を
有する。更に著しく過剰の塩素化剤を使用しなければならず、方法を非常に希釈
した状態で実施しなければならない。また反応温度の正確な制御が必要とされそ
して反応過程で生じる安定な中間体を追加的反応段階で所望の最終生成物に発熱
的に転化しなければならない。ヨーロッパ特許第0,794,180号明細書に
は1,3−ジクロロプロパンおよびトリシアナート塩から3−クロロ−1−イソ
チオシアナート−1−プロペンを経てCCTを製造することが改善策として記載
されている。
【0004】 例えばCCTが2−アミノ−5−メチルチアゾールを経てジアゾ化および後続
の塩素化によって製造されるヨーロッパ特許出願公開第0,775,700号明
細書の方法の様な別の変法も同様に、CCTが、分離することが殆どできないか
あるいは非常に困難でかつ収量損失が多い多種の副生成物によって汚染されると
いう欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題はCCTを高純度高収率で製造することを可能とする新規の方法
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
従って本発明の課題は、2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾール
の製造方法において、式
【0007】
【化9】
【0008】 [式中、XはCl、−OR、−SRまたはNR2 を意味し、その際にRはHまた は適当な保護基であり; YはHまたはClでありそして ZはClまたはOを意味する。] で表され、かつ C* とC" との間またはC" とZとの間に最高1つの二重結合を有し、ただしC " とZとの間の結合はXがOである場合に二重結合でありそしてZがClである
場合に単一結合であることを前提とする式(I)の化合物を、 a)XおよびZがClと等しくそしてZがOである場合には、 a1 )最初にチオシアナートと反応させて式
【0009】
【化10】
【0010】 で表される化合物とし、次いで酸/R’OH−混合物(ただしR’はC1 〜C 6 −アルキルである)または酸/オルトエステル−混合物と反応させて式
【0011】
【化11】
【0012】 で表される化合物とするかまたは 式(I)の化合物を最初にアセタールに転化しそして次にチオシアナートと反 応させて式(III) で表される化合物とし、これを次に2−クロロ−5−クロロ メチル−1,3−チアゾールに転化するかまたは a2 )チオ尿素と反応させて式
【0013】
【化12】
【0014】 の化合物と式
【0015】
【化13】
【0016】 の化合物との混合物としそして次いで相応するチオールあるいはアミンに塩基 分解した後にサンドメイヤー(Sandmeyer)ジアゾ化および場合によっては塩素 化剤との反応によって2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールに 転化するかまたは b)XがOR、SRまたはNR2 (ただしRはHまたは適当な保護基を意味する )、YがClでありそしてZがOである場合には、チオ尿素と反応させて式
【0017】
【化14】
【0018】 で表される化合物とし、次いでサンドメイヤー反応によってアミノ基を塩素原 子に交換し、次に塩素化および場合によってはエーテル分解によって2−クロ ロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールとするまたは c)XがOR、SRまたはNR2 (ただしRがHまたは適当な保護基を意味する )、YがClでありそしてZがOである場合には、アンモニウムジチオカルバ マートまたはアンモニウムチオカルバマートと反応させて化合物
【0019】
【化15】
【0020】 とし、次に場合によっては保護基を除くことによって残基Xを相応する残基O H、SHまたはNR2 に転化しそして次に適当な塩素化剤と反応させて2−ク ロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールを得るかまたは d)X、YおよびZがClでそして化合物が二重結合を有していない場合には、 式(I)の化合物をチオ尿素と反応させて式
【0021】
【化16】
【0022】 で表されるチアゾリジンとし、次いで脱水素およびジアゾ化することによって 2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールとするかまたは e)XおよびZがClでそしてYがHでありそして化合物がC* とC" との間に 二重結合を有している場合には、酸化剤との反応によって相応するエポキシド に転化し、これを e1 )適当な溶剤中でチオ尿素と反応させて直接的に2−アミノ−5−クロロ メチル−1,3−チアゾールとしおよび/またはXがOR’(ただしR’はH またはC1 〜C6 −アルキルである)である式(V)の化合物とし、次いでジ アゾ化および場合によってはエーテル分解および/または塩素化によって2− クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールに転化するかまたは e2 )c)と同様にアンモニウムジチオカルバマートまたはアンモニウムチオ カルバマートと反応させて2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾー ルとする ことを特徴とする、上記方法に関する。
【0023】 本発明に従ってCCTは、原料化合物として、XがCl、−OR、−SRまた
はNR2 を意味し、その際にRはHまたは適当な保護基であり;YはHまたはC
lでありそしてZはClまたはOを意味する式(I)の化合物から出発すること
によって製造される。その際にC" とZとの間の結合はZがOである場合に二重
結合でありそしてZがClである場合には単一結合であるという条件のもとで、
式(I)の化合物はC* とC" との間またはC" とZとの間に最高1つの二重結
合を有する。式(I)中、残基RはHまたは保護基を意味する。保護基としては
、酸素−、硫黄−または窒素残基を保護するのに適するあらゆる基が適している
。このものは好ましくはC1 〜C6 −アルキル、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、i−ブチル、t−ブチル、ヘキシルまたはフタルイミド基である。
【0024】 変法a): 変法a)では、XおよびYがClをそしてZがOを意味し、その結果式(I)
の出発化合物として2,3−ジクロロプロパナルが使用される。2,3−ジクロ
ロプロパナルは、例えばジクロロメタン中でアクロレインを塩素化することによ
って容易に入手できる。
【0025】 このアルデヒドからCCTへの転化は本発明に従って変法a1 )またはa2
によって行なうことができる。
【0026】 変法a1 ): 変法a1 )の場合には、このアルデヒドを最初にNa−またはNH4 −チオシ
アナートと反応させて式(II) の化合物に転化することができる。その際にこの
チオシアナートはアルデヒドを基準として当量でもまたは過剰量あるいは不足量
でも使用することができる。しかしながらチオシアナートは不足量で使用するの
が特に有利である。この場合、この反応は適当な溶剤中で行なう。溶剤としては
通例の有機溶剤が適する。これらには例えば炭素原子数1〜6のカルボン酸、例
えば蟻酸、醋酸、プロピオン酸等;塩素化された脂肪族および芳香族炭化水素、
例えばメチレンクロライド、トリクロロメタン、トリクロロエチレン、四塩化炭
素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等;アルコール、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、t−ブタノール等;エーテル、例えばジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、t−ブ
チルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等;ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサン等;アミド、例えばN,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等;スルホキシド
、例えばジメチルスルホキシド等およびニトリル、例えばアセトニトリル、プロ
ピオンニトリル等がある。更に水または溶剤/水−混合物も適している。
【0027】 場合によっては、溶剤に相転移触媒を添加するのも有利であり得る。この場合
、添加される相転移触媒の有利な量は0.1〜15モル%である。相転移触媒と
しては例えばクラウンエーテル、第四アンモニウム塩、例えばテトラメチルアン
モニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアン
モニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、並びに第四
ホスホニウム塩が適する。
【0028】 変法a1 )の有利な溶剤はC1 〜C3 −カルボン酸、ニトリル、塩素化脂肪族
炭化水素およびアミドである。特に有利なのは醋酸、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミドおよびメチレンクロライド/クラウンエーテル−混合物である。
【0029】 温度は10〜150℃、好ましくは15〜130℃、特に好ましくは20〜8
0℃である。
【0030】 式に(II)の化合物は新規であり、それ故に本発明の対象の一部でもある。
【0031】 次いで式(II)の化合物を、酸/R’OH−または酸/オルトエステル−混合
物の添加によって10〜100℃の温度で式(III )のアセタールに転化する。
【0032】 酸としては例えばHClまたはp−トルエンスルホン酸が適している。
【0033】 アルコールR’OHとしてはC1 〜C6 −アルコール、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノールが適している。特にエタノールを使用するのが有利であ
る。
【0034】 適するオルトエステルにはオルト蟻酸アルキルエステル、例えばオルト蟻酸メ
チル−または−エチルエステルがある。
【0035】 式(III ) の化合物は新規であり、それ故に本発明の対象の一部でもある。
【0036】 しかしながらアルデヒドは最初に相応するアセタールに転化してもよい。この
転化反応は上記方法と同様に行なう。次いでこのアセタールをNa−またはNH 4 −チオシアナートとの反応によって上記方法と同様にして式(III) の化合物と
する。
【0037】 式(III) の化合物を次に適当な段階、例えば転位反応、アルコール脱離あるい
はエーテル開裂、塩素化剤との反応等によって2−クロロ−5−クロロメチル−
1,3−チアゾールに転化する。
【0038】 更に式(II)のアルデヒドを適当な段階によって直接的に2−クロロ−5−クロ
ロメチル−1,3−チアゾールに転化することも可能である。
【0039】 変法a2 ): 変法a2 )の場合には式(I)のアルデヒドを最初にチオ尿素と反応させて、
式(IVa) のN−[[5−(2−アミノチアゾール)イル]チオ尿素と式(IVb) の
[5−(2−アミノチアゾール)イル]メチルチオホルムアミジンとの化合物混
合物を得る。これらは塩酸塩の状態で生じる。この場合には0.8〜2当量のチ
オ尿素を使用するのが有利である。この反応は変法a1 )の所に記載した適当な
溶剤中で行なう。特にケトン類、例えばメチルイソブチルケトン、アセトンまた
はアルコール類、例えばメタノール、エタノール、ブタノールを使用するのが有
利である。反応温度は15℃から使用溶剤の沸点までの間である。
【0040】 式(IVa) および(IVb) の化合物あるいはそれらの塩酸塩も新規であり、それ故
にこれらも本発明の別の対象でもある。
【0041】 CCTへの転化は相応するチオールあるいはアミンへの塩基分解、続いてのサ
ンドメイヤー(Sandmeyer)ジアゾ化および場合によっては塩素化によって行なう
。サンドメイヤージアゾ化はこの反応にとって通例の反応条件のもとで例えば無
機性または有機性ニトリットで、好ましくは亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸第三
ブチルを用いてHCl(例えばHCl水溶液)またはHClと有機性極性溶剤、
例えばアセトニトリルとの混合物中で場合によっては銅ハロゲン化物触媒の存在
下に行なう。
【0042】 適する塩素化剤は、反応条件のもとで塩素を放出する化合物である。これには
例えばCl2 、スルフリルクロライド、PCl5 、PCl3 、POCl3 等があ
る。
【0043】 塩素化反応の際の操作は一般に通例の方法で行なう。
【0044】 変法b): 変法b)の場合、Xは残基−OR、−SRまたはNR2 を意味し、ただしRは
Hまたは適当な保護基を意味し、YはClでありそしてZはOである。
【0045】 相応するアルデヒドをチオ尿素と反応させて式(V)の化合物を得る。この場
合、チオ尿素は当量、または過剰量または不足量で使用される。チオ尿素をアル
デヒドに対して僅かに不足する量で使用するのが有利である。次いでサンドメイ
ヤー反応によって変法a2 )と同様にアミノ基を塩素原子に交換する。
【0046】 CCTを得るために次いで場合によってはエーテル基を分解しそして相応する
残基を塩素原子で置換する。分解および塩素化はa2 )と同様に実施する。
【0047】 変法c): 変法c)の場合、XはOR、SRまたはNR2 を意味し、ただしRはHまたは
適当な保護基を意味し、YはClでありそしてZがOである。
【0048】 式(I)の相応する化合物をアンモニウムジチオカルバマートまたはアンモニ
ウムチオカルバマートと反応させて、式(IVa) あるいは(IVb) の化合物を得る。
【0049】 溶剤としてはここでも、変法a1 )の所に記載した溶剤が適する。特にアミド
類、アルコール類またはニトリルを使用するのが有利である。中でも反応をDM
F、メタノールまたはエタノール中でまたはアセトニトリル中で行なうのが有利
である。
【0050】 反応温度は0℃から使用溶剤の沸点までの間である。
【0051】 次いで場合によっては残基Xを、保護基を分離するために適当な公知の方法に
よって分離し、それによってそれぞれの相応する残基OH、SHまたはNH2
得られる。保護基次第で分離は例えば酸性、塩基性または水素添加条件のもとで
行なう。
【0052】 CCTをもたらす後続の転化反応は変法a2 )と同様に適当な塩素化剤との反
応によって行なう。
【0053】 変法d): 変法d)の場合、X、YおよびZは全て塩素原子を意味しそしてこの化合物は
二重結合を有していない。従って出発化合物はチオ尿素と反応して式(VII) のチ
アゾリジンをもたらす1,2,3−トリクロロプロパンである。再び、チオ尿素
はトリクロロプロパンを基準として当量、不足量または過剰量使用することがで
きる。溶剤としては、変法a1 )の所に記載した溶剤が適する。反応温度は0℃
から使用溶剤の沸点までの間である。
【0054】 次いでチアゾリジンは芳香族化するための慣用の酸化剤(通例の脱水剤)、例
えば硫黄、クロラニル、DDQ、酸化白金等の添加によって脱水素反応にとって
通例の反応条件のもとで脱水素する。
【0055】 次にサンドメイヤージアゾ化をジアゾ化反応にとって通例の反応条件のもとで
変法a2 )と同様に行い、CCTを得る。
【0056】 変法e): 変法e)の場合、XおよびZは塩素原子で、YはHでありそして化合物がC* とC" との間に二重結合を有している。それ故に出発化合物としては1,3−ジ
クロロ−プロプ−1−エンを使用し、これを適当な酸化剤、例えば過酸、酸/H 2 2 −混合物、無機系または有機系過酸化物またはヒドロペルオキシドを用い
て文献から公知の条件のもとで2−クロロ−3−クロロメチル−オキシランに転
化する。
【0057】 溶剤としてはニトリル、例えばアセトニトリル、または塩素化炭化水素、例え
ばクロロホルム、四塩化炭素、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタンま
たはクロロベンゼンが適している。
【0058】 適する過酸は例えば過醋酸、m−クロロ過安息香酸等である。
【0059】 得られるオキシランあるいはエポキシドを次いで変法e1 )に従って他の変法
と同様にチオ尿素と、適当な溶剤中で反応させて式(V)の化合物を得る。適す
る溶剤はこの場合、変法a1 )の所に記載した溶剤である。変法e1 )の好まし
い溶剤はアルコール、特にメタノール、エタノールおよび第三ブタノール、ケト
ン類、特にアセトン、ニトリル、特にアセトニトリル、エーテル、特にテトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン、アミド類、特にN−メチルピロリドン、水また
は水との混合物、特にアセトン/H2 O−またはアセトニトリル/H2 O−混合
物である。アルコールと他の溶剤との混合物、例えばジクロロメタンとの混合物
も使用することができる。それ故にアルコール、特にメタノールとジクロロメタ
ンとの溶剤混合物も好ましい。溶剤混合物の場合には、後で適当な塩基、例えば
トリアルキルアミンを転化するのが有利であり得る。
【0060】 溶剤の選択次第で直接的に2−アミノ−5−クロロメチル−1,3−チアーゾ
ールがまたは最初にRがR’に等しい式(V)の化合物または2−アミノ−5−
クロロメチル−1,3−チアゾールおよび2−アミノ−5−アルコキシメチル−
1,3−チアゾールおよび/または2−アミノ−5−ヒドロキシメチル−1,3
−チアゾールよりなる混合物が生じる。XがOR’である式(V)の化合物は特
に溶剤としてアルコールを使用した場合に生じる。チア尿素との反応によって得
られる化合物または上記化合物の混合物を次いでジアゾ化および場合によっては
エーテル分解および/または塩素化によってCCTに転化する。この場合、これ
らの段階の順序は変えてもよい。
【0061】 他の変法と同様にジアゾ化によってアミノ基を塩素原子に交換する。
【0062】 第一段階でXがOR’である式(V)の化合物または上記の混合物を得る場合
には、CCTを得るために既に説明した各変法と同様に場合によってはエーテル
基を分解しそして塩素化を実施しなければならない。エーテル分解並びに塩素化
はこの場合、ジアゾ化の前、ジアゾ化に続いてまたは一部、ジアゾ化と同時に行
なってもよい。エーテル分解および塩素化を一つの段階で実施することも可能で
ある。この場合、特にPOCl3 とまたは、場合によってはルイス酸、例えばZ
nCl2 、AlCl3 またはBCl3 と組合せてアセチルクロライドと反応させ
るかまたは、ルイス酸、例えばZnCl2 、AlCl3 またはBCl3 と組合せ
て乾燥HClと反応させて、残基OR’のC1 〜C6 −アルコキシ基を直接的に
即ち一つの段階でClに交換するのが好ましい。
【0063】 残基OR’のC1 〜C6 −アルコキシ基または水酸基を塩素原子に交換するた
めの上述の塩素化段階以外に相応するチアゾール類とチオニルクロライドとの反
応が可能である。
【0064】 変法e2 )によれば、変法c)と同様にアンモニウムジチオカルバマートまた
はアンモニウムチオカルバマートと反応させてCCTを得る。この場合、場合に
よっては変法e1 )と同様に残基Xを分離する必要がない。
【0065】 製造されたCCTの単離および後処理は、通例の方法、例えば選択された製造
変法次第で抽出、蒸留等によって行なう。
【0066】
【実施例】
実施例1:N−[[5−(2−アミノチアゾール)イル]メチル]チオ尿素と
[5−(2−アミノ−チアゾール)イル]メチルチオホルムアミジンとの混合物
の製造 4.8g(37.8mmol)の2,3−ジクロロプロピオンアルデヒドを2
.80g(36.8mmol)のチオ尿素と一緒に25mLの無水エタノール中
で3時間、沸騰するまで加熱する。生じる固体を濾別し、熱いエタノールに一度
および次いでアセトンに二度浸漬処理する。
【0067】 収量:2.05g(理論値の42%) 分析: 1H−NMR(DMSO−d6 ):δ(ppm):9.70(s;1H
;幅広);9.63(s;2H,幅広);9.43(s;2H,幅広);7.4
3(s;1H);4.81(s;2H) 13C−NMR(DMSO−d6 ):δ(ppm):170.7(s);125
.3(d);120.1(s);28.6(t) 元素分析:計算値:C:22.99%、H:3.86%、N:21.54%、 Cl:27.15%、S:24.55% 測定値:C:22.9%、H:3.9%、N:21.4%、 Cl:27.1%、S:24.5% 実施例2:3−クロロ−2−イソチオシアナートプロパナル 方法A: 36.35g(0.29mol)の2,3−ジクロロプロピオナルデヒドおよ
び23.51g(0.29mol)のナトリウムチオシアナートを250mLの
醋酸中で2時間50℃に加熱する。溶剤をストリッピングで除き、残留物を50
0mLのメチレンクロライドにとりそして生じた沈殿物を濾別する。濾液を各2
00mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥しそして溶剤をストリッピング除
去する。
【0068】 収量:32.10g 3−クロロ−2−イソチオシアナートプロパナル:橙黄
色の油(理論値の74%) 方法B: 6.35g(50mmol)の2,3−ジクロロプロピオナルデヒドおよび2
.43g(30mmol)のナトリウムチオシアナートを15mLのアセトニト
リル中で3時間沸騰するまで加熱する。この懸濁液を濾過しそして濾液から溶剤
を除く。残さを50mLのメチレンクロライドに溶解し、不溶成分を濾別しそし
て濾液を各10mLの水で2度洗浄しそして生成物溶液を共沸蒸留によって乾燥
させる。
【0069】 分析: Kp:60〜62℃/1mbar 1H−NMR(CDCl3 ):9.58(s;1H);4.56(t;1H,
J=5.5Hz);4.11(d;2H,J=5.5Hz) 13C−NMR(CDCl3 ):192.9(d);134.3(s,非常に小
さい);60.3(d);47.5(t) 実施例3: 3−クロロ−1,1−ジエトキシ−2−イソチオシアナートプロ
パン 6.75g(45mmol)の3−クロロ−2−イソチオシアナートプロピオ
ナルデヒドを67mLのエタノールに溶解し、67mLの濃塩酸と混合しそして
2時間、沸騰するまで加熱する。この反応溶液を各100mLのメチレンクロラ
イドで4度抽出処理し、一緒にした有機相を水および炭酸水素ナトリウム溶液で
洗浄しそして次に溶剤を留去し、その上で3−クロロ−1,1−ジエトキシ−2
−イソチオシアナートプロパンを得る。
【0070】 分析: 1H−NMR(CDCl3 ):δ(ppm):4.59(d;1H;J=5.
2Hz);4.01〜3.92(m;1H);3.91(t;2H,J=5.7
Hz);3.82〜3.70(m;2H);3.68〜3.56(m;2H);
1.29〜1.18(m;6H) 13C−NMR(CDCl3 ):δ(ppm):102.6(d);66.9(
t);64.3(t);59.8(d);48.0(t);15.5(q) GC/MS:m/z:103、47、75、29、72、27、150、17
8、59、142、152、180 実施例4: 2−クロロ−5−メトキシメチルチアゾール 6mLのメタノール中の2.54g(20.0mmol)の1,3−ジクロロ
プロペンオキシドに、15mLのメタノールに1.29g(17mmol)のチ
オ尿素を溶解した溶液を2℃で滴加し、最初に室温で1時間そして次いで沸点で
更に1時間攪拌する。溶剤を留去し、残さが炭酸水素ナトリウム溶液と第三ブチ
ルメチルエーテルの間を分割しそして中間生成物を徹底して抽出処理する。
【0071】 中間生成物(1.40g)を5mLの塩酸および1.6mLのアセトニトリル
に溶解しそして2℃で0.9g(9.4mmol)の塩化銅(I)と混合し、そ
の後に−8℃〜0℃で、1.6mLのアセトニトリルに1.51g(13.2m
mol)の亜硝酸第三ブチルを溶解した溶液をゆっくり滴加する。その後に0〜
5℃で2時間そして室温で更に1時間攪拌する。
【0072】 反応混合物を濾過し、次いでクロロホルムで徹底的に抽出処理する。有機相を
炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄しそして溶剤を除く。
【0073】 収量:1.31gの2−クロロ−5−メトキシメチルチアゾール:黄色の油(
理論値の40%) 分析: 1H−NMR(CDCl3 ):δ(ppm):7.41(s;1H);4.5
6(s;2H);3.40(s;3H) GC−MS:m/z:163、128、72、57 実施例5:2−クロロ−5−メトキシメチルチアゾールからCCTへの加工 変法A): 実施例4に従って製造した0.1g(0.61mmol)の2−クロロ−5−
メトキシメチルチアゾールを1mLの水、1mLの硫酸および0.5mLの塩酸
よりなる混合物中で室温で5時間および50℃で更に5時間攪拌する。この反応
溶液をトルエンで抽出処理し、抽出液をGC−MSによって分析する。その際に
比較用スペクトルによって最終生成物としてのCCTが疑いもなく同定できる。
【0074】 GC/MS:m/z:128、132、45、163、134、71、29、
72、57、58、39、79、165 方法B: 実施例4に従って製造した2.00g(12.22mmol)の2−クロロ−
5−メトキシメチルチアゾールを4.00g(26.20mmol)のオキシ塩
化リンと一緒に80℃に12時間加熱する。その後に反応混合物を氷水に注ぎそ
してメチレンクロライドで3度抽出処理する。抽出物は比較スペクトルによって
疑いも無く同定されるCCTを主生成物とし含有している。副生成物はGCによ
ると認められない。
【0075】 実施例6:2−クロロ−5−メトキシメチルチアゾール 18mLのメタノール中の7.62g(60.0mmol)の1,3−ジクロ
ロプロペンオキシドに2℃で、50mLのメタノールに3.65g(48mmo
l)のチオ尿素を溶解した溶液を滴加し、次いで沸点で1時間攪拌する。
【0076】 溶剤を留去し、中間生成物(10.1g)を25mLの塩酸および8mLのア
セトニトリルに溶解しそして2℃で4.75g(48mmol)の塩化銅(I)
と混合し、その後に−10℃〜−5℃で、8.2mLのアセトニトリルに6.9
3g(67.2mmol)の亜硝酸第三ブチルを溶解した溶液をゆっくり滴加す
る。その後に室温で3時間攪拌する。
【0077】 反応混合物を濾過し、次いでクロロホルムで徹底的に抽出処理する。有機相を
炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄しそして溶剤を除く。
【0078】 収量:7.05gの2−クロロ−5−メトキシメチルチアゾール:黄色の油(
理論値の90%) 分析: 1H−NMR(CDCl3 ):δ(ppm):7.41(s;1H);4.5
6(s;2H);3.40(s;3H) GC−MS:m/z:163、128、72、57 実施例7:2−クロロ−5−メトキシメチルチアゾールからCCTへの加工 実施例6に従って製造した0.1g(0.61mmol)の2−クロロ−5−
メトキシメチルチアゾールを1mLの水、1mLの硫酸および0.5mLの塩酸
よりなる混合物中で室温で5時間および50℃で更に5時間攪拌する。この反応
溶液をトルエンで抽出処理し、抽出液をGC−MSによって分析する。その際に
比較スペクトルによって最終生成物としてのCCTが疑いもなく同定できる。
【0079】 実施例8: 98.8g(0.89mol)の1,3−ジクロロプロペンを400gの1,
2−ジクロロエタンに溶解しそして155.6g(0.9mol)の乾燥3−ク
ロロ過安息香酸と混合しそして60℃に40時間加熱する。この反応混合物を−
5℃に冷却し、3−クロロ安息香酸を濾別しそして濾液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液および10%濃度ピロ亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄する。水性相をクロロ
ホルムで一度抽出処理し、次いで一緒にした有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過しそして溶剤を留去する。最後に生成物を80〜83℃、60mbarで蒸
留する。
【0080】 収量:84.75gの1、3−ジクロロペルオキシド;無色の液体(理論値の
83%、含有量88%) 次に1.29g(17.0mmol)のチオ尿素および2.54g(17.0
mmol)の88%濃度1,3−ジクロロプロペンオキシドを21mLの1,2
−ジメトキシエタン中で60℃に2時間加熱しそしてその後に溶剤を留去する。
【0081】 粗2−アミノ−5−クロロメチルチアゾールを10mLの濃塩酸および3.4
mLのアセトニトリルに懸濁させそして−13〜−7℃で最初に1.98g(2
0mmol)の塩化銅(I)と混合し、次いで3.4mLのアセトニトリル中の
2.89g(28mmol)の亜硝酸第三ブチルとゆっくり混合しそして室温で
2時間攪拌する。
【0082】 この反応溶液を20mLの水で希釈し、ジクロロメタンで徹底的に抽出処理し
そして最後に溶剤を留去する。37重量%のCCTの他に未だ2−クロロヒドロ
キシメチルチアゾールを含有するこの粗生成物を1mLのチオニルクロライドと
混合しそして室温で1時間攪拌する。この反応溶液を25gの氷で加水分解し、
ジクロロメタンで徹底的に抽出処理しそして最後に溶剤を留去する。
【0083】 収量:2.42gのCCT:褐色の油(52重量%の含有量;理論値の44%
)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),AE,AG,AL,AM,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,CN,CR, CU,CZ,DM,DZ,EE,GD,GE,HR,H U,ID,IL,IN,IS,JP,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,R U,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シルビア・クリヒ オーストリア国、アルテンベルク、ライフ ァイゼンヴェーク、24/5 Fターム(参考) 4C033 AD13 AD17 AD18 4H006 AA01 AB84 TN10 TN30 TN40 4H039 CA70 CD20 【要約の続き】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールの製造
    方法において、式 【化1】 [式中、XはCl、−OR、−SRまたはNR2 を意味し、その際にRはHまた は適当な保護基であり; YはHまたはClでありそして ZはClまたはOを意味する。] で表され、かつ C* とC" との間またはC" とZとの間に最高1つの二重結合を有し、ただしC " とZとの間の結合はZがOである場合に二重結合でありそしてZがClである
    場合に単一結合であることを前提とする式(I)の化合物を、 a)XおよびYがClと等しくそしてZがOである場合には、 a1 )最初にチオシアナートと反応させて式 【化2】 で表される化合物とし、次いで酸/R’OH−混合物(ただしR’はC1 〜C 6 −アルキルである)または酸/オルトエステル−混合物と反応させて式 【化3】 で表される化合物とするかまたは 式(I)の化合物を最初にアセタールに転化しそして次にチオシアナートと反 応させて式(III) で表される化合物とし、これを次に2−クロロ−5−クロロ メチル−1,3−チアゾールに転化するかまたは a2 )チオ尿素と反応させて式 【化4】 の化合物と式 【化5】 の化合物との混合物としそして次いで相応するチオールあるいはアミンに塩基 分解した後にサンドメイヤー(Sandmeyer)ジアゾ化および場合によっては塩素 化剤との反応によって2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールに 転化するかまたは b)XがOR、SRまたはNR2 (ただしRはHまたは適当な保護基を意味する )、YがClでありそしてZがOである場合には、チオ尿素と反応させて式 【化6】 で表される化合物とし、次いでサンドメイヤー反応によってアミノ基を塩素原 子に交換し、次に塩素化および場合によってはエーテル分解によって2−クロ ロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールとするまたは c)XがOR、SRまたはNR2 (ただしRがHまたは適当な保護基を意味する )、YがClでありそしてZがOである場合には、アンモニウムジチオカルバ マートまたはアンモニウムチオカルバマートと反応させて化合物 【化7】 とし、次に場合によっては保護基を除くことによって残基Xを相応する残基O H、SHまたはNR2 に転化しそして次に適当な塩素化剤と反応させて2−ク ロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールを得るかまたは d)X、YおよびZがClでそして化合物が二重結合を有していない場合には、 式(I)の化合物をチオ尿素と反応させて式 【化8】 で表されるチアゾリジンとし、次いで脱水素およびジアゾ化することによって 2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールとするかまたは e)XおよびZがClでそしてYがHでありそして化合物がC* とC" との間に 二重結合を有している場合には、酸化剤との反応によって相応するエポキシド に転化し、これを e1 )適当な溶剤中でチオ尿素と反応させて直接的に2−アミノ−5−クロロ メチル−1,3−チアゾールとしおよび/またはXがOR’(ただしR’はH またはC1 〜C6 −アルキルである)である式(V)の化合物とし、次いでジ アゾ化および場合によってはエーテル分解および/または塩素化によって2− クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールに転化するかまたは e2 )c)と同様にアンモニウムジチオカルバマートまたはアンモニウムチオ カルバマートと反応させて2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾー ルとする ことを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 変法a1 )に従って、最初に2,3−ジクロロプロパナルを
    Na−またはNH4 −チオシアナートと有機溶剤中で場合によっては相転移触媒
    の存在下で反応させ3−クロロ−2−イソチオシアナートプロパナルに転化し、
    次いで3−クロロ−1,1−ジアルコキシ−2−イソチオシアナートプロパンと
    するかまたは最初に2,3−ジクロロプロパナルの相応するアセタールへの転化
    を行い、次いでNa−またはNH4 −チオシアナートと反応させて3−クロロ−
    1,1−ジアルコキシ−2−イソチオシアナートプロパンを得る請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 変法a2 )に従って2,3−ジクロロプロパナールを0.8
    〜2当量のチオ尿素と反応させて式(IVa) および(IVb) の化合物の混合物に転化
    し、その際に式(IVa) および(IVb) の化合物が塩酸塩の状態で生じる請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 変法d)に従って1,2,3−トリクロロプロパンをチオ尿
    素と反応させて式(VII) のチアゾリジンとし、これを酸化剤の添加によって脱水
    素しそして次にジアゾ化する請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 変法e1 )に従って一つの段階でエーテル分解および塩素化
    を行い、その際に式(V)の化合物のC1 〜C6 −アルコキシ基をPOCl3
    たはアセチルクロライドと、場合によってはルイス酸と組合せて反応させるかま
    たは乾燥HClと、ルイス酸と組合せて直接的に塩素原子に交換する請求項1に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 変法e1 )に従って式(V)の化合物のC1 〜C6 −アルコ
    キシ基または式(V)の化合物の水酸基をチオニルクロライドとの反応によって
    塩素に交換する請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に規定する式(II) で表される化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1に規定する式(III) で表される化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1に規定する式(IVa) および(IVb) の化合物およびそ
    れらの塩酸塩。
  10. 【請求項10】 2−クロロ−5−クロロメチル−1,3−チアゾールを製
    造する際に請求項5,6および7の化合物を用いる方法。
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