JP3259206B2 - 2−置換ベンゾ[b]チオフェンの製造法 - Google Patents

2−置換ベンゾ[b]チオフェンの製造法

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JP3259206B2
JP3259206B2 JP26415093A JP26415093A JP3259206B2 JP 3259206 B2 JP3259206 B2 JP 3259206B2 JP 26415093 A JP26415093 A JP 26415093A JP 26415093 A JP26415093 A JP 26415093A JP 3259206 B2 JP3259206 B2 JP 3259206B2
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    • C07D333/70Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen attached in position 2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品の合成中間体等
として有用な2−置換ベンゾ[b]チオフェンの工業的
な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−置換ベンゾ[b]チオフェン
の製造方法としては、ベンゾ[b]チオフェンにブチル
リチウムなどの強塩基を反応させ、アセチルクロリド等
の酸クロリドを反応させ、2−アシルベンゾ[b]チオ
フェンを得る方法が提案されている〔J.Chem.S
oc.,Chem.Comun.,3447(197
1)〕。
【0003】しかしながら上記の方法では、取り扱いの
難しいブチルリチウムを反応させるため工業的に操作が
困難であり、しかも原料のベンゾ[b]チオフェンおよ
びブチルリチウムが高価であるという難点がある。
【0004】また、2−メルカプトベンズアルデヒドに
クロロアセトンその他のα−ハロケトンを反応させ2−
アシルベンゾ[b]チオフェンを得る方法が知られてい
る(Comptes rendus,第234巻,73
6)。
【0005】しかしながらこの方法には、使用する2−
メルカプトベンズアルデヒドの合成が工業的に困難で、
しかも不安定であり、取り扱いも厄介であるという難点
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、工業的でかつ安価な2−置換ベンゾ[b]
チオフェンの製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、2−置換ベ
ンゾ[b]チオフェンの工業的な製造方法について鋭意
検討を重ねたところ、意外にも、工業的に入手の容易な
2−ハロゲノベンズアルデヒドと特定の無機硫黄化合物
を用いて反応混合物を得、次いでこの反応混合物に下記
一般式(化)で表される化合物を反応させ、分子内閉
環させることにより従来の問題点が解決でき、容易に2
−置換ベンゾ[b]チオフェンを得る事ができることを
認め、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、非プロトン性極性溶媒
の存在下、一般式
【化5】 (式中、X はハロゲン原子を表し、Yは水素原子、ハ
ロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、nは1〜
4の整数を表す。)で表される、置換基を有していても
良い2−ハロゲノベンズアルデヒドに一般式
【0009】
【化6】 (式中、Mはアルカリ金属を表し、iは0または1の整
数を表し、jは1以上の整数を表し、kは1〜2の整数
を表す。但し、i+k=2である)で表される化合物と
硫黄、又は一般式(化1)で表される化合物のうちjが
2以上である化合物、とを反応させ、次いで一般式
【0010】
【化7】 (式中、Xはハロゲン原子を表し、Rはアシル基(但
し、一般式(化5)のYが水素原子である場合、アセチ
ル基は除く。)、置換していてもよいアルコキシカルボ
ニル基、置換していてもよいアリールカルボニル基また
はシアノ基を表す。)で表される化合物を反応させ、分
子内閉環させることを特徴とする、一般式
【化8】 (式中、Y、n、Rは前記と同じ意味を表す。但し、Y
が水素原子である場合、Rからアセチル基は除く。)で
表される2−置換ベンゾ[b]チオフェンの製造方法を
提供するものである。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明方法は、非プロトン性極性溶媒の存
在下、一般式(化5)で表される置換基を有しても良い
2−ハロゲノベンズアルデヒド(以下、単に2−ハロ
ゲノベンズアルデヒド類と略記することがある。)に
一般式(化)で表される化合物と硫黄、又は一般式
(化)で表される化合物のうちjが2以上である化合
物、とを反応させることにより反応混合物を得る第1反
応と、この第1反応によって得られた反応混合物に一般
式(化)で表される化合物を反応させて分子内閉環さ
せる第2反応を行い、一般式(化8)で表される2−置
換ベンゾ[b]チオフェンを得るものである。
【0013】まず、本発明方法において第1反応、第2
反応を通して使用する非プロトン性極性溶媒について説
明する。
【0014】本発明方法において第1反応、第2反応を
通して使用する非プロトン性極性溶媒としては、具体的
にはN−メチルピロリドン、N−オクチル−ピロリド
ン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ジエチルアセ
トアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、テトラメチル
ウレア、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、N−メ
チル−N−フェニルホルムアミド等を例示することがで
き、これらの非プロトン性極性溶媒は任意に2種以上を
混合したものも使用できる。
【0015】さらに、本発明方法においては上記の非プ
ロトン性極性溶媒に、反応に不活性な別の溶媒を混合し
た混合溶媒系も反応溶媒として使用でき、混合し得る溶
媒としては例えば芳香族炭化水素系溶媒、具体的にはベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン等を例示することができる。
【0016】本発明方法において、溶媒の使用量は攪拌
が可能な量以上あれば差し支え無いが、通常は、2−ハ
ロゲノベンズアルデヒド類1モルに対して100ml〜3
000mlの範囲で用いられる。
【0017】次に、本発明方法の第1反応について説明
する。
【0018】第1反応において使用する2−ハロゲノベ
ンズアルデヒド類としては、一般式(化5)で表される
化合物であれば良く、ベンズアルデヒドの2位にフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子(以下、ハロゲン原子は同意とする。)が置換し
たベンズアルデヒド類なら使用して差し支えなく、ま
た、そのベンズアルデヒドの3〜6位に例えばハロゲン
原子、ニトロ基、またはシアノ基が1カ所以上導入され
ていてもよい。
【0019】第1反応において使用する一般式(化
で表される化合物のうちjが1であるモノ硫黄化合物と
しては、具体的には硫化カリウム、硫化ナトリウム、水
硫化カリウム、水硫化ナトリウム等のモノ硫黄化合物
を、また、同じくjが2以上であるポリ硫黄化合物とし
ては、具体的にはポリ硫化ナトリウム、ポリ硫化カリウ
ム、より具体的には二硫化ナトリウム、三硫化ナトリウ
ム、四硫化ナトリウム、五硫化ナトリウム、二硫化カリ
ウム、三硫化カリウム、四硫化カリウム、又は五硫化カ
リウム等のポリ硫化ナトリウムまたはポリ硫化カリウム
等のポリ硫黄化合物をそれぞれ例示することができ、一
般式(化)で表される化合物と硫黄との組み合わせと
しては、これらのモノ硫黄化合物またはポリ硫黄化合物
と硫黄との組み合わせを例示することができる。
【0020】所望により、一般式(化)で表される化
合物は2種以上を混用することもできる。
【0021】第1反応において、一般式(化)で表さ
れる化合物と硫黄とを組み合わせて用いる場合の一般式
(化)で表される化合物の使用量は2−ハロゲノベン
ズアルデヒド類1モルに対して通常0.5〜10モル、
好ましくは1〜3.5モルの範囲、硫黄の使用量は2−
ハロゲノベンズアルデヒド類1モルに対して通常10モ
ル以下、好ましくは3.5モル以下の範囲で反応させれ
ば良く、また、硫黄を用いることなく一般式(化)で
表される化合物のうちjが2以上である化合物のみを使
用する際の使用量は2−ハロゲノベンズアルデヒド類1
モルに対して通常0.5〜10モル、好ましくは1〜
3.5モルの範囲で反応させれば良い。
【0022】なお、一般式(化)で表される化合物と
硫黄とを組み合わせて用いる場合は、一般式(化)で
表される化合物と硫黄とを予め非プロトン性極性溶媒中
で室温から50℃の範囲で0.5〜3時間撹拌処理する
のが好ましい。
【0023】なお、第1反応においては、2−ハロゲノ
ベンズアルデヒド類と、一般式(化)で表される化合
物と硫黄、または一般式(化)で表される化合物のう
ちjが2以上である化合物、とはどちらを添加する形態
をとっても良いが、2−ハロゲノベンズアルデヒド類を
添加する形態をとる方が好結果が得られる。
【0024】また、第1反応での反応温度は0℃から用
いた溶媒の沸点までの範囲で任意であるが、好ましくは
0℃〜80℃の範囲であり、反応の終点はガスクロマト
グラフィーにより2−ハロゲノベンズアルデヒド類の消
失を追うことにより確認できるが、通常は反応時間3〜
24時間である。
【0025】続いて、本発明方法の第2反応について説
明する。
【0026】第2反応において用いる一般式(化)で
表される化合物としては、α−ハロカルボニル化合物
類、具体的にはハロゲノアルカン酸エステル化合物、よ
り具体的にはモノクロロ酢酸、モノブロモ酢酸、モノヨ
ード酢酸等のモノハロゲノアルカン酸類の、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ネオペンチル、アミル、イソアミル、te
rt.−アミル、sec.−イソアミル、ヘキシル、ま
たはイソヘキシルエステル等のハロゲノアルカン酸エス
テル化合物、フェナシルハライド系化合物(アリールカ
ルボニルメチルハライド化合物)、より具体的には2−
クロロアセトフェノン、2−クロロアセトナフトン、2
−クロロ−2’−メチルアセトフェノン、2−ブロモア
セトフェノン、2−ブロモアセトナフトン、2−ブロモ
−2’−メチルアセトフェノン、2−ヨードアセトフェ
ノン、2−ヨードアセトナフトン、または2−ヨード−
2’−メチルアセトフェノン等のフェナシルハライド系
化合物(アリールカルボニルメチルハライド化合物)等
のα−ハロカルボニル化合物類;またはハロゲノニトリ
ル化合物、より具体的にはクロロアセトニトリル、ブロ
モアセトニトリル、ヨードアセトニトリル等のハロゲノ
ニトリル化合物を例示することができる。
【0027】また、第2反応における一般式(化)で
表される化合物の使用量は、2−ハロゲノベンズアルデ
ヒド類1モルに対して通常0.5〜10モル、好ましく
は1〜2モルの範囲で反応させれば良い。
【0028】なお、第2反応においては一般式(化
で表される化合物と第1反応で形成させた反応混合物と
はどちらを添加する形態をとっても反応は進行するが、
操作の利便性等の観点から通常は第1反応で使用し、第
1反応での反応混合物が入ったままの反応容器に一般式
(化)で表される化合物を加え、第1反応、第2反応
を連続して同一容器で行う。
【0029】第2反応において、一般式(化)で表さ
れる化合物を第1反応で形成させた反応混合物に作用さ
せる際の温度は特に限定されないが、発熱反応であるか
ら適宜冷却して0〜80℃の範囲で行うのが好ましく、
また作用させる時間は使用する原料化合物、溶媒、反応
温度等の条件にもよるが通常は1〜16時間で目的を達
し得る。
【0030】なお、第2反応において用いる一般式(化
)で表される化合物によっては、置換反応に引き続い
て起きる分子内閉環反応の反応速度が遅い場合がある
が、このようなときには例えばナトリウムメチラート、
ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカ
リ金属アルコラートのような強塩基を加えることで反応
速度を高め、目的閉環体である一般式(化8)で表され
2−置換ベンゾ[b]チオフェンを速やかに得ること
ができる。
【0031】従って、本発明方法における第1反応と第
2反応を通しての反応時間は、使用する化合物、反応条
件等により異なるが、通常は4〜43時間である。
【0032】なお、本発明方法においては、得られた目
的物を適当な溶媒、例えばシクロヘキサン、またはアル
コールと水の混合物等で再結することにより、あるいは
蒸留することにより、より高純度の2−置換ベンゾ
[b]チオフェンを得ることもできる。
【0033】また、得られた2−置換ベンゾ[b]チオ
フェンの2位の置換基がアルコキシカルボニル基または
シアノ基である場合は、これを常法により加水分解する
事により容易にベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン
酸を得ることができ、さらに、このベンゾ[b]チオフ
ェン−2−カルボン酸は、キノリン溶媒中、銅触媒存在
下、200〜300℃程度で加熱、脱炭酸処理すること
により2位に置換基を持たないベンゾ[b]チオフェン
に導くこともできる。また、特に2位の置換基がシアノ
基である場合はこの加水分解条件を適宜変更することに
よってベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸アミド
を製造する事もできる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、工業的に入手の容易な2−ハ
ロゲノベンズアルデヒド類と、一般式(化)で表され
る化合物と硫黄、または一般式(化)で表される化合
物のうちjが2以上である化合物、とを反応させ、次い
で一般式(化)で表される化合物を反応させ、分子内
閉環反応させることを特徴とする、一般式(化8)で表
される2−置換ベンゾ[b]チオフェンの新規な製造方
法を提供するものである。
【0035】従って本発明方法は、工業的に取り扱いの
困難な不安定な原料および中間体を取り扱うことなく、
入手が容易で安価な原料を用い、簡単な操作で、高収率
で2−置換ベンゾ[b]チオフェンが得られるものであ
り、2−置換ベンゾ[b]チオフェンの工業的製造方法
として効果の高いものである。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0037】(実施例1〜2) 攪拌機、温度計、還流冷却器を付けた200ml容の4径
フラスコに無水硫化ナトリウムを11.7g(150ミ
リモル)、硫黄を3.2g(100ミリモル)、N−メ
チルピロリドンを100ml仕込み、室温で1時間攪拌し
た。この混合物に下記(表1)に示す2−ハロゲノベン
ズアルデヒド類100ミリモルを滴下し、室温にて12
時間攪拌した水冷下、反応混合物に、(表1)に示す一
般式(化4)で表される化合物120ミリモルを滴下
し、室温で6時間攪拌した。反応終了後、反応混合物に
ジエチルエーテルを100ml及び水を100ml加え、さ
らに水酸化ナトリウム水溶液で水層のpH>11とした
のち。ジエチルエーテル抽出した。得られたジエチルエ
ーテル層を2回水洗したのち、減圧下でジエチルエーテ
ルを濃縮して2−置換ベンゾ[b]チオフェンを得た。
各々の実施例で使用した2−ハロゲノベンズアルデヒド
類、一般式(化4)で表される化合物、生成物及び収率
を(表1)に示す。
【0038】
【表1】
【0039】(実施例3) 攪拌機、温度計、還流冷却器を取りつけた200ml四径
フラスコ内に無水硫化ナトリウム14.1g、(0.1
8モル)、硫黄5.8g(0.18モル)、ジメチルホ
ルムアミド45mlを仕込み、室温で撹拌したところ発熱
し、液温が45℃まで上昇した。発熱が終了した後、2
−クロロベンズアルデヒド21.1g(0.15モル)
を若干加熱しながら70〜75℃で10分間にわたり滴
下した。さらにその後同温度で4時間攪拌した。反応混
合物を室温まで冷却し、攪拌下、クロロ酢酸メチル1
6.3g(0.15モル)を自然発熱下10分間で滴下
し、その後55〜60℃で1.5時間攪拌した。次にナ
トリウムメトキシド8.1g(0.15モル)を同温度
で加え30分間攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、ベンゾ[b]チオフェン−2−カ
ルボン酸メチルエステルが面積比で86%生成してい
た。このものをさらに1時間攪拌した後、水40mlおよ
び48%水酸化ナトリウム6gを加え、95℃で1.5
時間加熱攪拌して加水分解した。反応終了後、水100
mlで希釈し、さらにトルエン100mlを加え75℃で抽
出操作を行い中性成分を除去した。水層を1lのビーカ
ー内に移し、攪拌しながら95%硫酸22.1g(0.
21モル)を滴下した。析出した結晶を濾過、乾燥し、
17.6gの粗ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン
酸を得た。このものをトルエンで洗浄後、再乾燥し1
7.1gのベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸を
得た。収率64.0%、純度99.7%であった。
【0040】(実施例4) クロロ酢酸メチルの代わりにクロロアセトニトリル1
1.3g(0.15モル)を使用し、また、ナトリウム
メトキシドの使用量を4.1gに変更し、ナトリウムメ
トキシド添加後70℃で3時間加熱攪拌し反応を終了し
た以外は実施例19と同様にして閉環体生成までの反応
を行った。反応混合物を水400ml中に投入し、トルエ
ン300mlで抽出した後トルエン層を水400mlで2回
洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮
し、13.2gの2−シアノベンゾ[b]チオフェンを
得た。(収率55.3%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−155881(JP,A) 特開 平6−157513(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 333/56 C07C 319/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非プロトン性極性溶媒の存在下、一般式 【化1】 (式中、X はハロゲン原子を表し、Yは水素原子、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、nは1以
    上の整数を表す。)で表される、置換基を有していても
    良い2−ハロゲノベンズアルデヒドに、一般式 【化2】 (式中、Mはアルカリ金属を表し、iは0または1の整
    数を表し、jは1以上の整数を表し、kは1〜2の整数
    を表す。但し、i+k=2である)で表される化合物と
    硫黄、又は一般式(化1)で表される化合物のうちjが
    2以上である化合物、とを反応させ、次いで一般式 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を表し、Rはアシル基(但
    し、一般式(化1)のYが水素原子である場合、アセチ
    ル基は除く。)、置換していてもよいアルコキシカルボ
    ニル基、置換していてもよいアリールカルボニル基また
    はシアノ基を表す。)で表される化合物を反応させ、分
    子内閉環させることを特徴とする、一般式 【化4】 (式中、Y、n、Rは前記と同じ意味を表す。但し、Y
    が水素原子である場合、Rからアセチル基は除
    く。)。)で表される2−置換ベンゾ[b]チオフェン
    の製造方法。
JP26415093A 1993-09-27 1993-09-27 2−置換ベンゾ[b]チオフェンの製造法 Expired - Lifetime JP3259206B2 (ja)

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PCT/JP1994/001578 WO1995009165A1 (fr) 1993-09-27 1994-09-26 PROCEDE POUR PRODUIRE DU BENZO[b]THIOPHENE SUBSTITUE EN POSITION 2
EP94927101A EP0671396B1 (en) 1993-09-27 1994-09-26 PROCESS FOR PRODUCING 2-SUBSTITUTED BENZO[b]THIOPHENE
US08/424,504 US5608080A (en) 1993-09-27 1994-09-26 Process for production of 2-substituted benzo[b]thiophene
DE69424646T DE69424646T2 (de) 1993-09-27 1994-09-26 VERFAHREN ZUR HERSTELLUNG VON 2-SUBSTITUIERTEN BENZO[b]THIOPHENEN

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