JPH11215238A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JPH11215238A
JPH11215238A JP2661198A JP2661198A JPH11215238A JP H11215238 A JPH11215238 A JP H11215238A JP 2661198 A JP2661198 A JP 2661198A JP 2661198 A JP2661198 A JP 2661198A JP H11215238 A JPH11215238 A JP H11215238A
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communication terminal
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JP2661198A
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Masataka Nozaki
雅隆 野崎
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最寄りの公衆基地局の回線がビジー状態であ
っても、少ない待ち時間で通信を行うことが可能となる
通信システムを提供する。 【解決手段】 回線がビジー状態のとき、携帯端末から
特定のサービスを受けるための特番発呼が行われたら
(SA3でYES)、公衆基地局から、通話中の携帯端
末に優先接続有り信号を送信し、通話中の携帯端末に、
使用者に通信の終了を喚起する喚起動作を行わせる(S
A5)。通話中のいずれかの携帯端末から、通話を終了
しても構わない旨を示す通話終了信号を受信したら(S
A6でYES)、その携帯端末の通信を切断した後(S
A7)、特番発呼を行った携帯端末の接続処理を行う
(SA8)。また、回線がビジー状態のとき、自己の管
理する携帯端末に対する着呼要求があった場合、所定の
モードが設定されていたら、通話中の使用者に通信の終
了を喚起し、着呼側の携帯端末に使用する回線を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線に接続さ
れた基地局と、この基地局と無線により接続され前記基
地局を介して通信回線に接続される通信端末とからなる
通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PHS(Personal Handyhpone S
ystem)においては、受持ちの無線ゾーンが狭く(10
0m〜300m程度)、かつ管理する回線数が少ない基
地局を多数設け、これら多数の基地局を介して携帯端末
を通信回線網に接続するようになっている。このため、
ある基地局が管理する回線の全てが使用中である場合、
つまりビジー状態にあるときには、通信中の他の携帯端
末が通信を終了して回線が空かない限りは、他の携帯端
末が通信を開始できない構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうしたことから従来
のシステムでは、例えば緊急の用件があり直ちに通信を
行いたいとき、最寄りの基地局がビジー状態であった場
合には、他の携帯端末が通信を終了するのを待たねばな
らないという問題があった。
【0004】また、これとは逆に、例えば急ぎの連絡を
待っているとき、最寄りの基地局がビジー状態にある
と、相手側からの通信を直ちに受けることができないと
いう問題があった。
【0005】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、最寄りの基地局の回線がビジー状態で
あっても、少ない待ち時間で通信を行うことが可能とな
る通信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、通信回線に接続された基
地局と、この基地局と無線により接続され前記基地局を
介して通信回線に接続される通信端末とからなる通信シ
ステムにおいて、前記基地局は、自己が管理するととも
に回線の使用を必要とする所定の通信端末の要求に応じ
て、自己が管理する通信中の他の通信端末に対し、使用
者に通信の終了を喚起する喚起動作を前記他の通信端末
に行わせる制御情報の送信を制御する制御手段を備えた
ものとした。
【0007】かかる構成において、基地局は、自己が管
理するとともに回線の使用を必要とする所定の通信端末
からの要求があると、自己が管理する通信中の他の通信
端末に対し、使用者に通信の終了を喚起する喚起動作を
前記他の通信端末に行わせる。このため、基地局が管理
する回線の全てが使用中、つまりビジー状態であると
き、回線の使用を必要とする所定の通信端末から要求が
あった場合には、通信中の他の通信端末の使用者に対し
て通信の終了を喚起することによりビジー状態の早期解
消が図られる。
【0008】また、請求項2の発明にあっては、通信回
線に接続された基地局と、この基地局と無線により接続
され前記基地局を介して通信回線に接続される通信端末
とからなる通信システムにおいて、前記基地局は、自己
が管理するとともに回線の使用を必要とする所定の通信
端末に割り当てられる特定回線と、前記所定の通信端末
の要求に応じて、当該通信端末を前記特定回線に接続す
る制御手段とを備えたものとした。
【0009】かかる構成において、基地局が管理する回
線の全てが使用中、つまりビジー状態であるときには、
回線の使用を必要とする所定の通信端末から要求があっ
た場合にだけ、その通信端末が特定回線を介して接続さ
れることとなる。
【0010】また、請求項3の発明にあっては、前記所
定の通信端末は、発信側の通信端末であるものとした。
【0011】かかる構成においては、発信側の通信端末
の要求によって、通信中の他の通信端末の使用者に対し
て通信の終了が喚起されたり、特定回線が使用されたり
する。
【0012】また、請求項4の発明にあっては、前記基
地局の制御手段は、発信者の操作に応じて前記発信側の
通信端末から送られた所定の制御要求情報に基づき動作
するものとした。
【0013】かかる構成においては、発信者の通信端末
の操作によって、通信中の他の通信端末の使用者に対し
て通信の終了が喚起されたり、特定回線が使用されたり
する。
【0014】また、請求項5の発明にあっては、前記所
定の通信端末は、着信側の通信端末であるものとした。
【0015】かかる構成においては、着信側の通信端末
の要求によって、通信中の他の通信端末の使用者に対し
て通信の終了が喚起されたり、特定回線が使用されたり
する。
【0016】また、請求項6の発明にあっては、前記基
地局の制御手段は、使用者の操作に応じて前記着信側の
通信端末から送られた所定の制御要求情報に基づき動作
するものとした。
【0017】かかる構成において、受信者の通信端末の
操作によって、通信中の他の通信端末の使用者に対して
通信の終了が喚起されたり、特定回線が使用されたりす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図1はPHSのシステム構成図
であって、図示しない通信回線網に接続された複数の公
衆基地局(PBS)1は、回線制御装置2により制御さ
れている。各々の公衆基地局(或いは自営基地局:以下
同様)1は、自己の受持ちゾーン内にどの携帯端末が存
在するかを常に確認し、携帯端末A〜Dにおける通信を
管理する。また、公衆基地局1は、通話チャンネルとは
別に確保されている制御チャンネルを用い、携帯端末A
〜Dとの間で後述する各種の情報を送受信する。
【0019】図2は、図1における携帯端末D(A〜
C)の構成を示すブロック図である。携帯端末DはPH
S用の電話機であって、一般に普及しているものとほぼ
同様の構成を有している。すなわち携帯端末Dは、アン
テナ11、無線部12、音声変換回路13、スピーカ1
4、マイク15、制御部16、ROM17、RAM1
8、時計部19、キー入力部20、液晶表示部21、録
音メモリ22、電話帳メモリ23を備えている。
【0020】アンテナ11は、公衆基地局1や家庭内等
に設置されている自営基地局との間で、所定の周波数帯
の制御信号及び音声信号を含む送信信号及び受信信号を
送・受信し、前記無線部12からの送信信号の送信及び
受信信号の無線部12への出力を行う。
【0021】無線部12は、周波数変換部及びモデム部
等を備えている。周波数変換部は、モデム部から入力さ
れる送信信号を公衆基地局、自営基地局に無線送信する
ために所定の無線周波数の送信信号に周波数変換してア
ンテナ11から送信したり、アンテナ11により受信し
た受信信号を周波数変換して、モデム部に出力する。
【0022】モデム部は、音声変換回路13から送られ
てくる送信データ列を所定の変調方式により変調送信信
号に変換して周波数変換部に出力し、周波数変換部から
送られてくる中間周波数の受信信号を所定の復調方式に
より受信データ列に変換して音声変換回路13に出力す
る。
【0023】音声変換回路13は、コーディック部及び
TDMA処理部等を備えている。前記コーディック部
は、コーディック部の受信側で、TDMA処理部から送
られてくるADPCM音声データをPCM音声信号に復
号化することにより伸長し、PCMにより音声信号のア
ナログ/ディジタル変換処理を行うとともに、ボリュウ
ム、呼出し音及びトーン信号等の制御を行い、スピーカ
14から出力させる。またコーディック部は、その送信
側でマイク15から入力され、PCM音声信号に変換処
理された音声信号をADPCM音声データに符号化する
ことにより圧縮し、TDMA処理部に出力する。
【0024】TDMA処理部は、TDMA方式により、
無線部12のモデム部から送られてきた所定キャリア上
の物理スロットを抽出して制御情報や音声情報を出力す
るとともに、コーディック部からの音声情報に制御情報
を付加して物理スロットを作成して所定のタイムスロッ
トで無線部12のモデム部に出力するプロトコルフォー
マッタ等を備えており、公衆基地局1や自営基地局との
間で無線通信プロトコルに基づく通信制御シーケンスを
実行する。
【0025】キー入力部20は、テンキーをはじめ、保
留キー、通話キーの他、留守録のセット/リセットを行
うための録音キー、録音内容を再生するための再生キ
ー、各種モードの切替キーといった各種機能キー等を備
えている。液晶表示部21は、液晶表示装置(LCD)
により構成されており、キー入力部20から入力した通
話相手先の電話番号等の各種情報を表示する。
【0026】ROM17には、通信制御プログラム及び
動作制御プログラムが記憶されている。制御部16は、
ROM17に記憶されたプログラムに従いRAM18を
ワークメモリとして使用しながら、携帯端末Dの各種の
動作を制御し、本発明の制御手段として機能する。
【0027】時計部9は、現在時刻を知るためのもので
あり、カレンダー機能を有しており、現在の日付デー
タ、曜日データ、時刻データを制御部16に供給する。
録音メモリ22は、主として留守番電話機能で発信者に
送る応答メッセージ、及び発信者の用件を音声データと
して記憶する。電話帳メモリ23は、予めキー入力部2
0のキー操作によって随時入力された名前データと電話
番号データとからなる電話帳データを記憶するものであ
り、この電話帳データは必要に応じて随時呼び出され
る。
【0028】次に、前述したシステムの動作を図3及び
図4に従って説明する。
【0029】<発呼に関する動作>図3は、公衆基地局
1における発呼要求に対する動作を示すフローチャート
である。すなわち公衆基地局1は、自己が管理する(自
エリア内の)いずれかの携帯端末から発呼要求(リンク
チャネル確立要求)が有ると(SA1でYES)、回線
(通話チャネル)がビジー状態か否かを確認する(SA
2)。ここで、ビジー状態でなければステップSA9へ
進み、発呼端末の通常の接続処理を行う。ビジー状態で
あれば(SA2でYES)、さらに要求された発呼が、
特定のサービスを受けるための特番発呼であるか否かを
判断する。この判断は、発呼端末側の発呼処理において
特番発呼である旨のメッセージ、すなわち本発明の制御
要求情報が制御チャンネルを用いて送られてきたか否か
によって判断し、それが特番発呼でなければその発呼要
求を無効とする(リンクチャネル割当拒否)。
【0030】一方、要求された発呼が特番発呼であれば
(SA3でYES)、発呼端末へ発呼保留信号を送信し
た後(SA4)、話し中の携帯端末へ優先接続有り信号
を送信する(SA5)。この信号は本発明の制御情報で
あって、かかる信号の送信により話し中の携帯端末に、
その使用者に通信の終了を喚起する喚起動作、例えば鳴
動や、LCDへの所定のメッセージの表示、LEDの点
灯表示を行わせる。なお、前述した発呼保留信号と優先
接続有り信号の送信には制御チャンネルが用いられる。
【0031】しかる後、所定時間内に(SA10でN
O)、話し中のいずれかの携帯端末から通話終了信号、
つまり通話を終了しても構わない旨を示す制御情報を受
信したら(SA6でYES)、通話終了信号が受信され
た携帯端末の通信を切断した後(SA7)、発呼端末の
接続処理を行う。これにより、通話チャネルが空き、発
呼端末では通信が可能となる。
【0032】また、ステップSA10の判別結果がNO
であって、所定時間内に、話し中のいずれの携帯端末か
らも通話終了信号が受信できない場合には、発呼端末へ
発呼不能信号、つまり発呼端末に、特番発呼が行えずそ
の発呼が無効となった旨を使用者に報知する報知動作を
行わせる制御情報(リンクチャネル割当拒否)を送信し
(SA11)、発呼要求に対する処理を終了する。
【0033】次に、以上の公衆基地局1の動作に対応す
る携帯端末A〜Dの動作を図4のフローチャートに従っ
て説明する。なお、図中(a)は、携帯端末A,B,C
が公衆基地局1と通信中(通話中又は呼出し音が鳴動
中)であって、回線がビジー状態のときの携帯端末Dの
動作、(b)は、それに対応する例えば携帯端末Bの動
作である。
【0034】すなわち、他の端末、例えば携帯端末B等
が通話中で通話チャネルが一杯のとき(SC1)、携帯
端末Dの使用者が通常の発呼を行うと、それが失敗とな
る(SB2)。次に、これを受けた携帯端末Dの使用者
によって、キー入力部20における所定のキーが操作さ
れて前述した特番発呼が希望されると、携帯端末Dは公
衆基地局1に対して特番発呼である旨のメッセージを送
ることにより、特番発呼を行う(SB3)。
【0035】すると、公衆基地局1から発呼保留信号が
送られ、携帯端末Dでは発呼保留中を示す所定のメッセ
ージを液晶表示部21に表示する(SB3)。また、こ
のとき、携帯端末B側には公衆基地局1から優先接続有
り信号が送信され、携帯端末B側においては、それを使
用者に知らせる表示等が行われる。そして、かかる表示
等に応じて携帯端末Bの使用者が予め決められた所定の
キー操作を行うと、公衆基地局1に通話終了信号が送ら
れ(SC3)、これに伴い、携帯端末Dは優先接続によ
る通信状態へ移行する(SB4)。
【0036】従って、携帯端末Dの使用者は、公衆基地
局1がビジー状態であっても、他の携帯端末A,B,C
の通信が自然に終了するのを待つ場合に比べ、少ない待
ち時間で発信を行うことができる。このため緊急の用件
があり直ちに通信を行いたくとも、それがきないといっ
た事態の発生率を低下させることができ、サービスの向
上を図ることができる。
【0037】なお、前述した特番発呼を行った携帯端末
側の通話料金を通常よりも高額に設定し、前記ステップ
SC3で通話終了信号を発信した携帯端末側の、それま
での通話料金を割引するように設定すれば、通話中の使
用者が通話を終了する確率が上がるため、使用者の待ち
時間をより短くすることができる。
【0038】また、そうした場合には、本実施の形態の
ように、使用者が通信端末の操作により、必要なときに
だけ優先接続が行われるようにしておけば、使用者が無
駄な出費を避けることができ、都合がよい。
【0039】<着呼に関する動作>図5は、公衆基地局
1における着呼要求に対する動作を示すフローチャート
である。公衆基地局1は、自己が管理するいずれかの携
帯端末に対する着呼要求が有ると(SD1でYES)、
回線がビジー状態か否かを確認する(SD2)。ここ
で、ビジー状態でなければステップSD9へ進み、着呼
側端末の通常の接続処理を行う。ビジー状態であれば
(SD2でYES)、着呼側端末へ優先接続着呼信号を
送信した後(SD3)、この送信に対する着呼側端末か
らの優先接続着呼応答信号を受信できたか否かを判別し
(SD4)、受信できなければ、その時点の着呼要求を
無効とする。
【0040】一方、優先接続着呼応答信号を受信した場
合には(SD4でYES)、話し中の携帯端末へ優先接
続有り信号を送信する(SD5)。この信号は本発明の
制御情報であって、かかる信号の送信により話し中の携
帯端末に、その使用者に通信の終了を喚起する喚起動
作、例えば鳴動や、LCDへの所定のメッセージの表
示、LEDの点灯表示を行わせる。なお、前述した各信
号の送信には制御チャンネルが用いられる。
【0041】しかる後、所定時間内に(SD10でN
O)、話し中のいずれかの携帯端末から通話終了信号、
つまり通話を終了しても構わない旨を示す制御情報を受
信したら(SD6でYES)、通話終了信号が受信され
た携帯端末の通信を切断した後(SD7)、着呼側端末
の接続処理を行う。これにより、着呼側端末では通信が
可能となる。
【0042】また、ステップSD10の判別結果がNO
であって、所定時間内に、話し中のいずれの携帯端末か
らも通話終了信号が受信できない場合には、着呼側端末
へ着呼不能信号、つまり着呼側端末に、呼出しがあった
が回線が空かず着呼が行えない旨を使用者に報知する報
知動作を行わせる制御情報を送信し(SD11)、着呼
要求に対する処理を終了する。なお、この場合は、発呼
者側から電話番号情報を受信し、それを着呼側端末に送
り表示させるようにすれば、誰からの電話が受信できな
かったのかを知らせることができる。
【0043】次に、以上の公衆基地局1の動作に対応す
る携帯端末A〜Dの動作を図6のフローチャートに従っ
て説明する。なお、(a)は、携帯端末A,B,Cが公
衆基地局1と通信中(通話中又は呼出し音が鳴動中)で
あって、回線がビジー状態のとき携帯端末Dの動作、
(b)は、それに対応する、例えば携帯端末Bの動作
(b)である。
【0044】すなわち、携帯端末Dにおいて、使用者が
キー入力部20における所定のキーを操作し、着呼時の
優先接続モードが設定されると(SE1)、携帯端末D
は、公衆基地局1から前述した優先接続着呼信号を受信
するまで着信待機中となる(SE2)。この後、携帯端
末Dは、公衆基地局1から優先接続着呼信号を受信する
と(SE2でYES)、公衆基地局1に対して優先接続
着呼応答信号を送信するとともに、優先接続着呼中を示
す所定のメッセージを液晶表示部21に表示する(SE
3)。これに伴い、携帯端末Bでは、その通話中に(S
F1)、公衆基地局1から優先接続有り信号を受信する
こととなり、それを使用者に知らせる表示等が行われる
(SF2)。
【0045】そして、かかる表示等に応じて、携帯端末
Bの使用者が予め決められた所定のキー操作を行うと、
公衆基地局1に通話終了信号が送られ(SF3)、これ
に伴い、携帯端末Dは優先接続による通信状態へ移行す
る(SE4)。
【0046】従って、携帯端末Dの使用者は、公衆基地
局1がビジー状態であっても、他の携帯端末A,B,C
の通信が自然に終了するのを待つ場合に比べ、少ない待
ち時間で着信を行うことができる。このため、急ぎの連
絡を待っているときには、より早く連絡を受けることが
でき、サービスの向上を図ることができる。
【0047】なお、前述した特番発呼を行った場合と同
様に、優先接続モードで着信した携帯端末側の通話料金
を通常よりも高額に設定し、前記ステップSF3で通話
終了信号を発信した携帯端末側の、それまでの通話料金
を割引するように設定すれば、通話中の使用者が通話を
終了する確率が上がるため、着信者の待ち時間をより短
くすることができる。
【0048】また、そうした場合には、本実施の形態の
ように、使用者が通信端末の操作により、必要なときに
だけ優先接続が行われるようにしておけば、使用者が無
駄な出費を避けることができ、都合がよい。
【0049】なお、本実施の形態においては、公衆基地
局1の回線がビジー状態であるとき、自己が管理する携
帯端末から新たな発呼要求があった場合や、自己が管理
する携帯端末に対する着呼要求があった場合に、その時
点で通信中の使用者に通信の終了を喚起するシステムを
示したが、以下のような、システムとしてもよい。
【0050】すなわち、公衆基地局1に、通常使用する
回線とは別に、それらがビジー状態であるとき使用する
特定回線を確保しておき、回線がビジー状態であると
き、携帯端末から前述した特番発呼があった場合や、携
帯端末が前述した優先接続モードを設定されている場合
には、前記特定回線を用いることにより、携帯端末の通
信を可能とするようにしてもよい。かかるシステムにお
いても、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0051】なお、かかるシステムに比べると、本実施
の形態のシステムにあっては、公衆基地局1が管理する
回線数を増やす必要がなく、公衆基地局1の負担が増大
しないという利点がある。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の通信シス
テムにおいては、基地局が管理する回線の全てが使用
中、つまりビジー状態であるとき、回線の使用を必要と
する所定の通信端末から要求があった場合には、通信中
の他の通信端末の使用者に対して通信の終了を喚起する
ことによりビジー状態の早期解消が図られるようにし
た。
【0053】よって、通信端末の使用者は、通信時やそ
れ以前において所定の要求を行うことにより、最寄りの
公衆基地局がビジー状態であっても、少ない待ち時間で
通信を行うことが可能となる。
【0054】また、請求項2の通信システムにおいて
は、基地局が管理する回線の全てが使用中、つまりビジ
ー状態であるときには、回線の使用を必要とする所定の
通信端末から要求があった場合にだけ、その通信端末が
特定回線を介して接続されるようにした。
【0055】よって、通信端末の使用者は、通信時やそ
れ以前において所定の要求を行うことにより、最寄りの
公衆基地局がビジー状態であっても、少ない待ち時間で
通信を行うことが可能となる。
【0056】また、請求項3の通信システムにおいて
は、発信側の通信端末の要求によって、通信中の他の通
信端末の使用者に対して通信の終了が喚起されたり、特
定回線が使用されたりするようにした。
【0057】よって、通信端末の使用者は、通信時やそ
れ以前において所定の要求を行うことにより、最寄りの
公衆基地局がビジー状態であっても、少ない待ち時間で
発信が可能となるため、緊急の用件があり直ちに通信を
行いたくとも、それがきないといった事態の発生率を低
下させることができる。
【0058】また、請求項4の通信システムにおいて
は、発信者の通信端末の操作によって、通信中の他の通
信端末の使用者に対して通信の終了が喚起されたり、特
定回線が使用されたりするようにした。
【0059】よって、通信端末の使用者は、発信に際し
て早期通信を希望するか否かを選択することができるた
め、通信中の他の通信端末の使用者に対して通信の終了
を喚起したり、特定回線を使用するのにサービス料が課
金される場合にあっては、無駄な出費を避けることがで
きる。
【0060】また、請求項5の通信システムにおいて
は、着信側の通信端末の要求によって、通信中の他の通
信端末の使用者に対して通信の終了が喚起されたり、特
定回線が使用されたりするようにした。
【0061】よって、通信端末の使用者は、通信時やそ
れ以前において所定の要求を行うことにより、最寄りの
公衆基地局がビジー状態であっても、少ない待ち時間で
着信が可能となる。その結果、急ぎの連絡を待っている
ときには、より早く連絡を受けることができる。
【0062】また、請求項6の通信システムにおいて
は、受信者の通信端末の操作によって、通信中の他の通
信端末の使用者に対して通信の終了が喚起されたり、特
定回線が使用されたりするようにした。
【0063】よって、通信端末の使用者は、着信に際し
て早期通信を希望するか否かを選択することができるた
め、通信中の他の通信端末の使用者に対して通信の終了
を喚起したり、特定回線を使用するのにサービス料が課
金される場合にあっては、無駄な出費を避けることがで
きる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すPHSのシステム
構成図である。
【図2】同実施の形態における携帯端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】同実施の形態における公衆基地局の発呼要求に
対する動作を示すフローチャートである。
【図4】図3に示した公衆基地局の動作に対応する携帯
端末の動作を示すフローチャートであって、(a)は発
呼側の携帯端末の動作、(b)は通信中の携帯端末の動
作である。
【図5】同実施の形態における公衆基地局の着呼要求に
対する動作を示すフローチャートである。
【図6】図5に示した公衆基地局の動作に対応する携帯
端末の動作を示すフローチャートであって、(a)は着
呼側の携帯端末の動作、(b)は通信中の携帯端末の動
作である。
【符号の説明】
1 公衆基地局 2 回線制御装置 12 無線部 16 制御部 17 ROM 18 RAM 20 キー入力部 21 液晶表示部 A〜D 携帯端末

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線に接続された基地局と、この基
    地局と無線により接続され前記基地局を介して通信回線
    に接続される通信端末とからなる通信システムにおい
    て、 前記基地局は、自己が管理するとともに回線の使用を必
    要とする所定の通信端末の要求に応じて、自己が管理す
    る通信中の他の通信端末に対し、使用者に通信の終了を
    喚起する喚起動作を前記他の通信端末に行わせる制御情
    報の送信を制御する制御手段を備えたことを特徴とする
    通信システム。
  2. 【請求項2】 通信回線に接続された基地局と、この基
    地局と無線により接続され前記基地局を介して通信回線
    に接続される通信端末とからなる通信システムにおい
    て、 前記基地局は、 自己が管理するとともに回線の使用を必要とする所定の
    通信端末に割り当てられる特定回線と、 前記所定の通信端末の要求に応じて、当該通信端末を前
    記特定回線に接続する制御手段とを備えたことを特徴と
    する通信システム。
  3. 【請求項3】 前記所定の通信端末は、発信側の通信端
    末であることを特徴とする請求項1又は2記載の通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記基地局の制御手段は、使用者の操作
    に応じて前記発信側の通信端末から送られた所定の制御
    要求情報に基づき動作することを特徴とする請求項3記
    載の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記所定の通信端末は、着信側の通信端
    末であることを特徴とする請求項1又は2記載の通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記基地局の制御手段は、使用者の操作
    に応じて前記着信側の通信端末から送られた所定の制御
    要求情報に基づき動作することを特徴とする請求項5記
    載の通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6850599B2 (en) 2002-03-08 2005-02-01 Sharp Kabushiki Kaisha Communication system and communication control apparatus

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