JPH11213674A - 電圧供給回路 - Google Patents

電圧供給回路

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JPH11213674A
JPH11213674A JP10009032A JP903298A JPH11213674A JP H11213674 A JPH11213674 A JP H11213674A JP 10009032 A JP10009032 A JP 10009032A JP 903298 A JP903298 A JP 903298A JP H11213674 A JPH11213674 A JP H11213674A
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voltage
signal
circuit
level
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JP10009032A
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Yoshifumi Miyajima
良文 宮島
Patrick Chuang
チュアン パトリック
Hisanobu Tsukasaki
久暢 塚崎
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧化におけるメモリセルのデータ保
持特性の低下を回避でき、安定したメモリアクセスを実
現できる電圧供給回路を実現する。 【解決手段】 ATD20はアドレスの変化を検出し、パルス
信号Scを発生し、制御回路50は信号Scの終了タイ
ミングに応じてパルス信号Sdを発生し、昇圧回路60
に出力する。昇圧回路60は、信号Sdがアクティブ期
間中に昇圧電圧を発生しデコーダ30に出力する。デコ
ーダ30は、アドレスに応じて選択されたワード線に接
続された出力用トランジスタの制御ゲートを第1の電圧
レベルに保持したあと、昇圧電圧を第1の拡散層に入力
することにより、制御ゲートと当該第1の拡散層間の容
量結合により制御ゲートを第1の電圧レベルより昇圧電
圧分だけ高い第2の電圧レベルに保持し、これにより第
2の拡散層に昇圧電圧を出力し、第2の拡散層に接続さ
れたワード線を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、例え
ば、非同期型SRAM(Static random access memory
)のワード線に所定の駆動電圧を供給する電圧供給回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低電源電圧化に伴い、昇圧回路技
術を用いて動作の安定性を向上させる非同期型のSRA
Mの開発が進められている。SRAMのメモリセルにお
いては、低電源電圧で動作するとき、記憶データの保持
特性が不安定となりがちであり、これを回避するため
に、通常、昇圧回路を用いて電源電圧より高い電圧を発
生し、選択ワード線に印加するなどの対策が講じられて
いる。
【0003】図12はSRAMのメモリセルの一構成例
を示す回路図である。ここでは、高抵抗負荷型SRAM
のメモリセルを例示している。図示のように、高抵抗負
荷型SRAMのメモリセルMCは、nMOSトランジス
タTR1 ,TR2 ,TR3 ,TR4 および抵抗素子
1 ,R2 により構成されている。抵抗素子R1 とR2
は、例えば、ポリシリコンからなる高抵抗であり、トラ
ンジスタTR1 ,TR2 の負荷素子をそれぞれ構成して
いる。メモリセルMCにおいて、ノードN1 とN2 が記
憶ノードを構成しており、記憶ノードN1 とN2 がそれ
ぞれトランジスタTR3 ,TR4 を介して、ビット線B
Lおよびビット補線/BLに接続されている。トランジ
スタTR3 ,TR4 のゲートがワード線WLに接続さ
れ、ワード線WLに印加されている電圧に応じて、オン
/オフ状態が制御される。なお、トランジスタTR3
TR4 アクセストランジスタとも呼ばれている。書き込
み動作により、記憶ノードN1 ,N2 は書き込みデータ
に応じたレベルに設定される。
【0004】例えば、書き込みデータに応じて、ビット
線BLがハイレベル、例えば、電源電圧VCCに設定さ
れ、ビット補線/BLにローレベル、例えば、接地電位
GNDに設定される。ビット線BLおよびビット補線の
電位が確定したあと、デコーダにより、ワード線WLが
ハイレベルに設定されるので、アクセストランジスタT
3 とTR4 がオン状態に保持される。このため、ビッ
ト線BLおよびビット補線/BLの電位がそれぞれ記憶
ノードN1 およびN2 に出力される。上述した状況にお
いて、記憶ノードN1 がハイレベル、記憶ノードN2
ローレベルにそれぞれ設定される。記憶ノードN1 およ
びN2 の電位が確定したあと、ワード線WLがローレベ
ルに切り換えられ、トランジスタTR3 とTR4 がオフ
状態に保持され、記憶ノードN1 およびN2 の電位がメ
モリセルMCにより保持される。ここで、記憶ノードN
1 がハイレベル、記憶ノードN2 がローレベル状態をデ
ータの“1”に対応させ、記憶ノードN1 がローレベ
ル、記憶ノードN2 がハイレベルの状態をデータの
“0”に対応させると、メモリセルMCにより、1ビッ
トの情報を記憶することができる。さらに、記憶ノード
のレベルが保持されるので、これらの記憶ノードのレベ
ルに応じた情報が次回の書き換えが行われるまで、メモ
リセルMCにより記憶される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したS
RAMのメモリセルMCにおいては、低電源電圧化に伴
い、データ書き込みが不確実となり、またはデータ保持
特性が不安定になるという不利益がある。低電源電圧化
により、書き込み時に選択されたワード線に印加されて
いる電圧信号のレベルが低下し、これに伴ってメモリセ
ルの記憶ノードに印加される信号電圧も低くなる。例え
ば、書き込み時に書き込みデータに応じてビット線BL
が電源電圧VCCレベルに保持され、選択されたワード線
に電源電圧VCCレベルの書き込みパルスが印加される
と、記憶ノードN1 に、(VCC−VTH)レベルの電圧が
印加される。ここで、VTHは、基板バイアス効果を含む
トランジスタTR3 のしきい値電圧である。電源電圧V
CCが低下することに伴い、アクセストランジスタT
3 ,TR4 のしきい値電圧VTHによる電圧損失分が相
対的に大きくなる。このため、電源電圧VCCが低くなる
と、記憶ノードN1 が設定される電圧レベルも低くな
り、メモリセルのデータ保持特性が不安定となる。
【0006】また、読み出し時には、ビット線BLまた
はビット補線/BLに大きな動作電圧を取り出すことが
できなくなるので、ビット線BLおよびビット補線/B
Lに接続されているセンスアンプなどの増幅回路の動作
安定性が低下し、誤動作が発生し易くなり、読み出しデ
ータに誤りが生じる可能性がある。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、昇圧回路を用いて電源電圧より
高い駆動電圧を発生し、メモリセルアレイに供給するこ
とにより、低電源電圧におけるメモリセルのデータ保持
特性の低下を回避でき、安定した動作特性を有する電圧
供給回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、入力アドレスの変化に応じて電源電圧と
異なるレベルの電圧を発生する電圧供給回路であって、
上記入力アドレスの変化を検出したとき、当該アドレス
変化より所定の時間を経過してから所定の幅を有するパ
ルス信号を生成する制御回路と、上記制御回路からの上
記パルス信号に応じて昇圧動作を行い、電源電圧と異な
るレベルの昇圧電圧を発生する昇圧回路と、上記入力ア
ドレスの変化に応じて、制御電極が第1の電圧に保持さ
れたあと、上記昇圧電圧が第1の拡散層に印加され、制
御ゲートと上記第1の拡散層間の容量結合により、上記
制御ゲートがほぼ上記第1の電圧より上記昇圧電圧分だ
け高い第2の電圧に保持され、第2の拡散層に上記昇圧
電圧が供給される電圧出力用トランジスタとを有する。
【0009】また、本発明では、好適には上記電圧出力
用トランジスタの上記第2の拡散層に、ワード線が接続
されており、さらに、当該ワード線に例えば、SRAM
のメモリセルが複数接続されている。メモリアクセス時
に上記昇圧電圧がワード線駆動電圧として選択ワード線
に印加される。
【0010】また、本発明では、好適には上記制御回路
に、上記アドレス遷移検出回路の出力信号の終了タイミ
ングに応じて所定の遅延時間を与える遅延回路を有し、
上記制御回路は、上記アドレス遷移検出回路の出力信号
の終了タイミングに応じて出力信号を第1のレベルから
第2のレベルに切り換え、上記遅延回路の出力信号に応
じて上記出力信号を上記第2のレベルから上記第1のレ
ベルに切り換える。
【0011】さらに、本発明では、好適には上記昇圧回
路は、上記制御回路の上記出力信号が上記第2のレベル
に保持されているとき、昇圧動作を行い、上記電源電圧
と異なるレベルを有する上記昇圧電圧を発生する。
【0012】本発明によれば、例えば、非同期型のSR
AMにおいて、入力アドレスの変化を検出するアドレス
遷移検出回路が設けられ、アドレスの変化が検出された
とき、それを示すアドレス変化信号が出力される。当該
アドレス変化信号の終了タイミングに応じて制御回路に
より所定の幅を持つパルス信号が発生され、昇圧回路の
制御信号として昇圧回路に入力される。昇圧回路は、制
御回路からのパルス信号のアクティブ期間中に昇圧動作
が行われ、電源電圧異なるレベル、例えば、電源電圧よ
り高い昇圧電圧が発生される。電圧出力用トランジスタ
においては、上記アドレスの変化に応じて制御ゲートが
第1の電圧レベル、例えば、電源電圧またはそれに近い
レベルにチャージされる。チャージが十分に行われたと
き、一方の拡散層に上記昇圧電圧が印加されるので、制
御ゲートと当該拡散層間の容量結合により制御ゲートが
上記第1の電圧よりほぼ昇圧電圧分だけ高いレベルに保
持される。このため、第2の拡散層に昇圧電圧とほぼ同
レベルが電圧が出力され、選択ワード線に当該昇圧電圧
が印加される。
【0013】これにより、低電源電圧動作の場合、選択
ワード線に電源電圧と異なるレベル、例えば、電源電圧
より高いレベルを有する昇圧電圧が供給されるので、選
択メモリセルにおける書き込み動作が確実に行われ、低
電源電圧化によるメモリセルのデータ保持特性の低下が
回避できる。
【0014】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係る電圧供給回路の第1の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態の電圧供給
回路は、アドレスバッファ10、アドレス遷移検出回路
(ATD)20、デコーダ30、メモリセルアレイ4
0、制御回路50および昇圧回路60により構成されて
いる。
【0015】アドレスバッファ10は、外部から入力さ
れた、例えば、(m+1)ビットのアドレス信号を受け
て、それを保持する。保持したアドレス信号がATD2
0およびデコーダ30にそれぞれ出力される。
【0016】ATD20は、アドレス信号の変化を検出
したとき、それを示す検出信号、例えば、パルス信号S
cを出力する。ATD20は、例えば、(m+1)ビッ
トのアドレス信号を保持する(m+1)個のレジスタと
比較回路により構成され、各レジスタには、前回のアド
レス信号の各ビットをそれぞれ保持する。比較回路によ
り、保持された前回のアドレス信号とアドレスバッファ
10から入力された今回のアドレスとを比較し、アドレ
ス信号が変化した、即ち、前回のアドレス信号と今回の
アドレス信号が一致していないとき、所定の幅を持つパ
ルス信号Scを発生し、制御回路50に出力する。
【0017】なお、本発明にかかるSRAMは、非同期
型であり、システム全体の動作が共通のシステムクロッ
ク信号により制御される同期型とは異なり、メモリの動
作が所定のシーケンスに従って行われるので、書き込み
および読み出しなどのメモリアクセスを制御するため
に、アドレスの変化を検出し、それに従いそれぞれの動
作を制御する必要があるので、通常非同期型SRAMに
は、ATDが設けられている。
【0018】制御回路50は、ATD20からのパルス
信号Scを受けて動作し、昇圧回路60の昇圧動作を制
御する制御信号Sdを発生する。具体的には、ATD2
0からアドレス信号の変化を示すパルス信号Scが入力
されたとき、制御回路50はパルス信号Scのタイミン
グに応じて一定の幅を持つ制御信号Sdを発生し、当該
制御信号Sdにより、昇圧回路60の昇圧動作を制御す
る。また、アドレス信号にアドレススキューが生じたと
き、昇圧回路60の誤動作を回避させるため、制御信号
Sdの波形を制御する。なお、制御回路50の回路構成
および動作について、後程具体的な回路図を用いてさら
に詳細に説明する。
【0019】昇圧回路60は、制御回路50からの制御
信号Sdにより制御され、所定のタイミングで高電圧、
例えば、電源電圧VCCより高いレベルの電圧信号Seを
発生し、デコーダ30に供給する。
【0020】デコーダ30は、アドレスバッファ10か
らのアドレス信号Saに応じて、複数のワード線、例え
ば、(n+1)本のワード線WL0,WL1,…,WL
nから一つを選択して、選択したワード線に昇圧回路6
0で供給された高電圧を印加する。
【0021】メモリセルアレイ40は、例えば、行列状
に配置されている複数のメモリセルにより構成されてい
る。メモリセルは、例えば、図12に示す高抵抗負荷型
SRAMのメモリセルであり、複数のメモリセルが行列
状に配置され、各行のメモリセルが同じワード線に接続
され、各列のメモリセルが同じビット線BLおよびビッ
ト補線/BLに接続されている。このように構成されて
いるメモリセルアレイ40においては、デコーダ30に
より選択されたワード線に接続されているメモリセルが
選択される。読み出しまたは書き込み時に、選択された
メモリセルに対して、データの読み出しまたは書き込み
が行われる。
【0022】以下、具体的な回路例に基づき、本実施形
態の電圧供給回路の各部分回路の構成およびそれぞれの
動作について説明する。図2は、制御回路50の一構成
例を示している。図示のように、本例の制御回路50
は、インバータ51〜56およびNANDゲート57,
58,59により構成されている。
【0023】インバータ51と52は直列に接続され、
インバータ51の入力端子は、ATD20の出力端子に
接続され、ATD20からアドレスの変化を示すパルス
信号Scが入力される。インバータ52の出力端子か
ら、パルス信号Scより遅延したパルス信号S52が出
力される。インバータ53の入力端子は、インバータ5
2の出力端子に接続され、出力端子は、NANDゲート
57の一方の入力端子に接続されている。NANDゲー
ト57の他方の入力端子は、インバータ52の出力端子
に接続されている。
【0024】インバータ54と55が直列に接続され、
インバータ54の入力端子は、NANDゲート57の出
力端子に接続され、インバータ55の出力端子は、NA
NDゲート58の一方の入力端子に接続されている。N
ANDゲート58の他方の入力端子は、NANDゲート
57の出力端子に接続されている。NANDゲート59
の一方の入力端子は、NANDゲート58の出力端子に
接続され、他方の入力端子はインバータ51の入力端子
に接続されている。
【0025】図3は、制御回路50の動作を示す波形図
である。以下、図2および図3を参照しながら、制御回
路50の動作について説明する。図3に示すように、A
TD20からのパルス信号Scは、一定の幅を持つ負の
パルス信号である。図2に示すように、インバータ51
〜55とNANDゲート57,58により、遅延回路D
LYが構成されている。当該遅延回路DLYにより、入
力されたパルス信号Scの立ち上がりエッジに応じて一
定の幅を有するパルス信号S58が発生され、NAND
ゲート59の一方の入力端子に入力される。遅延回路D
LYにおいて、直列接続されているインバータ51と5
2により、入力したパルス信号Scが遅延され、遅延信
号S52がインバータ52により出力される。遅延信号
S52がインバータ53およびNANDゲート57にそ
れぞれ入力される。これにより、パルス信号Scの立ち
上がりエッジに応じて、インバータ53の遅延時間分の
幅を持つパルス信号S57がNANDゲート57により
出力される。
【0026】NANDゲート57の出力信号S57が直
列に接続されているインバータ54と55によりさらに
遅延され、信号S57とともにNANDゲート58に入
力される。図3に示すように、NANDゲート58より
所定のパルス幅を有するパルス信号S58が出力され
る。パルス信号S58は、遅延回路DLYの出力信号と
して、ATD20からのパルス信号ScとともにNAN
Dゲート59に入力される。
【0027】NANDゲート59により、パルス信号S
58とほぼ同じ幅を有する負のパルス信号S59が出力
され、負のパルス信号S59がさらにインバータ56に
入力され、インバータ56により同じパルス幅を持つ正
のパルス信号Sdが出力される。パルス信号Sdは昇圧
回路60に入力され、昇圧回路60の昇圧動作が制御さ
れる。なお、ATD20からのパルス信号ScがNAN
Dゲート59に入力されるので、制御回路50の出力信
号Sdが、パルス信号Scの立ち下がりエッジに応じて
リセットされる。例えば、制御回路50の出力信号Sd
がハイレベルに保持されているとき、入力信号Scがロ
ーレベルに切り換わったとき、NANDゲート59の出
力信号S59がローレベルからハイレベルに切り換えら
れるので、インバータ56の出力信号、即ち、制御回路
50の出力信号Sdがハイレベルからローレベルに切り
換えられ、リセットされる。
【0028】図4は、昇圧回路60の一構成例を示す回
路図である。図示のように、昇圧回路60は、インバー
タ61,62、キャパシタC1およびnMOSトランジ
スタ63により構成されている。インバータ61,62
およびキャパシタC1は、昇圧回路60の入力端子とノ
ードND1との間に直列に接続されている。トランジス
タ63のソースとゲートはともに電源電圧VCCに接続さ
れ、ドレインはノードND1に接続されている。ノード
ND1は、昇圧回路60の出力端子に接続されている。
【0029】昇圧回路60の入力端子に、制御回路50
からのパルス信号Sdが入力される。パルスの入力がな
いとき、インバータ62の出力端子がローレベル、例え
ば、接地電位GNDレベルに保持され、ノードND1が
ダイオード接続されたnMOSトランジスタ63によ
り、電源電圧VCCよりトランジスタのしきい値電圧VTH
分低い電圧に保持されるので、キャパシタC1は、(V
CC−VTH)にチャージされる。
【0030】昇圧回路60の入力端子からパルス信号S
dが入力されると、インバータ62の出力端子がハイレ
ベル、例えば、電源電圧VCCレベルに保持される。キャ
パシタC1の容量結合によって、ノードND1がほぼ
(2VCC−Vth)に持ち上げられる。以下、昇圧回路6
0により発生された電圧(2VCC−Vth)を昇圧電圧V
B という。即ち、昇圧回路60にパルス信号Sdが入力
されると、昇圧電圧VBのレベルを持つ信号Seが出力
され、それ以外の場合に、信号Seが、例えば、電源電
圧VCCよりトランジスタ63のしきい値電圧VTH分低く
なる電圧(VCC−VTH)に保持される。
【0031】昇圧電圧VB はデコーダ30に供給され
る。デコーダ30は、アドレスバッファ10から入力さ
れたアドレス信号Saに応じて、(n+1)本のワード
線WL0,WL1,…,WLnから一本を選択して、選
択されたワード線に昇圧電圧VB が印加される。このた
め、低電源電圧で動作する場合でも、昇圧回路60から
昇圧電圧VB が供給され、選択ワード線に印加されるの
で、メモリセルにおいてデータの書き込みおよび読み出
し動作の確実に行われ、低電源電圧化によるメモリセル
のデータ保持特性の低下が回避される。
【0032】図5はデコーダ30の部分回路であり、ワ
ード線駆動回路30iの構成を示す回路図である。図示
のように、デコーダの部分回路30iは、インバータ3
1,32,33,34およびnMOSトランジスタ35
と36により構成されている。インバータ31〜34
は、デコーダされた信号Saiの入力端子とトランジスタ
35の一方の拡散層との間に直列に接続されている。ト
ランジスタ35の他方の拡散層は、トランジスタ36の
ゲートに接続され、ゲートが電源電圧VCCに接続されて
いる。トランジスタ36の一方の拡散層は、昇圧回路か
らの信号Seの入力端子に接続され、他方の拡散層から
の出力信号Sbiは、例えば、ワード線WL0,WL1,
…,WLnの何れかに接続されている。
【0033】図1に示すデコーダ30は、例えば、(n
+1)個の部分回路30i(i=0,1,…,n)によ
り構成されている。各部分回路30iの入力端子には、
例えば、図示していないプリデコーダで生成されたプリ
デコード信号Saiが入力される。さらに、各部分回路3
0iには、昇圧回路60からの昇圧信号Seが供給され
る。なお、プリデコード信号Saiは、アドレスバッファ
10からのアドレス信号Saに応じて、ハイレベル、例
えば電源電圧VCCレベルまたはローレベル、例えば接地
電位GNDレベルの何れかに設定されている。
【0034】図6は、デコーダ30が動作するときの信
号波形を示している。以下、図6を参照しつつ、図5に
示すデコーダの部分回路30iの動作を説明する。プリ
デコード信号Saiがローレベルのとき、インバータ34
の出力端子もローレベルに保持される。トランジスタ3
5のゲートが電源電圧VCCに接続されているので、この
とき、トランジスタ35のチャネル領域がローレベル、
例えば、接地電位GNDレベルに保持される。即ち、ト
ランジスタ36のゲートに印加される信号Sfiがローレ
ベルに保持される。
【0035】プリデコード信号Saiがハイレベルのと
き、インバータ34の出力端子もハイレベル、例えば、
電源電圧VCCレベルに保持される。このとき、トランジ
スタ36のゲートに印加される信号Sfiは、電源電圧V
CCよりトランジスタ35のしきい値電圧VTH分だけ低い
電圧(VCC−VTH)に保持される。
【0036】プリデコード信号Saiが立ち上がりエッジ
から、時間Δtが経過したとき、昇圧回路60からの昇
圧信号Seが立ち上がり、ローレベルから昇圧電圧VB
レベルに切り換わる。トランジスタ36の拡散層とゲー
ト電極間の結合容量(カップリング容量)により、トラ
ンジスタ36のゲートが(VB +VCC−VTH)レベルに
保持される。即ち、信号Sfiのレベルが(VB +VCC
TH)に保持されている。
【0037】この結果、トランジスタ36がオン状態と
なり、その他方の拡散層から昇圧電圧VB レベルの信号
biが出力される。この昇圧された信号Sbiがワード線
WLiに印加されるので、低電源電圧動作時でも、メモ
リセルのデータ書き込みが確実に行われ、データ保持特
性の低下が回避される。
【0038】なお、上述したプリデコード信号Saiの立
ち上がりエッジから、昇圧信号Seの立ち上がりエッジ
までの遅延時間Δtは、図1に示す制御回路50にある
遅延回路DLYの遅延時間により設定される。本実施形
態の部分回路30iにおいては、プリデコード信号Sai
が立ち上がってから、昇圧信号Seがそれに続いて立ち
上がることが、選択ワード線に昇圧電圧VB レベルの電
圧を印加させる動作条件である。この条件が満足される
と、トランジスタ36のゲート電極が予め(VCC
TH)レベルに充電され、そして、十分な充電が行われ
たとき、昇圧電圧VB がトランジスタ36の一方の拡散
層に印加されると、他方の拡散層から、昇圧電圧VB
ベルのパルス信号Sbiが得られる。
【0039】図7〜9は、本実施形態の電圧供給回路の
動作を示す波形図である。以下、これらの波形図を参照
しつつ、本実施形態の電圧供給回路の動作を説明し、さ
らに、アドレススキューが発生した場合の回路動作に基
づき、アドレススキューによる誤動作を回避する原理に
ついて説明する。
【0040】図7に示すように、アドレス信号A0〜A
mが変化したとき、複数ビットからなるプリデコード信
号の内、例えば、プリデコード信号Saiのレベルが変化
し、ローレベルからハイレベルに切り換えられる。一
方、ATD20により、アドレス信号のレベル変化が検
出されると、それを示すアドレス変化信号Scが出力さ
れる。図示のように、信号Scは、所定の幅を持つ負の
パルス信号である。
【0041】パルス信号Scが制御回路50に入力され
る。制御回路50により、所定の幅を持つパルス信号S
dが発生され、昇圧回路60に供給される。当該制御信
号Sdが昇圧回路60の昇圧動作タイミングを制御する
制御信号となる。即ち、制御信号Sdがハイレベルに保
持されているとき、昇圧回路60から昇圧電圧VB レベ
ルの昇圧電圧が出力され、それ以外のとき、昇圧回路の
出力信号Seがローレベル、例えば、接地電位GNDレ
ベルに保持される。
【0042】図7では、ATD20からのパルス信号S
cの立ち下がりエッジで制御信号Sdを発生するタイミ
ングを示している。図示のように、このような制御にお
いては、アドレスが変化することでATD20により、
信号Scがローレベルに切り換えられる。制御回路50
において、信号Scの立ち下がりエッジに応じて昇圧動
作を制御する信号Sdを発生させるので、アドレスの変
化が発生してから時間T2を経過したとき、制御信号S
dがローレベルからハイレベルに切り換えられる。
【0043】一方、デコーダ30において、アドレスの
変化に応じて、例えば、複数ビットのプリデコード信号
のレベルが改めて設定される。例えば、(n+1)ビッ
トのプリデコード信号のうち、プリデコード信号Sai
ローレベルからハイレベルにセットされる。図5に示す
ように、プリデコード信号Saiを受けて動作する部分回
路30iにおいて、プリデコード信号Saiの立ち上がり
エッジに応じて、トランジスタ36のゲート電極が(V
CC−VTH)レベルに充電される。そして、制御回路50
からの制御信号Sdが立ち上がったとき、部分回路30
iから昇圧電圧VB レベルの信号Sbiが出力され、選択
されたワード線に昇圧電圧VB のパルスが印加される。
【0044】図7に示すように、プリデコード信号Sai
の立ち上がりエッジから制御回路の出力信号Sdの立ち
上がりエッジまでに、十分の時間間隔T1が保たれれ
ば、昇圧電圧VB が選択ワード線に正常に印加される。
しかし、アドレススキューが生じた場合に、即ち、アド
レス更新のとき、複数のビットからなるアドレス信号の
各ビットが同時にレベル変化せず、所定の時間内に前後
してレベルが更新された場合に、図示のように、ATD
20の出力信号Scの立ち下がりエッジで昇圧回路60
の昇圧動作を制御すると、レベル変化が遅いアドレスビ
ットに応じたプリデコード信号Saiの立ち上がりエッジ
も遅れて、制御信号Sdの立ち上がりエッジより遅れる
ことがある。この場合に、プリデコード信号Saiにより
制御される部分回路30iにおいて、トランジスタ36
のゲート電極が十分に(VCC−VTH)レベルに充電され
る前に、昇圧信号Seが昇圧電圧VB レベルに立ち上が
る。この結果、選択ワード線へ印加される電圧のレベル
が昇圧電圧VB レベルに達しない可能性がある。最悪の
場合に、アドレススキューが大きくなり、トランジスタ
36のゲート電極が充電されないままに、昇圧電圧VB
が一方の拡散層に印加されると、選択ワード線が昇圧さ
れずに、誤動作が発生してしまう。
【0045】図8は、ATD20からのパルス信号Sc
の立ち上がりエッジで昇圧動作のタイミングを制御する
場合の波形を示している。図示のように、この場合に、
負のパルス信号Scの立ち上がりエッジに応じて、制御
回路50により制御信号Sdがローレベルからハイレベ
ルに切り換えられる。当該制御信号Sdに応じて昇圧回
路60が動作し、その出力信号Seがローレベルから昇
圧電圧VB レベルに設定される。
【0046】図9は、アドレススキューが生じたとき、
電圧供給回路の動作を示している。以下、図9を参照し
つつ、アドレススキューが生じた場合の各回路の出力信
号を説明し、アドレススキューによる誤動作が回避でき
る特徴を説明する。
【0047】図9の示すように、アドレスの変化に応じ
てATD20の出力信号Scがハイレベルからローレベ
ルに切り換えられる。ATD20により、アドレスの変
化に応じて、所定の幅を有する負のパルス信号Scが出
力される。パルス信号Scの立ち上がりエッジに応じ
て、昇圧回路60が動作し、出力信号Seがローレベル
から昇圧電圧VB レベルに切り換えられる。
【0048】一方、アドレスの変化に応じて、デコーダ
30において、プリデコーダにより複数のプリデコード
信号の内、信号Saiがローレベルからハイレベルに切り
換えられる。このため、ATD2の出力信号であるパル
スScの幅が十分保たれれば、デコーダ30の部分回路
30iにおいては、トランジスタ36のゲート電極が
(VCC−VTH)レベルに十分に充電された後、昇圧電圧
B が印加される。このため、選択ワード線に昇圧電圧
B レベルの電圧が印加され、書き込み動作が確実に行
われ、データ保持特性の劣化が回避できる。
【0049】図9に示すように、アドレススキューが生
じた場合に、例えば、アドレススキューが大きくなり、
ATD20の出力信号Scが図示のように、最初のアド
レス変化に応じた最初のパルスA1に続いて、パルスA
2が発生される。即ち、二つのパルスが分割して発生さ
れる。パルスA1の立ち上がりエッジに応じて、制御回
路50の出力信号Sdが立ち上がり、これに応じて昇圧
回路60が動作し、信号Seがローレベルから昇圧電圧
B レベルに切り換えられる。
【0050】二つ目のパルスA2の立ち下がりエッジに
応じて、制御回路50の出力信号Sdがリセットされ、
ローレベルに切り換えられる。これに応じて、昇圧回路
60の出力信号Seもローレベルに切り換えられ、昇圧
動作が停止する。そして、二つ目のパルス信号Scの立
ち上がりエッジに応じて、制御回路50の出力信号Sd
が立ち上がり、これに応じて昇圧回路60が動作し、そ
の出力信号Seがローレベルから昇圧電圧VB レベルに
設定される。このため、最後のアドレス変化に応じて、
プリデコード信号Saiが確定した後、所定の時間が経過
した後、昇圧電圧VB が印加されるので、選択ワード線
に昇圧電圧VB を確実に印加されることとなり、低電源
電圧において書き込み時の誤動作が回避され、メモリセ
ルのデータ保持特性の低下が回避される。
【0051】上述したように、制御回路50において、
パルス信号Scの立ち下がりエッジに応じて、昇圧動作
を制御するための制御信号Sdをリセットすることによ
り、アドレススキューが生じて、ATD20からのパル
ス信号が分割された場合に、制御回路50の出力信号S
dがローレベルにリセットされ、昇圧回路60の動作が
一旦停止させるので、最後のアドレスの変化からデコー
ダ30の部分回路に昇圧電圧VB を印加されるまで、所
定の時間間隔が確保されるので、図5に示す部分回路3
0iのトランジスタ36のゲート電極が十分に充電され
た後に昇圧電圧VB が印加されることとなり、アドレス
スキューの発生にかかわらず、選択ワード線に昇圧電圧
B が印加されることができ、低電源電圧動作時の書き
込み時の誤動作およびメモリセルのデータ保持特性の低
下が回避される。
【0052】制御回路50において、入力パルス信号S
cの立ち下がりエッジに応じて出力信号Sdをリセット
する機能がなければ、昇圧回路60の出力信号は、図9
に示す信号Se’のように、パルス信号Scの立ち上が
りエッジに応じて、昇圧電圧VB レベルに保持され、且
つ昇圧回路60が連続して昇圧動作が行われる結果、昇
圧回路60の出力信号Se’がハイレベルの期間中に、
アドレススキューが原因で、選択ワード線に昇圧電圧V
B が印加されなくなり、誤動作が生じることがある。パ
ルス信号Scの立ち下がりエッジにより、制御回路50
の出力信号Sdをリセットすることにより、昇圧回路6
0の動作を強制的に停止し、昇圧回路60の出力信号S
eを一時ローレベルに保持させることにより、充電時間
を十分確保され、選択ワード線に昇圧電圧VB の印加が
確実となるので、誤動作の回避およびデータ保持特性の
改善が図れる。
【0053】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、アドレス遷移検出回路(ATD)20はアドレスの
変化を検出し、パルス信号Scを発生する。制御回路5
0は信号Scの終了タイミングに応じて所定の幅を持つ
パルス信号Sdを生成し、昇圧回路60に出力し、昇圧
回路60は、信号Sdがアクティブ期間中に電源電圧よ
り高い昇圧電圧を発生し、デコーダ30に出力する。デ
コーダ30は、アドレスに応じて複数のワード線から指
定されたワード線を選択して、選択ワード線に接続され
た出力用トランジスタの制御ゲートを電源電圧またはそ
れに近い第1の電圧レベルに保持したあと、昇圧電圧を
第1の拡散層に入力することにより、制御ゲートと当該
第1の拡散層間の容量結合により制御ゲートを第1の電
圧レベルより昇圧電圧分だけ高い第2の電圧レベルに保
持され、これにより第2の拡散層に昇圧電圧を出力し、
当該昇圧電圧を選択ワード線に印加するので、低電源電
圧で動作する場合に、選択ワード線に電源電圧より高い
昇圧電圧が印加され、書き込み動作が確実に実行でき、
低電源電圧によるメモリセルのデータ保持特性の低下を
防止することができる。
【0054】第2実施形態 図10は本発明に係る電圧供給回路の第2の実施形態を
示す回路図であり、制御回路の他の構成例50aを示す
回路図である。図示のように、本例の制御回路50a
は、遅延回路DLY1、セット優先セットリセットフリ
ップフロップ(以下、単にフリップフロップという)R
SFF1、信号伝達制御回路DCNTL1および出力信
号Sdを初期化する初期化回路INIT1により構成さ
れている。
【0055】伝達制御回路DCNTL1は、インバータ
INV0の出力信号により制御されるpMOSトランジ
スタMP1および、データ信号が低レベルのとき、デー
タ信号の反転信号でゲートを制御することにより、低レ
ベルのデータ信号を通過させるnMOSトランジスタM
N1から構成されている。
【0056】入力信号ScはインバータINV0および
NANDゲートNAGT1に入力される。インバータI
NV0の出力信号S0 がフリップフロップRSFF1の
リセット入力端子Rに入力されるとともに信号伝達制御
手段DCNTL1を構成するpMOSトランジスタMP
1および初期化手段を構成するnMOSトランジスタM
N2のゲートにも入力されている。フリップフロップR
SFF1の反転出力信号Bを遅延回路DLY1により遅
延した信号Bdが、上記伝達制御回路DCNTL1のデ
ータ入力端子に入力される。伝達制御回路DCNTL1
の出力端子は直列に接続されているインバータINV
1,INV2を介して、フリップフロップRSFF1の
セット入力端子Sに接続されている。
【0057】初期化回路INIT1はnMOSトランジ
スタMN2により構成されている。nMOSトランジス
タMN2のゲートは、インバータINV0の出力端子に
接続され、ドレインは伝達制御回路DCNTL1の出力
端子に接続され、ソースは接地されている。
【0058】図11は図10に示す制御回路50aの動
作を示す波形図である。以下、図10および図11を参
照しつつ、本実施形態の制御回路50aの動作について
説明する。
【0059】図11に示すように、インバータINV0
により、入力信号Scの反転信号S0 が出力される。こ
のため、入力信号Scがローレベルに保持されていると
き、インバータINV0の出力信号S0 がハイレベルに
保持されるので、初期化回路INIT1におけるnMO
SトランジスタMN2がオン状態に設定される。これに
応じてフリップフロップRSFF1のセット入力端子S
がローレベルに保持される。また、このとき、フリップ
フロップRSFF1のリセット入力端子Rがハイレベル
に保持されているので、フリップフロップRSFF1が
リセットされ、遅延回路DLY1の入力信号Bがハイレ
ベルに保持され、さらに、遅延回路DLY1の出力信号
Bdもハイレベルに保持される。
【0060】入力信号Scの立ち上がりエッジに応じ
て、インバータINV0の出力信号S0 が立ち下がり、
これに応じて伝達制御回路DCNTL1のpMOSトラ
ンジスタMP1がオフ状態からオン状態に切り換えられ
る。このとき、遅延回路DLY1の出力信号Bdがハイ
レベルに保持されているので、インバータINV2の出
力端子もハイレベルに切り換わる。即ち、フリップフロ
ップRSFF1のセット入力端子Sがローレベルからハ
イレベルに切り換えられる。また、このとき、フリップ
フロップRSFF1のリセット入力端子Rにインバータ
INV0の出力信号S0 、即ち、ローレベルの信号が入
力されているので、フリップフロップRSFF1がセッ
トされ、遅延回路DLY1の入力信号Bがローレベルに
切り換えられる。
【0061】遅延回路DLY1の遅延時間τを経過した
後、その出力信号Bdもローレベルに切り換えられる。
これに応じて、インバータINV1の出力端子がハイレ
ベルに設定され、nMOSトランジスタMN1がオン状
態となる。これに応じて、インバータINV1の入力端
子がローレベルに設定され、インバータINV2の出力
端子もローレベルに保持される。
【0062】即ち、インバータINV2の出力信号が、
入力信号Scの立ち上がりエッジから、ほぼ遅延回路D
LY1の遅延時間τの間にハイレベルに保持される。イ
ンバータINV2の出力信号が入力信号ScとともにN
ANDゲートNAGT1に入力され、さらに、NAND
ゲートNAGT1の出力信号がインバータINV3に入
力され、インバータINV3の出力信号を制御回路50
aの出力信号Sdとして、外部に出力される。
【0063】フリップフロップRSFF1の状態が入力
信号Scのレベル変化までそのまま保持される。入力信
号Scの立ち下がりエッジに応じてインバータINV0
の出力信号S0 が立ち上がり、これに応じてフリップフ
ロップRSFF1のリセット入力端子Rがハイレベル、
セット入力端子Sがローレベルに保持されているので、
フリップフロップRSFF1がリセットされる。即ち、
遅延回路DLY1の入力信号Bがハイレベルに切り換え
られ、さらに遅延時間τが経過したあと、遅延回路DL
Y1の出力信号Bdもハイレベルに切り換えられる。
【0064】次に、図11に示すように、例えば、アド
レススキューにより、制御回路50aの入力信号Scが
分割された場合に、即ち、図示のように、信号Scがパ
ルスPaとパルスPbの二つの負のパルスに割れた場
合、まず、パルスPaの立ち上がりエッジに応じて、制
御回路50aの出力信号Sdがハイレベルに設定され
る。そして、パルスPbの立ち下がりエッジに応じて、
信号Sdがリセットされ、ハイレベルからローレベルに
切り換えられる。パルスPbの立ち上がりエッジに応じ
て、出力信号Sdが再びハイレベルに切り換えられ、遅
延回路DLY1の遅延時間τにより設定された幅を持つ
正のパルス信号が発生されて出力される。
【0065】このように、本実施形態の制御回路50a
に応じて、インバータINV2の出力信号が入力信号S
cとともにNANDゲートNAGT1に入力され、入力
信号Scにより、出力信号Sdをリセットすることによ
り、アドレススキューが生じた場合に、制御回路50a
の出力信号Sdがリセットされ、信号Sdにより昇圧動
作が制御される昇圧回路60に応じて、アドレススキュ
ーが生じた場合に、昇圧動作が最後のアドレス変化によ
りリセットされるので、昇圧電圧VB が正しいタイミン
グでデコーダ30に供給することができ、デコーダ回路
30にあるワード線駆動回路30iの出力用トランジス
タのゲート電極の充電時間を十分に確保でき、選択ワー
ド線に昇圧電圧VB の印加が確実に行われ、書き込みと
読み出しにおける誤動作の発生を防止でき、メモリセル
のデータ保持特性の低下が回避できる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電圧供給
回路によれば、昇圧回路により電源電圧と異なる昇圧電
圧を発生し、メモリアクセスのとき、選択ワード線に当
該昇圧電圧を印加することにより、低電源電圧で動作す
るとき選択ワード線の駆動電圧をメモリセルのアクセス
を十分に行える程度の高いレベルに設定することが可能
であり、書き込みおよび読み出しを確実に実行でき、メ
モリセルのデータ保持特性の低下を回避できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電圧発生回路の第1の実施形態を
示す回路図である。
【図2】制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】制御回路の動作を示す波形図である。
【図4】昇圧回路の構成を示す回路図である。
【図5】デコーダ内に設けられるワード線駆動回路の構
成を示す回路図である。
【図6】ワード線駆動回路の動作を示す波形図である。
【図7】アドレススキュー発生時の動作を示す波形図で
ある。
【図8】アドレススキューがない場合の動作を示す波形
図である。
【図9】アドレススキュー発生時の動作を示す波形図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施形態における制御回路の
構成を示す回路図である。
【図11】図10に示す制御回路の動作を示す波形図で
ある。
【図12】SRAMのメモリセルの構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10…アドレスバッファ、20…ATD、30…デコー
ダ、40…メモリセルアレイ、50,50a…制御回
路、60…昇圧回路、DLY,DLY1…遅延回路、V
CC…電源電圧、GND…接地電位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚崎 久暢 長崎県諌早市津久葉町1883番43 ソニー長 崎株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力アドレスの変化に応じて電源電圧と異
    なるレベルの電圧を発生する電圧供給回路であって、 上記入力アドレスの変化を検出したとき、当該アドレス
    変化より所定の時間を経過してから所定の幅を有するパ
    ルス信号を生成する制御回路と、 上記制御回路からの上記パルス信号に応じて昇圧動作を
    行い、電源電圧と異なるレベルの昇圧電圧を発生する昇
    圧回路と、 上記入力アドレスの変化に応じて、制御電極が第1の電
    圧に保持されたあと、上記昇圧電圧が第1の拡散層に印
    加され、制御ゲートと上記第1の拡散層間の容量結合に
    より、上記制御ゲートがほぼ上記第1の電圧より上記昇
    圧電圧分だけ高い第2の電圧に保持され、第2の拡散層
    に上記昇圧電圧が供給される電圧出力用トランジスタと
    を有する電圧供給回路。
  2. 【請求項2】上記電圧出力用トランジスタの上記第2の
    拡散層に、ワード線が接続されている請求項1記載の電
    圧供給回路。
  3. 【請求項3】上記ワード線にSRAMのメモリセルが少
    なくとも一つ接続されている請求項2記載の電圧供給回
    路。
  4. 【請求項4】上記制御回路に、上記入力アドレスの変化
    を検出するアドレス遷移検出回路を有する請求項1記載
    の電圧供給回路。
  5. 【請求項5】上記制御回路に、上記アドレス遷移検出回
    路の出力信号の終了タイミングに応じて所定の遅延時間
    を与える遅延回路を有する請求項4記載の電圧供給回
    路。
  6. 【請求項6】上記制御回路は、上記アドレス遷移検出回
    路の出力信号の終了タイミングに応じて出力信号を第1
    のレベルから第2のレベルに切り換え、上記遅延回路の
    出力信号に応じて上記出力信号を上記第2のレベルから
    上記第1のレベルに切り換える請求項5記載の電圧供給
    回路。
  7. 【請求項7】上記昇圧回路は、上記制御回路の上記出力
    信号が上記第2のレベルに保持されているとき、昇圧動
    作を行い、上記昇圧電圧を発生する請求項6記載の電圧
    供給回路。
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