JPH11212745A - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システムおよび記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク印刷を行う際に印刷ジョブの競
合が発生した場合、混乱を来すことなくスムーズに割り
込み印刷を行わせることができる印刷制御装置を提供す
る。 【解決手段】 印刷システムでは、複数の端末装置から
の印刷が競合した際、印刷ジョブのスプールが行われて
現在印刷中のジョブがある場合、印刷中のジョブの所有
者のユーザ名および印刷が実行された端末装置の情報を
取得する。取得した端末装置に割り込み要求ダイアログ
を表示する。そして、割り込み許可ボタン７０５が押さ
れた場合、割り込み印刷を実行し、割り込み印刷が終了
した場合、中断しておいた先行ジョブの印刷を再開す
る。割り込み印刷では、区切りページとしてヘッダペー
ジを印刷し、割り込んだジョブの印刷を行い、このジョ
ブの印刷が終了すると、区切りページとしてトレイラー
ページを印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続された印刷装置に複数のユーザが同時に印刷を行って
競合した際に印刷処理を行う印刷制御装置、印刷制御方
法、印刷システムおよび記憶媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の印刷制御装置として、ネ
ットワークに接続された印刷装置に、複数のユーザが同
時に印刷を実行した場合、少しでも後から印刷を実行し
たユーザの印刷ジョブ、もしくは優先順位の低い印刷ジ
ョブを後回しにしてスプーリングを行うものが知られて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、先に印刷される印刷ジョブが非常に大きい場
合、後回しにされた印刷ジョブのユーザは自分の印刷ジ
ョブが印刷されるまで長時間待たなければならなかっ
た。

【０００４】例えば、ある端末装置からの印刷ジョブ
（Manual..DOC）と別の端末装置からの印刷ジョブ（mee
ting.DOC）が競合した場合（図４参照）、スプーラで先
行する印刷ジョブ（Manual..DOC）が終了し、そして自
分の印刷ジョブ（meeting.DOC）が終わるまで印刷結果
を得ることができなかった。

【０００５】また、先行する印刷ジョブに対して後発の
印刷ジョブの緊急度が非常に高い場合、先行する印刷ジ
ョブのユーザもしくはネットワークの管理者にそのジョ
ブのキャンセルを依頼しなければ即座に印刷を行うこと
ができなかった。

【０００６】さらに、こうした競合が発生した場合、ジ
ョブの大きさ等に応じて強制的に割り込み印刷を実行し
てしまうと、先行する印刷ジョブの緊急度に拘わらず割
り込み印刷が発生してしまったり、割り込み印刷が発生
したことを先行の印刷ジョブのユーザが認知できない等
の問題により混乱を来す可能性が考えられた。

【０００７】そこで、本発明はネットワーク印刷を行う
際に印刷ジョブの競合が発生した場合、混乱を来すこと
なくスムーズに割り込み印刷を行わせることができる印
刷制御装置、印刷制御方法、印刷システムおよび記憶媒
体を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載の印刷制御装置は、ネット
ワークを介して接続された端末装置からの印刷ジョブに
したがって印刷処理を行う印刷制御装置において、印刷
が実行された際に先行する印刷ジョブの情報を取得する
情報取得手段と、該取得した情報に基づき、前記先行す
る印刷ジョブを実行したユーザに対して割り込み印刷の
要求を行う要求手段と、前記ユーザからの割り込み許可
を取得する許可取得手段と、該取得した割り込み許可に
したがって、前記割り込み印刷を印刷装置に行わせる割
り込み印刷手段とを備えたことを特徴とする。

【０００９】請求項２に記載の印刷制御装置では、請求
項１に係る印刷制御装置において前記割り込み印刷手段
は、割り込まれた前記先行する印刷ジョブに対する割り
込み印刷ジョブの区切りを、前記印刷処理が行われる用
紙に付与する区切り付与手段を備えたことを特徴とす
る。

【００１０】請求項３に記載の印刷制御装置では、請求
項２に係る印刷制御装置において前記区切り付与手段
は、前記区切りを示す用紙を印刷することを特徴とす
る。

【００１１】請求項４に記載の印刷制御装置では、請求
項２に係る印刷制御装置において前記区切り付与手段
は、前記用紙の位置をずらして印刷することにより前記
区切りを付与することを特徴とする。

【００１２】請求項５に記載の印刷制御装置では、請求
項２に係る印刷制御装置において前記印刷装置は前記用
紙が排出されるビンを切替自在に複数有し、前記区切り
付与手段は、前記割り込み印刷ジョブによって排出され
る用紙を、前記割り込まれた先行する印刷ジョブと異な
るビンに排出させることにより前記区切りを付与するこ
とを特徴とする。

【００１３】請求項６に記載の印刷制御方法は、ネット
ワークを介して接続された端末装置からの印刷ジョブに
したがって印刷処理を行う印刷制御方法において、印刷
が実行された際に先行する印刷ジョブの情報を取得し、
該取得した情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実
行したユーザに対して割り込み印刷の要求を行い、前記
ユーザからの割り込み許可を取得し、該取得した割り込
み許可にしたがって、前記割り込み印刷を印刷装置に行
わせることを特徴とする。

【００１４】請求項７に記載の印刷制御方法は、請求項
６に係る印刷制御方法において割り込まれた前記先行す
る印刷ジョブに対する割り込み印刷ジョブの区切りを、
前記印刷処理が行われる用紙に付与することを特徴とす
る。

【００１５】請求項８に記載の印刷制御方法は、請求項
７に係る印刷制御方法において前記区切りを示す用紙を
印刷することを特徴とする。

【００１６】請求項９に記載の印刷制御方法は、請求項
７に係る印刷制御方法において前記用紙の位置をずらし
て印刷することにより前記区切りを付与することを特徴
とする。

【００１７】請求項１０に記載の印刷制御方法は、請求
項７に係る印刷制御方法において前記印刷装置は前記用
紙が排出されるビンを切替自在に複数有する場合、前記
割り込み印刷ジョブによって排出される用紙を、前記割
り込まれた先行する印刷ジョブと異なるビンに排出させ
ることにより前記区切りを付与することを特徴とする。

【００１８】請求項１１に記載の印刷システムは、端末
装置および印刷制御装置が接続されたネットワークを介
して印刷処理を行う印刷システムにおいて、前記端末装
置で印刷が実行された際に先行する印刷ジョブの情報を
取得する情報取得手段と、該取得した情報に基づき、前
記先行する印刷ジョブを実行したユーザに対して割り込
み印刷の要求を行う要求手段と、該割り込み印刷の要求
が行われた前記ユーザからの割り込み許可を取得する許
可取得手段と、該取得した割り込み許可にしたがって、
前記割り込み印刷を印刷装置に行わせる割り込み印刷手
段とを備えたことを特徴とする。

【００１９】請求項１２に記載の記憶媒体は、印刷制御
装置に搭載されたＣＰＵによって実行され、ネットワー
クを介して接続された端末装置からの印刷ジョブにした
がって印刷処理を行うプログラムが格納された記憶媒体
において、前記プログラムは、印刷が実行された際に先
行する印刷ジョブの情報を取得する手順と、該取得した
情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実行したユー
ザに対して割り込み印刷の要求を行う手順と、前記ユー
ザからの割り込み許可を取得する手順と、該取得した割
り込み許可にしたがって、前記割り込み印刷を印刷装置
に行わせる手順とを含むことを特徴とする。

【００２０】

【発明の実施の形態】本発明の印刷制御装置、印刷制御
方法、印刷システムおよび記憶媒体の実施の形態につい
て説明する。本実施形態における印刷制御装置はホスト
コンピュータからなるプリントサーバに搭載されてお
り、印刷装置はレーザービームプリンタである。始め
に、印刷装置について説明する。

【００２１】図１は実施の形態におけるレーザビームプ
リンタの構成を示す断面図である。図において、１００
はレーザービームプリンタ（ＬＢＰ本体）であり、外部
機器として接続されたホストコンピュータによって展開
された印刷データの供給を受けて記録媒体である記録紙
等に像を形成する。

【００２２】３００は操作スイッチおよびＬＥＤ表示器
等が配されている操作パネル、１０１はＬＢＰ本体１０
０を制御するプリンタ制御ユニットである。このプリン
タ制御ユニット１０１は主に印字情報をビデオ信号に変
換してレーザードライバ１０２に出力する。レーザード
ライバ１０２は半導体レーザー１０３から発射されるレ
ーザー光１０４のオン・オフを切り替える。

【００２３】レーザー光１０４は回転多面鏡１０５で左
右にふらされると、静電ドラム１０６上に文字パターン
の静電潜像が形成される。静電潜像は静電ドラム１０６
周囲に配設された現像ユニット１０７で現像された後、
記録紙に転写される。

【００２４】記録紙にはカットシート記録紙が用いられ
る。カットシート記録紙はＬＢＰ本体１００に装着され
た用紙カセット１０８に収納されており、給紙ローラ１
０９および搬送ローラ１１０、１１１により装置内に取
り込まれて静電ドラム１０６に供給される。

【００２５】図２はプリントサーバの内部構成を示すブ
ロック図である。印刷制御装置としてのプリントサーバ
はホストコンピュータからなり、図１に示すレーザービ
ームプリンタ１００と接続される。

【００２６】図において、２００はホストコンピュータ
（プリントサーバ）であり、ＲＯＭ３のプログラム用メ
モリに記憶された文書処理プログラム等に基づいて図
形、イメージ、文字、表（表計算等を含む）等が混在し
た文書の処理を実行するＣＰＵ１を有する。ＣＰＵ１は
システムバス４に接続される各デバイスを統括的に制御
する。

【００２７】２はＲＡＭであり、ＣＰＵ１の主メモリ、
ワークエリア等として機能する。５はキーボードコント
ローラ（ＫＢＣ）であり、キーボード９や図示しないポ
インティングデバイスからのキー入力を制御する。

【００２８】６はＣＲＴコントローラ（ＣＲＴＣ）であ
り、ＣＲＴディスプレイ１０の表示を制御する。７はデ
ィスクコントローラ（ＤＫＣ）であり、ブートプログラ
ム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザ
ーファイル、編集ファイルなどを記憶するハードディス
ク（ＨＤＤ）、フロッピーディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ
ＯＭ等の外部メモリ１１とのアクセスを制御する。

【００２９】８はプリンタコントローラ（ＰＲＴＣ）で
あり、双方向パラレルインターフェース（双方向インタ
ーフェース）１２を介してレーザビームプリンタ（ＬＢ
Ｐ本体）１００に接続され、レーザビームプリンタ１０
０との通信制御処理を実行する。

【００３０】ＣＰＵ１はＲＡＭ２に設定された表示情報
ＲＡＭへのアウトラインフォントの展開（ラスタライ
ズ）処理を実行し、ＣＲＴ１０上でのWYSIWYGを可能と
する。

【００３１】また、ＣＰＵ１はＣＲＴ１０上のマウスカ
ーソル（図示せず）などで指示されたコマンドに基づ
き、登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ
処理を実行する。

【００３２】印字データは双方向インターフェース１２
を介してＬＢＰ本体１００に送られる。インターフェー
ス（Ｉ／Ｆ）部１６で受信した印字データはＣＰＵ１３
および制御部１４の制御処理にしたがって、順次ＲＡＭ
１９に送り込まれる。

【００３３】１３はＣＰＵであり、ＲＯＭ１５に記憶さ
れた制御プログラムによりプリンタ全体の制御を行う。
１９はＲＡＭであり、ＣＰＵ１３のワークエリアおよび
印字データのラスタライズ領域として使用される。１４
は制御部であり、メモリ制御、バスの調停、データの圧
縮伸長等の制御を行う。１７は印刷部Ｉ／Ｆ部である。

【００３４】ＲＡＭ１９に格納された圧縮データは制御
部１４によって伸長され、画像処理等が施されると、順
次、印刷部Ｉ／Ｆ部１７、ケーブル１８を介して印字デ
ータとして印刷部２０に出力される。

【００３５】図３は端末装置、プリントサーバおよびプ
リンタがネットワークを介して接続された印刷システム
の構成を示す図である。図において、２００は前述した
ようにホストコンピュータからなるプリントサーバであ
り、ネットワークプリンタとしてのプリンタ１００と接
続される。５０３および５０４はそれぞれネットワーク
印刷の実行を行う端末装置であり、ネットワーク５０５
を経由してプリントサーバ２００と接続される。

【００３６】図４はスプーラ画面を示す図である。スプ
ーラ画面６０１では、端末装置５０３からの印刷ジョブ
（Manual..DOC）６０２と別の端末装置５０４からの印
刷ジョブ（meeting.DOC）６０３が競合した様子が示さ
れている。

【００３７】このような場合、従来では印刷ジョブ６０
３の所有者である鈴木氏は、山田氏の印刷ジョブ６０２
が終了し、自分の印刷ジョブ６０３が終わるまで印刷結
果を得ることができなかったが、本実施形態では次のよ
うな処理が行われる。

【００３８】図５は割込み印刷要求ダイアログ７０１の
画面を示す図である。割込み印刷要求ダイアログは、印
刷ジョブが競合した場合、現在印刷中のジョブが実行さ
れた端末装置に表示される。このダイアログの表示処理
は、プリントサーバ２００上の印刷制御装置によりネッ
トワークを経由して実行される。

【００３９】本実施形態では、この要求ダイアログに現
在印刷中のジョブの情報７０２、割り込み印刷を行いた
いジョブの情報７０３、割り込み要求の依頼者７０４等
の情報が含まれており、この要求ダイアログは現在印刷
中のジョブが実行された端末装置５０３に表示される。

【００４０】ここで、端末装置５０３で作業を行ってい
るユーザが、割り込み印刷を許可するために割り込み印
刷要求ダイアログ７０１上にある割り込み許可ボタン７
０５を押下した場合、プリントサーバ２００で印刷処理
を実行している印刷制御装置は、それまで印刷を行って
いた印刷ジョブ６０２を一旦中断し、印刷ジョブ６０３
の印刷を開始する。

【００４１】図６は印刷制御処理手順を示すフローチャ
ートである。この処理プログラムはプリントサーバ２０
０内のＲＯＭ３に格納されており、ＣＰＵ１によって実
行される。

【００４２】複数の端末装置からの印刷が競合した場
合、印刷ジョブのスプールが行われると、現在印刷中の
ジョブがあるか否かを判別する（ステップＳ８０１）。
現在印刷中のジョブがない場合、通常の印刷として印刷
処理を行う（ステップＳ８０７）。

【００４３】一方、現在印刷中のジョブがある場合、印
刷中のジョブの所有者のユーザ名および印刷が実行され
た端末装置の情報を取得する（ステップＳ８０２）。そ
して、割り込み要求ダイアログをステップＳ８０２で取
得した端末装置に表示する（ステップＳ８０３）。

【００４４】割り込み要求ダイアログ上の割り込み許可
ボタン７０５が押されたか否かを判別し（ステップＳ８
０４）、割り込み許可ボタン７０５が押された場合、割
り込み印刷を実行する（ステップＳ８０５）。そして、
割り込み印刷処理が終了した場合、一旦中断しておいた
先行ジョブの印刷を再開し（ステップＳ８０６）、処理
を終了する。

【００４５】一方、ステップＳ８０４で割り込み印刷許
可ボタンが押されなかった場合、通常の印刷待ち処理を
行った後（ステップＳ８０８）、印刷処理を実行し（ス
テップＳ８０７）、処理を終了する。

【００４６】図７は図６のステップＳ８０５における割
り込み印刷処理手順を示すフローチャートである。ま
ず、現在印刷中の先行ジョブを一旦停止する（ステップ
Ｓ９０１）。区切りページとしてのヘッダページを印刷
する（ステップＳ９０２）。そして、割り込んだジョブ
の印刷を行う（ステップＳ９０３）。このジョブの印刷
が終了すると、区切りページとしてのトレイラーページ
を印刷する（ステップＳ９０４）。この後、一旦停止し
ていた先行ジョブの印刷を再開する（ステップＳ９０
５）。上記処理により先行ジョブの間にジョブを割り込
ませて印刷を実行し、かつ割り込んだジョブを区別する
ための区切りページを印刷することができる。

【００４７】このように、上記実施形態では、ネットワ
ーク印刷で複数のユーザの印刷ジョブが競合した場合、
先行する印刷ジョブを実行したユーザに割り込み印刷要
求を行い、その許可を得ることによって割り込み印刷を
実現することで、緊急を要する印刷を即座に行うことが
できるようになるだけでなく、割り込み印刷の許諾を先
行する印刷ジョブのユーザに行わせることで状況に応じ
た柔軟な対応が取れるようになる。

【００４８】尚、上記実施形態では、区切りページとし
てヘッダページおよびトレイラーページを印刷して割り
込みジョブを区別した場合を示したが、割り込みジョブ
を区別するために、これらのページを適当な情報を印刷
した判別しやすい用紙にしてもよいし、色や大きさを変
えた用紙にしても構わない。また、用紙の位置をずらし
て印刷してもよい。

【００４９】また、用紙の節約を図るためにこれらのペ
ージを印刷する代わりに、先行ジョブと割り込みジョブ
で用紙の印刷方向を変えて、ジョブが簡単に区別できる
ようにしてもよい。

【００５０】さらに、プリンタが複数の出力ビンを持つ
場合、割り込みジョブの印刷を行う直前に出力ビンを変
更し、割り込みジョブの印刷が終了した後、出力ビンを
元に戻すことで２つのジョブの印刷結果が混在しないよ
うにすることも可能である。

【００５１】また、上記実施形態では、２つの印刷ジョ
ブが競合した場合を示したが、３つ以上の印刷ジョブが
競合した場合でも同様である。３つ以上の印刷ジョブが
競合した場合、現在印刷中のジョブおよび先行してスプ
ールが行われているジョブの印刷が実行された端末装置
の全てに割り込み要求ダイアログを表示し、許可を得る
ことで割り込み印刷を実行する。ここで、全ての端末装
置から許可が得られた場合、割り込み印刷を実行しても
よいし、現在印刷中のジョブを実行した端末装置の許可
が得られない場合、許可が得られた端末装置の先行ジョ
ブと入れ替えるようにしてもよい。

【００５２】また、上記実施形態では、割り込み印刷要
求ダイアログを表示していたが、表示方式に限らず、音
声通知手段等により要求を実施し、音声認識等により要
求の許可を得るといった方式でも構わない。

【００５３】さらに、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。この場合、本発明を
達成するためのソフトウェアによって表されるプログラ
ムを格納した記憶媒体をシステムあるいは装置に読み出
すことによってそのシステムあるいは装置が本発明の効
果を享受することが可能となる。記憶媒体としてはＲＯ
Ｍに限らず、例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ
−Ｒ、ＤＶＤ、磁気テープ、不揮発性のメモリカードな
どを用いることができる。

【００５４】また、上記実施形態では、レーザビームプ
リンタ（ＬＢＰ）に適用した場合を示したが、適用され
るプリンタはレーザービームプリンタに限らず、インク
ジェットプリンタやその他のプリント方式のプリンタで
もよい。

【００５５】図８はインクジェットプリンタ（ＩＪＲ
Ａ）の構成を示す外観図である。図において、駆動モー
タ８１３の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア８１１、
８０９を介して回転するリードスクリュー８０５、螺旋
溝８０４と係合するキャリジＨＣはピン（図示しない）
を有し、矢印ａ，ｂ方向に往復移動する。

【００５６】このキャリッジＨＣにはインクジェットカ
ートリッジＩＪＣが搭載されている。８０２は紙押え板
であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン８
００に対して押圧する。８０７、８０８はフォトカプラ
であり、キャリッジのレバー８０６のこの域での存在を
確認して、駆動モータ８１３の回転方向切り替え等を行
うためのホームポジション検知手段として機能する。

【００５７】８１６は記録ヘッドの前面をキャップ部材
８２２で支持する部材である。８１５はキャップ部材８
２２の内部を吸収する吸引手段であり、キャップ内開口
部８２３を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。

【００５８】８１７はクリーニングブレードであり、部
材８１９により前後方向に移動可能となる。８１８は本
体支持板であり、クリーニングブレード８１７、部材８
１９を支持する。８２１は吸引回復を開始するためのレ
バーであり、キャリッジＨＣと係合するカム８２０の移
動に伴って移動し、駆動モータ８１３からの駆動力がク
ラッチ切り替え等の公知の伝達手段で制御される。

【００５９】これらのキャッピング、クリーニングおよ
び吸引回復は、キャリッジＨＣがホームポジション側の
領域に来たときにリードスクリュー８０５の作用によっ
てそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成さ
れているが、周知のタイミングで動作を行うように構成
されていればよい。

【００６０】図９はインクジェットプリンタの制御部の
構成を示すブロック図である。図において、９００は記
録信号を入力するインターフェースである。９１１は制
御ユニットであり、インターフェース９００を介して受
信した印字データを記録ヘッド９０８に対する出力デー
タとして供給制御を行う。制御ユニット９１１はマイク
ロプロセッサユニット（ＭＰＵ）９０１、ゲートアレイ
（Ｇ．Ａ．）９０４、ＲＯＭ９０２およびダイナミック
ＲＡＭ９０３を有する。

【００６１】９１０は記録ヘッド９０８を搬送するため
のキャリアモータ、９０９は記録用紙搬送のための搬送
モータ、９０５は記録ヘッド９０８を駆動するヘッドド
ライバ、９０６は搬送モータ９０９を駆動するモータド
ライバ、９０７はキャリアモータ９１０を駆動するモー
タドライバである。

【００６２】このように構成されたインクジェットプリ
ンタでは、インターフェース９００を介して前述したホ
ストコンピュータ２００で展開された印字データが入力
される。そして、モータドライバ９０６、９０７を介し
て搬送モータ９０９、キャリアモータ９１０が駆動され
るとともに、ヘッドドライバ９０５に送られてきた出力
情報にしたがって記録ヘッド９０８が駆動される。

【００６３】制御ユニット９１１はインターフェース９
００を介してホストコンピュータ２００と双方向通信処
理が可能となっており、プリンタ本体に関する情報がホ
ストコンピュータ２００に通信される。

【００６４】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載の印刷制御装置
によれば、ネットワークを介して接続された端末装置か
らの印刷ジョブにしたがって印刷処理を行う際、情報取
得手段により印刷が実行された際に先行する印刷ジョブ
の情報を取得し、要求手段により該取得した情報に基づ
き、前記先行する印刷ジョブを実行したユーザに対して
割り込み印刷の要求を行い、許可取得手段により前記ユ
ーザからの割り込み許可を取得し、該取得した割り込み
許可にしたがって、割り込み印刷手段により前記割り込
み印刷を印刷装置に行わせるので、ネットワーク印刷を
行う際に印刷ジョブの競合が発生した場合、混乱を来す
ことなくスムーズに割り込み印刷を行わせることができ
る。

【００６５】このように、ネットワーク印刷で複数のユ
ーザの印刷ジョブが競合した場合、先行する印刷ジョブ
を実行したユーザに割り込み印刷要求を行い、その許可
を得ることによって割り込み印刷を実現することで、緊
急を要する印刷を即座に行うことができるようになるだ
けでなく、割り込み印刷の許諾を先行する印刷ジョブの
ユーザに行わせることで状況に応じた柔軟な対応が取れ
るようになる。尚、請求項６に記載の印刷制御方法、請
求項１１に記載の印刷システムおよび請求項１２に記載
の記憶媒体においても同様の効果を得ることができる。

【００６６】請求項２に記載の印刷制御装置によれば、
区切り付与手段により割り込まれた前記先行する印刷ジ
ョブに対する割り込み印刷ジョブの区切りを、前記印刷
処理が行われる用紙に付与するので、印刷された用紙の
束から割り込み印刷ジョブのものを容易に識別できる。
尚、請求項７に記載の印刷制御方法においても同様の効
果を得ることができる。

【００６７】請求項３に記載の印刷制御装置によれば、
前記区切り付与手段は、前記区切りを示す用紙を印刷す
るので、区切りのあるページを見つけることにより印刷
された用紙の束から割り込み印刷ジョブのものを容易に
識別できる。尚、請求項８に記載の印刷制御方法におい
ても同様の効果を得ることができる。

【００６８】請求項４に記載の印刷制御装置によれば、
前記区切り付与手段は、前記用紙の位置をずらして印刷
することにより前記区切りを付与するので、印刷された
用紙の位置を判別することにより印刷された用紙の束か
ら割り込み印刷ジョブのものを容易に識別できる。尚、
請求項９に記載の印刷制御方法においても同様の効果を
得ることができる。

【００６９】請求項５に記載の印刷制御装置によれば、
前記印刷装置は前記用紙が排出されるビンを切替自在に
複数有し、前記区切り付与手段は、前記割り込み印刷ジ
ョブによって排出される用紙を、前記割り込まれた先行
する印刷ジョブと異なるビンに排出させることにより前
記区切りを付与するので、割り込み印刷が行われた用紙
の束を仕分けすることなく即座に入手できる。このよう
に、２つのジョブの印刷結果が混在しないように区別で
きる。尚、請求項１０に記載の印刷制御方法においても
同様の効果を得ることができる。

【００７０】請求項１２に記載の記憶媒体によれば、印
刷制御装置に搭載されたＣＰＵによって実行され、ネッ
トワークを介して接続された端末装置からの印刷ジョブ
にしたがって印刷処理を行うプログラムが格納された記
憶媒体において、前記プログラムは、印刷が実行された
際に先行する印刷ジョブの情報を取得する手順と、該取
得した情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実行し
たユーザに対して割り込み印刷の要求を行う手順と、前
記ユーザからの割り込み許可を取得する手順と、該取得
した割り込み許可にしたがって、前記割り込み印刷を印
刷装置に行わせる手順とを含むので、印刷制御装置の拡
張性、汎用性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態におけるレーザビームプリンタの構
成を示す断面図である。

【図２】プリントサーバの内部構成を示すブロック図で
ある。

【図３】端末装置、プリントサーバおよびプリンタがネ
ットワークを介して接続された印刷システムの構成を示
す図である。

【図４】スプーラ画面を示す図である。

【図５】割込み印刷要求ダイアログ７０１の画面を示す
図である。

【図６】印刷制御処理手順を示すフローチャートであ
る。

【図７】図６のステップＳ８０５における割り込み印刷
処理手順を示すフローチャートである。

【図８】インクジェットプリンタの構成を示す外観図で
ある。

【図９】インクジェットプリンタの制御部の構成を示す
ブロック図である。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ３ ＲＯＭ １００ レーザビームプリンタ（ＬＢＰ） ２００ プリントサーバ（ホストコンピュータ） ５０３、５０４ 端末装置 ５０５ ネットワーク ７０１ 割込み印刷要求ダイアログ ７０５ 割り込み許可ボタン

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを介して接続された端末装
   置からの印刷ジョブにしたがって印刷処理を行う印刷制
   御装置において、 印刷が実行された際に先行する印刷ジョブの情報を取得
   する情報取得手段と、 該取得した情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実
   行したユーザに対して割り込み印刷の要求を行う要求手
   段と、 前記ユーザからの割り込み許可を取得する許可取得手段
   と、 該取得した割り込み許可にしたがって、前記割り込み印
   刷を印刷装置に行わせる割り込み印刷手段とを備えたこ
   とを特徴とする印刷制御装置。
2. 【請求項２】 前記割り込み印刷手段は、割り込まれた
   前記先行する印刷ジョブに対する割り込み印刷ジョブの
   区切りを、前記印刷処理が行われる用紙に付与する区切
   り付与手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の印
   刷制御装置。
3. 【請求項３】 前記区切り付与手段は、前記区切りを示
   す用紙を印刷することを特徴とする請求項２記載の印刷
   制御装置。
4. 【請求項４】 前記区切り付与手段は、前記用紙の位置
   をずらして印刷することにより前記区切りを付与するこ
   とを特徴とする請求項２記載の印刷制御装置。
5. 【請求項５】 前記印刷装置は前記用紙が排出されるビ
   ンを切替自在に複数有し、 前記区切り付与手段は、前記割り込み印刷ジョブによっ
   て排出される用紙を、前記割り込まれた先行する印刷ジ
   ョブと異なるビンに排出させることにより前記区切りを
   付与することを特徴とする請求項２記載の印刷制御装
   置。
6. 【請求項６】 ネットワークを介して接続された端末装
   置からの印刷ジョブにしたがって印刷処理を行う印刷制
   御方法において、 印刷が実行された際に先行する印刷ジョブの情報を取得
   し、 該取得した情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実
   行したユーザに対して割り込み印刷の要求を行い、 前記ユーザからの割り込み許可を取得し、 該取得した割り込み許可にしたがって、前記割り込み印
   刷を印刷装置に行わせることを特徴とする印刷制御方
   法。
7. 【請求項７】 割り込まれた前記先行する印刷ジョブに
   対する割り込み印刷ジョブの区切りを、前記印刷処理が
   行われる用紙に付与することを特徴とする請求項６記載
   の印刷制御方法。
8. 【請求項８】 前記区切りを示す用紙を印刷することを
   特徴とする請求項７記載の印刷制御方法。
9. 【請求項９】 前記用紙の位置をずらして印刷すること
   により前記区切りを付与することを特徴とする請求項７
   記載の印刷制御方法。
10. 【請求項１０】 前記印刷装置は前記用紙が排出される
    ビンを切替自在に複数有する場合、前記割り込み印刷ジ
    ョブによって排出される用紙を、前記割り込まれた先行
    する印刷ジョブと異なるビンに排出させることにより前
    記区切りを付与することを特徴とする請求項７記載の印
    刷制御方法。
11. 【請求項１１】 端末装置および印刷制御装置が接続さ
    れたネットワークを介して印刷処理を行う印刷システム
    において、 前記端末装置で印刷が実行された際に先行する印刷ジョ
    ブの情報を取得する情報取得手段と、 該取得した情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実
    行したユーザに対して割り込み印刷の要求を行う要求手
    段と、 該割り込み印刷の要求が行われた前記ユーザからの割り
    込み許可を取得する許可取得手段と、 該取得した割り込み許可にしたがって、前記割り込み印
    刷を印刷装置に行わせる割り込み印刷手段とを備えたこ
    とを特徴とする印刷システム。
12. 【請求項１２】 印刷制御装置に搭載されたＣＰＵによ
    って実行され、ネットワークを介して接続された端末装
    置からの印刷ジョブにしたがって印刷処理を行うプログ
    ラムが格納された記憶媒体において、 前記プログラムは、 印刷が実行された際に先行する印刷ジョブの情報を取得
    する手順と、 該取得した情報に基づき、前記先行する印刷ジョブを実
    行したユーザに対して割り込み印刷の要求を行う手順
    と、 前記ユーザからの割り込み許可を取得する手順と、 該取得した割り込み許可にしたがって、前記割り込み印
    刷を印刷装置に行わせる手順とを含むことを特徴とする
    記憶媒体。