JPH1121197A - 結晶成長用の種結晶及びフッ化物結晶 - Google Patents
結晶成長用の種結晶及びフッ化物結晶Info
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Abstract
な単結晶並びにかかる単結晶を成長させるのに好適な種
結晶を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の種結晶は、結晶の主成長面に接
する面のうち少なくとも1つが該主成長面と原子配列と
等価な結晶面であることを特徴とする。特に、主成長面
と側面の少なくとも一面を同じ面方位({111}ある
いは{100})に属する結晶面とするのが好ましい。
また、本発明のフッ化物結晶は以上の種結晶を用いてル
ツボ降下法又は結晶引き上げ法により結晶成長させたこ
とを特徴とする。
Description
結晶及びフッ化物結晶に係り、特に単結晶性が高く、か
つ歪みの少ない大口径(25〜30cm、あるいはそれ
以上)のフッ化物結晶とその成長に好適な種結晶に関す
る。
ら遷赤外域までの広い波長範囲において透過率が高く、
各種光学素子、レンズ、窓材、プリズム等に広く利用さ
れている。特に、エキシマレーザーやこれを用いたステ
ッパ等の光学系に好適に用いられ、レーザーに対する透
過率や複屈折性に優れ、耐レーザー耐久性の高い結晶の
検討がなされている。
(ブリッジマン法またはストックバーガー法と呼ばれ
る)及び結晶引き上げ法(チョクラルスキー法と呼ばれ
る)で製造されている。
劈開又は切り出して種結晶を作製し、この種結晶をルツ
ボ中の原料の融液に接触させて、種結晶を徐々に引き上
げ、或いはルツボを引き下げることによって、温度勾配
をつけ、種結晶の主成長面の垂直方向に結晶を成長させ
るものである。
用光学系に用いるフッ化物結晶の生産歩留まりの改善及
び結晶の光学特性の向上を図るべく、結晶成長の方法及
び条件を種々検討する中で、得られる結晶の単結晶性や
複屈折性のバラツキの程度は用いる種結晶によって影響
されることを見い出した。即ち、より単結晶に優れ、複
屈折性の小さなフッ化物結晶を製造するためには、種結
晶の形状を最適化する必要があることが分かった。本願
発明は、かかる知見を基に完成したものである。
高く、複屈折性の小さな単結晶を成長させるのに好適な
種結晶を提供することを目的とする。
性及び複屈折性のバラツキの小さな結晶を成長させるの
に好適な種結晶を提供することにある。
く、かつ複屈折性の小さい大口径のフッ化物結晶を提供
することにある。
結晶は、単結晶成長用の種結晶であって、結晶の主成長
面に接する面のうち少なくとも1つが該主成長面と原子
配列が等価な結晶面であることを特徴とする。
{111}に属するいずれかの結晶面であり、前記主成
長面に接する面のうち少なくとも1つが{111}に属
し且つ該結晶面とは異なる結晶面であるのが望ましい。
また、本発明種結晶は、前記主成長面が面方位{10
0}に属するいずれかの結晶面であり、前記主成長面に
接する面のうち少なくとも1つが{100}に属し且つ
該結晶面とは異なる結晶面であるのが望ましい。
いてルツボ降下法又は結晶引き上げ法により結晶成長さ
せたことを特徴とする。
ッ化バリウムまたはフッ化マグネシウムの結晶の成長に
好適に適用される。
する。
触させ結晶成長させる面(主成長面と呼ぶ)の他に、側
面に少なくとも一つ結晶面を切り出したものである。
するいずれかの結晶面の場合は、該主成長面に接して
{111}の他の結晶面が少なくとも1面切り出され
る。ここで、{111}とは、(1,1,1)面と等価
な面の集合をいう。
す。(a)の例は、主成長面も側面も{111}に属す
る面で形成された例であり、詳細には、(1,1,1)
が主成長面で三角形をなし、(−1,1,1)、(1,
−1,1)、(1,1,−1)の各側面が、三角形の各
辺に接している。側面の高さは、作製する結晶の大きさ
にもよるが、通常、融液に接触する高さよりも大きくす
る。
あるが、例えば、(b)に示すように主成長面の三角形
の頂角部を切り出すようにしてもよい。但し、この場
合、新たに切り出された面は、{111}に属する面よ
りも小さくするのがよい。
に属するいずれか結晶面で構成した種結晶であり、主成
長面(1,0,0)は四角形をなし、側面は(0,0,
1)、(0,1,0)の各面が、四角形の各辺に接して
いる。
り、側面が{100}である場合、(e)は主成長面が
{100}であり、側面が{111}である場合を示し
たものである。
した模式図で矢印a乃至bは結晶面の面方位を示す。種
成長面に接した側面を微視的に見ると側面は面方位がわ
ずかに異なる複数の結晶面から構成されていることもあ
るが、複数の結晶面面方位は±5°の範囲内にあるもの
を本発明において側面という。
ではないが、0.25cm2以上であることが好まし
い。
形状とすることができるが、主成長面及び側面のいずれ
も同じ面方位に属する結晶面で構成するのが好ましく、
これにより成長した結晶の単結晶性は向上し、複屈折の
より小さな単結晶となる。また、バッチ間のバラツキも
抑えることが可能となる。より好ましくは、単結晶の融
液に接触する部分を種結晶の主成長面だけでなく、側面
も融液に接触させる。側面が融液に接触する部分は適宜
調整すればよい。
により、主成長面に垂直な方向と水平方向とで結晶が成
長する際に、境界が生じ難くなり、その結果、結晶の単
結晶性が向上するためと考えられる。さらには、主成長
面以外の面を主成長面と同じ原子配列となる結晶面とす
ることにより、結晶の歪みがより抑制される結果、一定
の結晶スピードが得られ、複屈折性が小さく、且つバラ
ツキのない結晶成長が生じるものと考えられる。
の底部の種結晶固定部の形状を種結晶の形状に合わせて
作製する。また、結晶引き上げ法の場合は、固定部材に
合わせた形状に種結晶上部を加工すればよい。
定には、ラウエの回折パターンを利用する。以下にフッ
化カルシウムを例に挙げ、主成長面を(1,1,1)面
として該主成長面に接する少なくとも1つの面が(1,
1,0)の結晶面である種結晶を得るための切り出し方
法を説明する。
力を加えることで容易に(1,1,1)面の劈開を生じ
る。この(1,1,1)面にX線を照射し、(1,1,
1)を反射したX線のラウエの回折パターンから(1,
1,0)面がどの方向にあるのかを特定する。(1,
1,0)面の方向が特定できたら切り出し工具として通
常使用されるダイアの研削刃を用いて(1,1,0)面
を切り出す。この方法によってこの種結晶は(1,1,
1)面を主成長面とし、該主成長面に接する少なくとも
1つの面が(1,1,0)の結晶面となる。
えば(0,0,1)の結晶面に加工する場合は、前述し
た(1,1,0)の結晶面を得たのち、同様にラウエの
回折パターンから(0,0,1)面の方向特定をして
(1,1,0)面を研削した場合と同様に切り出し工具
として通常使用されるダイアの研削刃を用いて(0,
0,1)面を切り出す。
(1,1,1)面を得ることができるため、上記方法に
従い(1,1,1)面を主成長面とした種結晶を用いる
が、必要ならば他の結晶面を用いても構わない。また、
フッ化バリウム、フッ化マグネシウム、フッ化リチウ
ム、シリコンは劈開によっては容易に結晶面を得ること
ができない。しかしながら特定の主成長面を決定した後
は主成長面に接する少なくとも1つの結晶面を上記方法
と同様にラウエの回折パターンを用いて特定し、切り出
し工具として通常使用されるダイアの研削刃を用いて切
り出す。
晶の単結晶を成長する方法について説明する。
炉の一例である。
ー、202は断熱材、203はヒーター、204はルツ
ボ、205は種結晶、206はフッ化物結晶原料、20
7はルツボ引き下げ機構である。
フッ化物結晶原料をスカベンジャーとともにルツボ20
4入れて、ヒータ203に通電する。
2×10-6Torr以下まで減圧し、1390〜145
0℃程度までルツボ204を加熱してフッ化物結晶原料
を溶融させた後、0.1〜5.0mm/h位の速度でル
ツボを降下させる。特に、積極的に冷却するわけではな
いが、ルツボの降下とともにフッ化物は部分的に温度が
低下していくことで結晶化する。
3への印加電圧を、温度降下速度が約100℃/h以内
になるように、徐々に下げる。
まで冷却した後、炉からフッ化物結晶を取り出す。
す一例である。
ー、302は断熱材、303はヒーター、304はルツ
ボ、305は種結晶、306はフッ化物結晶原料、30
7は結晶引き上げ機構である。
付け、精製したフッ化物結晶原料をスカベンジャーとと
もにルツボ304入れて、ヒータ303に通電する。成
長炉内部はN2等の不活性ガス雰囲気とするか、あるい
は減圧にする。
ツボ304を加熱してフッ化物結晶原料を溶融させた
後、種結晶305を融液306接触させてなじませ、ル
ツボ304あるいは種結晶を5〜10rpm程度で回転
させながら、0.5〜1mm/h位の速度で結晶を引き
上げる。結晶の引き上げとともにフッ化物は種結晶から
成長し結晶化する。
への印加電圧を、温度降下速度が約100℃/h以内に
なるように、徐々に下げる。
まで冷却した後、炉からフッ化物結晶を取り出す。
ると、結晶引き上げ法及びルツボ降下法のいずれの方法
を用いても、単結晶性の高い、複屈折の少ない結晶を得
ることができる。特に、フッ化カルシウム、フッ化マグ
ネシウム、フッ化バリウムの結晶成長に好適に適用され
る。
説明する。なお、以下の実施例では口径が25cmの単
結晶を製造したがそれ以下、例えば10cmあるいは3
0cmの口径を有する単結晶も同様の結果を得た。
うに、主成長面が(1,1,1)、側面が(−1,1,
1)、(1,−1,1)、(1,1,−1)面となる種
結晶を切り出し、これを用いて(1,1,1)面に垂直
方向に蛍石の結晶成長を行った。
即ち、主成長面を(1,1,1)面とし、側面は結晶面
を直方体に切り出した種結晶を用いて、同様に蛍石の結
晶成長を行った(比較例1)。
た。
の底部に取り付け、精製した蛍石の原料206をZnF
2スカベンジャーとともに充填した。
通電し、原料を加熱、融解した。ここで、結晶が融解す
る温度まで真空度を5×10-4Torr以下に保つよう
に加熱した。結晶は1400℃程度で融解し、その後真
空度が2×10-6Torr以下になるまで保持し、さら
に、温度が安定状態に達してから10時間程度保持し
た。
04を約2mm/hの速度で下部へ移動させた。ルツボ
が下がりきった時点でヒーター203への印加電圧を、
温度降下速度が約100℃/h以内になるように、徐々
に下げた。
まで冷却した後、炉から蛍石単結晶を取り出した。
ツボにセットし、結晶とルツボとの隙間にZnF2スカ
ベンジャーを均一に撒き、ベルジャー内を真空排気して
ゆっくりと加熱し、900℃で20時間アニール処理
し、その後室温まで冷却して、単結晶を炉から取り出し
た。
結晶を研磨して50mm厚の蛍石単結晶を切り出し、研
磨した。以上の工程を10回繰り返して、10mm厚の
蛍石単結晶を10個作製した。
性及び複屈折性の面内均一性はを調べた。結果を表1に
示す。なお、単結晶性は、エッチピットの密度で評価し
た。また、複屈折性の均一性については、面内バラツキ
をセナルモン法による4カ所の測定値のバラツキで示
し、バッチ間バラツキはその平均値で示した。
いることにより、即ち、種結晶の主成長面及び側面も
{111}に属する面とすることにより、主成長面のみ
を{111}とした比較例1と比べて結晶性及び光学特
性において優れたものとなっているのが分かる。
蛍石は、エッチピット密度が低減でき、単結晶性が向上
するとともに、複屈折性については、歪みの値そのもの
が小さくなっているだけでなく、面内バラツキ並びにバ
ッチ間のバラツキも小さくなることが分かる。
0,0)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例1と同様にして、結晶成長させた。
±3nmであり、複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
1,1)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例1と同様にして、蛍石結晶を成長さ
せた。
±4nmであり、実施例1、2に比べて劣るものの、従
来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
0,0)とし、側面を{111}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例1と同様にして、結晶成長させた。
±4.5nmであり、実施例1、2に比べて劣るもの
の、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が
得られた。
側面が(−1,1,1)、(1,−1,1)、(1,
1,−1)面となるフッ化バリウム種結晶を切り出し、
これを用いて(1、1、1)面に垂直方向にフッ化バリ
ウムの結晶成長を行った。
即ち、主成長面を(1,1,1)面とし、側面は結晶面
を直方体に切り出した種結晶を用いて、同様にフッ化バ
リウムの結晶成長を行った(比較例2)。
た。
付け、精製した蛍石の原料をZnF 2スカベンジャーと
ともに充填した。
し、原料を加熱、融解した。ここで、結晶が融解する温
度まで真空度を5×10-4Torr以下に保つように加
熱した。結晶は1400℃程度で融解し、その後真空度
が2×10-6Torr以下になるまで保持し、さらに、
温度が安定状態に達してから10時間程度保持した。
m/hの速度で下部へ移動させた。ルツボが下がりきっ
た時点でヒーターへの印加電圧を、温度降下速度が約1
00℃/h以内になるように、徐々に下げた。
まで冷却した後、炉からフッ化バリウム単結晶を取り出
した。
ツボにセットし、結晶とルツボとの隙間にZnF2スカ
ベンジャーを均一に撒き、ベルジャー内を真空排気して
ゆっくりと加熱し、900℃で20時間アニール処理
し、その後室温まで冷却して、単結晶を炉から取り出し
た。
結晶を研磨して50mm厚のフッ化バリウム単結晶を切
り出し、研磨した。以上の工程を10回繰り返して、1
0mm厚のフッ化バリウム単結晶を10個作製した。
性及び複屈折性の面内均一性を調べた。結果を表2に示
す。
いることにより、即ち、種結晶の主成長面及び側面も
{111}に属する面とすることにより、主成長面のみ
を{111}とした比較例1と比べて結晶性及び光学特
性において優れたものとなっているのが分かる。
0,0)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例5と同様にして、フッ化バリウム結
晶成長させた。
±4nmであり、複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
1,1)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例5と同様にして、フッ化バリウム結
晶を成長させた。
±5nmであり、実施例5、6に比べて劣るものの、従
来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
0,0)とし、側面を{111}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例5と同様にして、フッ化バリウム結
晶を成長させた。
±5.5nmであり、実施例5、6に比べて劣るもの
の、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が
得られた。
側面が(−1,1,1)、(1,−1,1)、(1,
1,−1)面となるフッ化マグネシウム種結晶を切り出
し、これを用いて(1,1,1)面に垂直方向にフッ化
マグネシウムの結晶成長を行った。
即ち、主成長面を(1,1,1)面とし、側面は結晶面
を直方体に切り出した種結晶を用いて、同様にフッ化マ
グネシウムの結晶成長を行った(比較例3)。
た。
付け、精製した蛍石の原料をZnF 2スカベンジャーと
ともに充填した。
し、原料を加熱、融解した。ここで、結晶が融解する温
度まで真空度を5×10-4Torr以下に保つように加
熱した。結晶は1300℃程度で融解し、その後真空度
が2×10-6Torr以下になるまで保持し、さらに、
温度が安定状態に達してから10時間程度保持した。
m/hの速度で下部へ移動させた。ルツボが下がりきっ
た時点でヒーターへの印加電圧を、温度降下速度が約1
00℃/h以内になるように、徐々に下げた。
まで冷却した後、炉からフッ化マグネシウム単結晶を取
り出した。
ツボにセットし、結晶とルツボとの隙間にZnF2スカ
ベンジャーを均一に撒き、ベルジャー内を真空排気して
ゆっくりと加熱し、900℃で20時間アニール処理
し、その後室温まで冷却して、単結晶を炉から取り出し
た。
結晶を研磨して50mm厚のフッ化マグネシウム単結晶
を切り出し、研磨した。以上の工程を10回繰り返し
て、10mm厚のフッ化マグネシウム単結晶を10個作
製した。
性及び複屈折性の面内均一性を調べた。結果を表3に示
す。
いることにより、即ち、種結晶の主成長面及び側面も
{111}に属する面とすることにより、主成長面のみ
を{111}とした比較例3と比べて結晶性及び光学特
性において優れたものとなっているのが分かる。
0,0)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例9と同様にして、フッ化マグネシウ
ム結晶成長させた。
±4nmであり、複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
1,1)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例9と同様にして、フッ化マグネシウ
ム結晶を成長させた。
±5nmであり、実施例9、10に比べて劣るものの、
従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が得ら
れた。
0,0)とし、側面を{111}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例9と同様にして、フッ化マグネシウ
ム結晶を成長させた。
±5.5nmであり、実施例9、10に比べて劣るもの
の、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が
得られた。
1,1)、側面が(−1,1,1)、(1,−1,
1)、(1,1,−1)面となる種結晶を切り出し、こ
れを用いて(1,1,1)面に垂直方向)に蛍石の結晶
成長を行った。
即ち、主成長面を(1,1,1)面とし、側面は結晶面
を直方体に切り出した種結晶を用いて、同様に蛍石の結
晶成長を行った(比較例4)。
付け、精製したフッ化カルシウム原料をスカベンジャー
とともにルツボ304入れて、内部を1×10-6Tor
r以下とした。その後、ヒータ303に通電し、140
0℃程度までルツボ304を加熱してフッ化物結晶原料
を溶融させた後、種結晶305を融液306接触させて
なじませ、ルツボ304を5〜10rpm程度で回転さ
せながら、0.5〜1mm/h位の速度で結晶を引き上
げた。
への印加電圧を、温度降下速度が約100℃/h以内に
なるように、徐々に下げる。
まで冷却した後、炉からフッ化物結晶を取り出す。
ツボにセットし、結晶とルツボとの隙間にZnF2スカ
ベンジャーを均一に撒き、ベルジャー内を真空排気して
ゆっくりと加熱し、900℃で20時間アニール処理
し、その後室温まで冷却して、単結晶を炉から取り出し
た。
結晶を研磨して50mm厚の蛍石単結晶を切り出し、研
磨した。以上の工程を10回繰り返して、10mm厚の
蛍石単結晶を10個作製した。
性及び複屈折性の面内均一性を調べた。結果を表4に示
す。
いることにより、即ち、種結晶の主成長面及び側面も
{111}に属する面とすることにより、主成長面のみ
を{111}とした比較例4と比べて結晶性及び光学特
性において優れたものとなっているのが分かる。
0,0)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例13と同様にして、結晶成長させ
た。
±3nmであり、複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
1,1)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例13と同様にして、蛍石結晶を成長
させた。
±4nmであり、実施例13、14に比べて劣るもの
の、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が
得られた。
0,0)とし、側面を{111}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例13と同様にして、結晶成長させ
た。
±4.5nmであり、実施例13、14に比べて劣るも
のの、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶
が得られた。
(a)に示したように、主成長面が(1,1,1)、側
面が(−1,1,1)、(1,−1,1)、(1,1,
−1)面となる種結晶を切り出し、これを用いて(1,
1,1)面に垂直方向にフッ化バリウムの結晶成長を行
った。
即ち、主成長面を(1,1,1)面とし、側面は結晶面
を直方体に切り出した種結晶を用いて、同様にフッ化バ
リウムの結晶成長を行った(比較例5)。
付け、精製したフッ化バリウム原料をスカベンジャーと
ともにルツボ304入れて、内部を1×10-6Torr
以下とした。その後、ヒータ303に通電し、1400
℃程度までルツボ304を加熱してフッ化物結晶原料を
溶融させた後、種結晶305を融液306に接触させて
なじませ、ルツボ304あるいは種結晶を5〜10rp
m程度で回転させながら、0.5〜1mm/h位の速度
で結晶を引き上げた。
への印加電圧を、温度降下速度が約100℃/h以内に
なるように、徐々に下げる。
まで冷却した後、炉からフッ化物結晶を取り出す。
ツボにセットし、結晶とルツボとの隙間にZnF2スカ
ベンジャーを均一に撒き、ベルジャー内を真空排気して
ゆっくりと加熱し、900℃で20時間アニール処理
し、その後室温まで冷却して、単結晶を炉から取り出し
た。
結晶を研磨して50mm厚のフッ化バリウム単結晶を切
り出し、研磨した。以上の工程を10回繰り返して、1
0mm厚のフッ化バリウム単結晶を10個作製した。
性及び複屈折性の面内均一性を調べた。結果を表5に示
す。
いることにより、即ち、種結晶の主成長面及び側面も
{111}に属する面とすることにより、主成長面のみ
を{111}とした比較例5と比べて結晶性及び光学特
性において優れたものとなっているのが分かる。
0,0)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例17と同様にして、フッ化バリウム
結晶成長させた。
±4nmであり、複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
1,1)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例17と同様にして、フッ化バリウム
結晶を成長させた。
±5nmであり、実施例17、18に比べて劣るもの
の、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が
得られた。
0,0)とし、側面を{111}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例17と同様にして、フッ化バリウム
結晶を成長させた。
±5.5nmであり、実施例17、18に比べて劣るも
のの、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶
が得られた。
(a)に示したように、主成長面が(1,1,1)、側
面が(−1,1,1)、(1,−1,1)、(1,1,
−1)面となる種結晶を切り出し、これを用いて(1,
1,1)面に垂直方向にフッ化マグネシウムの結晶成長
を行った。
即ち、主成長面を(1,1,1)面とし、側面は結晶面
を直方体に切り出した種結晶を用いて、同様にフッ化マ
グネシウムの結晶成長を行った。
付け、精製したフッ化マグネシウム原料をスカベンジャ
ーとともにルツボ304入れて、内部を1×10-6To
rr以下とした。その後、ヒータ303に通電し、13
00℃程度までルツボ304を加熱してフッ化物結晶原
料を溶融させた後、種結晶305を融液306接触させ
てなじませ、ルツボ304を5〜10rpm程度で回転
させながら、0.5〜1mm/h位の速度で結晶を引き
上げた。
への印加電圧を、温度降下速度が約100℃/h以内に
なるように、徐々に下げる。
まで冷却した後、炉からフッ化物結晶を取り出す。
ツボにセットし、結晶とルツボとの隙間にZnF2スカ
ベンジャーを均一に撒き、ベルジャー内を真空排気して
ゆっくりと加熱し、900℃で20時間アニール処理
し、その後室温まで冷却して、単結晶を炉から取り出し
た。
結晶を研磨して50mm厚のフッ化マグネシウム単結晶
を切り出し、研磨した。以上の工程を10回繰り返し
て、10mm厚の蛍石単結晶を10個作製した。
性及び複屈折性の面内均一性を調べた。結果を表6に示
す。
いることにより、即ち、種結晶の主成長面及び側面も
{111}に属する面とすることにより、主成長面のみ
を{111}とした比較例6と比べて結晶性及び光学特
性において優れたものとなっているのが分かる。
0,0)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例21と同様にして、フッ化マグネシ
ウム結晶成長させた。
±4nmであり、複屈折の小さな優れた結晶が得られ
た。
1,1)とし、側面を{100}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例21と同様にして、フッ化マグネシ
ウム結晶を成長させた。
±5nmであり、実施例21、22に比べて劣るもの
の、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶が
得られた。
0,0)とし、側面を{111}に属する面とした種結
晶を用いて、実施例21と同様にして、フッ化マグネシ
ウム結晶を成長させた。
±5.5nmであり、実施例21、22に比べて劣るも
のの、従来の比較例に比べて複屈折の小さな優れた結晶
が得られた。
により、単結晶性のよい、複屈折性の小さな大口径フッ
化物結晶を作製することができる。また、提供すること
ができる。
のバラツキの小さな結晶を成長させることができる。
光学部品を提供することができる。
示す概念図である。
を示す概念図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 単結晶成長用の種結晶であって、結晶の
主成長面に接する面のうち少なくとも1つが該主成長面
と原子配列が等価な結晶面であることを特徴とする結晶
成長用の種結晶。 - 【請求項2】 前記主成長面が面方位{111}に属す
るいずれかの結晶面であり、前記主成長面に接する面の
うち少なくとも1つが{111}に属し且つ該結晶面と
は異なる結晶面であることを特徴とする請求項1に記載
の結晶成長用の種結晶。 - 【請求項3】 前記主成長面が面方位{100}に属す
るいずれかの結晶面であり、前記主成長面に接する面の
うち少なくとも1つが{100}に属し且つ該結晶面と
は異なる結晶面であることを特徴とする請求項1に記載
の結晶成長用の種結晶。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の種
結晶を用いてルツボ降下法により結晶成長させたことを
特徴とするフッ化物結晶。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の種
結晶を用いて結晶引き上げ法により結晶成長させたこと
を特徴とするフッ化物結晶。 - 【請求項6】 前記フッ化物結晶がフッ化カルシウム、
フッ化バリウムまたはフッ化マグネシウムの結晶である
ことを特徴とする請求項4又は5に記載のフッ化物結
晶。
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