JPH11211736A - 自己検知型spmプローブ及びspm装置 - Google Patents

自己検知型spmプローブ及びspm装置

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JPH11211736A
JPH11211736A JP10161175A JP16117598A JPH11211736A JP H11211736 A JPH11211736 A JP H11211736A JP 10161175 A JP10161175 A JP 10161175A JP 16117598 A JP16117598 A JP 16117598A JP H11211736 A JPH11211736 A JP H11211736A
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piezoresistor
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probe
spm
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寛 高橋
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Nobuhiro Shimizu
信宏 清水
Depon Michel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピエゾ抵抗体間のリーク電流や光が照射され
て発生するキャリアの影響を排除して、カンチレバーの
撓み量を適正に検出できるようにすること。 【解決手段】 ピエゾ抵抗体22,24と半導体基板1
6とが接する面に、半導体基板16の導電型(p型シリ
コン基板)と逆の導電型(n- well領域)から成る
不純物拡散層18,20を形成して絶縁による素子分離
を行うことにより、ピエゾ抵抗体22及び24相互間、
あるいはピエゾ抵抗体22と24との間におけるリーク
電流や光が照射されて発生するキャリアの影響を排除す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己検知型SPM プ
ローブに係り、さらに詳しくは、半導体基板表面にピエ
ゾ抵抗体がU字状に配置されたカンチレバータイプのSP
M プローブを用いた自己検知型SPM プローブの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、原子オーダの微小領域の表面形状
または物理量の変位を解明するために、走査型プローブ
顕微鏡(SPM :Scanning Probe Microscope )が用いら
れている。SPM 装置は、先端部に探針を設けたSPM プロ
ーブを走査プローブとして利用している。このようなSP
M プローブを用いたSPM 装置は、プローブ先端の探針で
試料表面を走査することにより、試料表面と探針との間
に相互作用(引力または斥力等)が発生し、その力をSP
M プローブの撓み量として検出することで試料表面の形
状等を測定することができる。
【0003】そして、SPM プローブの撓み量は、例え
ば、SPM プローブにピエゾ抵抗体が半導体表面に形成さ
れたピエゾレジスティブプローブを用いることにより、
抵抗の変動を計測して撓み量を検出していた。このよう
なSPM プローブは、自己検知型SPM プローブと称されて
いる。
【0004】この種の従来の自己検知型SPM プローブ
は、例えば図16および図17に示されるように、一般
的にカンチレバー形状で製作される。図17におけるSP
M プローブ180は、カンチレバー182と参照抵抗値
を計測するためのリファレンス184とで構成され、こ
れらのカンチレバー182とリファレンス184は、こ
こではn型のシリコン基板186表面にそれぞれU字型
(図16参照)にp型の不純物イオンを選択的に注入す
ることにより、p+ のピエゾ抵抗体188,190がそ
れぞれ形成される。
【0005】そして、シリコン基板186表面には、カ
ンチレバー182のメタルコンタクト部と、リファレン
ス184のメタルコンタクト部とを除いて表面を保護す
るシリコン酸化膜(SiO2 )192が形成され、各メ
タルコンタクト部にコンタクト用のアルミニウム電極
(Al)194,196,198,200がそれぞれ埋
め込まれる。ここでは、n型のシリコン基板186表面
にp型の不純物イオンを注入してp+ のピエゾ抵抗体1
88,190を形成したが、逆に、p型のシリコン基板
を用いた場合は、基板表面にn型の不純物イオンを注入
してn+ のピエゾ抵抗体が形成される。
【0006】このような従来の自己検知型SPM プローブ
180は、先端部に不図示の探針が設けられた走査型プ
ローブ顕微鏡のカンチレバー182が試料表面で走査さ
れる際に、試料表面と探針との間に原子間力に基づく引
力または斥力が発生し、その原子間力でカンチレバー1
82が撓む際に、ピエゾ抵抗体188の抵抗値が変動す
るのを利用して、カンチレバー182の撓み量を検出す
る。カンチレバー182のピエゾ抵抗体188の抵抗値
の変動は、上記メタルコンタクト部のアルミニウム電極
194および196を介して計測される。
【0007】また、上記動作と並行して、リファレンス
184においても抵抗値の測定が行われる。これは、ピ
エゾ抵抗体自体の抵抗値が撓み以外の条件(例えば、温
度条件)によって変動するため、ホイートストン・ブリ
ッジを用いて温度補償を行うための参照抵抗値を提供す
るものである。
【0008】このような、ピエゾ抵抗体を用いた自己検
知型SPM プローブに関する公報としては、特開平5−1
96458号公報、U.S.Patent 5,444,24
4、U.S.Patent 5,345,815などがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自己検知型SPM プローブにあっては、半導体
基板186の表面にカンチレバー182やリファレンス
184のピエゾ抵抗体188,190がU字状に配置さ
れていたため、半導体基板186を介して向かい合うピ
エゾ抵抗体間(例えば、188相互間、190相互間、
188と190)などで電流のリークが発生すると、ピ
エゾ抵抗体の抵抗値の変動が適正に検出できなくなると
いう不都合があった。
【0010】また、ピエゾ抵抗体188,190の近辺
に光が照射された場合、半導体基板186の表面にキャ
リアが発生し、抵抗値測定時にノイズを生じることか
ら、適正なピエゾ抵抗体の抵抗値の変動が検出できなく
なるという不都合があった。
【0011】そこで、上記した光の影響を排除するた
め、ピエゾ抵抗体自体を遮光材で被覆して遮光すること
も考えられるが、被覆対象が非常に微小なものであり、
且つ、カンチレバー182が試料の表面形状に合わせて
撓むようにする必要があることから、遮光材でピエゾ抵
抗体の被覆を行うのは困難であった。
【0012】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、ピエゾ抵抗体間で半導体基板
を介して電流がリークしたり、光の照射により発生した
キャリアの影響でピエゾ抵抗体の抵抗値測定時にノイズ
が発生するのを防止して、カンチレバーの撓み量を適正
に検出することができる自己検知型SPM プローブを提供
することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、半導体基板表面にピエ
ゾ抵抗体がU字状に配置されたカンチレバーを用いた自
己検知型SPM プローブにおいて、前記U字状のピエゾ抵
抗体が対向する前記半導体基板間を絶縁処理して素子分
離を行うことを特徴としている。
【0014】これによれば、U字状のピエゾ抵抗体が対
向する半導体基板間を絶縁処理して素子分離を施したた
め、リーク電流や光によるキャリア発生で測定時にノイ
ズが生じるを防止して、カンチレバーの撓み量を適正に
検出することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自己検知型SPM プローブにおいて、前記カンチレバー
に隣接した前記半導体基板表面に別のピエゾ抵抗体がU
字状に配置され、参照抵抗値を計測するリファレンスを
さらに具備し、前記リファレンスのU字状のピエゾ抵抗
体が対向する前記半導体基板間を絶縁処理して素子分離
を行うことを特徴としている。
【0016】これによれば、カンチレバーに隣接してピ
エゾ抵抗体によるリファレンスが形成されている場合
に、リファレンスのU字状のピエゾ抵抗体が対向する半
導体基板間についても絶縁処理して素子分離を施すよう
にしたため、リファレンスにおけるリーク電流や光によ
るキャリア発生で参照抵抗値計測時にノイズが生じるを
防止して、カンチレバーの撓み量を適正に検出すること
ができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自己検知型SPM プローブにおいて、前記絶縁
処理は、前記半導体基板を挟んで対向配置された各ピエ
ゾ抵抗体の少なくとも対向面側の半導体基板中に、該半
導体基板を構成する導電型とは逆の導電型の不純物拡散
層をそれぞれ形成して素子分離を行うことを特徴として
いる。
【0018】これによれば、絶縁処理として、半導体基
板を挟んで対向配置された各ピエゾ抵抗体の少なくとも
対向面側の半導体基板中に、半導体基板を構成する導電
型とは逆の導電型の不純物拡散層をそれぞれ形成するこ
とにより、素子分離を行うようにしたため、リーク電流
や光によるキャリア発生で測定時にノイズが生じるを防
止することができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自己検知型SPM プローブにおいて、前記絶縁
処理は、前記U字状に配置されたピエゾ抵抗体をそのU
字に合わせた半導体層上に形成するとともに、該半導体
層と前記半導体基板との間に絶縁層を配置して素子分離
を行うことを特徴としている。
【0020】これによれば、絶縁処理として、U字状に
配置されたピエゾ抵抗体をそのU字に合わせた半導体層
上に形成するとともに、その半導体層と半導体基板との
間に絶縁層を配置することにより、素子分離を行うよう
にしたため、リーク電流や光によるキャリア発生で測定
時にノイズが生じるを防止することができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自己検知型SPM プローブにおいて、前記絶縁
処理は、前記半導体基板を挟んで対向配置された各ピエ
ゾ抵抗体の少なくとも対向面側の半導体基板中に、該半
導体基板を構成する導電型とは逆の導電型の不純物拡散
層をそれぞれ形成するとともに、向かい合う各ピエゾ抵
抗体の間の半導体基板中に絶縁体を形成して素子分離を
行うことを特徴としている。
【0022】これによれば、絶縁処理として、半導体基
板を挟んで対向配置された各ピエゾ抵抗体の少なくとも
対向面側の半導体基板中に、半導体基板を構成する導電
型とは逆の導電型の不純物拡散層をそれぞれ形成すると
ともに、向かい合う各ピエゾ抵抗体の間の半導体基板中
に絶縁体を形成することにより、素子分離を行うように
したため、リーク電流や光によるキャリア発生で測定時
にノイズが生じるを防止することができる。請求項6に
記載の発明は、請求項1から5に記載の自己検知型SPM
プローブを使ったSPM 装置であることを特徴としてい
る。これによれば、光りリークの少ないプローブを使う
ことにより、従来必要であった遮光機構が不要となり、
光リーク電流による測定時のノイズを防止することがで
き、高精度の測定ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る自己検知型
SPM プローブの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。
【0024】(実施の形態1)図1には、実施の形態1
に係る自己検知型SPM プローブ10の平面図が示され、
図2には、図1のA−A線断面図が示されている。
【0025】図1において、自己検知型SPM プローブ1
0は、試料表面を走査して試料表面の形状を測定するカ
ンチレバー12と、参照抵抗値を検出するリファレンス
14とを備えている。カンチレバー12側の半導体基板
16表面には、U字状に設けられたピエゾ抵抗体22
と、リファレンス14側の半導体基板16の表面には、
同一形状のピエゾ抵抗体24(例えば、p+ ピエゾ抵抗
領域)が設けられている。
【0026】実施の形態1の特徴的な構成は、これらピ
エゾ抵抗体22,24と半導体基板16とが接する面
に、半導体基板16の導電型(例えば、p型シリコン基
板)と逆の導電型(例えば、n- well領域)から成
る不純物拡散層18,20を形成している点にある。
【0027】そして、ピエゾ抵抗体22および24は、
メタルコンタクト部を介してアルミニウム電極(Al)
30,32および34,36により引き出されている。
カンチレバー12では、電極30,32間の抵抗値変動
が検出され、リファレンス14では、電極34,36間
の抵抗値が検出される。
【0028】これらの構成を図1のA−A線断面図の図
2で見ると、半導体基板16(p型シリコン基板)の表
面には、不純物拡散層18,20(n- well領域)
を介して、U字状のピエゾ抵抗体22および24(p+
ピエゾ抵抗領域)が設けられていることが分かる。この
ように、半導体基板16(p型シリコン基板)とピエゾ
抵抗体22,24(p+ ピエゾ抵抗領域)との間には、
半導体基板16とは逆の導電型(n- well領域)の
不純物拡散層18,20を介在させているので、この不
純物拡散層18,20が絶縁体として作用する。
【0029】このため、ピエゾ抵抗体22や24相互
間、あるいは、ピエゾ抵抗体22と24との間で電流が
リークすることが無くなるとともに、ピエゾ抵抗体2
2,24近辺に光が照射されて半導体基板16表面にキ
ャリアが発生しても、不純物拡散層18,20で電子の
移動が遮られ、ノイズ(光による外乱)の発生を防止す
ることができる。
【0030】つぎに、図2に示される不純物拡散層18
の形成工程を図3および図4を用いて説明する。なお、
図3および図4では、図2のカンチレバー12の一方の
ピエゾ抵抗体22の不純物拡散層18の工程断面が示さ
れ、図2と同一部分については、同一の符号を付してい
る。
【0031】図3(a)に示されるように、p型シリコ
ン基板から成る半導体基板16の裏面側と表面側に所定
膜厚のシリコン酸化膜(SiO2 )40,42を形成
し、カンチレバーの探針を形成する表面側のシリコン酸
化膜42上に、エッチングマスクとなるフォトレジスト
膜44をパターニング形成する。
【0032】つぎに、このフォトレジスト膜44をマス
クとして緩衝フッ酸溶液(BHF)を用いてシリコン基
板16をエッチングすることにより、探針を形成するた
めのマスクとなるシリコン酸化膜(SiO2 )42がパ
ターニングされる(図3(b)参照)。
【0033】そして、このシリコン酸化膜42をマスク
として、リアクティブ・イオン・エッチング (RI
E)を行うことにより、マスク42の下に先端の尖った
探針(Tip)44を形成することができる(図3
(c)参照)。
【0034】図3(d)では、半導体基板16表面に不
純物拡散領域18の形成領域が開口したフォトレジスト
膜46をフォトリソグラフィ技術により形成し、n-
ell領域を形成するリン(P)などのV族元素をイオ
ン注入して、不純物拡散層18を形成する。
【0035】また、図3(e)では、不純物拡散層18
内のピエゾ抵抗体22の形成領域が開口したフォトレジ
スト膜48を形成し、イオン注入を行ってp+ ピエゾ抵
抗領域を形成することにより、ピエゾ抵抗体22が不純
物拡散層18の内側に形成される。
【0036】つぎに、図4(f)では、カンチレバーの
先端部を形成するため、フォトレジスト膜50を形成
し、これをマスクとしてRIEにより半導体基板16を
少なくともカンチレバー厚さと同じ深さまで異方性エッ
チングを行って、カンチレバーの端部を形成する。
【0037】図4(g)では、基板表面のフォトレジス
ト50を除去するとともに、裏面側のシリコン酸化膜
(SiO2 )40の下にエッチングマスクとなるフォト
レジスト膜52を形成し、これをマスクとして緩衝フッ
酸溶液(BHF)を用いてバックエッチングを行って、
シリコン酸化膜40をパターニングする。
【0038】図4(h)では、半導体基板16のピエゾ
抵抗体22のメタルコンタクト部と探針44以外の部分
をシリコン酸化膜26で覆って表面を保護するととも
に、メタルコンタクト部にアルミニウム(Al)を埋め
込んで電極30を形成する。
【0039】そして、図4(i)では、図4(g)でパ
ターニング形成したシリコン酸化膜40をマスクとして
40%の水酸化カリウム溶液(KOH+H2 O)を用い
てバックエッチングを行うことにより、半導体基板16
の裏面側が削られ、可撓性を有する所定の厚さのカンチ
レバーが形成される。
【0040】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、半導体基板16を挟んで対向配置されたU字状の
ピエゾ抵抗体の周囲に、半導体基板とは逆の導電型の不
純物拡散層18を形成したため、絶縁による素子分離が
行われ、ピエゾ抵抗体相互間のリーク電流や光の照射で
発生するキャリアによる測定時のノイズを防止すること
が可能となり、カンチレバーの撓み量を適正に検出する
ことができる。
【0041】なお、上記実施の形態1では、半導体基板
16にp型シリコン基板、ピエゾ抵抗体22および24
にp+ ピエゾ抵抗領域、および不純物拡散層18および
20にn- well領域で構成したが、それぞれ逆の導
電型として、半導体基板16にn型シリコン基板、ピエ
ゾ抵抗体22および24にn+ ピエゾ抵抗領域、および
不純物拡散層18および20にp- well領域で構成
しても勿論良い。
【0042】(実施の形態2)図5には、実施の形態2
に係る自己検知型SPM プローブ60の平面図が示され、
図6には、図5のB−B線断面図が示されている。
【0043】図5において、自己検知型SPM プローブ6
0は、試料表面を走査して試料表面の形状を測定するカ
ンチレバー62と、参照抵抗値を検出するリファレンス
64とを備えている。
【0044】本実施の形態2の特徴は、図6に示される
ように、シリコンから成る半導体基板66上に埋め込み
酸化層(SiO2 )68を形成し、さらにその上にシリ
コン層70および72を熱的に貼り合わせたSOI(Si
licon on Insulator) 技術を用いることにより、U字型
のピエゾ抵抗体間を絶縁して素子分離を行っている点に
ある。
【0045】すなわち、図5および図6に示されるよう
に、半導体基板66上には、絶縁体の埋め込み酸化層6
8が形成され、その埋め込み酸化層68上に形成された
U字状のSOIシリコン層70,72の上に、さらにU
字状のピエゾ抵抗体74,76が形成されている。この
ため、対向するピエゾ抵抗体74同士、あるいは隣接す
るピエゾ抵抗体74と76との間が埋め込み酸化層68
や酸化膜78により絶縁されることから、ピエゾ抵抗体
間のリーク電流やキャリア発生によるノイズの影響を受
けないようにすることができる。
【0046】つぎに、図6に示されるSOIアイランド
による素子分離を行った自己検知型SPM プローブ60の
形成工程を図7および図8を用いて説明する。なお、図
7および図8では、図6のカンチレバー62の何れか一
方のピエゾ抵抗体74を形成する工程断面を示したもの
であり、図6と同一部分については、同一の符号が付し
てある。
【0047】図7(a)に示されるように、シリコン基
板から成る半導体基板66上に埋め込み酸化層68を形
成し、さらにその埋め込み酸化層68上にSOIシリコ
ン層70を熱的に貼り合わせたサンドイッチ構造のSO
I基板を形成することができる。そして、そのSOI基
板の表面側と裏面側とを熱酸化することにより、シリコ
ン酸化膜(SiO2 )90,92が形成され、そのシリ
コン酸化膜92上に、エッチングマスクとなるフォトレ
ジスト膜94をパターニングする。
【0048】つぎに、図7(b)に示されるように、こ
のフォトレジスト膜44をマスクとして緩衝フッ酸溶液
(BHF)を用いてシリコン酸化膜92を溶液エッチン
グすることにより、探針を形成するためのマスクとなる
シリコン酸化膜(SiO2 )92がパターニングされ
る。
【0049】そして、このシリコン酸化膜92をマスク
として、リアクティブ・イオン・エッチング (RI
E)を行うことにより、マスク92の下に先端の尖った
探針(Tip)94が形成される(図7(c)参照)。
【0050】さらに、図7(d)では、半導体基板16
表面にピエゾ抵抗体の形成領域が開口したフォトレジス
ト膜98を形成した後、イオン注入を行ってp+ ピエゾ
抵抗領域を形成することにより、ピエゾ抵抗体74をS
OIシリコン層70内に形成することができる。
【0051】つぎに、図8(e)では、カンチレバーの
先端部を形成するため、カンチレバー形状のフォトレジ
スト膜50をSOIシリコン層70上に形成し、これを
マスクとしてRIEにより埋め込み酸化層68の手前ま
でSOIシリコン層70をエッチングして、カンチレバ
ーの先端部を形成する。
【0052】そして、図8(f)では、基板表面のフォ
トレジスト100を除去するとともに、裏面側のシリコ
ン酸化膜(SiO2 )90の下にエッチングマスクとな
るフォトレジスト膜102を形成し、これをマスクとし
て緩衝フッ酸溶液(BHF)を用いてバックエッチング
を行い、シリコン酸化膜90をパターニングする。
【0053】そして、図8(g)では、SOIシリコン
層70のピエゾ抵抗体74のメタルコンタクト部と探針
96以外の部分をシリコン酸化膜78で覆って表面を保
護するとともに、メタルコンタクト部にアルミニウム
(Al)を埋め込んで電極80を形成する。
【0054】さらに、図8(h)では、図8(g)でパ
ターニング形成したシリコン酸化膜90をマスクとして
40%の水酸化カリウム溶液(KOH+H2 O)を用い
てバックエッチングを行うことにより、半導体基板66
と埋め込み酸化層68が部分的に除去され、ピエゾ抵抗
体74を備えたSOIシリコン層70から成るカンチレ
バー62を形成することができる。
【0055】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、カンチレバー62とリファレンス64に設けられ
るU字状のピエゾ抵抗体74,76は、半導体基板66
上に埋め込み酸化層68が形成され、さらにその上に形
成されたU字状のSOIシリコン層70,72の表面に
不純物イオンを注入することにより形成されているた
め、向かい合うピエゾ抵抗体74相互間、ピエゾ抵抗体
76相互間、あるいは、ピエゾ抵抗体74と76との間
が確実に絶縁され、素子分離されるので、リーク電流や
光が照射されて発生するキャリアによる測定時のノイズ
の発生等を防止することが可能となり、カンチレバーの
撓み量を適正に検出することができる。
【0056】(実施の形態3)図9には、実施の形態3
に係る自己検知型SPM プローブ110の平面図が示さ
れ、図10には、図9のC−C線断面図が示されてい
る。
【0057】図9において、自己検知型SPM プローブ1
10は、試料表面を走査して試料表面の形状を測定する
カンチレバー112と、参照抵抗値を検出するリファレ
ンス114とを備えている。カンチレバー112側の半
導体基板116の表面には、U字状に設けられたピエゾ
抵抗体140と、リファレンス114側の半導体基板1
16の表面には、同一形状のピエゾ抵抗体142(例え
ば、p+ ピエゾ抵抗領域)が設けられている。
【0058】実施の形態3の特徴的な構成は、これらピ
エゾ抵抗体140,142と半導体基板116との間
に、半導体基板116の導電型(例えば、p型シリコン
基板)と逆の導電型(例えば、n- 領域)から成る不純
物拡散層118,120を形成するとともに、対向配置
されたピエゾ抵抗体140の間、ピエゾ抵抗体142の
間、およびピエゾ抵抗体140と142との間を絶縁処
理することにより、素子分離を行った点である。
【0059】そして、ピエゾ抵抗体140および142
は、メタルコンタクト部を介してアルミニウム電極(A
l)146,148および150,152により引き出
されている。カンチレバー112では、電極146と1
48との間の抵抗値変動を検出し、リファレンス114
では、電極150と152との間の抵抗値が検出され
る。
【0060】これらの構成を図9のC−C線断面図であ
る図10で見ると、半導体基板116(p型シリコン基
板)の表面付近には、不純物拡散層118,120(n
- 領域)を介して、U字状のピエゾ抵抗体140および
142(p+ ピエゾ抵抗領域)が設けられている。この
ように、半導体基板116(p型シリコン基板)とピエ
ゾ抵抗体140,142(p+ ピエゾ抵抗領域)との間
には、半導体基板116とは逆の導電型(n- 領域)の
不純物拡散層118,120を介在させているので、こ
の不純物拡散層118,120が絶縁体として作用す
る。
【0061】さらに、本実施の形態3では、上記不純物
拡散層118,120に加えて、ピエゾ抵抗体140や
142相互間、あるいは、ピエゾ抵抗体140と142
との間に、絶縁体としてのシリコン酸化膜132,13
4,136をロコス(LOCOS:LOCal Oxidation of
Silicon)法等を用いて形成するとともに、シリコン酸
化膜132,134,136の下方に回り込みによるリ
ーク電流を防止するためのp±拡散領域124,12
6,128が形成されている。
【0062】このため、ピエゾ抵抗体140や142相
互間、あるいは、ピエゾ抵抗体140と142との間が
確実に絶縁されて、素子分離されるので、リーク電流や
光の照射により生じたキャリアによるノイズ(光による
外乱)の発生を確実に防止することができる。
【0063】つぎに、図10に示される自己検知型SPM
プローブのカンチレバー112の形成工程を図11〜図
13を用いて説明する。なお、図11〜図13では、図
10のカンチレバー112の一方のピエゾ抵抗体140
の工程断面を示したもので、図10と同一部分について
は、同一の符号を付している。
【0064】図11(a)に示されるように、p型シリ
コン基板から成る半導体基板116の裏面側と表面側に
所定膜厚のシリコン酸化膜(SiO2 )160,162
を形成し、カンチレバーの探針を形成する表面側のシリ
コン酸化膜162上に、エッチングマスクとなるフォト
レジスト膜164をフォトリソグラフィ技術を用いてパ
ターニング形成する。
【0065】つぎに、このフォトレジスト膜1644を
マスクとして緩衝フッ酸溶液(BHF)を用いてシリコ
ン基板116をエッチングすることにより、探針を形成
するためのマスクとなるシリコン酸化膜(SiO2 )1
62がパターニングされる(図11(b)参照)。
【0066】そして、このシリコン酸化膜162をマス
クとして、リアクティブ・イオン・エッチング(RI
E)を行うことにより、マスク162の下に先端の尖っ
た探針(Tip)166を形成することができる(図1
1(c)参照)。
【0067】図11(d)では、半導体基板116の表
面に不純物拡散層118を形成するためのフォトレジス
ト膜168を形成し、n- 領域を形成するリン(P)な
どのV族元素をイオン注入することにより、不純物拡散
層118が形成される。
【0068】また、図12(e)では、不純物拡散層1
18の両端部に素子分離を行う不純物拡散領域124,
126を形成するためのフォトレジスト膜168が形成
され、p±拡散領域を形成するボロン(B)などの III
族元素をイオン注入することにより、不純物拡散領域1
24,126が形成される。
【0069】つぎに、図12(f)では、不純物拡散層
118の両端部に素子分離を行う絶縁体としてのシリコ
ン酸化膜をロコス法により形成するため、形成領域以外
は耐酸化性の被膜である窒化シリコン膜(Si3 4
172で覆った後、熱酸化することにより、シリコン酸
化膜132,134が成長して形成される。
【0070】図12(g)では、窒化シリコン膜172
を除去した後、不純物拡散層118内のピエゾ抵抗体を
形成する領域部分が開口したフォトレジスト膜174を
形成し、このフォトレジスト膜174をマスクとして、
イオン注入を行ってp+ ピエゾ抵抗領域を形成すること
により、ピエゾ抵抗体140を不純物拡散層118上に
形成することができる。
【0071】つぎに、図12(h)では、半導体基板1
16の表面側にカンチレバーの先端部を形成するための
フォトレジスト膜175を形成し、これをマスクとして
RIEにより半導体基板116を少なくともカンチレバ
ー厚さと同じ深さまで異方性エッチングを行って、カン
チレバーの端部を形成する。
【0072】そして、図12(i)では、基板表面のフ
ォトレジスト175を除去するとともに、裏面側のシリ
コン酸化膜(SiO2 )160の下にエッチングマスク
となるフォトレジスト膜176を形成し、このフォトレ
ジスト膜176をマスクとして緩衝フッ酸溶液(BH
F)を用いてバックエッチングを行って、シリコン酸化
膜160をパターニングする。
【0073】図12(j)では、半導体基板116のピ
エゾ抵抗体140のメタルコンタクト部と探針166以
外の部分をシリコン酸化膜144で覆って表面を保護す
るとともに、メタルコンタクト部にアルミニウム(A
l)を埋め込んで電極148を形成する。
【0074】そして、図12(k)では、図12(j)
でパターニング形成したシリコン酸化膜40をマスクと
して40%の水酸化カリウム溶液(KOH+H2 O)を
用いてバックエッチングを行うことにより、半導体基板
116の裏面側が削られ、可撓性を有する所定の厚さの
カンチレバーを形成することができる。
【0075】以上説明したように、本実施の形態3によ
れば、半導体基板116を挟んで対向配置されたU字状
のピエゾ抵抗体の周囲に、半導体基板とは逆の導電型の
不純物拡散層118が形成されているため、絶縁による
素子分離が行われる。
【0076】また、向かい合うピエゾ抵抗体140や1
42相互間、あるいはピエゾ抵抗体140と142との
間に、素子分離用のシリコン酸化膜132,134,1
36が形成されるとともに、そのシリコン酸化膜13
2,134,136の下方領域には、不純物拡散層11
8や120の導電型(n- 領域)とは逆の導電型(p±
領域)の不純物拡散領域124,126,128が形成
されているため、リーク電流の回り込み等も防止するこ
とができ、確実な絶縁による素子分離により、リーク電
流や光が照射されて発生するキャリアによる測定時のノ
イズの発生等が防止されて、カンチレバーの撓み量を適
正に検出することができる。
【0077】なお、上記実施の形態3では、半導体基板
116にp型シリコン基板、ピエゾ抵抗体140および
142にp+ ピエゾ抵抗領域、および不純物拡散層11
8および120にn- 領域、不純物拡散領域124,1
26,128をp±領域で構成したが、それぞれ逆の導
電型として、半導体基板116にn型シリコン基板、ピ
エゾ抵抗体140および142にn+ ピエゾ抵抗領域、
および不純物拡散層118および120にp- 領域、不
純物拡散領域124,126,128をn±領域で構成
しても勿論良い。
【0078】(実施の形態4)図18は、実施の形態1
〜3のSPM プローブを適用した走査型プローブ顕微鏡装
置の一般的な構成を示したブロック図である。3次元試
料ステージ273上には試料272が載置され、試料2
72の上方には、上記した構成のSPMプローブ10の
探針44が対向配置されている。測定部271はSPM プ
ローブ10にバイアス信号を印加し、SPM プローブ10
の変位に応じた出力信号を増幅する。測定器部271で
検出されたSPM プローブの検出信号S1は差動アンプ2
75の非反転入力端子(+)に入力される。差動アンプ
275の反転入力端子(−)には、例えば撓み量が0の
時に差動増幅器275の出力が0になるように、SPM プ
ローブ10の検出信号に関する基準値が基準値発生部2
79から入力されている。差動アンプ275から出力さ
れる誤差信号S2は制御部276に入力される。制御部
276は、誤差信号S2が0に近付くようにアクチュエ
ータ駆動増幅器270を制御する。また、制御部276
の出力信号が輝度信号としてCRTへ出力される。走査
信号発生部278は、試料272をXY方向へ走査させ
るための信号をアクチュエータ駆動増幅器270へ出力
し、CRTへはラスタ走査信号を出力する。これにより
SPM プローブの出力信号に対応した3次元像がCRT上
に表示される。本装置の構成は一般的なものを示したも
ので、機能等が同一であれば他の方法でも装置の構成は
可能である。 (実施の形態の効果)以上説明したように、自己検知型
SPM プローブでは、探針を試料表面で走査する際に、カ
ンチレバーやリファレンスに用いられるU字状のピエゾ
抵抗体の抵抗値を計測してカンチレバーの撓み量を検出
している。そして、上記実施の形態1〜3では、隣接す
るピエゾ抵抗体間でリーク電流や光の照射によりキャリ
アが発生してノイズを生じると正確な抵抗値が計測でき
なくなるため、ピエゾ抵抗体の相互間を各種の絶縁処理
を施すことにより、カンチレバーの撓み量を正しく検出
できるようにしたものである。
【0079】図14では、ピエゾ抵抗体に光を照射した
状態(photo)と暗い状態(dark)における電
流/電圧(I−V)特性を示した線図が示され、(a)
は比較例、(b)は本発明である。図14(a)の比較
例を見ると、ピエゾ抵抗体に光が照射された状態(ph
oto)と暗い状態(dark)とで、電流/電圧特性
(すなわち、抵抗値)が異なってくるため、ピエゾ抵抗
体の抵抗値が適正に計測できなかった。
【0080】しかし、図14(b)の本発明では、ピエ
ゾ抵抗体の相互間を絶縁処理したことにより、光が照射
された状態(photo)と暗い状態(dark)と
で、電流/電圧特性(抵抗値)に変わりがなくなり、常
にピエゾ抵抗体の抵抗値を適正に計測することができる
ため、カンチレバーの撓み量を正しく検出できることが
分かる。
【0081】また、図15では、ピエゾ抵抗体に光を照
射した状態(photo)と暗い状態(dark)にお
けるlogI−V特性(すなわち、リーク電流特性)を
示した線図が示され、(a)は比較例、(b)は本発明
である。図15(a)の比較例を見ると、ピエゾ抵抗体
に光が照射された状態(photo)と暗い状態(da
rk)とでリーク電流量が異なるとともに、暗い状態で
もリーク電流が多いため、ピエゾ抵抗体の抵抗値を適正
に計測できなかった。
【0082】しかし、図15(b)に示される本発明で
は、ピエゾ抵抗体の相互間を絶縁処理したため、光が照
射された状態(photo)と暗い状態(dark)と
で、リーク電流特性が変わらなくなるとともに、比較例
における暗い状態よりもリーク電流自体を小さくするこ
とができるため、常にピエゾ抵抗体の抵抗値を適正に計
測して、カンチレバーの撓み量を正しく検出できること
が分かる。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、リーク
電流や光によるキャリア発生で測定時にノイズが生じる
を防止して、カンチレバーの撓み量を適正に検出するこ
とができる。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、リファレ
ンスにおけるリーク電流や光によるキャリア発生で参照
抵抗値計測時にノイズが生じるを防止して、カンチレバ
ーの撓み量を適正に検出することができる。
【0085】請求項3に記載の発明によれば、ピエゾ抵
抗体と半導体基板との間に半導体基板とは逆の導電型の
不純物拡散層を形成して素子分離を行うことにより、リ
ーク電流や光によるキャリア発生で測定時にノイズが生
じるを防止することができる。
【0086】請求項4に記載の発明によれば、ピエゾ抵
抗体をそのU字に合わせた半導体層上に形成し、その半
導体層と半導体基板との間に絶縁層を配置して素子分離
を行うことにより、リーク電流や光によるキャリア発生
で測定時にノイズが生じるを防止することができる。
【0087】請求項5に記載の発明によれば、ピエゾ抵
抗体と半導体基板との間に半導体基板とは逆の導電型の
不純物拡散層を形成するとともに、向かい合うピエゾ抵
抗体間に絶縁体を形成して素子分離を行うことにより、
リーク電流や光によるキャリア発生で測定時にノイズが
生じるを防止することができる。
【0088】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から5のSPM プローブを使用することで、従来必要であ
った遮光が不用になり、装置が簡略化される。またノイ
ズ等が減少し、より高性能な測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る自己検知型SPM プローブの
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】実施の形態1に係る自己検知型SPM プローブの
形成工程を説明する図である。
【図4】実施の形態1に係る自己検知型SPM プローブの
形成工程を説明する図である。
【図5】実施の形態2に係る自己検知型SPM プローブの
平面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】実施の形態2に係る自己検知型SPM プローブの
形成工程を説明する図である。
【図8】実施の形態2に係る自己検知型SPM プローブの
形成工程を説明する図である。
【図9】実施の形態3に係る自己検知型SPM プローブの
平面図である。
【図10】図9のC−C線断面図である。
【図11】実施の形態3に係る自己検知型SPM プローブ
の形成工程を説明する図である。
【図12】実施の形態3に係る自己検知型SPM プローブ
の形成工程を説明する図である。
【図13】実施の形態3に係る自己検知型SPM プローブ
の形成工程を説明する図である。
【図14】ピエゾ抵抗体に光を照射した状態と暗い状態
における電流/電圧特性を示す線図であり、(a)は比
較例、(b)は本発明である。
【図15】ピエゾ抵抗体に光を照射した状態と暗い状態
におけるリーク電流特性を示す線図であり、(a)は比
較例、(b)は本発明である。
【図16】従来の自己検知型SPM プローブの平面図であ
る。
【図17】図16のD−D線断面図である。
【図18】実施の形態4によるSPM装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
10,60,110 自己検知型SPM プローブ 12,62,112 カンチレバー 14,64,114 リファレンス 16,66,116 半導体基板 22,24,74,76,140,142 ピエゾ抵抗
体 18,20,118,120 不純物拡散層 70,72 SOIシリコン層(半導体層) 68 埋め込み酸化層(絶縁層) 124,126,128 不純物拡散領域(絶縁体) 132,134,136 シリコン酸化膜(絶縁体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミッシェル デポン 千葉県松戸市高塚新田620−4

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面にピエゾ抵抗体がU字状
    に配置されたSPM プローブを用いた自己検知型SPM プロ
    ーブにおいて、 前記U字状のピエゾ抵抗体が対向する前記半導体基板間
    を絶縁処理して素子分離を行うことを特徴とする自己検
    知型SPM プローブ。
  2. 【請求項2】 前記SPM プローブに隣接した前記半導体
    基板表面に別のピエゾ抵抗体がU字状に配置され、参照
    抵抗値を計測するリファレンスをさらに具備し、 前記リファレンスのU字状のピエゾ抵抗体が対向する前
    記半導体基板間を絶縁処理して素子分離を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の自己検知型SPM プローブ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁処理は、前記半導体基板を挟ん
    で対向配置された各ピエゾ抵抗体の少なくとも対向面側
    の半導体基板中に、該半導体基板を構成する導電型とは
    逆の導電型の不純物拡散層をそれぞれ形成して素子分離
    を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の自己
    検知型SPM プローブ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁処理は、前記U字状に配置され
    たピエゾ抵抗体をそのU字に合わせた半導体層上に形成
    するとともに、該半導体層と前記半導体基板との間に絶
    縁層を配置して素子分離を行うことを特徴とする請求項
    1または2に記載の自己検知型SPM プローブ。
  5. 【請求項5】 前記絶縁処理は、前記半導体基板を挟ん
    で対向配置された各ピエゾ抵抗体の少なくとも対向面側
    の半導体基板中に、該半導体基板を構成する導電型とは
    逆の導電型の不純物拡散層をそれぞれ形成するととも
    に、向かい合う各ピエゾ抵抗体の間の半導体基板中に絶
    縁体を形成して素子分離を行うことを特徴とする請求項
    1または2に記載の自己検知型SPM プローブ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のSPM
    プローブを用いたSPM 装置
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