JPH11304825A - 半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡

Info

Publication number
JPH11304825A
JPH11304825A JP10252972A JP25297298A JPH11304825A JP H11304825 A JPH11304825 A JP H11304825A JP 10252972 A JP10252972 A JP 10252972A JP 25297298 A JP25297298 A JP 25297298A JP H11304825 A JPH11304825 A JP H11304825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
probe
region
junction
strain sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10252972A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
寛 高橋
Despont Michel
Despont Michel
Nobuhiro Shimizu
信宏 清水
Yoshiharu Shirakawabe
喜春 白川部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP10252972A priority Critical patent/JPH11304825A/ja
Priority to DE69815781T priority patent/DE69815781T2/de
Priority to EP98307954A priority patent/EP0905475B1/en
Publication of JPH11304825A publication Critical patent/JPH11304825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q20/00Monitoring the movement or position of the probe
    • G01Q20/04Self-detecting probes, i.e. wherein the probe itself generates a signal representative of its position, e.g. piezoelectric gauge
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/16Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring the deformation in a solid, e.g. by resistance strain gauge
    • G01B7/18Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring the deformation in a solid, e.g. by resistance strain gauge using change in resistance

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板で構成したプローブの撓み部分に
半導体接合であるpn接合又はバイポーラトランジスタ
を形成し、プローブの撓み量を感度良く検出できるよう
にした半導体歪センサを提供する。 【解決手段】 プローブ10は、片持ばりアーム部10
aおよび支持部10bによって構成され、片持ばりアー
ム部10aの先端10cには探針が設けられている。ア
ーム部10aの根元部分の表面近くに半導体接合9が形成
される。半導体接合としては、pn接合、またバイポー
ラトランジスタを設ける。検出感度を上げるために、片
持ばり半導体接合9に対して定常的に応力を加える薄膜
8(絶縁膜40)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体歪センサお
よびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡に係
り、特に半導体基板で構成したプローブの撓み部分に半
導体接合を形成し、プローブの撓み量を半導体接合部分
での電流-電圧特性の変化として検出できるようにした
半導体歪センサにおいて、予めプローブに応力歪を与え
ておくことで検出感度を向上させた半導体歪センサおよ
びその製造方法ならびに走査プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走査型プローブ顕微鏡(SPM)
では、探針がプローブの自由端に取り付けられ、試料表
面の凹凸に応じて探針が上下動する際に生ずるプローブ
ーの撓み量は、光学インターフェロメトリや光学偏光技
術によって検出されていた。しかしながら、これらの光
学的な検出方法では構成が複雑化して調整も難しいとい
う問題があった。一方、近年になって撓み量や加速度を
検出するセンサとして、小型、軽量であり、撓み量を電
気信号として直接出力し得る特徴を持った半導体歪セン
サが広く用いられるようになり、これがSPMのプロー
ブにも採用されるようになってきた。
【0003】このようなプローブ型半導体歪センサは、
例えば図26に示されているように、半導体基板の一部
2を「コの字」形に選択蝕刻して形成された自由端1a
を有する片持ばりアーム部(梁部)1と、片持ばりアー
ム部1の固定端近傍(根元)に形成されたゲージ部3と
により構成され、ゲージ部3は、自由端1aの撓み量に
応じて当該部分に生じる応力歪を検出し、これを電気信
号に変換して出力する。
【0004】従来の半導体歪センサでは、例えば特開平
5−196458号公報記載されているように、ゲージ
部3がピエゾ抵抗体で構成されていた。ピエゾ抵抗体は
応力が加わると電気抵抗が変化することから、撓み量の
検出は、ピエゾ抵抗体の抵抗変化をホイートストンブリ
ッジ等の抵抗ブリッジ回路で測定することによって行わ
れていた。
【0005】しかしながら、プローブの撓み量をピエゾ
抵抗体に加わる応力歪として検出しようとすると、ピエ
ゾ抵抗体では歪量に対する抵抗変化率、換言すれば電圧
あるいは電流変化率が小さく、かつ感度が低いので、そ
の検出のためには複雑な抵抗ブリッジ回路が必要になる
のみならず、抵抗ブリッジを構成する各抵抗体の調整を
極めて正確に行わなければならないという問題点があっ
た。
【0006】このような問題点を解決するために、本出
願人は、自由端の変位によって応力歪が生じる領域に半
導体接合の一つであるpn接合を形成し、プローブの撓
み量をpn接合の電気的特性(ダイオード特性)の変化
として検出する半導体歪センサを発明して先に出願した
(特願平9−44372号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プローブの撓み量を半
導体接合の電流-電圧特性の変化を検出する半導体歪セ
ンサでは、撓み量をピエゾ抵抗体の抵抗変化として検出
する従来の半導体歪センサに比べて検出感度が大幅に向
上する。しかしながら、撓み量に対するダイオード特性
の変化率は、撓み量(応力歪)が大きい領域ほど大きく
なるので、撓み量が小さいと十分な検出感度を得られな
いという問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、プローブの撓み量を簡単な構成で、かつ大
きな信号変化として出力する半導体歪センサおよびその
製造方法、ならびに当該半導体歪センサをプローブとし
て採用した走査プローブ顕微鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、以下のような手段を講じた。 (1) 本発明の半導体歪センサは、自由端および固定端
を有するプローブと、自由端の変位によって応力歪が生
じる領域に形成された半導体接合と、前記自由端の変位
によって応力歪が生じる領域に定常的に応力歪が生じる
ように、前記プローブの少なくとも一方の主表面に形成
された薄膜とによって構成される。
【0010】(2) 本発明の半導体歪センサの製造方法
は、第1導電型の半導体基板を蝕刻して自由端および固
定端を有するプローブを形成する工程と、前記自由端の
変位によって応力歪が生じる領域が露出するようにマス
クを形成する工程と、前記露出部分の表面に第2導電型
の不純物を導入し、前記応力歪が生じる領域に半導体接
合を形成する工程と、前記自由端の変位によって応力歪
が生じる領域に定常的に応力歪が生じるように、前記プ
ローブの少なくとも一方の主表面に薄膜を形成する工程
とから成る。
【0011】(3) 本発明のプローブは、自由端の変位
によって応力歪が生じる領域に半導体接合が形成され、
その応力歪が生じる領域に定常的に応力歪が生じるよう
に、前記プローブの少なくとも一方の主表面に薄膜が形
成された片持ばり式の半導体歪センサを走査プローブと
して用いた。半導体接合としては、pn接合とバイポー
ラトランジスタを用いた。
【0012】上記した構成(1) によれば、プローブの自
由端が変位することによって応力歪が生じる領域には、
自由端の変位とは無関係に定常的に応力歪が発生してお
り、プローブの自由端が撓むと半導体接合部分に更に大
きな応力歪が発生するので、当該半導体接合の電気的特
性を大きく変化させることができる。
【0013】上記した構成(2) によれば、自由端の変位
によって応力歪が生じる領域に半導体接合が形成されて
おり、当該領域に定常的に応力歪が生じている片持ばり
式の半導体歪センサを製造できる。上記した構成(3) に
よれば、プローブの歪み量を半導体接合の電気的特性の
大きな変化としてとらえることができるので、試料の表
面形状を高感度で観察できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は本発明のプローブの概略構造を示
す斜視図である。プローブ10は、自由端であるアーム部
10aと、アーム部先端にある探針10cと、アーム部を保
持、固定する支持部10bと、半導体接合9と、少なくと
も半導体接合9を含む領域に設けた薄膜8とからなって
いる。半導体接合9はアーム部10aの撓みがつけ根の部
分に集中するので、少なくともアーム部10aと支持部10b
の境界を含む領域に設置することが好ましい。薄膜8は
半導体接合9に歪み(ストレス)を予め与える機能をす
る。ストレスが圧縮応力の場合には、アーム10aが図1の
下側に撓むため、試料観察時に探針10cの向きが試料に
対して垂直に近くなり、高精度な観察ができるので好ま
しい。試料観察には、探針10cを設けずにアーム部10
aの先端部分でも可能であるが、分解能は探針10cの先端
径によるところが大きいため、高分解能を得るには、探
針10cを設けたほうがよい。高精度、高分解能を得る
ためには、探針10cを観察試料の凹凸よりも高く、先
端径を小さくすることが好ましい。アーム部10aの形状
は、図1の矩形に近いもの、図7から図13に示すU字
型等いろいろな形状があり、用途や特性に応じて設計可
能である。
【0015】図2(a) は、本発明の第1実施例であるプ
ローブ型半導体歪センサの平面図であり、図2(b) は図
2(a) のA−A'線に沿った断面図である。半導体接合9
としてpn接合を用いている。本実施例では、プローブ
10はN型基板31によって構成され、その内側表面に
はP-拡散領域32が形成されている。
【0016】P-拡散領域32とN型基板31との境界
にはpn接合50が形成されるため、本実施例では、片
持ばりアーム部10aの内側にpn接合50が形成され
ることになる。支持部10bでは、N型基板領域内にはN+
コンタクト領域21が形成され、P-拡散領域32内に
はP+コンタクト領域22が形成されている。
【0017】N型基板31の表面には、特に片持ばりア
ーム部10aに対して定常的に応力を加えるための薄膜
8として、例えばSiO2 膜あるいはSi34 膜等の
絶縁膜40が積層されている。絶縁膜40は、定常的に
生じる応力歪が1×109 Pa(1×1010 dyn/cm2
程度となるように形成することが望ましい。また、絶縁
膜40はN型基板31の全表面に形成する必要はなく、
pn接合50に応力歪を生じさせることができるのであ
れば、例えば片持ばりアーム部10aの表面のみに形成
しても良い。
【0018】このような構成において、探針が試料表面
で走査されると、プローブ10の片持ばりアーム部10
aは支持部10bを支点として試料の表面形状に応じて
撓むため、アーム部10aに形成されたpn接合50に
応力歪が生じる。図3は、応力歪によってpn接合のダ
イオード特性が変化する様子を示した図の一例である。
pn接合に応力歪が生じると電流-電圧特性が変化する
ことが判る。各変化はpn接合の構造や形状等により変
わるため、一通りではない。
【0019】また、図4(a),(b)は、それぞれpn接合
の電流変化量−歪量特性、および電圧変化量−歪量特性
を、ピエゾ抵抗体の変化量と比較して示した図であり、
歪量に対する電流I,電圧Vの変化量は、pn接合の方
がピエゾ抵抗体よりも1×109 Pa程度の歪み量を超え
ると大きくなる。
【0020】本実施例では薄膜8(絶縁膜40)によ
り、pn接合50に定常的な応力歪が生じているので、
pn接合50でそれぞれの応力歪が重畳され、薄膜8が
形成されていない場合よりも大きな応力歪が生じること
になる。したがって、薄膜8を形成することによって予
めpn接合50に応力歪を生じさせておき、片持ばりア
ーム部10aが試料の表面形状に応じて撓むことで応力
歪が重畳されるようにすれば、片持ばりアーム部10a
の撓み量に対する電圧、電流変化は、薄膜8が形成され
ていない場合に較べて大きくなる。
【0021】図5(a) は、本発明の第2実施例であるプ
ローブ型半導体歪センサの平面図であり、図5(b) は図
5(a) のC−C' 線に沿った断面図である。本実施例で
は、第1実施例に対して、P+コンタクト領域22をP−
領域32の中央部に設けている。歪みによる電気的な変
化をpn接合部のごく近くで検出できるので、より高精
度な検出が可能になる。またpn接合は一般にP-で製作
するが、P-領域を高濃度のドーピングでP+領域にした場
合は、P+領域22はいらなくなり、構造がより簡単にな
る。
【0022】図6は、前記図2の半導体歪センサの製造
方法を示した工程順の断面図であり、図6(i)は図2の
B−B'線に沿った断面の構造を示している。初めに、
N型半導体基板31を図2のプローブ形状に蝕刻し、そ
の一方の全表面にレジスト81を塗布する。次いで、公
知のフォトレジスト技術を利用して前記図1のP- 領域
32に相当する部分のレジストのみを選択的に除去して
マスクを形成し、その表面からP型不純物(例えば、ボ
ロン)をイオン打ち込みし[図6(a) ]、さらに熱拡散
を行ってP-領域32を形成する[図6(b) ]。
【0023】次いで、再び全面にレジスト82を塗布
し、コンタクト領域22に相当する部分を開口する。次
いで、P型不純物をイオン打ち込みし[図6(c) ]、こ
れを拡散させてP+コンタクト領域22を形成する[図
6(d) ]。次いで、再び全面にレジスト83を塗布した
後にコンタクト領域21に相当する部分を開口し、前記
と同様にして今度はN型不純物(例えば、リン)をイオ
ン打ち込みし[図6(e)]、N+コンタクト領域21を形
成する[図6(f) ]。
【0024】次いで、全面に層間絶縁膜84を形成し、
各コンタクト領域21,22を露出させて配線電極91
を接続[図6(g) ]した後、前記pn接合部分に定常的
に応力歪を生じさせるための絶縁膜40aを表面に形成
する[図6(h) ]。配線電極91には、Al,W,Ti,T
a,Cr等の抵抗率の低い金属材料が使われる。なお、本
実施例では基板表面に絶縁膜40(40a)を形成して
いるが、基板裏面に絶縁膜40(40b)を形成する
[図6(i) ]ようにしても良い。また層間絶縁膜84に
ストレスを持たせて絶縁膜40の代わりにすることも可
能である。この場合絶縁膜40をなくすこともできる。ま
た配線電極91にストレスのあるものを使うことでも半
導体接合部に応力を与えることができ、薄膜8の代用が
可能である。つまり薄膜8は半導体接合9に応力を与
え、半導体接合9の電気特性にショート等の悪影響を及
ぼさなければ、絶縁膜以外にもどのような材質でも可能
である。
【0025】ここまでプローブのアーム形状が矩形のも
のを示してきたが、図7から図13はアームがU字形のもの
について説明する。半導体接合部を主に説明し、プロー
ブの概略を示す。U字形のものは矩形に比べ、外形寸法
が同じ場合、次のような二つの特徴がある。一つはアー
ムの実質的な幅が小さくなるため、ばね定数が小さくな
る。もう一つは、アームを振動させて使用する場合、中
央部が空洞になるので、空気の抵抗が小さくなり、より
精度の高い観察ができる。
【0026】図7は、本発明の第3実施例である。プロ
ーブ10のアーム部10aと半導体接合9のpn接合を主
に示しており、探針10cは省略している。図7(a)は平
面図であり、図7(b) は図7(a) のD−D'線での断面図
でる。アーム部10aに沿ってpn接合50が設けられ
ており、アーム部すべての歪みを検出できるようになっ
ている。
【0027】図8は、本発明の第4実施例である。図8
(a)はプローブの平面図、図8(b) は同図(a) のE−E'
線に沿った断面図であり、前記と同一の符号は同一また
は同等部分を表している。本実施例は、P-領域32を
実質的にアーム部10aの表面全体に形成するようにし
た点に特徴がある。すなわち、上記した第3実施例で
は、pn接合50をプローブ10の表面の一部のみに形
成したためにpn接合の面積が比較的小さい。このた
め、リーク電流は少なくできる反面、高い感度は得にく
い。しかし、第4実施例では、pn接合50がプローブ
10の全面に形成されているため、リーク電流は前記第
3実施例に比べて若干多くなるが高い感度が得られる。
【0028】次いで、図9から図13を参照して本発明
のさらに他の実施例について説明する。なお、各図では
図示していないが、いずれの実施例でも基板の表面また
は裏面には、pn接合に定常的に応力歪を生じさせるた
めの前記絶縁膜40が形成されている。図9は、本発明
の第5実施例の平面図であり、前記と同一の符号は同一
または同等部分を表している。本実施例は、pn接合が
プローブ10の端面に露出しないように、P〓領域32
をプローブ10の中央部に帯状に設けるようにした点に
特徴がある。一般に、リーク電流はpn接合の端面近傍
で生じるが、本実施例によれば、pn接合50がプロー
ブ10の端面に露出していないので、製造工程は多少繁
雑化するがリーク電流を抑えながら高い感度が得れられ
る。
【0029】図10は、本発明の第6実施例の平面図で
あり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表して
いる。本実施例は、プローブ10が撓んだ時にU字状部
の全体は歪まず、歪量は片持ばりアーム部10aと支持
部10bとの境界部分すなわちプローブ10の付根部分
が最も大きくなり、それ以外の部分では小さいことに着
目してなされたものである。
【0030】本実施例は、図示したように、P-領域3
2を、プローブ10が撓んだときに歪量が最も大きくな
る前記付根部分のみに形成するようにした点に特徴があ
る。本実施例によれば、歪量の検出に寄与しない部分に
はpn接合が形成されないので、リーク電流を抑えなが
ら高い感度が得れられるようになる。図11は、本発明
の第7実施例の平面図であり、前記と同一の符号は同一
または同等部分を表している。本実施例は前記第6実施
例と同様に、アーム部10aの付根部分のみにP-拡散領域
32を形成すると共に、リーク電流を低減するために、
-拡散領域32をプローブ10の中央部に帯状に設け
た点に特徴がある。
【0031】図12,13は、本発明の第8,9実施例
の平面図であり、前記と同一の符号は同一または同等部
分を表している。各実施例は、それぞれ前記第6,7実
施例のP-拡散領域32を、前記付け根部分の一方のみ
に形成するようにした点に特徴がある。これらの実施例
によれば、検出感度が若干低下するもののリーク電流を
大幅に低減できる。
【0032】第3実施例から第7実施例(図7−図11)
はアーム部10aの両端に設けたpn接合から差の信号を
取り出せば、アームの捻れ量を検出することも可能であ
る。
【0033】なお、上記した各実施例では、N型基板内
31にP-拡散領域32を形成してpn接合を得るもの
として説明したが、これとは逆に、P型基板内にN-
域を形成することでもpn接合を製作できる。すなわち
PとNを入れ替えてもpn接合が製作できるため、本発
明の実施例となる。ここで図9、図11及び図13説明
した実施例では、pn接合がプローブ10の端面に露出
しないようにするために、pn接合のP-拡散領域32
をカンチレバーの両端部から離して形成している。この
場合、pn接合に逆バイアスを印加すると、図14に示
すように空乏層51が発生し、基板端部に迄達すること
がある。これが原因で、リーク電流が増大して測定感度
が低下してしまうという新たな問題が生じる。そこで、
次に説明する本発明の各実施例では、このような空乏層
の広がりを防止するガードを設けて、リーク電流の増加
を抑えている。なお、図14は図9のF−F'線に沿っ
た断面図である。
【0034】図15は、本発明の第10実施例である。
図15(a)は平面図で、図15(b)、(c)は図15(a)のG−
G'線に沿った断面図であり、特に、アーム部10aのセン
サ部を拡大して示している。本実施例では、図15(a) よ
り、pn接合50がP-領域32をアーム部10aの中央に帯
状に設けて、P-領域32がアーム部10aの両端面に露出
しないようにした。アーム部10aの両端とP-領域32と
の間にで露出したN型基板31の表面に、空乏層の広が
りを阻止するためのN+ガード層61を設けた。なお、
-領域32およびN+ガード層61の表面には、それぞ
れコンタクト電極32c、61cが形成されている。こ
こでコンタクト電極は図6の配線電極91と同じ機能を
し、同様の材質で製作可能である。
【0035】このような構成によれば、P-領域32と
N型基板31との間に逆バイアスが印加されてpn接合
部分に空乏層が発生しても、その横方向への広がりはN
+ガード層61によって阻止され、空乏層がアーム部10a
の端部に達することを阻止できる。その結果、リーク電
流の増加が抑えられ、測定中のノイズが低減できる。な
お、前記N+ガード層61は、図15(b) に示したよう
に、N型基板31の表面のみに形成しても良いし、ある
いは図15(c) に示したように、基板内部で連続してP
-領域32を包み込むように形成しても良い。
【0036】図16は、本発明の第11実施例である。
図16(a)は平面図で、図16(b)、(c)は図16(a)のH
−H'線に沿った断面図である。前記と同一の符号は同
一または同等部分を表している。本実施例では、図16
(a) に示すように、P-領域32をアーム部10aの中央に
帯状に設けて、pn接合がアーム部10aの両端面に露出
しないようにした。またP-領域32を囲むようにN+
ード層62を設けた。P-領域32およびN+ガード層6
2の表面には、それぞれコンタクト電極32cと62c
が形成されている。
【0037】本実施例でも、空乏層の横方向への広がり
はN+ガード層62によって阻止され、アーム部10aの端
部にまで達成することがないので、リーク電流の増加が
抑えられ、測定時のノイズを低減できる。なお、前記N
+ガード層62も、図16(b) に示したように、N型基
板31の表面のみに形成しても良いし、あるいは図16
(c) に示したように、基板内部で連続してP-領域32
を包み込むように形成しても良い。
【0038】図17は、本発明の第12実施例である。
図17(a)は平面図で、図17(b)、(c)は図17(a)のI
−I'線に沿った断面図である。前記と同一の符号は同
一または同等部分を表している。本実施例では、図17
(a) に示したように、P-領域32をアーム部10aの中央
に設けてpn接合がアーム部10aの両端面に露出しない
ようにした。P-領域32を三方から囲むようにN+ガー
ド層63を設けた点に特徴がある。P-領域32および
+ガード層63の表面には、それぞれコンタクト電極
32c、63cが形成されている。
【0039】本実施例でも、空乏層の横方向への広がり
はN+ガード層63によって阻止され、アーム部10aの
端部にまで達成することがないので、リーク電流の増加
が抑えられ、測定時のノイズを低減できる。なお、前記
+ガード層63も、同図(b) に示したように、N型基
板31の表面のみに形成しても良いし、あるいは同図
(c) に示したように、基板内部で連続してP-領域32
を包み込むように形成しても良い。
【0040】ガードを設ける場合は、ガードなしの場合
に比べ、幅が広くなるため、アーム部10aの幅も広くな
る。そのためプローブの形状は、矩形の方がU時型より
も容易に製作できる。図18は、矩形のレバー部に図17
(a)のpn接合センサーを製作した場合の例を示す。
【0041】次に、アームの撓み部分に半導体接合9と
してバイポーラトランジスタを使った場合について説明
する。図19で概要を説明する。具体的な実施例は第1
3実施例から第15実施例で説明する。図19(a)は斜視
図、図19(b)は図19(a)のJ−J'線に沿った断面図を示
す。バイポーラトランジスタは、pn接合を含むため、
基本的な動作原理はpn接合と同じであるが、増幅作用
を持つため、感度はpn接合に比べ大きくなる。
【0042】図19(a)に示すように、プローブ10
は、片持ばりアーム部10aとその支持部10bから構
成されている。該片持ばりアーム部10aの先端にはS
PM用の探針10cが設けられ、片持ばりアーム部10
aとその支持部10bの境界を含むプローブの撓み部分
には、バイポーラトランジスタ102が形成されてい
る。また、該支持部10bの表面上には、該バイポーラ
トランジスタ102のベース(B)、エミッタ(E)、
およびコレクタ(C)に電気的に接続された配線10
3、104、および105が形成されている。
【0043】また、プローブ10は、図19(b)に示され
ているように、上から順に、面方位が(111)面のS
i(シリコン)の活性層111と、SiO2 の中間層1
12と、面方位が(100)のSiのベース層113と
から構成された基板で製作する。前記バイポーラトラン
ジスタ102は活性層111の中に製作し、活性層の中
間よりもできるだけ浅い部分設けるほど感度が大きくな
る。バイポーラトランジスタの特性は、Si(111)
面に製作した方が良くなる。またSi(111)面は、探針1
0cの先端を先鋭化する時にも容易である。従って活性
層111は(100)面でも製作可能であるが、バイポーラ
トランジスタの場合には、(111)面を使用すること
が好ましい。ベース層113は、KOH溶液を使用して
形成する場合、エッチング後の形状を図19(b)の様
に加工しやすいので、(100)面であることが好まし
い。
【0044】また、図示は一部省略されているが、前記
第1実施例等と同様に、プローブ10の表面には、例え
ば、SiO2 膜やSi34 膜等の絶縁膜40(薄膜8)
が積層されている。この絶縁膜は、アーム部10aに定
常的に加える作用をし、探針のある方とは反対に反る応
力になる方が測定上好ましい。また応力歪が1×10 9
Pa(1×1010 dyn/cm2) 程度となるようにするの
が望ましい。なお、該絶縁膜は、プローブ10の表面全
体に形成する必要はなく、例えば片持ばりアーム部10
aの表面のみ、あるいはバイポーラトランジスタ102
の表面のみに形成するようにしても良い。このように、
プローブ10に予めバイアスとなる応力を加えておくこ
とにより、該プローブ10の高感度が可能となる。なお
これ以降の説明では、絶縁間膜40(薄膜8)は省略す
る。
【0045】本発明の第13実施例を図20(a),(b)を参
照して、前記バイポーラトランジスタ102の具体例を
説明する。図20はNPN型の例である。図20(a)は図
19(a)のバイポーラトランジスタ102の平面図であ
り、図20(b)は図20(a)のK−K'線に沿った断面図で
ある。バイポーラトランジスタ102は一般的な構造と
して図示されているように、p型基板の上に形成され、
各電極はコレクタC、エミッタE、およびベースBの3
つの電極からなっている。なお、該バイポーラトランジ
スタ102の製造方法は既知であるので説明を省略す
る。
【0046】図21はベース電流を一定にした時の前記
バイポーラトランジスタ102の歪みに対する電流変化
特性である。横軸は歪量(Pa)、縦軸はコレクタ電流の
変化である。この特性図から、バイポーラトランジスタ
102はある歪量を超えると、歪みに対するコレクタ電
流の変化が大きく変わり、良好な感度を示すことが分か
る。この特性はpn接合と同様の特性である。
【0047】図22は、バイポーラトランジスタを使っ
たプローブ10を実際のSPM計測に使用するときの検
出回路の一例を示す。110は増幅回路である。図25
の測定部71の一部である。通常のトランジスタの増幅
回路と同様であり、歪み信号の検出は容易である。この
回路構成は、歪みによるバイアス電流の変化を、コレク
タ電流の変化として検出する例である。これ以外にも、
検出回路の構成は、色々な方式が可能である。
【0048】前記した実施例では、NPNバイポーラト
ランジスタを例に上げて説明したが、図23、図24に
示すPNPバイポーラトランジスタを用いても、同様の
感度を得ることができる。図23(a) は、本発明の第1
4実施例であるPNPトランジスタの平面図であり、図
23(b)は図23(a)のL−L'線に沿った断面図であ
る。
【0049】図24(a)は、本発明の第15実施例であ
る横型PNPトランジスタの平面図である。図24
(b)は図24(a)のM−M'線に沿った断面図である。
これらのトランジスタは既知であるので、説明を省略す
る。
【0050】なお、上記した各実施例では、応力歪を定
常的に生じさせるための薄膜が絶縁膜40であるものと
して説明したが、本発明はこれのみに限定されるもので
はなく、応力歪とは無関係に基板表面に予め絶縁膜を形
成し、その表面に形成するのであれば、応力歪を定常的
に生じさせるための薄膜は、導電膜や半導体膜であって
も良い。
【0051】さらに、上記した各実施例では、応力歪を
定常的に生じさせるための薄膜がプローブ10の一方の
主表面のみに形成されるものとして説明したが、本発明
はこれのみに限定されず、プローブ10の両面に形成し
ても良い。図25は、本発明を適用した走査型プローブ
顕微鏡の構成を示したブロック図である。3次元試料ス
テージ55上には試料52が載置され、試料52の上方
には、上記した構成のプローブ10の探針10cが対向
配置される。プローブ10に形成された半導体接合9か
らの出力は測定部71で検出され、撓み量信号S1とし
て差動アンプ75の非反転入力端子(+)に入力され
る。
【0052】差動アンプ75の反転入力端子(−)に
は、例えば撓み量が0の時に差動増幅器75の出力が0
になるように、プローブ10の撓み量に関する基準値が
基準値発生部79から入力されている。差動アンプ75
から出力される誤差信号S2は制御部76に入力され
る。制御部76は、誤差信号S2が0に近付くようにア
クチュエータ駆動増幅器70を制御する。また、制御部
76の出力信号が輝度信号としてCRTへ供給される。
走査信号発生部78は、試料52をXY方向へ微動させ
るための微動信号をアクチュエータ駆動増幅器70へ供
給し、CRTへはラスタ走査信号を供給する。
【0053】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、以下
のような効果が達成される。 (1) 歪量に応じて電気的特性が敏感に変化する半導
体接合をプローブに設け、プローブの撓み量を半導体接
合の電気的特性の変化として検出できるようにした。ま
たプローブが撓むと応力歪が生じる半導体接合領域に定
常的に応力歪が生じるように、プローブの一方の主表面
に薄膜(絶縁間膜)を形成した。これらの結果、プロー
ブの撓み量に対する感度が向上する。
【0054】(2) 半導体接合がpn接合の場合、p
n接合近傍に発生する空乏層が、アーム部の端部に迄達
しないように、ガード層をpn接合とアーム部端部との
間に設けた。その結果、リーク電流の増加が抑えられ、
測定時のノイズを低減できる。 (3) また、プローブの撓み領域に半導体接合として
バイポーラトランジスタを形成し、該プローブの一方の
主表面に定常応力をかける薄膜(絶縁膜)を形成した。
バイポーラトランジスタの増幅作用により、pn接合に
比べてさらに高感度化が可能である。
【0055】(4) 定常応力をかける薄膜(絶縁膜)
によりアーム部が探針のある面と逆にそることで、探針
と試料の角度が垂直に近くなるので、SPM測定におい
てより高精度化が可能となる。 (5) 本発明の半導体歪センサを走査型プローブ顕微
鏡のプローブとして用いれば、プローブの歪み量として
検出される試料の表面形状を半導体接合の電気的特性の
変化としてとらえることができるので、試料の表面形状
を高感度で観察できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略の構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す。(a)は平面図であ
り、(b)は(a)のA−A'線に沿った断面図である。
【図3】pn接合の歪みによる電流-電圧特性の変化を
示した図である。
【図4】pn接合の電流変化量−歪量特性と、電圧変化
量−歪量特性をピエゾ抵抗体と比較した図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す。(a)は平面図であ
り、(b)は(a)のC−C'線に沿った断面図である。
【図6】図2の製造方法を工程順に示した断面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例示す。(a)は平面図であ
り、(b)は(a)のD−D'線に沿った断面図である。
【図8】本発明の第4実施例示す。(a)は平面図であ
り、(b)は(a)のE−E'線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第5実施例の平面図である。
【図10】本発明の第6実施例の平面図である。
【図11】本発明の第7実施例の平面図である。
【図12】本発明の第8実施例の平面図である。
【図13】本発明の第9実施例の平面図である。
【図14】pn接合近傍に生じる空乏層の様子を、図9
のF−F'線に沿った断面図である。
【図15】本発明の第10実施例示す。(a)は平面図で
あり、(b)及び(c)は(a)のG−G'線に沿った断面図
である。
【図16】本発明の第11実施例示す。(a)は平面図で
あり、(b)及び(c)は(a)のH−H'線に沿った断面図
である。
【図17】本発明の第12実施例示す。(a)は平面図で
あり、(b)及び(c)は(a)のI−I'線に沿った断面図
である。
【図18】本発明の第12実施例のセンサを実際にプロ
ーブ上に製作した平面図である。
【図19】本発明の半導体接合にバイポーラトランジス
タを使用した場合の概略図である。(a)は斜視図であ
り、(b)は(a)のJ−J'線に沿った断面図である。
【図20】本発明の第13実施例であるNPN型バイポ
ーラトランジスタを示す。(a)は平面図であり、(b)
は(a)のK−K'線に沿った断面図である。
【図21】本実施例のバイポーラトランジスタの歪量に
対するコレクタ電流変化の特性を示した図である。
【図22】本実施例のバイポーラトランジスタの検出回
路である。
【図23】本発明の第14実施例であるPNP型バイポ
ーラトランジスタを示す。(a)は平面図であり、(b)
は(a)のL−L'線に沿った断面図である。
【図24】本発明の第15実施例である横型PNPバイ
ポーラトランジスタを示す。(a)は平面図であり、
(b)は(a)のM−M'線に沿った断面図である。
【図25】本発明を適用した走査型プローブ顕微鏡の主
要部のブロック図である。
【図26】従来の半導体歪センサの斜視図である。
【符号の説明】
8 薄膜 9 半導体接合 10 プローブ 10a アーム部 10b 支持部 10c 探針 31 N型基板 32 P-拡散領域 40 絶縁膜 50 pn接合 102 バイポーラトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 信宏 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 白川部 喜春 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由端および固定端を有するプローブ
    と、 前記プローブの、自由端の変位によって応力歪が生じる
    領域に形成された半導体接合と、 前記半導体接合を形成するp型領域およびn型領域のそ
    れぞれに形成されたコンタクト領域と、 少なくとも前記自由端の変位によって応力歪が生じる領
    域に定常的に応力歪が生じるように、前記プローブの少
    なくとも一方の主表面に形成された薄膜とを具備したこ
    とを特徴とする半導体歪センサ。
  2. 【請求項2】 前記半導体接合がb接合であり、前記プ
    ローブは、第1導電型半導体基板と、 前記第1導電型半導体基板の表面に露出するように形成
    された第2導電型半導体領域とで構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の半導体歪センサ。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型半導体領域は、前記プロ
    ーブの一方の端部に沿って伸びるように形成された帯状
    領域であることを特徴とする請求項2記載の半導体歪セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記第2導電型半導体領域は、前記プロ
    ーブの自由端の全面に形成されたことを特徴とする請求
    項2記載の半導体歪センサ。
  5. 【請求項5】 前記第2導電型領域は、自由端と固定端
    との境界領域およびその近傍のみに選択的に形成された
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体歪センサ。
  6. 【請求項6】 前記第2導電型半導体領域は、前記プロ
    ーブの端部を含まない中央部に形成された帯状領域であ
    ることを特徴とする請求項2記載の半導体歪センサ。
  7. 【請求項7】 前記帯状の第2導電型半導体領域とプロ
    ーブ端部との間で露出した前記第1導電型半導体基板の
    表面には、第1導電型高濃度半導体領域が露出したこと
    を特徴とする請求項6記載の半導体歪センサ。
  8. 【請求項8】 前記第1導電型高濃度半導体領域は、基
    板表面に露出した帯状の第2導電型半導体領域を基板表
    面で囲むように形成されたことを特徴とする請求項7記
    載の半導体歪センサ。
  9. 【請求項9】 前記第1導電型高濃度半導体領域は、基
    板表面に露出した帯状の第2導電型半導体領域を包み込
    むように形成されたことを特徴とする請求項8記載の半
    導体歪センサ。
  10. 【請求項10】 第1導電型の半導体基板を蝕刻して自
    由端および固定端を有するプローブを形成する工程と、 前記プローブ部の、前記自由端の変位によって応力歪が
    生じる領域が露出するようにマスクを形成する工程と、 前記露出部分の表面に第2導電型の不純物を導入し、少
    なくとも前記応力歪が生じる領域にpn接合を形成する
    工程と、 少なくとも前記自由端の変位によって応力歪が生じる領
    域に定常的に応力歪が生じるように、前記プローブの少
    なくとも一方の主表面に薄膜を形成する工程とから成る
    ことを特徴とする半導体歪センサの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記半導体接合がバイポーラトランジ
    スタであることを特徴とする請求項1記載の半導体歪セ
    ンサ。
  12. 【請求項12】 前記プローブは、主表面から順に、面
    方位が(111)面のSiの活性層と、SiO2 の中間
    層と、面方位が(100)のSiのベース層とから構成
    された基板であることを特徴とする請求項11記載の半
    導体歪センサ。
  13. 【請求項13】 前記バイポーラトランジスタは、前記
    面方位が(111)面のSi基板の活性層に形成された
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体歪センサ。
  14. 【請求項14】 前記請求項1から9及び請求項11か
    ら13のいずれか記載の半導体歪センサを走査プローブ
    として用いたことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
JP10252972A 1997-09-30 1998-09-07 半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡 Pending JPH11304825A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252972A JPH11304825A (ja) 1997-09-30 1998-09-07 半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡
DE69815781T DE69815781T2 (de) 1997-09-30 1998-09-30 Halbleiter-Dehnungs-Sensor, Vefahren zu dessen Herstellung und Rastersondenmikroskop
EP98307954A EP0905475B1 (en) 1997-09-30 1998-09-30 Semiconductor strain sensor, method of manufacturing the sensor, and scanning probe microscope

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26676097 1997-09-30
JP3735098 1998-02-19
JP9-266760 1998-02-19
JP10-37350 1998-02-19
JP10252972A JPH11304825A (ja) 1997-09-30 1998-09-07 半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11304825A true JPH11304825A (ja) 1999-11-05

Family

ID=27289437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10252972A Pending JPH11304825A (ja) 1997-09-30 1998-09-07 半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0905475B1 (ja)
JP (1) JPH11304825A (ja)
DE (1) DE69815781T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7885168B2 (en) * 2003-12-29 2011-02-08 Stmicroelectronics, S.R.L. Read/write device for a mass storage device, and read/write method thereof
JP2018044811A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社村田製作所 ピエゾ抵抗型センサ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6479892B1 (en) * 2000-10-31 2002-11-12 Motorola, Inc. Enhanced probe for gathering data from semiconductor devices
US20030062193A1 (en) * 2001-09-07 2003-04-03 Jacob Thaysen Flexible structure with integrated sensor/actuator
CN115541071B (zh) * 2022-12-01 2023-06-16 无锡芯感智半导体有限公司 双极型晶体管式mems压力传感器及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4422063A (en) * 1982-04-01 1983-12-20 Pitney Bowes Inc. Semiconductor strain gauge
EP0491973B1 (en) * 1990-12-21 1995-11-02 International Business Machines Corporation Integrated pneumatically and electrostatically controlled scanning tunneling microscope and method of making the same
JPH05196458A (ja) * 1991-01-04 1993-08-06 Univ Leland Stanford Jr 原子力顕微鏡用ピエゾ抵抗性片持ばり構造体
US5444244A (en) * 1993-06-03 1995-08-22 Park Scientific Instruments Corporation Piezoresistive cantilever with integral tip for scanning probe microscope
US5489774A (en) * 1994-09-20 1996-02-06 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford University Combined atomic force and near field scanning optical microscope with photosensitive cantilever
US5632841A (en) * 1995-04-04 1997-05-27 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Thin layer composite unimorph ferroelectric driver and sensor
JP2940643B2 (ja) * 1995-09-01 1999-08-25 インターナシヨナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーシヨン 振れセンサを組み込んだカンチレバー
US6049115A (en) * 1996-04-18 2000-04-11 Seiko Instruments Inc. Scanning probe microscope, and semiconductor distortion sensor for use therein

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7885168B2 (en) * 2003-12-29 2011-02-08 Stmicroelectronics, S.R.L. Read/write device for a mass storage device, and read/write method thereof
JP2018044811A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社村田製作所 ピエゾ抵抗型センサ

Also Published As

Publication number Publication date
EP0905475B1 (en) 2003-06-25
DE69815781D1 (de) 2003-07-31
EP0905475A1 (en) 1999-03-31
DE69815781T2 (de) 2004-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2560140B2 (ja) 半導体装置
JPH05196458A (ja) 原子力顕微鏡用ピエゾ抵抗性片持ばり構造体
US6383823B1 (en) Probe for scanning probe microscope (SPM) and SPM device
JP4579352B2 (ja) 光学半導体素子
JP2816635B2 (ja) 半導体圧力センサ
US6211540B1 (en) Semiconductor strain sensor and scanning probe microscope using the semiconductor strain sensor
US6388252B1 (en) Self-detecting type of SPM probe and SPM device
US6049115A (en) Scanning probe microscope, and semiconductor distortion sensor for use therein
JPH05248810A (ja) 集積型afmセンサー
JPH11304825A (ja) 半導体歪センサおよびその製造方法ならびに走査型プローブ顕微鏡
JP4287905B2 (ja) 半導体磁気センサとこれを用いた磁気計測装置
JP2001255221A (ja) 接触センサ
JP3433782B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびその半導体歪センサならびにその製造方法
JP3124485B2 (ja) 半導体歪センサおよび走査型原子間力顕微鏡用カンチレバー
JP3116384B2 (ja) 半導体歪センサおよびその製造方法
JP3384116B2 (ja) 単結晶Si製カンチレバーの製造方法及び走査型プローブ顕微鏡
JP2006126190A (ja) 自己検知型spmプローブ
JPH1144705A (ja) 半導体加速度センサおよびその製造方法
JP3070118B2 (ja) 半導体加速度センサ
JP3147341B2 (ja) 光検出素子及びその製造方法
JP2000111563A (ja) 自己検知型spmプロ―ブ
JPH1183874A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JPH01162159A (ja) 半導体加速度センサ
JPH10282129A (ja) 半導体歪センサおよびこれを用いた走査型プローブ顕微鏡
JPH05312562A (ja) 集積型afmセンサー

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041228