JPH11210802A - ロータリーダンパ - Google Patents

ロータリーダンパ

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JPH11210802A
JPH11210802A JP2500998A JP2500998A JPH11210802A JP H11210802 A JPH11210802 A JP H11210802A JP 2500998 A JP2500998 A JP 2500998A JP 2500998 A JP2500998 A JP 2500998A JP H11210802 A JPH11210802 A JP H11210802A
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JP
Japan
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vane
casing
groove
bearing
rotary damper
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JP2500998A
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English (en)
Inventor
Kazuyo Horiba
千誉 堀場
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11210802A publication Critical patent/JPH11210802A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/20Type of damper
    • B60G2202/22Rotary Damper

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベーン6A又は6Bの旋回位置によって、ロ
ータリーダンパの減衰トルクを切り替えることにより、
操縦安定性と乗り心地を両立させる。 【解決手段】 ベアリング7又は8のベーン6A又は6
Bとの摺接面の一定区間に、前記ベーンを跨いで両側の
油室B,D又はA,Cを連通するベアリングの軸線に対
して同心円状の溝8A、又はベアリングの軸線を通る半
径に直交させた溝8Sを設けることにより、前記ベーン
の旋回位置によってロータリーダンパの減衰トルクを切
り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、揺動運動を利用
して車両やその他の外部振動を減衰する油圧式のロータ
リーダンパの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のロータリーダンパとし
て、本出願人は特願平8−150305号を出願してい
る。このロータリダンパの構造を図3に示す実施形態に
基づいて説明する。シャフト101は内部に中空孔を有
し、当該中空孔には外面にシール105Aを装着したフ
リーピストン105が移動可能に収納され、シャフトの
右端中空部101Bを含むタンク室104Aと、所定圧
力のガスが封入され前記タンク室104Aを所定の圧力
に加圧するガス室101Aとを区画している。ベーン体
106は2枚のベーン106A,106Bを有するとと
もに、シャフト101に対してスプライン結合等の機械
的結合により固定されている。
【0003】ベーン体106を挟持する左右一対のベア
リング107,108は、ベーン106A,106Bを
回動可能に挟持する一方、その底面中心部においてベー
ン体106に結合されたシャフト101を回動可能に支
持する軸受機能と、シャフト101のスラスト入力を受
け持つスラストブッシュとしての機能を持つとともに、
油室A,B,C,Dの高圧に耐えられる様に厚肉に形成
されている。ベーン体の円筒部106Cと摺接するベア
リング107,108のベーン側には、スラスト入力時
にベーン106A,106Bの側面がベアリング端面と
直接摺動しない様に、図3(B)に示すような微小段差
dの突出部107A,108Aを設けている。
【0004】突出部107A,108Aの外径は、ベー
ン体の円筒部106Cの外径よりやや小さく設定し、ケ
ーシング102のセパレートブロック102A,102
Bの内径と干渉しないようになっている。なお、ベアリ
ング107,108は同一部品をベーン体106を挾ん
で左右対称に配置したものである。また、ベーン106
A,106Bには、当該ベーンの右旋回と左旋回の減衰
比を設定するためのオリフィス106F,106Gがチ
ェックバルブ109,112と並列に設けられている。
ケーシング102には、1対のセパレートブロック10
2A,102Bが形成されており、位置決めピン11
3,114により左右1対のベアリング107,108
の同芯性が確保されている。
【0005】パッキンケース103Aには、左方のベア
リング107,ケーシング102,シール115を装着
した右方のベアリング108及びロアキャップ104を
内側に嵌挿して支持するとともに、左方の小径部には作
動油を外部に洩らさない様にシャフト101を密封する
オイルシール117が組み込まれている。ロアキャップ
104は、ベアリング108を側方から支持しシール1
15を介して作動油を外部に洩らさない様に密封すると
ともに、中央部にタンク室104Aを形成している。当
該ロアキャップ104の右端底部には、作動油注入用孔
104Bが設けてあり、作動油を注入後、スチールボー
ル116を圧入する等の密封手段によって密封される。
【0006】前記パッキンケース103Aは、車体取付
け部材103Bとは別部品として製作し、パッキンケー
ス103Aに車体取付け部材103Bをプロジェクショ
ン溶接等により固定しパッキンケースアッセンブリ10
3とする。パッキンケース103Aはその端部を内側へ
折り曲げ加工(加締め部Z)することによって、前記ベ
アリング107,ケーシング102,ベアリング10
8,及びロアキャップ104を一体的に固定する。
【0007】ケーシング102内には、ベーン体106
が同芯状かつ回動自在に収納されており、ベーン体10
6には2枚のベーン106A,106Bが180゜の間
隔をもって一体に形成されている。ケーシング102の
両側には、ベアリング107,108が設けられてお
り、ベーン体106の円筒部106Cの両側面は、ベア
リングの微小段差の突出部107A,108Aと摺接
し、円筒部106Cはケーシング102のセパレートブ
ロック部102A,102Bの内周面に摺接している。
ケーシング102及びベアリング107,108は鉄系
焼結合金又は鋳物等の摺動性の良い材質で成形し、シャ
フト101を直接回動可能に支持している。
【0008】ベーン106A,106Bはケーシング内
面102C,102Dの内側で且つセパレートブロック
102A,102Bとの間に収容される一方、これらセ
パレートブロック102A,102Bとベーン106
A,106Bとによって、ケーシング102内に作動油
で満たされた4つの油室A,B,C,Dを区画してい
る。
【0009】ロータリーダンパのシャフト101に例え
ば車体の上下振動が変換された揺動運動が伝わると、シ
ャフト101と機械的に結合されたベーン体106のベ
ーン106A,106Bがケーシング102内で揺動
し、油室A,DとB,Cとが交互に拡大又は縮小され
る。ベーン106A,106Bには、拡大する油室に作
動油を補給するカートリッジ型チェックバルブ109,
110,111,112が圧入固定されている。
【0010】ベーン体106が右旋回する場合には、縮
小する油室A,D内の作動油が、ベーン106A,10
6Bとケーシング内面102C,102D間との嵌合隙
間及びベーン106A,106Bの側面とベアリング
7,8間の隙間、更にベーン体の円筒部106Cとセパ
レートブロック102A,102Bの内周面間の嵌合隙
間、及びオリフィス106F,106Gからベーン内通
路106D,106Eを経てチェックバルブ110,1
11を介して拡大する油室側へ押し出され、これら微小
隙間を通る作動油の流動抵抗で所要の減衰トルクを発生
する。
【0011】一方、縮小する油室A,Dからシャフト側
へ漏出した作動油は、ベアリングの軸支孔から膨出して
設けられた油溝108Bに流入し、その一部はタンク室
104Aへ還流される。油溝108Bに流入した作動油
は、フリーピストン105が、ガス室101Aの圧力に
より付勢されているため、タンク室104Aから補給さ
れる分を含めてベーン内通路106D,106E,チェ
ックバルブ110,111を通って拡大する油室内に補
給され、キャビテーションの発生を防止する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で説明した
特願平8−150305号にあっては、ベーンの左旋回
時の減衰トルクは、ベーン周りの微小隙間により設定さ
れる一方、右旋回時の減衰トルクは、ベーン周りの微小
隙間とオリフィス106F,106Gとにより設定さ
れ、ベーンの旋回位置により変化しない構造となってい
る。この結果、このロータリーダンパを例えば空車時と
積車時の重量差が大きい車両に取り付けた場合、空車時
の乗り心地を確保するために減衰トルクを低く設定する
と、積車時にはバネ上重量が増加するため、減衰トルク
不足となって車体の上下動が大きくなり操縦安定性が損
なわれる。逆に、積車時の操縦安定性を確保するために
減衰トルクを高く設定すると空車時の乗り心地が悪化す
る。また、コーナリング時や発進時またはブレーキング
時等には、車体に慣性力が作用するが、慣性力による姿
勢変化を抑えるために減衰トルクを高くすると、通常走
行時の乗り心地が損なわれる。一方、慣性力による姿勢
変化は、バネ上重量が増加する積車時の方がより大きく
なるため、空車時の減衰トルクもあまり低く設定するこ
とができないため、やはり乗り心地が悪化すると言う問
題があった。
【0013】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ベーンの旋回
位置により減衰トルクを切り替えることにより、操縦安
定性と乗り心地を両立させることができるロータリーダ
ンパを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、「有底円筒状
に形成したパッキンケースに、ケーシングを挟持する形
態で耐圧壁を構成する左右一対のベアリングを嵌挿し、
当該一対のベアリングによってケーシングの中心部に回
動自在に挿通されるシャフトを支持し、当該シャフトを
前記パッキンケースの底部に介装したオイルシールに嵌
挿することにより内部を密閉するとともに、前記ケーシ
ングの内周面に設けたセパレートブロックと前記シャフ
ト側から延びるベーンとで、前記ケーシング内を複数の
油室に区画したロータリーダンパ」を前提とするもので
ある。そして、上記の課題を解決するために本発明の採
った第1の手段は、「前記ベアリングの前記ベーンとの
摺接面の一定区間に、前記ベーンを跨いで両側の油室を
連通する溝を設けることにより、前記ベーンの旋回位置
によって減衰トルクを切り替えること」である。また、
第2の手段は、「前記ケーシング内面の前記ベーンとの
摺接面の一定区間に、前記ベーンを跨いで両側の油室を
連通する溝を設けることにより、前記ベーンの旋回位置
によって減衰トルクを切り替えること」である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るロータリーダン
パの構造を図1に示す本発明の第1及び第2実施形態に
基づいて説明する。従来技術と同一の部分は同一の部品
番号を用い、異なる部分にのみ異なる部品番号を付して
説明する。また、作動及び作用効果については、従来技
術と異なる部分についてのみ説明する。
【0016】ケーシング102内には、ケーシング10
2と同芯状にベーン体6が回動自在に収納されており、
ベーン体6には2枚のベーン6A,6Bが180゜の間
隔をもって一体に形成されている。ケーシング102の
両側には、ベアリング7,8が設けられており、ベーン
体6の円筒部6Cの両側面は、従来技術で説明した10
7A,108Aと同様なベアリングの微小段差の突出部
と摺接し、円筒部6Cはケーシング102のセパレート
ブロック部102A,102Bの内周面に摺接してい
る。前記微少段差は、ベアリング側に設ける替わりにベ
ーン体6の両側に形成してもよい。
【0017】ベーン6A,6Bはケーシング102の内
面102C,102Dの内側で、かつセパレートブロッ
ク102A,102Bとの間に収容される一方、ベーン
体6と同芯状に結合されたシャフト1は、ベアリング
7,8の内径との間に、僅かな嵌合隙間をもって案内さ
れている。これらセパレートブロック102A,102
Bとベーン6A,6Bとによって、ケーシング102内
に作動油で満たされた4つの油室A,B,C,Dを区画
している。
【0018】図1(B)のX−Y軸の右半断面で示す第
1実施形態においては、ベアリング8のベーンとの摺接
面の一定区間に円弧状の溝8Rが加工されている。ベー
ン6A,6Bがこの溝8Rの区間外を回動する場合は、
オリフィス6F及び6Gによって設定された通常の高い
減衰トルクが得られる一方、ベーン6A,6Bがこの溝
8Rを加工した区間内を回動している間は、作動油がこ
の溝8R部分を通って低圧室に流れる通路が付加される
ため、区間外を回動する場合に比べて低い減衰トルクと
なる。溝の本数,長さ,深さを適宜変更することによっ
て、所要の減衰トルクをチューニングすることができ
る。この場合、溝8Rをベアリング8側に設けている
が、この溝はベアリング7側に設けてもよく、或いはベ
アリング7及び8の双方に設けてもよい。
【0019】本実施形態の場合、溝8Rをベアリングの
軸線に対して同心円状に配設しNC旋盤等による加工を
容易にしているが、図1(B)のX−Y軸の左半断面で
示す第2実施形態のように直線状の溝8Sとしてもよ
い。溝の形状は、矩形,半円形,3角形等適当に選定す
ればよい。また溝の巾及び深さは必ずしも一定でなくと
もよく、加工に適した形状(例えば円弧状)を選択する
ことができる。
【0020】また本実施形態の場合には、温度変化に対
応して上記摺接部及び嵌合部のクリアランスによる発生
減衰トルクをほぼ一定に自動調整できる減衰トルク温度
補償構造とするために、ケーシング102は鉄系の焼結
合金又は鋳物材で構成し、ベーン体6はアルミ材で構成
することにより、熱膨張係数の差を利用して上記クリア
ランスを調整できるようになっている。
【0021】次に本発明に係るロータリダンパの作動を
図1(B)の右半断面に示す第1実施形態及び左半断面
に示す第2実施形態に基づいて説明する。車体の上下振
動が揺動運動に変換されるロータリーダンパのシャフト
1が回動すると、シャフト1と機械的に結合されたベー
ン体6のベーン6A,6Bがケーシング102内で揺動
し、油室A,DとB,Cとが交互に拡大又は縮小され
る。
【0022】この時、縮小する油室内の作動油が、ベー
ン6A,6Bとケーシング内面102C,102D間の
嵌合隙間及びベーン6A,6Bの側面とベアリング8間
の隙間、更にベーン体の円筒部6Cとセパレートブロッ
ク102A,102Bの内周面間の嵌合隙間を通して拡
大する油室側へ押し出され、これら微小隙間を通る作動
油の流動抵抗で所要の減衰トルクを発生する。
【0023】図1(B)においてベーン体6が右廻りに
旋回する場合、拡大する油室B,Cに作動油を補給する
カートリッジバルブ110,111は、ベーン6A,6
Bの中央部に穿設されたベーン内通路6D,6Eにそれ
ぞれ図示の態様で圧入固定されている。また縮小する油
室A,D室側には、右旋回と左旋回の減衰比を設定する
ためのオリフィス6F,6Gがベーン6A,6Bに設け
られ、ベーン内通路6D,6Eに連通している。縮小す
る油室A,Dの作動油は、オリフィス6F,6Gを通っ
てベーン内通路6D,6Eに流入し、弱いセット荷重の
スプリングにより付勢され一方向の流れのみを許容する
カートリッジバルブ110,111を押し開き、拡大す
る油室B,Cに作動油を補給する。
【0024】上記の説明は、ベーン6A(又は6B)が
溝8S(又は8R)の加工範囲θの区間外にある場合で
あるが、ベーン6A(又は6B)が溝8S(又は8R)
の加工範囲θの区間内を揺動する場合は、油室AとC
(又はBとD)とが溝8S(又は8R)により連通す
る。従ってこの区間内においてベーン体6が右廻りに旋
回する場合は、オリフィス6F(又は6G)の開口面積
に溝8S(又は8R)の連通面積が加わるので、減衰ト
ルクは小さくなる一方、ベーン体6が左廻りに旋回する
場合にも、溝8S(又は8R)が油室AとC(又はBと
D)を連通するので、同様に減衰トルクは小さくなる。
即ち溝の加工区間内の減衰トルクを、加工区間外の減衰
トルクよりも小さくすることができる。
【0025】この場合拡大する油室B,Cの圧力は低い
ので、オリフィス6F,6Gを通過した作動油は、タン
ク室104Aに連なる通路7B,8B側よりも通路抵抗
が小さく、弱いセット荷重のスプリングによってチェッ
クボールが付勢されているカートリッジバルブ110,
111を押し開き、拡大する油室B,Cに効果的に作動
油を補給する。
【0026】一方、縮小する油室A,Dからシャフト1
側へ漏出した作動油は、ベアリング中央の軸支孔から膨
出して円周上に少なくとも1ヶ所設けられた油溝7B,
8Bに流入し、その1部はタンク室104Aへ還流され
る。油溝8B側へ流入した作動油は、タンク室104A
がフリーピストン105を介してガス室1Aの圧力によ
り付勢されているため、タンク室104Aより補充され
る分を加えて、油溝8B、ベーン内通路6D,6E、弱
いセット荷重のスプリングによって付勢されたカートリ
ッジバルブ110,111を押し開いて拡大する油室
B,C内に補給され、キャビテーションの発生を防止す
る。
【0027】ベーン体6が左旋回する場合、縮小する油
室B,C側には、右旋回の場合のオリフィス6F,6G
に相当するバイパス通路がないため、相対的に減衰トル
クが大きくなる。従って減衰トルクに相当する油室B,
C内の圧力によってカートリッジバルブ110,111
は閉塞される一方、カートリッジバルブ109,112
が開放されて拡大する油室A,Dに作動油を補給する。
溝8S(又は8R)の効果については、右旋回の場合と
同様であるので説明を省略する。
【0028】上述した第1及び第2実施形態において
は、溝をベアリングに加工しているが、図2に示す第3
実施形態のように、溝2Rをケーシング2の内面2C,
2D側に加工してもよい。この場合は櫛刃状フライス等
を利用することにより、上述した第1及び第2実施形態
に比べ溝加工が比較的容易になる。作用及び効果につい
ては、上述した第1及び第2実施形態と同様であるの
で、説明を省略する。
【0029】
【発明の効果】本発明では、溝の加工範囲を適正に選定
することによりロータリーダンパのベーンの旋回位置に
依存して減衰トルクを切り替え、空車時(例えば油室
B,Cの容積が小さい状態)と積車時(例えば油室B,
Cの容積が大きい状態)の減衰トルクを別異に設定する
ことができる。この結果、空車時には減衰トルクを低く
して乗り心地を確保し、積車時には減衰トルクを高くし
て操縦安定性を確保することができ、乗り心地と操縦安
定性という相反する事象を他の制御手段の助けを借りる
ことなしに両立させることが可能となる。また、空車及
び積車時の重量差の大きい商用車等に適用した場合は、
空車及び積車時の減衰トルクを適正に設定することによ
り、車体の上下動を抑え操縦安定性を増すことができる
ため、積み荷の損傷防止及び輸送スピードのアップを計
ることができる。バネ上重量の大きい積車状態の車両が
路面のうねり等を通過する際に、車体が上下動する場合
には、ベーンを溝の加工区間外に移動させて高い減衰ト
ルクを発生させることにより、車両の姿勢変化を抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) 本発明の第1,第2実施形態に係るロ
ータリーダンパのX−O−X線断面図である。 (B) 第1実施形態(右半断面),第2実施形態(左
半断面)に係るロータリーダンパの横断面図である。
【図2】(A) 本発明の第3実施形態に係るロータリ
ーダンパのX−O−X線断面図である。 (B) 第3実施形態に係るロータリーダンパの横断面
図である。
【図3】(A) 従来技術に係るロータリーダンパのX
−O−X線断面図である。 (B) ベアリングの微小段差部分を示す拡大図であ
る。 (C) 従来技術に係るロータリーダンパの横断面図で
ある。
【符号の説明】
A,B,C,D 油室 1 シャフト 2,102 ケーシング 2R (ケーシング内面の)溝 6 ベーン体 6A,6B ベーン 6D,6E ベーン内通路 6F,6G オリフィス 7,8 ベアリング 8S,8R (ベアリング摺接面の)溝 102A,102B セパレートブロック 103 パッキンケース 117 オイルシール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底円筒状に形成したパッキンケースに、
    ケーシングを挟持する形態で耐圧壁を構成する左右一対
    のベアリングを嵌挿し、当該一対のベアリングによって
    ケーシングの中心部に回動自在に挿通されるシャフトを
    支持し、当該シャフトを前記パッキンケースの底部に介
    装したオイルシールに嵌挿することにより内部を密閉す
    るとともに、前記ケーシングの内周面に設けたセパレー
    トブロックと前記シャフト側から延びるベーンとで、前
    記ケーシング内を複数の油室に区画したロータリーダン
    パの本体構造において、 前記ベアリングの前記ベーンとの摺接面の一定区間に、
    前記ベーンを跨いで両側の油室を連通する溝を設けるこ
    とにより、前記ベーンの旋回位置によって減衰トルクを
    切り替えることを特徴とするロータリーダンパ。
  2. 【請求項2】前記溝を前記ベアリングの軸線に対して同
    心円状に設けたことを特徴とする請求項1に記載のロー
    タリーダンパ。
  3. 【請求項3】前記溝を前記ベアリングの軸線を通る半径
    に直交させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    ロータリーダンパ。
  4. 【請求項4】有底円筒状に形成したパッキンケースに、
    ケーシングを挟持する形態で耐圧壁を構成する左右一対
    のベアリングを嵌挿し、当該一対のベアリングによって
    ケーシングの中心部に回動自在に挿通されるシャフトを
    支持し、当該シャフトを前記パッキンケースの底部に介
    装したオイルシールに嵌挿することにより内部を密閉す
    るとともに、前記ケーシングの内周面に設けたセパレー
    トブロックと前記シャフト側から延びるベーンとで、前
    記ケーシング内を複数の油室に区画したロータリーダン
    パの本体構造において、 前記ケーシング内面の前記ベーンとの摺接面の一定区間
    に、前記ベーンを跨いで両側の油室を連通する溝を設け
    ることにより、前記ベーンの旋回位置によって減衰トル
    クを切り替えることを特徴とするロータリーダンパ。
JP2500998A 1998-01-21 1998-01-21 ロータリーダンパ Pending JPH11210802A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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