JP3027239B2 - ロータリダンパ - Google Patents

ロータリダンパ

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JP3027239B2
JP3027239B2 JP3200904A JP20090491A JP3027239B2 JP 3027239 B2 JP3027239 B2 JP 3027239B2 JP 3200904 A JP3200904 A JP 3200904A JP 20090491 A JP20090491 A JP 20090491A JP 3027239 B2 JP3027239 B2 JP 3027239B2
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JP
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oil
casing
swing shaft
hollow pins
vane
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光博 加島
順一 荒井
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KYB Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揺動運動を減衰するロ
ータリダンパの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリダンパは例えば基端を揺動軸に
支持されたベーンを円筒状のケーシングの内側に収装
し、ベーンとケーシングの内側に設けた隔壁とベーンの
両端に近接するサイドプレートによりケーシングの内側
に複数の油室を画成している。
【0003】揺動軸が揺動するとこれらの油室が拡縮
し、縮小する油室の作動油が拡大する油室へとベーンと
ケーシングとの隙間やベーンとサイドプレートとの隙間
を介して流通し、その際の流通抵抗により減衰力を発生
させて揺動軸の揺動を減衰する。
【0004】同時に拡大収縮する油室同士は一方のサイ
ドプレートに形成された通路を介して連通する。また、
温度変化などよる油室内の油量変動に応じて油量不足の
油室に油溜室の作動油を供給するチェック弁を備えた通
路もこのサイドプレートに形成される。
【0005】
【発明の課題】ところで、このようなロータリダンパの
場合には、揺動軸とサイドプレートとベーンは大径の同
一部材から削り出すようになっており、これらの加工が
難しく、コストが高いという問題があった。
【0006】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、ロータリダンパの加工性の向上と構造の簡略化
を目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】本発明は、円筒状のケー
シングの内側に同心的に配置された揺動軸の対称位置に
ベーンを設け、ケーシングの対称位置に隔壁を形成し、
これらのベーンと隔壁とベーンの両端に近接するサイド
プレートとによりケーシングの内側に4個の油室を画成
し、揺動軸の揺動に伴って拡縮するこれらの油室間をベ
ーン摺動間隙を経由して流通する作動油の流通抵抗によ
り減衰力を発生するとともに、これらの油室の油量変動
を補償する油溜室と、油溜室の作動油を油室に導くチェ
ック弁とを備えたロータリダンパにおいて、前記揺動軸
を横断して圧入した並列する2本の中空ピンによりベー
ンを揺動軸に係止し、揺動軸を挟んで対称位置にある油
室間をこれらの中空ピンを介してそれぞれ連通する一
方、並列する別の2本の中空ピンにより前記隔壁の一方
をケーシングに固定し、隔壁の両側に位置する油室をこ
れらの中空ピンと前記チェック弁を介して前記油溜室に
各々接続している。
【0008】
【作用】ベーンを中空ピンにより揺動軸に係止するの
で、揺動軸の加工が容易になる。また、この中空ピンに
より揺動軸を挟んで対称位置にある油室間を各々連通し
たのでこのための通路をサイドプレートに設ける必要が
なく、隔壁をケーシングに別の2本の中空ピンで固定
し、これらの中空ピンを介して隔壁両側の油室と油溜室
に接続したので、このための通路をサイドプレートに設
ける必要もない。したがって、ケーシングやサイドプレ
ートの加工も容易になる。
【0009】
【実施例】図1〜図3に本発明の実施例を示す。
【0010】図1において、1はパイプ状に形成したケ
ーシング2の内側に同心的に支持された揺動軸であり、
この揺動軸1上にベーン3と4が係止される。
【0011】このために、図2に示す2本の中空ピン5
Aと5Bが揺動軸1を横断方向に貫通して両端を外側に
突出するように揺動軸1に圧入固定される。これらの突
出部はベーン3と4に形成した中空ピン5Aと5Bより
僅かに径の大きな係合孔6に挿入され、ベーン3と4を
フローティング状態で揺動軸1に係止する。
【0012】ケーシング2はベーン3と4の外周より僅
かに大径に形成される。また、ケーシング2内にはベー
ン3と4の両端部に近接して円盤状のサイドプレート7
と8が図3に示すリテーナ9を介して支持される。
【0013】揺動軸1はこれらのサイドプレート7と8
の中心部をそれぞれ貫通し、一端をケーシング2の内側
に配設されたベアリング10に揺動自由に支持される。
また、揺動軸1のもう一端はオイルシール11、ベアリ
ング12及びダストシール13を介して揺動自由に支持
されつつケーシング2の外側へ突出する。
【0014】ケーシング2の内周には隔壁14と15が
揺動軸1を中心に対称位置に固定される。隔壁14はケ
ーシング2の外側からケーシング2の壁面を貫通して挿
入されたボルト16により固定される。
【0015】隔壁15は同じくケーシング2の外側から
ケーシング2の壁面を貫通して挿入された2本の平行な
中空ピン17Aと17Bに係止される。
【0016】ケーシング2の内部は以上のベーン3と
4、サイドプレート7と8及び隔壁14と15により図
1に示す4つの油室18A、18B、19A、19Bに
画成される。
【0017】そして、油室18Aと18Bが一方の中空
ピン5Aを介して常時連通し、油室19Aと19Bがも
う一方の中空ピン5Bを介して常時連通するように、ベ
ーン3と4にはこれらの油室18A〜19Bと中空ピン
5A、5Bの内部とを連通するポート20A〜20Dが
形成される。なお、中空ピン5Aと5Bの中空部の両端
はそれぞれスチールボール21により密閉される。
【0018】ケーシング2のリテーナ9の外側には油溜
室22が形成される。この油溜室22には圧力に応じて
容量を変化させる弾性体23が収装される。
【0019】油溜室22はリテーナ9に形成したオリフ
ィス24を介して、ケーシング2の外周に固設したマニ
ホールド25の内部の通路26に連通する。
【0020】前述の中空ピン17Aと17Bの隔壁15
と反対側の端部はこのマニホールド25の内側に突出す
る。中空ピン17Aと17Bの内部には通路26に連通
するリボン状のチェック弁27が収装される。
【0021】また、隔壁15には油室18Aと中空ピン
17Aの中空部を連通するポート29と、油室19Aと
中空ピン17Bの中空部を連通するポート30が形成さ
れる。
【0022】なお、サイドプレート7、8とベーン3、
4との隙間は揺動軸1の中心部に軸方向に形成された還
流通路28とオリフィス24を介して油溜室22に連通
する。
【0023】次に作用を説明する。
【0024】揺動軸1がケーシング2に対して図1の時
計回りに揺動すると、収縮する油室18Aと18Bの作
動油がベーン3、4とケーシング2の隙間や、ベーン
3、4とサイドプレート7、8の隙間を介して拡大する
油室19Aと19Bに流入し、その際の流通抵抗により
減衰力を発生させる。
【0025】揺動軸1が反時計回りに揺動すると、収縮
する油室19Aと19Bの作動油が拡大する油室18A
と18Bに同様にして減衰力を発生させつつ流入する。
揺動軸1の揺動はこのようにして減衰する。
【0026】また、作動中に作動油の一部はベーン3、
4とサイドプレート7、8の隙間を介して揺動軸1の内
側の還流通路28に漏出する。この結果油室18A〜1
9Bの作動油の総量が減少すると、油溜室22の作動油
がオリフィス24、通路26、チェック弁27及びポー
ト29または30を介して拡大する油室18Aまたは1
9Aに流入する。
【0027】油室18Aと18Bは中空ピン5Aを介し
て、油室19Aと19Bは中空ピン5Bを介してそれぞ
れ連通しているので、どの油室18A〜19Bで作動油
が不足した場合でも、不足分の作動油は直ちに補給され
る。
【0028】ところで、このロータリダンパにおいて、
揺動軸1はベーン3と4を中空ピン5Aと5Bを介して
係止し、ケーシング2は隔壁14と15をボルト16と
中空ピン17A及び17Bを介して係止されるので、揺
動軸1とケーシング2はどちらも単純な円形断面とな
る。また、サイドプレート7と8も通路やバルブを設け
ないため単純な円盤状の部材で良い。したがって、これ
らの部材は容易に加工することができる。
【0029】なお、中空ピン5Aと5Bは中空であるた
め揺動軸1への圧入時に揺動軸1の外周部に変形をもた
らす恐れもない。
【0030】また、ベーン3と4は摺動性、耐摩耗性、
熱膨張性などを考慮して揺動軸1と異なる材質で構成す
ることができる。例えば、ベーン3と4を熱膨張性の高
い材質で構成し、温度上昇に対してベーン3と4の膨張
によりケーシング2とのクリアランスを変化させること
で、作動油の粘性変化による減衰力の変化を補償するな
どの機能を持たせることも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、揺動軸に圧入し
た2本の中空ピンによりベーンを揺動軸に係止し、並列
する別の2本の中空ピンにより隔壁の一方をケーシング
に係止したので、揺動軸やケーシングに複雑な加工を施
す必要がない。
【0032】また、中空ピンを介して油室間や油室と油
溜室の間を接続したので、サイドプレートにバルブや通
路を設ける必要がなく、サイドプレートの構造も単純化
される。
【0033】このように部材が複雑な加工を必要としな
いため、ロータリダンパの製造コストを大幅に低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すロータリダンパの横断面
図である。
【図2】図1中のA−O−B矢視図である。
【図3】リテーナの正面図及び側面図である。
【符号の説明】
1 揺動軸 2 ケーシング 3,4 ベーン 5A,5B,17A,17B 中空ピン 7,8 サイドプレート 14,15 隔壁 18A,18B,19A,19B 油室 22 油溜室 27 チェック弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−10365(JP,A) 特開 昭63−141885(JP,A) 実開 昭61−142743(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/12 - 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のケーシングの内側に同心的に配
    置された揺動軸の対称位置にベーンを設け、ケーシング
    の対称位置に隔壁を形成し、これらのベーンと隔壁とベ
    ーンの両端に近接するサイドプレートとによりケーシン
    グの内側に4個の油室を画成し、揺動軸の揺動に伴って
    拡縮するこれらの油室間をベーン摺動間隙を経由して流
    通する作動油の流通抵抗により減衰力を発生するととも
    に、これらの油室の油量変動を補償する油溜室と、油溜
    室の作動油を油室に導くチェック弁とを備えたロータリ
    ダンパにおいて、前記揺動軸を横断して圧入した並列す
    る2本の中空ピンによりベーンを揺動軸に係止し、揺動
    軸を挟んで対称位置にある油室間をこれらの中空ピンを
    介してそれぞれ連通する一方、並列する別の2本の中空
    ピンにより前記隔壁の一方をケーシングに固定し、隔壁
    の両側に位置する油室をこれらの中空ピンと前記チェッ
    ク弁を介して前記油溜室に各々接続したことを特徴とす
    るロータリダンパ。
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JP4982449B2 (ja) * 2008-08-25 2012-07-25 株式会社ソミック石川 ロータリーダンパ
JP2021181805A (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 株式会社ソミックマネージメントホールディングス ロータリダンパ

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