JP2021181805A - ロータリダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】仕様の変更が容易であるとともに従前のロータリダンパの使用を継続できることで経済性も良好にすることができるロータリダンパを提供する。【解決手段】ロータリダンパ100は、ハウジング101および回動特性規定ユニット140を備えている。ハウジング101は、内部にロータ130の可動ベーン132および流動体170を収容する内室103が形成されている。ハウジング本体102には、内室103とハウジング本体102の外表面とに連通する第1の外部連通路110〜113および第2の外部連通路114〜116が形成されている。回動特性規定ユニット140は、ユニット本体141内にロータ130の回動特性を規定する回動特性規定器160〜163およびこれらの回動特性規定器160〜163とユニット本体141の外表面とに連通する第1の規定器連通路150〜153および第2の規定器連通路154〜156が形成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、四輪または二輪の自走式車両または産業用機械器具における回動機構において運動エネルギの減衰装置として用いられるロータリダンパに関する。
従来から、四輪または二輪の自走式車両または産業用機械器具においては、回動機構において運動エネルギの減衰装置としてロータリダンパが用いられている。例えば、下記特許文献1には、ハウジング内に設けられた2つの隔壁とハウジング内で回動するシャフトに羽状に設けられた2つのベーンとでハウジング内が4つの作動室に区画が形成されたロータリダンパが開示されている。
特開平11−82593号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたロータリダンパにおいては、ロータリダンパにおける減衰特性、温度変化に対する補償特性または耐圧特性などの回動特性の仕様を変更したい場合には所望する仕様のロータリダンパを新たに用意しなければならずロータリダンパの仕様変更が行ない難いとともに従前のロータリダンパも使用できなくなり不経済であるという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、仕様の変更が容易であるとともに従前のロータリダンパの使用を継続できることで経済性も良好にすることができるロータリダンパを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、流動体を液密的に収容する円筒状の内室を有するとともに同内室内に径方向に沿う壁状に形成されて流動体の周方向の流動を妨げる固定ベーンを有したハウジングと、軸体の外周部に内室内を仕切りつつ流動体を固定ベーン側に押しながら回動する可動ベーンを有したロータと、内室内に固定ベーンおよび可動ベーンによって形成されるとともに可動ベーンの回転方向によって容積が増加または減少する少なくとも2つの個室と、流動体を用いてロータの回動の特性を規定する回動特性規定器と、ハウジングの外に設けられて回動特性規定器および同回動特性規定器に対して流動体を流通させる第1の規定器連通路をそれぞれ有した回動特性規定ユニットとを備え、ハウジングは、前記少なくとも2つの個室のうちの少なくとも一方の個室から延びてハウジングの外表面に開口して流動体を流通させる第1の外部連通路を有し、回動特性規定ユニットは、第1の規定器連通路が第1の外部連通路に対して着脱自在に接続されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、ロータリダンパは、回動特性規定器を備えた回動特性規定ユニットにおける第1の規定器連通路がハウジングにおける内室に繋がる第1の外部連通路に対して着脱自在に接続されているため、所望する回動特性規定器を有する回動特性規定ユニットに付け替えることで回動特性の仕様を容易に変更することができるとともにハウジングなどの従前のロータリダンパの部品の使用を継続することができ経済性も良好にすることができる。また、本発明に係るロータリダンパは、ハウジング内に設けることができない大きさの回動特性規定器を設け易くすることもできる。
ここで、ロータの回動の特性には、ロータの回動時における回動方向、トルクの減衰特性、流動体の温度変化による体積変化の補償特性、またはロータの回動自体の許否特性などがある。したがって、回動特性規定器としては、一方向弁、絞り弁、リリーフ弁またはリニアソレノイドバルブなどの各種弁、またはアキュムレータなどがある。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、回動特性規定ユニットは、ハウジングに対して着脱自在であることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、回動特性規定ユニットがハウジングに対して着脱自在であるため、ロータの回動特性を容易に変更することができるとともにハウジングなどの従前のロータリダンパの構成部品の使用を継続することができ経済性も良好にすることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、ハウジングは、外表面の一部に平坦面状に形成されたハウジング側連結部を有するとともに同ハウジング側連結部に第1の外部連通路が開口しており、回動特性規定ユニットは、外表面の一部に平坦面状に形成されてハウジング側連結部に対向配置されるユニット側連結部を有するとともに同ユニット側連結部に第1の規定器連通路が開口していることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、ハウジングおよび回動特性規定器における互いの接続面となるハウジング側連結部およびユニット側連結部が互いに平坦面状に形成されているため、各連結部を液密的に製作し易いとともに接続部分における液密性の維持およびメンテナンスを容易にすることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、回動特性規定ユニットは、ハウジングに対して物理的に離れた位置に設けられていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、回動特性規定ユニットがハウジングに対して物理的に離れた位置に設けられているため、ハウジングの狭い空間への設置、またはハウジングまたは回動特性規定ユニットのメンテナンスのし易い場所への設置が行えるようになりロータリダンパの設置のバリエーションを増やすことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、ハウジングは、前記少なくとも2つの個室のうちの他方の個室から延びてハウジングの外表面に開口して流動体を流通させる第2の外部連通路を有し、回動特性規定ユニットは、回動特性規定器に対して流動体を流通させる第2の規定器連通路を有するとともに同第2の規定器連通路が前記第2の外部連通路に対して着脱自在に接続されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、ハウジングが少なくとも2つの個室のうちの他方の個室から延びる第2の外部連通路を備えるとともに回動特性規定ユニットが第2の規定器連通路を備えているため、2つの個室間で流通させる流動体を用いて回動特性を変更することができ回動特性の変更のバリエーションを増やすことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、回動特性規定ユニットは、回動特性規定器を複数有するとともにこれら複数の各回動特性規定器に対応する複数の第1の規定器連通路を有し、ハウジングは、複数の第1の規定器連通路ごとに第1の外部連通路が形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、回動特性規定ユニットが複数の回動特性規定器および複数の第1の規定器連通路を有するとともに、ハウジングが複数の第1の規定器連通路ごとに第1の外部連通路が形成されているため、幅広い種類の回動特性の仕様を創り出すことができる。なお、この場合、複数の回動特性規定器は、互いに同じ種類の回動特性を変更するものであってもよいし互いに異なる種類の回動特性を変更するものであってもよい。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、回動特性規定ユニットは、前記複数種類の回動特性規定器が内室の軸線方向に沿って設けられていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、回動特性規定ユニットにおける複数種類の回動特性規定器が内室の軸線方向に沿って設けられているため、複数の回動特性規定器を効率的に配置して構成の大型化を抑制することができる。
本発明に係るロータリダンパの全体構成の概略的に示す斜視図である。 図1に示すロータリダンパのハウジングから回動特性規定ユニットを分解して示す分解組立斜視図である。 図1に示すロータリダンパの外観構成の概略を示す側面図である。 図1に示すロータリダンパの外観構成の概略を示す背面図である。 図3の5−5線から見たロータリダンパの内部構造の概略を示す断面図である。 図3の6−6線から見たロータリダンパの内部構造の概略を示す断面図である。 図3の7−7線から見たロータリダンパの内部構造の概略を示す断面図である。 図3の8−8線から見たロータリダンパの内部構造の概略を示す断面図である。 図4の9−9線から見たロータリダンパの内部構造の概略を示す断面図である。 図3の10−10線から見たロータリダンパの内部構造の概略を示す断面図である。 図1に示すロータリダンパをトーションバネユニットに連結した状態を示す断面図である。 (A)〜(D)は、図5ないし図8に示すロータリダンパのロータが図示時計回りに回動する作動状態をそれぞれ示す断面図である。 (A)〜(D)は、図5ないし図8に示すロータリダンパのロータが図示反時計回りに回動する作動状態をそれぞれ示す断面図である。 本発明の変形例に係るロータリダンパの全体構成の概略的に示す斜視図である。
以下、本発明に係るロータリダンパの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、ロータリダンパ100の全体構成の概略的に示す斜視図である。また、図2は、図1示すロータリダンパ100のハウジング101から回動特性規定ユニット140を分解して示す分解組立斜視図である。また、図3は、図1示すロータリダンパ100の外観構成の概略を示す側面図である。また、図4は、図1示すロータリダンパ100の外観構成の概略を示す背面図である。
なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している部分がある。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。このロータリダンパ100は、軸体131の時計回りおよび反時計回りの2つの回転方向のうちの一方の回転方向にのみ減衰力を発生させる減衰装置であり、例えば、ドア(図示せず)のヒンジ側の部分に取り付けられることでドアクローザとして機能させることができる。
(ロータリダンパ100の構成)
ロータリダンパ100は、ハウジング101を備えている。ハウジング101は、ロータ130を回転自在に保持しつつロータリダンパ100の筐体を構成する部品であり、アルミニウム材、鉄材、亜鉛材、またはポリアミド樹脂などの各種樹脂材によって構成されている。具体的には、ハウジング101は、主として、1つのハウジング本体102と2つの蓋体126,127とで構成されている。
ハウジング本体102は、後述するロータ130の可動ベーン132および流動体170をそれぞれ収容するとともに回動特性規定ユニット140が取り付けられる部品であり、円筒状に形成されている。より具体的には、ハウジング本体102は、内部に内室103および固定ベーン104がそれぞれ形成されているとともに、外部にハウジング側連結部120および固定部125がそれぞれ形成されている。
内室103は、図5〜図9にそれぞれ示すように、ロータ130の可動ベーン132とともに流動体170を液密的に収容する空間であり、ハウジング本体102を軸線方向に貫通する略円筒状の空間で構成されている。この内室103には、固定ベーン104が形成されているとともに4つの第1の外部連通路110,111,112,113および3つの第2の外部連通路114,115,116がそれぞれ開口している。
固定ベーン104は、ロータ130とともに内室103内を仕切って個室R1および個室R2を形成する壁状の部分であり、ハウジング本体102の軸線方向に沿って内室103の内壁面から内側に向かって凸状に張り出して形成されている。すなわち、固定ベーン104は、ハウジング本体102と一体的に形成されている。この固定ベーン104は、2つの蓋体126,127およびロータ130の軸体131にそれぞれ対向する3つの外縁部分がそれぞれ凹状に凹む溝状に形成されており、これらの各溝内にシール体105が嵌め込まれている。
シール体105は、内室103内に形成される個室R1と個室R2との間の液密性を確保するための部品であり、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムまたはフッ素ゴムなどの各種ゴム材などの弾性材料を側面視でC状に形成して構成されている。このシール体105は、蓋体126,127の内側面およびロータ130の軸体131の外周面にそれぞれ摺動自在な状態で密着するように固定ベーン104の外縁部から張り出して取り付けられている。
4つの第1の外部連通路110,111,112,113は、内室103を構成する個室R1および個室R2のうちの一方である個室R1とハウジング本体102の外部に面する外表面とを互いに連通して流動体170を流通させるための通路である。すなわち、第1の外部連通路110,111,112,113は、それぞれ一方の端部が個室R1における内室103の内周面にそれぞれ開口するとともに、他方の端部がハウジング側連結部120にそれぞれ開口している。この場合、4つの第1の外部連通路110,111,112,113は、内室103の軸線方向に沿って並んで形成されている。
ここで、第1の外部連通路110は、回動特性規定器160との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第1の外部連通路111は、回動特性規定器161との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第1の外部連通路112は、回動特性規定器162との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第1の外部連通路113は、回動特性規定器163との間で流動体170を流通させるための通路である。
3つの第2の外部連通路114,115,116は、内室103を構成する個室R1および個室R2のうちの他方である個室R2とハウジング本体102の外部に面する外表面とを互いに連通して流動体170を流通させるための通路である。すなわち、第2の外部連通路114,115,116は、それぞれ一方の端部が個室R2における内室103の内周面にそれぞれ開口するとともに、他方の端部がハウジング側連結部120にそれぞれ開口している。この場合、3つの第2の外部連通路114,115,116は、内室103の軸線方向に沿って並んで形成されている。
ここで、第2の外部連通路114は、回動特性規定器160との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第2の外部連通路115は、回動特性規定器161との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第2の外部連通路116は、回動特性規定器163との間で流動体170を流通させるための通路である。
ハウジング側連結部120は、回動特性規定ユニット140が着脱自在な状態で取り付けられる部分であり、ハウジング本体102の外周面上に平坦面状に形成されている。本実施形態においては、ハウジング側連結部120は、ハウジング101の軸線方向に沿って延びる平面視で長方形状に形成されている。このハウジング側連結部120には、前記第1の外部連通路110,111,112,113および第2の外部連通路114,115,116の各他方の端部がそれぞれ開口している。
この場合、ハウジング側連結部120における第1の外部連通路110,111,112,113および第2の外部連通路114,115,116の各開口部の外側には、リング状に窪んだリング状凹部121がそれぞれ形成されており、これらの各リング状凹部121内にOリングなどのシール材122が嵌め込まれている。なお、図2においては、シール材122の図示を省略している。
また、ハウジング側連結部120には、3つの取付穴123がそれぞれ形成されている。これらの取付穴123は、回動特性規定ユニット140を取り付けるため部分であり、ボルト124がネジ嵌合する雌ネジが形成された有底円筒状の穴で構成されている。これらの取付穴123は、ハウジング本体102の軸線方向に沿って並んで形成されている。
固定部125は、ロータリダンパ100をロータリダンパ100の取付対象物(図示せず)に取り付けるための部分であり、ハウジング本体102におけるハウジング側連結部120とは反対側(図示下方)の外周面上に図示下方に張り出す4つの円筒体で構成されている。この場合、各固定部125の内周面には、取付対象物に取り付ける際に使用するボルト(図示せず)がネジ嵌合する雌ネジが形成されている。
2つの蓋体126,127は、ハウジング本体102の両端部の各開口部をそれぞれ塞ぐとともにロータ130を支持するための部品であり、円筒状に形成されたロータ支持部126a,127aの外周部がフランジ状に張り出した平板リング状に形成されている。ロータ支持部126a,127aは、ロータ130の軸体131の両端部をそれぞれ回転自在な状態で支持する部分であり、内周部にパッキンなどのシール材を介してロータ130の軸体131を液密的に支持している。これらの蓋体126,127は、ハウジング本体102の両端部にボルトを介してそれぞれ取り付けられている。
ロータ130は、ハウジング101の内室103内に配置されて内室103内を2つの空間である個室R1および個室R2にそれぞれ仕切るとともに、この内室103内で回動することによりこれらの個室R1および個室R2の各個室の容積をそれぞれ増減させるための部品であり、主として、軸体131と可動ベーン132とで構成されている。
軸体131は、可動ベーン132を支持する円筒状の部分であり、アルミニウム材、鉄材、亜鉛材、またはポリアミド樹脂などの各種樹脂材によって構成されている。この軸体131は、両端部がそれぞれロータ支持部126a,127aによって摺動自在に支持されている。
可動ベーン132は、内室103内を複数の空間に仕切りつつこれらの各空間の容積を液密的にそれぞれ増減させるための部品であり、軸体131(内室103)の径方向に延びる板状体によってそれぞれ構成されている。この可動ベーン132は、2つの蓋体126,127および内室103の内周面にそれぞれ対向する3つの外縁部分がそれぞれ凹状に凹む溝状に形成されており、これらの各溝内にシール体105と同様のシール体133が嵌め込まれている。
これにより、可動ベーン132は、前記固定ベーン104と協働して内室103内に2つの空間である個室R1および個室R2を互いに液密的に形成する。すなわち、内室103には、可動ベーン132および固定ベーン104をそれぞれ介して個室R1および個室R2が周方向に沿って互いに隣接してそれぞれ形成されている。
回動特性規定ユニット140は、ロータ130の回動特性を規定するための機具であり、主として、ユニット本体141および回動特性規定器160,161,162,163をそれぞれ備えて構成されている。ユニット本体141は、回動特性規定器160,161,162,163をそれぞれ保持するとともにユニット側連結部142が形成される部品であり、アルミニウム材、鉄材、亜鉛材、またはポリアミド樹脂などの各種樹脂材をブロック状に形成して構成されている。本実施形態においては、ユニット本体141は、ハウジング101の軸線方向に沿って延びる平面視で長方形状に形成されている。
このユニット本体141は、外部にユニット側連結部142が形成されているとともに、内部に3つの取付孔143、4つの規定器収容部145,146,147、148、4つの第1の規定器連通路150,151,152,153および3つの第2の規定器連通路154,155,156がそれぞれ形成されている。
ユニット側連結部142は、ハウジング側連結部120に着脱自在な状態で取り付けられる部分であり、ユニット本体141の外周面上に平坦面状に形成されている。本実施形態においては、ユニット側連結部142は、ユニット本体141の長手方向に沿って延びる平面視で長方形状に形成されている。このユニット側連結部142には、4つの第1の規定器連通路150,151,152,153および3つの第2の規定器連通路154,155,156の各他方の端部がそれぞれ開口している。また、ユニット側連結部142には、3つの取付孔143がそれぞれ開口している。
3つの取付孔143は、回動特性規定ユニット140をハウジング101におけるハウジング側連結部120に取り付ける際に取付孔143にネジ嵌合させるボルト124を貫通させるための部分であり、ユニット本体141を図示上下方向に貫通する貫通孔で構成されている。これらの取付孔143は、ユニット本体141の長手方向に沿って並んで形成されている。
4つの規定器収容部145,146,147,148は、図10に示すように、4つの回動特性規定器160,161,162,163をそれぞれ着脱自在な状態で保持する部分であり、ユニット本体141の側面に開口した横穴状に形成されている。これらの規定器収容部145,146,147,148は、ユニット本体141の長手方向に沿って並んで形成されている。
4つの第1の規定器連通路150,151,152,153は、規定器収容部145,146,147,148内にそれぞれ保持される回動特性規定器160,161,162,163とユニット本体141の外部に面する外表面とを互いに連通して流動体170を流通させるための通路である。すなわち、第1の規定器連通路150,151,152,153は、それぞれ一方の端部が規定器収容部145,146,147,148にそれぞれ開口するとともに、他方の端部がユニット側連結部142にそれぞれ開口している。この場合、4つの第1の規定器連通路150,151,152,153は、ユニット本体141の長手方向に沿って並んで形成されている。
ここで、第1の規定器連通路150は、第1の外部連通路110に接続されて回動特性規定器160との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第1の規定器連通路151は、第1の外部連通路111に接続されて回動特性規定器161との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第1の規定器連通路152は、第1の外部連通路112に接続されて回動特性規定器162との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第1の規定器連通路153は、第1の外部連通路113に接続されて回動特性規定器163との間で流動体170を流通させるための通路である。
3つの第2の規定器連通路154,155,156は、3つの第1の規定器連通路150,151,153とは別に規定器収容部145,146,148内にそれぞれ保持される回動特性規定器160,161,163とユニット本体141の外部に面する外表面とを互いに連通して流動体170を流通させるための通路である。すなわち、第2の規定器連通路154,155,156は、それぞれ一方の端部が規定器収容部145,146,148にそれぞれ開口するとともに、他方の端部がユニット側連結部142にそれぞれ開口している。この場合、3つの第2の規定器連通路154,155,156は、ユニット本体141の長手方向に沿って並んで形成されている。
ここで、第2の規定器連通路154は、第2の外部連通路114に接続されて回動特性規定器160との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第2の規定器連通路155は、第2の外部連通路115に接続されて回動特性規定器161との間で流動体170を流通させるための通路である。また、第2の規定器連通路156は、第2の外部連通路116に接続されて回動特性規定器163との間で流動体170を流通させるための通路である。
回動特性規定器160,161,162,163は、流動体170を用いてロータ130の回動特性を規定する器具であり、前記規定器収容部145,146,147,148内にそれぞれ収容されている。具体的には、回動特性規定器160は、流動体170を一方から他方にのみ流動させる一方向弁で構成されている。本実施形態においては、回動特性規定器160は、規定器収容部145内に収容されて流動体170を第1の規定器連通路150側から第2の規定器連通路154側にのみ流動させる。
回動特性規定器161は、内室103における個室R2内の圧力が所定値以上になった際における個室R2内の圧力を個室R1に逃がして個室R2内の圧力を所定値以下に保つためのリリーフ弁で構成されている。本実施形態においては、回動特性規定器161は、規定器収容部146内に収容されて第2の規定器連通路155および第1の規定器連通路151をそれぞれ介して個室R2内における最大圧力を規定する。
回動特性規定器162は、内室103内の流動体170の温度変化による膨張または収縮による体積変化を補償するアキュムレータで構成されている。本実施形態においては、回動特性規定器162は、規定器収容部147内に収容されて第1の規定器連通路152を介して個室R1に連通して内室103内の流動体170の圧力変化を補償する。
回動特性規定器163は、流動体170の流量を可変制御することができるリニアソレノイドバルブで構成されている。本実施形態においては、回動特性規定器163は、規定器収容部148内に収容されて第1の規定器連通路153と第2の規定器連通路156との間の相互の流動体170の流量を可変制御する。この場合、回動特性規定器163を構成するリニアソレノイドバルブは、ロータリダンパ100の取付対象物に設けられる制御装置によって作動が制御される。
流動体170は、内室103を回動する可動ベーン132に対して抵抗を付与することによりロータリダンパ100にダンパー機能を作用させるための物質であり、内室103内に満たされている。この流動体170は、ロータリダンパ100の仕様に応じた粘性を有する流動性を有する液状、ジェル状または半固体状の物質で構成されている。この場合、流動体170の粘度は、ロータリダンパ100の仕様に応じて適宜選定される。本実施形態においては、流動体170は、油、例えば、鉱物油またはシリコーンオイルなどによって構成されている。なお、流動体170は、図5および図9においてのみ破線円内のハッチングで示している。
(ロータリダンパ100の作動)
次に、このように構成されたロータリダンパ100の作動について説明する。このロータリダンパ100は、ドア(図示せず)のヒンジ側の部分に取り付けられることで、平板ドアが閉じる際に減衰力を発生させる。
具体的には、ロータリダンパ100は、図11に示すように、ロータ130の軸体131の一方(図示下側)の端部にトーションバネユニット180を連結されている。トーションバネユニット180は、ドアを閉めるための回転力を発生させるための器具であり、有底円筒状のハウジング181内に捩じりトルクを発生させるコイルスプリング状のトーションバネ182を備えて構成されている。そして、このロータリダンパ100は、ロータ130の軸体131の他方(図示上側)の端部がドア(図示せず)のヒンジ側の部分に取り付けられることで、ドアクローザとして機能する。また、このロータリダンパ100は、図示しない自動ドアユニットに接続されている。
自動ドアユニットは、入室者または退室者を検知したとき前記ドアに力を付与してドアを開けた後、ドアに付与した力を解消する機械装置である。この自動ドアユニットは、ロータリダンパ100における回動特性規定器163(リニアソレノイドバルブ)に電気的接続されており、回動特性規定器163の作動を制御する。
ロータリダンパ100は、図12(A)〜(D)に示すように、ドアが開かれる場合にはロータ130が図示時計回りに回動する(破線太線矢印参照)。すなわち、ロータリダンパ100は、可動ベーン132が図示時計回りに固定ベーン104の図示左側の側面に向かって回動する。
この場合、個室R1は、個室R2に対して回動特性規定器160(一方向弁)によって「流出が可」の状態であるとともに回動特性規定器163(リニアソレノイドバルブ)によって「流出が絞り無しで可」の状態である。したがって、個室R1内の流動体170は、可動ベーン132の図示時計回りの回動による個室R1の容積減少に従って第1の外部連通路110、第1の規定器連通路150、回動特性規定器160、第2の規定器連通路154および第2の外部連通路114をそれぞれ流動して個室R2に流入する(破線矢印参照)。
また、これと同時に、個室R1内の流動体170は、可動ベーン132の図示時計回りの回動による個室R1の容積減少に従って第1の外部連通路113、第1の規定器連通路153、回動特性規定器163、第2の規定器連通路156および第2の外部連通路116をそれぞれ流動して個室R2に流入する(破線矢印参照)。これらの場合、ロータリダンパ160は、減衰力は発生しない。
一方、ロータリダンパ100は、図13(A)〜(D)に示すように、ドアを閉める場合(ドアに付与されていた力が解消された場合)にはロータ130が図示反時計回りに回動する(破線太線矢印参照)。すなわち、ロータリダンパ100は、可動ベーン132が図示反時計回りに固定ベーン104の図示右側の側面に向かって回動する(破線矢印参照)。
この場合、個室R2は、個室R1に対して回動特性規定器160(一方向弁)によって「流出が不可」の状態であるとともに回動特性規定器163(リニアソレノイドバルブ)によって「流出が絞り付きで可」の状態である。したがって、個室R2内の流動体170は、可動ベーン132の図示反時計回りの回動による個室R1の容積減少に従って第2の外部連通路116、第2の規定器連通路156、回動特性規定器163、第1の規定器連通路153および第1の外部連通路113それぞれ流動して個室R1に流入する。この場合、ロータリダンパ100は、個室R2内から流出した流動体170の流動が回動特性規定器163によって妨げられるため、個室R2内の圧力が上昇してロータ130に回転抵抗が減衰力として発生する。
このような、ロータ130の回動動作時においてロータ130の回転速度が高くなって内室103における個室R2内の圧力が上昇した場合には、回動特性規定器161(リリーフ弁)が作動する。
具体的には、回動特性規定器161(リリーフ弁)は、ロータ130の回動動作時において個室R2内の圧力が上昇した場合には、弁を開くことで第2の外部連通路115、第2の規定器連通路155、回動特性規定器161、第1の規定器連通路151および第1の外部連通路111の経路で個室R2の圧力が個室R1に抜ける。
また、回動特性規定器162(アキュムレータ)は、流動体170の温度変化によって体積が増減した場合には、第1の外部連通路112および第1の規定器連通路152を介して個室R1内の流動体170が回動特性規定器162を構成するシリンダ内に流入または流出することで吸収する。
また、ロータリダンパ100の使用者は、ロータリダンパ100の回動特性規定器163(リニアソレノイドバルブ)に接続された自動ドアユニットに対して回動特性規定器163(リニアソレノイドバルブ)における流動体170の流量(弁の開度)の変更を指示することできる。これにより、使用者はロータリダンパ100の減衰力を変更することができる。
次に、このロータリダンパ100の使用者は、回動特性規定ユニット140をハウジング101から取り外すことでロータリダンパ100のメンテナンスまたは仕様を変更することができる。具体的には、使用者は、ボルト124を緩めることで回動特性規定ユニット140をハウジング本体102から取り外すことができる。これにより、使用者は、ハウジング101および回動特性規定ユニット140についてメンテナンスを行うことができる。また、使用者は、ロータリダンパ100の仕様を変更する場合には、回動特性規定器160,161,162,163のうちの少なくとも1つについて仕様が異なる回動特性規定器を少なくとも1つ備えた回動特性規定ユニット140を用意する。
そして、使用者は、メンテナンスを終えた回動特性規定ユニット140、同一仕様の新たな回動特性規定ユニット140または仕様が異なる回動特性規定ユニット140をハウジング本体102にボルト124を締め付けて取り付ける。これにより、ロータリダンパ100は、メンテナンスまたは仕様の変更を行うことができる。
上記作動方法の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ロータリダンパ100は、回動特性規定器160、161,162,163をそれぞれ備えた回動特性規定ユニット140における第1の規定器連通路150,151,152,153および第2の規定器連通路154,155,156がハウジング101における内室103に繋がる第1の外部連通路110,111,112,113および第2の外部連通路114,115,116に対して着脱自在に接続されているため、所望する回動特性規定器を有する回動特性規定ユニット140に付け替えることで回動特性の仕様を容易に変更することができるとともにハウジング101などの従前のロータリダンパ100の部品の使用を継続することができ経済性も良好にすることができる。また、ロータリダンパ100は、ハウジング101内に設けることができない大きさの回動特性規定器160,161,162,163を設け易くすることもできる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、各変形例の説明においては、上記実施形態と同様の部分については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
例えば、上記実施形態においては、回動特性規定ユニット140は、4つの回動特性規定器160,161,162,163を備えて構成した。しかし、回動特性規定ユニット140は、ロータリダンパ100が取り付けられる対象物の仕様に応じて必要な特性が実現されるように選定されればよい。
すなわち、回動特性規定ユニット140は、ロータ130の回動を規定する少なくとも1つの回動特性規定器を備えていればよい。したがって、例えば、回動特性規定ユニット140は、流動体170の温度補償が必要ない場合には回動特性規定器162(アキュムレータ)を省略して構成することができる。また、回動特性規定ユニット140は、厳密な減衰力の制御が不要な場合には、リニアソレノイドバルブに代えてオリフィスまたは積層バルブなどの各種絞り弁を用いることができる。
また、ロータリダンパ100は、回動特性規定器162(アキュムレータ)のみを備えた場合など、個室R1と個室R2とに同時に連通する必要がない回動特性規定器のみを備えた場合には、第2の外部連通路114,115,116および第2の規定器連通路154,155,156は不要である。なお、この場合、ロータリダンパ100は、固定ベーン104および/または可動ベーン132にオリフィスまたは積層バルブなどの絞り弁を設けて個室R1と個室R2との間における流動体170の流通を確保しておく必要がある。
また、回動特性規定器は、回動特性規定器160,161のようにユニット本体141の外側に張り出すことなく内部に収容されて保持されていてもよいし、回動特性規定器162,163のようにユニット本体141の外表面から一部が張り出した状態で保持されていてもよい。
また、上記実施形態においては、第1の外部連通路110〜113、第2の外部連通路114〜116、第1の規定器連通路150〜153および第2の規定器連通路154〜156は、回動特性規定器160〜163ごとにそれぞれ設けた。しかし、第1の外部連通路110〜113、第2の外部連通路114〜116、第1の規定器連通路150〜153および第2の規定器連通路154〜156は、ある1つの回動特性規定器に対して共用することもできる。例えば、回動特性規定器162(アキュムレータ)は、第1の外部連通路112および第1の規定器連通路152を省略して、第1の規定器連通路150,151,153のうちの少なくとも1つから枝分かれする通路を設けて第1の規定器連通路150,151,153のうちの少なくとも1つと共用することができる。
また、上記実施形態においては、回動特性規定器160,161,162,163は、ロータ130の回動時における回動方向、トルクの減衰特性、流動体170の温度変化による体積変化の補償特性、またはロータ130の回動自体の許否特性などがある。この場合、上記実施形態における回動特性規定器163は、弁を完全に開くまたは閉じることで流動体170の流通を許容する状態と流動体170の流通を不能とする許否を選択的に制御することができる。しかし、回動特性規定器は、ロータ130の回動時における回動方向、トルクの減衰特性、流動体170の温度変化による体積変化の補償特性、またはロータ130の回動自体の許否特性以外の特性を規定するものであってもよいことは当然である。
また、上記実施形態においては、回動特性規定器160,161,162,163は、ユニット本体141においてハウジング101における内室103の軸線方向に並んで配置した。しかし、回動特性規定器160,161,162,163は、ユニット本体141においてハウジング101における内室103の軸線方向以外の方向、例えば、同軸線方向に直交する方向に並べて配置することもできる。
また、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、回動特性規定ユニット140をハウジング101に直接取り付けて構成した。しかし、ロータリダンパ100は、図14に示すように、回動特性規定ユニット140をハウジング101に対して物理的に離れた位置に設けてハウジング101に連結することもできる。この場合、ロータリダンパ100は、ハウジング101側の第1の外部連通路110〜113および第2の外部連通路114〜116と回動特性規定ユニット140側の第1の規定器連通路150〜153および第2の規定器連通路154〜156とを管状に形成された第1側配管190,191,192,193および第2側配管194,195,196で互いに着脱自在に接続する。
この場合、第1側配管190,191,192,193および第2側配管194,195,196は、金属材料または樹脂材料によって自由に屈曲しない剛性のある剛体で構成してもよいし、樹脂材料によって自由に屈曲する可撓性を有したチューブ状に構成することもできる。これによれば、ロータリダンパ100は、ハウジング101の狭い空間への設置、またはハウジング101または回動特性規定ユニット140のメンテナンスのし易い場所への設置が行えるようになりロータリダンパ100の設置のバリエーションを増やすことができる。
また、上記実施形態においては、ハウジング側連結部120およびユニット側連結部142は、それぞれ平坦面状に形成して構成した。しかし、ハウジング側連結部120およびユニット側連結部142は、それぞれ平坦面状以外の形状、例えば、互いに嵌合し合う凸状形状と凹状形状に形成して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、内室103を2つの個室R1および個室R2に形成した。しかし、ロータリダンパ100は、内室103を少なくとも2つ以上の個室に仕切られていればよく、3以上の個室を形成するようにしてもよい。すなわち、ロータリダンパ100は、可動ベーン132および固定ベーン104を2つ以上形成することで内室103内に3つ以上の個室を形成することができる。
また、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、ドアのヒンジ部分に取り付けられるドアクローザとして使用する場合について説明した。しかし、ロータリダンパ100は、ドアクローザ以外の場所に使用することは当然である。例えば、ロータリダンパ100は、二輪の自走式車両(バイク)の後輪を上下動可能に支持するスイングアームの基端部に取り付けて後輪の上下動時に運動エネルギを減衰させる減衰装置としても使用することができる。
また、ロータリダンパ100は、二輪自走式車両におけるスイングアーム以外の場所(例えば、シートの開閉機構)、二輪自走式車両以外の車両(四輪自走式車両におけるサスペンション機構、シート機構または開閉扉)または自走式車両以外の機械装置、電機装置、器具または家具に取り付けて用いることができる。
R1,R2…個室、
100…ロータリダンパ、101…ハウジング、102…ハウジング本体、103…内室、104…固定ベーン、105…シール体、
110,111,112,113…第1の外部連通路、114,115,116…第2の外部連通路、
120…ハウジング側連結部、121…リング状凹部、122…シール材、123…取付穴、124…ボルト、125…固定部、126,127…蓋体、126a,127a…ロータ支持部、
130…ロータ、131…軸体、132…可動ベーン、133…シール体、
140…回動特性規定ユニット、141…ユニット本体、142…ユニット側連結部、143…取付孔、145,146,147,148…規定器収容部、
150,151,152,153…第1の規定器連通路、154,155,156…第2の規定器連通路、
160,161,162,163…回動特性規定器、
170…流動体、
180…トーションバネユニット、181…ハウジング、182…トーションバネ、
190,191,192,193…第1側配管、194,195,196…第2側配管。

Claims (7)

  1. 流動体を液密的に収容する円筒状の内室を有するとともに同内室内に径方向に沿う壁状に形成されて前記流動体の周方向の流動を妨げる固定ベーンを有したハウジングと、
    軸体の外周部に前記内室内を仕切りつつ前記流動体を前記固定ベーン側に押しながら回動する可動ベーンを有したロータと、
    前記内室内に前記固定ベーンおよび前記可動ベーンによって形成されるとともに前記可動ベーンの回転方向によって容積が増加または減少する少なくとも2つの個室と、
    前記流動体を用いて前記ロータの回動の特性を規定する回動特性規定器と、
    前記ハウジングの外に設けられて前記回動特性規定器および同回動特性規定器に対して前記流動体を流通させる第1の規定器連通路をそれぞれ有した回動特性規定ユニットとを備え、
    前記ハウジングは、
    前記少なくとも2つの個室のうちの少なくとも一方の個室から延びて前記ハウジングの外表面に開口して前記流動体を流通させる第1の外部連通路を有し、
    前記回動特性規定ユニットは、
    前記第1の規定器連通路が前記第1の外部連通路に対して着脱自在に接続されていることを特徴とするロータリダンパ。
  2. 請求項1に記載したロータリダンパにおいて、
    前記回動特性規定ユニットは、
    前記ハウジングに対して着脱自在であることを特徴とするロータリダンパ。
  3. 請求項2に記載したロータリダンパにおいて、
    前記ハウジングは、
    外表面の一部に平坦面状に形成されたハウジング側連結部を有するとともに同ハウジング側連結部に前記第1の外部連通路が開口しており、
    前記回動特性規定ユニットは、
    外表面の一部に平坦面状に形成されて前記ハウジング側連結部に対向配置されるユニット側連結部を有するとともに同ユニット側連結部に前記第1の規定器連通路が開口していることを特徴とするロータリダンパ。
  4. 請求項1に記載したロータリダンパにおいて、
    前記回動特性規定ユニットは、
    前記ハウジングに対して物理的に離れた位置に設けられていることを特徴とするロータリダンパ。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したロータリダンパにおいて、
    前記ハウジングは、
    前記少なくとも2つの個室のうちの他方の個室から延びて前記ハウジングの外表面に開口して前記流動体を流通させる第2の外部連通路を有し、
    前記回動特性規定ユニットは、
    前記回動特性規定器に対して前記流動体を流通させる第2の規定器連通路を有するとともに同第2の規定器連通路が前記第2の外部連通路に対して着脱自在に接続されていることを特徴とするロータリダンパ。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載したロータリダンパにおいて、
    前記回動特性規定ユニットは、
    前記回動特性規定器を複数有するとともにこれら複数の各回動特性規定器に対応する複数の前記第1の規定器連通路を有し、
    前記ハウジングは、
    前記複数の第1の規定器連通路ごとに前記第1の外部連通路が形成されていることを特徴とするロータリダンパ。
  7. 請求項6に記載したロータリダンパにおいて、
    前記回動特性規定ユニットは、
    前記複数種類の回動特性規定器が前記内室の軸線方向に沿って設けられていることを特徴とするロータリダンパ。
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