JPH07158680A - ロータリダンパ - Google Patents

ロータリダンパ

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JPH07158680A
JPH07158680A JP33957693A JP33957693A JPH07158680A JP H07158680 A JPH07158680 A JP H07158680A JP 33957693 A JP33957693 A JP 33957693A JP 33957693 A JP33957693 A JP 33957693A JP H07158680 A JPH07158680 A JP H07158680A
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JP
Japan
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damping force
hydraulic oil
chamber
force generating
oil chamber
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JP33957693A
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English (en)
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Kozo Yamamoto
耕三 山本
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度補償機構がロータリダンパの減衰力特性
に影響を与えないようにする。 【構成】 伸側作動油室に通じる油路32aと圧側作動
油室に通じる油路32bを独立してそれぞれハウジング
2の一方のサイドパネル5aに併設し、当該油路32a
を通して伸側作動油室を戻り弁付きの伸側減衰力発生機
構20に連通すると共に、同じく、油路32bで圧側作
動油室を戻り弁付きの圧側減衰力発生機構21に連通す
る。そして、これら伸側減衰力発生機構20と圧側減衰
力発生機構21の戻り油路33a,33bをハウジング
2に設けた温度補償機構19の油室16を通して互いに
連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車の後輪サ
スペンション装置等に用いられているロータリダンパの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロータリダンパとして
は、例えば、平成2年特許出願公開第190636号公
報にみられるようなもが知られている。
【0003】すなわち、このものは、ハウジングに円筒
状のボアーを貫通して設け、このボアーの両端開口部を
ハウジングに取り付けた左右のサイドパネルでそれぞれ
塞ぐことによりハウジング内に作動油室を形成してい
る。
【0004】作動油室の中心部には、ハウジングを貫通
してロータ軸が回転自在に挿通してあり、これら作動油
室の内周に設けた隔壁とロータ軸の外周に設けたベーン
とで作動油室内を複数の伸側作動油室と圧側作動油室と
に区画している。
【0005】伸側作動油室は、一方のサイドパネルに形
成した油路を通してハウジングに設けた伸側減衰力発生
機構の入口側と圧側減衰力発生機構の戻り側とに連通
し、また、圧側作動油室は、他方のサイドパネルに形成
した油路を通して同じくハウジングに設けた圧側減衰力
発生機構の入口側と伸側減衰力発生機構の戻り側にそれ
ぞれ連通している。
【0006】ロータ軸内には、フリーピストンによって
ガス室と油室とに区画した温度補償機構が設けられてお
り、この温度補償機構の油室が通孔を通して伸側および
圧側作動油室を含む油路の部分に通じている。
【0007】かくして、ロータリダンパが伸側作動油室
を圧縮して動作するとき、当該伸側作動油室内の作動油
が、一方のサイドパネルの油路から伸側減衰力発生機構
を経由して他方のサイドパネルの油路より膨張する圧側
作動油室に流れ込み、伸側減衰力発生機構を通る作動油
の流動抵抗で伸側減衰力を発生する。
【0008】また、逆に圧側作動油室を圧縮しつつロー
タリダンパが動作するときには、当該圧側作動油室内の
作動油が、他方のサイドパネルの油路から圧側減衰力発
生機構を経由して一方のサイドパネルの油路より膨張す
る伸側作動油室に流れ込み、圧側減衰力発生機構を通る
作動油の流動抵抗で圧側減衰力を発生する。
【0009】一方、温度変化に伴って作動油容量に増減
が生じたときには、ロータ軸内に設けた温度補償機構の
ガス室が膨張収縮してフリーピストンを介し温度補償機
構の油室と伸側および圧側作動油室との間を作動油が行
き来し、この作動油の行き来でロータリダンパ内の作動
油容量の変化を補償する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のロータリダンパにあっては、温度補償機構をロータ
軸内に設けてその油室を通孔で伸側および圧側作動油室
に通じさているため、当該ロータリダンパの作動時に圧
縮側となる伸側或いは圧側作動油室から通孔を通して温
度補償機構の油室に圧力作動油が流れ込むことになる。
【0011】その結果、この通孔を大きくとると、作動
油の流動抵抗が低くなり過ぎて温度補償機構の油室に流
れ込む作動油量が殖え、その分伸側および圧側減衰力機
構を経由する作動油量が減って所望の減衰力特性が得ら
れないことになる。
【0012】そうかといって、通孔を小さくしてその流
動抵抗を上げると、今度は、当該通孔を通して温度補償
機構の油室に流れ込んだ分の作動油が、ロータリダンパ
の反転動作時に当該通孔を通して直ちに作動油室側に戻
らないことになり、そのとき圧縮側となる伸側或いは圧
側作動油室に負圧が生じて発生減衰力の初期特性に乱れ
が生じるという不具合をもつ。
【0013】勿論、上記発生減衰力の初期特性の乱れ
は、通孔と並列に負圧防止用のチェック弁を設けてやる
ことにより解消はできるが、この部分にチェック弁を設
けてやることは構成的にも困難でロータリダンパ全体の
構造が複雑化してしまうという結果をもたらす。
【0014】また、前記したように、温度補償機構がロ
ータ軸の中にあるがために極めて放熱効果が悪く、当該
温度補償機構におけるガス室内の気体が熱の影響を受け
ることになってロータリダンパの内圧が著しく変動し、
ロータリダンパの作動抵抗が大きく変化して減衰力特性
を乱してしまうという不都合をも有する。
【0015】したがって、この発明の目的は、温度補償
機構が減衰力特性に影響を与えることのない新規の構成
を備えたロータリダンパを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、この発明
によれば、伸側作動油室に通じる油路と圧側作動油室に
通じる油路を独立してハウジングの一方のサイドパネル
に併設し、これら油路を通して伸側作動油室を戻り弁付
きの伸側減衰力発生機構に、また、圧側作動油室を同じ
く戻り弁付きの圧側減衰力発生機構にそれぞれ連通す
る。
【0017】そして、これら伸側減衰力発生機構と圧側
減衰力発生機構の戻り油路をハウジングに設けた温度補
償機構の油室を通して互いに連通することによって達成
される。
【0018】
【作用】すなわち、上記の構成により、ロータリダンパ
の作動時において伸側および圧側作動油室の何れが圧縮
側になろうとも、これら作動油室が伸側或いは圧側減衰
力発生機構を通して温度補償機構の油室に通じることに
なる。
【0019】したがって、圧縮側となった作動油室から
押し出されてくる圧力作動油の全量が伸側或いは圧側減
衰力発生機構を経由して膨張側の作動油室に流れ、これ
ら伸側或いは圧側減衰力発生機構によって所望の減衰力
を発生し、常に安定した伸側および圧側減衰力特性を確
保する。
【0020】しかも、上記に加えて、温度補償機構をロ
ータリダンパの比較的内方部分であるロータ軸内ではな
く、容量的にもまた放熱効果の点でも優れたハウジング
の外表面に近い部分に設けることができるので、周囲の
温度変化による温度補償機構内のガス室圧力の増減を最
小に保つ。
【0021】かくして、ロータリダンパの内圧変動を抑
制して作動抵抗が大きく変化するのをも防止する。
【0022】また、伸側作動油室を伸側減衰力発生機構
に結ぶ油路と圧側作動油室を圧側減衰力発生機構に結ぶ
油路を一方のサイドパネルに並べて設けたことにより、
伸側減衰力発生機構と圧側減衰力発生機構を同一の方向
に向けて設置することが可能になる。
【0023】そのために、温度補償機構の油室を通して
これら伸側減衰力発生機構と圧側減衰力発生機構の戻り
側を結ぶ油路の構成が極めて容易となる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施の一例を添付図面に基
づいて説明する。
【0025】図1および図2において、ロータリダンパ
1のケーシングを形作るハウジング2は、それを横方向
に貫いて形成したボアー3を有する。
【0026】このボアー3の両端開口部は、ハウジング
2の両側面にボルト4で取り付けた左右のサイドパネル
5a,5bによって閉じられており、これらハウジング
2とサイドパネル5a,5bとでロータリダンパ1のケ
ーシングを構成している。
【0027】ボアー3の中心部には、左右のサイドパネ
ル5a,5bを貫通してロータ軸6が回転自在に挿通し
てあり、このロータ軸6のボアー3内に位置する部分の
外周面には、軸方向に沿い180度位相をずらせて二枚
のベーン6a,6bがそれぞれ設けてある。
【0028】これらベーン6a,6bは、先端面と両側
面に亙って設けたシール7a,7bを介してボアー3の
内壁とサイドパネル5a,5bの内壁とに接し、これら
接触部分を油密状態に保って摺接するようにしてある。
【0029】上記ロータ軸6側のベーン6a,6bと対
向してボアー3の内壁には、同じく軸方向に沿い180
度位相をずらせて二枚の隔壁3a,3bがそれぞれ設け
てある。
【0030】このボアー3側の隔壁3a,3bもまた先
のロータ軸6側のベーン6a,6bと同様に、先端面か
ら両側面に亙って設けたシール8a,8bを介してロー
タ軸6の外周面とサイドパネル5a,5bの内壁とに接
し、これら接触部分を油密状態に保っている。
【0031】かくして、、ボアー3の内部を隔壁3a,
3bとロータ軸6側のベーン6a,6bとで、ロータ軸
6の回転に伴い容積を変える伸側作動油室9a,9bと
圧側作動油室10a,10bとに区画している。
【0032】図2および図3から分かるように、ハウジ
ング2には、上記ボアー3の下方に位置してそれぞれ横
方向に貫通する三本のボアー11,12,13が形成し
てあり、これらボアー11,12,13の左端開口部
は、左方のサイドパネル5aによって閉じられている。
【0033】ボアー11内は、フリーピストン14によ
って左方のガス室15と右方の油室16とに区画されて
おり、油室16の右端は、外部からボアー11に対して
ねじ込んだプラグ17で閉じられている。
【0034】また、左方のサイドパネル5aには、ガス
室15に向ってガス給排用のバルブ18が設けてあり、
これらによってボアー11内を温度補償機構19として
構成している。
【0035】一方、ボアー12,13内には、外部から
右端開口部を通して戻り弁付きの伸側減衰力発生機構2
0と、同じく戻り弁付きの圧側減衰力発生機構21がそ
れぞれ独立してねじ込んである。
【0036】これら伸側減衰力発生機構20と圧側減衰
力発生機構21は、同一構造につくられていてその伸側
減衰力特性と伸側減衰力特性のみを変えてあり、かつ、
それらの基端部は、右方のサイドパネル5bを通して外
部に露呈している。
【0037】この実施例の場合、伸側減衰力発生機構2
0と圧側減衰力発生機構21は、それぞれボアー12,
13に対してねじ込んだ保持杆22a,22bと、この
保持杆22a,22bの外周に固定した隔壁体23a,
23bとを備え、当該隔壁体23a,23bでボアー1
2,13内を高圧室24a,24bと低圧室25a,2
5bとに区画している。
【0038】保持杆22aには、高圧室24aと低圧室
25aを互いに連通するバイパス油路26aが設けてあ
り、同様に保持杆22bには、高圧室24bと低圧室2
5bを連通するバイパス油路26bがそれぞれ設けてあ
る。
【0039】また、隔壁体23a,23bには、同じく
高圧室24aと低圧室25aおよび高圧室24bと低圧
室25bをそれぞれ連通する伸側ポート27aと圧側ポ
ート28aおよび圧側ポート27bと伸側ポート28b
が設けてある。
【0040】バイパス油路26a,26bには、その内
部に向って外部から調整杆29a,29bが保持杆22
a,22bに対して進退可能に螺装してあり、これら調
整杆29a,29bの回転によってバイパス油路26
a,26bの通路面積を変えることで可変オリフィスを
構成している。
【0041】伸側減衰力発生機構20における隔壁体2
3aの伸側ポート27aと、圧側減衰力発生機構21に
おける隔壁体23bの圧側ポート27bの各低圧室25
a,25b側に通じるの開口部は、それぞれ伸側減衰力
発生弁30aと圧側減衰力発生弁30bで閉じられてい
る。
【0042】一方、これらと併設した隔壁体22a,2
2bの圧側ポート28aと伸側ポート28bの高圧室2
4a,24b側への開口部は、当該高圧室24a,24
b側に向って開くチェック弁31a,31bで閉じられ
ている。
【0043】図4および図5から明らかなように、ケー
シングを構成する左方のサイドパネル5aには、独立し
て二系統の油路32a,32bが図示のように穿設して
それぞれ形成してある。
【0044】油路32aの端部は、一方では二つに分岐
してボアー3内における伸側作動油室9a,9bに通
じ、他方では、伸側減衰力発生機構20における高圧室
24aに通じ(図3参照)ている。
【0045】同様に油路32bの端部は、一方において
二つに分岐したそれぞれの端部がボアー3内の圧側作動
油室10a,10bに通じ、他方では、圧側減衰力発生
機構21における高圧室24bに通じ(図3参照)てい
る。
【0046】そして、図3に示したように、伸側減衰力
発生機構20と圧側減衰力発生機構21におけるそれぞ
れの低圧室25a,25bを、ハウジング2に穿った戻
り油路33a,33bにより温度補償機構19の油室1
6を通して互いに連通するようにしたのである。
【0047】次に、上記のように構成されたロータリダ
ンパ1の作用について説明する。
【0048】まづ、ロータリダンパ1がロータ軸6を通
してベーン6a,6bにより伸側作動油室9a,9bを
圧縮する方向に伸側動作したとすると、当該伸側動作に
伴って伸側作動油室9a,9b内にある作動油が油路3
2aに向って押し出されてくる。
【0049】この油路32aに向って押し出されてきた
作動油は、その全量が油路32a−伸側減衰力発生機構
20の高圧室24a−隔壁体23aの伸側ポート27a
を通して伸側減衰力発生弁30aを押し開きつつ、ま
た、保持体22aのバイパス油路26aを通して低圧室
25aに流れる。
【0050】そして、このとき伸側減衰力発生機構20
における伸側減衰力発生弁30aを押し開いて流れる作
動油の流動抵抗と、バイパス油路26aを流れる作動油
の流動抵抗(調整杆29aで変更可)とで伸側減衰力を
発生する。
【0051】このように、伸側作動油室9a,9bから
押し出されてくる作動油の全量が伸側減衰力発生弁30
aとバイパス油路26aとを通り、これら伸側減衰力発
生弁30aとバイパス油路26aを通る作動油の流動抵
抗で伸側減衰力を発生するので、伸側減衰力特性に乱れ
を生じることがなく常に安定する。
【0052】そして、この低圧室25aに流れてきた作
動油は、当該低圧室25aから戻り油路33a−温度補
償機構19の油室16−戻り油路33b−圧側減衰力発
生機構21側の低圧室25b−隔壁体23bの伸側ポー
ト28bを通り、さらに、チェック弁31bを開きつつ
高圧室24bから油路32bを通してそのとき膨張する
圧側作動室10a,10bに補給される。
【0053】また、逆に、ロータリダンパ1がロータ軸
6を通してベーン6a,6bにより圧側作動油室10
a,10bを圧縮する方向に圧側動作したときには、当
該圧側動作に伴って圧側作動油室10a,10bから油
路32b向って作動油が押し出されてくる。
【0054】この油路32bに向って押し出されてきた
作動油は、先の場合と同様に、その全量が油路32b−
圧側減衰力発生機構21の高圧室24b−隔壁体23b
の圧側ポート27bを通して圧側減衰力発生弁30bを
押し開きつつ、また、保持体22bのバイパス油路26
bを通して低圧室25bに流れる。
【0055】そして、このとき圧側減衰力発生機構21
における圧側減衰力発生弁30bを押し開いて流れる作
動油の流動抵抗と、バイパス油路26bを流れる作動油
の流動抵抗(調整杆29bで変更可)とで圧側減衰力を
発生する点は先の場合と同じである。
【0056】したがって、圧側減衰力特性も同様の理由
によって乱れを生じることがなく常に安定することにな
る。
【0057】そして、低圧室25bに流れてきた作動油
は、先の場合とは逆に、当該低圧室25bから戻り油路
33b−温度補償機構19の油室16−戻り油路33a
−伸側減衰力発生機構20側の低圧室25a−隔壁体2
3aの圧側ポート28aを通り、さらに、チェック弁3
1aを開きつつ高圧室24aから油路32aを通してそ
のとき膨張する伸側作動室9a,9bに補給される。
【0058】一方、ロータリダンパ1の使用環境の温度
変化や作動時の発熱等によって内部作動油体積に増減が
生じた場合には、それに伴って温度補償機構19のフリ
ーピストン14が進退動作し、ロータリダンパ1内の圧
力変動を抑制して作動抵抗が変化するのを防止する。
【0059】しかも、この場合において、上記温度補償
機構19が容量的にもまた放熱効果の点でも優れたハウ
ジング1の外表面に近い部分に設けられているので、周
囲の温度変化による温度補償機構19のガス室15内の
圧力変化を最小に保ち、ロータリダンパ1の内圧変動を
抑制して作動抵抗が大きく変化するのを防止する。
【0060】かくして、温度補償を行いながらしかも減
衰力特性を安定させることが可能になるのである。
【0061】なお、この実施例にあっては、ボアー3側
の隔壁3a,3bとロータ軸6側のベーン6a,6b
を、それぞれ二つづつにして二区画づつの伸側作動油室
9a,9bと圧側作動油室10a,10bに区画した
が、勿論これらは幾つに分けてもよいことは勿論であ
る。
【0062】また、伸側減衰力発生機構20と圧側減衰
力発生機構21として減衰力調整式のものを用いたが、
必ずしも減衰力調整式のもでなくてもよいことは言うま
でもない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明のものによれ
ば、ロータリダンパの作動時において伸側および圧側作
動油室の何れが圧縮側になろうとも、圧縮側となった作
動油室から押し出されてくる圧力作動油の全量が、伸側
減衰力発生機構或いは圧側減衰力発生機構を経由してそ
のとき膨張側となる作動油室に流れることになり、した
がって、常に安定した伸側および圧側減衰力特性を確保
することができる。
【0064】しかも、上記に加えて、温度補償機構を容
量的にもまた放熱効果の点でも優れたハウジングの外表
面に近い部分に設けることができるので、周囲の温度変
化による温度補償機構内のガス室圧力の増減を最小に保
つてロータリダンパの内圧変動を抑制し、作動抵抗が大
きく変化するのを防止することもできる。
【0065】また、伸側作動油室を伸側減衰力発生機構
に結ぶ油路と圧側作動油室を圧側減衰力発生機構に結ぶ
油路とを一方のサイドパネルに並べて設けることによ
り、伸側減衰力発生機構と圧側減衰力発生機構を同一の
方向に向けて設置することができ、その結果、温度補償
機構の油室を通してこれら伸側減衰力発生機構と圧側減
衰力発生機構の戻り側を結ぶ油路を含めた全体の油路構
成が極めて容易になるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるロータリダンパの一実施例を示
す縦断正面図である。
【図2】図1におけるX2−X2線からの縦断側面図で
ある。
【図3】図2におけるX3−X3線からの横断平面図で
ある。
【図4】図1におけるX4−X4線からの縦断側面図で
ある。
【図5】図1におけるX5−X5線からの縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 ロータリダンパ 2 ハウジング 5a サイドパネル 9a,9b 伸側作動油室 10a,10b 圧側作動油室 16 油室 19 温度補償機構 20 戻り弁付き伸側減衰力発生機構 21 戻り弁付き圧側減衰力発生機構 32a,32b 油路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸側作動油室に通じる油路と圧側作動油
    室に通じる油路を独立してハウジングの一方のサイドパ
    ネルに併設し、これら油路を通して伸側作動油室をハウ
    ジングに設けた戻り弁付きの伸側減衰力発生機構に、ま
    た、圧側作動油室を同じくハウジングに設けた戻り弁付
    きの圧側減衰力発生機構にそれぞれ連通すると共に、こ
    れら伸側および圧側減衰力発生機構からの戻り油路をハ
    ウジングに設けた温度補償機構の油室を通して互いに連
    通したことを特徴とするロータリダンパ。
JP33957693A 1993-12-03 1993-12-03 ロータリダンパ Pending JPH07158680A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0798486A2 (en) * 1996-03-26 1997-10-01 Kayaba Kogyo Kabushiki Kaisha Rotary damper
EP0769636A3 (en) * 1995-10-19 2000-08-23 Kayaba Kogyo Kabushiki Kaisha Rotary damper

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