JPH06129467A - ロータリダンパ - Google Patents

ロータリダンパ

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Publication number
JPH06129467A
JPH06129467A JP30506492A JP30506492A JPH06129467A JP H06129467 A JPH06129467 A JP H06129467A JP 30506492 A JP30506492 A JP 30506492A JP 30506492 A JP30506492 A JP 30506492A JP H06129467 A JPH06129467 A JP H06129467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
accumulator
oil
rotary damper
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP30506492A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kashima
光博 加島
Junichi Arai
順一 荒井
Sadamu Tsuge
定 柘植
Masaharu Oba
正晴 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
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Publication of JPH06129467A publication Critical patent/JPH06129467A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベーン部シールレス式高粘度作動油使用のロ
ータリダンパにおいて、ロータリダンパ自体の小型化を
図ることにより装着性を向上させると共に、部品点数も
少なくして構造の簡略化とコスト低減をも図ることので
きるこの種ロータリダンパを提供すること。 【構成】 ベーン部シールレス式高粘度作動油使用のロ
ータリダンパにおいて、アキュムレータ23をシャフト
14内に配設し、このアキュムレータ23をシャフト1
4とシャフト14を支持するベアリング15のクリアラ
ンス25を通して各油室12a,12bおよび13a,
13bへの連絡通路26a,27a,29a,29b,
31a,31bと26b,27b,30a,30b,3
2a,32bに繋いだ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、揺動運動を減衰する
ベーン部シールレス式高粘度作動油使用のロータリダン
パに関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリダンパは、内部に2つの隔壁を
対設した円筒状のケーシングにシャフトを回転自在に支
架し、かつ、ケーシング内に位置してシャフトに2枚の
ベーンをもつベーン体をスプライン結合し、このベーン
体をハウジング側面と隔壁先端とに摺接させると共に、
各ベーンを隔壁間においてケーシングの内面にそれぞれ
摺接させることにより、ハウジング内に隔壁とベーンと
で区画された複数の油室を形成している。
【0003】外部からシャフトに揺動運動が伝えられる
と、これらの油室が拡張或いは収縮を繰り返し、収縮す
る側の油室内の作動油がベーンとケーシングの摺接隙間
を通して拡張する油室側に流れ、このとき摺接隙間を流
れる作動油の流動抵抗で減衰力を発生し、シャフトを介
して外部の揺動運動を減衰する。
【0004】一方、このよなロータリダンパにあって
は、作動油の温度変化や外部漏洩等によって油室内に封
入された作動油に過不足が生じると、ロータリダンパと
しての緩衝作用に直接悪影響を与える。そこで、これを
防止するためにアキュムレータを設けて作動油に過不足
が生じたときにその分を吸収或いは補給し、常に油室内
が所定圧力の作動油で満たされているようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでのロ
ータリダンパにあっては、このようなアキュムレータを
ハウジングの外側に抱かせて設けるようにしていた。そ
のために、ロータリダンパの外形がアキュムレータの張
り出し分だけ大きくなって、他の機構への装着性が劣る
という問題点があった。
【0006】また、ロータリダンパの作動時に縮小側の
油室に発生した動圧がアキュムレータに負荷されるとこ
れが漏洩油となってアキュムレータに吸収され、その結
果、拡大側の油室に吸い込み不足が生じてキャビテーシ
ョンが生じることになるので、これを防止するためにア
キュムレータの出入口部分に絞り機構を設けていた。
【0007】そのために、部品点数の増加と構造の複雑
化を招く等の問題点もあった。
【0008】したがって、この発明の目的は、ベーン部
シールレス式高粘度作動油使用のロータリダンパにおい
て、ロータリダンパ自体の小型化を図ることにより装着
性を向上させると共に、部品点数も少なくして構造の簡
略化とコスト低減をも図ることのできるこの種ロータリ
ダンパを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明にあっては、シャフト内に位置してアキ
ュムレータを配設し、このアキュムレータをシャフトと
シャフトを支持するベアリングのクリアランスを通して
各油室への連絡通路に繋いだのである。
【0010】
【作用】その結果、この発明によれば、アキュムレータ
がシャフト内に設けられることになるのでロータリダン
パ自体の外形が小型になり、他の機構への装着が容易に
なる。また、シャフトとシャフトを支持するベアリング
間のクリアランスがアキュムレータに負荷される動圧の
カット作用を果たすので、わざわざアキュムレータの出
入口部分に動圧カット用の絞り機構等を設けてやる必要
がなく、部品点数の減少と構造の簡略化が図れる。
【0011】
【実施例】図1および図2において、ケーシング1は、
内面に隔壁2a,2bを対設したシリンダ3と、このシ
リンダ3の両端開口部を塞ぐサイドプレート4,5とか
らなり、これらは両サイドプレート4,5を固定ボルト
6で結合することによりシリンダ3を挟んで一体的に結
合されている。
【0012】ケーシング1内には、シリンダ3と同心に
ベーンアッセンブリ7のベーン体8が回転自在に納めら
れており、ベーン体8には2枚のベーン9a,9bが1
80度の間隔をもって一体に形成されている。
【0013】ケーシング1におけるサイドプレート4,
5の内面側にはリング状の摺動部材10,11が設けら
れており、ベーン体8の両側面は、サイドプレート4,
5で挟み込まれた状態でこれら摺動部材10,11と摺
接し、また、外周面はシリンダ3における隔壁2a,2
bの先端に摺接している。
【0014】一方、ベーン9a,9bはケーシング1に
おけるシリンダ3の隔壁2a,2b間に位置し、かつ、
シリンダ3とサイドプレート4,5の内面との間に減衰
力発生用の僅かなクリアランスをもって対面しており、
かくして、これら隔壁2a,2bとベーン9a,9bと
によってケーシング1内に高粘度の作動油(以下単に作
動油という。)で満たされた4つの油室12a,12b
と13a,13bとに区画している。
【0015】この実施例の場合、温度変化に対応して上
記クリアランスによる発生減衰力をほぼ一定に自動調整
できるような減衰力温度補償構造とするために、ケーシ
ング1は鉄系の材料で構成され、かつ、ベーン体8とベ
ーン9a,9bはアルミ材で構成されている。
【0016】ベーン体8と共にベーンアッセンブリ7を
構成するシャフト14は、シリンダ3と同心にケーシン
グ1内へと挿入され、サイドプレート4,5に設けたベ
アリング15,16によって回転自在に支持されてい
る。
【0017】一方、シリンダ3内においてベーン体8を
回動させために、シャフト14はスプライン17でベー
ン体8と一体的に結合されており、かつ、シャフト14
の一端はサイドプレート5を貫通して外部へと突出し、
この突出部分には外部装着機構(図示せず)へと連結す
るためのスプライン18が刻まれている。
【0018】サイドプレート5とシャフト14の間は、
サイドプレート5に設けたオイルシール19とダストシ
ール20によって作動油の漏洩とダストの侵入とを阻止
しており、また、ケーシング1におけるシリンダ3とサ
イドプレート4,5間も、サイドプレート4,5に設け
たOリング21,22で密封されていて、これらオイル
シール19とOリング21,22とでケーシング1の各
油室12a,12bおよび13a,13b内の作動油が
外部に漏洩するのを防止している。
【0019】作動油の温度変化や外部漏洩によってケー
シング1内の油室12a,12bおよび13a,13b
に封入された作動油に過不足が生じるのを補償するため
のアキュムレータ23は、シャフト14を中空にしてそ
の内部に独立気泡の発泡ウレタン等からなる容積可変弾
性体24を納めることによって構成されている。
【0020】このアキュムレータ23の出入口23a
は、サイドプレート4におけるベアリング15とシャフ
ト14とのクリアランス25を通してベーン体8とシャ
フト14を結合するスプライン17の部分に通じてい
る。
【0021】このスプライン17は、ベーン9a,9b
の根本に位置する部分が欠歯状態になっていて軸方向通
路26a,26bを構成しており、また、これら軸方向
通路26a,26bに連通してベーン9a,9bには放
射方向通路27a,27bが形成され、それぞれの放射
方向通路27a,27bの端部はスチールボール28
a,28bによって塞がれている。
【0022】さらに、放射方向通路27a,27bは、
ベーン9a,9bを横切って穿った通路29a,29b
および30a,30bを介してケーシング1内の各油室
12a,12bおよび13a,13bにそれぞれ連通し
ており、かつ、これら通路29a,29bおよび30
a,30bの各油室12a,12bおよび13a,13
bに対する開口部分には、油室12a,12bおよび1
3a,13b側に向かって開くチェックバルブ31a,
31bおよび32a,32bがそれぞれ設けられてい
る。
【0023】これにより、アキュムレータ23の出入口
23aは、シャフト14とベアリング15のクリアラン
ス25を通してスプライン17の軸方向通路26a,2
6b、ベーン9a,9bの放射方向通路27a,27
b、通路29a,29bおよび30a,30bからチェ
ックバルブ31a,31bおよび32a,32bを介し
てそれぞれケーシング1内の各油室12a,12bおよ
び13a,13bに通じることになる。
【0024】なお、ケーシング1におけるサイドプレー
ト4,5の内面側には、シリンダ3の隔壁2a,2bと
対向して微小深さの溝33a,33bが形成されてお
り、これら溝33a,33bを、シリンダ3を貫通して
サイドプレート4,5間に螺着した貫通ボルト34a,
34bの通路35a,35bで相互に連通することによ
り圧力バランスを図っている。
【0025】次に上記実施例による高粘度作動油使用の
ロータリダンパの作用について説明する。
【0026】外部装着機構からロータリダンパのシャフ
ト14に揺動運動が伝わると、このシャフト14とスプ
ライン17で結合するベーン体8と共にベーン9a,9
bがケーシング1内で揺動し、油室12a,12bと1
3a,13bが交互に拡縮される。
【0027】このとき縮小する側の油室内の作動油がベ
ーン9a,9bとシリンダ3およびサイドプレート4,
5間の微小クリアランスを通して拡大する油室側に押し
出され、これら微小クリアランスを通る作動油の流動抵
抗で所定の減衰力を発生する。
【0028】一方、縮小する油室内の高圧作動油は、ベ
ーン体8とサイドプレート4,5側の摺動部材10,1
1間の隙間を通してシャフト14内のアキュムレータ2
3側に流出しようとしたとしても、このような油室内の
動圧に対してはシャフト14とベアリング15間の隙間
が絞り効果を発揮してカットし、その流れは拡大する油
室側に向かって流れることになる。
【0029】したがって、拡大する油室内への作動油の
供給が不足してキャビテーションを生じるような事態を
防止し得る。
【0030】それに対し、ロータリダンパが静止してい
るときの温度変化に伴う作動油の膨張・収縮時のよう
に、比較的ゆっくりとした油室12a,12bおよび1
3a,13b内の油圧の変動に際しては、上昇時には油
室12a,12bおよび13a,13b内の作動油が、
ベーン体8と摺動部材10,11間の隙間からシャフト
14とベアリング15間のクリアランス25によってカ
ットされることなくアキュムレータ23へと流れて吸収
され、また、収縮時にはアキュムレータ23内の作動油
が、シャフト14とベアリング15間のクリアランス2
5からスプライン17の軸方向通路26a,26b、ベ
ーン9a,9bの放射方向通路27a,27b、通路2
9a,29bおよび30a,30bを通してチェックバ
ルブ31a,31b或いは32a,32bを押し開きつ
つ油室12a,12bおよび13a,13bに補給さ
れ、かくして、これら油室12a,12bおよび13
a,13b内に作動油の過不足が生じるのを防止する。
【0031】なお、これまでの図2の実施例にあって
は、アキュムレータ23内に独立気泡の発泡ウレタン等
からなる容積可変弾性体24を納めたが、図3の実施例
にみられるように独立気泡の発泡ウレタンの代りに気体
を封じ込めたゴム袋等からなる容積可変弾性体24aを
納めるようにしてもよく、このものにあっても先の図2
の実施例の場合と作用は同一であるのでその説明は省略
する。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、作動
油の温度変化や外部漏洩等による発生減衰力の変動を防
止するためのアキュムレータをシャフト内に設けたの
で、ロータリダンパ自体の外形が小型となって他の機構
への装着が容易になる。
【0033】また、シャフトとシャフトを支持するベア
リング間のクリアランスがアキュムレータに負荷される
動圧のカット作用を果たすので、わざわざアキュムレー
タの出入口部分に動圧カット用の絞り機構等を設けてや
る必要がなく、部品点数の減少と構造の簡略化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるロータリダンパを縦
断して示す断面図である。
【図2】図1中のA−O−B矢視図並びにC−C矢視図
の合成図である。
【図3】この発明の他の実施例を縦断して示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーシング 9a,9b ベーン 12a,12b,13a,13b 油室 14 シャフト 15 ベアリング 23 アキュムレータ 25 クリアランス 26a,26b 軸方向通路 27a,27b 放射方向通路 29a,29b,30a,30b 通路 31a,31b,32a,32b チェックバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 順一 岐阜県可児市土田2548番地 カヤバ工業株 式会社岐阜北工場内 (72)発明者 柘植 定 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大庭 正晴 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベーン部シールレス式高粘度作動油使用
    のロータリダンパにおいて、アキュムレータをシャフト
    内に配設し、このアキュムレータをシャフトとシャフト
    を支持するベアリングのクリアランスを通して各油室へ
    の連絡通路に繋いだことを特徴とするロータリダンパ。
JP30506492A 1992-10-16 1992-10-16 ロータリダンパ Pending JPH06129467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30506492A JPH06129467A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 ロータリダンパ

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JP30506492A JPH06129467A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 ロータリダンパ

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JPH06129467A true JPH06129467A (ja) 1994-05-10

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ID=17940688

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JP30506492A Pending JPH06129467A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 ロータリダンパ

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