JPH11209620A - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物

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JPH11209620A
JPH11209620A JP2264898A JP2264898A JPH11209620A JP H11209620 A JPH11209620 A JP H11209620A JP 2264898 A JP2264898 A JP 2264898A JP 2264898 A JP2264898 A JP 2264898A JP H11209620 A JPH11209620 A JP H11209620A
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calcium carbonate
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JP2264898A
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Masatoshi Miyake
正俊 三宅
Kazuyasu Satou
一安 佐藤
Masaharu Sato
正治 佐藤
Keisuke Imai
啓介 今井
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)下記一般式(1)で示されるジオ
ルガノポリシロキサン100重量部 (B)1分子中に加水分解可能な基を少なくとも3個有
する有機ケイ素化合物又はその部分加水分解物
0.2〜30重量部 (C)1分子中に加水分解可能な基を2個有する有機ケ
イ素化合物又はその部分加水分解物
0.01〜10重量部 (D)融点又は軟化点が100℃以上の処理剤により処
理された炭酸カルシウム10〜100重量部 を含有してなることを特徴とする室温硬化性オルガノポ
リシロキサン組成物。 【化1】 (但し、式中R1は、置換又は非置換の1価炭化水素基
であり、nは2以上の整数である。) 【効果】 本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン
組成物は、室温で硬化して浸水接着性、耐熱接着性に優
れ、被着材、特に表面処理されたアルミ材へも良好に接
着し得る上、低応力で耐久性に優れた硬化物を与えるも
ので、接着剤、コーティング材、電気絶縁シール材、建
築用シーリング材等として好適に使用することができ、
特にワーキングジョイント用として好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の水分によ
り容易に硬化し、耐熱・浸水接着性に優れ、低応力(低
モジュラス)なゴム弾性体となり、一般の建築用やムー
ブメントの発生する目地のシーラント等として好適に使
用することができる室温硬化性オルガノポリシロキサン
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
湿気により容易に硬化してゴム弾性体を形成する室温硬
化性オルガノポリシロキサン組成物は、接着剤、コーテ
ィング材、電気絶縁シール材、建築用シーリング材など
の用途に広く使用されている。しかし、この種の組成物
は、耐侯性が良好な例えばフッ素樹脂、アクリル樹脂等
で表面処理されたアルミ材への接着性に問題がある上、
この表面処理されたアルミ材に接着、堆積しても、長期
間にわたり耐熱及び浸水劣化されることにより、剥離が
起きるという問題があるばかりでなく、低応力な硬化物
を得ることができず、耐久性に劣るという問題があっ
た。
【0003】一方、充填剤として炭酸カルシウムを使用
した室温硬化型のオルガノポリシロキサン化合物は、特
開平7−179760号公報、特開平5−39422号
公報や米国特許第5405889号公報に提案されてい
るが、これら提案は、あばた防止の機能や接着性改善に
は有効であるものの、難接着なアルミの表面処理剤に対
しての浸水及び耐熱接着性が十分なものではなかった。
【0004】更に、ステアリン酸処理の炭酸カルシウム
とヒュームドシリカとを使用する提案も知られている
(特開平9−227780公報)が、この提案は、浸水
及び耐熱試験で表面処理剤のステアリン酸が溶けだすこ
とがあり、接着に悪影響を与えるおそれがあった。
【0005】このように従来の室温硬化性オルガノポリ
シロキサン組成物では、表面処理されたアルミ材への浸
水接着性や耐熱接着性と、耐久性とを兼ね備えた硬化物
を得ることはできなかった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、室温で硬化して浸水接着性、耐熱接着性に優れ、表
面処理されたアルミ材へも良好に接着し得る上、低応力
で耐久性に優れた硬化物を与え、ワーキングジョイント
用として良好な室温硬化性オルガノポリシロキサン組成
物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、下記一般式(1)で示されるジオルガノポリシロキ
サンと、1分子中に加水分解可能な基を少なくとも3個
有する有機ケイ素化合物又はその部分加水分解物と、1
分子中に加水分解可能な基を2個有する有機ケイ素化合
物又はその部分加水分解物と、融点又は軟化点が100
℃以上の処理剤により処理された炭酸カルシウム、好ま
しくは炭酸カルシウムに対して0.1〜2.5重量%の
量で処理された平均一次粒径が0.01〜0.2μmの
炭酸カルシウムとを特定割合で含有してなる室温硬化性
オルガノポリシロキサン組成物が、室温で硬化して浸水
接着性、耐熱接着性に優れ、表面処理されたアルミ材へ
も良好に接着し得る上、低応力な硬化物を与えることを
見出した。
【0008】即ち、本発明者は、式(1)で示されるジ
オルガノポリシロキサンを主成分とする室温硬化性オル
ガノポリシロキサン組成物において、融点又は軟化点が
100℃以上の処理剤により処理された炭酸カルシウム
を充填剤として使用し、かつ硬化剤として1分子中に加
水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合
物又はその部分加水分解物と、1分子中に加水分解可能
な基を2個有する有機ケイ素化合物又はその部分加水分
解物とを組み合わせて使用することにより、被着材への
耐熱・浸水接着性の改善、特に表面処理されたアルミ材
への耐熱・浸水性接着性の改善はもちろん、低モジュラ
ス化されて伸びを改良することができ、低応力で、耐久
性にも優れたゴム弾性体となり、ワーキングジョイント
用材料としての機能に優れた室温硬化性オルガノポリシ
ロキサン組成物が得られることを知見し、本発明をなす
に至った。
【0009】従って、本発明は、 (A)下記一般式(1)で示されるジオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)1分子中に加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物又 はその部分加水分解物 0.2〜30重量部 (C)1分子中に加水分解可能な基を2個有する有機ケイ素化合物又はその部分 加水分解物 0.01〜10重量部 (D)融点又は軟化点が100℃以上の処理剤により処理された炭酸カルシウム 10〜100重量部 を含有してなることを特徴とする室温硬化性オルガノポ
リシロキサン組成物を提供する。
【0010】
【化2】 (但し、式中R1は、置換又は非置換の1価炭化水素基
であり、nは2以上の整数である。)
【0011】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
において、ベースポリマーとしては、下記一般式(1)
で示されるジオルガノポリシロキサンが使用される。
【0012】
【化3】 (但し、式中R1は、置換又は非置換の1価炭化水素基
であり、nは2以上の整数である。)
【0013】上記一般式(1)において、R1は置換又
は非置換の1価炭化水素基であり、炭素原子数が1〜1
0、特に1〜8のものが好ましい。具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等の
アルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ビ
ニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアル
ケニル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ベ
ンジル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基又は
これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全
部をハロゲン原子、シアノ基等で置換した基、例えばク
ロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル
基などが挙げられ、特にメチル基、フェニル基、ビニル
基、トリフルオロプロピル基が好ましい。
【0014】また、一般式(1)において、nは重合度
に相当する数であって、粘度や作業性などの面から、2
以上であり、特に50〜2,000の範囲の整数である
ことが好ましい。なお、一般式(1)のジオルガノポリ
シロキサンの粘度は、25℃において500〜1,00
0,000cst(センチストークス)、特に1,00
0〜500,000cstの範囲であることが望まし
い。
【0015】このような式(1)のジオルガノポリシロ
キサンの具体例として、下記構造のものを挙げることが
できる。
【0016】
【化4】 (上記式中、Meはメチル基、Phはフェニル基であ
り、p及びqはそれぞれ正の整数であり、p+qはnに
相当する整数である。)
【0017】次に、(B)成分の1分子中に加水分解可
能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物又はそ
の部分加水分解物は、硬化剤として作用するもので、本
発明組成物が湿気の存在下で室温硬化するための必須成
分である。
【0018】ここで、この有機ケイ素化合物の加水分解
可能な基としては、例えばアルコキシ基、アルケニルオ
キシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アミノ基、
アミド基、アミノキシ基、イソシアナート基、α−シリ
ルエステル基、ハロゲン原子などが挙げられ、アルコキ
シ基、アルケニルオキシ基、ケトオキシム基、アシルオ
キシ基、アミノ基、α−シリルエステル基が好ましく、
特にケトオキシム基、α−シリルエステル基が好まし
い。
【0019】このような加水分解可能な基としては、例
えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、メトキシエトキシ基等のアルコキシ基、プロペノキ
シ基、イソブテニルオキシ基、1−エチル−2−メチル
ビニルオキシ基等のアルケニルオキシ基、ジメチルケト
オキシム基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルケ
トオキシム基、シクロペンタノオキシム基、シクロヘキ
サノキシム基等のケトオキシム基、アセトキシ基、プロ
ピオノキシ基、ブチロイロキシ基、ベンゾイル基等のア
シルオキシ基、N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ
基、N−プロピルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N,
N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、シ
クロヘキシルアミノ基等のアミノ基、N−メチルアセト
アミド基、N−メチルベンズアミド基等のアミド基、
N,N−ジメチルアミノキシ基、N,N−ジエチルアミ
ノキシ基等のアミノキシ基、イソシアナート基、α−シ
リルエステル基、塩素原子等のハロゲン原子などが挙げ
られ、メトキシ基、ジメチルケトオキシム基、ジエチル
ケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、メチル
ブチルケトオキシム基、ビニロキシ基のシリルエステル
基等が好ましく、特にジメチルケトオキシム基、メチル
エチルケトオキシム基、メチルブチルケトオキシム基、
α−シリルエステル基が好ましい。
【0020】また、この有機ケイ素化合物のケイ素原子
に結合し得る加水分解可能な基以外の基としては、前記
した(A)成分におけるR1と同様の置換又は非置換の
1価炭化水素基が好ましく、特に合成が容易であるとい
う面から炭素原子数が1〜8のアルキル基、炭素原子数
が2〜10のアルケニル基、フェニル基などが好まし
い。
【0021】(B)成分の有機ケイ素化合物の具体例と
しては、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、テトラプロポキシシラン、3−クロロプロピル
トリメトキシシラン等のアルコキシシラン、メチルトリ
イソプロペノキシシラン、ビニルトリイソプロペノキシ
シラン、フェニルトリイソプロペノキシシラン等のエノ
キシシラン、メチルトリス(メチルエチルケトオキシ
ム)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオキシ
ム)シラン、フェニルトリス(メチルエチルケトオキシ
ム)シラン、メチルトリス(ジメチルケトオキシム)シ
ラン、テトラキス(メチルエチルケトオキシム)シラン
等のケトオキシムシラン、メチルトリアセトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、フェニルトリス
(N,N−ジエチルアミノ)シラン等のアミノシラン、
メチルトリス(N−メチルアセトアミド)シラン、ビニ
ルトリス(N−アミノキシ)シラン、ビニルトリス
(N,N−ジエチルアミノキシ)シラン等のアミノキシ
シランなどが例示される。なお、(B)成分として、こ
れら有機ケイ素化合物の部分加水分解物を使用すること
もできる。
【0022】(B)成分の使用量は、前記(A)成分の
ジオルガノポリシロキサン100重量部に対して0.2
〜30重量部、好ましくは0.5〜20重量部である。
使用量が0.2重量部より少ないと組成物の硬化が不十
分になり、30重量部より多いと、得られる硬化物が硬
く脆くなり、シール材としての性能を損なったものにな
ってしまう。
【0023】(C)成分の1分子中に加水分解可能な基
を2個有する有機ケイ素化合物又はその部分加水分解物
は、鎖長延長として作用するものである。
【0024】この有機ケイ素化合物の2個の加水分解可
能な基としては、例えばアルコキシ基、アルケニルオキ
シ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アミノ基、ア
ミド基、アミノキシ基、イソシアナート基、α−シリル
エステル基、ハロゲン原子などが挙げられ、特にアルコ
キシ基、アルケニルオキシ基、ケトオキシム基、アシル
オキシ基、アミノ基、α−シリルエステル基が好まし
く、中でもケトオキシム基、α−シリルエステル基が好
ましい。
【0025】このような加水分解可能な基としては、
(B)成分の加水分解性基と同様のものが例示される。
【0026】また、この有機ケイ素化合物のケイ素原子
に結合し得る加水分解性基以外の基としては、前記した
(A)成分におけるR1と同様の置換又は非置換の1価
炭化水素基が好ましく、特に合成が容易であるという面
から、炭素原子数が1〜8のアルキル基、炭素原子数が
2〜10のアルケニル基、フェニル基などが好ましい。
【0027】(C)成分の有機ケイ素化合物の具体例と
しては、ジメチルジメトキシシラン、メチルビニルジメ
トキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、メ
チルエチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシ
ラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン等の
アルコキシシラン、ジメチルジイソプロペノキシシラ
ン、ビニルメチルジイソプロペノキシシラン、フェニル
メチルジイソプロペノキシシラン等のエノキシシラン、
ジメチルジ(メチルエチルケトオキシム)シラン、ビニ
ルメチルジ(メチルエチルケトオキシム)シラン、フェ
ニルメチルジ(メチルエチルケトオキシム)シラン、ジ
ビニルジ(ジメチルケトオキシム)シラン、ジフェニル
ジ(メチルエチルケトオキシム)シラン等のケトオキシ
ムシラン、ジメチルジアセトキシシラン、メチルビニル
ジアセトキシシラン、メチルフェニルジ(N,N−ジエ
チルアミノ)シラン等のアミノシラン、ジメチルジ(N
−メチルアセトアミド)シラン、メチルビニルジ(N−
アミノキシ)シラン、ジビニルジ(N,N−ジエチルア
ミノキシ)シラン等のアミノキシシランなどが例示され
る。なお、(C)成分として、これら有機ケイ素化合物
の部分加水分解物を使用することもできる。
【0028】(C)成分の使用量は、前記(A)成分の
ジオルガノポリシロキサン100重量部に対して0.0
1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。
使用量が0.01重量部より少ないと組成物に与える低
モジュラス化が不十分になり、10重量部より多いと得
られる硬化物が硬化しなくなり、シール材としての性能
を損なったものになってしまう。
【0029】本発明においては、(B)成分の1分子中
に加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素
化合物又はその部分加水分解物と、(C)成分の1分子
中に加水分解可能な基を2個有する有機ケイ素化合物又
はその部分加水分解物とを組み合わせて使用することに
より本発明の目的を達成できるものである。
【0030】この場合、(B)成分、(C)成分として
は、(B)成分中の加水分解可能な基と(C)成分中の
加水分解可能な基とが同種のものを使用しても異なった
ものを使用してもよく、組み合わせは自由に選択するこ
とができるが、とりわけ有機ケイ素化合物中の加水分解
可能な基が同一の基である(B)成分及び(C)成分を
組み合わせて使用することが好ましい。
【0031】更に本発明では、(B)成分と(C)成分
とを重量比で1:1〜10:1、特に2:1〜5:1の
割合で使用することが望ましい。(B)成分の使用比率
が(B):(C)の重量比で1:1より小さいと組成物
の硬化性は悪くなる場合があり、10:1より大きいと
(C)成分を併用する効果が十分でなくなる場合があ
る。
【0032】本発明では、(D)成分として融点又は軟
化点が100℃以上の処理剤で処理された炭酸カルシウ
ムを配合する。
【0033】ここで、(D)成分の炭酸カルシウムは、
融点又は軟化点が100℃以上の処理剤で処理されてい
ることが必要であるが、平均一次粒径が0.01〜0.
2μm、特に0.01〜0.1μmのものを使用するこ
とが好適である。平均一次粒径が0.2μmを超える
と、組成物が流れやすくなるため作業性を損なう上、硬
化物の強度が落ちて物性上好ましくない場合が生じ、
0.01μm未満では、現状の技術では炭酸カルシウム
を安定して得ることができない場合がある。
【0034】上記炭酸カルシウムは、融点又は軟化点が
100℃以上、好ましくは150〜400℃の処理剤で
処理する。融点又は軟化点が100℃未満の処理剤で処
理すると、耐浸水試験を行った際に処理剤が表面に溶け
だしてしまう。更に、製造工程上、撹拌熱で100℃以
上の高温になる場合があるので、融点又は軟化点が10
0℃以上で、かつ水に対して非相溶な処理剤を使用する
ことが更に好ましい。
【0035】融点又は軟化点が100℃以上の処理剤と
しては、例えばロジン酸、不均化ロジン酸、シリコーン
樹脂、Cm2m+1COOH(mは20以上の数である)
で示される飽和・不飽和脂肪酸などが挙げられる。
【0036】上記処理剤の使用量は、処理する炭酸カル
シウムの表面積に対して好ましくは0.1〜2.5重量
%、より好ましくは1.5〜2.0重量%である。処理
剤量が2.5重量%を超えると組成物の接着性に対して
好ましくなく、0.1重量%未満では炭酸カルシウムを
安定して得るのが難しい上、処理剤をコートする意味が
なくなり、また、耐浸水接着性が低下して作業性上・物
性上好ましくない場合が生じる。
【0037】(D)成分の配合量は、(A)成分100
重量部に対して10〜100重量部、好ましくは40〜
80重量部の範囲であり、10重量部未満では組成物が
流れやすくなるため、作業性が悪く、逆に100重量部
を超えると硬くなるため、やはり作業性が悪くなる。ま
た炭酸カルシウムの含水分量は2重量%以下、特に1重
量%以下、更に好ましくは0.2重量%以下とすること
が好ましい。含水分量が2重量%を超えると組成物の保
存安定性が悪くなることがある。
【0038】本発明においては、組成物の硬化を促進す
るために縮合触媒を使用することが好ましい。縮合触媒
としては、例えばこの種の組成物の硬化促進剤として従
来から一般的に使用されている縮合触媒、例えばジブチ
ルスズジメトキサイド、ジブチルスズジアセテート、ジ
ブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウレー
ト、ジメチルスズジメトキサイド、ジメチルスズジアセ
テート等の有機スズ化合物、テトラプロピルチタネー
ト、テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキ
シルチタネート、ジメトキシチタンジアセチルアセトナ
ート等の有機チタン化合物、ヘキシルアミン、3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルト
リメトキシシラン等のアミン化合物やこれらの塩などが
挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合
わせて使用することができる。
【0039】縮合触媒の使用量は、一般に(A)成分1
00重量部に対して10重量部以下、特に0〜5重量部
が好ましい。縮合触媒の使用量が10重量部を超える
と、得られる硬化物の耐久性が損なわれる場合がある。
【0040】また、本発明の組成物には、上記縮合触媒
以外にも必要に応じて各種の配合剤、例えばシリカ、充
填剤、増量剤、顔料、染料、接着付与剤、チクソトロピ
ー向上剤、防錆剤、難燃剤、防かび剤、抗菌剤などを配
合することができる。なお、これら任意成分の添加量
は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることが
できる。
【0041】本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物は、下記のような手順で製造することができ
る。 (1)(A)成分と(B)成分及び(C)成分の硬化剤
を同時に入れ、(D)成分を添加する。 (2)(A)成分と(B)、(C)成分のいずれか一方
の硬化剤を入れて混合反応後、(D)成分を添加し、他
方の硬化剤を添加する。 (3)(A)成分と(D)成分を添加後、(B)成分及
び(C)成分の硬化剤を添加する。 (4)(A)成分と(B)、(C)成分のいずれか一方
の硬化剤を添加反応後、他方の硬化剤と(D)成分を添
加する。
【0042】なお、その他の任意成分は、必要に応じて
適宜な順番で添加することができる。
【0043】これらの製法の中では、(2)の方法が少
量の(C)成分で高い効果を得ることができ、コストや
物性面で最も好ましい。
【0044】
【発明の効果】本発明の室温硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物は、室温で硬化して浸水接着性、耐熱接着性
に優れ、被着材、特に表面処理されたアルミ材へも良好
に接着し得る上、低応力で耐久性に優れた硬化物を与え
るもので、接着剤、コーティング材、電気絶縁シール
材、建築用シーリング材等として好適に使用することが
でき、特にワーキングジョイント用として好適である。
【0045】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の粘度は25℃における値、
粒径は平均一次粒径を示す。また、炭酸カルシウムは1
00℃のオーブン(乾燥機)で3日間脱水処理を行い、
カールフィッシャーで含水分量が0.1重量%以下であ
ることを確認して使用した。
【0046】〔実施例1〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ロジン
酸2.0%処理炭酸カルシウム(粒径0.06μm)4
0重量部、メチルトリ(エチルケトオキシム)シラン6
重量部、ジメチルジ(エチルケトオキシム)シラン1重
量部、ポリプロピレングリコール0.02重量部、ジブ
チルスズジメトキサイド0.1重量部、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン1重量部を万能混合機に仕込
み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0047】〔実施例2〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、C21
43COOH2.0%処理炭酸カルシウム(粒径0.06
μm)40重量部、メチルトリ(エチルケトオキシム)
シラン6重量部、ジメチルジ(エチルケトオキシム)シ
ラン1重量部、ポリプロピレングリコール0.02重量
部、ジブチルスズジメトキサイド0.1重量部、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン1重量部を万能混合機
に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0048】〔実施例3〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、フェニ
ル系シリコーンレジン(軟化点150℃)2.0%処理
炭酸カルシウム(粒径0.06μm)40重量部、メチ
ルトリ(エチルケトオキシム)シラン6重量部、メチル
ビニルジ(ケトオキシム)シラン1重量部、ポリプロピ
レングリコール0.02重量部、ジブチルスズジメトキ
サイド0.1重量部、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン1重量部を万能混合機に仕込み、脱泡混合してサ
ンプルを得た。
【0049】〔実施例4〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ジメチ
ルシリコーンレジン(軟化点110℃)2.0%処理炭
酸カルシウム(粒径0.06μm)40重量部、メチル
トリ(エチルケトオキシム)シラン6重量部、ジメチル
ジ(エチルケトオキシム)シラン1重量部、ポリプロピ
レングリコール0.02重量部、ジブチルスズジメトキ
サイド0.1重量部、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン1重量部を万能混合機に仕込み、脱泡混合してサ
ンプルを得た。
【0050】〔実施例5〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ロジン
酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.15μm)4
0重量部、メチルトリ(エチルケトオキシム)シラン6
重量部、ポリプロピレングリコール0.02重量部、ジ
ブチルスズジメトキサイド0.1重量部、ジフェニルジ
(エチルケトオキシム)シラン1重量部、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン1重量部を万能混合機に仕込
み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0051】〔実施例6〕粘度2万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン25重量部、粘度1
0万cstのα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキ
サン35重量部、ロジン酸処理2.0%炭酸カルシウム
(粒径0.06μm)40重量部、メチルトリ(エチル
ケトオキシム)シラン6重量部、ジメチルエチルケトオ
キシムシラン1重量部、ポリプロピレングリコール0.
02重量部、ジブチルスズジメトキサイド0.1重量
部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1重量部を
万能混合機に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0052】〔実施例7〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン70重量部、ロジン
酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)3
0重量部、メチルトリプロペノキシシラン6重量部、ジ
メチルジプロペノキシシラン2重量部、ポリプロピレン
グリコール0.02重量部、1,1,3,3−テトラメ
チルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5重量
部、トリジブチルスズジメトキサイド0.1重量部、γ
−アミノビストリエトキシシラン1重量部を万能混合機
に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0053】〔実施例8〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジチルポリシロキサン80重量部、ロジン酸
処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)20
重量部、メチルトリアセトキシシラン5重量部、ジメチ
ルジアセトキシシラン1重量部、ポリプロピレングリコ
ール0.02重量部、ジブチルスズジメトキサイド0.
1重量部、γ−アミノビストリエトキシシラン1重量部
を万能混合機に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0054】〔実施例9〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジチルポリシロキサン60重量部、ロジン酸
処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)40
重量部、2−トリメトキシシリルプロピオン酸オクチル
6重量部、メチル2−ジメトキシシリルプロピオン酸オ
クチル1重量部、ポリプロピレングリコール0.02重
量部、ジブチルスズジ2−エチルヘキサネート0.1重
量部、γ−アミノビストリエトキシシラン1重量部を万
能混合機に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0055】〔比較例1〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ロジン
酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)4
0重量部、メチルトリ(エチルケトオキシム)シラン6
重量部、ポリプロピレングリコール0.02重量部、ジ
メチルスズジメトキサイド0.1重量部、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン1重量部を万能混合機に仕込
み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0056】〔比較例2〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ステア
リン酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μ
m)40重量部、メチルトリ(エチルケトオキシム)シ
ラン6重量部、ポリプロピレングリコール0.02重量
部、ジメチルスズジメトキサイド0.1重量部、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン1重量部を万能混合機
に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0057】〔比較例3〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ジメチ
ルシリコーンレジン(軟化点40℃)処理2.0%炭酸
カルシウム(粒径0.06μm)40重量部、メチルト
リ(エチルケトオキシム)シラン6重量部、ポリプロピ
レングリコール0.02重量部、ジメチルスズジメトキ
サイド0.1重量部、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン1重量部を万能混合機に仕込み、脱泡混合してサ
ンプルを得た。
【0058】〔比較例4〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ステア
リン酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μ
m)40重量部、メチルトリ(エチルケトオキシム)シ
ラン6重量部、ジメチルジ(エチルケトオキシム)シラ
ン1重量部、ポリプロピレングリコール0.02重量
部、ジメチルスズジメトキサイド0.1重量部、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン1重量部を万能混合機
に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0059】〔比較例5〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、無処理
のコロイダル炭酸カルシウム40重量部、メチルトリ
(エチルケトオキシム)シラン6重量部、ポリプロピレ
ングリコール0.02重量部、ジメチルスズジメトキサ
イド0.1重量部、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン1重量部を万能混合機に仕込み、脱泡混合してサン
プルを得た。
【0060】〔比較例6〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ロジン
酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)4
0重量部、メチルトリメトキシシラン6重量部、ポリプ
ロピレングリコール0.02重量部、ジメチルスズジメ
トキサイド0.1重量部、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン1重量部を万能混合機に仕込み、脱泡混合し
てサンプルを得た。
【0061】〔比較例7〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン60重量部、ロジン
酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)4
0重量部、メチルトリアセトキシシラン6重量部、ポリ
プロピレングリコール0.02重量部、ジメチルスズジ
メトキサイド0.1重量部、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン1重量部を万能混合機に仕込み、脱泡混合
してサンプルを得た。
【0062】〔比較例8〕粘度5万cstのα,ω−ジ
ヒドロキシジメチルポリシロキサン70重量部、ロジン
酸処理2.0%炭酸カルシウム(粒径0.06μm)3
0重量部、メチルトリプロペノキシシラン6重量部、ポ
リプロピレングリコール0.02重量部、1,1,3,
3−テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラ
ン0.5重量部、トリジブチルスズジメトキサイド0.
1重量部、γ−アミノビストリエトキシシラン1重量部
を万能混合機に仕込み、脱泡混合してサンプルを得た。
【0063】上記実施例、比較例で得られた室温硬化性
オルガノポリシロキサン組成物について、JIS−A
(5758)に基づいてブロックH−1型接着試験を下
記方法で行った。結果を表1〜6に示す。 〈ブロックH−1型接着試験〉 被着材:フロートガラス、フッ素電着塗装、カイナー系
フッ素塗装板、アクリル艶有り電着塗装、アクリル艶無
し電着塗装 測定方法:上記被着材を用い、シーリング材として上記
室温硬化性オルガノポリシロキサンを使用して、温度2
0℃、湿度55%で7日間硬化させた後に脱型を行い、
同一条件で7日間養生させたブロックの特性を初期とし
て測定を行った。
【0064】また、試料ブロック作成の後、浸水50℃
でブロックを21日間浸した後、ブロックの特性試験の
測定を行った。
【0065】耐熱試験としては、試料ブロック作成後1
00℃の乾燥機に21日間入れた後、ブロックの特性試
験の測定を行った。
【0066】ブロックの測定試験機としては、(株)東
洋精機製作所製ストログラフR−2を使用し、引っ張り
速度50mm/min.で測定を行った。
【0067】保存性は、サンプルを350mlのカート
リッジに充填した後及び乾燥機にて70℃/7日間放置
した後、状態を観察した。
【0068】CF(凝集破壊率)は、引っ張り試験を行
った後の被着材とシーリング材との破断面の状態を目視
で観察し、シーリング材の残っている割合を%で示し
た。
【0069】表1〜6の結果より、本発明の室温硬化性
オルガノポリシロキサン組成物(実施例)の硬化物は、
耐熱接着性、浸水接着性に優れ、表面処理されたアルミ
ニウム材に対して良好に接着し得る上、低応力で耐久
性、保存性にも優れていることが確認された。
【0070】
【表1】 ED:電着塗装(以下、同じ)
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】 注:表4、5中の−については、M50の場合はブロッ
クで50%以上伸びなかったため測定できなかった。E
max及びCFについては測定前に剥離したため測定値
を記入できなかった。
【0075】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正治 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 今井 啓介 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1)で示されるジオルガノポリシロキサ ン 100重量部 【化1】 (但し、式中R1は、置換又は非置換の1価炭化水素基
    であり、nは2以上の整数である。) (B)1分子中に加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物又 はその部分加水分解物 0.2〜30重量部 (C)1分子中に加水分解可能な基を2個有する有機ケイ素化合物又はその部分 加水分解物 0.01〜10重量部 (D)融点又は軟化点が100℃以上の処理剤により処理された炭酸カルシウム 10〜100重量部 を含有してなることを特徴とする室温硬化性オルガノポ
    リシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分及び(C)成分の加水分解可
    能な基が、それぞれアルコキシ基、アルケニルオキシ
    基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アミノ基及びα
    −シリルエステル基から選ばれるものである請求項1記
    載の組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分及び(C)成分の加水分解可
    能な基が、それぞれケトオキシム基又はα−シリルエス
    テル基である請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (D)成分の炭酸カルシウムの平均一次
    粒径が0.01〜0.2μmである請求項1乃至3のい
    ずれか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (D)成分の処理剤による処理量が、炭
    酸カルシウムに対して0.1〜2.5重量%である請求
    項1乃至4のいずれか1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 炭酸カルシウムの処理剤が、ロジン酸、
    不均化ロジン酸、炭素数が21以上の脂肪酸及びシリコ
    ーン樹脂から選ばれる1種又は2種以上である請求項1
    乃至5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 炭酸カルシウムの水分量が2重量%以下
    である請求項1乃至6のいずれか1項記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ワーキンクジョイント用である請求項1
    乃至7のいずれか1項記載の組成物。
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