JPH11209550A - 高分子組成物 - Google Patents

高分子組成物

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JPH11209550A
JPH11209550A JP764498A JP764498A JPH11209550A JP H11209550 A JPH11209550 A JP H11209550A JP 764498 A JP764498 A JP 764498A JP 764498 A JP764498 A JP 764498A JP H11209550 A JPH11209550 A JP H11209550A
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amino group
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vinyl
group
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直樹 藤原
Toshiaki Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PVA系重合体と水溶性蛋白質との相溶性に
優れ、かつ水溶性蛋白質のフィルムの欠点である脆く弱
い点がなく、吸湿に伴うフィルム表面のべたつきが少な
い高分子組成物を提供することにある。 【解決手段】 アミノ基を有するビニルアルコール系重
合体(A)、水溶性蛋白質(B)および架橋剤(C)か
らなる高分子組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビニルアルコール系
重合体および水溶性蛋白質を含有する高分子組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】水溶性高分子であるビニルアルコール系
重合体(以下、PVA系重合体と略記することがある)
は保護コロイド能やフィルム物性に特に優れていること
から、多方面に利用されている。一方、ゼラチンやカゼ
インなどの水溶性蛋白質はその特有の性質から、特に感
光性材料としして広く利用されている。しかしながら、
ゼラチンやカゼインなどの水溶性蛋白質は、フィルムが
脆く強度的にも弱く、同時に湿度に対する感受性が強
く、高湿度下では表面にべたつきが生じるという欠点を
有しており、これらの改良が強く望まれている。これら
の点を改良するために種々の試みがなされており、フィ
ルム強度の大きい水溶性高分子とりわけPVA系重合体
をブレンドする方法は一つの有効な手段と考えられてい
る。しかしながら、PVA系重合体の耐水性が不足し高
湿度下では表面にべたつきが生じたり、水溶性蛋白質と
PVA系重合体の相溶性が悪いことから、フィルムの透
明性が必要とされる感光性材料の分野には使用しにくい
のが現状である。
【0003】フィルム強度の向上および高湿度下におけ
るフィルム表面のべたつきを減少させるために、PVA
系重合体とゼラチンやカゼインなどの水溶性蛋白質との
相溶性を向上させる試みがなされている。末端に長鎖ア
ルキル基を有するPVA系重合体(特開昭63−203
49号)の場合には、PVA系重合体とゼラチンやカゼ
インとの相溶性は向上するが、高湿度下におけるフィル
ム表面のべたつきの問題が依然として残っており、また
PVA系重合体の水溶液が発泡しやすいことから、作業
性に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PV
A系重合体と水溶性蛋白質との相溶性に優れ、かつ水溶
性蛋白質のフィルムの欠点である脆く弱い点がなく、吸
湿に伴うフィルム表面のべたつきが少ない高分子組成物
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、アミノ基を有するビ
ニルアルコール系重合体(A)、水溶性蛋白質(B)お
よび架橋剤(C)からなる高分子組成物を見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0006】
【発明の実際の形態】本発明に用いるアミノ基を有する
ビニルアルコール系重合体(A)としては、重合体主鎖
に直接結合したアミノ基を有するPVA系重合体、重合
体側鎖のアルキル基に結合したアミノ基を有するPVA
系重合体、重合体側鎖のフェニル基に結合したアミノ基
を有するPVA系重合体などが挙げられる。これらの中
でも、架橋性に優れる点から、フェニル基に結合したア
ミノ基を有するPVA系重合体が好ましい。該PVA系
重合体の構造には特に制限はなく、例えば下記の化3ま
たは化4で表される構造単位を有するPVA、芳香族ア
ミノ基を有するアルデヒドとのアセタール化物構造を有
するPVA、あるいはアミノ安息香酸ビニル単位を有す
るPVA等が挙げられる。これらの中でも、下記の化3
または化4で表される構造単位を有するPVAが最も適
している。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】(ここで、R1,R2,R3,R4およびR5
は水素原子または炭素数8以下の炭化水素基を表し、A
は2価の炭化水素基を表し、Sは硫黄原子を表し、Xは
フェニル基に結合したアミノ基を含有する1価の基を表
す。)
【0010】アミノ基を含有する単位の含有量は0.01〜
30モル%が好ましく、重合体中における該単位の分布に
は特に制限はない。該単位の含有量がO.O1モル%未満の
場合には、架橋密度が不充分であることから、吸湿に伴
うフィルム表面のべたつきが少ないフィルムが得られな
い。該単位の含有量が30モル%より大の場合には、PV
Aの特長が失われると同時に水性分散液の調整が困難に
なる場合がある。該単位の含有量のさらに好ましい範囲
としては0.02〜20モル%であり、特に好ましい範囲は0.
05〜15モル%である。
【0011】上記の化3または化4で表される構造単位
中のR1,R2,R3,R4およびR5は、水素原子または
(置換基を有していてもよい)炭素数8以下の炭化水素
基であれば特に制限はないが、R1が水素原子で、R2
水素原子またはメチル基であり、R3,R4およびR5
水素原子または炭素数8以下(より好ましくは炭素数6
以下)の炭化水素であるものが好ましい。なお、R3
4(またはR5)がいっしょになって環を形成すること
も差し支えない。
【0012】化4で表される構造単位中のAは、(窒素
原子、酸素原子もしくは硫黄原子の少なくとも1種を含
んでいてもよい)2価の炭化水素基であればその構造に
特に制限はなく、例えば、-CH2OCH2-、-OCH2-、-CONH-
φ-OCH2-、-CONHCH2-、-CONHCH2OCH2-、-CONHCH2OCH2CH
2-、-CONHCH2OCH2CH2CH2-、-CONHCH2OCH2CH2CH2CH2-、-
CONHCH2-φ(CH3)2-CH2-等が例示される。
【0013】化3または化4で表される構造単位中のX
は、フェニル基に結合したアミノ基を含有する一価の基
であればその構造には特に制限はなく、たとえば、-ph-
OH(1,2-)、-ph-OH(1,3-)、-ph-OH(1,4-)、-CH2-ph-OH
(1,2-)、-CH2-ph-OH(1,3-)、-CH2-ph-OH(1,4-)、-CH2CH
2-ph-OH(1,2-)、-CH2CH2-ph-OH(1,3-)、-CH2CH2-ph-OH
(1,4-)、-ph(CH3)-OH(1,2,3-)、-ph(CH3)-OH(1,2,4
-)、-ph(CH3)-OH(1,2,5-)、-ph(CH3)-OH(1,2,6-)、-nph
-OH(1,2-)、-nph-OH(1,4-)、-nph-OH(1,8-)等が例示さ
れる。(なお、phはフェニル基を意味し、nphはナフタ
レン基を意味する。)
【0014】本発明に用いるアミノ基を有するPVA系
重合体(以下、アミノ基変性PVAと略記することがあ
る)の重合度は、該重合体の4%のジメチルスルホキシ
ド(DMSO)溶液の20℃の粘度(B型粘度計で測
定)で表して、1.2〜10000mPa・sが好ましく、
1.5〜5000mPa・sがより好ましく、2〜2000
mPa・sが特に好ましい。4%のDMSO溶液の粘度が
1.2mPa・s未満になると、本発明の変性PVAの皮膜
物性が発現しないため、目的の性能が発現しない。4%
のDMSO溶液の粘度が10000mPa・sより大になる
と、ポリマー溶液の粘度が高くなりすぎて取り扱いが困
難になり、均一なフィルムが得られない。
【0015】本発明のアミノ基変性PVAのけん化度は
50〜99.99モル%が好ましく、70〜99.9モ
ル%がより好ましく、75〜99.8モル%がより好ま
しく、80〜99.7モル%が特に好ましい。けん化度
が50モル%未満の場合には、水溶性が低下し満足な水
性分散液の調整が困難になったり、耐水性が低下するこ
とから、目的とする高分子組成物が得られない。けん化
度が99.99モル%より大の場合には、重合体の生産
が難しい。
【0016】本発明に用いるアミノ基を有するPVA系
重合体(A)の製造方法としては、アルコールあるいは
ジメチルスルホキシド溶液中で、ビニルエステル系単量
体とN−ビニルアミド系単量体との共重合体をけん化す
るなどの公知の方法が挙げられる。N−ビニルアミド系
単量体としては、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル
アセトアミドなどが挙げられ、これらの単量体はけん化
によりアミノ基が生成する。
【0017】また、本発明において用いるフェニル基に
結合したアミノ基を有するPVA系重合体(A)の製造
方法としては、エポキシ基を有する単量体とビニルエス
テル系単量体との共重合体を芳香族アミノ基を有するメ
ルカプタンと反応させた後けん化する方法、PVAと芳
香族アミノ基を有するアルデヒド類とのアセタール化反
応による方法などが挙げられるが、前者の方法の方が簡
便であり好ましい。エポキシ基を有する単量体とビニル
エステル系単量体との共重合体を得る方法としては、塊
状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などの
公知の方法が挙げられる。その中でも、無溶媒あるいは
アルコールなどの溶媒中で重合する塊状重合法や溶液重
合法が通常採用され、高重合度のものを得る場合には、
乳化重合法が採用される。溶液重合時に使用される溶媒
としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロ
ピルアルコールなどの低級アルコールが挙げられる。共
重合に使用される開始剤としては、α,α'−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)、2,2'−アゾビス(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、過酸化ベンゾイ
ル、n−プロピルパーオキシカーボネートなどのアゾ系
開始剤または過酸化物系開始剤などの開始剤が挙げられ
る。重合温度については特に制限はないが、−30〜1
50℃の範囲が適当である。
【0018】エポキシ基を有する単量体とビニルエステ
ル系単量体から構成される共重合体のエポキシ基と芳香
族アミノ基を有するメルカプタンとの反応は、無溶媒あ
るいはアルコールなどの溶媒中で行われる。この反応に
おいては、トリエチルアミン、ジエタノールアミン、水
酸化ナトリウム、酢酸ナトリウムなどのアルカリを触媒
として用いるのが好ましい。反応温度には特に制限はな
いが、−30〜150℃の範囲が適当である。
【0019】上述の方法で用いるビニルエステル系単量
体としては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、一般には
酢酸ビニルが用いられる。上記の方法により得られる変
性ポリビニルエステルは、N−ビニルアミド類あるいは
エポキシ基を有する単量体とビニルエステル系単量体の
みで構成されるものであってもよいし、本発明の効果を
損なわない範囲で、共重合可能なエチレン性不飽和単量
体を共重合してもよい。エチレン性不飽和単量体として
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテンな
どのオレフィン類;アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無
水)イタコン酸などの不飽和酸類あるいはその塩あるい
は炭素数1〜18のモノまたはジアルキルエステル類;
アクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アク
リルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、アクリ
ルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩ある
いはその4級塩などのアクリルアミド類;メタクリルア
ミド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリ
ルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、メタクリ
ルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩ある
いはその4級塩などのメタクリルアミド類;N−ビニル
ピロリドン、アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのシアン化ビニル類;炭素数1〜18のアルキルビニ
ルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アル
コキシアルキルビニルエーテルなどのビニルエーテル
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ
化ビニリデン、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;
トリメトキシビニルシランなどのビニルシラン類、酢酸
アリル、塩化アリル、アリルアルコール、ジメチルアリ
ルアルコール、トリメチル−(3−アクリルアミド−3
−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩等が挙げら
れる。これらの含有量としては、10モル%以下が好ま
しく、5モル%以下がさらに好ましく、3モル%以下が
さらにより好ましい。
【0020】エポキシ基を有するビニルモノマーとして
は、アリルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジル
エーテル、ブタジエンモノエポキサイド、1,2-エポキシ
-5-ヘキセン、1,2-エポキシ-7-オクテン、1,2-エポキシ
-9-デセン、8-ヒドロキシ-6,7-エポキシ-1-オクテン、8
-アセトキシ-6,7-エポキシ-1-オクテン、N-(2,3-エポ
キシ)プロピルアクリルアミド、N-(2,3-エポキシ)プロ
ピルメタクリルアミド、4-アクリルアミドフェニルグリ
シジルエーテル、3-アクリルアミドフェニルグリシジル
エーテル、4-メタクリルアミドフェニルグリシジルエー
テル、3-メタクリルアミドフェニルグリシジルエーテ
ル、N-グリシドキシメチルアクリルアミド、N-グリシ
ドキシメチルメタクリルアミド、N-グリシドキシエチ
ルアクリルアミド、N-グリシドキシエチルメタクリル
アミド、N-グリシドキシプロピルアクリルアミド、N-
グリシドキシプロピルメタクリルアミド、N-グリシド
キシブチルアクリルアミド、N-グリシドキシブチルメ
タクリルアミド、4-アクリルアミドメチル-2,5-ジメチ
ル-フェニルグリシジルエーテル、4-メタクリルアミド
メチル-2,5-ジメチル-フェニルグリシジルエーテル、ア
クリルアミドプロピルジメチル(2,3-エポキシ)プロピル
アンモニウムクロリド、メタクリルアミドプロピルジメ
チル(2,3-エポキシ)プロピルアンモニウムクロリド、メ
タクリル酸グリシジル等が用いられる。
【0021】変性ポリビニルエステルのエポキシ基に付
加させる芳香族アミノ基を有するメルカプタンとして
は、メルカプト基と芳香環に結合したアミノ基を有する
化合物である。例えば、2−アミノチオフェノール、3
−アミノチオフェノール、4−アミノチオフェノール、
2−(N−メチル)アミノチオフェノール、3−(N−
メチル)アミノチオフェノール、4−(N−メチル)ア
ミノチオフェノール、2−(N−N−ジメチル)アミノ
チオフェノール、3−(N−N−ジメチル)アミノチオ
フェノール、4−(N−N−ジメチル)アミノチオフェ
ノール等が挙げられる。また、これらの酢酸エステルや
安息香酸エステル等のエステルも使用できる。
【0022】また、本発明に用いるPVA系重合体は、
2−メルカプトエタノール、メルカプトプロピオン酸、
n−ドデシルメルカプタンなどの炭素数2〜50の炭化
水素メルカプタンなどのチオール存在下で、酢酸ビニル
などのビニルエステル系単量体と、N−ビニルアミド系
単量体あるいはエポキシ基を有するビニル単量体を共重
合した後、けん化することによって得られる末端変性物
でもよい。
【0023】本発明に用いる水溶性蛋白質(B)として
は、カゼイン、ゼラチン、アルブミンおよびこれらの変
性物が挙げられる。これらの中でも、ゼラチンまたはカ
ゼインが好んで用いられる。カゼインとしては、酸カゼ
イン、カゼインナトリウムなどが挙げられる。ゼラチン
としては、酸性法ゼラチン、アルカリ法ゼラチンなどが
挙げられる。
【0024】本発明に用いる架橋剤(C)としては、多
価エポキシ化合物、アルデヒド化合物、多価イソシアネ
ート化合物、ビニルスルホン酸などが挙げられる。架橋
剤(C)のうち多価エポキシ化合物としては、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジβ
メチルグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシ
ジルエーテル、テトラヒドロキシフェニルメタンテトラ
グリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエー
テル、ブロム化ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、クロル化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビス
フェノールAアルキレンオキサイド付加物のジグリシジ
ルエーテル、ノボラックグリシジルエーテル、ポリアル
キレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリント
リグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールジグリシ
ジルエーテル、エポキシウレタン樹脂等のグリシジルエ
ーテル型;P−オキシ安息香酸グリシジルエーテル・エ
ステル等のグリシジルエーテル・エステル型;フタル酸
ジグリシジルエステル、テトラハイドロフタル酸ジグリ
シジルエステル、ヘキサハイドロフタル酸ジグリシジル
エステル、アクリル酸ジグリシジルエステル、ダイマー
酸ジグリシジルエステル等のグリシジルエステル型;グ
リシジルアニリン、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジルイソシアヌレート、トリグリ
シジルアミノフェノール等のグリシジルアミン型;エポ
キシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油等の線状脂肪
族エポキシ樹脂;3,4エポキシ−6メチルシクロヘキ
シルメチル−3,4エポキシ−6メチルシクロヘキサン
カルボキシレート、3,4エポキシシクロヘキシルメチ
ル(3,4−エポキシシクロヘキサン)カルボキシレー
ト、ビス(3,4−エポキシ−6メチルシクロヘキシル
メチル)アジペート、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロペンタジエンオキサイド、ビス(2,3
−エポキシシクロペンチル)エーテル、リモネンジオキ
サイド等の脂環族エポキシ樹脂、ポリアミドエピクロル
ヒドリン等が挙げられる。
【0025】アルデヒド化合物としては、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロ
トンアルデヒド、ベンズアルデヒドなどのモノアルデヒ
ド類、グリオキザール、マロンアルデヒド、グルタルア
ルデヒド、ピメリンジアルデヒド、スベリンジアルデヒ
ド、ジアルデヒドデンプン等のジアルデヒド類が挙げら
れる。
【0026】多価イソシアネート化合物としては、トリ
レンジイソシアネート(TDI)、水素化TDI、トリ
メチロールプロパン−TDIアダクト(例えばバイエル
社製、商品名:Desmour L)、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、メチレンビスジフェニルイソ
シアネート(MDI)、水素化MDI、重合MDI、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、4,4-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。ま
た、乳化剤を用いて水に分散させたイソシアネートも使
用できる。
【0027】ビニルスルホン酸としては、特開昭53−
57257号、特開昭53−41221号、特公昭47
−24259号、特公昭49−13563号などに記載
されているものが使用できる。
【0028】本発明の高分子組成物は、アミノ基を有す
るPVA系重合体(A)、水溶性蛋白質(B)および架
橋剤(C)を含有すること以外には特に制限はなく、そ
の組成は使用目的に応じて適宜決定される。しかしなが
ら、成分(A)と成分(B)との重量混合比としては、
成分(A)/成分(B)=99/1〜1/99が好まし
く、95/5〜3/97がより好ましく、90/10〜
5/95が特に好ましい。また、{成分(A)+成分
(B)}と成分(C)との重量混合比としては、{成分
(A)+成分(B)}/成分(C)=99.99/0.
01〜70/30が好ましく、99.9/0.1〜75
/25がより好ましく、99.8/0.2〜80/20
が特に好ましい。{成分(A)+成分(B)}/成分
(C)が99.99/0.01を超える場合あるいは70/30未満の
場合には耐水性および相溶性が低下する。
【0029】本発明の高分子組成物は水溶液の状態で使
用されるが、組成物の相溶性向上の点から、水溶液のp
Hは7以上が好ましく、8以上が特に好ましい。本発明
の高分子組成物には、他の水溶性ポリマー、界面活性
剤、消泡剤、防かび剤などの成分を適宜含有させること
ができる。
【0030】本発明の高分子組成物は、PVA系重合
体、水溶性蛋白質および架橋剤の相溶性が良好であり、
かつ水溶性蛋白質のフィルムの欠点である脆く弱い点が
改善され、吸湿に伴うフィルム表面のべたつきが少ない
フィルムが得られることから、感光性材料として好適に
利用できるほか、紙加工用にも利用できる。
【0031】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
りなんら限定されるものではない。なお以下の実施例お
よび比較例において「部」および「%」は特に断りのな
い限り重量基準を意味する。
【0032】(エポキシ基を有するビニルエステル系重
合体の合成例)撹拌機、還流冷却管、窒素導入管及び温
度計を備えた反応器に、酢酸ビニルモノマー360部、
アリルグリシジルエーテル8.8部、2−メルカプトエ
タノール0.013部およびメタノール75部を仕込
み、窒素ガスを15分バブリングして脱気した。別途、
メタノール15部に2,2-アゾビスイソブチロニトリル
2.5部を溶解した開始剤溶液および2−メルカプトエ
タノールの4%メタノール溶液を調整し、窒素ガスのバ
ブリングにより窒素置換した。反応器の昇温を開始し、
内温が60℃となったところで、別途調整した開始剤溶
液を添加し重合を開始した。同時に2−メルカプトエタ
ノールの4%メタノール溶液7.6mlを60℃で6時
間連続的に添加しながら重合した後、冷却して重合を停
止した。この時の固形分濃度は63.0%であった。続
いて30℃、減圧下にメタノールを時々添加しながら未
反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニ
ル共重合体のメタノール溶液(濃度46.5%)を得
た。このメタノール溶液の一部をエーテル中に投入して
ポリマーを回収し、アセトン-エーテルで2回再沈精製
した後、40℃で減圧乾燥した。この精製ポリマーにつ
いて、CDCl3を溶媒にしてプロトンNMR(日本電
子製、GSX-270)測定およびアセトン中、30℃
で測定した極限粘度[η]から次式により粘度平均重合
度(P)を算出したところ、アリルグリシジルエーテル
単位(エポキシ基)を1.8モル%含有する粘度平均重
合度が475のポリ酢酸ビニル共重合体であった。 P=([η]×103 /7.94)(1/0.62)
【0033】(フェニル基に結合したアミノ基を有する
PVA系重合体の合成例)撹拌機、還流冷却管、窒素導
入管及び温度計を備えた反応器に、上記で得られたエポ
キシ基含有ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液(濃度4
6.5%)100部を計り取り15分窒素ガスをバブリ
ングした後、2-アミノチオフェノール2.3部と酢酸ナ
トリウム0.70部をメタノール48部に溶解したもの
を仕込んだ。撹拌しながら50℃で2時間反応させた
後、40℃に冷却してから濃度10%の水酸化ナトリウ
ムのメタノール溶液を3.9部添加しけん化を行った。
40℃で5時間放置した後粉砕し、酢酸8部を加えて中
和した。次に、ソックスレー抽出器を用いてメタノール
で48時間以上洗浄し、60℃で20時間以上乾燥し
て、変性ビニルアルコール系重合体を得た。該重合体の
IRおよびプロトンNMR(d6-DMSO)を測定した
ところ、エポキシ基は完全に消失しており、1.8モル
%のアミノ基(アニリン基)の導入が確認でき、ビニル
アルコール含量は87.5モル%、けん化度に換算する
と89.1モル%であった。また、該ポリマーを水中、
30℃で測定した極限粘度[η]から次式により粘度平
均重合度(P)を算出したところ、粘度平均重合度が4
60のポリビニルアルコール共重合体であった。 P=([η]×103 /8.29)(1/0.62)
【0034】組成物の評価は、以下の方法で行った。 (相溶性)得られたフィルム(厚み約40μ)について
相分離の有無を観察し、相溶性を判定した。その結果を
下記の記号で示す。 ○:均質である △:やや相分離が認められる ×:明らかに相分離している
【0035】(フィルムの強靱性)得られたフィルム
(厚み約40μ)について20℃,65%RHの条件で
調湿した後、触感で強靭性を観察し判定した。その結果
を下記の記号で示す。 ○:靱性が大きく強靱である △:靭性が中程度でやや脆さが認められる ×:靭性が小さく明らかに脆い
【0036】(フィルムの耐水性)得られたフィルム
(厚み約40μ)について20℃,65%RHの条件で
調湿した後、触感でフィルム表面のべたつきを観察し、
耐水性を判定した。その結果を下記の記号で示す。 ○:全くべたつきがなく耐水性に優れる △:ややべたつきがあり軽度の耐水性を有す ×:べたつきがあり耐水性がない
【0037】実施例1 カゼイン(半井化学薬品製試薬)の5%アンモニア性水
溶液(pH=8.5)、前記の合成例で得られた変性P
VAの5%水溶液およびエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルの5%水溶液をそれぞれ調整し、表1に示す
割合で混合し、室温で流延して厚み41μのフィルムを
得た。得たフィルムの相分離の有無、強靱性および耐水
性を比較した。その結果を表1に示す。
【0038】比較例1 実施例1において用いた本発明の変性PVAに代えて、
表1に示したポリビニルアルコールを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして試験を行った。その結果を表
1に示す。
【0039】比較例2 実施例1において用いたエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルを用いないこと以外は、実施例1と同様にし
て試験を行った。その結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例2 ゼラチン(関東化学製試薬)の10%水溶液(NaOH
でpH=9.5に調整)、表2に示す変性PVAの10
%水溶液およびエチレングリコールジグリシジルエーテ
ルの10%水溶液をそれぞれ調整し、表2に示す割合で
混合し、室温で流延して厚み40μのフィルムを得た。
得たフィルムの相分離の有無、強靱性および耐水性を実
施例1の場合と同様にして評価した。その結果を表2に
示す。
【0042】比較例3 実施例2において用いた本発明の変性PVAに代えて、
表2に示したポリビニルアルコールを用いたこと以外
は、実施例2と同様にして試験を行った。その結果を表
2に示す。
【0043】比較例4 実施例2において用いたエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルを用いないこと以外は、実施例2と同様にし
て試験を行った。その結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】実施例3 実施例1において用いた変性PVAに代えて、表3に示
したN−ビニルホルムアミドと酢酸ビニルの共重合体を
けん化して得た一級アミノ基変性PVAを用いたこと以
外は、実施例1と同様にして試験を行った。その結果を
表3に示す。
【0046】実施例4 ゼラチン(関東化学製試薬)の10%水溶液(NaOH
でpH=9.5に調整)、表3に示すN−ビニルホルム
アミドと酢酸ビニルの共重合体をけん化して得た一級ア
ミノ基変性PVAの10%水溶液および水分散性イソシ
アネート(コロネートC−3053、日本ポリウレタン
工業製)の10%水溶液をそれぞれ調整し、表3に示す
割合で混合し、室温で流延して厚み40μのフィルムを
得た。得たフィルムの相分離の有無、強靱性および耐水
性を実施例1の場合と同様にして評価した。その結果を
表3に示す。
【0047】比較例5および6 実施例3および実施例4において用いた変性PVAに代
えて、表3に示したポリビニルアルコールを用いたこと
以外は、実施例3および実施例4と同様にして試験を行
った。その結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表1〜3から明らかなように、アミノ基変
性PVA、水溶性蛋白質および架橋剤からなるフィルム
は、比較例に比べ、相溶性、強靱性および耐水性が同時
に向上していることが分かる。
【0050】
【発明の効果】本発明の高分子組成物は、PVA系重合
体、水溶性蛋白質および架橋剤との相溶性が良好であ
り、強靱かつ耐水性に優れるフィルムが得られることか
ら、感光性材料として好適に利用できるほか、紙加工剤
としても利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08F 216/06 224:00) (C08F 216/06 226:00)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基を有するビニルアルコール系重
    合体(A)、水溶性蛋白質(B)および架橋剤(C)か
    らなる高分子組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ基を有するビニルアルコール系重
    合体(A)がフェニル基に結合したアミノ基を有するビ
    ニルアルコール系重合体である請求項1記載の高分子組
    成物。
  3. 【請求項3】 アミノ基を有するビニルアルコール系重
    合体(A)が下記の化1または化2で表される構造単位
    を有するビニルアルコール系重合体である請求項2記載
    の高分子組成物。 【化1】 【化2】 (ここで、R1,R2,R3,R4およびR5は水素原子ま
    たは炭素数8以下の炭化水素基を表し、Aは2価の炭化
    水素基を表し、Sは硫黄原子を表し、Xはフェニル基に
    結合したアミノ基を含有する1価の基を表す。)
  4. 【請求項4】 水溶性蛋白質(B)がゼラチンまたはカ
    ゼインである請求項1〜3のいずれか1項に記載の高分
    子組成物。
  5. 【請求項5】 架橋剤(C)が多価エポキシ化合物、ア
    ルデヒド化合物、多価イソシアネート化合物およびビニ
    ルスルホン酸の中から選ばれる少なくとも一種である請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7004978B2 (en) * 2002-02-19 2006-02-28 Matsumoto Yushi-Seiyaku Co., Ltd. Treatment method for impacting properties of absorbing and releasing moisture to fiber
JP2008174714A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 細胞接着制御用フィルム
JP2013053267A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Kuraray Co Ltd 変性ビニルアルコール系重合体、変性ビニルエステル系重合体、およびそれらの製造方法

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JP2008174714A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 細胞接着制御用フィルム
JP2013053267A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Kuraray Co Ltd 変性ビニルアルコール系重合体、変性ビニルエステル系重合体、およびそれらの製造方法

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