JPH11209338A - スルホンイミドの製造方法 - Google Patents

スルホンイミドの製造方法

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JPH11209338A
JPH11209338A JP10008141A JP814198A JPH11209338A JP H11209338 A JPH11209338 A JP H11209338A JP 10008141 A JP10008141 A JP 10008141A JP 814198 A JP814198 A JP 814198A JP H11209338 A JPH11209338 A JP H11209338A
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JP
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amine
sulfonimide
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JP10008141A
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English (en)
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Hiroaki Sakaguchi
博昭 阪口
Shigenori Sakai
繁則 坂井
Hiroshige Takase
高瀬  浩成
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機合成や電解質等の分野において、ルイス
酸触媒やイオン伝導材として有用な物質であるスルホン
イミドの製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(I)M〔Rf1SO2−N−SO2
Rf2〕n (式中、Rf1及びRf2は、同じかまたは異な
り、炭素原子数1〜12までの直鎖状または分岐状のペ
ルフルオロアルキル基、フルオロアルキル基、フルオロ
アルケニル基、またはフルオロアリル基のいずれかで、
Mは陽イオンを表し、nは該当する陽イオンの価数と同
数の整数を表す)で示されるスルホンイミドの製造法に
おいて、一般式(II)RfSO2Cl(式中、Rfは、一
般式(I)のRf1またはRf2と同様の基を表す)で示さ
れるスルホニルクロリドの1種または2種と無水アンモ
ニアと、一般式(III)(R13N(式中、R1は、炭素
原子数1〜5のアルキル基を表す)で示される第3アミ
ンまたは複素環式アミンと反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I)M
[Rf1SO2−N−SO2Rf2]n で示されるスルホンイ
ミドの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および解決すべき問題点】スルホンイミド
の化合物は、ルイス酸触媒やイオン伝導材として、有機
合成および電解質等の分野において有用な物質である。
【0003】前記、一般式のスルホンイミドは、D.
D.DESMARTEAUら〔INORGANIC C
HEMISTRY VOL.23,No23,3720
〜3723(1984)〕によって提案された合成法で
製造することができる。
【0004】この方法は、反応の工程が多く、ヘキサメ
チルジシラザンのような高価な物質を利用することや収
率が50%程度と小さいことから工業的な製造法ではな
い。また、特表平3−501860号公報では、ペルフ
ルオロアルカンスルホニルフロリドにシラザン金属化合
物、またはシラザン誘導体と金属フッ化物とを反応させ
ることにより合成する方法が開示されているが、この方
法はN源に高価なシラザン誘導体を使用するため安価な
製造法とはいえない。
【0005】本発明の目的とするところは、上記問題点
に鑑み、スルホンイミドを工業的で安価に製造する方法
を提供するものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検
討の結果、第3アミンまたは複素環式アミンを用いるこ
とによりかかる問題点のないスルホンイミドの工業的な
製造法を見いだし、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(II)RfS
2Cl[式中、Rfは、炭素原子数1から12までの直
鎖、分岐状のペルフルオロアルキル基、フルオロアルキ
ル基、フルオロアルケニル基、またはフルオロアリル基
を表す]で示されるスルホニルクロリドと無水アンモニ
ア(NH3)と、一般式(III)(R13N[式中、R
1は、炭素原子数が1から5のアルキル基を表す]で示
される第3アミンまたはピリジン、ピコリン、ジアザビ
シクロウンデセンのような複素環式アミンとを反応させ
る方法、または、一般式(II)RfSO2Clのスルホニ
ルクロリドと一般式(IV)RfSO2NH2[式中、Rf
は、炭素子数1から12までの直鎖、分岐状のペルフル
オロアルキル基、フルオロアルキル基、フルオロアルケ
ニル基、またはフルオロアリル基を表す]で示されるス
ルホンアミドと、一般式(III)(R13Nで示される第
3アミンまたは複素環式アミンとを反応させる方法によ
り、スルホンイミド酸〔H[Rf1SO2−N−SO2
f2]〕[式中、Rf1及びRf2は、一般式(I)と同様の
基を表す]とアミンとの塩を製造する方法に関する。ま
た本発明は、前記の方法で製造されたスルホンイミド酸
とアミンとの塩であるスルホンイミド置換アンモニウム
塩またはスルホンイミド酸と複素環式アミンとの塩と、
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化
物、炭酸塩の中から選ばれる化合物を水溶液で反応させ
ることによってアミンを遊離させ、そのアミンを留出さ
せることにより一般式(I)M[Rf1SO2−N−SO2
Rf2]n[式中、Rf1及びRf2は、同じかまたは異な
り、炭素原子数1から12までの直鎖状または分岐状の
ペルフルオロアルキル基、フルオロアルキル基、フルオ
ロアルケニル基、またはフルオロアリル基のいずれか
で、Mは陽イオンを表し、nは該当する陽イオンの価数
と同数の整数を表す]で示されるスルホンイミドの製造
方法を提供するものである。
【0008】一般式(I)で示されるスルホンイミドを
合成するにあたって、実施態様の1として、スルホンイ
ミド置換アンモニウム塩あるいはスルホンイミド酸と複
素環式アミンとの塩は、一般式(I)で示されるスルホ
ンイミドのRf1とRf2が同じ化合物を製造する場合に
は、1種のスルホニルクロリド、またスルホンイミドの
Rf1とRf2が異なる化合物を製造する場合には、2種の
スルホニルクロリドと、無水アンモニアまたは第3アミ
ンあるいは複素環式アミンを不活性溶媒に導入し反応さ
せることによって製造することができる。
【0009】更に、高収率を得るためには、スルホンイ
ミドのRf1とRf2が同じ化合物である場合は、1種の1
モルのスルホニルクロリドに対し約1モルのアンモニア
と約1モルのアミンを反応させることが必要である。
【0010】反応方法としては、溶媒中で1モルのスル
ホニルクロリドに対し約1モルのアンモニアを加え、そ
の後、約1モルのアミンをゆっくり加えるか、アミンを
溶媒で希釈することにより目的とするイミドのアミン塩
が高収率で得られる。
【0011】無水アンモニアを過剰に加えるとスルホン
アミドが多く生成し、スルホンイミドの収率が低下す
る。アミンは過剰に加えて良い。副生物は、NH4Cl
および塩化水素酸と使用したアミンとの塩が得られる。
以下に第3アミンを使用した場合の反応式を示す。
【0012】2RfSO2Cl +2NH3 +2(R1)3N →(R1)3NH+(R
fSO2)2N- +(R1)3NH+Cl- +NH4Cl この反応は、約−20℃から200℃の温度範囲で可能
であり、それ以下の温度であれば反応速度は著しく遅く
なり、それ以上の温度では使用する化合物、溶媒、生成
物の分解が生じる。最適には10℃から90℃の温度範
囲が好ましい。
【0013】用いる溶媒は、反応物質に対し不活性なも
のであれば特に限定することなく使用できる。例えば、
ハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、塩化エチレン、
ペルフルオロカーボン等)、炭化水素(ベンゼン、ヘプ
タン、シクロヘキサン等)、アセタール(ジオキサン
等)、エーテル(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル等)、ニトリル類(アセトニトリル等)がある。
【0014】これらの混合物にアルカリ金属またはアル
カリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩の中から選ば
れた化合物を水溶液中で反応させることによって対応す
る塩を製造することができる。
【0015】すなわち、アルカリ金属、アルカリ土類金
属のカチオンは混合物のカチオンと置換し、アミンを遊
離させる。その後、そのアミンおよび水を留出させるこ
とにより、そのカチオンと対応するスルホンイミド塩
(M[Rf1SO2−N−SO2Rf2]n )と金属塩化物が
得られる。その混合物にエーテル、アルコール等を加
え、金属塩化物をろ別し、溶媒を留出させることで純度
の高い金属スルホンイミド塩が得られる。例えば、Li
OHを用いた場合の反応式を示す。
【0016】(R1)3NH+(Rf1SO2NSO2Rf2)- + (R1)3NH+Cl
- + 2LiOH →Li+(Rf1SO2NSO2Rf2)- + 2(R1)3N
+ LiCl + 2H2O 本発明で用いるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
水酸化物、酸化物、炭酸塩としては、Li、Na、K、
Mg、Ca、Baなどの水酸化物、酸化物、炭酸塩であ
る。
【0017】また実施態様の2として、スルホンイミド
酸(H[Rf1SO2−N−SO2Rf2])とアミンとの塩
は、一般式(II)のスルホニルクロリド、一般式(IV)
のスルホンアミド、前記のアミンとを不活性な溶媒に導
入し反応させることによって製造できる。
【0018】スルホンアミドは、例えば〔INORGA
NIC CHEMISTRY VOL.23,No2
3,3720〜3723(1984)〕に記載された合
成法で製造することができる。また、RfSO2Clとア
ンモニアとを反応させることで製造することができる。
【0019】スルホニルクロリドとスルホンアミドのR
fは、同じであっても異なってもよい。高収率を得るた
めには、1モルのスルホニルクロリドに対し約1モルの
スルホンアミド、および約2モルのアミンを反応させる
ことが必要である。
【0020】以下に第3アミンを使用した場合の反応式
を示す。 Rf1SO2Cl + Rf2SO2NH2 + 2(R1)3N →(R1)3NH
+(Rf1SO2NSO2Rf2)- + (R1)3NH+Cl- この反応は、溶媒中で1モルのスルホニルクロリドに対
し約1モルのスルホンアミドを混合し、その後、約2モ
ルのアミンをゆっくり滴下させ反応させることが必要で
ある。
【0021】また、この反応は、約−20℃から200
℃の温度範囲で可能であり、それ以下の温度であれば反
応速度は著しく遅くなり、それ以上の温度では使用する
化合物、溶媒、生成物の分解が生じる。最適には10℃
から90℃の温度範囲が好ましい。使用できる溶媒は、
反応物質に対し不活性なものであれば前記と同様のもの
を使用できる。反応終了後、溶媒を留出させ、スルホン
イミド置換アンモニウム塩および塩化水素酸とアミンと
の塩の混合物が得られる。
【0022】次に得られたこれらの混合物とアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩
の中から選ばれる化合物とを水溶液中で反応させ、実施
態様の1に記述した同様の手法により、金属と対応する
純度の高いスルホンイミド塩を製造することができる。
【0023】本発明において使用できるアミンは、一般
式(III)(R1)3N[R1は、炭素原子数が1から5のア
ルキル基を表す]で示される第3アミンまたは複素環式
アミンであるが、特にトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ピリジンは反応系から低温度
で容易に留出できるため好ましい。
【0024】これらの製造法で得られるアミンや金属の
スルホンイミド塩よりスルホンイミド酸(H[Rf1SO
2−N−SO2Rf2])を合成するには、これらの塩を濃
硫酸のような強酸で酸性化し蒸留することにより得るこ
とができる。
【0025】さらにこの酸に適当な金属の水酸化物、酸
化物、炭酸塩、酢酸塩やアンモニア、置換アンモニウム
等を反応させれば、種々のスルホンイミド塩が得られ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明は、かかる実施例に限定されるものではな
い。
【0027】実施例1 硝子フラスコにアセトニトリルを40ml、トリフルオ
ロメタンスルホニルクロリド(CF3SO2Cl)を2
2.1g加え、無水アンモニアを2.23g導入し、反
応温度20℃で撹拌しながらアセトニトリル100ml
で希釈したトリエチルアミン19.9gを1時間かけ滴
下させた。その後3時間撹伴し、反応させた。
【0028】反応生成物溶液からろ過により塩化アンモ
ニウムを除去し、さらにろ液の溶媒を留出させて、ビス
トリフルオロメタンスルホンイミドトリエチルアンモニ
ウム塩[(C253NH+(CF3SO22-]および
塩化トリエチルアンモニウム塩[(C253NH+Cl
-]を得た。
【0029】この混合物と水酸化リチウム(LiOH)
を3.50g含む水溶液とを混合し、85℃で反応させ
た。反応混合物をろ過により未溶解分を除去し、ろ液の
トリエチルアミンおよび水は留出させた。得られた固形
分に、エーテルを加え、未溶解成分を濾別除去しエーテ
ルを留出させて、ビストリフルオロメタンスルホンイミ
ドリチウム[Li(CF3SO22N]を17.1g得
た。
【0030】実施例2 硝子フラスコにアセトニトリルを40ml、トリフルオ
ロメタンスルホニルクロリド(CF3SO2Cl)を2
2.1g加え、無水アンモニアを2.23g導入し、反
応温度20℃で撹拌しながらアセトニトリル100ml
で希釈したトリエチルアミン19.9gを1時間かけ滴
下させた。その後3時間撹伴し、反応させた。
【0031】反応生成物溶液からろ過により塩化アンモ
ニウムを除去し、さらにろ液の溶媒を留出させて、ビス
トリフルオロメタンスルホンイミドトリエチルアンモニ
ウム塩[(C253NH+(CF3SO22-]および
塩化トリエチルアンモニウム塩[(C253NH+Cl
-]を得た。
【0032】この混合物と水酸化カリウム(KOH)を
8.1g含む水溶液とを混合し、85℃で反応させた。
反応混合物をろ過して未溶解分を除去し、ろ液のトリエ
チルアミンおよび水は留出させた。得られた固形分にエ
ーテルを加え、未溶解成分を濾別除去し、エーテルを留
出させて、ビストリフルオロメタンスルホンイミドカリ
ウム[K(CF3SO22N]を18.7g得た。
【0033】実施例3 硝子フラスコにアセトニトリルを70ml、ペルフルオ
ロブタンスルホンクロリド(C49SO2Cl)を4
0.0gを加え、無水アンモニアを2.14g導入し、
反応温度40℃で撹拌しながらアセトニトリル100m
lで希釈したトリエチルアミン20.0gを2時間かけ
滴下させた。その後5時間撹伴し、反応させた。
【0034】反応生成物溶液からろ過により塩化アンモ
ニウムを除去し、さらにろ液の溶媒を蒸留で除去してビ
スペルフルオロブタンスルホンイミドトリエチルアミン
塩[(C253NH+(C49SO22-]および塩
化トリエチルアミン塩[(C253NH+Cl-]を得
た。
【0035】次にこれらの化合物と水酸化リチウム(L
iOH)を3.2g含む水溶液とを混合し85℃で反応
させた後、以下実施例1と同様の手法によりビスペルフ
ルオロブタンスルホンイミドリチウム[Li(C49
22N]を31.3g得た。
【0036】実施例4 硝子フラスコにアセトニトリルを70ml、ペルフルオ
ロブタンスルホンクロリド(C49SO2Cl)を4
0.0gを加え、無水アンモニアを2.35g導入し、
反応温度40℃で撹拌しながらアセトニトリル100m
lで希釈したトリエチルアミン20.0gを2時間かけ
滴下させた。その後5時間撹伴し、反応させた。
【0037】反応生成物溶液をろ過して塩化アンモニウ
ムを除去し、さらにろ液の溶媒を蒸留で除去してビスペ
ルフルオロブタンスルホンイミドトリエチルアミン塩
[(C 253NH+(C49SO22-]および塩化
トリエチルアミン塩[(C253NH+Cl-]を得
た。
【0038】次にこれらの化合物と水酸化カリウム(K
OH)を7.74g含む水溶液とを混合し、85℃で反
応させた後、以下実施例1と同様の手法によりビスペル
フルオロブタンスルホンイミドカリウム[K(C49
22N]を36.1g得た。
【0039】実施例5 硝子フラスコにアセトニトリルを50ml、トリフルオ
ロメタンスルホンアミド(CF3SO2NH2)を20.
0g、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(CF3
SO2Cl)を22.6導入した。その後撹拌しながら
20℃の温度でアセトニトリル200mlで希釈したト
リエチルアミン40.0gを2時間かけ滴下させた。そ
の後3時間撹伴し、反応させた。
【0040】さらに溶媒を蒸留で除去してビストリフル
オロメタンスルホンイミドトリエチルアンモニウム塩
[(C253NH+(CF3SO22-]および塩化ト
リエチルアンモニウム塩[(C253NH+Cl-]を
得た。
【0041】次にこれらの化合物と水酸化リチウム(L
iOH)を6.80g含む水溶液とを混合し、85℃で
反応させた。以下実施例1と同様の手法を用いてビスト
リフルオロメタンスルホンイミドリチウム[Li(CF
3SO22N]を36.5g得た。
【0042】実施例6 硝子フラスコにアセトニトリル80ml、ペルフルオロ
ブタンスルホンアミド(C49SO2NH2)を40.0
g、トリフルオロメタンスルホンアミド(CF 3SO2
l)を22.5g加え、その後撹拌しながら40℃の温
度でアセトニトリル200mlで希釈したトリエチルア
ミン40.0gを2時間かけ滴下させた。その後、5時
間反応させた。
【0043】さらに溶媒を蒸留で除去してペルフルオロ
ブタンスルホントリフルオロメタンスルホンイミドトリ
エチルアミン塩[(C253NH+(CF3SO2NSO
249-]および塩化トリエチルアンモニウム塩
[(C253NH+Cl-]を得た。
【0044】次にこれらの化合物と水酸化リチウム(L
iOH)を6.74g含む水溶液とを混合した。以下実
施例1と同様の手法を用いてペルフルオロブタンスルホ
ントリフルオロメタンスルホンイミドリチウム[Li
(CF3SO2NSO249)]を52.3g得た。
【0045】実施例7 硝子フラスコにアセトニトリル80ml、ペルフルオロ
ブタンスルホンアミド(C49SO2NH2)を40g、
トリフルオロメタンスルホニルクロリド(CF 3SO2
l)を22.5g加え、撹拌しながら40℃の温度でア
セトニトリル200mlで希釈したトリエチルアミン4
0.0gを2時間かけ滴下させた。その後、5時間反応
させた。
【0046】溶媒を蒸留で除去してペルフルオロブタン
スルホントリフルオロメタンスルホンイミドトリエチル
アミン塩[(C253NH+(CF3SO2NSO24
9-]および塩化トリエチルアンモニウム塩[(C
253NH+Cl-]を得た。
【0047】次にこれらの化合物と水酸化カリウム(K
OH)を15.7g含む水溶液とを混合し、85℃で反
応させた。以下実施例1と同様の手法を用いてペルフル
オロブタンスルホントリフルオロメタンスルホンイミド
カリウム[K(CF3SO2NSO249)]を57.
7g得た。
【0048】実施例8 硝子フラスコにアセトニトリル80ml、ペルフルオロ
ブタンスルホンクロリド(C49SO2Cl)を40.
0g、トリフルオロメタンスルホニルアミド(CF3
2NH2)を18.7g加え、撹拌しながら50℃の温
度でアセトニトリル200mlで希釈したトリエチルア
ミン38.0gを2時間かけ滴下させた。その後、5時
間反応させた。
【0049】溶媒は蒸留で除去してペルフルオロブタン
スルホントリフルオロメタンスルホンイミド塩[(C2
53NH+(CF3SO2NSO249-]および塩
化トリエチルアンモニウム塩[(C253NH+
-]を得た。
【0050】次にこれらの化合物と水酸化カリウム(K
OH)を14.7g含む水溶液とを混合し、85℃で反
応させた。以下実施例1と同様の手法を用いてペルフル
オロブタンスルホントリフルオロメタンスルホンイミド
カリウム[K(CF3SO2NSO249)]を51.
3g得た。
【0051】実施例9 硝子フラスコにアセトニトリル80ml、ペルフルオロ
オクタンスルホンアミド(C817SO2NH2)を4
0.0g、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(C
3SO2Cl)を13.5g加え、撹拌しながら50℃
の温度でアセトニトリル100mlで希釈したピリジン
18.0gを3時間かけ滴下させた。その後、50℃で
7時間反応させた。
【0052】その後溶媒を蒸留で除去してペルフルオロ
オクタンスルホントリフルオロメタンスルホンイミドピ
リジウム塩[C55NH+(CF3SO2NSO2
817-]および塩化ピリジウム塩[C55NH+
-]を得た。
【0053】次にこれらの化合物と水酸化リチウム(L
iOH )を4.1g含む水溶液とを混合した。その後
反応混合物を実施例1と同様の手法を用いて、ペルフル
オロオクタンスルホントリフルオロメタンスルホンイミ
ドリチウム[Li(CF3SO2NSO2817)]を4
3.4g得た。
【0054】実施例10 硝子フラスコにアセトニトリル80ml、ペンタフルオ
ロベンゼンスルホンアミド(C65SO2NH2)を4
0.0g、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(C
3SO2Cl)を27.3g加え、撹拌しながら40℃
の温度でピリジン38.4gをアセトニトリル200m
lで希釈した液を2時間かけ滴下させた。その後、50
℃で7時間反応させた。
【0055】その後溶媒を蒸留で除去して、ペンタフル
オロベンゼンスルホントリフルオロメタンスルホンイミ
ドピリジウム塩[C55NH+(CF3SO2NSO26
5 -]および塩化ピリジウム塩[C55NH+Cl-
を得た。
【0056】次にこれらの化合物と水酸化リチウム(L
iOH)を8.1g含む水溶液とを混合した。その後反
応混合物を実施例1と同様の手法を用いて、ペンタフル
オロベンゼンスルホントリフルオロメタンスルホンイミ
ドリチウム[Li(CF3SO2NSO265)]を5
1.1g得た。
【0057】実施例11 硝子フラスコにアセトニトリルを50ml、トリフルオ
ロメタンスルホンアミド(CF3SO2NH2)を20.
0g、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(CF3
SO2Cl)を22.6g導入した。その後撹拌しなが
ら20℃の温度でアセトニトリル200mlで希釈した
トリエチルアミンを40.0gを2時間かけ滴下させ
た。その後3時間撹伴した。さらに溶媒を蒸留で除去し
てビストリフルオロメタンスルホンイミドトリエチルア
ンモニウム塩[(C253NH+(CF3SO22-
および塩化トリエチルアンモニウム塩[(C253
+Cl-]を得た。
【0058】次にこれらの化合物と水酸化カルシウム
(Ca(OH)2)を10.4g含む水溶液とを混合
し、85℃で反応させた。以下実施例1と同様の手法を
用いてビストリフルオロメタンスルホンイミドカルシウ
ム[Ca((CF3SO22N)2]を34.2g得た。
【0059】以上の実施例1〜11で得られたアミン塩
あるいはピリジウム塩は核磁気共鳴により同定した。
【0060】
【発明の効果】本発明の方法により、有機合成や電解質
として有用なスルホンイミド化合物を容易に高収率で製
造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07F 3/04 C07F 3/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) M[Rf1SO2−N−SO2Rf2]n (I) [式中、Rf1及びRf2は、同じかまたは異なり、炭素原
    子数1から12までの直鎖状または分岐状のペルフルオ
    ロアルキル基、フルオロアルキル基、フルオロアルケニ
    ル基、またはフルオロアリル基のいずれかで、Mはアル
    カリ金属イオンまたはアルカリ土類金属イオンを表し、
    nは該当する金属イオンの価数と同数の整数を表す]で
    示されるスルホンイミドの製造法における中間体の製造
    方法において、 一般式(II) RfSO2Cl (II) [式中、Rfは、一般式(I)のRf1またはRf2と同様
    の基を表す]で示されるスルホニルクロリドと無水アン
    モニアと、 一般式(III) (R13N (III) [式中、R1は、炭素原子数が1から5のアルキル基を
    表す]で示される第3アミンまたは複素環式アミンとを
    反応させることを特徴とするスルホンイミド酸とアミン
    との塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(I) M[Rf1SO2−N−SO2Rf2]n (I) [式中、Rf1及びRf2は、同じかまたは異なり、炭素原
    子数1から12までの直鎖状または分岐状のペルフルオ
    ロアルキル基、フルオロアルキル基、フルオロアルケニ
    ル基、またはフルオロアリル基のいずれかで、Mはアル
    カリ金属イオンまたはアルカリ土類金属イオンを表し、
    nは該当する金属イオンの価数と同数の整数を表す]で
    示されるスルホンイミドの製造法における中間体の製造
    方法において、 一般式(II) RfSO2Cl (II) [式中、Rfは、一般式(I)のRf1またはRf2と同様
    の基を表す]で示されるスルホニルクロリドと、 一般式(IV) RfSO2NH2 (IV) [式中、Rfは、一般式(I)のRf1またはRf2と同様
    の基を表す]で示されるスルホンアミドと、 一般式(III) (R13N (III) [式中、R1は、炭素原子数が1から5のアルキル基を
    表す]で示される第3アミンまたは複素環式アミンとを
    反応させることを特徴とするスルホンイミド酸とアミン
    との塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の方法で製
    造されたスルホンイミド酸とアミンとの塩であるスルホ
    ンイミド置換アンモニウム塩またはスルホンイミド酸と
    複素環式アミンとの塩と、アルカリ金属またはアルカリ
    土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩の中から選ばれる
    化合物を水溶液中で反応させ、アミンを遊離させた後、
    そのアミンを留出させることを特徴とする一般式(I)
    で示されるスルホンイミドの製造方法。
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