JP2003515584A - スルホニルフルオリドからのイミドの製造方法 - Google Patents

スルホニルフルオリドからのイミドの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明はスルホニルフルオリド基を有する化合物からのイミド(I)および(II)を製造する方法を開示する。このように製造されるイミドは、種々の触媒および電気化学の用途に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、スルホニルフルオリド官能基を有する化合物からイミドを製造する
方法に関する。このように製造されたイミドは種々の触媒及び電気化学の用途に
有用である。
【0002】 (背景の技術) スルホニルフルオリド官能基を有する化合物は技術的によく知られている。特
にフルオロスルホニルフルオリド基を有するビニルエーテル及びオレフィンは、
テトラフルオロエチレン、エチレン、フッ化ビニリデン及び他のオレフィン性及
びフルオロオレフィン性モノマ−と共重合させて、加水分解時に非常に有用なイ
オノマ−へ転化できるポリマ−生成用モノマ−として特に有用であることが分か
っている。このように製造されるイオノマ−の重要な用途分野の1つはリチウム
バッテリ−の分野である。参照、例えばコンノリ−(Connolly)らの米
国特許第3282875号及び共通に譲渡された米国特許願第09/02324
4号及び第09/061132号。
【0003】 更にスルホニルフルオリド官能基を有する化合物からイミドを製造することも
公知であり、特にフッ素化有機スルホニルイミドは技術的に知られている。例え
ばデスマ−トウ(DesMarteau)の米国特許第5463005号は、式
【0004】
【化3】
【0005】 [式中、X=CHまたはN、Z=H、K、Na、または第IもしくはII族の金 属、R=フルオロカ−ボンエ−テル及び/またはスルホニル基及び/または パ−フルオロ非オキシ酸基を含む1つまたはそれ以上のフルオロカ−ボン基 、Y=パ−フルオロアルキルまたはF、及びm=0または1] の置換パ−フルオロオレフィンを開示している。
【0006】 クレムソン(Clemson)大学のシュエ(Xue)の学位論文(1996
年)は、アセトニトリル中Na2 CO3 の存在下におけるCF2=CF−OCF2 CF2SO2ClのCF3SO2NHNaとの反応によるモノマ− CF2=CF−OCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3 の合成を開示している。しかしながらシュエの方法は、最初に二重結合を保護し
ないとスルホニルフルオリド種には適用できない。
【0007】 更にシュエは、CF3SO2NHNaとNaHをTHF中で一緒にし、室温で4
時間反応させることによって作られるCF3 SO2 NNa2 も開示している。本
発明者は、シュエの製造法がCF3SO2NHNaからCF3SO2NNa2 への転
化率が10%以下であることを決定した。その上分離法も、CF3SO2NNa2
をより高い収率で得る方策も示されていない。即ちCF3 SO2 NNa2 を非常
に純粋な状態で製造する手段は示されていない。シュエはCF3 SO2 NNa2
が式
【0008】
【化4】
【0009】 の環式スルホンとの反応で、ビニルエ−テルモノマ−CF2 =CF−OCF2
2 SO2 N(Na)SO2 CF3 を生成することを示唆している。またシュエ
は、CF2 =CF−OCF2 CF2 SO2 FとCF3 SO2 NHNaの反応が有
用でない複雑な生成物混合物を与えることも開示している。シュエはCF3 SO 2 NNa2 がスルホニルフルオリド含有化合物をイミドへ転化するのに有効であ
ることを示唆していない。
【0010】 メウスデルファ−(Meussdoerffer)ら、ケミカ−・ツァイツン
グ(Chemikee Zeitung)、96(10)、582−583(1
972)は、Rがパ−フルオロアルキルであるRSO2 NH2 の合成法を開示し
ている。
【0011】 フェイリング(Feiring)らのWO第9945048(A1)号は、ス
ルホニルフルオリド基を含むフッ素化ビニルエーテルモノマ−を、最初に二重結
合を保護し、次いでスルホニルフルオリドをイミドに転化することによりイミド
化する方法を提供している。
【0012】 ア−マンド(Armand)らのEPO第0850920A2号は、芳香族環
を含むスルホニルフルオリド及びクロリド種をイミド化する方法を開示している
【0013】 (発明の概略) 本発明は、液体分散液または溶液中において、 式 (R2SO2NMb3-bM´c (III) [式中、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但 しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ以上のエーテ ル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式アルキル基で あり、M´はアルカリ土類金属であり、b=1または2、c=0または1、 Mはbが1の場合アルカリ土類またはbが2でc=0の場合アルカリ金属で あり、そしてMはb=1でc=1の時アルカリ金属であり、なおb=2の時 cは1に等しくない] で表される二金属スルホニルアミド塩を含んでなる組成物を、 式 R1(SO2F)m (IV) [式中、m=1または2、但しm=1の時R1 は随時1つもしくはそれ以上の エーテル酸素、または第三級アミノで置換された炭素数1−12のパ−フル オロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカ ルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12の、随時1つもし くはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化飽和ま たは不飽和ヒドロカルベニル基である] で表される非ポリマ−のスルホニルフルオリド組成物と、または式 −[CZ2CZ(R3(SO2F)]− (V) [式中、R3 はオキシアルケニルまたはフルオロオキシアルケニルを含むフッ 素化または非フッ素化アルケニルからなる群から選択される2価の基であり 、そして各Zは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一である必要がない ] で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のスルホニルフルオリド組成物と
接触させ、これらを反応せしめて、式
【0014】
【化5】
【0015】 [式中、y=1または2、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカリ 土類金属であり、m=1または2、但しm=1の時R1 は炭素数1−12の 、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素、または第三級アミノで置換さ れたパ−フルオロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和または不 飽和ヒドロカルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12の、 随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フ ッ素化飽和または不飽和ヒドロカルベニル基であり、なおy=2及びm=2 の時Mはアルカリ及びアルカリ土類金属の組合わせを表してよい] で表される非ポリマ−のイミド組成物、または択一的に式
【0016】
【化6】
【0017】 [式中、y=1または2、R3 はオキシアルケニルまたはフルオロオキシアル ケニルを含むフッ素化または非フッ素化アルケニルからなる群から選択され る2価の基であり、そしてZは独立に水素またはハロゲンでありここでZは 同一である必要がなく、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXC F2−であり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたは それ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または 環式アルキル基であり、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカリ 土類金属である] で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のイミド組成物を生成させる、こ
とを含んでなる方法を提供する。
【0018】 本明細書で使用するような「反応」とは、反応混合物中の少なくとも2つの成
分を反応させるまたは反応させて少なくとも1つの生成物を生成させることを意
味する。「反応」は随時撹拌及び/または加熱もしくは冷却を含んでいてよい。
【0019】 (詳細な記述) 本発明の方法は、容易に且ついろいろな手段でイオン交換して超酸触媒、電解
質、及び電解用に有用なイオノマ−を与えることのできる非常に広範なイミドを
提供する簡単な方法を提供する。
【0020】 本発明の実施において、イミド化に先立ってオレフィンまたはビニルエーテル
の二重結合を最初に保護する必要はない。イミド化は二重結合を攻撃することな
く進行しよう。
【0021】 ドイル(Doyle)らのWO第9941292(A1)号に記述されている
ようなフッ素化ビニリデンのモノマ−単位及びスルホニルフルオリド官能基を有
するペンダント基を含んでなるモノマ−単位、特にパ−フルオロビニルエ−テル
パ−フルオロアルコキシスルホニルフルオリドを含んでなるポリマ−のイミド化
も同様に有用である。スルホニルフルオリドをイミドへ転化するための技術的方
法は、WO第9941292(A1)号のコポリマ−及びフッ素化ビニリデンの
モノマ−単位を含む他の具体例に対しては、フッ素化ビニリデン残基が塩基に不
安定であるために適用することができない。この技術的方法の適用は、フッ素化
ビニリデン含有ポリマ−のポリマ−主鎖をひどく且つ許容できないほど劣化させ
る。本発明の方法は、フッ素化ビニリデン含有ポリマ−におけるスルホニルフル
オリドのイミドへの転化を、ポリマ−主鎖の劣化なしに進行させる。
【0022】 本発明において、「ヒドロカルビル」は、炭素と水素からなる1価の基を意味
するために使用される。「ヒドロカルビル」には、アルキル、シクロアルキル、
アリ−ル、アリ−ルアルキルなどが含まれる。同様に「ヒドロカルベニル」は炭
素と水素からなる2価の基を意味するために使用される。本明細書で用いるよう
なヒドロカルビル及びヒドロカルベニルの両方は、1つまたはそれ以上の不飽和
炭素−炭素結合、1つまたはそれ以上のエーテル酸素を含んでいてよく、また一
部または完全にフッ素化されていてもよい。本質的にいずれのヒドロカルビルま
たはヒドロカルベニル基も、パ−フルオロオレフィン官能基を含む基が本発明の
実施に適当でないことを除いて、本発明の実施に対して適当である。しかしなが
らパ−フルオロビニルエ−テル官能基は好適である。即ち、官能基CF2 =CF
−CF2 −は適当でないが、官能基CF2 =CF−O−は適当であるばかりか好
適でもある。
【0023】 本発明のある観点において、式(R2SO2NMb3-bM´c(III)を有する二
金属スルホニルアミド塩は、スルホニルフルオリド官能基を有する広範な化合物
からイミドを製造するために、それがポリマ−及び非ポリマ−種に関係なく非常
に有効な試剤であることが発見された。本発明の方法に適当な二金属スルホニル
アミド塩において、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2−で
あり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ以上のエ
ーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式アルキル基で
あり、M´はアルカリ土類金属であり、b=1または2、c=0または1、Mは
bが1の場合アルカリ土類またはbが2でc=0の場合アルカリ金属であり、そ
してMはb=1でc=1の時アルカリ金属であり、なおb=2の時cは1に等し
くない。
【0024】 好ましくはR2 は炭素数1−4のフルオロアルキルであり、最も好ましくはR 2 はCF3 である。好ましくはMはアルカリ金属、最も好ましくはナトリウムで
あり、そしてb=2である。
【0025】 ある具体例では、液体分散液または溶液中において式R1 (SO2F)m で表
される非ポリマ−スルホニルフルオリド組成物を、二金属スルホニルアミド(II
I)と接触させて反応混合物を生成させる。この時m=1または2であり、但し
m=1の時R1 は炭素数1−12の、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素
、または第三級アミノで置換されたパ−フルオロオレフィンを除くフッ素化また
は非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカルビル基であり、或いはm=2の時R1
は炭素数1−12の、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフ
ッ素化または非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカルベニル基である。更に好ま
しくはm=1で、R1 が式 CF2=CF−O−[CF2CF(R4)−Ozn−CF2CF2− [式中、R4 はFまたは炭素数1−4のパ−フルオロアルキルであり、z=0
は1、及びa=0〜3] で表されるパ−フルオロビニルエ−テルである。最も好ましくはm=1、R4
トリフルオロメチル、z=1及びn=0または1である。
【0026】 1つの具体例において、本発明の方法は、良好な撹拌を保証するのに十分過剰
量の液体R1 (SO2F)m を用いるならば、不活性な液体希釈剤の不在下に行
ってもよい。しかしながら不活性な希釈剤の不在下においては、反応は不均一に
進行することがあり、急激な分解に至る可能性がある。それゆえに本発明の方法
を不活性な液体希釈剤の存在下に行うことは好適である。本発明の方法に対する
不活性な液体希釈剤として使用するには、多くの中性有機液体が適当である。そ
の必要条件は、その液体性と不活性以外は厳密でない。モノマ−を溶解するが、
NaF副生物を溶解しない溶媒を使用して、それが容易に濾別できることは好適
である。好適な液体はTHFを含むエーテル、ニトリル、DMSO、アミド、お
よびスルホランである。エーテルはより好適で、THFは最も好適である。
【0027】 本反応は不活性な液体希釈剤の凍結点と沸点の間の温度で行うことができる。
室温は本発明の好適な具体例において満足できることが発見された。室温から8
0℃の温度は適当であり、室温から60℃の温度はより適当である。
【0028】 反応混合物は、好ましくは技術的に通常使用される手段に従って撹拌しまたは
さもなければかき混ぜる。
【0029】 本発明の方法の第1の好適な具体例において、その生成物は最も好ましくは式 CF2=CFO−[CF2CF(CF3)−O]n−CF2CF2SO2N(N
a)SO2CF3 (VIII) [式中、n=1] で表せる。−SO2 F基の転化が二重結合の保護を必要としないで行えることは
本発明の特に驚くべき観点である。このように生成する生成物(VIII)は、有利
にはフッ素化オレフィン、非フッ素化オレフィン、フッ素化ビニルエーテル、非
フッ素化ビニルエーテル、およびこれらの組合わせとのコモノマ−として使用し
うる。好適なコモノマ−は、エチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオ
ロプロピレン、パ−フルオロアルキルビニルエ−テル、フッ素化ビニリデン、お
よびフッ素化ビニルを含む。モノマ−(VIII)の種々のコモノマ−との共重合は
、例えば上述のデスマ−トウまたは上述のフェイリングの教示に従って行うこと
ができ、或いは更に大まかには上述のコンノリ−の方法で行うことができる。こ
のようにして生成したイオノマ−は種々の電気化学的用途に有用である。
【0030】 特に有用な1つの分野はリチウム電池である。この目的のためには、生成物モ
ノマ−(VIII)は、モノマ−(VIII)をTHF中LiClの希釈溶液と接触させ
ることにより、リチウム形にイオン交換し、次いで上に示した重合を行ってもよ
い。別に先ず重合を行い、次いでTHF中LiClでイオン交換してもよい。別
の具体例では、本発明の好適なナトリウムイミドを水性酸と反応させて酸とし、
次いで水性リチウム塩で処理してリチウムイオン組成物を生成させてもよい。
【0031】 更なる具体例においては、スルホニルフルオリドポリマ−組成物を、液体分散
液または溶液中において二金属スルホニルアミド塩(III)と接触させて反応混
合物を形成せしめる。このポリマ−は、式 −[CZ2CZ(R3(SO2F)]− (V) [式中、R3 はオキシアルケニルまたはフルオロオキシアルケニルを含むフッ 素化または非フッ素化アルケニルからなる群から選択される2価の基であり 、そして各Zは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一である必要がない ] で表されるモノマ−単位を含んでなる。好ましくはR3 はオキシアルケニルであ
る。第2の好適な具体例では、(V)は式
【0032】
【化7】
【0033】 [式中、R4 はFまたは炭素数1−4のパ−フルオロアルキルであり、z=0 または1、及びa=0〜3] で表される。最も好ましくはR4 はトリフルオロメチル、z=1,およびa=0
または1である。
【0034】 モノマ−単位(IX)を含んでなるポリマ−は、該モノマ−単位(IX)を50モ
ル%まで含んでいてもよい。それと一緒に導入されるコモノマ−は、技術的に知
られているエチレン、フッ素化ビニリデン(VF2)、フッ素化ビニル、および
これらの組合わせ物を含む多くのオレフィン性不飽和種に由来して、タ−ポリマ
−を生成させてもよい。更なるタ−モノマ−はテトラフルオロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、パ−フルオロアルキルビニルエ−テル、および技術的に公
知の他のエチレン性不飽和種を含む。
【0035】 コモノマ−単位(IX)を50モル%まで、最も好ましくは20モル%まで、お
よびVF2 に由来するコモノマ−単位、最も好ましくはVF2 に由来するモノマ
−単位を少なくとも50モル%含んでなるコポリマ−は本発明の実施に対して特
に好適である。VF2 に由来する単位を少なくとも50モル%有する(IX)のコ
ポリマ−を本発明の方法にしたがって成功裏に反応させることにより対応するイ
ミドにしうることは、本発明の驚くべき観点である。VF2 含有ポリマ−はがよ
く知られているように塩基に不安定であるから、スルホニルフルオリドからイミ
ドを生成させる技術的方法は、その技術のイミド化剤がポリマ−の主鎖を攻撃し
て過度な劣化をもたらすがゆえに、痕跡量以上のVF2 に由来するモノマ−単位
を有するポリマ−には適用できない。
【0036】 本発明の実施に適当なポリマ−の分子量は特に制限がない。オリゴマ−ポリマ
−はそれ自体室温またはその付近で液体であれば、工程の液体分散媒体として働
きうる。しかしながら、不活性な溶媒、好ましくはポリマ−に対する溶媒を使用
することが一般的に好適である。ポリマ−の分子量が増大するにつれて、溶解度
および溶液粘度はますます困難な問題を呈し、均一な反応を困難ならしめる。V
2 およびコモノマ−(IX)の好適なコポリマ−は、VF2 含有ポリマ−の非フ
ッ素化溶媒への溶解度が他のフルオロポリマ−より比較的高いがゆえに、本発明
の実施に対して特に適当である。
【0037】 本発明の方法におけるスルホニルフルオリドポリマ−組成物に対する溶媒とし
て使用するには、多くの中性有機液体が適当である。上述したようにポリマ−反
応物の溶解度は溶媒を限定する因子である。好適な溶媒はTHFを含むエーテル
、ニトリル、DMSO、アミド、およびスルホランである。エーテルはより好適
で、THFは最も好適である。高分子量と関連した溶解度の制限があるために、
低分子量のポリマ−は好適である。
【0038】 適当で好適な反応温度は前述した非ポリマ−反応物の場合と同様である。
【0039】 本明細書の目的に対して、本発明の方法で製造されるポリマ−は式
【0040】
【化8】
【0041】 [式中、y=1または2、R3 はオキシアルケニルまたはフルオロオキシアル ケニルを含むフッ素化または非フッ素化アルケニルからなる群から選択され る2価の基であり、そして各Zは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一 である必要がなく、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ 以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式 アルキル基であり、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカリ土類 金属である] で表せる。y=2の時Mはアルカリ土類金属である。y=2の固定は、価数2を
有する(II)中のアルカリ土類金属がそれぞれ示される組成の異なる重合体鎖2
つに結合して、金属架橋として役立つことを示す意味がある。また鎖の立体配置
に依存してアルカリ土類金属Mは同一のポリマ−鎖の2つのセグメントに結合し
ていてもよい。
【0042】 本発明の方法は、好ましくはに金属スルホニルアミド塩(III)の精製形を用
いて好適に行われる。上述したシュエは、非常に汚れた(III)を非常に少量で
与える方法だけを教示している。本発明の発明者は、通常の化学分析法によって
、シュエの方法がCF3 SO2 NNa2 を10%以下の転化率で生成させ、反応
生成物の残りのほとんどが未転化の出発物質であることをつき止めた。それには
(III)を純粋な形で製造する方法は示されていない。
【0043】 本発明の方法において、二金属スルホニルアミド塩出発物質(R2SO2NMb
3-bM´c (III)は第1にそれ自体高収率で製造されるべきである。式(III
)において、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、
但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ以上のエーテル
酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式アルキル基であり、
M´はアルカリ土類金属であり、b=1または2、c=0または1、Mはb=1
の場合アルカリ土類またはb=2でc=0の場合アルカリ金属であり、そしてM
はb=1でc=1の時アルカリ金属であり、なおb=2の時cは1に等しくない
【0044】 好ましくはMはアルカリ金属であり、c=0、b=2、およびR2 はパ−フル
オロアルキル基である。最も好ましくはMはナトリウム、R2 はトリフルオロメ
チル基である。
【0045】 本発明者は、驚くべきことに二金属スルホニルアミド塩(III)が、スルホニ
ルアミドまたは式(R2SO2NH)3-aM〃 (VII)を有するその一金属スルホ
ニルアミド塩を、少なくとも1つのアルカリまたはアルカリ土類金属ヒドリドお
よび非プロトン性液体と接触させて、好適には100%までの所望のいずれかの
転化率まで反応せしめる反応混合物を生成させることにより、シュエの方法にお
けるより非常に高純度で、即ち50%以上、好ましくは90%以上、最も好まし
くは95%以上の純度で製造できることを発見した。スルホニルアミドまたはそ
の一金属塩(VII)において、a=1または2、M〃 はa=1の時アルカリ土類
金属、M〃 はa=2の時アルカリ金属または水素、およびR2 はアリ−ル、フ
ルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1
−10の、随時1つまたはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または
非フッ素化線状または環式アルキル基である。ヒドリドに関して、1つより多い
アルカリまたはアルカリ土類ヒドリドの混合物、或いはアルカリおよびアルカリ
土類ヒドリドの混合物であってよい。好適ならば反応は、異なるヒドリドを異な
る時間で反応に供することにより段階的に進行させてもよい。
【0046】 好ましくはR2 はパ−フルオロアルキル、最も好ましくはトリフルオロメチル
であり、またM〃 はナトリウムである。CF3 SO2 NH2 は本発明の方法に
対して好適なCF3 SO2 NNa2 を製造するのに好適な出発物質である。好適
な中性液体はアセトニトリルである。好ましくはCF3 SO2 NNa2 を製造す
る反応は、1つまたは他の出発物質が完全に消費され、反応が停止するまで続け
られる。より好適には、反応が完結した時、いずれかの出発物質が痕跡量でしか
残っていないように化学量論量を調節する。最も好ましくはヒドリドは僅かに化
学量論量以下で添加される。
【0047】 スルホニルアミドおよびその一金属塩(VII)は、二金属スルホニルアミド塩 (III)の製造工程で使用した、但し二金属スルホニルアミド塩(III)自体が
溶解しない中性溶媒に溶解する。この溶解度の差は、反応生成物を反応混合物か
ら分離し、塩が上に定義した式(R2SO2NMb3-bM´c (III)で表される
スルホニルアミド塩を少なくとも50モル%、好ましくは少なくとも90モル%
、最も好ましくは少なくとも95モル%で含んでなる組成物を得るのに利用でき
る。固体を液体から分離するための技術的に公知の簡便法、即ち濾過、遠心分離
、および蒸留を含む方法が使用できる。
【0048】 (III)の合成を完結まで行わせることは好適であるけれど、選択する中性溶
媒に依存してこれは常に実際的ではない。ニ−トなアセトニトリル中において、
室温下に約4時間で100%の転化が達成される。しかしながら、ニ−トなTH
F中では、100%の転化に6日の反応が必要である。後者の場合、反応物が完
全に反応する前に反応混合物を分離することが望ましい。上述した今まで知られ
なかった溶解度の差に基づく分離法は、転化率が低い場合に二金属スルホニルア
ミド塩(III)を高純度で分離するための実際的な方法を提供する。
【0049】 本発明の実施において、二金属スルホニルアミド塩(III)の合成から残った
残存ヒドリドは本発明の方法の効率に対して非常に有害ではないことが発見され
た。厳密ではないけれど、本発明の方法に好適なCF3SO2NNa2は実質的に
NaHで汚れていない。これはその製造中に僅かに化学量論量以下のNaHを使
用し、これによって反応が完全転化率を達成した時NaHが消費されていること
を保証することによって達成される。いずれか過剰の可溶性中間体CF3SO2
HNaは、好ましくは新しい溶媒を用いる洗浄/濾過によって容易に分離される
【0050】 二金属スルホニルアミド塩(III)の合成において、反応混合物の成分はいず
れかの順序で一緒にできるが、最初にスルホニルアミドまたはその一金属塩(II
)を中性液体と混合して溶液を生成させ、次いで溶液が生成した後ヒドリドを添
加すことが好適であることが発見された。ヒドリドの中性溶媒との最初の混合は
予期する転化率よりも貧弱で遅い反応をもたらす。
【0051】 二金属スルホニルアミド塩(III)を製造するのに適当な温度は、選択した中
性液体の融点と沸点の間にあろう。本発明の実施においては、本発明の方法を室
温で行うことで満足できることが発見された。しかしながら、いくらか高温はよ
り速い反応をもたらす。本発明の最も好適な具体例において、アセトニトリルは
0〜80℃、好ましくは室温−80℃、最も好ましくは室温−60℃の温度にお
ける溶媒として使用される。
【0052】 二金属スルホニルアミド塩(III)を製造するのに適当な中性溶媒は、実質的
に水を含むべきでない。水は反応を悪い方向に進ませ、例えばCF3SO2NHN
aおよびNaOHを生成し、アミドの代わりにスルホネ−トを製造する経路を提
供する。好適な具体例において、含水量が約500ppm以下またはそれに等し
いアセトニトリルを用いることが満足できることが発見された。含水量が約50
ppm以下またはそれに等しいことはより好適である。アセトニトリルは全く吸
湿性であり、大気からの水の汚れを避けるために取扱いに注意すべきである。
【0053】 二金属スルホニルアミド塩(III)を製造するのに好適な中性溶媒はアセトニ
トリルを含んでなる。アセトニトリルは他の中性溶媒よりかなりの程度に転化を
促進することが分かった。ニ−トなアセトニトリル中で、本質的に定量的な転化
率は約4時間で達成される。上述したシュエの教示するTHF中5%程度の少量
のアセトニトリルでは、本質的に定量的な転化には約25時間かかる。これらの
結果はシュエの教示する条件下で必要とされる6日間と全く対比される。
【0054】 多くの中性溶媒は十分な時間にわたって高転化率をもたらすが、溶媒の選択は
転化速度に恐ろしく影響することが発見された。アセトニトリルは非常に好適で
ある。他の脂肪族および芳香族ニトリルは、適当であるけれど、シュエの使用し
たTHFよりも特に良好であるように見えない。しかしこれはTHFの代替物と
して使用してもよい。適当なニトリルは、高級アルキルニトリル、ジニトリル、
例えばアジポニトリル、ベンゾニトリル、などを含む。他の適当な溶媒はエーテ
ル、DMF、DMSO、DMAC、およびアミドを含む。適当な溶媒の組合わせ
も適当である。
【0055】 上述した方法のいずれか、即ち単独または組合わせは、シュエの例とは劇的に
異なって、スルホニルアミド塩(III)を非常に純粋な形で与える。本明細書に
記述する方法で容易に達成される純度が純度95%以上の高純度形(R2SO2
b3-bM´c (III)は、純度が(III)の純度に直接依存する純粋なイミド(
I)または(II)を高収率で製造する本発明の方法に使用するのに適当である。
本明細書に記述する製造法のいずれもが(III)を95以上の純度で与えうる。
【0056】 二金属スルホニルアミド塩(III)を露呈する雰囲気も実質的に無水であるべ
きである。約25ppmの水蒸気濃度は非常に適当であることが分かった。これ
より高濃度の水蒸気も許容できるが、雰囲気の水蒸気含量が高ければ高いほど、
続く反応での汚染の程度は大きくなるということを理解すべきである。概して、
いずれの場合にも水が少なければ良好である。
【0057】 本明細書で使用するような「不活性な雰囲気」とは、約50ppm以下の水蒸
気濃度を有する無水の雰囲気に関するものである。これは非酸化雰囲気を暗示す
るものではない。即ち反応は乾燥空気並びに乾燥窒素または他の非化学的活性気
体中で達成しうる。しかしながら乾燥窒素は好適である。
【0058】 二金属スルホニルアミド塩(III)の好適な製造法においては、CF3SO2
2 を窒素のような不活性な雰囲気下にアセトニトリル中5〜10重量%の範囲
の濃度で溶解する。より高い濃度において、不溶性のCF3SO2NNa2 生成物
が生成し始めるにつれて、分散液を形成維持するのはより困難となる。それゆえ
に約10重量%より高濃度において、簡単な撹拌以外の撹拌法、例えば超音波撹
拌或いはミクロフル−ディックス社(Microfluidics,Inc.,
Newton,MA)製のミクロフル−ダイザ−TMを用いて達成されるようなミ
クロ流動か好適である。
【0059】 不活性な雰囲気を維持している間、反応が約4時間で完結するまで、NaHを
連続撹拌しつつ添加する。技術的に公知の簡便法で決定される水素ガス発生速度
は、反応の効果的指数であることが分かった。水素ガス流の停止は反応の完結の
信号である。
【0060】 NaHの添加量は、実施者に特別な必要条件および意図に依存する。NaHの
、化学量論量より僅かな過剰量の添加は、CF3SO2NH2 またはCF3SO2
HNaのCF3SO2NNa2 への完全な転化を保証する。しかしながら、これは
このように製造されたCF3SO2NNa2 を、分離するのが困難である不溶性の
NaHで汚れた状態にする。しかし残存NaHは本発明においてかつその生成物
に対して非常に不活性であることが発見された。一方目的が最も純粋な可能なC
3SO2NNa2 を達成することであるならば、化学量論量より僅かに少ないN
aHを用いてNaHが完全に消費されることを保証してもよい。不足量のNaH
の使用は、CF3SO2NH2 またはCF3SO2NHNaのCF3SO2NNa2
の完全に満たない転化をもたらすであろう。可溶性の残存中間体CF3SO2NH
Naは不溶性のCF3SO2NNa2 から容易に洗い除ける。
【0061】 二金属スルホニルアミド塩(III)は真空下、昇温度で乾燥できるが、使用者
は材料の自発的および激しい分解の可能性を気にしなければならない。この物質
を完全な乾燥状態で決して取り扱わないことを強く推奨する。物質を常時湿らせ
ておくことを強く推奨する。小さい組成物CF3SO2NNa2 はC49SO2
Na2 のようなより分子量の高い組成物よりも安定でないようにみえる。適当な
温度は特別な組成物に依存する。好適なCF3SO2NNa2 は好ましくは80℃
より高くない、最も好ましくは65℃より高くない温度で乾燥すべきである。好
適なCF3SO2NNa2 を含む本発明の組成物のあるものは、分解閾値まで加熱
した時活発に分解することがみられたが、ある場合には好適なCF3SO2NNa 2 は室温において自発的分解を受けることも見出された。本化合物は、湿気に敏
感であり、無水条件下に加熱すべきである。生成物はいくらか不安定で、潜在的
に爆発的分解に至りうる。
【0062】 実施例 実施例1 CF3SO2NH2 は東京化成(TCI)(Portland,Oregon)
から購入し、水冷(約20℃)した冷フィンガーおよび80℃の油浴を用いて、
約10-3トールの真空下における2回の昇華サイクルにより乾燥・精製した。無
水アセトニトリルはEMサイエンス(Science)(Gibbstown,
NJ)から購入し、P25 と共に撹拌し、蒸留して乾燥し、使用するまでモレ
キュラ−シ−ブ上、ドライボックス内に貯蔵した。水素化ナトリウム(95%)
はアルドリッチ・ケミカル(Aldrich Chemical)から購入した
【0063】 乾燥窒素雰囲気を有するHE−63−P型ドライボックス[バキュ−ム・アト
モスフェア社(Vacuum Atmosphere Co.,Hawthor
ne,CA)]内において、丸底フラスコに昇華したCF3SO2NH2 30.0
03gおよび乾燥アセトニトリル750mlを仕込んだ。この反応混合物を磁気
撹拌子で撹拌しながら、水素化ナトリウム9.003gを60分間にわたりゆっ
くりと添加した。反応混合物の温度はこの添加中に21.6℃から50.5℃ま
で上昇した。混合物を室温で20時間撹拌した。約4〜5時間後、反応媒体は不
透明な「クリーム状」の外観を呈し、水素の発生を示す泡立ちが更にみられなか
った。
【0064】 反応した混合物をドライボックス内で、ガラスフィルター(中程度の孔性)を
通して濾過した。白色の固体を無水のアセトニトリル100mlで3回洗浄し、
フィルターからシュレンクフラスコに移し、依然ドライボックス内において室温
で5時間、真空(10-2トール)下に乾燥した。フィルターからシュレンクフラ
スコヘ移す際に、約10%の濾液が失われた。このシュレンクフラスコを密閉し
、ドライボックスから取り出し、室温で15時間、油ポンプの真空(10-3トー
ル)下に更に脱気した。次いでシュレンクフラスコを50℃に設定した油浴に浸
し、浴を65℃に加熱しつつ4時間保ち、そして依然油ポンプの真空(10-3
ール)下に脱気しつつ更に20時間保持した。その後、CF3SO2NNa2 はド
ライボックス内だけで取り扱った。
【0065】 生成物30.0gを分離した。生成物は多量の気体を出しつつ110℃で分解
した。
【0066】 ある場合に、好適なCF3 SO2 NNa2 は室温で自発的分解を受けることが
観察され、それゆえにこの物質は乾燥せずに、その代わりにすべての時間懸濁液
として保つことが勧められる。
【0067】 実施例2 実施例1のドライボックス内において、上述のメウスデルファ−らの方法によ
りC49SO2FとNH3から作ったC49SO2NH2 5.142g、および実
施例1のように調製したアセトニトリル100mlを仕込んだ。NaH0.78
4gを5分間にわたってゆっくりと添加した。混合物を観察せずに24時間室温
で撹拌した。不溶性のC49SO2NNa2 はフラスコの底に沈殿した。反応混
合物をガラスフィルター(細かい孔性)を通して濾過し、白色の残渣を無水アセ
トニトリル50mlで3回洗浄した。残渣をフィルターから集め、シュレンクフ
ラスコ中に入れた。その後、物質をドライボックスの外へ持ち出し、65℃の油
浴温度で24時間、油ポンプの真空(10-3トール)下に乾燥した。C49SO 2 NNa2 はドライボックス内だけで取り扱った。生成物4.37gを単離した
【0068】 ある場合に、CF3SO2NNa2 は室温で自発的分解を受けることが観察され
、それゆえにこの物質は乾燥せずに、その代わりにすべての時間懸濁液として保
つことが勧められる。
【0069】 実施例3 実施例1の試薬および装置を使用し、ドライボックス内において、昇華したC
3SO2NH2 3.123gを丸底フラスコ中の無水アセトニトリル100ml
に溶解した。水素化ナトリウム1.127gをゆっくりと添加して第1の反応混
合物を生成させた。NaHの添加は10分間にわたり、その間最初の反応混合物
を室温で磁気撹拌子で撹拌した。3時間後、溶液での19F NMRによりフッ素
は検知出来なかった。これはCF3SO2NH2 のCF3SO2NNa2 への完全な
転化を示し、これによっていくらか残存するNaHを含むCF3SO2NNa2
アセトニトリルの混合物を得た。
【0070】 コンノリ−らの米国特許第3282875号に従って製造したCF2=CFO
CF2CF(CF3)OCF2CF2SO2F(PSEPVE)をP25とスラリ−
にし、蒸留した。このように処理したPSEPVEを、上述のように調製したC
3SO2NNa2 およびアセトニトリルの混合物に添加し、第2の反応混合物を
得た。この第2の反応混合物を室温で撹拌した。10分後、混合物は、CF3
2NNa2 の完全な反応を示す透明になり、次いでNaF副生物の沈殿を示す
僅かな濁りを示した。30分後、フッ素NMRはPSEPVEの実質的な濃度の
イミド化された形を確認した。この反応した混合物を遠心分離し、次いでガラス
フィルター(中程度の孔性)を通して濾過した。残渣を無水アセトニトリル10
0mlで洗浄した。すべての揮発物を10-3トールの真空下に室温で除去し、僅
かに鳶色の残渣を10-3トールで16時間、110℃に加熱した。収量は9.4
94gであった。
【0071】 19F NMR(アセトニトリル中)は構造式CF2=CFOCF2CF(CF3
)OCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3 を確認した。19 F NMR(CD3CN/フレオン−11中)(CF2 A,A´=CFBOCF2 C
D(CF3 E)OCF2 FCF2 GSO2N(Na)SO2CF3 H:−112.6,−
120.9ppm(A,1F、A´,1F),−135.7ppm(B,1F)
,−78.0ppm(CF2,C,2F),−144.2ppm(CF,D,1
F),−79.1ppm(CF3,E,3F),−83.7ppm(CF2,F,
2F),−116.0ppm(CF2,G,2F),−78.9ppm(CF3
H,3F)。 MS:負の電子スプレー:574.14,M−Na。
【0072】 実施例4 実施例1のドライボックス内において、上述のメウスデルファ−らの方法によ
りC49SO2FとNH3 から作ったC49SO2NH2 5.027g、および実
施例1のように調製した無水アセトニトリル100mlを丸底フラスコに仕込ん
だ。水素化ナトリウム(アルドリッチ)0.890gをゆっくりと添加して、第
1の反応混合物を得た。このNaHの添加は10分間かかり、この間反応混合物
を磁気撹拌子で室温下に撹拌した。撹拌22時間後、溶液中の19F NMRでは
、フッ素が検出出来ず、完全な転化を示し、この結果いくらかの残存NaHで汚
れたアセトニトリル中C49SO2NNa2 の混合物を得た。
【0073】 実施例3のPSEPVE7.797gを、上に調製したC49SO2NNa2
よびアセトニトリルの混合物に添加して、第2の反応混合物を調製した。この第
2の反応混合物を室温で撹拌した。10分後、混合物はCF3SO2NNa2 の完
全な反応を示す透明になり、次いでNaF副生物の沈殿を示す僅かな濁りを示し
た。30分後にとった反応混合物のNMRはPSEPVEのイミド化された形の
実質的な存在を確認した。この反応混合物を遠心分離し、次いでガラスフィルタ
ー(中程度の孔性)を通して濾過した。残渣を無水アセトニトリル100mlで
洗浄した。すべての揮発物を10-3トールの真空下に室温で除去し、僅かに鳶色
の残渣を10-3トールで16時間、110℃に加熱した。収量は8.385gで
あった。
【0074】 19F NMR(アセトニトリル中)は構造式CF2=CFOCF2CF(CF3
)OCF2CF2SO2N(Na)SO2(CF23CF3 を確認した。19 F NMR(CD3 CN/フレオン−11中)(CF2 A,A´=CFBOCF2 C
CFD(CF3 E)OCF2 FCF2 GSO2N(Na)SO2CF2 HCF2 ICF2 JCF3 K :−112.6,−120.7ppm(A,1F、A´,1F),−135.
6ppm(B,1F),−78.0ppm(CF2,C,2F),−144.1
ppm(CF,D,1F),−79.1ppm(CF3,E,3F),−83.
7ppm(CF2,F,2F),−115.9ppm(CF2,G,2F),−1
12.6ppm(CF2,H,2F),−120.6ppm (CF2,I,2F
),−125.8ppm(CF2,J,2F),−79.1ppm(CF3,K,
3F)。 MS:負の電子スプレー:573.98,M−Na。
【0075】 実施例5 ベンゾニトリル(アルドリッチ)をP25 と混合し、次いで蒸留することに
より乾燥した。ドライボックス内において、実施例1の試剤および装置を用いる
ことにより、昇華したCF3SO2NH2 3.008gを丸底フラスコ中の乾燥ベ
ンゾニトリル90mlに溶解した。第1の反応混合物を生成させるために、反応
混合物を室温下に磁気撹拌子で撹拌しつつ水素化ナトリウム1.018gをゆっ
くり添加した。反応混合物は10分後に外観が変化した。白色の沈殿が生成し、
スラリ−の増粘化が起こった。短時間後に、反応混合物は黄色に変色した。60
分後、反応混合物は赤色になった。6時間後、溶液中に依然フッ素が19F NM
Rで検知出来た。室温において全24時間後に、実施例3のPSEPVE8.5
11gを添加し、これによって第2の反応混合物を生成させた。この第2の反応
混合物を室温で撹拌した。色は赤から黄色に変化した。2時間後の19F NMR
(CD3CN中)は構造CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2
(Na)SO2CF3 の生成を確認した。
【0076】 実施例6 本実施例では、反応で発生する水素ガスの容積を時間の関数として決定するた
めにある装置を用いた。この装置を図1に示す。磁気撹拌子2を保持する3つ口
丸底フラスコの1つの口に、固体をフラスコに供給するために使用する角度75
°の固体反応物添加具SRAD3を装備した。第2の口に熱電対4を設置し、第
3の口にストップコック5を装備した。このストップコック5を、4cmのタイ
ゴン(TygonR)管片を介して、鉱油を含むアルドリッチの安全パージ(T
M)バルブ7に連結した。この安全パ−ジバルブ7を、ゴムホース8で、水を満
たした600mlのビーカー10中に上下においた水を満たした250mlのメ
スシリンダ−9に連結した。操作中、液体の反応物をいずれかの口を通してフラ
スコに仕込み、SRAD3を所望の量の固体反応物と共に添加し、図面に示され
る下方に向く位置でフラスコ1に取り付けた。ビーカー10に水約50%の容量
までみたし、一方メスシリンダ−9に水を完全に満たした。ストップコック5を
開き、アダプタ−3を、固体反応物がフラスコ中の反応物に添加出来るようにひ
っくり返し、反応を開始させた。水素が反応から発生するにつれて、それはメス
シリンダ−の水に置換し、水素発生の速度および全量を決定する定量手段となっ
た。
【0077】 実施例1の方法および材料を用いることにより、ドライボックス内において、
昇華したCF3SO2NH2 0.546gを、図1の3つ口丸底フラスコ中の無水
アセトニトリル100mlに溶解した。水素化ナトリウム0.213gをSRA
Dに注意深く入れた。フラスコを周囲深くドライボックスの外に置き、図1の装
置の残りに連結した。すべてを連結した後、反応フラスコへのストップコックを
開いた。反応混合物を室温で撹拌し、SRADを反転して、NaHをフラスコ中
の溶液に供給した。すぐに反応が見られた。5分間にわたって気体50mlを集
めた。反応混合物の温度は23℃から26℃へ上昇した。次の120分間にわた
って、気体の生成は低下し、気体74mlをメスシリンダ−に集めた。この期間
中、反応混合物の外観は変化した。反応混合物中の細かい残渣は濃密な沈殿に変
化し、これが撹拌を停止した時フラスコの底に容易に沈降した。この反応混合物
を室温で更に1時間撹拌し、この期間中に更に10mlの気体を集めた。フラス
コをドライボックスに入れ、溶液試料をNMRに供した。フッ素は検出されず、
CF3SO2NHNaが不溶性のCF3SO2NNa2 へ完全に添加したことを示し
た。
【0078】 実施例7 過剰なCF3SO2NH2 およびNaOHを水中で反応させてCF3SO2NHN
aを製造した。水と過剰のCF3SO2NH2 を真空(10-3トール)下に70℃
で除去した。残渣を10-3トール下に70℃で16時間乾燥した。実施例1の方
法に従い、ドライボックス内部で、磁気撹拌子を有する250mlの2つ口丸底
フラスコにCF3SO2NHNa1.034gを仕込んだ。この物質を実施例1の
無水アセトニトリル100mlに溶解した。次いで3つ口フラスコを2つ口フラ
スコに置き換え、熱電対を省略する以外実施例10の方法に従った。反応混合物
を室温で撹拌し、SRADをひっくり返してフラスコ中の溶液にNaHを供給し
た。すぐに反応は起こらなかった。最初の150分にわたっては、全量で10m
lの発生気体を集めるに過ぎなかった。150分後、気体の発生が始まった。次
の105分にわたって、更に135mlの気体をメスシリンダ−に集めた。この
期間中、反応混合物の外観が変化した。反応混合物の細かい残渣は濃密な沈殿に
変化し、これが撹拌を停止した時フラスコの底に容易に沈降した。この反応混合
物を室温で更に1時間撹拌した。この期間中に更に10mlの気体を集めた。フ
ラスコをドライボックスに入れ、溶液試料をNMRに供した。フッ素は検出され
ず、CF3SO2NHNaが不溶性のCF3SO2NNa2 へ完全に転化したことを
示した。
【0079】 実施例8 実施例10の方法に従い、ドライボックス内において、250mlの3つ口丸
底フラスコに実施例1におけるように調製した無水アセトニトリル75mlを仕
込んだ。NaH0.189gをSRADに入れた。実施例10のCF3 SO2
HNa0.879gを実施例1におけるように調製した無水アセトニトリル25
mlに溶解し、実施例10の熱電対に代わって取り付けられた滴下ロ−トに入れ
た。必要な連結を行った後、反応混合物を室温で撹拌し、NaHを溶媒にすぐに
添加した。3時間にわたり、気体6mlを集めた。CF3SO2NHNa溶液を添
加し、反応混合物を室温で撹拌し続けた。CF3SO2NHNaの添加から1時間
45分間後に、更に気体4mlを集めた。反応混合物は僅かに黄色に変化した。
CF3SO2NHNaの添加から4時間後、反応が始まったようにみえた。モノナ
トリウム塩の添加から6時間40分後に、添加以来全量で80mlの気体を集め
た。反応混合物を更に14時間30分撹拌した。全量で116mlの気体を集め
た。103mlが予想量であった。フラスコをドライボックスに入れ、溶液から
NMR試料を集めた。−80.6ppmに痕跡量に過ぎないフッ素のシグナルが
見られ、CF3SO2NHNaの不溶性のCF3SO2NNa2 への転化が分かった
【0080】 今や明黄色の、黄色がかった固体を含む溶液にPSEPVE2.120gを添
加した。反応混合物はオレンジ色に代わり、室温で15分後に反応混合物は透明
になった。細かい沈殿が生成した。1時間後にNMR試料を集めた。これは生成
物CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3
生成と過剰のPSEPVEを示した。
【0081】 対照実施例1 実施例1のドライボックス内で、フラスコに実施例11からのCF3SO2NH
Na0.93g、NaH(アルドリッチ)0.135gおよび無水THF(アル
ドリッチ、Na金属から蒸留)20mlを仕込んだ。反応混合物を室温で4時間
撹拌し次いでガラスフィルタ−(細かい孔性)を通して濾過した。濾液をフラス
コに集め、ドライボックスから取り出した。すべての溶媒を真空(10-3トール
)下に除去し、残渣を10-3トール下に24時間65℃に加熱した。CF3SO2 NHNaを、出発物質の92.6%に相当する0.862g(5.04モル)を
回収した。乾燥した物質をドライボックスに入れ、CF3SO2NNa2が僅かに
THFに溶解する疑いがあるから無水アセトニトリル50mlを添加した。物質
の大部分はアセトニトリルに溶解し、僅かに痕跡量の固体だけが溶液中に観察さ
れた。この残渣を分離する試みはしなかった。10%以下のCF3SO2NHNa
が室温で4時間後にCF3SO2NNa2 へ転化されたと推定することは信頼性が
あるはずである。
【0082】 実施例9 実施例11の方法に従い、ドライボックス内において、丸底フラスコに実施例
11のCF3SO2NHNa0.866gを仕込んだ。この物質を無水THF(ア
ルドリッチ、Na金属から蒸留、モレキュラ−シ−ブを入れてドライボックス内
に貯蔵)100mlに溶解した。NaH0.171gをSRADに入れた。実施
例10にしたがって必要とされる連結をした後、反応混合物を室温で撹拌し、N
aHを溶液に添加した。明確な反応は観察されなかった。集められた全水素量1
13.3mlは、標準状態での完全な転化に相当した。集められた気体を時間の
関数として表1に示す。 表 1 経過時間 捕集気体 推定 (NaHの添加後) (ml) 転化率% 45分 4 3.5 2時間50分 10 8.8 5時間45分 10 8.8 21時間45分 18 15.9 26時間15分 25 22.1 32時間45分 28 24.7 47時間 38 33.6 49時間15分 43 38.0 53時間30分 47 41.6 84時間45分 53 46.9 86時間45分 55 48.6 97時間15分 65 57.6 118時間 78 69.0 122時間15分 85 75.2 139時間45分 110 97.3 142時間 114 100.5 室温で6日後に反応は完結した。この反応フラスコをドライボックスに入れた
【0083】 白色固体を含む無色の反応混合物にPSEPVE2.51gを添加した。室温
で10分間撹拌した後、反応混合物は透明になった。細かい沈殿が生成した。1
時間後にNMR試料を集めた。これは生成物CF2=CFOCF2CF(CF3
OCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3 の生成と過剰のPSEPVEを示した
【0084】 実施例10 実施例11の方法に従い、ドライボックス内において、丸底フラスコに実施例
11のCF3SO2NHNa0.633gを仕込んだ。この物質を実施例1におけ
るように調製した無水アセトニトリル100mlに溶解した。NaH0.103
gをSRADに入れた。必要とされる連結をした後、フラスコを50℃の油浴に
浸すことにより反応混合物を加熱・撹拌した。反応混合物を2時間加熱し、フラ
スコ内の圧力を平衡化させた。バブラ−を通して30分間圧力を放出しなかった
。加熱2時間後、NaHを溶液に添加した。明確な反応は20分間観察されなか
った。20分後反応混合物から気体が遊離した。気体約83mlの発生は完全な
反応に相当すると計算出来た。 表 2 経過時間 捕集気体 (NaH添加後) (ml) 20分 0 25分 25 30分 71 35分 85 1時間 0分 91 1時間後に気体の発生は止まった。捕集された気体の記録を表2に示す。反応
混合物を50℃の油浴温度で更に1時間撹拌したが、気体はもはや蓄積しなかっ
た。反応フラスコをドライボックス内に入れ、白色残渣上の透明な溶液からNM
R試料を採取した。−80.6ppmに痕跡量に過ぎないフッ素のシグナルがN
MRスペクトルのノイズ中に検出された。この結果は、CF3SO2NHNaの不
溶性のCF3SO2NNa2 への転化を示した。
【0085】 白色固体を含む無色の反応混合物にPSEPVE1.740gを添加した。反
応混合物は黄色に代わり、室温で10分の撹拌後に反応混合物は透明になった。
細かい沈殿が生成した。1時間後にNMR試料を集めた。これは生成物CF2
CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3 の生成と過
剰のPSEPVEを示した。
【0086】 実施例11 実施例10の方法に従い、THF95mlおよび無水アセトニトリル5mlの
混合物に溶解したCF3SO2NHNa1.195gをフラスコに仕込んだ。Na
H0.195gをSRADに入れた。実施例10の残りの部分を連結した後、フ
ラスコ中の反応物にNaHを添加した。中間体の反応は観察されなかった。最初
の1時間後、全量で4mlにすぎない気体が発生した。次の5時間にわたって、
予想される157mlの内、全量で7mlであった。水素気体を集めた。この反
応混合物を更に観察せずに室温で全25時間撹拌した。この期間中160mlの
気体を集めた。
【0087】 白色固体を含む無色の反応混合物にPSEPVE4.500gを添加した。反
応混合物は色を変えなかったが、10分間の撹拌後に反応混合物は透明になった
。細かい沈殿が生成した。1時間後にNMR試料を集めた。これは生成物CF2
=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3 の生成と
過剰のPSEPVEを示した。
【0088】 実施例12 実施例1の試薬および装置を使用し、ドライボックス内において、昇華したC
3SO2NH2 3.033gを丸底フラスコに入れ、無水アセトニトリル500
mlに溶解した。CaH2 (アルドリッチ、90−92%)1.511gを添加
した。この反応反応混合物を、室温で48時間、磁気撹拌子で撹拌した。この期
間の後、反応混合物にはフッ素が検知出来なかった。これはCF3SO2NH2
CF3SO2NNa2 への完全な転化を示す。
【0089】 PSEPVE9.461gを添加し、反応混合物を室温で撹拌した。室温で2
4時間後、生成物への転化は観察されなかった。
【0090】 反応混合物を7日間60℃に加熱した。この反応混合物をドライボックス内に
おいてガラスフィルター(中程度の孔性)を通して濾過し、集めた溶液を含むフ
ラスコをドライボックスの外へ取り出した。すべての揮発物を真空(10-3トー
ル)下に除去し、ベージュ色の残渣を10-3トール下に16時間100℃に加熱
した。CDCl319F NMRは構造式(CF2=CFOCF2CF(CF3
OCF2CF2SO2NSO2CF3)Caを確認した。19 F NMR(CD3CN) (CF2 A,A´=CFBOCF2 CCFD(CF3 E)OCF2 FCF2 GSO2NSO2CF 3 H2Ca:−114.3,−122.7ppm(A,1F、A´,1F),−
137.3ppm(B,1F),−79.5ppm(CF2,C,2F),−1
45.9ppm(CF,D,1F),−80.9ppm(CF3,E,3F),
−85.5ppm(CF2,F,2F),−117.6ppm(CF2,G,2F
),−80.6ppm(CF3,H,3F)。 MS:負の電子スプレー:573.89,(M−Ca)/2。
【0091】 実施例13 ドライボックス内において、実施例1の方法で作ったCF3SO2NH2 3.0
51gおよび実施例1のように調製した無水アセトニトリル100mlを仕込ん
だ。水素化ナトリウム(アルドリッチ)1.068gを5分間にわたってゆっく
りと添加した。この混合物をドライボックス内で室温下に26時間撹拌し、フッ
素が検出されなくなるまでフッ素NMRで周期的にチェックした。アルドリッチ
から入手したまま使用したC65 SO2 F3,27gをフラスコに添加した。
このように生成した反応混合物を室温で144時間撹拌した。反応混合物を遠心
分離し、すべての揮発物を反応溶液から除去した。残渣を10-3ト−ル下に24
時間110℃で乾燥した。残渣を無水アセトニトリル100mlに溶解し、濾紙
を通して濾過した。すべての揮発物を溶液から除去した。この残渣を10-3ト−
ル下に16時間110℃で乾燥した。
【0092】 NMR(CD3CN)および質量分析は構造PhSO2N(Na)SO2CF3
確認した。
【0093】 収率は4.284gであった。
【0094】 19F NMR(CD3CN):−79.9(CF3、3F)。1H NMR (
CD3 CN):7.90ppm(2H)、7.54ppm(3H). MS:負の電子スプレー:288.09,M−Na。
【0095】 実施例14 実施例1におけるように、実施例1の方法で作ったCF3SO2NH2 3.08
2gおよび実施例1のように調製した無水アセトニトリル100mlを仕込んだ
。水素化ナトリウム(アルドリッチ)1.134gを5分間にわたってゆっくり
と添加した。この混合物をドライボックス内で室温下に16時間撹拌した。NM
Rによるとフッ素は検出されなかった。C65SO2F(アルドリッチから入手
したまま)2.025gをフラスコに添加した。このように生成した反応混合物
を室温で2時間撹拌した。反応混合物を遠心分離し、すべての揮発物を反応溶液
から除去した。残渣を10-3ト−ル下に24時間110℃で乾燥した。残渣を無
水アセトニトリル100mlに溶解し、濾紙を通して濾過した。すべての揮発物
を溶液から除去した。この残渣を10-3ト−ル下に16時間110℃で乾燥した
。収量は4.20gであった。
【0096】 NMR(CD3CN)および質量分析は構造CF3SO2N(Na)SO2CF3
を確認した。
【0097】 19F NMR(CD3CN):−79.7(CF3、3F)。1H NMR(C
3CN):2.966ppm(3H)。MS:負の電子スプレー:226.0
6,M−Na。
【0098】 実施例15 <−20℃まで冷却した400mlのハステロイオ−トクレ−ブに、PSEP
VE(150g)および0.17Mヘキサフルオロプロピレンオキシドダイマ−
ペルオキシド15mlを仕込んだ。容器を密閉し、脱気し、次いで更にフッ素化
ビニリデン(64g)およびCO2 (150g)を仕込み、室温で18時間振盪
した。過剰な圧を放出し、粘稠な残渣を19F NMR(アセトンd6)で分析し
た。これは明らかに残存モノマ−を示した。PSEPVEの推定転化率は約60
%であった。全試料を100℃(0.5mm)で数時間揮発物の除去をした。試
料はむしろ強靭なゴムであり、力をかけると変形した。それはそれ自体の重量下
に室温で顕著に流動しなかった。
【0099】 19F NMR(アセトンd6):+45.5(s,a=0.91)、−77.
5〜−79.8(m,a=7.00)、−91〜−95.5(m,a=4.03
8)、−108〜−115.9(m,a=4.680)、−121.8、−12
2.3、および−122.8(一連のブロードなm,a=1.651)、−12
4〜−127(ブロードなm,a=0.766)、−129.5(a,a=0.
0244,CF3CF2CF2OCF(CF3)フラグメント(末端基)の内部CF 2 )、−144(ブロードなm,PSEPVE側鎖のCF)。積分値はPSEP
VE24.4モル%に一致した。ダイマ−ペルオキシドフラグメントからの末端
基は、すべての末端がこの種であると仮定して、コポリマ−の推定Mn 1060
00を与える。1H NMRは3.2〜2.7のブロードなシグナルだけを示し
た。
【0100】 このように製造したコポリマ−4.47gを10-3トール下に24時間100
℃で乾燥した。このポリマ−に無水THF100mlを添加し、反応混合物を1
6時間還流させて、ポリマ−を溶解させた。実施例1に調製したCF3 SO2
Na2 1.344gを室温で2時間にわたって添加した。反応混合物を室温で撹
拌した。反応混合物は3時間後に濁りを生じた。続く6日間にわたって更にCF 3 SO2NNa2 0.418gを添加した。すべてのCF3SO2NNa2 を添加し
た後、生成した反応混合物を50℃に加熱した。50℃で3日後、19F NMR
は反応の完結を示した。
【0101】 反応混合物をドライボックスの外へ取り出し、遠心分離した。僅かに褐色の溶
液が暗褐色の残渣から分離出来た。この残渣の分析は、それがほとんどNaFと
過剰のCF3SO2NHNa出発物質であることを示した。すべての揮発物を一緒
にした溶液から除去し、ベージュ色の残渣を10-3ト−ル下に16時間110℃
に加熱した。収量は3.8gであった。19F NMR(d8−THF)は、ポリ
マ−のスルホニルフルオリド基のイミドへの完全な転化を示した。19F NMR
(d8−THF):179〜−85ppm(CF3SO2、CF3(CF)、2xC
2O、10F)、−90〜−135ppm(CF2SO2、VF2 フッ素)、−
146.0ppm(CF(CF3)、1F);積分値はポリマ−におけるPSE
PVE−イミドが24%であることを示した。1H NMR(d8−THF):2
〜3.8ppm(VF2 プロトン)。
【0102】 実施例16 CH2=CHCH2CF2CF2OCF2CF2SO2Fを、グオ(Guo)ら、フ
アシュエ・シュエバオ(Huaxue Xuebao)、42(6)、592−
5(1984)の教示に従って合成した。
【0103】 実施例1におけるように、丸底フラスコに実施例1の方法で作ったCF3SO2 NNa2 2.02gおよび実施例1のように調製した無水アセトニトリル60m
lを仕込んだ。CH2=CHCH2CF2CF2OCF2CF2SO2 F3.73gを
5分間にわたって滴下した。20−25分後、混合物は透明になり、次いで沈殿
を生じた。この混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をドライボックスの
中で濾紙により濾過した。すべての揮発物を除去し、白色の残渣を10-3トール
下に16時間100℃まで加熱した。収量は3.635gであった。19F NM
R(CD3CN)は構造CH2=CHCH2CF2CF2OCF2CF2SO2N(Na
)SO2CF3 の生成を確認した。19 F NMR(CD3CN): CH2=CHCH2CF2ACF2BOCF2CF2DSO2N(Na)SO2CF3
:−80.60ppm(CF3、E、3F),−82.77(CF2、C、2F)
、−88.90ppm(CF2、B、2F)、−118.31ppm(2xCF2 、A+D、4F)。1 H NMR(CD3CN):CH2A=CHBCH2CCF2CF2OCF2−:2
.87ppm(CH2、C、tdt、2H)、5.26ppm(CH2、A、2F
)および5.74ppm(CH、B、1F)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特別な具体例に記述される反応から発生する水素ガスの容積を決定す
るために用いる装置を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年11月14日(2001.11.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、y=1または2、Mはyがそれぞれ1または2の時アルカリまたはア ルカリ土類金属であり、m=1または2、但しm=1の時R1 は随時1つも しくはそれ以上のエーテル酸素、または第三級アミノで置換された炭素数1 −12のパ−フルオロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和また は不飽和ヒドロカルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12 の、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または 非フッ素化飽和または不飽和のパ−フルオロアルキレンを除くヒドロカル レン基であり、なおy=2及びm=2の時Mはアルカリ及びアルカリ土類金 属の組合わせを表してよい] で表される非ポリマ−のイミド組成物、または択一的に式
【化2】 [式中、y=1または2、R3 はオキシアルキレンまたはフルオロオキシアル キレンを含むが、パ−フルオロアルキレンを含まないフッ素化または非フッ 素化アルキレンからなる群から選択される2価の基であり、各Zは独立に水 素またはハロゲンでありここでZは同一である必要がなく、R2 はアリ−ル 、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2−であり、但しXはH、ハロゲン、 炭素数1−10の、随時1つまたはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフ ッ素化または非フッ素化線状または環式アルキル基であり、Mはyが1の時 アルカリまたはyが2の時アルカリ土類金属である] で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のイミド組成物を生成させる、こ
とを含んでなる方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
【化3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】 (発明の概略) 本発明は、液体分散液または溶液中において、 式 (R2SO2NMb3-bM´c (III) [式中、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但 しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ以上のエーテ ル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式アルキル基で あり、M´はアルカリ土類金属であり、b=1または2、c=0または1、 Mはbが1の場合アルカリ土類またはbが2でc=0の場合アルカリ金属で あり、そしてMはb=1でc=1の時アルカリ金属であり、なおb=2の時 cは1に等しくない] で表される二金属スルホニルアミド塩を含んでなる組成物を、 式 R1(SO2F)m (IV) [式中、m=1または2、但しm=1の時R1 は随時1つもしくはそれ以上の エーテル酸素、または第三級アミノで置換された炭素数1−12のパ−フル オロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカ ルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12の、随時1つもし くはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化飽和ま たは不飽和のパ−フルオロアルキレンを除くヒドロカルビレン基である]
で表される非ポリマ−のスルホニルフルオリド組成物と、または式 −[CZ2CZ(R3(SO2F)]− (V) [式中、R3 はオキシアルキレンまたはフルオロオキシアルキレンを含むフッ 素化または非フッ素化アルキレンからなる群から選択される2価の基であり 、そして各Zは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一である必要がない ] で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のスルホニルフルオリド組成物と
接触させ、これらを反応せしめて、式
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】 [式中、y=1または2、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカリ 土類金属であり、m=1または2、但しm=1の時R1 は炭素数1−12の 、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素、または第三級アミノで置換さ れたパ−フルオロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和または不 飽和ヒドロカルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12の、 随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フ ッ素化飽和または不飽和のパ−フルオロアルキレンを除くヒドロカルビレン 基であり、なおy=2及びm=2の時Mはアルカリ及びアルカリ土類金属の 組合わせを表してよい] で表される非ポリマ−のイミド組成物、または択一的に式
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】 [式中、y=1または2、R3 はオキシアルキレンまたはフルオロオキシアル キレンを含むフッ素化または非フッ素化アルキレンからなる群から選択され る2価の基であり、そしてZは独立に水素またはハロゲンであり、ここでZ は同一である必要がなく、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはX CF2−であり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまた はそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状また は環式アルキル基であり、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカ リ土類金属である] で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のイミド組成物を生成させる、こ
とを含んでなる方法を提供する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】 本発明において、「ヒドロカルビル」は、炭素と水素からなる1価の基を意味
するために使用される。「ヒドロカルビル」には、アルキル、シクロアルキル、
アリ−ル、アリ−ルアルキルなどが含まれる。同様に「ヒドロカルビレン」は炭
素と水素からなる2価の基を意味するために使用される。本明細書で用いるよう
なヒドロカルビル及びヒドロカルビレンの両方は、1つまたはそれ以上の不飽和
炭素−炭素結合、1つまたはそれ以上のエーテル酸素を含んでいてよく、また一
部または完全にフッ素化されていてもよい。本質的にいずれのヒドロカルビルま
たはヒドロカルビレン基も、パ−フルオロオレフィン官能基を含む基が本発明の
実施に適当でないことを除いて、本発明の実施に対して適当である。しかしなが
らパ−フルオロビニルエ−テル官能基は好適である。即ち、官能基CF2 =CF
−CF2 −は適当でないが、官能基CF2 =CF−O−は適当であるばかりか好
適でもある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】 ある具体例では、液体分散液または溶液中において式R1 (SO2 F)m で表
される非ポリマ−スルホニルフルオリド組成物を、二金属スルホニルアミド(II
I)と接触させて反応混合物を生成させる。この時m=1または2であり、但し
m=1の時R1 は炭素数1−12の、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素
、または第三級アミノで置換されたパ−フルオロオレフィンを除くフッ素化また
は非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカルビル基であり、或いはm=2の時R1
は炭素数1−12の、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフ
ッ素化または非フッ素化飽和または不飽和のパ−フルオロアルキレンを除くヒド
ロカルビレン基である。更に好ましくはm=1で、R1 が式 CF2=CF−O−[CF2CF(R4)−Ozn−CF2CF2− [式中、R4 はFまたは炭素数1−4のパ−フルオロアルキルであり、z=0
は1、及びa=0〜3] で表されるパ−フルオロビニルエ−テルである。最も好ましくはm=1、R4
トリフルオロメチル、z=1及びn=0または1である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】 更なる具体例においては、スルホニルフルオリドポリマ−組成物を、液体分散
液または溶液中において二金属スルホニルアミド塩(III)と接触させて反応混
合物を形成せしめる。このポリマ−は、式 −[CZ2CZ(R3(SO2F)]− (V) [式中、R3 はオキシアルキレンまたはフルオロオキシアルキレンを含むフッ 素化または非フッ素化アルキレンからなる群から選択される2価の基であり 、そして各Zは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一である必要がない ] で表されるモノマ−単位を含んでなる。好ましくはR3 はオキシアルキレンであ
る。第2の好適な具体例では、(V)は式
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】 [式中、y=1または2、R3 はオキシアルキレンまたはフルオロオキシアル キレンを含むフッ素化または非フッ素化アルキレンからなる群から選択され る2価の基であり、そして各Zは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一 である必要がなく、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ 以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式 アルキル基であり、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカリ土類 金属である] で表せる。y=2の時Mはアルカリ土類金属である。y=2の固定は、価数2を
有する(II)中のアルカリ土類金属がそれぞれ示される組成の異なる重合体鎖2
つに結合して、金属架橋として役立つことを示す意味がある。また鎖の立体配置
に依存してアルカリ土類金属Mは同一のポリマ−鎖の2つのセグメントに結合し
ていてもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】 実施例 実施例1 CF3SO2NH2 は東京化成(TCI)(Portland,Oregon)
から購入し、水冷(約20℃)した冷フィンガーおよび80℃の油浴を用いて、
約10-3トール(0.1Pa)の真空下における2回の昇華サイクルにより乾燥
・精製した。無水アセトニトリルはEMサイエンス(Science)(Gib
bstown,NJ)から購入し、P25 と共に撹拌し、蒸留して乾燥し、使
用するまでモレキュラ−シ−ブ上、ドライボックス内に貯蔵した。水素化ナトリ
ウム(95%)はアルドリッチ・ケミカル(Aldrich Chemical
)から購入した。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】 反応した混合物をドライボックス内で、ガラスフィルター(中程度の孔性)を
通して濾過した。白色の固体を無水のアセトニトリル100mlで3回洗浄し、
フィルターからシュレンクフラスコに移し、依然ドライボックス内において室温
で5時間、真空(10-2トール,1Pa)下に乾燥した。フィルターからシュレ
ンクフラスコヘ移す際に、約10%の濾液が失われた。このシュレンクフラスコ
を密閉し、ドライボックスから取り出し、室温で15時間、油ポンプの真空(1
-3トール,0.1Pa)下に更に脱気した。次いでシュレンクフラスコを50
℃に設定した油浴に浸し、浴を65℃に加熱しつつ4時間保ち、そして依然油ポ
ンプの真空(10-3トール,0.1Pa)下に脱気しつつ更に20時間保持した
。その後、CF3SO2NNa2 はドライボックス内だけで取り扱った。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】 実施例2 実施例1のドライボックス内において、上述のメウスデルファ−らの方法によ
りC49SO2FとNH3 から作ったC49SO2NH2 5.142g、および実
施例1のように調製したアセトニトリル100mlを仕込んだ。NaH0.78
4gを5分間にわたってゆっくりと添加した。混合物を観察せずに24時間室温
で撹拌した。不溶性のC49SO2NNa2 はフラスコの底に沈殿した。反応混
合物をガラスフィルター(細かい孔性)を通して濾過し、白色の残渣を無水アセ
トニトリル50mlで3回洗浄した。残渣をフィルターから集め、シュレンクフ
ラスコ中に入れた。その後、物質をドライボックスの外へ持ち出し、65℃の油
浴温度で24時間、油ポンプの真空(10-3トール,0.1Pa)下に乾燥した
。C49SO2NNa2 はドライボックス内だけで取り扱った。生成物4.37
gを単離した。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】 コンノリ−らの米国特許第3282875号に従って製造したCF2=CFO
CF2CF(CF3)OCF2CF2SO2F(PSEPVE)をP25とスラリ−
にし、蒸留した。このように処理したPSEPVEを、上述のように調製したC
3SO2NNa2 およびアセトニトリルの混合物に添加し、第2の反応混合物を
得た。この第2の反応混合物を室温で撹拌した。10分後、混合物は、CF3
2NNa2 の完全な反応を示す透明になり、次いでNaF副生物の沈殿を示す
僅かな濁りを示した。30分後、フッ素NMRはPSEPVEの実質的な濃度の
イミド化された形を確認した。この反応した混合物を遠心分離し、次いでガラス
フィルター(中程度の孔性)を通して濾過した。残渣を無水アセトニトリル10
0mlで洗浄した。すべての揮発物を10-3トール(0.1Pa)の真空下に室
温で除去し、僅かに鳶色の残渣を10-3トール(0.1Pa)で16時間、11
0℃に加熱した。収量は9.494gであった。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】 実施例3のPSEPVE7.797gを、上に調製したC49SO2NNa2
およびアセトニトリルの混合物に添加して、第2の反応混合物を調製した。この
第2の反応混合物を室温で撹拌した。10分後、混合物はCF3SO2NNa2
完全な反応を示す透明になり、次いでNaF副生物の沈殿を示す僅かな濁りを示
した。30分後にとった反応混合物のNMRはPSEPVEのイミド化された形
の実質的な存在を確認した。この反応混合物を遠心分離し、次いでガラスフィル
ター(中程度の孔性)を通して濾過した。残渣を無水アセトニトリル100ml
で洗浄した。すべての揮発物を10-3トール(0.1Pa)の真空下に室温で除
去し、僅かに鳶色の残渣を10-3トール(0.1Pa)で16時間、110℃に
加熱した。収量は8.385gであった。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0078】 実施例7 過剰なCF3SO2NH2 およびNaOHを水中で反応させてCF3SO2NHN
aを製造した。水と過剰のCF3SO2NH2 を真空(10-3トール、0.1Pa )下に70℃で除去した。残渣を10-3トール(0.1Pa)下に70℃で16
時間乾燥した。実施例1の方法に従い、ドライボックス内部で、磁気撹拌子を有
する250mlの2つ口丸底フラスコにCF3SO2NHNa1.034gを仕込
んだ。この物質を実施例1の無水アセトニトリル100mlに溶解した。次いで
3つ口フラスコを2つ口フラスコに置き換え、熱電対を省略する以外実施例10
の方法に従った。反応混合物を室温で撹拌し、SRADをひっくり返してフラス
コ中の溶液にNaHを供給した。すぐに反応は起こらなかった。最初の150分
にわたっては、全量で10mlの発生気体を集めるに過ぎなかった。150分後
、気体の発生が始まった。次の105分にわたって、更に135mlの気体をメ
スシリンダ−に集めた。この期間中、反応混合物の外観が変化した。反応混合物
の細かい残渣は濃密な沈殿に変化し、これが撹拌を停止した時フラスコの底に容
易に沈降した。この反応混合物を室温で更に1時間撹拌した。この期間中に更に
10mlの気体を集めた。フラスコをドライボックスに入れ、溶液試料をNMR
に供した。フッ素は検出されず、CF3SO2NHNaが不溶性のCF3SO2NN
2 へ完全に転化したことを示した。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0081】 対照実施例1 実施例1のドライボックス内で、フラスコに実施例11からのCF3SO2NH
Na0.93g、NaH(アルドリッチ)0.135gおよび無水THF(アル
ドリッチ、Na金属から蒸留)20mlを仕込んだ。反応混合物を室温で4時間
撹拌し次いでガラスフィルタ−(細かい孔性)を通して濾過した。濾液をフラス
コに集め、ドライボックスから取り出した。すべての溶媒を真空(10-3トール ,0.1Pa )下に除去し、残渣を10-3トール(0.1Pa)下に24時間6
5℃に加熱した。CF3SO2NHNaを、出発物質の92.6%に相当する0.
862g(5.04モル)を回収した。乾燥した物質をドライボックスに入れ、
CF3SO2NNa2 が僅かにTHFに溶解する疑いがあるから無水アセトニトリ
ル50mlを添加した。物質の大部分はアセトニトリルに溶解し、僅かに痕跡量
の固体だけが溶液中に観察された。この残渣を分離する試みはしなかった。10
%以下のCF3SO2NHNaが室温で4時間後にCF3SO2NNa2 へ転化され
たと推定することは信頼性があるはずである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】 反応混合物を7日間60℃に加熱した。この反応混合物をドライボックス内に
おいてガラスフィルター(中程度の孔性)を通して濾過し、集めた溶液を含むフ
ラスコをドライボックスの外へ取り出した。すべての揮発物を真空(10-3トー
,0.1Pa)下に除去し、ベージュ色の残渣を10-3トール(0.1Pa) 下に16時間100℃に加熱した。CDCl319F NMRは構造式(CF2
=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2SO2NSO2CF3)Caを確認した
19 F NMR(CD3CN) (CF2 A,A´=CFBOCF2 CCFD(CF3 E)OCF2 FCF2 GSO2NSO2CF 3 H2Ca:−114.3,−122.7ppm(A,1F、A´,1F),−
137.3ppm(B,1F),−79.5ppm(CF2,C,2F),−1
45.9ppm(CF,D,1F),−80.9ppm(CF3,E,3F),
−85.5ppm(CF2,F,2F),−117.6ppm(CF2,G,2F
),−80.6ppm(CF3,H,3F)。 MS:負の電子スプレー:573.89,(M−Ca)/2。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】 実施例13 ドライボックス内において、実施例1の方法で作ったCF3SO2NH2 3.0
51gおよび実施例1のように調製した無水アセトニトリル100mlを仕込ん
だ。水素化ナトリウム(アルドリッチ)1.068gを5分間にわたってゆっく
りと添加した。この混合物をドライボックス内で室温下に26時間撹拌し、フッ
素が検出されなくなるまでフッ素NMRで周期的にチェックした。アルドリッチ
から入手したまま使用したC65SO2F3,27gをフラスコに添加した。こ
のように生成した反応混合物を室温で144時間撹拌した。反応混合物を遠心分
離し、すべての揮発物を反応溶液から除去した。残渣を10-3トール(0.1P )下に24時間110℃で乾燥した。残渣を無水アセトニトリル100mlに
溶解し、濾紙を通して濾過した。すべての揮発物を溶液から除去した。この残渣
を10-3トール(0.1Pa)下に16時間110℃で乾燥した。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】 実施例14 実施例1におけるように、実施例1の方法で作ったCF3SO2NH2 3.08
2gおよび実施例1のように調製した無水アセトニトリル100mlを仕込んだ
。水素化ナトリウム(アルドリッチ)1.134gを5分間にわたってゆっくり
と添加した。この混合物をドライボックス内で室温下に16時間撹拌した。NM
Rによるとフッ素は検出されなかった。C65SO2F(アルドリッチから入手
したまま)2.025gをフラスコに添加した。このように生成した反応混合物
を室温で2時間撹拌した。反応混合物を遠心分離し、すべての揮発物を反応溶液
から除去した。残渣を10-3ト−ル(0.1Pa)下に24時間110℃で乾燥
した。残渣を無水アセトニトリル100mlに溶解し、濾紙を通して濾過した。
すべての揮発物を溶液から除去した。この残渣を10-3ト−ル(0.1Pa)
に16時間110℃で乾燥した。収量は4.20gであった。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】 このように製造したコポリマ−4.47gを10-3トール(0.1Pa)下に
24時間100℃で乾燥した。このポリマ−に無水THF100mlを添加し、
反応混合物を16時間還流させて、ポリマ−を溶解させた。実施例1に調製した
CF3SO2NNa2 1.344gを室温で2時間にわたって添加した。反応混合
物を室温で撹拌した。反応混合物は3時間後に濁りを生じた。続く6日間にわた
って更にCF3SO2NNa2 0.418gを添加した。すべてのCF3SO2NN
2 を添加した後、生成した反応混合物を50℃に加熱した。50℃で3日後、 19 F NMRは反応の完結を示した。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0101】 反応混合物をドライボックスの外へ取り出し、遠心分離した。僅かに褐色の溶
液が暗褐色の残渣から分離出来た。この残渣の分析は、それがほとんどNaFと
過剰のCF3SO2NHNa出発物質であることを示した。すべての揮発物を一緒
にした溶液から除去し、ベージュ色の残渣を10-3ト−ル(0.1Pa)下に1
6時間110℃に加熱した。収量は3.8gであった。19F NMR(d8−T
HF)は、ポリマ−のスルホニルフルオリド基のイミドへの完全な転化を示した
19F NMR(d8−THF):179〜−85ppm(CF3SO2、CF3
CF)、2xCF2O、10F)、−90〜−135ppm(CF2SO2、VF2 フッ素)、−146.0ppm(CF(CF3)、1F);積分値はポリマ−に
おけるPSEPVE−イミドが24%であることを示した。1H NMR(d8
THF):2〜3.8ppm(VF2 プロトン)。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】 実施例1におけるように、丸底フラスコに実施例1の方法で作ったCF3SO2 NNa2 2.02gおよび実施例1のように調製した無水アセトニトリル60m
lを仕込んだ。CH2=CHCH2CF2CF2OCF2CF2SO2 F3.73gを
5分間にわたって滴下した。20−25分後、混合物は透明になり、次いで沈殿
を生じた。この混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をドライボックスの
中で濾紙により濾過した。すべての揮発物を除去し、白色の残渣を10-3トール (0.1Pa) 下に16時間100℃まで加熱した。収量は3.635gであっ
た。19F NMR(CD3CN)は構造CH2=CHCH2CF2CF2OCF2CF 2 SO2N(Na)SO2CF3 の生成を確認した。19 F NMR(CD3CN): CH2=CHCH2CF2ACF2BOCF2CF2DSO2N(Na)SO2CF3
:−80.60ppm(CF3、E、3F),−82.77(CF2、C、2F)
、−88.90ppm(CF2、B、2F)、−118.31ppm(2xCF2 、A+D、4F)。1 H NMR(CD3CN):CH2A=CHBCH2CCF2CF2OCF2−:2
.87ppm(CH2、C、tdt、2H)、5.26ppm(CH2、A、2F
)および5.74ppm(CH、B、1F)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H048 AA02 AC90 VA11 VA20 VA30 VA40 VA50 VA60 VB10 4J100 AA02Q AC21R AC23Q AC24Q AE38P AE39Q BA07P BA55P BB12P BB13P BB18P CA01 CA04 CA05 JA15 JA43

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体分散液または溶液中において、 式 (R2SO2NMb3-bM´c [式中、R2 はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但 しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ以上のエーテ ル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式アルキル基で あり、M´はアルカリ土類金属であり、b=1または2、c=0または1、 Mはbが1の場合アルカリ土類またはbが2でc=0の場合アルカリ金属で あり、そしてMはb=1でc=1の時アルカリ金属であり、なおb=2の時 cは1に等しくない] で表される二金属スルホニルアミド塩を含んでなる組成物を、 式 R1(SO2F)m [式中、m=1または2、但しm=1の時R1 は随時1つもしくはそれ以上の エーテル酸素、または第三級アミノで置換された炭素数1−12のパ−フル オロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカ ルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12の、随時1つもし くはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化飽和ま たは不飽和ヒドロカルベニル基である] で表される非ポリマ−のスルホニルフルオリド組成物と、または式 −[CZ2CZ(R3(SO2F)]− [式中、R3 はオキシアルケニルまたはフルオロオキシアルケニルを含むフッ 素化または非フッ素化アルケニルからなる群から選択される2価の基であり 、そしてZは独立に水素またはハロゲンであり且つ同一である必要がない]
    で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のスルホニルフルオリド組成物と
    接触させ、これらを反応せしめて、式 【化1】 [式中、y=1または2、Mはyがそれぞれ1または2の時アルカリまたはア ルカリ土類金属であり、m=1または2、但しm=1の時R1 は随時1つも しくはそれ以上のエーテル酸素、または第三級アミノで置換された炭素数1 −12のパ−フルオロオレフィンを除くフッ素化または非フッ素化飽和また は不飽和ヒドロカルビル基であり、或いはm=2の時R1 は炭素数1−12 の、随時1つもしくはそれ以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または 非フッ素化飽和または不飽和ヒドロカルベニル基であり、なおy=2及びm =2の時Mはアルカリ及びアルカリ土類金属の組合わせを表してよい] で表される非ポリマ−のイミド組成物、または択一的に式 【化2】 [式中、y=1または2、R3はオキシアルケニルまたはフルオロオキシアル ケニルを含むフッ素化または非フッ素化アルケニルからなる群から選択され る2価の基であり、各Zは独立に水素またはハロゲンであり、ここでZは同 一である必要がなく、R2はアリ−ル、フルオロ−アリ−ル、またはXCF2 −であり、但しXはH、ハロゲン、炭素数1−10の、随時1つまたはそれ 以上のエーテル酸素で置換されたフッ素化または非フッ素化線状または環式 アルキル基であり、Mはyが1の時アルカリまたはyが2の時アルカリ土類 金属である] で表されるモノマ−単位を含んでなるポリマ−のイミド組成物を生成させる、こ
    とを含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 m=1である、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 更に不活性な非プロトン性有機液体を含んでなる、請求項1
    の方法。
  4. 【請求項4】 該有機液体がエーテルである、請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 該エーテルがテトラヒドロフランである、請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 R2 がパ−フルオロアルキル基である、請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 R2 がトリフルオロメチル基である、請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 Mがアルカリ金属であり、b=2及びc=0である、請求項
    1の方法。
  9. 【請求項9】 Mがナトリウムである、請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 R1 がパ−フルオロビニルエ−テル基である、請求項2の
    方法。
  11. 【請求項11】 パ−フルオロビニルエ−テル基が式 CF2=CF−O−[CF2CF(R4)−Oza−CF2CF2− [式中、R4 はFまたは炭素数1−4のパ−フルオロアルキルであり、z=0 または1、及びa=0〜3] で表される、請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 R4 がトリフルオロメチルであり、z=1、及びa=0ま
    たは1である、請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 ZがFである、請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 R3 がパ−フルオロオキシアルケニル基である、請求項1
    の方法。
  15. 【請求項15】 R3 が式 −O−[CF2CF(R4)−Oza−CF2CF2− [式中、R4 はFまたは炭素数1−4のパ−フルオロアルキルであり、z=0 または1、及びa=0〜3] で表される、パ−フルオロオキシアルケニル基である、請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 R4 がトリフルオロメチルであり、z=1、及びa=0ま
    たは1である、請求項15の方法。
  17. 【請求項17】 スルホニルフルオリドポリマ−組成物が更にフッ素化され
    た、但しパ−フッ素化されてないオレフィン、非フッ素化オレフィン、フッ素化
    ビニルエーテル、非フッ素化ビニルエーテル、及びこれらの混合物からなる群に
    由来するコモノマ−単位を含んでなる、請求項1の方法。
  18. 【請求項18】 該コモノマ−単位がエチレン、パ−フルオロアルキルビニ
    ルエ−テル、フッ素化ビニリデン、フッ素化ビニル、及びこれらの混合物からな
    る群に由来する、請求項17の方法。
  19. 【請求項19】 コモノマ−単位がフッ素化ビニリデン含んでなる、請求項
    18の方法。
  20. 【請求項20】 該フッ素化ビニリデンがスルホニルフルオリドポリマ−組
    成物中に少なくとも50モル%の濃度で存在する、請求項19の方法。
  21. 【請求項21】 式−[CZ2CZ(R3(SO2F)]−で表されるモノマ
    ー単位がスルホニルフルオリドポリマ−中に50モル%までの濃度で存在する、
    請求項1の方法。
  22. 【請求項22】 式−[CZ2CZ(R3(SO2F)]−で表されるモノマ
    ー単位がスルホニルフルオリドポリマ−中に20モル%までの濃度で存在する、
    請求項21の方法。
  23. 【請求項23】 更にイオン交換を行ってリチウムイミドを形成させる工程
    を含んでなる、請求項9の方法。
  24. 【請求項24】 ナトリウムイミドを有機塩化リチウム溶液と接触させるこ
    とによりイオン交換を行う、請求項23の方法。
  25. 【請求項25】 二金属スルホニルアミド塩を含んでなる組成物が該二金属
    スルホニルアミド塩を少なくとも50モル%含んでなる、請求項1の方法。
  26. 【請求項26】 組成物が該二金属スルホニルアミド塩を少なくとも90モ
    ル%含んでなる、請求項25の方法。
  27. 【請求項27】 二金属スルホニルアミド塩を非ポリマ−のスルホニルフル
    オリド組成物と接触させてそれらを反応させ、非ポリマ−のイミド組成物を形成
    させる、請求項1の方法。
  28. 【請求項28】 二金属スルホニルアミド塩をポリマ−のスルホニルフルオ
    リド組成物と接触させてそれらを反応させ、ポリマ−のイミド組成物を形成させ
    る、請求項1の方法。
  29. 【請求項29】 スルホニルフルオリドポリマ−組成物が更にパ−フルオロ
    オレフィンに由来するタ−モノマ−単位を含んでなる、請求項18の方法。
  30. 【請求項30】 該パ−フルオロオレフィンがテトラフルオロエチレン、ヘ
    キサフルオロプロピレンまたはこれらの組合わせ物である、請求項29の方法。
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