JPH1120837A

JPH1120837A - 注出機能付き包装袋

Info

Publication number: JPH1120837A
Application number: JP19074497A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Akitoshi; 洋穐利; Hisakazu Yasumuro; 久和安室
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha Ltd
Current assignee: Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Priority date: 1997-07-02
Filing date: 1997-07-02
Publication date: 1999-01-26
Anticipated expiration: 2017-07-02
Also published as: JP3634576B2

Abstract

(57)【要約】【課題】特別な工程を必要とせずに製造することがで
き、包装袋を開封して内容物を取り出す際に、注出ノズ
ル部の折れ曲がりを防止し、最後まで安定した流れを保
ちながら内容物を容易に取り出すことができ、しかも輸
送や保管時にかさばらない包装袋を提供する。【解決手段】プラスチックフイルムからなり、包装袋上
方に注出ノズル部を設けた包装袋において、注出ノズル
部の少なくとも一方の側面に、包装袋の端縁線からの切
り欠き量が３〜１０ｍｍである切り欠きを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、製造コストが安く
内容物の取り出しが容易な、詰替え用の調味料、レトル
ト食品、化粧品や洗剤等に用いられる包装袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】詰替え用の調味料、レトルト食品、化粧
品、洗剤等に用いられる包装袋としては、内容物の取り
出しが容易で最後まで安定した流れを保ちながら内容物
を取り出すことができるものが求められている。このよ
うなものとして、従来、軟質の樹脂フイルム製包装袋の
注出口にプラスチック製等の中空円筒状ノズルを取り付
けたもの（特開平５−１３２０６９号公報）、軟質の樹
脂フイルム製包装袋に中空（半）円筒状の注出管路を形
成したもの（特開平８−２５３８号公報）や、包装袋の
端縁を切り欠き注出ノズル部を形成したもの（特開平９
−３０５４０号公報、特開平７−２２６０号公報）が提
案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟質の
包装袋に中空円筒状ノズルを取り付けたり、中空（半）
円筒状の注出管路を形成するには、特別な工程を必要と
しコストアップの原因となり、また得られた包装袋が中
空円筒状のノズルや注出管路を有するために、積重ねて
輸送や保管をする際にかさばり余分なスペースを必要と
する等の問題があった。また、包装袋に切り欠きによる
注出ノズル部を設けたものでは、注出時に注出ノズル部
が折れ曲がりやすく内容物の取り出しが困難になるとい
う問題があった。

【０００４】したがって、本発明の目的は、特別な工程
を必要とせずに製造することができ、包装袋を開封して
内容物を取り出す際に、注出ノズル部の折れ曲がりを防
止し、最後まで安定した流れを保ちながら内容物を容易
に取り出すことができ、しかも輸送や保管時にかさばら
ない包装袋を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、プラスチッ
クフイルムからなり、包装袋上方に注出ノズル部を設け
た包装袋において、注出ノズル部の少なくとも一方の側
面に、包装袋の端縁線からの切り欠き量が３〜１０ｍｍ
である切り欠きを設けることによって、上記従来技術の
問題点を解決し、目的とする詰替え用包装袋を得るもの
である。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の包装袋に使用するプラス
チックフイルムとしては特に制限はなく、通常包装袋に
用いられるものはいずれも使用可能である。プラスチッ
クフイルムを構成するのに適したプラスチック材料とし
ては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン
−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−１、結晶性ポ
リ４−メチルペンテン−１、低−、中−、或いは高密度
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶ
Ａ）、エチレン−アクリル酸エチル共重合体（ＥＥ
Ａ）、イオン架橋オレフィン共重合体（アイオノマー）
等のポリオレフィン類；ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体；ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合
体；アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル
重合体；ナイロン６、ナイロン６６、パラまたはメタキ
シリレンアジパミドの如きポリアミド類；ポリエチレン
テレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等
のポリエステル類；各種ポリカーボネート；ポリオキシ
メチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げ
ることができる。これらのプラスチック材料からなるフ
イルムは未延伸の、或いは一軸又は二軸延伸したフイル
ムとして用いられる。

【０００７】本発明の包装袋に使用するプラスチックフ
イルムは、これらのプラスチックフイルムを単層で、又
は２種以上を積層して構成することができ、また、これ
らのプラスチックフイルムの１種又は２種以上と、アル
ミニウム等の金属箔、紙、セロファン等を貼合せて構成
することも出来る。好ましいプラスチックフイルムとし
ては、例えば延伸ナイロンフイルムを外層とし、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフイ
ルムを内層とする二層構造のもの、延伸ポリエステルフ
イルムを外層とし、ポリオレフィンフイルムを内層とす
る二層構造のもの、およびこれらの内、外層フイルム間
にアルミニウム等の金属箔を積層した三層構造のもの等
が挙げられる。これらの積層フイルムを製造する際に
は、各層間に必要に応じてアンカー剤を介在させること
もできる。

【０００８】プラスチックフイルムを単層とするか、又
はどのような層構成のものとするかは、包装袋に充填す
る内容物の性状に応じて選択すればよく、例えば洗剤詰
替え用包装袋のように低コストが求められるものには二
層構造の積層フイルムを使用し、調味料やレトルト食品
のように保存性を必要とする内容物を充填するレトルト
パウチ用には、アルミニウム箔を含む三層以上の積層フ
イルムを使用すればよい。

【０００９】以下、図に基づいて本発明の包装袋の特徴
についてさらに説明する。図１は本発明の包装袋の１例
を示す全体図であり、図２は本発明の包装袋の他の例を
示す全体図である。図３は図２の包装袋のＡ−Ａ線にお
ける断面図であり、図４は図１の包装袋の注出ノズル部
の部分拡大図である。また、図５〜図９はそれぞれ本発
明の包装袋の他の例を示す注出ノズル部の部分拡大図で
ある。そして、図１０は本発明の包装袋において、注出
ノズル部に設ける開口補助機構の断面形状の例を示す図
であり、図１１は注出ノズル部内及び／又はその近傍に
設ける折れ曲がり防止機構の断面形状の例を示す図であ
る。これらの図において、符号１は包装袋、符号２は注
出ノズル部、符号３は切り欠き、符号４はヒートシール
部、符号５は易開封加工部、符号６は底部、符号７，８
は側壁、符号９は折返し辺、符号１０，１１は交点、符
号１２は底部シール部、符号１３は開口補助機構、そし
て符号１４は折れ曲がり防止機構を表す。

【００１０】本発明の包装袋では、袋１の上方に注出ノ
ズル部２を設けるが、この注出ノズル部２は図１にみら
れるように袋上方のコーナー部に設けることが好まし
い。本発明では、注出ノズル部の少なくとも一方の側面
に、包装袋の端縁線からの切り欠き量が３〜１０ｍｍ、
好ましくは５〜７ｍｍである切り欠きを設けることを特
徴とする。本発明で包装袋の端縁線からの切り欠き量と
は、切り欠き部において包装袋の上端又は側端を延長し
た線からの最大の切り欠き深さ（図４におけるＬ₁又は
Ｌ₂）を意味する。

【００１１】この切り欠き量が１０ｍｍより大きくなる
と、包装袋の内容物を注出する際に注出ノズル部が切り
欠きの最深部近辺で折れ曲がり、注出口が閉じてしまい
注出ができなくなる。また、切り欠き量が３ｍｍより小
さい場合には、注出ノズル部の注出口が大きくなり、詰
替え用の容器に挿入しにくくなる。したがって、注出ノ
ズル部の折れ曲がりを防止し、詰替え用容器に容易に挿
入できるとともに内容物を最後まで安定して取り出すた
めには、この切り欠き量を上記範囲のものとすることが
必要である。

【００１２】この切り欠きは、図５にみられるように、
注出ノズル部の一方の側面にのみ設けてもよく、また図
４、６〜９にみられるように、注出ノズル部の両側面に
設けてもよい。この切り欠きの形状は、図４、５、７〜
９のように、曲線状のものとしてもよく、また図６のよ
うに、直線状のものとしてもよい。切り欠き量が上記範
囲内にあれば、注出ノズル部の他の寸法や形状は、充填
される内容物の種類や、容器の口部の寸法に応じて適宜
設定すればよい。

【００１３】本発明の包装袋の形状に特に制限はなく、
例えば三方シールや四方シールの平袋、スタンディング
パウチ等が挙げられる。図２は本発明をスタンディング
パウチに適用した１例を示す全体図であり、図３は図２
のスタンディングパウチのＡ−Ａ線における断面図であ
る。このスタンディングパウチは、逆Ｖ字状の底部６と
底部６から上方に延びる２枚の側壁７、８の両側にヒー
トシール部４を設けた袋であり、底部６の折返し辺９と
ヒートシール部の交点１０、１１の内側の折返し辺９か
ら斜め下方に延びる形状の底部シール部１２を有する自
立性の袋である。

【００１４】本発明の包装袋では、また包装袋の注出ノ
ズル部２に開口補助機構１３を設けることができる。注
出ノズル部２に開口補助機構１３を設けることによっ
て、内容物の注出時に注出ノズル部が閉ざされるのを防
止することができ、また注出口の断面積が大きくなるの
で粘度の高い内容物でも注出が容易になる。

【００１５】開口補助機構１３の上面からみた形状、寸
法や断面形状には特に制限はなく、上面からみた形状と
しては、例えば図６のような略三角形、図７のような略
長方形、図８のような円形等任意の形状とすることがで
きる。図６〜９のように開口補助機構１３を袋の内方ま
で延長して設けた場合には、内容物の注出が一段と容易
になるので好ましい。開口補助機構１３の断面形状には
特に制限はなく、例えば図１０のＡ〜Ｄに示すような外
側に凸、Ｅに示すような内側に凸の形状とすることがで
きる。この開口補助機構１３は図１０にみられるよう
に、包装袋を形成するプラスチックフイルム（包材）の
両側に形成することができ、また包材の片側のみに形成
することもできる。

【００１６】本発明の包装袋では、さらに注出ノズル部
内及び／又はその近傍に折れ曲がり防止機構１４を設け
ることができる。この折れ曲がり防止機構１４を設ける
ことによって、内容物の注出時に注出ノズルが折れ曲が
り、流路を遮断することをさらに防止することができ、
安定した注出方向と注出量を得ることができる。また、
この折れ曲がり防止機構１４は、開口補助機構１３と併
設してもよく、開口補助機構１３と併設する場合には、
開口補助機構１３に隣接して又はその内部に設けること
ができる。折れ曲がり防止機構の設置数、上面からみた
形状、寸法、断面形状等に特に制限はなく、１個又は２
個以上の折れ曲がり防止機構１４を設けることができ
る。また、その上面から見た形状としては、例えば図
７、図９のような棒状のものや、図８のように波形のも
のがあげられる。これらの折れ曲がり防止機構１４は１
種類のものだけではなく、図９のように形状の異なる２
種類以上の折れ曲がり防止機構１４を組み合わせて設け
る構成とすることもできる。折れ曲がり防止機構１４の
断面形状としては、例えば図１１のＦ、Ｇ及びＨに示す
ようなものが挙げられる。

【００１７】図１２〜図１５は、さらに、本発明の他の
実施例を示す図で、開口補助機構１３内に折れ曲がり防
止機構１４を設けたものである。図１２の実施例におい
ては、開口補助機構１３を矢筈状とし、中心部とその両
側下方に折れ曲がり防止機構１４を設けたものである。
また、図１３の実施例においては、三角形状の開口補助
機構１３の傾斜角は、その頂角から底辺に引いた垂線が
水平方向に対し４０〜５０度となるようにし、その両側
の二辺に沿ってほぼ平行に、折れ曲がり防止機構１４を
設けたものである。そして、その断面は、図１４に示す
ように、幅広の開口補助機構１３内に、幅狭の折れ曲が
り防止機構１４が設けられている。なお、これらの実施
例においては、開口補助機構１３を矢筈状あるいは三角
形状としたが、菱形状、長円状といった適宜の形状を採
用することが可能であり、また、折れ曲がり防止機構１
４の外形形状、断面形状、設ける角度等も、適宜選択し
て採用することが可能である。さらに、図１５に示すよ
うに、折れ曲がり防止機構１４を潰すか、折れ曲がり防
止機構１４の内層をヒートシールして、強度を高めるこ
とも可能である。

【００１８】本発明の包装袋の注出ノズル部の側面に切
り欠きを設ける方法には特に制限はなく、例えば常法に
より包装袋を構成するプラスチックフイルム（包材）を
ヒートシールした後に打ち抜き刃等で切断する、あらか
じめ切り欠きを設けた包材をヒートシールする等の方法
によればよい。

【００１９】また、本発明の包装袋に開口補助機構や折
れ曲がり防止機構を設けるには、包装袋を構成する包材
を製袋前に加熱し、所望形状の治具を押しつけてエンボ
ス加工する方法や、真空や圧縮空気等を用いて深絞り成
形し、その後冷却する方法を使用することができるが、
操作の簡便性からはエンボス加工する方法が好ましい。
この場合、包材を加熱する方法のほかに、所望形状の治
具を高周波加熱やヒーター加熱のような種々の方法で加
熱することもできる。必要により、開口補助機構及び／
又は折れ曲がり防止機構を設けた包材は、製袋機により
製袋し、内容物を充填後充填口をヒートシールして密封
される。

【００２０】本発明の包装袋の注出ノズル部２には、包
装袋の開封を容易にするために易開封加工部５を設ける
ことができる。このような易開封加工部としては、例え
ば袋端部に形成するＩ形又はＶ形のノッチ、注出ノズル
部を横断するミシン目やスコア、その他の薄肉弱化加工
部が挙げられる。このような易開封加工部を形成する方
法としては、（１）レーザー加工、（２）刃物、砥石等
による機械加工、（３）ヒートバー等による熱加工、
（４）コロナ放電やプラズマ放電等の放電加工等が挙げ
られる。注出ノズル部を横断するミシン目やスコアのよ
うな易開封加工部を形成する場合には、プラスチックフ
イルムを完全に貫通するような易開封加工部を形成する
と、包装袋に充填される内容物の種類によっては内容物
がもれたり、内容物充填後の落下強度が低下するので好
ましくない。このような場合には、例えば積層フイルム
を構成する外層フイルムのみに易開封加工を施す等によ
り、このような問題の発生を防止することが好ましい。
また、ミシン目やスコアを設ける場合、包装袋の縦軸に
対し直角方向つまり水平方向に設けることが、注ぎ易さ
の点で好ましい。

【００２１】易開封加工部の形成は、例えばスリッター
加工と同時に行うことができ、また製袋機による製袋時
に行うこともできる。また、積層フイルムのラミネート
前に外層を構成するフイルムにあらかじめ行うこともで
きる。包装袋に充填する内容物としては、液状のものだ
けではなく、さらさらした粉状や顆粒状の調味料、レト
ルト食品、化粧品や洗剤類等が挙げられる。

【００２２】

【実施例】つぎに、実施例により本発明を説明するが、
これらの実施例は本発明を限定するものではない。（実施例１〜９）厚さ１５μの二軸延伸ナイロンフイル
ムと、厚さ１３０μの線状低密度ポリエチレン（ＬＬＤ
ＰＥ）フイルムを、ウレタン系のアンカー剤を介してラ
ミネートした積層フイルムに、製袋時に製袋後注出ノズ
ルとなる部分の側面に図４の形状の切り欠きを形成し、
常法によりヒートシールして液体洗剤及びボディーシャ
ンプーを充填後密封した。実施例１〜３では、包装袋の
端縁線からの切り欠き量Ｌ₁及びＬ₂を変化させて、切り
欠き量と注出時の注出状況との関係を検討した。実施例
４〜９では、製袋時に図７に示すような開口補助機構及
び折れ曲がり防止機構を付加し、実施例１〜３と同様に
Ｌ₁及びＬ₂を変化させて注出状況を評価した。結果を表
１に示す。表１において、開口補助機構や折れ曲がり防
止機構の幅とは図１６におけるＷを、また深さとは同図
におけるＤを意味する。

【００２３】

【表１】

【００２４】表１に示すように実施例１〜３の結果で
は、本発明の範囲で切り欠き量を設定すると、ノズル部
を詰め替えボトル口に挿入できるためこぼすことなく移
し替えができた。また、ノズル部が折れ曲がらず、詰め
替えが迅速に行われた。実施例４〜９の結果では、開口
補助機構及び折れ曲がり防止機構があるため、注出時に
ノズル部の折れ曲がりがなく、ノズル断面積が大きくな
っている分、注出時間が短縮された。これらの結果か
ら、本発明によると包装袋のノズル部の折れ曲がりを防
止して、かつ中身の移し替えが容易にできることが明ら
かになった。

【００２５】（比較例）実施例と同様な方法で製袋時に
製袋後注出ノズルとなる部分の側面に切り欠きを形成
し、常法によりヒートシールして液体洗剤及びボディー
シャンプーを充填後密封した。包装袋の端縁線からの切
り欠き量Ｌ₁及びＬ₂を変化させて、切り欠き量と注出時
の注出状況との関係を検討した。結果を表１に示す。表
１の結果から、本発明の範囲外の包装袋では注出ノズル
を詰め替えボトル内に挿入できないで中身をこぼした
り、ノズル部が折れ曲がったりして詰め替えが容易に行
われなかった。

【００２６】本発明の包装袋の包材となるプラスチック
フイルムを構成する各フイルムの厚さや種類、組合せ等
は、目的とする詰替え用包装袋の性状に応じて幅広く選
択することができるものであり、上記各実施例に記載さ
れたものに限定されるものでないことは、いうまでもな
い。

【００２７】

【発明の効果】本発明の包装袋は、注出ノズル部の少な
くとも一方の側面に、包装袋の端縁線からの切り欠き量
が３〜１０ｍｍである切り欠きを設けることによって、
内容物の注出時に注出ノズルの折れ曲がりを防止し、粘
度の高い内容物でも最後まで容易に安定して注出するこ
とができる。また、詰替え用の容器内に注出ノズルを容
易に挿入し固定することができるので、内容物をこぼさ
ずに注出することができる。さらに、包装袋に開封補助
機構を設けることにより、開封時に断面積の大きい注出
口を容易に形成することができるとともに、折れ曲がり
防止機構を設けることにより注出口の折れ曲がりをさら
に防止し、最後まで安定した流れを保ちながら内容物を
容易に取り出すことができるものである。また、特別な
工程を必要とせずに安価に製造することができ、輸送や
保管時にもかさばらず、注出ノズル部に易開封加工部を
設けることによって、手で容易に開封することが可能と
なるものであり、きわめて実用的価値が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の包装袋の１例を示す全体図である。

【図２】本発明の包装袋の他の例を示す全体図である。

【図３】図２の包装袋のＡ−Ａ線での断面図である。

【図４】本発明の包装袋の注出ノズル部の部分拡大図で
ある。

【図５】本発明の包装袋の他の例を示す注出ノズル部の
部分拡大図である。

【図６】本発明の包装袋の他の例を示す注出ノズル部の
部分拡大図である。

【図７】本発明の包装袋の他の例を示す注出ノズル部の
部分拡大図である。

【図８】本発明の包装袋の他の例を示す注出ノズル部の
部分拡大図である。

【図９】本発明の包装袋の他の例を示す注出ノズル部の
部分拡大図である。

【図１０】包装袋の注出口に設ける開口補助機構の断面
形状を示す図である。

【図１１】包装袋の注出ノズル部内及び／又はその近傍
に設ける折れ曲がり防止機構の断面形状を示す図であ
る。

【図１２】本発明の包装袋のさらに他の例を示す注出ノ
ズル部の部分拡大図である。

【図１３】本発明の包装袋のさらに他の例を示す注出ノ
ズル部の部分拡大図である。

【図１４】包装袋の開口補助機構部に併設して折れ曲が
り防止機構部を設けた場合の断面形状を示す図である。

【図１５】包装袋の開口補助機構部に併設して折れ曲が
り防止機構部を設けた場合の他の例の断面形状を示す図
である。

【図１６】包装袋に設ける開口補助機構又は折れ曲がり
防止機構の幅及び深さを示す図である。

【符号の説明】１詰替え用包装袋２注出ノズル部３切り欠き４ヒートシール部５易開封加工部６底部７，８側壁９折返し辺１０，１１交点１２底部シール部１３開口補助機構１４折れ曲がり防止機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プラスチックフイルムからなり、包装袋上
方に注出ノズル部を設けた包装袋において、注出ノズル
部が少なくとも一方の側面に、包装袋の端縁線からの切
り欠き量が３〜１０ｍｍである切り欠きを有することを
特徴とする注出機能付き包装袋。
【請求項２】注出ノズル部が両側面に切り欠きを有する
ことを特徴とする請求項１に記載の注出機能付き包装
袋。
【請求項３】注出ノズル部内に、エンボス加工により形
成された開口補助機構を設けたことを特徴とする請求項
１又は２に記載の注出機能付き包装袋。
【請求項４】注出ノズル部内及び／又はその近傍に、エ
ンボス加工により形成された折れ曲がり防止機構を設け
たことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載
の注出機能付き包装袋。
【請求項５】注出ノズル部の開封予定部に、易開封加工
部を設けたことを特徴とする請求項１〜４のいずれか１
項に記載の注出機能付き包装袋。
【請求項６】外層フイルムがナイロン樹脂又はポリエス
テル樹脂、内層フイルムがポリオレフィン樹脂からなる
プラスチック積層フイルムにより形成された包装袋の、
外層フイルムに易開封加工部が形成されていることを特
徴とする請求項５に記載の注出機能付き包装袋。
【請求項７】注出機能付き包装袋が、逆Ｖ字状の底部と
該底部から上方に延びる２枚の側壁の両側にヒートシー
ル部を設けた袋で、底部の折返し辺とヒートシール部の
交点の内側の折返し辺から斜め下方に延びる形状の底部
シール部を設けた自立性袋であることを特徴とする請求
項１〜６のいずれか１項に記載の注出機能付き包装袋。