JP5359447B2 - 包装容器 - Google Patents

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本発明は、シートの貼り合わせにより形成されていて、液体などの流動性を有する内容物を密封収納する包装容器に関するものである。
従来から、合成樹脂製などからなるボトルタイプの容器においては、収容物を使いきった後の空容器がゴミの増大や環境破壊を招き易いという点が問題となっている。このような状況から近年、一般家庭での使用量が大きい台所用液体洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤、漂白剤、そして浴用のシャンプー、リンス、ボディーソープなどの商品に対しては、詰め替え用として環境への影響を考慮した素材を選択した容器であって嵩張り難い形状の包装容器を用いて提供されていて、必要時にボトル容器に収容物を移し入れることができるようにしている。
詰め換え用の包装容器の一つとして、合成樹脂製とした正面シートと背面シートとを重ね合わせて周辺をヒートシールにより貼り合わせた包装容器があり、必要時に開封した部分をボトル容器などの口部にあてがって内容物をそのボトル容器などに移し替えるようにしている。
そして、液状などの流動性を有する内容物を密封包装した詰め替え用のこの包装容器には、自立性があって立体容器となるスタンディングパウチの形態とした容器が多くあり、また、開封時に内容物を外にこぼすことなく他の容器に完全に移し替えられるように注出口部を有していて、その注出口部の形態を、容器上部の一部に幅を狭くして正面シートと背面シートの重ね合わせ部分として設けたものや、容器上部の周辺のヒートシール時に、貼り合わせるシート周辺の間にプラスチック成型物などによる別体の注出口具を挟み込んで熱接着して取り付けて、これを注出口部としたものもあった。
上記包装容器において、内容物の注出に際して容器上部の一隅を単純に斜めに切断することで注ぎ出しを可能にした注出口を得る詰め替え用の容器がある。このタイプの容器では、容器上部の一部を切り取って注出口を形成する前記方法が開封方法としては簡便であるが、収容空間の一部を単に切って注出口をしただけであり、容器を傾けたときに内容物が注出口側に移動する流れを制御しながら案内する構成とはならないため、その容器を移し替えの際に傾けると内容物が一度に注出口側に向けて移動してしまう。よって、注出口辺りで整えられた流れが生じないことからその内容物の注出が安定し難く、移し替えの容易性の点で問題があり、そして、一度に集まった内容物が注出口を押し開いて流れ出ようとするため、その注出口からの内容物の流れが定まった方向とならずにボトル容器などの口部を外れた方向に向けて流れ出ることもあり、安定した内容物の注ぎ出しを確保できないという安定性の点での問題もあった。
また、プラスチック成型物による注出口具を容器上部の辺部の間に配置して形成された注出口部を備える包装容器では、包装容器の製造に際して注出口具を配置する工程が加わって製造装置が複雑になり、そのため生産速度が低下してしまうという問題が生じる。さらに、別体の注出口具を取り付けた内容物充填前の包装容器は、単にシートを重ね合わせた包装容器のものに比べて厚さが増しているため、その注出口具付きの充填前包装容器を多くに保管管理しなければならない部署ではその保管や運搬の費用が割高になるという問題もある。
また、上述した容器上部の一部に幅を狭くして正面シートと背面シートの重ね合わせ部分からなる注出口部を備える包装容器でも、内容物を他のボトル容器などに移し替える際の操作性、安定性はある程度は改善できるものであったが、その注出口部での正面シートと背面シートとが接合し易いために、開封されても注出口部自体の開きの保持性が劣っていて、ボトル容器などの口部への差し込みや注出の際に不便であり、移し替えの容易性の点で問題があった。
このように、正面シートと背面シートの重ね合わせ部分からなる注出口部を容器上部に備える包装容器には、内容物を注出する時の操作性や安定性がある程度確保できるという有用な点があることから、開封した注出口部から内容物を注出するときにその注出口部の開きを確保する目的として、注出口部における正面シートと背面シートとのそれぞれに、容器外方に向けて凸となる膨らみ部をエンボス加工にて設け、内容物が流れ易い通路をその両シートの膨らみ部が相対している部分で形成する工夫が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特許第3634576号公報 特許第4121648号公報 特開2008−133003号公報
上述した包装容器の注出口部のシートに設ける膨らみ部は、その膨らみ部の形が大きいほど開封後の内容物の流れが良好になると考えられる。しかしながら、その膨らみ部の形状が大きいほど、充填前の空状態の包装容器を集積して運搬するときには膨らみ部が潰れてしまい、その状態のまま内容物が充填され、商品として流通し、購入した一般消費者が包装容器の注出口部を切断したときにも膨らみ部が潰れていると、内容物の注出時に流れ易い通路を確保する機能、すなわち開口を維持する機能が減少してしまうという問題があった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、注出口部におけるシートに膨らみ部を設けて内容物の注出時にその膨らみ部の内側が内容物の通路となる有用性を活かすために、膨らみ部の潰れを生じ難くすることを課題とし、内容物の注出が容易な包装容器を提供することを目的とするものである。
(請求項1に係る発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、正面シートと背面シートとの対向する周辺をヒートシールした容器の上部側に、前記正面シートと背面シートとを重ね合わせてなる注出口部を有する液体用包装容器において、前記注出口部における正面シートと背面シートとにエンボス加工により容器外方に向けて凸となる膨らみ部が設けられているとともに、該膨らみ部の周縁全周に亘って、容器内方に向けて凸となる凹溝が設けられていて、前記凹溝における容器内方に向けて凸となっている部分である底部が、膨らみ部の周りでのエンボス非加工領域とされた一般面部の位置を間にして膨らみ部の頂部側とは反対側に位置し、正面シートにおける前記凹溝の底部の容器内方に向いた凸の部分と、背面シートにおける前記凹溝の底部の容器内方に向いた凸の部分とが当接していることを特徴とする包装容器を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項に係る発明)
また、本発明において、上記注出口部は、容器上部の一隅に位置しているものであることが良好である。
(請求項に係る発明)
また、本発明において、上記注出口部には、易開封性手段が設けられているものとすることが良好である。
(請求項に係る発明)
また、本発明において、容器下部側における正面シートと背面シートとの間に底面シートが折り入れられた状態で配置されており、前記底面シートを開く容器底部の拡開により自立可能に設けられていることが可能である。
(請求項1の発明の効果)
本発明によれば、膨らみ部の周縁全周に亘って、容器内方に向けて凸となる凹溝が設けられているので、膨らみ部において凹溝の位置を周縁としている部分がその凹溝からなる折り返しを一体に有した構造となって強度が高められ、そして、強度が高められた部分が対向していることから、膨らみ部全体としても強度が高められており、複数の包装容器が積み重ねられた場合でも膨らみ部の潰れや折れ曲がりなどの変形が防止され、未充填容器の輸送中に膨らみ部が潰れるという不具合を解消できる。さらに、膨らみ部の強度が高められているため、その膨らみ部自体にある程度の形状復元性が生じるようになって、仮に未充填の包装容器の時に膨らみ部が変形した場合であっても、包装容器が一つずつとなって膨らみ部が外力が加わらなくなればその膨らみ部が元形状に復元するようになり、開封して内容物の注出の際には、所定通りの内容物の注出が行えるようになる。
そして、膨らみ部を横断する位置で注出口部を切断すれば、その切断箇所は開封した直後に膨らみ部とその膨らみ部が相対する部分との間に通路を有した状態で形成されることとなる。すなわち、常時、開いた通路が存在する注出口部が得られることとなり、使用者はその開口を目視しながらボトル容器などの口部に注出口部を対応させ易く、よって、使用者は安心して容易に注出口部の先をボトル容器などの口部にあてがうことができる。また、膨らみ部を横断しない注出口部の最先端側で切断を行なった場合でも、膨らみ部による通路がすでに形成されているので、内容物の注出に不具合を生じさせることもない。さらに、注出口部での両シートが全面的に密着することがないので、開封後、スムーズに内容物が注出されて詰め替え作業が容易になるなどの効果を奏する。
(請求項の発明の効果)
また、本発明において、注出口部は、容器上部の一隅に位置しているものとすることで、使用者側に注出口部の位置がどこであるかを簡単に明示することが簡単になる。
(請求項の発明の効果)
また、本発明において、注出口部に易開封性手段が設けられているものとすることで、詰め替えを行おうとする使用者が包装容器の注出口部を切断する際に、その切断操作が簡単になるととに、使用者側の切断操作の上手下手によらずに切断箇所を特定させることができるようになる。
(請求項の発明の効果)
また、本発明において、容器下部側における正面シートと背面シートとの間に底面シートが折り入れられた状態とし、底面シートを開く容器底部の拡開により自立可能に設けられているものとすることで、内容物が充填された包装容器を縦置きできて、店舗での陳列販売を行なうに際して一体ずつの商品が占める面積が小さくなり、数多くの包装容器を並べることができるとともに、一般購入者側も詰め替え用の包装容器の取り扱いが容易になるなどの優れた効果をするものである。
本発明に係る包装容器の一例を示す説明図である。 一例における注出口部の膨らまし部を示す説明図である。 一例における膨らまし部を断面で示す説明図である。 膨らまし部と凹溝のエンボス形成を示す説明図である。 注出口部における開口位置を異ならせた三例を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1はシャンプーなどの流体を収容する包装容器で、該包装容器1は正面シート2と背面シート3とを重ね合わせるとともに、容器底部4側には前記正面シート2と背面シート3との間に底面シート5を折り入れて、この重ね合わせで正面シート2と背面シート3との対向する辺部同士、正面シート2と底面シート5との対向する辺部同士、背面シート3と底面シート5との対向する辺部同士をヒートシールし、折り入れられている底面シート5の中央部分を開くように正面シート2と背面シート3との間を開くことで広がった容器底部4によって縦置きできるスタンディングパウチタイプの容器である。図1は包装容器1を正面シート2側から見た状態が示されているとともに、この図示された包装容器1は内容物が未充填のものであり、正面シート2と背面シート3との対向する上辺同士の一部分ではシールされずに充填部分6として開放されていて、この包装容器1は容器上部7の一部に前記充填部分6を有しているものである。
包装容器1は容器上部7の一隅であって、上記充填部分6の横に、上方に向けてくちばし状に突出した注出口部8が設けられている。前記注出口部8は正面シート2と背面シート3とを重ね合わせてなるものであり、注出口部8の部分における正面シート2と背面シート3とのそれぞれには、エンボス加工によって容器外方に向けて凸となる膨らみ部9が重なるように同位置にして設けられている。そして、注出口部8の上記充填部分6側の側辺部8aと容器側部10に連続する側辺部8bとの中央をこの注出口部8の突出側に向けて進む方向を、内容物の注出方向Aとされ、側辺部8a,8bの間の中央となる位置に両シート2,3の前記膨らみ部9があり、略長円状にしてその長手方向を前記注出方向Aに沿うようにして配置されている。
注出口部8の先端側での側辺部8bには切り欠きやスリットからなる易開封手段11があり、注出口部8の先端側をつまみ持ちながらこの易開封手段11から引き裂くようにすることで、易開封手段11を始端として裂け目が進み易くなるように設けられていて、注出口部8を切断する開封の操作が手作業で簡単に行えるようにしている。
本実施の包装容器1には、容器内方に向けて凸となる断面形状を呈する凹溝13が上記膨らみ部9の周縁12の全周に亘って設けられている。この凹溝13は、包装容器1の製造工程中に設けられるものであって、本実施の例の包装容器の製造工程の一例が図4に示されており、この図4で示す例に基づいて説明すれば、正面シート2用の連続シート2aと背面シート3用の連続シート3aとのそれぞれに一定間隔にして膨らみ部9を形成して、連続シート2aと連続シート3aとを重ね合わせる工程中、前記膨らみ部9のエンボス加工と同時に成型されている。
膨らみ部9の成型用金型である雄型14と雌型15と内、雄型14の押し出し凸部14aの全周に溝部14bがあり、そして、雌型15の前記雄型14の押し出し凸部14aに対応する受け凹部15aの周囲に、前記溝部14bに入るようにした凸部15bがあって、成型用金型が型締めされることで凸部15bがシートを溝部14bに押し入れるように設けられており、これによって膨らみ部9と凹溝13とがエンボス加工によって同時に成型される。
なお、この後に続く包装容器の製造に際しては公知の手法を採用することができるものであり、図4に示されているように正面シート2用の連続シート2aと背面シート3用の連続シート3aとを重ね合わせ、正面シートにおける凹溝13の底部18の容器内方に向いた凸の部分と、背面シートにおける凹溝13の底部18の容器内方に向いた凸の部分とを当接させていて、また図示されていない底面シート用の連続シートを連続シート2a,3aの間に折り入れた状態にし、所定箇所をヒートシールしながら包装容器形状に打ち抜くことで、未充填の包装容器1が得られる。
本発明に係る包装容器1では、上述したように注出口部8における正面シート2と背面シート3とのそれぞれの膨らみ部9の周縁の全周に亘って、容器内方に向けて凸の溝状とした断面形状の凹溝13を設けていて、正面シート2での膨らみ部9の長手方向に直交する方向での断面である図3に示されているように、膨らみ部9の外周部分である周壁16が前記凹溝13に一体となって、その周壁16がその凹溝13の部分を経てから膨らみ部9の周りの正面シート2のエンボス非加工領域である一般面部17に連続しており、周壁16の一般面部17に亘るまでの領域中に凹溝13が折り返し部分として形成されている構造となっている。
このように周壁16自体に折り返し部分である凹溝13を設け、その凹溝13とされた折り返し部分を直接、前記一般面部17に連続させており、周壁16が溝状の折り返し部分を有していることから、周壁16自体に包装容器の厚さ方向から加わる外力に対する強度が高められたものとなっている。よって膨らみ部9自体も包装容器の厚さ方向から加わる外力に対する強度が高まっている。
そして、上記凹溝13は容器内方に向けて凸となり、この凹溝13の底部18が一般面部17の位置を間にして膨らみ部9の頂部側とは反対側に位置しているため、周壁16の前記凹溝13の底部位置までに達する領域aの長さが長く確保し易く、また、折り返し点である前記底部位置から一般面部17までに達するまでの領域bの長さも長く確保できて、これら凹溝13の側面部分を構成する領域a,bそれぞれの長さを長く確保することで、これら領域a,b、すなわち凹溝13の側面部分を容器厚さ方向Bに沿うように起こす形状とすることが容易になる。そして、凹溝13の側面部分を構成するこれら領域a,bの断面形状が容器厚さ方向Bに沿う度合いが強くなることでも、凹溝13での強度が高まって周壁16の強度が高められ、よって膨らみ部9がより一層変形し難くなり、仮に変形したとしてもその容易に元の形状に復元し易くなる。
成型用金型の上記雄型14と雌型15とを用いた膨らみ部9とこの膨らみ部9の周壁16と一体となる凹溝13の形成に際しては、連続シートを予熱した後、雄型14と雌型15を用いて加圧状態で挟み込みしてエンボス形成していて、連続シートにおいてその連続シートのシーラントが設けられている側に凹溝13が凸となって突出するようにして膨らみ部9と凹溝13とをエンボス形成し、この連続シート(正面シート、背面シート)、そして、底面シート用の連続シートも用いて包装容器を製造する。包装容器での前記膨らみ部自体の復元性は、前記シーラントの厚さ、膨らみ部の形状、膨らみ部の位置によって変化するが、後述するように、両シートに膨らみ部があるとともにその周縁に一体にして凹溝を設けている本実施の例による包装容器と、両シートに膨らみ部があるが凹溝を設けていない包装容器を比較したところ、本実施の例の形態の包装容器の方が、注出口部の開封時の開口幅が大きく、膨らみ部の復元性も良好であることが確認できた。
この良好な効果をさらに増大させるには、凹溝13の溝幅を細くすることが効果的であり、また、凹溝を深くすることが効果的であり、さらに、凹溝の断面形状が例えばV字状になるように、その凹溝の落とし込みの断面形状に鋭さを強めることが効果的である。なお、凹溝の落とし込みの形状に鋭さを強めすぎると、エンボス成型時にシートが破れたり、シートにピンホールが生じる可能性がある。そのため、安定した生産を行なうためには、シートの厚さや構成に応じて上記成型用金型を選択する。たとえば、雌型15の凸部15bの幅は、0.5mmから3.0mm程度、その高さは1mmから3mm程度で、凸部の上端は凸部幅に合わせてR=0.5mmから3.0mm程度の曲率半径とし、雌型15の凸部15bと雄型14の溝部14bとのシート挟み込み時のクリアランスをシートの厚さ以上とすることが望ましい。
つぎに、膨らみ部の周縁全周に上記周壁と一体となる凹溝を設けている上記実施の例による包装容器と、注出口部に膨らみ部のみを設けている包装容器とについて、モニター詰め替え評価を行ない、本実施の形態による包装容器に良好に詰め替えが行えるか否かを検討した。その結果を表1に示した。
評価サンプルは、前述したように膨らみ部のみが設けられていて凹溝がない包装容器(表中、周縁凹溝なし)と、膨らみ部の周縁全周に凹溝が設けられている本実施の形態の包装容器(表中、周縁凹溝あり)であり、内容物はコンディショナー400gである。モニター詰め替え評価は、5段階評価1(劣)→5(優)である。サンプル数nは各n=3である。
Figure 0005359447
表1の結果から、膨らみ部の周縁に凹溝を設けることで、注ぎ性の効果が認められた。また、口元(注出口部)が開封し易いので、差し込み性も向上していることが認められた。
つぎに、本実施の形態における包装容器での注出口部を開封して形成される開口位置について、図5に示すように三位置に開口させたサンプルを作成しそれぞれの評価を、モニター評価した。内容物はコンディショナー400gである。モニター評価は、5段階評価1(劣)→5(優)である。その結果を表2に示した。
サンプル数nは各n=3であり、(1)のものは、エンボス部(膨らみ部)の上(内容物注出方向下流側)から3mmを通る位置で切断し、(2)のものは、エンボス部の上縁を通る位置で切断し、(3)のものは、エンボス部の内容物注出方向下流側の前方3mmを通る位置で切断したものである。
Figure 0005359447
膨らみ部(エンボス部)に開口部がある(開口部を得るようにする開口位置が膨らみ部に交差する形態である)と、開口部を切断して得るときに表裏二股に切れてしまうが、注ぎ性が向上していることが確認できた。開口部が膨らみ部の上縁にあれば、注ぎ性は膨らみ部の位置に開口部があるものとほとんど変わらないことが確認できた。この結果から、注出口部を切断するに際しては、膨らみ部の上縁を通る位置や膨らみ部を切断することが良好であることが分かった。このように表2の結果より、膨らみ部(エンボス部)の位置に、切断よりなる開口部があると、その開口幅が広くなっており、即ち、切断された注出口部での正面シートと背面シートとが従来のような互いに貼り付いた状態とはならずに、その正面シートと背面シートとが離れた状態となることで広い開口幅が得られていて、差し込み性、注ぎ性が向上することが分かる。なお、開口部の切れ易さの観点から見れば、膨らみ部の上縁を通る位置が開口位置となるのが最も好ましいことが分かった。
1…包装容器
2…正面シート
3…背面シート
7…容器上部
8…注出口部
8a…充填部分側の側辺部
8b…容器側部側の側辺部
9…膨らみ部
11…易開封手段
12…膨らみ部9の周縁
13…凹溝
a,b…凹溝の側面部分
14…雄型
14a…押し出し部
14b…溝部
15…雌型
15a…受け凹部
15b…凸部
16…周壁
17…一般面部
18…凹溝13の底部
A…注出方向
B…容器厚さ方向

Claims (4)

  1. 正面シートと背面シートとの対向する周辺をヒートシールした容器の上部側に、前記正面シートと背面シートとを重ね合わせてなる注出口部を有する液体用包装容器において、
    前記注出口部における正面シートと背面シートとにエンボス加工により容器外方に向けて凸となる膨らみ部が設けられているとともに、該膨らみ部の周縁全周に亘って、容器内方に向けて凸となる凹溝が設けられていて、
    前記凹溝における容器内方に向けて凸となっている部分である底部が、膨らみ部の周りでのエンボス非加工領域とされた一般面部の位置を間にして膨らみ部の頂部側とは反対側に位置し、
    正面シートにおける前記凹溝の底部の容器内方に向いた凸の部分と、背面シートにおける前記凹溝の底部の容器内方に向いた凸の部分とが当接していることを特徴とする包装容器。
  2. 上記注出口部は、容器上部の一隅に位置している請求項1に記載の包装容器。
  3. 上記注出口部には、易開封性手段が設けられている請求項1または2に記載の包装容器。
  4. 容器下部側における正面シートと背面シートとの間に底面シートが折り入れられた状態で配置されており、前記底面シートを開く容器底部の拡開により自立可能に設けられている請求項1からの何れか一項に記載の包装容器。
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