JP5710952B2 - 袋体の注ぎ口構造及び袋体 - Google Patents

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本発明は、流体、半流動体の流路を形成するための流路形成体、及び流体や半流動体を収容する袋体の隅部を切除して注ぎ口が形成される袋体の注ぎ口構造、及び該注ぎ口構造を有する袋体に関する。
ボトルや他の容器に内容物を詰め替えて使用する詰替用の袋体として、内容物を注出するための注ぎ口を設けたものが多く用いられるようになってきている。この種の袋体は、注ぎ口の先端部分を切り取って開封するが、袋体表裏のフィルム同士が密着し、注ぎ口が十分に開口しないことがあった。このような不具合を解消したものに、例えば特許文献1に開示される袋が知られている。この袋は、注ぎ口に注出手段を備える。注出手段は流路と小管を有し、流路は予め形成された溝状の窪みとして少なくとも一方の側壁に形成され、小管は流路が潰れるのを防止するとともに、小管を通して袋の中味を空けるために、予め形成された流路に挿入される。注出流路を形成するフィルム部分に形成された窪みは、深絞りによって製造される。窪みに挿入されかつ固定された小管は、市販のプラスチック小管でもよい。小管を挿入することにより、注出手段の領域で袋を強化し、注ぎ口の潰れを防止することができた。
特開平5−132069号公報
しかしながら、流路潰れの防止を目的に挿入される小管は、ある程度の剛性を有しているため、内容物を封止した状態の袋製品において、製品同士が当たって傷つきが生じたり、嵩張りの要因となったり、また、使用後の廃棄時においては、邪魔となり、袋を巻いたり折ったりし難くした。さらに、小管を設けた流路では、流動性の低い内容物が出難く、これを改善するために管径を大きくすれば、傷つき、嵩張り等の上記不具合が一層顕著となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、注ぎ口が十分に開口され、流出時の内容物がガイドされるとともに、製品同士の傷つきや嵩張りが発生せず、しかも、廃棄時に袋体とともに巻いたり折ったりすることが容易な袋体の注ぎ口構造及び該構造を有する袋体を提供するとともに、このような注ぎ口を容易に形成することを可能とする流路形成体を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明に用いる流路形成体25は、流れ方向に長く、長手方向に対する直交方向の断面が弧状の可撓材料からなる樋部27と、
前記樋部27の凸側頂面29を挟んで離間し該樋部27の長手方向に沿って形成された一対の平行なリブ31と、
を具備し、
前記一対のリブ31に挟まれ且つ双方のリブ31から離間した前記凸側頂面29の中央固定部35が、フィルム状被着体(13)に接合されたことを特徴とする。
この流路形成体25では、流れ方向に直交する方向で弧状となる樋部27が、平坦に変形可能な可撓材料であり、嵩張りを抑止し、また帯状に巻き取ることも可能とされ、可搬性等取り扱いが良好となる。また、中央固定部35にて接合状態の流路形成体25は、一対の平行なリブ31によって、平坦に変形された状態から弧状に形状復元し、樋部27にて流路を構成する。
上記の流路形成体25は、上記の流路形成体25であって、
前記一対のリブ31が、先端に向かって離間するハ字状に形成されることを特徴とする。
この流路形成体25では、フィルム状被着体に固定される前、一対のリブ31が脚部となってフィルム状被着体に当たり、一対のリブ31の間の中央固定部35は、フィルム状被着体から浮上している。中央固定部35がフィルム状被着体に接近して固定されると、一対のリブ31は、先端が開脚する方向に移動且つ変形され、樋部27の弧状を維持しようと、両先端を立ち上げるようになる。この弧状を維持しようとする力は、単に樋部27のみの弾性復元力と異なり、リブ31の先端が移動することにより得られるリブ弾性復元力を機構的に得た複合力となる。これにより、へたりが生じ難く、その形状を維持可能となる。
本発明に係る袋体11の注ぎ口構造は、二枚のフィルム13の周縁部15を接合して内容物を封入した袋体11の隅部19を切除して形成される注ぎ口21に、流路形成体25を備えた袋体11の注ぎ口構造であって、
前記流路形成体25は、前記内容物の流出方向に長く、長手方向に対する直交方向の断面が弧状の可撓材料からなる樋部27と、前記樋部27の凸側頂面29を挟んで離間し該樋部27の長手方向に沿って形成された一対の平行なリブ31と、を具備し、前記一対のリブ31に挟まれ且つ双方のリブ31から離間した前記凸側頂面29の中央固定部35が、一方の前記フィルム13に接合されたことを特徴とする。
上記流路形成体は、上記袋体の隅部の切除前においては二枚の前記フイルムに潰されて略平坦状となり、隅部の切除後においては二枚の前記フイルムの間を広げるように弧状となることを特徴とする。
この袋体11の注ぎ口構造及び該注ぎ口構造を有する袋体では、隅部19を切除していないと、流路形成体25が二枚のフィルム13に挟まれて平坦に変形し、小管を用いた構造のように厚くならず、注ぎ口21が当たって傷つきが生じたり、嵩張りの要因となったりすることがない。一方、隅部19が切除されると、流路形成体25が対面するフィルム13を押し退け、注ぎ口21が形成される。注ぎ口21から流出される内容物は、樋部27によって流れ方向が案内される。また、流路形成体25は、部品として収納性が良好であり、従来の管に比べ平らであることから薄厚での巻き取りが可能となり、すなわち製造工程における部品としての可搬性等取り扱いが良好である。
上記袋体11の注ぎ口構造は、上記袋体11の注ぎ口構造であって、
前記一対のリブ31が、先端に向かって離間するハ字状に形成されることを特徴とする。
この袋体11の注ぎ口構造では、流路形成体25がフィルム13に固定される前、一対のリブ31が脚部となってフィルム13に当たり、一対のリブ31の間の中央固定部35は、フィルム13から浮上している。中央固定部35がフィルム13に接近して固定されると、一対のリブ31は、先端が開脚する方向に移動且つ変形され、開封の際の注ぎ口21を開くための開口力が確実に付与可能となる。この開口力は、単に樋部27のみの弾性復元力と異なり、リブ31の先端が移動することにより得られるリブ弾性復元力を機構的に得た複合力となる。これにより、へたりが生じ難く、形状維持ともなる開口力が持続可能となる。
上記袋体11の注ぎ口構造は、上記の袋体11の注ぎ口構造であって、
上記樋部27の断面における弧状の両端に、先端の分岐したY字状支持部39が形成されていることを特徴とする。
この袋体11の注ぎ口構造では、隅部19が切除されず、流路形成体25が二枚のフィルム13に挟まれた状態であっても、Y字状支持部39によって二枚のフィルム13の間に、間隙41が常に確保される。隅部19が切除されると樋部27の両端が起立する方向に復元するが、両端のそれぞれにY字状支持部39が設けられていることで、樋部27の両端においてそれぞれ二箇所での安定したフィルム13の支持が可能となる。
上記の袋体11の注ぎ口構造は、上記の袋体11の注ぎ口構造であって、
前記樋部27が、半円弧状であることを特徴とする。
この袋体11の注ぎ口構造では、隅部19が切除されず、流路形成体25が二枚のフィルム13に挟まれた状態で、半円弧状の樋部27が開く方向に変形され、半円弧状より周長が長い樋部27の場合に生じる先端の内折れ、半円弧状より周長が短い場合に生じる復元力不足が発生しない。
本発明に係る袋体の注ぎ口構造によれば、れ方向に直交する方向で弧状となる流路形成体の樋部が、平坦に変形可能な可撓材料であり、嵩張りを抑止し、また帯状に巻き取ることも可能とされ、可搬性等取り扱いが良好となる。また、中央固定部にて接合状態の流路形成体は、一対の平行なリブによって、平坦に変形された状態から弧状に形状復元し、樋部にて流路を構成することが可能となる。
本発明に係る袋体の注ぎ口構造によれば、流路形成体の一対のリブがハ字状の脚部となり、一対のリブの間の中央固定部がフィルム状被着体に固定されると、一対のリブは、先端が開脚する方向に移動且つ変形され、樋部の弧状を維持しようと、両先端を起立させるようになる。この弧状を維持しようとする力は、単に樋部のみの弾性復元力と異なり、リブの先端が移動することにより得られるリブ弾性復元力を機構的に得た複合力となる。これにより、へたりが生じ難く、その形状を維持可能となる。
本発明に係る袋体の注ぎ口構造によれば、流路形成体が対面するフィルムを押し退け、注ぎ口が十分に開口され、流出時の内容物が樋部によって流れ方向がガイド可能となる。また、隅部を切除していない状態では、流路形成体が二枚のフィルムに挟まれて平坦に変形し、小管を用いた構造のように厚くならず、注ぎ口が当たって製品同士の傷つきが生じたり、嵩張りの要因となったりすることがなく、しかも、廃棄時に袋体とともに巻いたり折ったりすることが容易となる。さらに、流路形成体は、平坦に変形することから、部品として収納性が良好であり、従来の管に比べ平らであることから薄厚での巻き取りが可能となり、すなわち製造工程における部品としての可搬性等取り扱いが良好となる効果がある。
上記の袋体の注ぎ口構造によれば、流路形成体に形成されたリブがハ字状となることで、中央固定部がフィルムに接合された際、樋部の両端を起立する方向に突出させることができ、開封の際の注ぎ口を大きく開口させることができる。この開口力は、単に樋部のみの弾性復元力と異なり、フィルムに対して固体されていないリブの先端が移動することにより得られるリブ弾性復元力を中央固定部とともに機構的に得た複合力となる。これにより、へたりが生じ難く、形状維持ともなる開口力が持続可能となる。
本発明に係る袋体の注ぎ口構造によれば、注ぎ口の未開封時、二枚のフィルムに挟まれて樋部が潰されても、両端のY字状支持部によって二枚のフィルム同士を密着させずに常に間隙が形成され、開封時に注ぎ口が開きやすくなる。また、開封時にはY字状支持部の分岐先端でフィルムの内面を安定的に支持できる。さらに、切断前の流路形成体をロール状に巻いたときのねじれ発生を抑止できる。
本発明に係る袋体の注ぎ口構造によれば、注ぎ口の未開封時、二枚のフィルムに挟まれる樋部を、復元容易な形状に潰すことができる。
本発明に係る袋体の注ぎ口構造を備えた袋体の斜視図である。 図1に示した隅部の側面図である。 図2のA−A矢視図である。 流路形成体の正面図である。 フィルムに接合された流路形成体の正面図である。 ロール状に巻かれた流路形成体の斜視図である。 隅部の切除された袋体の側面図である。 図7のB−B矢視図である。 他の実施の形態の袋体の側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る袋体の注ぎ口構造を備えた袋体の斜視図である。
本実施の形態に係る袋体11の注ぎ口構造は、液体洗剤、シャンプー、リンス、ボディシャンプーなどのトイレタリー用品や加工食品を封入するための単層あるいは多層の樹脂性のフィルム13からなる袋体11(パウチとも言う。)に好適に用いることができる。袋体11は、内容物の封入前において、二枚のフィルム13の上部を除く周縁部15が熱溶着され、袋状に形成される。袋体11の上部は開口され、ここから内容物が充填された後、熱溶着により密封される。袋体11は、内容物が充填された際、折り畳まれた状態の底部17が拡がり、全体が略円錐状又は略角錐状になって、自立可能となるものであってもよい。
フィルム13には、可撓性の積層樹脂フィルムが使用される。その素材としては、例えば延伸ナイロンフィルム(ONy)、延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、直線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレンテレフタレート (PET) 、金属蒸着ポリエチレンテレフタレート (VM−PET) 等を用いることができ、ウェットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、共押出ラミネーション法などで製造される。
袋体11の注ぎ口構造は、二枚のフィルム13の周縁部15を接合して内容物を封入した袋体11の隅部19を、周縁部15とともに切除して注ぎ口21が形成される。なお、隅部19には、開封する際にハサミなどの道具を使用せずに、手で容易に開封できるように、その注ぎ口21にノッチ(不図示)が形成されていてもよい。また、ノッチを起点として開封する際に、より開封しやすいように、開封を誘導する凹状の開封補助線23が形成されていてもよい。
図2は図1に示した隅部19の側面図、図3は図2のA−A矢視図である。
隅部19を切除して形成される注ぎ口21には、流路形成体25が設けられる。図2に示すように、流路形成体25は、内容物の流出方向に長い帯状片として形成される。流路形成体25は、隅部19の切除前においては、隅部19の周縁部15が密着されていることによる挟持力(拘束力とも言える。)によって図3に示すように潰され、平坦となっている。したがって、この状態では隅部19の厚みTは他の周縁部15と殆ど変わらない厚みとなる。
図4は流路形成体25の正面図、図5はフィルム13に接合された流路形成体25の正面図である。
図4に示すように、流路形成体25は、長手方向に直交する方向の断面が弧状の可撓材料からなる樋部27と、樋部27の凸側頂面29を挟んで離間し樋部27の長手方向に沿って平行に延在する一対のリブ31と、を具備してなる。
流路形成体25の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート等を用いることができ、袋体11と流路形成体25を熱接合により接合する場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の易熱接着性樹脂がより好適に用いられる。流路形成体25は、これらの素材を用いて押し出し成形により作ることができる。
樋部27は、弧状に湾曲した凸面側の突出端が凸側頂面29となる。また、弧状に湾曲した凹面側の底が凹側底面33となる。凹側底面33の反対面側は、中央固定部35となる。この中央固定部35は、左右のリブ31に挟まれた位置に配置されているが、リブ31には接しない領域となる。つまり、中央固定部35は、リブ31から中央側に離間した領域で形成されている。このため、中央固定部35の両側には、図5に示す非接合山形空間部37が形成されることになる。この非接合山形空間部37は、図3に示すように、樋部27が潰されることによって縮小されている。
この袋体11の注ぎ口構造では、一対のリブ31に挟まれ且つ双方のリブ31から離間した凸側頂面29の中央固定部35のみが、フィルム状被着体である一方のフィルム13に接合されている。なお、この接合は、フィルム13に対して流路形成体25の長手方向に沿って連続してもよく、或いは点状に間欠としてもよい。
一対のリブ31は、先端(図4の下端)に向かって離間するハ字状に形成される。流路形成体25がフィルム13に固定される前、一対のリブ31は脚部となってフィルム13に当たり、一対のリブ31の間の中央固定部35は、フィルム13から浮上している。一方、図5に示すように、中央固定部35がフィルム13に接近して固定されると、一対のリブ31は、先端が開脚する方向(図5中の矢印a方向)に移動且つ変形される。その結果、樋部27は、図5に示すように、両端がより急角度に起立した状態に立ち上がる。これにより、開封の際の注ぎ口21を大きく開くための開口力が確実に付与可能となる。この開口力は、単に樋部27のみの弾性復元力と異なり、リブ31の先端が移動することにより得られるリブ弾性復元力を機構的に得た複合力となる。このため、へたりが生じ難く、開口力が長期にわたり持続可能となる。このように、リブ31をハ字状とした構成によれば、中央固定部35がフィルム13に接合された際、樋部27の両端を起立する方向(図5中の矢印b方向)に突出させることができ、注ぎ口21を大きく開口させることができる。
樋部27の断面における弧状の両端には、先端の分岐したY字状支持部39が形成されている。隅部19が切除されず、流路形成体25が二枚のフィルム13に挟まれた状態であっても、図3に示したように、Y字状支持部39によって二枚のフィルム13の間に、間隙41が確保される。隅部19が切除されると樋部27の両端が起立する方向に復元するが、両端のそれぞれにY字状支持部39が設けられていることで、樋部27の両端においてそれぞれ二箇所での安定したフィルム13の支持が可能となる。
また、袋体11の注ぎ口構造では、樋部27が、半円弧状であることが好ましい。隅部19が切除されず、流路形成体25が二枚のフィルム13に挟まれた状態で、半円弧状の樋部27が開く方向に変形され、半円弧状より周長が長い樋部27の場合に生じる先端の内折れや、半円弧状より周長が短い場合に生じる復元力不足が発生しない。また、注ぎ口21の未開封時、二枚のフィルム13に挟まれる樋部27を、図3に示した復元容易な形状に潰すことができる。
図6はロール状に巻かれた流路形成体25の斜視図である。
流路形成体25は、押し出し成形により帯状に連続成形され、ロール状に巻くことができる。このため、流路形成体25は、部品として収納性、可搬性が良好であり、小管に比べ平らであることから薄厚で長尺の巻き取りが可能となる。また、流路形成体25は、帯の幅方向両端にY字状支持部39が形成されていることで、真直性や剛性を得て、ロール状に巻いたときのねじれの発生を抑止することができる。
上記のように構成された袋体11の注ぎ口構造の作用を説明する。
図7は隅部19の切除された袋体11の側面図、図8は図7のB−B矢視図である。
上記した注ぎ口構造を有した袋体11は、隅部19を切除していないと、流路形成体25が二枚のフィルム13に挟まれて平坦に変形している。このため、小管を用いた従来構造のように厚くならず、注ぎ口21が当たって傷つきが生じたり、嵩張りの要因となったりすることがない。なお、注ぎ口21の未開封時、二枚のフィルム13に挟まれて樋部27が潰されていても、図3に示したように、Y字状支持部39によって二枚のフィルム13が密着状態とならずに間隙41が形成され、注ぎ口21が開きやすくなっている。特に内容物の粘稠度が高い場合には有効である。
一方、図7に示すように、隅部19が切除されると、内部空間が注ぎ口21となって開口され、流路形成体25の端部が現れる。同時に、流路形成体25は、平坦に変形されていたフィルム13からの拘束力から解除され、図8に示すように、Y字状支持部39が先端となって対面するフィルム13を押し退け、内容物の出口空間である注ぎ口21を形成する。この際、非接合山形空間部37は、リブ31が互いに接近する方向に移動、変形することで、図2に示した状態より、大きくなる。開封時にはY字状支持部39の分岐先端によって、このY字状支持部39がアングル型支持枠部材のような梁状となってフィルム13の内面は安定的に支持されることになる。注ぎ口21から流出される内容物は、樋部27によって流れ方向が案内される。この案内は、弧状となった樋部27の内側21aと外側21bとで行われることになる。
また、内容物を出した後、袋体11を廃棄する際には、流路形成体25が帯状であり、厚み方向に立体ではないことで、未開封時と同様に潰して、袋体本体とともに丸めたり畳んだりしやすく、嵩張りにくい。
したがって、上記の実施の形態に係る袋体11の注ぎ口構造によれば、注ぎ口21が十分に開口され、流出時の内容物がガイドされるとともに、製品同士の傷つきや嵩張りが発生せず、しかも、廃棄時に袋体11とともに流路形成体25を巻いたり折ったりすることが容易となる。
なお、上記実施の形態では、樋部27の両端にY字状支持部39を設けた例を説明したが、本発明に係る袋体11の注ぎ口構造は、Y字状支持部39が省略された構成であってもよく、また、この両端に断面略円形状が連続形成されるような構成であってもよい。
また、本発明に係る袋体11では、注ぎ口構造として、一方のフィルムに樋形状の流路形成体25の中央固定部35のみが固定であって、樋部27の両端は接合していないフリーの状態であることから、洗剤等の液体内容物だけでなく、半流動体(ゲル構造)の内容物や半固形物が混入された流動体などであっても、大きな注ぎ口21が形成されるので、内周面積が最小となる小管による注ぎ口21よりも内容物を出しやすくすることができる。
また、流路形成体25は帯状であるので、小管の場合と異なり、注ぎ口21をいくら大きくしても、拘束時の厚みTは一定とすることができる。
さらに、上述した実施の形態では、袋体11の形状を矩形とし、その略直角形状な隅部19に注ぎ口21を構成する例としたが、図9に示すように、他の容器の開口部に挿入可能なノズル部43を隅部19に形成した袋体11Aとしてもよい。このようなノズル部43を有する形状としては、袋体11Aの隅部19の両辺縁部分を括れるように切除形成し、隅部19が細幅となって突出するように形成する。そして、流路形成体25を内設する構成とする。このノズル部43を有する袋体11Aにおいても、上記実施の形態と同様に切除開封により、流路形成体25が注ぎ口21を開口し、内容物の流出をガイドすることとなり、さらにノズル部43により容器の開口部へ注ぎ口21をあてがうことが可能となり、内容物の移し替えが容易に行えることとなる。
11…袋体
13…フィルム
15…周縁部
19…隅部
21…注ぎ口
25…流路形成体
27…樋部
29…凸側頂面
31…リブ
35…中央固定部
39…Y字状支持部

Claims (6)

  1. 二枚のフィルムの周縁部を接合して内容物を封入した袋体の隅部を切除して形成される注ぎ口に、流路形成体を備えた袋体の注ぎ口構造であって、
    前記流路形成体は、前記内容物の流出方向に長く長手方向に対する直交方向の断面が弧状の可撓材料からなる樋部と、前記樋部の凸側頂面を挟んで離間し該樋部の長手方向に沿って形成された一対の平行なリブと、を具備し、前記一対のリブに挟まれ且つ双方のリブから離間した前記凸側頂面の中央固定部が、一方の前記フィルムに接合され
    前記流路形成体は、前記袋体の隅部の切除前においては二枚の前記フイルムに潰されて略平坦状となり、隅部の切除後においては二枚の前記フイルムの間を広げるように弧状となることを特徴とする袋体の注ぎ口構造。
  2. 請求項記載の袋体の注ぎ口構造であって、
    前記樋部の断面における弧状の両端に、先端の分岐したY字状支持部が形成されていることを特徴とする袋体の注ぎ口構造。
  3. 二枚のフィルムの周縁部を接合して内容物を封入した袋体の隅部を切除して形成される注ぎ口に、流路形成体を備えた袋体の注ぎ口構造であって、
    前記流路形成体は、前記内容物の流出方向に長く長手方向に対する直交方向の断面が弧状の可撓材料からなる樋部と、前記樋部の凸側頂面を挟んで離間し該樋部の長手方向に沿って形成された一対の平行なリブと、を具備し、前記一対のリブに挟まれ且つ双方のリブから離間した前記凸側頂面の中央固定部が、一方の前記フィルムに接合され、
    前記樋部の断面における弧状の両端に、先端の分岐したY字状支持部が形成されていることを特徴とする袋体の注ぎ口構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の袋体の注ぎ口構造であって、
    前記一対のリブが、先端に向かって離間するハ字状に形成されることを特徴とする袋体の注ぎ口構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の袋体の注ぎ口構造であって、
    前記樋部が、半円弧状であることを特徴とする袋体の注ぎ口構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の袋体の注ぎ口構造を備えた袋体。
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