JPH11208263A - 車両用インストルメントパネル - Google Patents

車両用インストルメントパネル

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JPH11208263A
JPH11208263A JP10026699A JP2669998A JPH11208263A JP H11208263 A JPH11208263 A JP H11208263A JP 10026699 A JP10026699 A JP 10026699A JP 2669998 A JP2669998 A JP 2669998A JP H11208263 A JPH11208263 A JP H11208263A
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JP
Japan
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air
mounting
instrument panel
panel
vehicle
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JP10026699A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Setsuda
敏和 説田
Kazufumi Yomo
四方  一史
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Inoac Corp
Denso Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル外面の適宜位置に空気吹出装置を新設
したり、また既設の空気吹出装置を廃止し得るようにし
て、調温空気の吹出位置を簡単かつ容易に変更可能とす
る。 【解決手段】 空気案内ダクト25が、開口部27をパ
ネル本体11の内壁面11aに整合密着させた状態に取
付けられる。開口部27が接合したパネル本体11の整
合部位32に、空気流通路26と空間的に連通する複数
個の装着口33が形成されている。適宜位置の装着口3
3から空気の吹出しを必要とする場合は、該装着口33
に対応した表皮材12に通孔を形成して、当該装着口3
3に空気吹出装置30を装着する。なお、装着口33か
ら調温空気の吹出しを必要としない場合は、表皮材12
が装着口33を閉塞状態に保持するので、当該装着口3
3からの調温空気の吹出しが遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用インスト
ルメントパネルに関し、更に詳細には、空調機器から送
出されて車両室の空調に供される調温空気の吹出装置を
簡単に新設したり、また既設の空気吹出装置を廃止する
ことにより、調温空気の吹出位置を必要に応じて適宜変
更し得る車両用インストルメントパネルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】乗用車等における車両室内の前方には、
所要形状に成形されて車幅方向に延在するインストルメ
ントパネルが設けられている。このインストルメントパ
ネルは、一般的な形態として図10に示すように、スピ
ードメータやタコメータ等の計器類やその他各種表示灯
を備えた計器盤61が運転席からの視認容易な位置に配
設されると共に、各種の小間物や車検証等を収納するグ
ローブボックス62が助手席側に設置され、オーディオ
や空調機器(エアコンユニット)の操作盤63が略中央に
位置している。また、インストルメントパネルの上面や
乗員席側を指向する前面の中央部および両端近傍には、
所要の形状およびサイズに設定した空気吹出口64や風
向制御板を有する複数個の空気吹出装置65が配設さ
れ、前記インストルメントパネル60で覆蓋状態に配設
された空調機器からの調温空気を車両室66内へ吹出す
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
した従来のインストルメントパネル60では、車両室6
6内の冷・暖房効率や該パネル10のデザイン等を考慮
したうえで、各空気吹出装置65の形状,サイズや配設
位置等を設定するようになっており、前述したように、
一般的にはインストルメントパネル60の前面中央上部
や左右両端近傍等に該空気吹出装置65を配設するよう
になっている。しかるに、各ユーザー毎に調温空気の吹
出し態様に対する好みが異なるため、自動車メーカーが
設定した空気吹出装置65の配設位置に不満を感じてい
るユーザーが意外に多いことが判っている。すなわち、
調温空気が自分へ直接吹付けられるのを好まないユーザ
ーもいるし、また調温空気をインストルメントパネルの
全面から吹出すようにして、車両室内全体が均一的に空
調されることを望むユーザー等もいる。しかし、従来の
車両用インストルメントパネル60では、前記空気吹出
装置65を固定的に装着することを前提とした設計を基
本としており、例えばユーザーの嗜好に応じて適宜位置
に空気吹出装置65を新設したり、または既設の空気吹
出装置65を取外し得るようにすることにより、調温空
気の吹出位置の簡単かつ容易な変更を可能にするという
技術的思想は全くなかった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した課題を好適に解決
するべく新規に提案されたものであって、インストルメ
ントパネルにおける内壁面に、空調機器に連通した空気
流通路を直接的に臨ませた状態に空気案内ダクトを取付
け、この整合部位に形成した複数個の装着口に空気吹出
装置を着脱可能に装着し得るように構成することで、該
パネル外面の適宜位置に空気吹出装置を新設したり、ま
た既設の空気吹出装置を廃止し得るようにして、調温空
気の吹出位置を簡単かつ容易に変更可能とした車両用イ
ンストルメントパネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するために、本発明に係る車両用イ
ンストルメントパネルは、所要形状に成形されて車両室
前方の車体に取付けられるパネル本体と該パネル本体を
全体的に被覆する表皮材とから形成され、空調機器から
送風ダクトを介して送出される調温空気を前記車両室内
に吹出す空気吹出装置を配設した車両用インストルメン
トパネルにおいて、前記パネル本体の内部形状に略合致
する外形形状に成形されると共に内部に空気流通路が画
成され、一側壁の長手方向に亘って形成した開口部を前
記パネル本体の内壁面に整合密着させて該パネル本体に
取付けられて、所要位置に形成した空気流入口に前記送
風ダクトが接続される空気案内ダクトと、前記空気案内
ダクトの開口部が接合した前記パネル本体の整合部位に
位置し、前記空気流通路と空間的に連通する複数個の装
着口と、前記表皮材における装着口に整合する部位に必
要に応じて形成され、該装着口を介して前記空気流通路
と外部との連通を図り得る通孔と、前記装着口に嵌合し
得る外形形状に形成されると共に空気の流通を許容する
空気吹出口が成形され、後方に形成した係止突部と前記
装着口の内縁端部に形成した係止受部との係止作用下
に、該装着口に対して着脱可能に装着される空気吹出装
置とからなり、前記装着口から調温空気の吹出しを必要
としない場合は、前記表皮材による該装着口の閉塞状態
を保持することで、前記空気流通路を介して送出される
空調機器からの調温空気の吹出しを遮断し、前記装着口
の何れかから調温空気の吹出しを必要とする場合は、該
装着口に整合した前記通孔を前記表皮材に形成した後
に、この通孔を介して装着口に前記空気吹出装置を外方
から装着することで、前記空気流通路を介して送出され
る空調機器からの調温空気を当該装着口が形成された位
置から吹出すよう構成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用インス
トルメントパネルにつき、好適な実施例を挙げて、添付
図面を参照しながら以下説明する。
【0007】図3は、本発明の好適な一実施例に係る車
両用インストルメントパネルの外観を概略で示す斜視図
であって、スピードメータやタコメータ等の計器類や各
種表示灯類を備えた計器盤13が運転席からの視認容易
な位置に配設され、各種の小間物や車検証等を収納する
グローブボックス14が助手席に設置されると共に、オ
ーディオや空調機器の操作盤15が左右略中央に配設さ
れている。本実施例のインストルメントパネル10は、
図1および図2に示すように、一体成形したパネル本体
11に適宜の表皮材12を被覆して形成したものを例示
しており、ビスやボルト等を利用して車両室16の前方
に強固に取付けられる。なお説明の便宜上、図1におけ
る左側をインストルメントパネルの「左側」、右側をイン
ストルメントパネルの「右側」とすると共に、同図の手前
側(車両室16を指向する側)を該インストルメントパネ
ルの「前側」、奥側(フロントガラス側)を「後側」とする。
【0008】前記車両室16内と車体前方とを区画する
ファイヤーウォール(図示せず)と、車体に取付けられた
前記インストルメントパネル10との間には、図2に示
すように、該車両室16内の冷・暖房を含む総合的な空
調制御を行なうための空調機器17が配設され、前記操
作盤15に配設された温度調節ダイヤルや風向調節レバ
ー等を適宜操作することにより、調温空気の温度や吹出
量を設定するようになっている。そして、前記空調機器
17の上方から延出した送風ダクト18,19が、前記
インストルメントパネル10の前面中央部(前記操作盤
15の上方)や左右両端部等に装着された後述の空気吹
出装置30,31や、該パネル10の上面後方部に形成
された空気吹出口20に空間的に連通接続され、該空調
機器17で所定温度に調温された空気が、これら空気吹
出装置30,31および該空気吹出口20から車両室1
6内へ吹出すようになっている。
【0009】そして、本実施例のインストルメントパネ
ル10では、自動車メーカーからの出荷時に予め装着さ
れていた既設の空気吹出装置30を適宜廃止して、当該
の空気吹出装置30の装着部位からの空気吹出しを中止
(遮断)したり、また、該パネル10の前面の適宜位置に
空気吹出装置30,31を新設して、この新規の空気吹
出装置30,31の配設部位からの空気吹出しをなし得
るように構成されている。次に、その具体的な構成につ
き説明する。
【0010】本実施例のインストルメントパネル10で
は、図4に示すように、後面の略中央部に形成した空気
流入口28が前記送風ダクト18の出口側に連結され
て、該パネル10の内部において車幅方向に延在する空
気案内ダクト25が配設されている。この空気案内ダク
ト25は、内部に空気流通路26を形成して前記インス
トルメントパネル10の内部形状に略合致するよう所要
部位が適宜湾曲した形状とされ、該パネル10の前側を
指向した前面部に長手方向へ延在する開口部27を形成
して、全体として前方へ開口した横倒樋状を呈してい
る。そして、このように形成された空気案内ダクト25
は、前記開口部27をパネル本体11の内壁面11aに
沿って密着させた状態で該パネル10に配設固定され、
前記空気流通路26が全体として閉流路として構成され
る。従って、前記空調機器17から送風ダクト18介し
て送出される調温空気は、空気案内ダクト25の中央部
に流入した後に、空気流通路26に沿って左右に分岐案
内される。
【0011】そして、前記インストルメントパネル10
のパネル本体11において、前記空気案内ダクト25の
開口部27との整合部位32には、図3および図4に示
すように、前記空気吹出装置30,31を着脱可能に装
着するための装着口33,34が、該整合部位32に沿
って車幅方向へ数珠繋ぎ状態に複数個形成されている。
前記各装着口33,34は、前記空気吹出装置30,31
の本体36が内嵌状態で整合し得る形状(実施例では矩
形状)およびサイズに設定されており、図1および図2
に示すように例えばその上縁部および下縁部に、該空気
吹出装置30,31に具備した後述の係止突部39が係
止可能な係止受部35が形成されている。また、前記計
器盤13を視認するための開口22を設けたフード部2
1では、上下方向の空間寸法を大きく画成し得ないの
で、このフード部21に対応した整合部位32aに形成
した装着口34および空気吹出装置31は、該パネル1
0の左側部位や右側端部位に形成された前記装着口33
やこの装着口33に装着される空気吹出装置30と比較
して、高さ寸法が適宜小さく設定されている。なお、前
記各装着口33,34はパネル本体11の成形と同時に
形成されるが、前記表皮材12がパネル本体11全体を
被覆した状態に取着されるので、例えば図5に示すよう
に、この時点では各装着口33,34は該表皮材12で
完全に閉塞されて外観上は該装着口33,34が確認し
得ない状態となっている。
【0012】そして、本実施例のインストルメントパネ
ル10では、前記整合部位32に形成した各装着口3
3,34に対し、前記空気吹出装置30,31が該パネル
10の前側から着脱可能に装着される。各空気吹出装置
30,31は、図7に示すように、中央部に空気の流通
を許容する空気吹出口37を形成した四角枠状の前記本
体36と、該本体36の前側外縁において半径外方へ一
体的に延出形成した前面係止板38と、該本体36の後
側上下端縁において後方へ一体的に延出形成した一対の
係止突部39,39とから構成されている。前記各係止
突部39は、先端部の上面および下面に膨出部40が一
体成形された所謂「鉤状フック」形状に成形され、上下方
向へ適宜弾性変形して撓曲しながら互いに近接,離間す
るようになっている。なお実施例の前記空気吹出装置3
0では、本体36の空気吹出口37に横方向に延在する
3枚の風向制御板41が該本体36と一体的に成形され
(図2および図7参照)、前記空気吹出装置31では1枚
の風向制御板41が該本体36と一体的に成形されたも
のを例示する(図1および図6参照)。
【0013】前述のように形成された各空気吹出装置3
0,31は、対応の前記装着口33,34に装着するに先
立ち、当該装着口33,34に位置した前記表皮材12
の対応部位に切込みを入れて装着口33,34よりも適
宜小さい開口面積の通孔43を形成し、この通孔43を
介して該設置口33,34に装着するようになっている
(図5参照)。すなわち、前記空気吹出装置30,31の
前記各係止突部39を、前記通孔43および前記装着口
33,34に整合させながら押し込むと、表皮材12に
おける該通孔43の端縁部が装着口33,34の内縁端
面に適宜折り返されると共に、各係止突部39,39の
弾性変形下に本体36が装着口33に内嵌されるに至
る。そして、前記本体36が装着口33,34へ完全に
嵌合されると、前記前面係止板38がインストルメント
パネル10の前面に密着的に係止すると共に、各係止突
部39の膨出部40が各係止受部39に係止され、該空
気吹出装置30,31は容易な取外しが不可能でかつ前
後方向へのがたつきが全く無い状態で装着口33,34
に装着される(図6および図7参照)。
【0014】また、前記各係止突部39における膨出部
40は、その頂部40aを曲面状に面取りした形状とす
ることにより、空気吹出装置30,31をある程度の力
を加えつつ前方へ引張った場合には、該係止突部39が
弾性変形して該係止突部39と係止受部35との係止が
解除され、該空気吹出装置30,31は装着口33,34
から取外し得るように構成されている(図7に実線で示
す)。
【0015】更に、本実施例のインストルメントパネル
10では、前記各装着口33,34に整合する蓋部材4
5,46が予め別途準備してあり、前記空気吹出装置3
0,31を取外した装着口33,34に対応の蓋部材4
5,46を装着することにより、当該の装着口33,34
を完全に閉塞して調温空気の吹出しを遮断し得るように
なっている。例えば蓋部材45は、図8および図9に示
すように、四角枠状の本体47の前面全体に蓋板48を
形成して前記空気吹出口37および風向制御板41を廃
止したものであって、全体的な外形形状は前記空気吹出
装置30と略同一に形成され、該本体47の前側外縁か
ら半径外方へ一体的に延出形成された前面係止板49
と、該本体47の後側上下端縁から後方へ一体的に延出
形成した一対の係止突部50,50が一体的に形成され
ている。なお前記蓋部材46は、図9に示すように、前
記装着口34に装着される空気吹出装置31と全体的な
外形形状が略同一に形成されている。また、前記各蓋部
材45,46の外面部51は、所要の加工処理が施され
ており、例えば前記表皮材12と同一とすれば装着口3
3,34への装着時には外観的に一体化し、木目調等と
すれば装飾部品として機能してデザイン的な効果が得ら
れる。
【0016】従って、前記蓋部材45,46の前記各係
止突部50を、前記通孔43および前記装着口33,3
4に整合させながら押し込むと、表皮材12における該
通孔43の端縁部が装着口33,34の内縁端面に適宜
折り返されると共に、各係止突部50,50の弾性変形
下に本体47が装着口33,34に内嵌されるに至る。
そして、前記本体47が装着口33,34に完全に嵌合
されると、前記前面係止板49がインストルメントパネ
ル10の前面に密着的に係止すると共に、各係止突部5
0の膨出部52が各係止受部35に係止され、蓋部材4
5,46は容易な取外しが不可能でかつ前後方向へのが
たつきが全く無い状態で装着口33,34に装着される
(図8参照)。また、前記各係止突部50における膨出部
52は、その頂部52aを曲面状に面取りした形状とす
ることにより、蓋部材45,46をある程度の力を加え
つつ前方へ引張った場合には、該係止突部50が弾性変
形して該係止突部50と係止受部35との係止が解除さ
れ、該蓋部材45,46を装着口33,34から取外し得
る。
【0017】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例の車両用インストルメントパネルの作用につき説明す
る。
【0018】本実施例のインストルメントパネル10
は、一体成形されたパネル本体11に表皮材12を被覆
して形成され、内壁面11aの所要位置に前記空気案内
ダクト25が取付けられる。なお前記各装着口33,3
4は、前記パネル本体11の成形時に同時に形成される
ものの、前記表皮材12が該パネル本体11全体を被覆
するために、該装着口33,34は完全に閉塞された状
態となっている。このように、前記空気案内ダクト25
を取付けたインストルメントパネル10は、計器盤13
を運転席からの視認容易な位置に配設すると共に、グロ
ーブボックス14を助手席側に設置し、またオーディオ
や空調機器(エアコンユニット)の操作盤15を略中央に
配設した状態で、前記空調機器17を覆蓋しながら車両
室16前方の車体に強固に取付けられる。前記インスト
ルメントパネル10が車体に取付けられた状態では、前
記空調機器17から延出した送風ダクト19の出口が空
気吹出口20に整合し、また該空調機器17から延出し
た送風ダクト18の出口は、前記空気案内ダクト25の
後面に形成した空気流入口28に連結される(図2およ
び図4参照)。そして自動車メーカーにおける車両製造
時では、従来技術で例示した前記インストルメントパネ
ル60のように、例えば前面の中央部に2個、左右両端
部に1個ずつ、合計4個の空気吹出装置30が配設され
る。
【0019】そして、予め装着してあった空気吹出装置
30を廃止したい場合には、該空気吹出装置30を装着
口33から取外し、この装着口33に対応する前記蓋部
材45を装着する。すなわち、装着口33に装着されて
いた空気吹出装置30を、ある程度の力を加えつつ前方
へ引張ることにより、各係止突部39と係止受部35と
の係止が解除され、該空気吹出装置30が装着口33か
ら取外される(図7参照)。そして、前記蓋部材45を前
記装着口33に装着することにより該装着口33が完全
に閉塞され、前記空調機器17からの調温空気の吹出し
が遮断される。なお、図3に示したインストルメントパ
ネル10では、前面中央部の左側の空気吹出装置および
右端近傍の空気吹出装置を夫々取外し、各装着口33に
蓋部材45を装着した場合を例示している。
【0020】更に、空気吹出装置30,31を新設した
い場合には、配設を希望する位置に形成された装着口3
3,34に位置する前記表皮材12の対応部位に切込み
を入れ、当該装着口33,34よりも適宜小さい開口面
積の通孔43を形成する(図5参照)。そして、この装着
口33,34に対応の前記蓋部材45,46の前記各係止
突部39を、前記通孔43および前記装着口33,34
に整合させながら押し込むと、表皮材12における該通
孔43の端縁部が装着口33,34の内縁端面に適宜折
り返されると共に、各係止突部39,39の弾性変形下
に本体36が装着口33に嵌合されるに至る。そして、
前記本体36が装着口33,34に完全に内嵌される
と、前記前面係止板38がインストルメントパネル10
の前面に密着的に係止すると共に、各係止突部39の膨
出部40が各係止受部39に係止され、該空気吹出装置
30,31は容易な取外しが不可能でかつ前後方向への
がたつきが全く無い状態で装着口33,34に装着され
る(図6参照)。なお、図3に示したインストルメントパ
ネル10では、助手席前方の中央側に形成された装着口
33に空気吹出装置30を新設すると共に、運転席側の
フード部21の前面に形成された装着口34に空気吹出
装置31を新設した場合を例示している。
【0021】このように、本実施例に係る車両用インス
トルメントパネル10では、自動車メーカーでの製造時
に予め装着されていた既設の空気吹出装置30を取外し
たり、適宜位置に空気吹出装置30,31を新設するこ
とを可能として、ユーザーの嗜好に応じて調温空気の吹
出位置を簡単かつ容易に変更し得る。
【0022】なお前記実施例では、装着口33,34に
対する空気吹出装置30,31および蓋部材45,46の
取付けは、該装着口33,34に形成した係止受部35
と、該空気吹出装置30,31または該蓋部材45,46
に形成した係止突部39,50の係止作用を利用する形
態を例示したが、例えばビス等を利用した締付け形態と
してもよい。また空気案内ダクト25については、前側
に形成した開口部27をインストルメントパネル10の
内壁面11aに密着させるように形成したが、例えば上
側に開口部27を形成して、この開口部27を該パネル
10の内側上壁面に密着させるように構成すれば、イン
ストルメントパネル10の上面の適宜位置に前記空気吹
出装置30,31を配設することも可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る車
両用インストルメントパネルでは、空調機器に接続され
た空気案内ダクトを、該パネルの車幅方向の略両端間に
亘って延在させると共に、該空気案内ダクト内に形成し
た空気流通路を、長さ方向に亘って形成した開口部を介
して該パネルの内壁面に直接的に臨ませ、この開口部と
の整合部位に形成した複数個の装着口に空気吹出装置を
着脱可能に装着し得るよう構成した。従って、本発明に
係る車両用インストルメントパネルによれば、前記複数
個の装着口のうちの何れかに空気吹出装置を選択的に装
着することができ、調温空気の吹出し位置を適宜設定し
得る利点がある。また、予め装着されていた既設の空気
吹出装置からの調温空気の吹出しを中止したい場合に
は、該空気吹出装置を装着口から取外した後に、この装
着口に別途準備した蓋部材を装着するだけでこの部位か
らの調温空気の吹出しが簡単かつ容易に遮断されるよう
になり、これに伴い調温空気の吹出し位置の変更にも好
適に対応し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係る車両用インストルメ
ントパネルの概略側面図であって、殊に運転席側で縦断
したものである。
【図2】本発明の好適実施例に係る車両用インストルメ
ントパネルの概略側面図であって、殊に中央部で縦断し
たものである。
【図3】本発明の好適実施例に係る車両用インストルメ
ントパネルに、空気吹出装置および蓋部材を実装した状
態を例示する概略斜視図である。
【図4】インストルメントパネルの内側に配設した空気
案内ダクトを示す概略斜視図である。
【図5】運転席側のフード部に形成した装着口に位置す
る表皮材に通孔を形成する状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図6】運転席側のフード部に形成した装着口に空気吹
出装置を装着する状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】インストルメントパネルの前面中央部に形成し
た装着口に空気吹出装置を装着する状態を示す要部拡大
断面図である。
【図8】インストルメントパネルの前面中央部に形成し
た装着口に蓋部材を装着した状態を示す要部拡大断面図
である。
【図9】インストルメントパネルの前面に形成した各装
着口に、空気吹出装置または蓋部材を装着する状態を示
す斜視図である。
【図10】前面の所定位置に空気吹出装置を固定的に配
設した従来の車両用インストルメントパネルを例示する
概略斜視図である。
【符号の説明】
11 パネル本体 11a 内壁面 12 表皮材 16 車両室 17 空調機器 18 送風ダクト 25 空気案内ダクト 26 空気流通路 27 開口部 28 空気流入口 30,31 空気吹出装置 32 整合部位 33,34 装着口 35 係止受部 37 空気吹出口 39 係止突部 43 通孔 45,46 蓋部材 48 蓋板 50 係止突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四方 一史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形されて車両室(16)前方の
    車体に取付けられるパネル本体(11)と該パネル本体(11)
    を全体的に被覆する表皮材(12)とから形成され、空調機
    器(17)から送風ダクト(18)を介して送出される調温空気
    を前記車両室(16)内に吹出す空気吹出装置(30,31)を配
    設した車両用インストルメントパネルにおいて、 前記パネル本体(11)の内部形状に略合致する外形形状に
    成形されると共に内部に空気流通路(26)が画成され、一
    側壁の長手方向に亘って形成した開口部(27)を前記パネ
    ル本体(11)の内壁面(11a)に整合密着させて該パネル本
    体(11)に取付けられて、所要位置に形成した空気流入口
    (28)に前記送風ダクト(18)が接続される空気案内ダクト
    (25)と、 前記空気案内ダクト(25)の開口部(27)が接合した前記パ
    ネル本体(11)の整合部位(32)に位置し、前記空気流通路
    (26)と空間的に連通する複数個の装着口(33,34)と、 前記表皮材(12)における装着口(33,34)に整合する部位
    に必要に応じて形成され、該装着口(33,34)を介して前
    記空気流通路(26)と外部との連通を図り得る通孔(43)
    と、 前記装着口(33,34)に嵌合し得る外形形状に形成される
    と共に空気の流通を許容する空気吹出口(37)が成形さ
    れ、後方に形成した係止突部(39)と前記装着口(33,34)
    の内縁端部に形成した係止受部(35)との係止作用下に、
    該装着口(33,34)に対して着脱可能に装着される空気吹
    出装置(30,31)とからなり、 前記装着口(33,34)から調温空気の吹出しを必要としな
    い場合は、前記表皮材(12)による該装着口(33,34)の閉
    塞状態を保持することで、前記空気流通路(26)を介して
    送出される空調機器(17)からの調温空気の吹出しを遮断
    し、 前記装着口(33,34)の何れかから調温空気の吹出しを必
    要とする場合は、該装着口(33,34)に整合した前記通孔
    (43)を前記表皮材(12)に形成した後に、この通孔(43)を
    介して装着口(33,34)に前記空気吹出装置(30,31)を外方
    から装着することで、前記空気流通路(26)を介して送出
    される空調機器(17)からの調温空気を当該装着口(33,3
    4)が形成された位置から吹出すよう構成したことを特徴
    とする車両用インストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記装着口(33,34)に嵌合し得る外形形
    状に形成されると共に、該装着口(33,34)を閉塞して前
    記空気流通路(26)と外部とを遮断する蓋板(48)を有し、
    後方に形成した係止突部(50)と前記装着口(33,34)の内
    縁端部に形成した係止受部(35)との係止作用下に、該装
    着口(33,34)に対して着脱可能に装着される蓋部材(45,4
    6)を別途準備し、 前記装着口(33,34)に装着されている前記空気吹出装置
    (30,31)からの調温空気の吹出しを中止する場合は、該
    空気吹出装置(30,31)を該装着口(33,34)から取外した後
    に、この装着口(33,34)に前記蓋部材(45,46)を外方から
    装着することで、前記空気流通路(26)を介して送出され
    る空調機器(17)からの調温空気の吹出しを前記蓋板(48)
    で遮断する請求項1記載の車両用インストルメントパネ
    ル。
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