JPH11180187A - 車両用インストルメントパネル - Google Patents

車両用インストルメントパネル

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JPH11180187A
JPH11180187A JP9365653A JP36565397A JPH11180187A JP H11180187 A JPH11180187 A JP H11180187A JP 9365653 A JP9365653 A JP 9365653A JP 36565397 A JP36565397 A JP 36565397A JP H11180187 A JPH11180187 A JP H11180187A
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JP
Japan
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upper half
vehicle
instrument panel
equipment
installation
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Application number
JP9365653A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Setsuda
敏和 説田
Norio Takai
範夫 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Denso Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Inoac Corp, Denso Corp filed Critical Inoac Corp
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Publication of JPH11180187A publication Critical patent/JPH11180187A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部半体の取付け強度の向上を図ると共に、
不快な異音の発生等を防止する。 【解決手段】 インストルメントパネル10は、車両本
体に固定的に取付ける下部半体12と、これに対して上
方から組付けられる上部半体14とからなり、車両本体
に直接固定した各種搭載機材46を覆蓋した状態で該車
両本体に取付けられる。すなわち、上部半体14を下部
半体12に組付けた後に、該上部半体14における設置
部69に装備部品36を上方からセットし、該設置部6
9に形成した係止受部72に該装備部品36の係止部7
6を整合させる。そして、前記装備部品36を前記搭載
機材46の設置受部82に対し係止部材86を利用して
固定することで、前記上部半体14を該搭載機材46に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用インスト
ルメントパネルに関し、更に詳細には、車両室内の前方
で組合わされる下部半体と上部半体とからなるパネルに
おいて、該上部半体の上面に設置される装備部品を、こ
の上部半体と共に車体の搭載機材に固定することで取付
け強度を向上させ、併せて振動を抑制するようにした車
両用インストルメントパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば乗用車等における車両室内の前方
には、所要形状に成形されて車幅方向に延在する比較的
大型のインストルメントパネル(「ダッシュボード」とも
云う)が設けられている。このインストルメントパネル
は、一般的な形態として、スピードメータやタコメータ
その他警告灯等を備えた計器盤が運転席からの視認容易
な位置に配設されると共に、各種の小間物や車検証等を
収納するグローブボックスが助手席側等に配設され、更
にオーディオや空調機器等の操作盤が略中央に位置して
いる。また、車両室内および車体前方を区画するファイ
ヤーウォールと前記インストルメントパネルの間には、
該車両室内の空調を行なう空調機器や車体の横方向の強
度を高めるためのリィンフォースバー等の各種機材が搭
載され、これらの各種搭載機材は該インストルメントパ
ネルに覆蓋されて外部に露出しない状態となっている。
【0003】前記インストルメントパネルは、合成樹脂
を材質として適宜位置に補強リブ等を配した成形品が主
流であって、全体を一体成形した一体タイプや、別々に
成形した下部半体および上部半体を上下に合体させた分
割タイプ等が実用化されている。後者の分割タイプに係
るインストルメントパネルは、一体成形での製造が技術
的に困難な場合や、下部半体および上部半体を異なる色
調や表皮材等で製作する場合等に一般に採用され、これ
ら下部半体と上部半体をタッピングネジや適宜接合手段
で容易に離脱しないよう固着した後に、車体における車
両室内の前方の所定位置に組付けるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで分割タイプの
インストルメントパネルでは、前述したように、その内
部に多数の搭載機器または機材を有するため、上部半体
と下部半体の組付けに際しては、該上部半体における下
部端縁の接合面と該下部半体における上部端縁の接合面
同志を当接させ、専用のビスや適宜接合部材を利用して
連結するようになっている。また、このように両者を連
結したインストルメントパネルは、車両室内の前方に位
置決めした際に車体と直接的に接合し得る部分、すなわ
ち上部半体の後端部側や下部半体の両側端部等を、複数
のタッピングビスやボルト等の適宜係着部材を利用して
車体側へ強固に取付けるようになっている。しかるに、
例えば上部半体の中央部位は、車体に直接的に固定する
ことができなかった。従って、例えばエアバッグ作動時
の衝撃により、上部半体の中央部位が押上げられて変形
したり、該上部半体が下部半体から分離してしまいこと
があり、インストルメントパネルの取付け強度の不足に
よる安全性の低下が大きな問題となっていた。また、車
両の走行時における車体の振動や車両が受ける衝撃等に
起因として、きしみ音やびびり音等の異音を生ずること
もあり、乗員に不快感を与える欠点も内在している。な
お、インストルメントパネルの上面中央部に、調温空気
用の吹出口やスピーカおよび走行状態等を表示するイン
ジケータ等を配設する車種もあるが、これらの装備部品
はビス等を利用して上部半体へ直接的に固定するもので
あるから、インストルメントパネルにおける取付け強度
の向上には全く寄与していなかった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した課題を好適に解決
するべく新規に提案されたもので、上部半体の上面所定
位置に設置する装備部品を、該上部半体の下方において
車体に固定される搭載機材へ直接的に固定することによ
り、該上部半体の中央部位をも係着して取付け強度の向
上を図ると共に、不快な異音の発生等を好適に防止する
ようにした車両用インストルメントパネルを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するために、本発明に係る車両用イ
ンストルメントパネルは、車両室内の前方に取付けられ
るパネルであって、車両本体に固定的に取付けた下部半
体と、これに対して上方から組付けられる上部半体とか
らなり、この上部半体の上面に各種装備部品が設置され
ると共に、車両本体に直接固定した各種搭載機材を覆蓋
するインストルメントパネルにおいて、前記装備部品に
おける前記上部半体との当接個所に設けた係止部と、前
記上部半体における上面の所要位置に設けられ、前記装
備部品を上方から受入れて当該位置にセットさせる設置
部と、前記上部半体を前記下部半体に取付けた状態の下
で、前記設置部の下方に位置する前記搭載機材の上面に
設けた設置受部と、前記装備部品を前記設置受部へ直接
的に固定する係止部材とからなり、前記上部半体を下部
半体に組付けた後に、該上部半体における設置部に前記
装備部品を上方からセットし、該設置部に形成した係止
受部に該装備部品の前記係止部を整合させ、前記装備部
品を前記上部半体と共に、前記搭載機材の設置受部に前
記係止部材を介して固定するよう構成したことを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用インス
トルメントパネルにつき、好適な実施例を挙げて、添付
図面を参照しながら以下説明する。
【0008】図1は、本発明の好適な一実施例に係る車
両用インストルメントパネルの外観を概略で示す斜視
図、図2は、該インストルメントパネルを分解状態で示
す概略斜視図であり、本実施例では右ハンドル仕様とし
て設計し組立てられたインストルメントパネル10を例
示している。なお説明の便宜上、図1における左側をイ
ンストルメントパネルの「左側」、右側をインストルメン
トパネル10の「右側」とすると共に、同図の手前側(車
両室内後方を指向する側)を該インストルメントパネル
の「前側」、奥のフロントガラス8側を「後側」とする。ま
た、本実施例のインストルメントパネル10では、別体
として成形される下部半体12と上部半体14とからな
る分割タイプとして構成され、これら下部半体12と上
部半体14とを別々に車体へ組付けるよう構成されたも
のである。
【0009】前記下部半体12は、図1および図2に示
すように、車両室内における左右全幅に亘って延在する
正面略T形に合成樹脂成形され、その右側部分16は運
転席前方に位置して、ステアリングコラム用の開口部1
8や各種スイッチパネル20等が設けられ、また左側部
分22は助手席前方に位置して、車検証等の小間物を収
納し得る第1グローブボックス24が開閉可能に配設さ
れている。また左右中央部26は、前面側へ膨出した形
状に成形されており、後述の空調機器44の操作部やオ
ーディオ機器の操作部およびカーTVのモニタ(何れも
図示せず)等が配設され、この中央部26下方はコンソ
ールボックスとして、小間物を収納し得る第2グローブ
ボックス28が配設されると共にトレー状の収納部30
が形成されている。なお、前記左側部分22および右側
部分16の上縁部には、左右方向に延在して横長の開口
部を形成した第1吹出口32,32が、水平軸を中心と
する回動が可能に配設されており、図2に示すように、
前記空調機器44の本体(搭載機材)46から第1ダクト
48,48を介して送られる調温空気を、車両室内の後
方側へ向けて幅広に吹出すようになっている。
【0010】前記上部半体14は、図1および図2に示
すように、所要形状に成形された板状のカバー蓋体とし
て合成樹脂成形され、その上面左側(助手席側)にエアバ
ッグ58用の蓋34が装着され、後述する楕円形状の第
2吹出口36が上面中央に配設されている。また、本実
施例のインストルメントパネル10では、図2に示すよ
うに、車両室内の前方中央に配設された空調機器44の
本体46の上面に、車両の走行に係る各種の情報、すな
わち速度,エンジン回転数,燃料残量および各種警告情報
等を総合的に表示し得る横長板状の計器盤54が配設さ
れている。従って、前記上部半体14における左右中央
の後方側には、前記計器盤54に整合し得る凹部38が
形成されている。なお、前記計器盤54の後方側には、
前記凹部38の形状に整合するカバー体40がビス等に
より取着されており、前記上部半体14を下部半体12
に位置決めして取付けた際には、図1に示すように、該
上部半体14と連続的に整合して外観的に一体化するよ
うになる。また、前記上部半体14の凹部38の両側縁
部および前記カバー体40には、連続的に延在する円弧
状の第3吹出口42が形成され、前記空調機器44から
の調温空気が吹出してフロントガラス8内側の曇りを除
去するようになっている。
【0011】本実施例に例示する車両室内の前方には、
図2に示すように、補強材としてのリィンフォースバー
(搭載機材)6が、車体の両側壁間に端部接続されて横方
向に延在し、車体の横方向の剛性を確保するようになっ
ている。また車両室内の前方中央には、該車両室内の冷
・暖房を含む空調を行なうための前記空調機器44にお
ける本体46が、前記リィンフォースバー6およびファ
イヤウォール4等を利用して車体に強固に固定されてい
る。この空調機器44は、その本体46の内部に蒸発器
(エバポレータ)やヒータコア等の熱交換器(何れも図示
せず)を内装すると共に、該熱交換器に調温する空気を
取込むためのブロア等が配設され、全体として小型コン
パクトなユニット機器として構成されている。そして前
記本体46からは、左右横方向に延出して前記第1吹出
口32,32に整合する前記第1ダクト48,48と、中
央前側から上方に延出して前記第2吹出口36に整合す
る開口51を設けた第2ダクト50と、中央後側へ拡開
扇状に形成されて前記第3吹出口42に整合する開口5
3を設けた第3ダクト52とが、適宜の強度をもって配
設されている。なお前記本体46の上面には、前述した
ように計器盤54が設置されると共に、エンジンの燃焼
制御や空調機器44の運転制御等を総合的に行なう電子
制御装置(CPU)56が配設され、また助席側の前方に
は前記リィンフォースバー6を利用してエアバッグ58
が強固に固定されている。
【0012】本実施例のインストルメントパネル10で
は、図2,図7および図10に示すように、前記下部半
体12における上面前端部に、左右方向に延在する細長
の支持部材60が固定され、複数個(本実施例では合計
4個)の係合孔64が、該支持部材60の長さ方向へ所
定間隔毎に穿設されている。これら係合孔64は略矩形
状の通孔であり、上部半体14に配設した後述の係合部
材68が嵌挿して係合するようになっている。また前記
下部半体12の上面後端部、すなわち前記ファイヤーウ
ォール4の上端縁部(フロントガラス8の下縁部)には、
図2,図7および図9に示すように、複数個(本実施例で
は4個)の係合受部材62が、左右方向へ所定間隔毎に
配設されている。各係合受部材62には、車両室内方向
に開口した係合孔63が形成されており、開口端部から
所定長分だけ奥まった部分が半径内方へ膨出した凸部6
3aとして形成されている。
【0013】また、前記上部半体14における下面前端
部には、図2,図7および図10に示すように、複数個
(実施例では4個)の前記係合部材68が、垂直下方に突
出した状態で左右方向へ所定間隔毎に配設され、前記各
係合孔64に整合するようになっている。各係合部材6
8には、適宜曲折成形されて弾性変形可能な係着部材6
9が配設されており、該係合部材68が係合孔64に挿
通される際には弾性変形してその挿通を許容すると共
に、挿通後は係合孔64に適宜係着して係合部材68が
該係合孔64から容易に脱抜しないようになっている。
更に前記上部半体14における下面後端部には、図2,
図7および図9に示すように、複数個(実施例では4個)
の係合突部材66が、水平後方へ延出した状態で左右方
向へ所定間隔毎に配設され、前記各係合受部材62に整
合するようになっている。前記係合突部材66には、先
端から所要距離位置に凹部66aが形成されており、前
記係合受部材62の係合孔63に挿入した際に、この凹
部66aが前記凸部63aと好適に係着するようになっ
ている。
【0014】このように構成された本実施例に係るイン
ストルメントパネル10は、前記空調機器44の本体4
6や電子制御装置56およびエアバッグ58等を含む各
種搭載装置または機器等が、車両室内の前方の所定位置
に設置した後において、前記下部半体12および上部半
体14を別々に取付けるようになっている。すなわち下
部半体12においては、車両室内の前方に配設した前記
本体46や電子制御装置56およびエアバッグ58等の
前方側を覆蓋するように位置決めセットし、例えばタッ
ピングネジやボルト等の適宜係着部材を利用して車体に
直接的に固定して取付けられる。また前記上部半体14
は、図7に示すように、各係合突部材66と各係合受部
材62との係合作用、および各係合部材68と各係合孔
64との係合作用を利用することにより、前記本体4
6,電子制御装置56およびエアバッグ58等を上方か
ら覆蓋した状態で前記下部半体12の上部に所要の係着
力を以って組付けられる。
【0015】更に、本実施例のインストルメントパネル
10では、図2,図3および図5に示すように、前記第
2吹出口36(装備部品)が、上部半体14に形成した設
置部69に整合セットするようになっていると共に、前
記本体46から延出した前記第2ダクト50の上端部に
直接的に固定されるようになっている。すなわち前記第
2吹出口36では、図4に拡大して示すように、平面略
楕円形の本体74の外周側縁から水平外方へ延出した係
止片(係止部)76が一体的に形成され、該本体74の下
面両側部位にビス孔80が形成された取付片78,78
が一体成形されている。また前記設置部69は、前記第
2吹出口36の本体74が挿通し得る大きさおよび形状
の開口部70が形成されていると共に、その内周端面上
部に前記係止片76が整合し得る係止段部(係止受部)7
2が形成されている。更に、前記第2ダクト50の上面
両側部位は、設置受部82として、前記ビス孔80,8
0に整合するビス螺着用のボス部84,84が一体成形
されている。
【0016】従って、上部半体14を下部半体12に組
付けた後に、前記第2吹出口36を設置部69の上方か
ら位置決めして本体74を開口部70に挿通させ、前記
係止片76と係止段部72とを上下に係止させた状態に
おいて、取付ビス(係止部材)86を前記ビス孔80を介
してボス部84にねじ込むことにより、取付片78,7
8が第2ダクト50の上面に係着して該第2吹出口36
は直接的に固定される。前記第2ダクト50は、前述し
たように、リィンフォースバー6またはファイヤーウォ
ール4を介して車体に直接的に固定された前記本体46
から延出しており、また前記係止片76と係止段部72
が上下に係止していることから、上部半体14は上方か
ら係着した第2吹出口36によって上面中央部が車体に
間接的に固定されるに至る。
【0017】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係る車両用インストルメントパネルの作用につき説
明する。
【0018】本実施例のインストルメントパネル10で
は、前記空調機器44の本体46や電子制御装置56お
よびエアバッグ58等を含む各種搭載装置または機器等
を車両室内の前方の所定位置に設置した後に、先ず前記
下部半体12をタッピングネジやボルト等を利用して車
体に固定的に取付ける。そして、下部半体12の取付け
が完了したら、前記上部半体14を該下部半体12の上
部に取付ける。すなわち、上部半体14を下部半体12
の上方に適宜の傾斜状態で位置させた状態において(図
7参照)、先ず凹部38を計器盤54および後方側のカ
バー体40に整合させると共に、後端側に配設した各係
合突部材66を各係合受部材62における係合孔63の
開口部に整合させ、この状態で上部半体14を後方へ押
込むことにより各係合突部材66が該係合孔63に嵌挿
され、該係合孔63の凸部63aと係合突部材66の凹
部38との係着作用下に、該上部半体14の後方側がフ
ァイヤウォール4の上縁部に固定される。次いで、上部
半体14の前端側を下げて各係合部材68を各係合孔6
4に整合させ、この状態で該上部半体14を下方へ押圧
することにより各係合部材68が係合孔64に挿通さ
れ、該係合孔64と係着部材69との係着作用下に、該
上部半体14の前方側が下部半体12の上面部に固定さ
れる。
【0019】次に、上部半体14における設置部69に
対して第2吹出口36を上方から位置決めセットし、本
体74を開口部70に挿通させると共に係止片76を係
止段部72に整合させる。これにより、前記第2吹出口
36の取付片78,78が第2ダクト50に形成した設
置受部82のボス部84に整合するので、各取付片78
のビス孔80を介して取付ビス86を該ボス部84にね
じ込むことにより、該第2吹出口36は第2ダクト50
に固定される。このとき、第2吹出口36の係止片76
と設置部69の係止段部72とが上下に係着しているの
で、該上部半体14における設置部69近傍は、上下,
左右および前後の各方向への動きが全く規制された状態
で固定保持される。すなわち上部半体14は、前記係合
突部材66と係合受部材62の係合作用下に後端部が固
定され、前記係合部材68と係合孔64の係合作用下に
前端部が固定されると共に、係止片76と係止段部72
の係合作用下に上面中央部が固定されることとなり、そ
の取付け強度が好適に向上する。
【0020】このように、上面中央部が固定保持された
上部半体14では、例えば前記エアバッグ58が作動し
て前記蓋34を吹き飛ばしながら膨張したとしても、前
記第2吹出口36が第2ダクト50に固定されているか
ら、上面中央部が上方へ押上げられて変形したり、下部
半体12から分離することが好適に防止される利点があ
る。また、車両の走行時において車体が振動や衝撃等を
受けても、上部半体14が全体的に固定保持されている
から、きしみ音やびびり音等の異音が発生することが防
止され、乗員に不快感を与える等の不都合が好適に防止
される。なお前記第2吹出口36は、設置部69に対し
て180度回転させた前後逆向きに取付け得るようにな
っており、これにより調温空気の吹出し方向を変更する
ことができる。
【0021】
【変形例】図6は、変形例に係るインストルメントパネ
ルを概略で示す斜視図であり、この変形例では上部半体
14の上面中央部にカーステレオ用のスピーカが設置さ
れるインストルメントパネル10を例示しており、この
スピーカ(装備部品)88が、上部半体14に形成した設
置部69に整合セットされ、前記本体46の上面に直接
的に固定されるようになっている。すなわち前記スピー
カ88では、平面円形の本体90の外周側縁から水平外
方へ延出した係止片(係止部)76が一体的に形成され、
この係止片76に取付ビス86用のビス孔80が形成さ
れている。また前記設置部69は、前記スピーカ88の
本体90が挿通し得る大きさで円形の開口部70が形成
されていると共に、その内周端上面に前記係止片76が
整合し得る係止段部(係止受部)72が形成されている。
更に、空調機器44の前記本体46の上面は、設置受部
82として、前記各ビス孔80に整合するビス螺着用の
ボス部84,84が一体成形されている。
【0022】従って、上部半体14を下部半体12に組
付けた後に、前記スピーカ88を設置部69の上方から
位置決めして本体90を開口部70に挿通させ、前記係
止片76と係止段部72とを上下に係止させた状態にお
いて、取付ビス86を前記ビス孔80を介してボス部8
4にねじ込むことにより、前記係止段部72が該ボス部
84の上面に係着した状態で該スピーカ88が本体46
に直接的に固定される。この本体46は、前述したよう
に、リィンフォースバー6またはファイヤーウォール4
を介して車体に直接的に固定されており、また前記係止
片76と係止段部72が上下に係止していることから、
上部半体14は上方から係着したスピーカ88によって
車体に間接的に固定されるに至る。なお設置部69に
は、前記スピーカ88を覆蓋するカバー92がセットさ
れる。
【0023】このように、変形例に係るインストルメン
トパネル10においても、上部半体14の上面中央部が
スピーカ88を介して本体46に固定保持されているの
で、例えば前記エアバッグ58が作動したとしても、該
上部半体14が上方へ押上げられて変形したり、下部半
体12から分離することが好適に防止される。また、車
両の走行時において車体が振動や衝撃等を受けても、上
部半体14が全体的に固定保持されているので、きしみ
音やびびり音等の異音の発生が好適に防止され、乗員に
不快感を与えることはない。
【0024】前記実施例および変形例では、上部半体1
4の上面中央部に調温空気用の吹出口36またはスピー
カ88を設置するインストルメントパネル10につき例
示したが、具体的に図示はしないが、インジケータ(傾
斜計や方位計等を備えたもの)等を装着するRV車等の
車両では、このインジケータを前記本体46に直接的に
固定することで上部半体14の取付け強度を向上するよ
うにしてもよい。更に、前記吹出口36やスピーカ88
を固定するための搭載機材としては、前記実施例および
変更例に示した空調機器44の本体46の他に、車体の
補強用の前記リィンフォースバー6を対象とすることも
でき、このリィンフォースバー6に前記各装備部品等を
固定するようにしても上部半体14の取付け強度を好適
に向上させ得る。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る車
両用インストルメントパネルによれば、別体に成形され
た下部半体と上部半体とを組付けて車両室内の前方に取
付けるに際し、該上部半体の上面中央部に装着される装
備部品を、車両室内の前方において車体に直接的に固定
される搭載機材に固定するようにしたので、該上部半体
の車体に対する取付け強度を好適に向上させることがで
きる。従って、例えばエアバッグが作動した際に、上部
半体の上面中央部が上方へ押上げられて変形したり、該
上部半体が下部半体から分離することが好適に防止され
る有益な効果を奏する。また、車両の走行時において車
体が振動や衝撃等を受けても、上部半体が全体的に固定
保持されているから、きしみ音やびびり音等の異音の発
生が好適に防止され、乗員に不快感を与える不都合が回
避される等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用インストルメントパネルの
好適実施例を示す概略斜視図である。
【図2】図2に示す車両用インストルメントパネルの上
部半体と下部半体および第2吹出口の分解斜視図であ
る。
【図3】下部半体に取付けた上部半体の設置部に第2吹
出口をセットし、この第2吹出口を空調機器本体の設置
受部に固定する状態を示す縦断側面図である。
【図4】上部半体の設置部に第2吹出口をセットし、該
設置部と整合する設置受部にこの第2吹出口を係止部材
で固定する状態を示す拡大縦断側面図である。
【図5】図3に示す第2吹出口の固定状態を90度変位
させて示す縦断正面図である。
【図6】変更例に係る車両用インストルメントパネル
を、スピーカを分離した状態で示す分解斜視図である。
【図7】下部半体に対して上部半体を取付ける状態を示
す一部破断側面図である。
【図8】下部半体に対して上部半体を取付けた状態を示
す一部破断側面図である。
【図9】上部半体の後端部に配設した係合突部材と下部
半体の後端側に配設した係合受部材との概略説明図であ
る。
【図10】上部半体の前端部に配設した係合部材と下部
半体の前端部に形成した係合孔との概略説明図である。
【符号の説明】
6 リィンフォースバー(搭載機材) 12 下部半体 14 上部半体 36 第2吹出口(装備部品) 46 本体(搭載機材) 69 設置部 72 係止段部(係止受部) 76 係止片(係止部) 82 設置受部 86 取付ビス(係止部材) 88 スピーカ(装備部品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 範夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両室内の前方に取付けられるパネルで
    あって、車両本体に固定的に取付けた下部半体(12)と、
    これに対して上方から組付けられる上部半体(14)とから
    なり、この上部半体(14)の上面に各種装備部品(36,88)
    が設置されると共に、車両本体に直接固定した各種搭載
    機材(6,46)を覆蓋するインストルメントパネルにおい
    て、 前記装備部品(36,88)における前記上部半体(14)との当
    接個所に設けた係止部(76)と、 前記上部半体(14)における上面の所要位置に設けられ、
    前記装備部品(36,88)を上方から受入れて当該位置にセ
    ットさせる設置部(69)と、 前記上部半体(14)を前記下部半体(12)に取付けた状態の
    下で、前記設置部(69)の下方に位置する前記搭載機材
    (6,46)の上面に設けた設置受部(82)と、 前記装備部品(36,88)を前記設置受部(82)へ直接的に固
    定する係止部材(86)とからなり、 前記上部半体(14)を下部半体(12)に組付けた後に、該上
    部半体(14)における設置部(69)に前記装備部品(36,88)
    を上方からセットし、該設置部(69)に形成した係止受部
    (72)に該装備部品(36,88)の前記係止部(76)を整合さ
    せ、 前記装備部品(36,88)を前記上部半体(14)と共に、前記
    搭載機材(6,46)の設置受部(82)に前記係止部材(86)を介
    して固定するよう構成したことを特徴とする車両用イン
    ストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記装備部品(36)は空調用の空気吹出口
    である請求項1記載の車両用インストルメントパネル。
  3. 【請求項3】 前記装備部品(88)はスピーカである請求
    項1記載の車両用インストルメントパネル。
  4. 【請求項4】 前記搭載機材(6)はリィンフォースバー
    である請求項1〜3の何れかに記載の車両用インストル
    メントパネル。
  5. 【請求項5】 前記搭載機材(46)は空調機器本体である
    請求項1〜3の何れかに記載の車両用インストルメント
    パネル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063748A1 (en) 1999-06-25 2000-12-27 Matsushita Electric Works, Ltd. Sealed box and method for sealing the same
JP2004182051A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Nissan Shatai Co Ltd 車両用インストルメントパネル構造
FR3110514A1 (fr) * 2020-05-25 2021-11-26 Psa Automobiles Sa Implantation d’un haut-parleur et/ou d’un système d’appel d’urgence automatique dans la planche de bord d’un véhicule automobile

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WO2021240083A1 (fr) * 2020-05-25 2021-12-02 Psa Automobiles Sa Implantation d'un haut-parleur et/ou d'un système d'appel d'urgence automatique dans la planche de bord d'un véhicule automobile

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