JP2001260634A - 車両用コクピットモジュール組付体 - Google Patents

車両用コクピットモジュール組付体

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JP2001260634A
JP2001260634A JP2000288619A JP2000288619A JP2001260634A JP 2001260634 A JP2001260634 A JP 2001260634A JP 2000288619 A JP2000288619 A JP 2000288619A JP 2000288619 A JP2000288619 A JP 2000288619A JP 2001260634 A JP2001260634 A JP 2001260634A
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conditioning unit
air conditioning
air
drain pipe
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Satoshi Mizutani
聡志 水谷
Kazufumi Yomo
四方  一史
Shigeo Numazawa
成男 沼澤
Tomohiro Kamiya
知宏 神谷
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調装置を車体に対して安定的に支持できる
車両用コクピットモジュール組付体を提供する。 【解決手段】 計器盤内側に少なくとも空調装置30を
配置する車両において、空気と熱交換する熱交換器を内
蔵する空調ユニット32に、車両搭載前の組付状態にお
いて計器盤内側での位置決めを行う位置決め用突出片3
2eを備える。また、空調ユニット32の凝縮水用排水
パイプ33を空調ユニット32の車両前方側の荷重支持
部として構成し、更に、空調ユニット32の後席用フッ
ト吹出ダクト39を空調ユニット32の車両後方側の荷
重支持部として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両計器盤の内側部
に空調装置等の機器を1つの組付体として組み付ける車
両用コクピットモジュール組付体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、車両計器盤とその周辺機器と
を予めコクピットモジュール組付体として一体化してお
き、その後に、このコクピットモジュール組付体の全体
をまとめて一度に車両側に搭載することにより、車両組
み付け工程の簡素化を図る、いわゆるモジュール化への
要請が強まっている。
【0003】そこで、上記モジュール化に対応するため
に、計器盤内側において、車両左右方向に延びる棒状強
度部材(リーンフォースバー)の存在に着目し、この棒
状強度部材に空調装置の送風機ユニット部および空調ユ
ニット部を固定することにより、計器盤内側に送風機ユ
ニット部および空調ユニット部を棒状強度部材を介して
一体化(モジュール化)することが知られている。
【0004】しかし、上記棒状強度部材は、ステアリン
グ装置の支持のために、通常、空調装置の車両後方側の
上方部に位置している。このため、空調装置の送風機ユ
ニット部および空調ユニット部はその車両後方側の上方
部にて棒状強度部材に力学的に不安定な状態で吊り下げ
られることになる。その結果、車両の振動により空調装
置が振動しやすいという不具合がある。
【0005】また、上記棒状強度部材には車両のステア
リング装置が支持されているので、送風機ユニット部お
よび空調ユニット部を棒状強度部材に直接固定すると、
送風機ユニットの作動時に発生する振動が棒状強度部材
を介してステアリング装置に伝達され、乗員にとって不
快である。
【0006】この不具合を解消するために、送風機回転
部分の組み付け精度を特別に高めて、送風機の振動原因
となる重量アンバランスを低減するとか、上記棒状強度
部材の剛性を特別に高める等の対策が考えられるが、こ
れらの対策はいずれも大幅なコストアップを招き、実用
的でない。
【0007】本発明は上記点に鑑みて、空調装置を車体
に対して安定的に支持できる車両用コクピットモジュー
ル組付体を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、送風機ユニットの作動に
起因する、ステアリング装置への振動伝達を抑制できる
車両用コクピットモジュール組付体を提供することを他
の目的とする。
【0009】また、本発明は、空調装置の車体側への組
付作業を容易化できる車両用コクピットモジュール組付
体を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために案出されたもので、請求項1に記載の発明で
は、計器盤(20)の内側に少なくとも空調装置(3
0)を配置する車両において、空調装置(30)は、空
気と熱交換する熱交換器(32b、32c)を内蔵する
空調ユニット(32)を備えており、空調ユニット(3
2)に、車両搭載前の組付状態において計器盤(20)
の内側での位置決めを行う位置決め部(32e)を備え
るとともに、空調ユニット(32)の車両後方側下方部
および車両前方部に、車両搭載状態において車体側に組
み付けられ、空調ユニット(32)の荷重を支持する荷
重支持部(33、62、65、39)を備えることを特
徴とする。
【0011】これにより、車両搭載前のコクピットモジ
ュール組付時には空調ユニット(32)を位置決め部
(32e)により位置決めを行って、コクピットモジュ
ール内での空調ユニットの組付を適切に行うことができ
る。
【0012】しかも、上記位置決め部(32e)とは別
途独立に、空調ユニット(32)の車両後方側下方部お
よび車両前方部に車両搭載状態での荷重支持部を備えて
いるので、空調ユニット(32)をその車両前後方向の
両側にて車体側に支持できる。特に、空調ユニット(3
2)の車両後方側ではその下方部を車体床面部(54)
に直接載せて支持できる。
【0013】その結果、空調ユニット(32)を力学的
にみて安定的に車体側に支持でき、空調ユニット(3
2)のコクピットモジュール化と、車両搭載状態におけ
る空調ユニット(32)の安定支持とを両立できる。
【0014】更に、空調ユニット(32)の車両後方側
の下方部位は、計器盤(20)内側の他の機器に妨げら
れることなく、車室内から作業者が直接操作できる部位
であるため、車体床面部(54)への組付を容易に行う
ことができる。
【0015】請求項2に記載の発明では、空調ユニット
(32)の車両後方側に後席用吹出ダクト(39)を配
置し、後席用吹出ダクト(39)に車両搭載状態におい
て車体床面部(54)に組み付けられる取付片(39
b)を形成し、後席用吹出ダクト(39)を車両後方側
の荷重支持部として構成したことを特徴とする。
【0016】これにより、後席用吹出ダクト(39)を
利用して車両後方側の荷重支持部を簡潔に構成できる。
【0017】請求項3に記載の発明では、計器盤(2
0)の内側にステアリング装置を支持する強度部材(4
0)を配置する車両において、車両搭載前の組付状態に
おいて位置決め部(32e)が強度部材(40)に対し
て位置決めされるようにしたことを特徴とする。
【0018】これにより、位置決め部(32e)と強度
部材(40)との間で位置決めを行うことができ、強度
部材(40)は強度の大きい骨格部材であるから、空調
ユニット(32)の位置決めを確実に行うことができ
る。
【0019】しかも、位置決め部(32e)は車両搭載
前のモジュール組付のための位置決めを行うものである
から、車両搭載状態では位置決め部(32e)を強度部
材(40)に一体結合する必要がない。更に、車両搭載
状態では位置決め部(32e)と強度部材(40)との
位置決めを解除しても空調ユニット(32)の車体側へ
の支持に支障がない。
【0020】以上により、車両搭載状態では空調ユニッ
ト(32)と強度部材(40)との間の振動伝達経路を
遮断して、送風機の振動が空調ユニット(32)を経由
して強度部材(40)、ひいてはステアリング装置に伝
達されることを防止できる。
【0021】また、コクピットモジュールの車両搭載作
業時に、位置決め部(32e)と強度部材(40)との
位置決めを解除すれば、空調ユニット(32)と強度部
材(40)との相対位置の調整が可能となるから、空調
ユニット(32)に寸法公差による位置ずれがあって
も、この位置ずれを上記相対位置の調整により容易に吸
収でき、コクピットモジュールの車両搭載作業を容易化
できる。
【0022】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、強度部材(40)は計器盤(20)の内側にて車
両左右方向に配置されており、強度部材(40)の左右
両端部に車体側への固定部(44、45)を設け、空調
装置(30)は、空調ユニット(32)に空気を送風す
る送風機ユニット(31)を備えており、送風機ユニッ
ト(31)に、強度部材(40)の固定部(44)に組
み付けられる荷重支持部(31c)を備えることを特徴
とする。
【0023】これによると、車体側に強固に固定される
固定部(44)により送風機ユニット(31)の荷重支
持を行うから、送風機ユニット(31)で振動が発生し
ても、この振動を固定部(44)の部位で遮断して、振
動が強度部材(40)を経て強度部材(40)のステア
リング支持部(42)側に伝達されることを効果的に防
止できる。
【0024】従って、ステアリング支持部(42)への
振動伝達低減のために、強度部材(40)の剛性アップ
とか、送風機回転部分の重量バランス改善のための組み
付け精度向上等の特別の対策を施す必要がなく、コクピ
ットモジュール組付体を低コストで実施できる。
【0025】請求項5に記載の発明のように、空調装置
(30)の送風機ユニット(31)に、車両搭載状態に
おいて車体側に組み付けられる荷重支持部(62、6
5)を備えてもよい。このようにすれば、送風機ユニッ
ト(31)を車両搭載状態において直接車体側に支持固
定できる。
【0026】請求項6に記載の発明では、熱交換器とし
て少なくとも空気を冷却する冷房用熱交換器(32b)
を備え、空調ユニット(32)の車両前方側の下方部に
冷房用熱交換器(32b)で発生する凝縮水を排出する
排水パイプ(33)を備えるとともに、この排水パイプ
(33)を車体側の隔壁(52)に設けた貫通穴(5
3)に嵌合させ、排水パイプ(33)を車両前方側の荷
重支持部として構成したことを特徴とする。
【0027】これによると、空調ユニット(32)の既
存部位である排水パイプ(33)に着目して、これを有
効活用して車両前方側の荷重支持部を簡潔に構成でき
る。
【0028】請求項7に記載の発明では、排水パイプ
(33)に、空調ユニット(32)の底部の排水口(3
2d)から斜め下方に向かう排水通路穴(33b)を備
え、この排水通路穴(33b)の外周部(33c)およ
び貫通穴(53)を略水平方向に向かうように形成する
ことを特徴とする。
【0029】これにより、斜め下方に向かう排水通路穴
(33b)により凝縮水の排水性を良好に確保できると
同時に、略水平方向に向かうように形成した外周部(3
3c)と隔壁(52)の貫通穴(53)との嵌合により
空調ユニット(32)の車両前方側の荷重支持を安定的
に行うことができる。
【0030】請求項8に記載の発明では、排水パイプ
(33)に雄ねじ(33i)を備え、この雄ねじ(33
i)を車室外から締め付け可能としたことを特徴とす
る。
【0031】これにより、空調ユニット(32)の車両
前方側の荷重支持部を隔壁(52)に対して締め付け固
定できるとともに、作業スペースを確保しやすい車室外
にて雄ねじ(33i)の締め付け作業を容易に行うこと
ができる。
【0032】請求項9に記載の発明では、排水パイプ
(33)に、隔壁(52)の貫通穴(53)の周縁部に
係止可能な凹状の係止溝(33j)を備えたことを特徴
とする。
【0033】これにより、排水パイプ(33)側の凹状
係止溝(33j)を隔壁(52)の貫通穴(53)の周
縁部に係止するという簡単な操作で空調ユニット(3
2)の車両前方側の荷重支持部を隔壁(52)に対して
係止できる。
【0034】請求項10に記載の発明では、排水パイプ
(33)に、隔壁(52)の貫通穴(53)の周縁部に
弾性変形して係止可能な爪片(33k)を備えたことを
特徴とする。
【0035】これにより、排水パイプ(33)側の爪片
(33k)を弾性変形させて隔壁(52)の貫通穴(5
3)の周縁部に係止するという簡単な操作で空調ユニッ
ト(32)の車両前方側の荷重支持部を隔壁(52)に
対して係止できる。
【0036】請求項11に記載の発明のように、エンジ
ンルーム(50)と車室(51)内とを仕切る隔壁(5
2)に、貫通穴(53)を設け、排水パイプ(33)は
この貫通穴(53)を通してエンジンルーム(50)側
に突出させる形態を採用できる。
【0037】請求項12に記載の発明では、請求項11
において、排水パイプ(33)に対して冷房用熱交換器
(32b)の配管部分(59)を隣接配置するととも
に、冷房用熱交換器(32b)の配管部分(59)を隔
壁(52)に開けた貫通穴(53a)を通してエンジン
ルーム(50)側へ突出させ、排水パイプ(33)が通
過する貫通穴(53)と、冷房用熱交換器(32b)の
配管部分(59)が通過する貫通穴(53a)を共通の
弾性シール材(57、58)によりシールすることを特
徴とする。
【0038】これにより、排水パイプ(33)と冷房用
熱交換器(32b)側の配管部分(59)の両者を隔壁
(52)の貫通穴(53、53a)部に共通の弾性シー
ル材(57、58)によりシールして組付できる。
【0039】請求項13に記載の発明では、請求項12
において、熱交換器として空気を加熱する暖房用熱交換
器(32c)を備え、暖房用熱交換器(32c)の配管
部分(60a、60b)を冷房用熱交換器(32b)の
配管部分(59)と共通の貫通穴(53a)を通してエ
ンジンルーム(50)側へ突出させることを特徴とす
る。
【0040】これにより、排水パイプ(33)と冷房用
熱交換器(32b)側の配管部分(59)と暖房用熱交
換器(32c)の配管部分(60a、60b)の三者を
隔壁(52)の貫通穴(53、53a)部に共通の弾性
シール材(57、58)によりシールして組付できる。
【0041】請求項14に記載の発明では、計器盤(2
0)の内側に配置させる空調ユニット(32)に、空気
を冷却する冷房用熱交換器(32b)を備え、空調ユニ
ット(32)の車両前方側の下方部に冷房用熱交換器
(32b)で発生する凝縮水を排出する排水パイプ(3
3)を配置し、排水パイプ(33)を車体側の隔壁(5
2)に設けた貫通穴(53)に嵌合させ、排水パイプ
(33)を車両前方側の荷重支持部として構成し、空調
ユニット(32)の車両後方側に後席用吹出ダクト(3
9)を配置し、後席用吹出ダクト(39)に、車両搭載
状態において車体床面部(54)に組み付けられる取付
片(39b)を形成し、後席用吹出ダクト(39)を空
調ユニット(32)の車両後方側の荷重支持部(39
b)として構成した車両用空調装置を特徴とする。
【0042】これにより、空調ユニット(32)の既存
部位である排水パイプ(33)に着目して、これを有効
活用して車両前方側の荷重支持部を簡潔に構成できると
ともに、後席用吹出ダクト(39)を利用して車両後方
側の荷重支持部も簡潔に構成できる。
【0043】請求項15に記載の発明では、計器盤(2
0)の内側に配置される空調ユニット(32)に、空気
を冷却する冷房用熱交換器(32b)を備え、空調ユニ
ット(32)の車両前方側の下方部に冷房用熱交換器
(32b)で発生する凝縮水を排出する排水パイプ(3
3)を配置し、排水パイプ(33)を空調ユニット(3
2)の車両前方側の荷重支持部として構成し、空調ユニ
ット(32)に車両前方側の荷重支持部とは別に車両後
方側の荷重支持部(32e、32g)を備える車両用空
調装置を特徴とする。
【0044】これによると、空調ユニット(32)の既
存部位である排水パイプ(33)に着目して、これを有
効活用して車両前方側の荷重支持部を簡潔に構成でき
る。そして、空調ユニット(32)の車両前後両側の荷
重支持部(33)、(32e、32g)を備えることに
より、空調ユニット(32)を車両搭載状態において車
両前後両側にて安定的に支持できる。
【0045】請求項16に記載の発明では、請求項15
において、空調ユニット(32)の底面部より上方側に
車両後方側の荷重支持部(32e、32g)を配置し、
空調ユニット(32)の底面部と車体床面部(54)と
の間に機器搭載用空間(67)を設定したことを特徴と
する。
【0046】これにより、空調ユニット(32)の底面
部下方の空間(67)をオーディオ装置等の機器搭載用
に有効利用できる。
【0047】請求項17に記載の発明は、請求項15ま
たは16において、計器盤(20)の内側に、ステアリ
ング装置を支持する強度部材(40)を配置する車両に
適用されものであって、車両後方側の荷重支持部(32
e、32g)を強度部材(40)により支持するように
したことを特徴とする。
【0048】これによると、空調装置を車両に搭載する
前に、車両後方側の荷重支持部(32e、32g)を強
度部材(40)に組み付けることができる。この組み付
け作業は車両への搭載前であるので、車両外部の広い作
業スペースにて楽な作業姿勢で効率よく行うことがで
き、組付作業性を向上できる。
【0049】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0050】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図5は第
1実施形態であり、図1はコクピットモジュール組付体
10の主要部の組み付け状態を示し、図2は計器盤20
の内側に収納される車両用空調装置30の空調ユニット
32部分の車両搭載時の断面図を示す。図3、図4は空
調ユニット32の排水パイプ部の詳細を示す図で、図5
は空調ユニット32部分の位置決め部および荷重支持部
を示す。図1、図2、図5の矢印は車両搭載状態での前
後上下左右方向を示す。
【0051】コクピットモジュール組付体10は車両計
器盤20(図2)の内側に車両用空調装置30等の種々
な機器を組み付けたものである。本明細書における「コ
クピットモジュール組付体」という用語は、車両計器盤
20の内側に複数の機器を機械的に一体構造として結合
した状態のものだけでなく、車両計器盤20の内側に複
数の機器を組み付け、その組付状態を適宜の治具にて保
持して車両への搭載を行うものも包含する意味で用いて
いる。
【0052】本実施形態では右ハンドル車の場合を例示
しているので、車両用空調装置30の送風機ユニット3
1は車両左側の助手席側に配置され、空調ユニット32
は車両左右方向の略中央部に配置される。
【0053】ここで、送風機ユニット31および空調ユ
ニット32は周知の構成であるので、その概要を簡単に
説明すると、送風機ユニット31の上部に図示しない内
外気切替ドアにより内気と外気を切替導入する内外気切
替箱31aを配置し、この内外気切替箱31aから吸入
した空気を送風する遠心式送風機31bを送風機ユニッ
ト31の下部に配置した構成になっている。この送風機
31bは図示しない遠心式送風ファンとファン駆動用モ
ータとスクロール形状のファン収容用ケース31cから
構成されている。31dは送風機31bの吹出ダクト部
である。
【0054】空調ユニット32は送風機ユニット31か
らの送風空気を温度調整して車室内へ吹き出すもので、
上記吹出ダクト部31dに接続される樹脂製ケース32
aを有している。この樹脂製ケース32a内に、送風空
気を冷却する冷房用熱交換器としての蒸発器32b(図
2)、送風空気を加熱する暖房用熱交換器としての温水
式ヒータコア32c(図2)、温度制御手段としてのエ
アミックスドア(図示せず)、吹出モード切替機構を構
成する吹出モードドア(図示せず)等を内蔵している。
【0055】蒸発器32bの車両前方部に送風機ユニッ
ト31の吹出ダクト部31dからの送風空気が流入する
ようになっている。樹脂製ケース32aの底部には蒸発
器32bで発生する凝縮水の排水口32dが開口してい
る。そして、この排水口32dから凝縮水を外部へ排出
するための排水パイプ33がケース32aの底部に一体
成形されている。
【0056】この排水パイプ33はケース32aの底部
(下方部)から車両前方側へ水平に突出する円形状の突
出形状を有しており、空調ユニット32の車両前方部の
荷重を支持する荷重支持部としての役割を兼ねるもので
ある。
【0057】車両のエンジンルーム50と車室51内と
を仕切る車体側の隔壁(ファイヤウォール)52には、
排水パイプ33を嵌合できる貫通穴53が水平方向に開
けてある。この貫通穴53に排水パイプ33を直接嵌合
して、排水パイプ33の先端部33aをエンジンルーム
50側へ突出させるようにしてある。ここで、先端部3
3aをテーパ形状にして、貫通穴53への排水パイプ挿
入作業が容易になるようにしてある。なお、隔壁52の
車室51側の面には吸音材(サイレンサ)52aが貼り
つけてある。
【0058】排水パイプ33には図3、図4に拡大図示
するように排水口32dから斜め下方に向かう排水通路
穴33bが形成してあるので、凝縮水はこの排水通路穴
33bを通ってエンジンルーム50側において下方へ排
出される。
【0059】排水通路穴33bが斜め下方に向かう形状
であっても、排水パイプ33の外周部33cは水平方向
に向かう形状にしてあるので、この水平な外周部33c
と隔壁52の貫通穴53との嵌合により空調ユニット3
2の車両前方部の荷重を安定的に支持できる。
【0060】ここで、外周部33cの肉厚は空調ユニッ
ト32の荷重支持に必要な強度が得られるように十分な
寸法を設定する。排水通路穴33bの傾斜角度(水平面
に対する傾斜角度)は、凝縮水の排水性を良好にするた
めに、5°以上にすることが好ましい。
【0061】また、排水パイプ33の外周部33cの根
元部から径外方側へ突出する円板状フランジ部33dが
形成してあり、この円板状フランジ33dはパッキン3
4を平坦な面で支持するものである。
【0062】このパッキン34はゴム等の弾性材から形
成され、隔壁52の吸音材52aと円板状フランジ部3
3dとの間で挟み込み固定されることにより、貫通穴5
3部分の隙間を閉塞するものである。フランジ部33d
とケース32aの本体部との間には、補強用リブ33e
が形成してある。なお、パッキン34によるシール機能
の役目を隔壁52の吸音材52aに兼務させて、パッキ
ン34を廃止することも可能である。
【0063】図1に示すように、空調ユニット32のケ
ース32aの上面前方部にはデフロスタ開口部35が、
また、ケース32aの上面後方部の中央部にはセンタフ
ェイス開口部36が、また、その左右両側にはサイドフ
ェイス開口部37がそれぞれ開口している。デフロスタ
開口部35には図2に示すデフロスタダクト35aが接
続され、デフロスタダクト35aの先端の吹出口から車
両窓ガラス内面に空気を吹き出す。また、センタフェイ
ス開口部36には図2に示すセンタフェイスダクト36
aが接続され、センタフェイスダクト36aの先端の吹
出口から前席乗員の上半身側へ空気を吹き出す。
【0064】また、左右のサイドフェイス開口部37に
は、それぞれサイドフェイスダクト(図示せず)が接続
され、このサイドフェイスダクトの先端部のサイドフェ
イス吹出口から冷房時には乗員の上半身側へ冷風を吹き
出し、暖房時には温風を車両側面窓ガラス側へ吹き出す
ようになっている。
【0065】ケース32aの左右両側の側面部には前席
用フット吹出ダクト38(図1)が一体に成形され、こ
のダクト38の先端の吹出口から前席乗員の足元側へ空
気を吹き出す。更に、ケース32aの車両後方側の面に
おいて、左右両側の部位には後席用フット吹出ダクト3
9がケース32aより下方に垂下するように配置されて
いる。
【0066】ここで、後席用フット吹出ダクト39の先
端開口部39aには図示しない後席フット用接続ダクト
が接続され、この後席フット用接続ダクトの先端に設け
た後席フット用吹出口から後席乗員の足元部に空気(温
風)を吹き出すようになっている。
【0067】また、左右両側の後席用フット吹出ダクト
39の底面部(下方部)にそれぞれ取付片39bが一体
に成形され、この取付片39bは車体床面部54(図
4)上に固定される。これにより、後席用フット吹出ダ
クト39は空調ユニット32の車両後方側底面部(下方
部)を車体床面部54(図4)上に支持する荷重支持部
を構成する。ここで、取付片39bは車体床面部54の
うち、具体的には車両左右方向の中央部に位置する中央
トンネル部付近にねじ等の締結手段55により固定する
ことができる。
【0068】一方、強度部材40は、計器盤20の内側
部にて送風機ユニット31と空調ユニット32の車両後
方側の上方部を車両左右方向に延びるように配置され
る。ここで、強度部材40の本体部41は図1に示すよ
うに棒状部材(リーンフォースバー)であり、この棒状
とは中空部を持つパイプ形状を包含する意味の用語であ
る。また、パイプ形状も断面円形状に限らず、断面矩形
状等でもよい。棒状本体部41は金属(鉄系金属等)に
より形成されている。
【0069】この強度部材40は車両のステアリング装
置を支持固定することを主目的とする部材であり、本例
は右ハンドル車であるので、棒状本体部41の中央部よ
り右寄り部位、すなわち、棒状本体部41の右端部に近
接した部位において車両後方側に、ステアリング装置の
支持ステー(支持部)42が溶接等の手段で固定されて
いる。このステー42は金属(鉄系金属等)により形成
され、ステアリング装置の軸部のハウジング部(図示せ
ず)を支持固定するようになっている。
【0070】また、棒状本体部41のうち、ステアリン
グ装置の支持ステー42より所定量左側の部位には、金
属製の補強用支持ステー43が空調ユニット32の運転
席側の面(右側面)に沿って配置される。この補強用支
持ステー43の一端は棒状本体部41に溶接等の手段で
固定され、他端は車体床面部54に固定される。この補
強用支持ステー43により強度部材40のステアリング
装置用支持ステー42部分を補強する。
【0071】強度部材40の棒状本体部41の車両左右
方向の両端部には、それぞれ別体のサイドブラケット4
4、45が溶接等の手段で固定されている。このサイド
ブラケット44、45は金属(鉄系金属等)により上下
方向に延びる板形状に形成されている。本例では、サイ
ドブラケット44、45の取付穴44a、45aにねじ
手段(図示せず)を通してサイドブラケット44、45
を車体側面部に締め付け固定するようになっている。従
って、本例では、サイドブラケット44、45が強度部
材40の車体側への固定部を構成する。
【0072】また、左右のサイドブラケット44、45
のうち、左側のサイドブラケット44の下端部に取付片
44b、44cが一体に形成してある。この取付片44
b、44cは送風機31bのケース31cの外面に沿う
ように形成してあり、この取付片44b、44cの取付
穴44d、45eにねじ手段(図示せず)を通して送風
機31bのケース31cを取付片44b、44cに締め
付け固定するようになっている。従って、本例では、ケ
ース31cがサイドブラケット44に組み付けられる荷
重支持部を構成する。
【0073】なお、隔壁52あるいは車体側面部に組み
付けられる適宜の荷重支持部(後述の第2、第3実施形
態参照)を送風機ユニット31に追加して、送風機ユニ
ット31を車体側により安定的に支持固定できるように
してもよい。
【0074】一方、空調ユニット32のケース32aの
上方部のうち、車両後方側の左右2箇所に位置決め用の
突出片32eが一体に成形してあり、この左右2箇所の
突出片32eは、車両搭載前のコクピットモジュール組
付体としての組付状態において空調ユニット32の位置
決めを行うものである。
【0075】具体的には、図2、5に例示するように、
強度部材40の棒状本体部41の所定位置に位置決め用
穴部41aを開けておき、突出片32eにも穴部32f
を開けておき、この両者の穴部41a、32fを通して
ピン等の嵌合部材46を挿入する。これにより、強度部
材40に対して空調ユニット32が位置決めされるよう
にしてある。従って、本例では、突出片32eが空調ユ
ニット32の位置決め部を構成する。
【0076】次に、コクピットモジュール組付体10の
車両への搭載手順について説明すると、まず最初に、コ
クピットモジュール組付体10の組付を行う。すなわ
ち、送風機ユニット31のケース31cを強度部材40
のサイドブラケット44の取付片44b、44c部分に
ねじ等の締結手段により締め付け固定する。また、空調
ユニット32の上方部の車両後方側に設けた位置決め用
の突出片32eを図2、5に示すようにピン等の嵌合部
材46により強度部材40の棒状本体部41の所定位置
に組み付けて、強度部材40に対する空調ユニット32
の位置決めを行う。図1はこのように空調装置30の両
ユニット31、32を強度部材40に位置決めして組み
付けた組付状態を示す。
【0077】次に、上記の両ユニット31、32、強度
部材40、およびその他の機器を計器盤20の内側に収
納し、これら機器を計器盤20と一体に組み付け、コク
ピットモジュール組付体10としてまとめる(モジュー
ル化する)。
【0078】なお、強度部材40と計器盤20との一体
化は種々の手段で可能であるが、例えば、サイドブラケ
ット44、45の部分に計器盤20への取付部を設けて
おき、この取付部を用いて強度部材40を計器盤20に
組み付けることができる。
【0079】また、図1には図示していないが、強度部
材40のステアリング装置用支持ステー42に車両ステ
アリング装置の軸部のハウジング部(図示せず)を支持
固定することにより、車両ステアリング装置もコクピッ
トモジュール組付体10の一部として一体化できる。
【0080】なお、図1の組付状態では、空調ユニット
32を突出片32eの部位で強度部材40に対して位置
決めしているだけであるから、この位置決め構造による
と空調ユニット32の荷重支持を行うための強度が不足
する場合が生じる。この場合は、空調ユニット32の下
側に組付用治具を配置して、この組付用治具により空調
ユニット32の荷重を一時的に支持するようにしてもよ
い。
【0081】次に、コクピットモジュール組付体10を
車両に搭載するための作業を行う。。この搭載作業は図
2の矢印Aに示すようにコクピットモジュール組付体1
0の全体を車室51内において隔壁52へ向かって車両
前方側へ水平に押し付ける。このとき、空調ユニット3
2のケース32aの車両前方側下方部に設けられた排水
パイプ33を隔壁52の貫通穴53に挿入する。これに
より、空調ユニット32の車両前方側を排水パイプ33
と貫通穴53との水平方向の嵌合部にて支持できる。
【0082】次に、排水パイプ33と貫通穴53との嵌
合状態を維持しながら、左右両側の車体側面部に設けた
取付穴(図示せず)にサイドブラケット44、45の取
付穴44a、45aが合致するように強度部材40を位
置決めして、左右両側の車体側面部の取付穴とサイドブ
ラケット44、45の取付穴44a、45aに、強度部
材固定用ボルト(締結手段)を通して、このボルトを締
め付けることにより、サイドブラケット44、45を左
右両側の車体側面部に締め付け固定する。
【0083】また、空調ユニット32の後席用フット吹
出ダクト39の底面部に設けた取付片39bを、車体床
面部54の中央トンネル部にねじ等の締結手段55によ
り締め付け固定する。計器盤20についても、その必要
箇所を車体側にねじ等により固定する。
【0084】なお、空調ユニット32の位置決め用のピ
ン等の嵌合部材46(図5)は、コクピットモジュール
組付体10としての組付のために必要であるが、車両搭
載状態では、空調ユニット32の荷重を、車両前方側の
排水パイプ33と貫通穴53との嵌合部、および車両後
方側の後席用フット吹出ダクト39の取付片39b部分
にて直接車体側に支持できるため、ピン等の嵌合部材4
6による位置決め部を解除することができる。
【0085】従って、ピン等の嵌合部材46を穴部41
a、32fから抜いた状態でコクピットモジュール組付
体10の車両への搭載作業を行うことができる。これに
よると、空調ユニット32が強度部材40に対して変位
可能になるので、製造上の寸法公差により空調ユニット
32の位置ずれが生じても、この位置ずれを空調ユニッ
ト32と強度部材40間の相対変位により吸収して、空
調ユニット32の排水パイプ33を隔壁52の貫通穴5
3に挿入する作業、および後席用フット吹出ダクト39
の取付片39bを車体床面部54に締め付け固定する作
業を容易化できる。
【0086】以上によると、計器盤20およびその周辺
機器(送風機ユニット31、空調ユニット32等)をコ
クピットモジュール組付体10として予め一体化してい
るので、計器盤20およびその周辺機器の車両搭載作業
を一度に容易に行うことができる。
【0087】しかも、本実施形態によると、コクピット
モジュール組付体10の車両への搭載に際して次のよう
な効果を発揮できる。
【0088】車両搭載状態では、空調ユニット32の
荷重を、車両前方側の排水パイプ33と貫通穴53との
嵌合部、および車両後方側の後席用フット吹出ダクト3
9の取付片39b部分にて直接車体側に支持できるた
め、空調ユニット32の荷重を車両前方側および後方側
の下部にて力学的に安定的に支持することができる。こ
のため、車両走行による振動を受けても、空調ユニット
32を振動させることなく、安定に保持できる。
【0089】空調ユニット32における既存の排水パ
イプ33の有効活用を図って、排水パイプ33自体を空
調ユニット32の車両前方側の荷重支持部として構成す
るとともに、後席用フット吹出ダクト39を利用して空
調ユニット32の車両後方側の荷重支持部を構成してい
るから、空調ユニット32の荷重支持構造を簡潔にする
ことができる。
【0090】車両への搭載作業に際して、上述のよう
に、空調ユニット32の強度部材40に対する位置決め
状態を解除できるので、空調ユニット32の製造上の寸
法公差による位置ずれを空調ユニット32と強度部材4
0間の相対変位により吸収して、排水パイプ33の貫通
穴53への挿入作業および後席用フット吹出ダクト39
の取付片39bの車体床面部54への締め付け作業を容
易化できる。
【0091】更には、送風機ユニット31の作動に伴
う振動がステアリング装置に伝達することを効果的に遮
断できる。
【0092】すなわち、送風機ユニット31の作動に伴
って発生した振動はサイドブラケット44から棒状本体
部41とステー42を経てステアリング装置に伝達され
ようとする。しかし、サイドブラケット44の部位が車
体側に強固に固定されるため、この車体側固定部位にて
振動伝達が遮断される。そのため、ステアリング装置へ
の振動伝達を効果的に抑制できる。
【0093】また、上述のように車両搭載状態では空調
ユニット32の強度部材40に対する位置決め状態を解
除すれば、送風機ユニット31の振動が空調ユニット3
2を経てステアリング装置に伝達されることもない。な
お、車両搭載状態において空調ユニット32の強度部材
40に対する位置決め状態を維持したとしても、この位
置決め状態は位置決め機能を果たすだけでよく、荷重支
持のための一体締結構造を構成しないため、空調ユニッ
ト32からステアリング装置への振動伝達を十分低減で
きる。
【0094】なお、第1実施形態では、車両ステアリン
グ装置もコクピットモジュール組付体10の一部として
車両搭載前の状態で一体化する例について説明したが、
コクピットモジュール組付体10の車両搭載後に支持ス
テー42に車両ステアリング装置の軸部のハウジング部
(図示せず)を支持固定するようにしてもよい。
【0095】(第2実施形態)図6は第2実施形態であ
り、図4のA矢視方向から見た図に相当する。第1実施
形態では排水パイプ33の先端部33aを図3、4のご
とくテーパ形状にしているが、第2実施形態では、テー
パ形状の先端部33aを廃止して、その代わりに複数の
リブ部33fを形成している。具体的には、図6(a)
の例では4枚のリブ部33fを、また、図6(b)の例
では8枚のリブ部33fをそれぞれ形成している。
【0096】この複数のリブ部33fにはそれぞれ、第
1実施形態のテーパ形状の先端部33aに対応する先端
テーパ面33gと、この先端テーパ面33gの奥側に位
置して、第1実施形態の水平方向に向かう外周部33c
に対応する平行面33hとを設けている。
【0097】この先端テーパ面33gと奥側の平行面3
3hとを有することにより、第2実施形態による排水パ
イプ33の形状であっても、第1実施形態と同様の組付
作業性および荷重支持の安定性を確保できる。これに加
え、第2実施形態によると、複数のリブ部33fの形成
により、排水パイプ33の先端部を樹脂成形上の肉盗み
形状として、材料費の節減および樹脂成形寸法の精度を
向上できる。
【0098】(第3実施形態)図7は第3実施形態であ
り、排水パイプ33の排水通路穴33bの底面をケース
32a内部の底面より低い位置に設定して、排水通路穴
33bが水平方向に向くようにしたものである。これに
より、排水パイプ33の排水通路穴33bと外周部33
cを平行な関係に形成でき、排水パイプ33の成形性を
向上できる。
【0099】(第4実施形態)図8は第4実施形態であ
り、第1実施形態では排水パイプ33の水平方向に向か
う外周部33cを隔壁52の貫通穴53に挿入し、外周
部33cと隔壁52の貫通穴53とを嵌合させているだ
けであるが、第4実施形態では排水パイプ33の外周部
33cの先端側に雄ねじ部33iを形成し、この雄ねじ
部33iをエンジンルーム50側に突出させ、エンジン
ルーム50側からナット56を雄ねじ部33iに締め付
けることにより、排水パイプ33部分、すなわち、空調
ユニット32の車両前方側下方部を隔壁52に対して締
め付け固定している。
【0100】(第5実施形態)図9、図10は第5実施
形態であり、上記第4実施形態を発展させて、排水パイ
プ33の他に、蒸発器32bの冷媒配管および温水式ヒ
ータコア32cの温水配管を共通の弾性シール部材5
7、58にて隔壁52にシール固定するようにしたもの
である。
【0101】隔壁52には、排水パイプ33通過用の円
形の貫通穴53を開けるとともに、この貫通穴53の車
両左右方向の側方に矩形状の貫通穴53aを隣接して開
けてある。2つの弾性シール部材57、58は硬質ゴム
のような弾性を有する材料で成形されており、そのう
ち、一方の弾性シール部材57は上記両貫通穴53、5
3aの形成区域を超える面積を持つ基板部57aを有
し、この基板部57aには排水パイプ33通過用の円形
の貫通穴57bが開けてある。
【0102】一方の弾性シール部材57には基板部57
aから所定高さだけエンジンルーム50側へ突出する凸
形状の配管嵌合部57cが一体成形されている。弾性シ
ール部材57は、この配管嵌合部57cが隔壁52の矩
形状の貫通穴53aを通してエンジンルーム50側へ突
出するように、隔壁52の車室側の面に組み付けられ
る。
【0103】配管嵌合部57cには蒸発器32b側の冷
媒配管ジョイント59が貫通する長円状の貫通穴57d
と、温水式ヒータコア32cの温水配管60a、60b
が貫通する2個の円形の貫通穴57e、57fが開けて
ある。なお、冷媒配管ジョイント59には低圧冷媒穴5
9aと高圧冷媒穴59bと取付用穴59cが開けてあ
る。
【0104】他方の弾性シール部材58には、上記基板
部57aと略同一形状、同一面積を持つ基板部58aを
有し、この基板部58aに排水パイプ33通過用の円形
の貫通穴58bが開けてある。また、他方の弾性シール
部材58には上記凸形状の配管嵌合部57cに被さる凹
形状を持つ配管嵌合部58cが一体成形されている。こ
の配管嵌合部58cにはエンジンルーム50側の冷媒配
管ジョイント61が貫通する長円状の貫通穴58dと、
温水式ヒータコア32cの温水配管60a、60bが貫
通する2個の円形の貫通穴58e、58fが開けてあ
る。なお、冷媒配管ジョイント61には低圧配管61a
と高圧配管61bが接合され、この両配管61a、61
bの間に取付用穴61cが開けてある。
【0105】第5実施形態によると、コクピットモジュ
ール組付体の車両搭載時に、隔壁52の車室内側に一方
の弾性シール部材57を組み付けるとともに、排水パイ
プ33、蒸発器32bの冷媒配管ジョイント59および
温水式ヒータコア32cの温水配管60a、60bを、
それぞれ弾性シール部材57および隔壁52の貫通穴部
を通してエンジンルーム50側へ突出させる。
【0106】その後に、他方の弾性シール部材58を排
水パイプ33および温水配管60a、60bが貫通穴5
8b、58e、58fに嵌合するようにしてエンジンル
ーム50側から隔壁52に組み付ける。次に、ナット5
6により排水パイプ33を両弾性シール部材57、58
を介して隔壁52に締め付け固定する。
【0107】また、エンジンルーム50側の冷媒配管ジ
ョイント61と蒸発器32b側の冷媒配管ジョイント5
9は、取付用穴59c、61cにねじ手段(図示せず)
を締め付けることにより締め付け固定する。これによ
り、車室51内側とエンジンルーム50側の冷媒配管と
を接続できる。
【0108】また、温水式ヒータコア32cの温水配管
60a、60bはエンジンルーム50側へ突出している
ので、エンジンルーム50側においてエンジンルーム5
0側の温水配管(図示せず)との接続を適宜のジョイン
ト構造により行うことができる。
【0109】(第6実施形態)図11は第6実施形態で
あり、上記第4、第5実施形態では排水パイプ33部分
を隔壁52に対してねじ手段(33i、56)を用いて
締め付け固定しているが、第6実施形態ではねじ手段に
よらず、排水パイプ33の外周部33cに設けた係止溝
33jにより隔壁52の貫通穴53周縁部に係止する構
成としている。
【0110】具体的には、排水パイプ33の外周部33
cのうち、フランジ部33dに隣接する奥側の下側部位
に凹状の係止溝33jを形成し、排水パイプ33の外周
部33cの先端側を貫通穴53からエンジンルーム50
側へ突出させた後に、凹状の係止溝33jを隔壁52の
貫通穴53の下側周縁部に係止する。これにより、ナッ
ト56という別部品を使用せずに、排水パイプ33自身
の係止形状を利用して、空調ユニット32の車両前方側
部位を隔壁52に係止できる。
【0111】なお、第6実施形態では、フランジ部33
dを隔壁52の吸音材52a上に直接押圧して、吸音材
52aを弾性変形させることにより、吸音材52aにシ
ール機能の役目を兼務させている。そのため、上記第4
実施形態(図8)等におけるパッキン34を廃止してい
る。
【0112】(第7実施形態)図12は第7実施形態で
あり、上記第6実施形態と同様に、ねじ手段によらない
排水パイプ33の係止構造を持つものである。第7実施
形態では、排水パイプ33のテーパ形状の先端部33a
から奥側に向かって傘状に広がる爪片33kを一体に形
成している。この爪片33kは排水パイプ33の径方向
への弾性変形が容易となるように周方向には複数に分割
して形成されている。
【0113】第7実施形態では、複数の爪片33kの先
端部が形成する径寸法は隔壁52の貫通穴53の径より
大きく設定してあるので、排水パイプ33の貫通穴53
への挿入時には複数の爪片33kの先端部を内径方向に
弾性変形させて、複数の爪片33kが貫通穴53を通過
する。そして、貫通穴53通過後は複数の爪片33kの
先端部の径が元の状態に弾性的に復帰することにより、
図12に示すように複数の爪片33kの先端部が隔壁5
2の貫通穴53周縁部に当接する。
【0114】これにより、隔壁52の貫通穴53周縁部
を排水パイプ33の爪片33kとフランジ部33dとの
間にパッキン34を介して挟み込むことができるので、
排水パイプ33自身の係止爪形状を利用して、空調ユニ
ット32の車両前方側部位を隔壁52に係止できる。な
お、第7実施形態でも上記第6実施形態と同様にパッキ
ン34を廃止できる。
【0115】(第8実施形態)上記した第1〜第7実施
形態では、いずれも空調ユニット32の車両前方側の荷
重支持部を排水パイプ33に兼務させる例について説明
したが、本発明は、空調ユニット32の車両前方側の荷
重支持部を排水パイプ33とは独立に構成してもよい。
図13、図14に示す第8実施形態はこのような荷重支
持部を例示するものである。
【0116】第8実施形態では送風機ユニット31およ
び空調ユニット32の車両前方部の荷重支持手段とし
て、送風機ユニット31のケース31c部および空調ユ
ニット32のケース32a部にスタッドボルト等のねじ
手段62を設け、このねじ手段62を隔壁52の貫通穴
53を通してエンジンルーム50側へ突出させ、エンジ
ンルーム50側からねじ手段62にナット56を締めつ
け固定している。
【0117】(第9実施形態)図15は第9実施形態で
あり、上記第8実施形態におけるねじ手段62の代わり
に隔壁52から車室51側へ突出するピン63を設け
る。一方、送風機ユニット31および空調ユニット32
のケース31c、32aの車両前方側下方部にはピン6
3と嵌合する切り欠き溝64を有する取付片65を設け
ておく。そして、隔壁52のピン63に送風機ユニット
31および空調ユニット32側の取付片65の切り欠き
溝64を嵌合することにより、送風機ユニット31およ
び空調ユニット32の車両前方側の下方部を隔壁52に
より支持している。
【0118】(第10実施形態)上記した第1〜第9実
施形態では、いずれも空調ユニット32の車両後方側の
荷重支持部を後席用フット吹出ダクト39を利用して構
成し、空調ユニット32の車両後方側を車体床面部54
により支持するようにしているが、第10実施形態で
は、図16に示すように、空調ユニット32の車両後方
側の上方部をステアリング装置支持用の強度部材40に
より支持するようにしている。
【0119】すなわち、第10実施形態では、空調ユニ
ット32のケース32aの車両後方側の上方部におい
て、1箇所または複数箇所に荷重支持用の突出片32e
を一体成形し、この突出片32eをねじ66等の固定手
段により強度部材40の棒状本体部41の所定位置に固
定する。従って、ケース32aの突出片32eが空調ユ
ニット32の車両後方側の荷重支持部および位置決め部
を構成することになる。
【0120】なお、空調ユニット32の車両前方側の荷
重支持部は、第1実施形態等と同様に、排水パイプ33
を利用して構成している。
【0121】第10実施形態によると、空調ユニット3
2のケース32aの車両後方側の上方部に設けた突出片
32e部分をねじ66等の固定手段により強度部材40
の棒状本体部41の所定位置に固定することにより、空
調ユニット32の車両後方側の部位を強度部材40によ
り確実に支持できる。また、空調ユニット32の車両前
方側は排水パイプ33の部位で隔壁52により確実に支
持できる。
【0122】第10実施形態では、空調ユニット32の
車両後方側の荷重支持を強度部材40により行うため、
第1実施形態等における後席用フット吹出ダクト39を
具備しない空調ユニット32においても良好に実施でき
る。
【0123】また、空調ユニット32の突出片32e部
分を強度部材40に固定する作業は、コクピットモジュ
ール組付体10(空調ユニット32)を車両に搭載する
前段階、すなわち、コクピットモジュール組付体10の
組付工程において行うことができるから、突出片32e
部分の固定作業を車両外部の広い作業スペースにて楽な
作業姿勢で容易に行うことができ、組付作業性を向上で
きる。
【0124】しかも、第1実施形態等における後席用フ
ット吹出ダクト39を車体床面部54に固定する車両後
方側の荷重支持部を廃止するから、空調ユニット32の
底面部と車体床面部54との間に機器搭載用空間67を
設定することができる。この空間67にはオーディオ装
置、エアバッグ制御装置(ECU)等の機器68を搭載
でき、空調ユニット32の下方空間を有効利用できる。
なお、エアバッグ制御装置には、通常、車両衝突を検出
する加速度センサが一体に装備される。
【0125】(第11実施形態)上記第10実施形態で
は、空調ユニット32のケース32aの車両後方側の上
方部に成形した荷重支持用の突出片32eを、ねじ66
等の固定手段により強度部材40の棒状本体部41に固
定しているが、第11実施形態では、強度部材40のう
ち、補強用支持ステー43(図1参照)に着目し、この
補強用支持ステー43により空調ユニット32の車両後
方側部位を支持するようにしたものである。
【0126】具体的には、図17に示すように、空調ユ
ニット32のケース32aの車両後方側の面において下
方寄りの部位に、車両後方側へ突出する突出部32gを
一体成形する。また、補強用支持ステー43の上下方向
の途中に、突出部32g側へ向かって車両左右方向に突
出する支持板43aを一体に設ける。そして、ねじ66
等の固定手段により支持板43aを空調ユニット32の
突出部32gに締め付け固定するようにしたものであ
る。
【0127】これにより、第11実施形態においても上
記第10実施形態と同じ効果を得ることができる。
【0128】なお、第11実施形態において、空調ユニ
ット32のケース32a側に、補強用支持ステー43の
板面に沿った板状の突出部32gを設け、この板状の突
出部32gをねじ66等の固定手段により補強用支持ス
テー43の板面に締め付け固定するようにしてもよい。
【0129】(他の実施形態)なお、第1実施形態で
は、空調ユニット32の車両後方側に後席用フット吹出
ダクト39を配置し、この後席用フット吹出ダクト39
の底面部(下方部)に取付片39bを形成し、後席用フ
ット吹出ダクト39を車両後方側の荷重支持部として構
成しているが、空調ユニット32の車両後方側に後席用
フェイス吹出ダクトを配置する場合は、後席用フット吹
出ダクト39でなく後席用フェイス吹出ダクトに取付片
39bを形成し、後席用フェイス吹出ダクトを車両後方
側の荷重支持部として構成してもよい。
【0130】また、後席用フット吹出ダクト39および
後席用フェイス吹出ダクトをともに空調ユニット32の
車両後方側に配置しない場合は、空調ユニット32のケ
ース32aの車両後方側の下方部に取付片39bを形成
し、ケース32aの車両後方側の部位を車両後方側の荷
重支持部として構成してもよい。
【0131】また、第8、第9実施形態では、送風機ユ
ニット31の車体側への固定部として、隔壁52への固
定部(ねじ手段62、取付片65)を設けているが、送
風機ユニット31の車体側への固定部として、隔壁52
でなく車体側面部への固定部を設けるようにしてもよ
い。
【0132】また、強度部材40は金属製のものだけに
限らず、高強度の樹脂材質等により形成することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコクピットモジュ
ール組付体の要部の斜視図である。
【図2】図1のコクピットモジュール組付体の車両搭載
時の組付方向を示す断面図で、空調ユニット部の概略断
面を示す。
【図3】図2の空調ユニットの排水パイプ部の拡大断面
図である。
【図4】図3の斜視図である。
【図5】図2の車両搭載後の状態を示す断面図である。
【図6】第2実施形態による排水パイプを示す正面図
で、図4のA矢視方向から見た図に相当する。
【図7】第3実施形態による排水パイプを示す断面図で
ある。
【図8】第4実施形態による排水パイプを示す断面図で
ある。
【図9】第5実施形態による隔壁への組付構造において
車室側弾性シール部材を示す要部斜視図である。
【図10】第5実施形態による隔壁への組付構造におい
てエンジンルーム側弾性シール部材を示す分解斜視図で
ある。
【図11】第6実施形態による排水パイプを示す断面図
である。
【図12】第7実施形態による排水パイプを示す断面図
である。
【図13】第8実施形態による送風機ユニットおよび空
調ユニットの隔壁への組付構造を示す斜視図である。
【図14】図13の空調ユニット部の隔壁への組付構造
を示す断面図である。
【図15】第9実施形態による送風機ユニットおよび空
調ユニットの隔壁への組付構造を示す要部斜視図であ
る。
【図16】第10実施形態による空調ユニットの車両搭
載後の状態を示す断面図である。
【図17】第11実施形態による空調ユニットの車両搭
載後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
20…計器盤、30…空調装置、31…送風機ユニッ
ト、32…空調ユニット、32b、32c…熱交換器、
32e…位置決め用突出片、33…排水パイプ(荷重支
持部)、39…後席用フット吹出ダクト(荷重支持
部)、39b…取付片、40…強度部材、42…ステア
リング支持ステー、44、45…サイドブラケット。
フロントページの続き (72)発明者 沼澤 成男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 神谷 知宏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BA00 BR01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計器盤(20)の内側に少なくとも空調
    装置(30)を配置する車両において、 前記空調装置(30)は、空気と熱交換する熱交換器
    (32b、32c)を内蔵する空調ユニット(32)を
    備えており、 前記空調ユニット(32)に、車両搭載前の組付状態に
    おいて前記計器盤(20)の内側での位置決めを行う位
    置決め部(32e)を備えるとともに、 前記空調ユニット(32)の車両後方側下方部および車
    両前方部に、車両搭載状態において車体側に組み付けら
    れ、前記空調ユニット(32)の荷重を支持する荷重支
    持部(33、62、65、39)を備えることを特徴と
    する車両用コクピットモジュール組付体。
  2. 【請求項2】 前記空調ユニット(32)の車両後方側
    に後席用吹出ダクト(39)を配置し、 前記後席用吹出ダクト(39)に車両搭載状態において
    車体床面部(54)に組み付けられる取付片(39b)
    を形成して、前記後席用吹出ダクト(39)を前記車両
    後方側の荷重支持部として構成したことを特徴とする請
    求項1に記載の車両用コクピットモジュール組付体。
  3. 【請求項3】 前記計器盤(20)の内側に、ステアリ
    ング装置を支持する強度部材(40)を配置する車両に
    おいて、 車両搭載前の組付状態において前記位置決め部(32
    e)が前記強度部材(40)に対して位置決めされるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の車
    両用コクピットモジュール組付体。
  4. 【請求項4】 前記強度部材(40)は前記計器盤(2
    0)の内側にて車両左右方向に配置され、 前記強度部材(40)の左右両端部に車体側への固定部
    (44、45)が設けられ、 前記空調装置(30)は前記空調ユニット(32)に空
    気を送風する送風機ユニット(31)を備えており、 前記送風機ユニット(31)に、前記強度部材(40)
    の固定部(44)に組み付けられる荷重支持部(31
    c)を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用
    コクピットモジュール組付体。
  5. 【請求項5】 前記空調装置(30)は前記空調ユニッ
    ト(32)に空気を送風する送風機ユニット(31)を
    備えており、 前記送風機ユニット(31)に、車両搭載状態において
    車体側に支持される荷重支持部(62、65)を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
    載の車両用コクピットモジュール組付体。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器として少なくとも空気を冷
    却する冷房用熱交換器(32b)を備え、 前記空調ユニット(32)の車両前方側の下方部に前記
    冷房用熱交換器(32b)で発生する凝縮水を排出する
    排水パイプ(33)を備えるとともに、 前記排水パイプ(33)を車体側の隔壁(52)に設け
    た貫通穴(53)に嵌合させ、 前記排水パイプ(33)を前記車両前方側の荷重支持部
    として構成したことを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1つに記載の車両用コクピットモジュール組付
    体。
  7. 【請求項7】 前記排水パイプ(33)は、前記空調ユ
    ニット(32)の底部の排水口(32d)から斜め下方
    に向かう排水通路穴(33b)を有し、 前記排水通路穴(33b)の外周部(33c)および前
    記貫通穴(53)は略水平方向に向かうように形成され
    ていることを特徴とする請求項6に記載の車両用コクピ
    ットモジュール組付体。
  8. 【請求項8】 前記排水パイプ(33)に雄ねじ(33
    i)を備え、この雄ねじ(33i)を車室外から締め付
    け可能としたことを特徴とする請求項6または7に記載
    の車両用コクピットモジュール組付体。
  9. 【請求項9】 前記排水パイプ(33)に、前記隔壁
    (52)の貫通穴(53)の周縁部に係止可能な凹状の
    係止溝(33j)を備えたことを特徴とする請求項6な
    いし8のいずれか1つに記載の車両用コクピットモジュ
    ール組付体。
  10. 【請求項10】 前記排水パイプ(33)に、前記隔壁
    (52)の貫通穴(53)の周縁部に弾性変形して係止
    可能な爪片(33k)を備えたことを特徴とする請求項
    6ないし8のいずれか1つに記載の車両用コクピットモ
    ジュール組付体。
  11. 【請求項11】 エンジンルーム(50)と車室(5
    1)内とを仕切る隔壁(52)に前記計器盤(20)が
    隣接する車両において、 前記貫通穴(53)は前記隔壁(52)に設けられ、前
    記排水パイプ(33)が前記貫通穴(53)を通して前
    記エンジンルーム(50)側に突出していることを特徴
    とする請求項6ないし10のいずれか1つに記載の車両
    用コクピットモジュール組付体。
  12. 【請求項12】 前記排水パイプ(33)に対して前記
    冷房用熱交換器(32b)の配管部分(59)を隣接配
    置するとともに、前記冷房用熱交換器(32b)の配管
    部分(59)を前記隔壁(52)に開けた貫通穴(53
    a)を通して前記エンジンルーム(50)側へ突出さ
    せ、 前記排水パイプ(33)が通過する前記貫通穴(53)
    と、前記冷房用熱交換器(32b)の配管部分(59)
    が通過する前記貫通穴(53a)を共通の弾性シール材
    (57、58)によりシールすることを特徴とする請求
    項11に記載の車両用コクピットモジュール組付体。
  13. 【請求項13】 前記熱交換器として空気を加熱する暖
    房用熱交換器(32c)を備え、 前記暖房用熱交換器(32c)の配管部分(60a、6
    0b)を前記冷房用熱交換器(32b)の配管部分(5
    9)と共通の前記貫通穴(53a)を通して前記エンジ
    ンルーム(50)側へ突出させることを特徴とする請求
    項12に記載の車両用コクピットモジュール組付体。
  14. 【請求項14】 計器盤(20)の内側に配置される空
    調ユニット(32)に、空気を冷却する冷房用熱交換器
    (32b)を備え、 前記空調ユニット(32)の車両前方側の下方部に前記
    冷房用熱交換器(32b)で発生する凝縮水を排出する
    排水パイプ(33)を配置し、 前記排水パイプ(33)を車体側の隔壁(52)に設け
    た貫通穴(53)に嵌合させ、前記排水パイプ(33)
    を車両前方側の荷重支持部として構成し、 前記空調ユニット(32)の車両後方側に後席用吹出ダ
    クト(39)を配置し、前記後席用吹出ダクト(39)
    に、車両搭載状態において車体床面部(54)に組み付
    けられる取付片(39b)を形成し、 前記後席用吹出ダクト(39)を前記空調ユニット(3
    2)の車両後方側の荷重支持部(39b)として構成し
    たことを特徴とする車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 計器盤(20)の内側に配置される空
    調ユニット(32)に、空気を冷却する冷房用熱交換器
    (32b)を備え、 前記空調ユニット(32)の車両前方側の下方部に前記
    冷房用熱交換器(32b)で発生する凝縮水を排出する
    排水パイプ(33)を配置し、 前記排水パイプ(33)を前記空調ユニット(32)の
    車両前方側の荷重支持部として構成し、 前記空調ユニット(32)に前記車両前方側の荷重支持
    部とは別に車両後方側の荷重支持部(32e、32g)
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  16. 【請求項16】 前記空調ユニット(32)の底面部よ
    り上方側に前記車両後方側の荷重支持部(32e、32
    g)を配置し、前記空調ユニット(32)の底面部と車
    体床面部(54)との間に機器搭載用空間(67)を設
    定したことを特徴とする請求項15に記載の車両用空調
    装置。
  17. 【請求項17】 計器盤(20)の内側に、ステアリン
    グ装置を支持する強度部材(40)を配置する車両にお
    いて、 前記車両後方側の荷重支持部(32e、32g)を前記
    強度部材(40)により支持するようにしたことを特徴
    とする請求項15または16に記載の車両用空調装置。
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