JP2003011644A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003011644A JP2001197697A JP2001197697A JP2003011644A JP 2003011644 A JP2003011644 A JP 2003011644A JP 2001197697 A JP2001197697 A JP 2001197697A JP 2001197697 A JP2001197697 A JP 2001197697A JP 2003011644 A JP2003011644 A JP 2003011644A
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裕 照屋
Masayuki Murase
昌幸 村瀬
Kazuyoshi Kato
和由 加藤
Takao Koike
隆夫 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ユニットの取り付け箇所の削減を図り、
取り付け工程の簡略化を実現することができる車両用空
調装置を提供する。 【解決手段】 空気を吸引して送風する送風部と、この
送風部からの空気を温調する熱交換部と、この熱交換部
で温調された空気を所望の取出口を介して送出する吹出
モード切替部とを有し、これら送風部、熱交換部、及び
吹出モード切替部を車幅方向の略同位置に配置するよう
に構成された空調ユニット1を車両に取り付けるに当た
り、この空調ユニット1の上部に取付ブラケット23を
設け、この取付ブラケット23を介して空調ユニット1
の上部を車体側の所定箇所に固定する。また、空調ユニ
ット1の下部を該空調ユニットの下方に設けられた座面
部25に載置して保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用空調装置
における空調ユニット、特に、送風部、熱交換部、及び
吹出モード切替部が車幅方向の略同位置に配置するよう
に構成されている所謂縦置型と称される空調ユニットを
車両へ取り付けるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両に搭載される空調ユニット
は、車両のボディーなどに対して強固に固定するように
しており、例えば、特開平9−207545号公報に示
されるユニット構成においては、空調ユニットの全体を
車体側に設けられた多数の取付ブラケットに対してボル
トなどによって固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
おいて、インスツルメントパネルを含む車室前方に配置
される部品のモジュール化が検討されており、これに伴
って、空調ユニットの取り付け構造も従来とは異なる取
り付け構造が要請されつつある。即ち、従来のように空
調ユニットを多数の箇所でリジッドに固定する場合に
は、モジュール化を図る場合に空調ユニットの取り付け
工程の簡略化が図りにくくなるという不都合がある。ま
た、空調ユニットの取り付け構造の簡略化を図る場合に
おいても、取り付け構造に十分な耐久性と強度を持たせ
る必要があり、空調ユニットのメンテナンスを容易に行
えることも望まれている。
【0004】特に、昨今においては、車両の中央部に送
風部や、熱交換部、吹出モード切替部を配置するように
構成された縦置型の空調ユニットの開発が進んでおり、
このような空調ユニットに対して、上述した要請を満た
すことが急務になっている。
【0005】そこで、この発明においては、縦置型の空
調ユニットを車両に取り付けるにあたり、空調ユニット
の取り付け箇所を削減し、もって、取り付け工程の簡略
化を図ることができる車両用空調装置を提供することを
主たる課題としている。また、取り付け状態の耐久性や
強度を確保すると共に、空調ユニットのメンテナンスを
容易に行うことができる車両用空調装置を提供すること
をも課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる車両用空調装置は、空気を吸引し
て送風する送風部と、この送風部からの空気を温調する
熱交換部と、この熱交換部で温調された空気を所望の取
出口を介して送出する吹出モード切替部とを有し、これ
ら送風部、熱交換部、及び吹出モード切替部を車幅方向
の略同位置に配置するように構成されている空調ユニッ
トを備え、この空調ユニットの上部に取付ブラケットを
設け、この取付ブラケットを介して前記空調ユニットの
上部を車体側の所定箇所に固定すると共に、前記空調ユ
ニットの下部を該空調ユニットの下方に設けられた座面
部に載置することで保持するようにしたことを特徴とし
ている(請求項1)。
【0007】したがって、縦置型の空調ユニットを車体
に取り付ける場合には、空調ユニットの上部に設けられ
たブラケットを車体側の所定箇所に固定すると共に、空
調ユニットの下部を座面部に載置して保持するようにし
たので、ブラケットを介して強固に取り付けられる空調
ユニットの取り付け箇所を削減することができるように
なる。
【0008】ここで、空調ユニットを安定して保持する
ためには、空調ユニットの下部を保持する座面部を、重
量物を収納した部分の下方に設けるようにすることが望
ましい(請求項2)。また、座面部によって保持される
前記空調ユニットの部分にドレン孔を形成することでド
レン部を座面部で保持される部分とは別に設ける必要が
なくなる(請求項3)。
【0009】さらに、空調ユニットや車体の振動を吸収
するために、座面部を、空調ユニットと車両のフロアパ
ネルとの間に介在された弾性変形が可能な弾性保持体に
よって構成するようにするとよい(請求項4)。
【0010】また、取り付け箇所に固定される前記空調
ユニットの上部が空調ユニットの重心よりも車室側に形
成されている場合には、空調ユニットの側部に該空調ユ
ニットが取り付け箇所を中心として車室側へ回動するこ
とを阻止する突起部を形成することが望ましく(請求項
5)、空調ユニットの上部がブラケットを介して車体側
の所定箇所に固定される場合には、空調ユニットの下部
を受ける座面部を車室から遠ざかるにつれて高くなる車
体側の部位に設けるようにすることが望ましい(請求項
6)。このような構成とすることで、空調ユニットの前
後方向の位置ずれを防ぐことが可能となる。
【0011】また、空調ユニットを、重量物を載置する
碗状部と、この碗状部に続いて形成され、重量物の側面
に沿って立設された側壁とを有するロアケース部材と、
このロアケース部材に組み付けられて重量物を覆うよう
に設けられたアッパケース部材とを有して構成し、ロア
ケース部材を重量物と共に弾性保持体に抗して押し下げ
た後に側方へずらすことによって脱着できるようにする
とよい(請求項7)。このような構成とすることで、空
調ユニットが車両に取り付けられた状態で重量物を脱着
させることができるようになる。
【0012】尚、前記重量物は、縦型空調ユニットの中
程に設けられる例えば熱交換部の一部をなす冷却用熱交
換器であることが空調ユニットを保持するバランスの上
から望ましい(請求項8)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。図1乃至図3において、車両のセン
ターコンソール部に搭載される縦置型の空調ユニット1
が示されている。この空調ユニット1は、エンジンルー
ムと車室とを区画する仕切板よりも車室側に配されてい
るもので、空調ケース2に、送風ファン3、エバポレー
タ4、温水ヒータ5が車幅方向のほぼ同位置に収納され
ており、送風ファン3に対峙して設けられたインテーク
部6を介して内気や外気を空調ケース内に導入するよう
になっている。
【0014】この例において、エバポレータ4は送風フ
ァン3の下流側となる下方に配置され、温水ヒータ5は
エバポレータ4のさらに下流側に配置されている。これ
らエバポレータ4と温水ヒータ5とは、共に立設させた
状態で空調ケース2の前後方向にずらして配置され、温
水ヒータ5はエバポレータ4よりも空調ケース2の車室
側に配置されている。この温水ヒータ5は、エバポレー
タ4の下半分に対峙するように設けられており、ここを
通過する空気とバイパスする空気との割合は該温水ヒー
タ5の上方に設けられたエアミックスドア8によって調
節されるようになっている。
【0015】また、エアミックスドア8の下流側には、
温調された空気を取り出すセンタベント取出口10、デ
フロスト取出口11、サイドベント取出口12、フット
取出口13、及びリアフット取出口14が設けられてい
る。
【0016】ここで、センタベント取出口10は、エア
ミックスドア8の上方に形成された空調通路15に臨む
よう空調ケース2の車室側に向けられる側面の上部両脇
に形成され、デフロスト取出口11及びサイドベント取
出口12は、前記空調通路15の最下流端に位置する空
調ケース2の上部に形成されている。また、リアフット
吹出口14は、空調ケース2の車室側に向けられる側面
の下部に形成されており、この車室側の側面に沿って空
調ケース2の中程から下部にかけて形成されたリア導出
通路16を介してエアミックスドア8の下流側の部分に
連通されている。また、フット取出口13は空調通路1
5の中程に臨むように空調ケース2の左右の両側面に形
成されている。
【0017】そして、センタベント取出口10、デフロ
スト取出口11、及びサイドベント取出口12は、エア
ミックスドア8の上方に配された板ドアによって構成さ
れたデフベントドア18,19によって開度が調節さ
れ、また、フット取出口13は、ドラム状に形成された
フットドア20によって開度が調節されるようになって
いる。
【0018】したがって、送風機3から送られる空気
は、エバポレータ4を通過する際に冷却され、エアミッ
クスドア8の開度に応じて、温水ヒータ5を通過して流
れる空気とバイパスして流れる空気との割合が調節さ
れ、エアミックスドア8の下流側において適宜混合され
た後に吹出モードに応じて開放された取出口から吹き出
されるようになっている。
【0019】前記空調ケース2は、エバポレータ4を載
置するように設けられたロアケース部材2aと、このロ
アケース部材2aの上部に着脱自在に組み付けられた左
右縦割りの2分割構造をなすアッパーケース部材2b,
2cとを有して構成され、嵌合部分にクリップ21を取
り付けて組み付け状態を保持するようにしている。この
例において、ロアケース部材2aは、エバポレータ4を
載置する碗状部201と、この碗状部201に続いて形
成され、エバポレータ4の出入口部4aを有する側面に
沿って立設された側壁202とを有して構成されている
もので、ドレンパンとしての機能を有しており、碗状部
201の下面にドレン孔203が形成されている。ロア
ケース部材2aの側壁202は、エバポレータ4の出入
口部4aにかけて形成されているもので、ロアケース部
材2aを下方へずらしてアッパーケース部材2b,2c
から離し、しかる後に側壁202が形成されている側を
手前に引き出すことで、エバポレータ4をロアケース部
材2aとともに取り外すことができるようになってい
る。また、一方のアッパーケース部材2bには、インテ
ーク部6を構成するインテークボックス2dがねじ止め
などによって取り付けられており、他方のアッパーケー
ス部材2cには、送風ファン3を回転させるモータ22
を収納したモータ収納ケース2eがねじ止めなどによっ
て取り付けられている。
【0020】尚、40は、温水ヒータ5の出入口部5a
に接続された配管であり、空調ケース2のエンジンルー
ム側に向けられる側面に取り付けられた配管保持用ブラ
ケット41に保持されている。また、42は、エバポレ
ータ4の出入口部4aに接続された配管であり、前記配
管保持用ブラケット41に保持されると共に、このブラ
ケットに形成された凹部41aに配される膨張弁43に
接続されている。
【0021】以上のように構成された空調ユニット1
は、その上部が車室側の側面上部に形成された取付ブラ
ケット23を介してステアリングメンバ24に固定さ
れ、また、その下部が該空調ユニット1の下方に設けら
れた座面部25に載置されて保持されている。ここで、
取付ブラケット23は、それぞれのアッパケース部材2
b、2cの上部に一箇所づつ設けられているもので、ア
ッパーケース部材と一体をなす樹脂で形成されたL字状
の突出部によって構成され、空調ユニット1の上部はこ
の2つの取付ブラケット23によってのみステアリング
メンバ24に固定されるようになっている。
【0022】また、空調ケース1の下部を保持する座面
部25は、フロアパネル26との間に介在された弾性保
持体27によって構成されている。この弾性保持体27
は、図4にも示されるように、ロアケース部材2aとフ
ロアパネル26との間に介在されているもので、その全
体が空調ケース2の載置方向に弾性変形されるよう合成
ゴムなどの弾性体によって構成されている。また、この
弾性保持体27は、ロアケース部材2aのドレン孔20
3とフロアパネル26の排出孔28とを連通する通路2
7aを備えた筒状に形成されており、ロアケース部材2
aのドレン孔203の周囲とフロアパネル26の排出孔
28の周囲とに気密よくあてがわれている。
【0023】前記取付ブラケット23は、空調ユニット
1の重心よりも車室側に形成されているもので、空調ユ
ニット1の一方の側部には、ステアリングメンバ24か
ら下方へ延びるステイ31に対して当接する突起部30
が形成されている。この突起部30は、アッパーケース
部材2cに一体に形成されているもので、空調ユニット
1の荷重によって発生する回転モーメントによりステイ
31に押し付けられており、取付ブラケット23のステ
アリングメンバ24への取り付け箇所を中心として空調
ユニット1が車室側へ回動することを阻止するようにし
ている。
【0024】また、前記弾性保持体27が設けられるフ
ロアパネル26は、車室から遠ざかるにつれて高くなる
ように所定の勾配θで傾斜されており、取付ブラケット
23のステアリングメンバ24への取り付け箇所を中心
として空調ユニット1が車室から遠ざかる方向へ回動し
ようとする力を弾性保持体27によって受けることがで
きるようになっている。
【0025】上記構成において、空調ユニット1を取り
付けるには、空調ユニット1の車室側に向けられる側面
上部をブラケット23を介してステアリングメンバ24
に固定し、空調ユニット1の下部をフロアパネル26と
の間に介在される弾性保持体27によって構成された座
面部25に載置させればよい。これにより、空調ユニッ
ト1は、基本的には上部の2箇所によってステアリング
メンバ24にぶら下げられるように固定されることとな
り、弾性保持体27によって空調ユニット1の下部が補
助的に保持されることとなる。また、この弾性保持体2
7を空調ケース2とフロアパネル26の間に介在させる
ようにしたので、空調ユニット1から車体へ伝達する振
動や、車体から空調ユニット1へ伝達する振動を効果的
に抑えることができるようになる。
【0026】また、重心よりも車室側に形成されたブラ
ケット23を介して空調ユニット1をステアリングメン
バ24に取り付ける場合には、この取り付け箇所を中心
として重力による回転モーメントが空調ユニット1に作
用することとなり、空調ユニットは座面部25によって
保持されるものの、車室側へ回動しようとする力が常時
かかることとなる。しかし、空調ケース2の側部に形成
された突起部30は、この回転モーメントによってステ
イ31に押し付けられているので、空調ユニットの揺れ
(車室側への回動)を阻止することができるようにな
る。しかも、弾性保持体27は、車室から遠ざかるにつ
れて高くなるフロアパネル26に取り付けられているの
で、空調ユニット1が車室から遠ざかる方向へずれるこ
とをも阻止することができ、もって、空調ユニットの前
後方向の揺れを抑えて安定した取り付け構造を得ること
が可能となる。
【0027】さらに、このように取付状態を維持したま
ま、エバポレータ4のメンテナンスを行う場合には、ア
ッパケース部材2b,2cとロアケース部材2aとを結
合するクリップ21を取り外し、膨張弁43を配管42
から取り外す。そして、図5及び図6に示されるよう
に、ロアケース部材2aをエバポレータ4と共に弾性保
持体27に抗して下方へ押し下げ、アッパケース部材2
b,2cから分離させる。ここで、ロアケース部材2a
を下方へ押し下げる量は、エバポレータ4の上端がロア
ケース部材2aの側壁202の上端と当接するアッパケ
ース部材2cの部位よりも下方に位置するまでであり、
この段階まで下方へ押し下げた後に、ロアケース部材2
aをエバポレータ4と共に側方へスライドさせれば良
い。
【0028】そして、取り外したエバポレータ4を空調
ユニット1に取り付ける作業工程においては、取り外し
工程の逆を作業を行えばよく、ロアケース部材2aの所
定箇所にエバポレータ4を載置させ、ロアケース部材2
aを取り外すことによって形成される空調ケース2の開
口部分からロアケース部材2aをエバポレータ4と共に
側方から挿入する。そして、所定の位置まで挿入した後
にロアケース部材2aをエバポレータ4と共に上方へ持
ち上げてアッパケース部材2b,2cに組み付け、嵌合
部分にクリップ21を取り付けると共に膨張弁43を配
管42に取り付ければよい。この際、空調ユニット1の
下部に設けられる弾性保持体27は、ロアケース部材2
aを取り付けた後に個別に取り付けるようにしても、ロ
アケース部材2aまたはフロアパネル26に予め固着し
ておき、ロアケース部材2aを取り付ける際に位置合わ
せするようにしてもよい。
【0029】したがって、エバポレータ4の脱着をロア
ケース部材2aを脱着させることによって同時に行うこ
とが可能となるので、メンテナンス時の作業を容易に行
うことが可能となる。
【0030】尚、上述の構成においては、空調ユニット
1の下部を保持する座面部を、フロアパネルと別体の弾
性保持体27によって構成する例を示したが、フロアパ
ネルに一体に形成するようにしても良い。また、座面部
を、空調ユニット1の前後方向の略中央に位置する重量
物が配置されている部分、即ち、エバポレータ4を収納
した部分の下方に設けた場合を示したが、空調ユニット
1を構成する他の重量物、例えば、ヒータコア5を収納
した部分の下方に座面部を形成するようにしても良い。
また、空調ユニット1の上部を2箇所で固定するように
なっているが、取付作業を著しく妨げない範囲で3箇所
以上で固定するようにしても良い。さらに、上述の構成
においては、空調ユニット1の車室側への回転を阻止す
る突起部30を空調ユニット1の一方の側部に設けるよ
うにしているが、両側部に設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
送風部、熱交換部、及び吹出モード切替部が車幅方向の
略同位置に配置されて構成されている空調ユニットを車
両に取り付けるに当たり、空調ユニットの上部に取付ブ
ラケットを設け、この取付ブラケットを介して空調ユニ
ットの上部を車体側の所定箇所に固定すると共に、空調
ユニットの下部を下方に設けられた座面部に載置するよ
うにしたので、ブラケットを介して車体側に強固に取り
付けられる箇所を少なくすることが可能となり、取り付
け工程の簡略化を実現することが可能となる。
【0032】この際、空調ユニットの下部を保持する座
面部を、重量物を収納した部分の下方に設けるようにす
ることで、空調ユニットを安定して保持することが可能
となり、また、座面部によって保持される前記空調ユニ
ットの部分にドレン孔を形成することで、ドレン部を座
面部とを別々に設ける必要がなくなり、空調ユニットの
小型化を図ることが可能となる。
【0033】さらに、座面部を、空調ユニットと車両の
フロアパネルとの間に介在された弾性変形が可能な弾性
保持体によって構成することで、空調ユニットや車体の
振動を弾性保持体で吸収することが可能となり、安定し
た保持状態を得ることができるようになる。
【0034】また、取り付け箇所に固定される前記空調
ユニットの上部が空調ユニットの重心よりも車室側に形
成されている場合において、取り付け箇所を中心として
空調ユニットが車室側へ回動することを阻止するために
空調ユニットの側部に突起部を形成することで、取り付
け箇所を中心とする重力による回転モーメントが空調ユ
ニットに作用する場合でも、空調ユニットの揺れを抑え
ることが可能となり、安定した取り付け構造を得ること
が可能となる。
【0035】さらにまた、座面部を、車室から遠ざかる
につれて高くなる車体側の部位に設けるようにすれば、
取り付け箇所を中心として空調ユニットが車室から遠ざ
かる方向に回動しようとする力を座面部によって受ける
ことが可能となり、空調ユニットの揺れを抑えて安定し
た取り付け構造を得ることが可能となる。
【0036】空調ユニットを、重量物を載置する碗状部
と、この碗状部に続いて形成され、重量物の側面に沿っ
て立設された側壁とを有するロアケース部材と、このロ
アケース部材に組み付けられて重量物を覆うように設け
られたアッパケース部材とを有して構成し、ロアケース
部材を重量物と共に弾性保持体に抗して押し下げた後に
側方へずらすことによって脱着できる構成とすれば、空
調ユニットが車両に取り付けられた状態で重量物を脱着
させることができるようになり、メンテナンス時の作業
を容易に行うことが可能となる。
【0037】尚、重量物を、熱交換部の一部をなす冷却
用熱交換器とすることで、縦型空調ユニットの場合に
は、冷却用熱交換器がユニットの中程に配置される場合
が多いことから、空調ユニットをバランスよく保持する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる車両用空調装置を示す
断面図である。
【図2】図2は、本発明にかかる車両用空調装置を示す
側面図であり、図2(a)は、図中の左方にエンジンル
ームが配され、右方に車室が配される位置関係となる側
面を見た図であり、図2(b)は、図中の右方にエンジ
ンルームが配され、左方に車室が配される位置関係とな
る側面を見た図である。
【図3】図3は、本発明にかかる車両用空調装置の車室
側へ向けられる側面を見た図である。
【図4】図4は、座面部を示す拡大図である。
【図5】図5は、本発明にかかる車両用空調装置のロア
ケース部材をエバポレータと共に下方へ外す状態を示す
側面図である。
【図6】図6は、本発明にかかる車両用空調装置のロア
ケース部材をエバポレータと共に取り外す状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】 1 空調ユニット 2 空調ケース 2a ロアケース部材 2b、2c アッパケース部材 3 送風ファン 4 エバポレータ 5 温水ヒータ 8 エアミックスドア 10 センタベント取出口 23 取付ブラケット 25 座面部 26 フロアパネル 27 弾性保持体 30 突起部 201 碗状部 202 側壁 203 ドレン孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 照屋 裕 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 村瀬 昌幸 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 加藤 和由 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 小池 隆夫 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 3L011 BP01 BR01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を吸引して送風する送風部と、この
    送風部からの空気を温調する熱交換部と、この熱交換部
    で温調された空気を所望の取出口を介して送出する吹出
    モード切替部とを有し、これら送風部、熱交換部、及び
    吹出モード切替部を車幅方向の略同位置に配置するよう
    に構成されている空調ユニットを備え、この空調ユニッ
    トの上部に取付ブラケットを設け、この取付ブラケット
    を介して前記空調ユニットの上部を車体側の所定箇所に
    固定すると共に、前記空調ユニットの下部を該空調ユニ
    ットの下方に設けられた座面部に載置することで保持す
    るようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記空調ユニットの下部を保持する座面
    部は、重量物を収納した部分の下方に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記座面部によって保持される前記空調
    ユニットの部分にはドレン孔が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記座面部は、前記空調ユニットと車両
    のフロアパネルとの間に介在された弾性変形が可能な弾
    性保持体によって構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記取り付け箇所に固定される前記空調
    ユニットの上部は、前記空調ユニットの重心よりも車室
    側に形成されており、前記空調ユニットの側部には、該
    空調ユニットが前記取り付け箇所を中心として車室側へ
    回動することを阻止する突起部が形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記座面部を、車室から遠ざかるにつれ
    て高くなる車体側の部位に設けるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記空調ユニットは、前記重量物を載置
    する碗状部と、この碗状部に続いて形成され、前記重量
    物の側面に沿って立設された側壁とを有するロアケース
    部材と、このロアケース部材に組み付けられて前記重量
    物を覆うように設けられたアッパケース部材とを有して
    構成され、前記ロアケース部材を前記重量物と共に前記
    弾性保持体に抗して押し下げた後に側方へずらすことに
    よって脱着可能にしたことを特徴とする請求項4記載の
    車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記重量物は熱交換部の一部を構成する
    冷却用熱交換器である請求項2又は7記載の車両用空調
    装置。
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