JP2019127246A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インパネメンバと空調ダクトを共用した際、インパネメンバの開口部の剛性低下を補うことができる車両用空調装置の提供を目的とする。【解決手段】車両用空調装置において、ブロワ4で取込んだ空気をインパネメンバ2内に流す導入ダクト22と、上記導入ダクト22から取込んだ空気を車幅方向に流すインパネメンバ2と、を備え、上記インパネメンバ2には、車室内に空気を放出する開口部25を設け、該開口部25に、当該開口部25を補強する補強部材30を備えたことを特徴とする。【選択図】図5

Description

この発明は、インパネメンバを空調ダクトの一部に有効利用するような車両用空調装置に関する。
一般に、車両上下方向に延びる閉断面構造の左右一対のヒンジピラーを形成するヒンジピラーインナ等のボディ側部材を、車幅方向に連結する中空構造のインパネメンバ(ステアリング支持メンバと同意)を設けて、前部車体剛性の向上が図られている。
そこで、インストルメントパネル下部の助手席側に空調装置を配置する場合、上述のインパネメンバを空調ダクトの一部として有効利用すると、スペース効率の向上を図ることができる。
特許文献1には、車両のインストルメントパネルの裏面側に車幅方向に沿って設けられる中空状のインパネメンバを設け、該インパネメンバ内部に、ブロー成形によって当該インパネメンバと一体的に形成された筒状の空調ダクトを設けたものが開示されている。
すなわち、該特許文献1に開示されたものは、空調装置のダクトとインパネメンバとを共用したものである。
上記特許文献1に開示されたダクトを兼ねるインパネメンバには、当然のことながら、空調風の吹出し口が開口形成されるので、インパネメンバの剛性補完の点で改善の余地があった。
特開2006−256379号公報
そこで、この発明は、インパネメンバと空調ダクトを共用した際、インパネメンバの開口部の剛性低下を補うことができる車両用空調装置の提供を目的とする。
この発明による車両用空調装置は、車両用空調装置において、ブロワで取込んだ空気をインパネメンバ内に流す導入ダクトと、上記導入ダクトから取込んだ空気を車幅方向に流すインパネメンバと、を備え、上記インパネメンバには、車室内に空気を放出する開口部を設け、該開口部に、当該開口部を補強する補強部材を備えたものである。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、インパネメンバに対して空気を車室内に放出する開口部を形成すると、該インパネメンバの剛性が低下するが、インパネメンバの開口部に、当該開口部を補強する補強部材を備えることで、補強部材にて開口部周縁を補強することができる。
つまり、インパネメンバと空調ダクトを共用した際、インパネメンバの開口部の剛性低下を補強部材にて補うことができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強部材は、上記インパネメンバの車幅方向の端部に位置すると共に、該補強部材には、車体に取付け可能な取付け部が設けられたものである。
上記構成によれば、補強部材と取付け部とを共用でき、補強部材を介して上述のインパネメンバの車体への取付けを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強部材は、上記インパネメンバの開口部からの空気を放出する補強部材側開口部を備えたものである。
上記構成によれば、補強部材によるインパネメンバの剛性確保と、補強部材側開口部による空調風の通路確保と、の両立を図ることができる。
この発明によれば、インパネメンバと空調ダクトを共用した際、インパネメンバの開口部の剛性低下を補強部材にて補うことができる効果がある。
本発明の車両用空調装置を示す斜視図 車両用空調装置の平面図 車両用空調装置を車室側から見た状態で示す正面図 図2のA−A線矢視断面図 図4のB−B線矢視断面図 インパネメンバと補強部材の関連構造を示す車両右側の斜視図 図6の平面図 (a)〜(f)は補強部材の他の実施例を示す断面図 分配壁の配置構造を示す斜視図 図4のC−C線矢視断面図
インパネメンバと空調ダクトを共用した際、インパネメンバの開口部の剛性低下を補うという目的を、車両用空調装置において、ブロワで取込んだ空気をインパネメンバ内に流す導入ダクトと、上記導入ダクトから取込んだ空気を車幅方向に流すインパネメンバと、を備え、上記インパネメンバには、車室内に空気を放出する開口部を設け、該開口部に、当該開口部を補強する補強部材を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用空調装置を示し、図1は当該車両用空調装置を示す斜視図、図2はその平面図、図3は車両用空調装置を車室側から見た状態で示す正面図、図4は図2のA−A線矢視断面図、図5は図4のB−B線矢視断面図である。
図1、図2、図4、図5において、エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネル1を設けている。なお、図面ではダッシュパネル1の一部のみを図示しているが、実際には該ダッシュパネル1は車幅方向の略全幅にわたって延びている。上述のダッシュパネル1の上部には、フロントウインドガラスを支持するカウルパネルが設けられ、ダッシュパネル1の下部には、当該下部から車両後方に延びて車室の床面を形成するフロアパネルが連設される。
運転席および助手席の前方に位置するインストルメントパネル(図示せず)の下方部には、図1〜図5に示すように、車幅方向の略全幅にわたって延びるパイプ状のインパネメンバ2(詳しくは、インストルメントパネルメンバ)が設けられている。この実施例では、インパネメンバ2として角パイプつまり内部中空部材を用いているが、インパネメンバ2は、角パイプに代えて、丸パイプを用いて形成してもよい。この実施例においては、上述のインパネメンバ2を空調ダクトとして共用するものである。
この実施例の車両は右ハンドル車であって、車両左側が助手席に、車両右側が運転席に設定されている。
図1〜図5に示すように、上述の助手席側(車両左側)におけるダッシュパネル1の前後には、車両用空調装置を構成する空調ユニット3を配置している。
この空調ユニット3は、図4に示すように、空調装置に空気を取込むブロワ4と、空気をろ過するろ過手段としてのフィルタ10と、ブロワ4で取込んだ空気と熱交換を行なう冷凍サイクルのエバポレータ11と、高温(90℃〜100℃程度)のエンジン冷却水と熱交換を行なうヒータコア12と、を備えている。
図4、図10に示すように、上述ブロワ4は、外気取入れ口5aを備えたインテークボックス5と、ダッシュパネル1に開口形成された開口部1aと対向する内気取入れ口6a、吹出口6bおよび空気吸込み口6cを備えたブロワハウジング6と、ブロワモータ7と、インテークボックス5の下流端と空気吸込み口6cとを連通するダクト構造の連通部8と、ドア軸9aを支点として回動する内外気切換えドア9と、を備えており、上述の連通部8は内外気切換えボックスを兼ねるものである。
上述のブロワ4は空気吸込み口6cから吸込んだ空気を圧力比1.1〜2.0の範囲に圧縮して、吹出口6bから吐出する送風機である。
上述の内気取入れ口6aにはメッシュ部材6dが張設されている。そして図10に実線で示すように、内外気切換えドア9でインテークボックス5の外気取入れ口5aとブロワハウジング6の空気吸込み口6cとを連通すると共に、空気吸込み口6cと内気取入れ口6aとの連通を遮断すると、外気取入れモードとなり、図10に仮想線で示すように、内外気切換えドア9でブロワハウジング6の内気取入れ口6aと空気吸込み口6cとを連通すると共に、インテークボックス5の外気取入れ口5aと空気吸込み口6cとの連通を遮断すると、内気取入れモードとなるよう構成している。
上述のブロワ4はダッシュパネル1の略上下方向に延びる縦壁部1bよりも車両前方に配置されている。この実施例では、ダッシュパネル1の縦壁部1b前面にブロワ4の内気取入れ口6aおよび吹出口6bの口縁を当接させている。
空調ユニット3におけるブロワ4以外の各要素(フィルタ10、エバポレータ11、ヒータコア12)は、ダッシュパネル1の縦壁部1bよりも車両後方に位置する空調ユニットハウジング13に内設されている。
上述の空調ユニットハウジング13は、図4に示すように、空気の入口部13aと空調風の出口部13bとを有し、内部空洞に形成されており、上述のフィルタ10はブロワ4の吹出口6b下流において空調ユニットハウジング13内に立設状に配置されている。該フィルタ10は空調ユニットハウジング13に上下一対のホルダ14,14を介して配置されている。
また、上述のフィルタ10は、ろ過部材を備えており、このろ過部材によりブロワ4で取込んだ空気をろ過するものである。
上述のエバポレータ11は、フィルタ10の直下流において空調ユニットハウジング13内に立設状に配置されている。このエバポレータ11(evaporator、蒸発器)は、フィルタ10下流の空気と熱交換を行ない、外部から熱を吸収する冷房用熱交換器である。
上述のヒータコア12は、エバポレータ11の下流側において空調ユニットハウジング13内に水平状に配置されている。このヒータコア12はエンジンを冷却して高温になった約90℃〜100℃の冷却水とエバポレータ11下流の空気とを熱交換する暖房用熱交換器であり、エンジン冷却水の熱を利用して、空調風を加熱するものである。
図4に示すように、ヒータコア12の前端部から空調ユニットハウジング13の出口部13b近傍にわたって仕切り部材15を設けると共に、この仕切り部材15の直上流には、上下方向に指向して、上下動可能なエアミックスドア16を設けている。
上述のエアミックスドア16を、図示しないアクチュエータで上動させると、出口部13bには、ヒータコア12で加熱された相対的に高温の温風が供給され、一方で、エアミックスドア16をアクチュエータで下動させると、出口部13bには、ヒータコア12を経由しない相対的に低温の冷風が供給されるので、エアミックスドア16の上下位置に対応して、空調風の温度をコントロールすることができる。
しかも、この実施例では、図4に示すように、上述のブロワ4と、上述のフィルタ10と、上述のエバポレータ11と、上述のヒータコア12とが車両前後方向にむけてこの順に一列に配置されており、これにより空調装置(空調ユニット3参照)の上下方向寸法のコンパクト化を図り、車両の重心を可及的下げて、低重心化および操縦安定性の向上を達成するよう構成している。
上述のブロワ4、フィルタ10、エバポレータ11、ヒータコア12を車両前方から車両後方に向けて車両前後方向に一列に配置した空調ユニット3は、フロアパネルから可及的遠く、かつ、インパネメンバ2に可及的近くなるよう、略水平状に配設されている。
また、図4に示すように、ブロワ4の下流にフィルタ10を備えることで、ブロワ上流にフィルタを配置したものと比較して、フィルタ10の全体を用いて空気をろ過し、これにより、フィルタ10の長寿命化を図るよう構成している。
さらに、図4に示すように、ブロワ4をダッシュパネル1の縦壁部1bよりも車両前方に配置することで、空調装置(空調ユニット3参照)がダッシュパネル1の縦壁部1bよりも車両後方に突出する突出量の抑制を図って、乗員(特に、助手席側乗員)の足元スペースを確保すべく構成している。
図1、図2、図5に示すように、空調ユニットハウジング13の空調風の出口部13bには、連通ダクト17を介して分配ボックス18を連通連結している。
図2、図5に示すように、上述の分配ボックス18は、車幅方向の中央で、かつ、インパネメンバ2の直前部に位置しており、上述の連通ダクト17は、車幅方向中央に位置する分配ボックス18と、車幅方向左端部側に位置する上述の出口部13bと、を車幅方向に延びて連結するダクトである。
上述の分配ボックス18の内部には、空調風を空調モードに対応して、後述するデフロスタ(defroster)吹出口19a、デミスタ(demister)吹出口20a、サイド吹出口としての左右のサイドベント吹出口35a、中央吹出口としてのセンタベント吹出口21a、足元吹出口(図示せず)に吹出す分配機構(図示せず)が内蔵されている。
図1〜図5に示すように、上述の分配ボックス18には、その前部から前方に延びた後に、上方に延びてフロントウインドガラスの曇り止めを奏するデフロスタダクト19と、分配ボックス18の前部から車幅方向左右両側に延びて左右のサイドウインドガラスの曇り止めを奏するデミスタダクト20,20とが連通接続されており、デフロスタダクト19の下流端には、デフロスタ吹出口19aが開口形成されると共に、デミスタダクト20,20の車幅方向左右両端部には、デミスタ吹出口20a,20aが開口形成されている。ここで、上述のデフロスタ吹出口19aは車幅方向に延びると共に、図示しないインストルメントパネルの上部前側と略同一状になるよう形成されている。
図1〜図5に示すように、上述の分配ボックス18の後部には、当該後部からインパネメンバ2の下部を潜って車両後方に延びる左右一対のセンタベントダクト21,21が車幅方向に間隔を隔てて設けられており、これらの各センタベントダクト21,21の後端部つまり下流端部には、センタベント吹出口21a,21aがそれぞれ開口形成されている。上述のセンタベントダクト21は乗員の顔部に向けて空調風を吹出すものである。
図1〜図5に示すように、上述の分配ボックス18の後部中央において左右のセンタベントダクト21,21間には導入ダクト22が連通接続されている。この導入ダクト22はブロワ4で取込んだ空気(空調風)をインパネメンバ2内に供給するダクトである。
図4、図5に示すように、上述の導入ダクト22は、インパネメンバ2の下部を通って後方に延びるダクト下部22aと、該ダクト下部22aの後部からインパネメンバ2の車室側の面に沿って上方に延びるダクト後部22bと、を有しており、該ダクト後部22bの上部前側が、導入ダクト22とインパネメンバ2との連結部23(つまり連通接続部)と連通連結されている。
上述の導入ダクト22の車幅方向左右両側には、図4に示すように、インパネメンバ2の上面部、後面部、下面部に当接する車両側面視でコの字のフランジ部22cが合成樹脂により一体形成されている。ここで、上述の導入ダクト22およびインパネメンバ2は何れも合成樹脂により形成されており、導入ダクト22はそのフランジ部22cを介してインパネメンバ2に接着固定されている。
上述のインパネメンバ2は、導入ダクト22から取込んだ空気、詳しくは、空調風を車幅方向に流すメンバであって、該インパネメンバ2には上述の連結部23と一致して空気導入部24が設けられている。上述の連結部23および空気導入部24は、車幅方向中央に設けられたものである(図5参照)。
図4に示すように、インパネメンバ2は上壁2a、下壁2b、前壁2cおよび後壁2dから成る角パイプ製のメンバであって、このインパネメンバ2には、図5に示すように、車室内に空気(空調風)を放出する開口部25が設けられている。
この実施例では、図5に示すように、インパネメンバ2の車幅方向左右両端部における後壁2dに開口部25がそれぞれ開口形成されており、サイドベントに対応するよう構成している。
図6はインパネメンバと補強部材の関連構造を示す車両右側の傾斜図、図7は図6の平面図、図8の(a)〜(f)は補強部材の他の実施例を示す断面図、図9は分配壁の配置構造を示す斜視図である。
図1〜図3、図5〜図7に示すように、インパネメンバ2の開口部25には、当該開口部25を補強する合成樹脂製の補強部材30を設けている。図1、図2、図3、図5に示すように、この補強部材30はインパネメンバ2の車幅方向左右両端部に位置している。
車両左側の補強部材30と車両右側の補強部材30とは、左右対称または左右略対称に形成されているので、以下の説明においては、車両右側の補強部材30について述べ、車両左側の補強部材30には、同一符号を付している。
図5、図6、図7に示すように、補強部材30はインパネメンバ2の端部に装着可能となるよう当該インパネメンバ2の上壁2a、下壁2b、前壁2c、後壁2dに対応して、上壁30a、下壁30b、前壁30c、後壁30dと、インパネメンバ2の車幅方向の端部を閉塞する外側壁30eと、インパネメンバ2の後壁2dよりも車両後方に突出する上壁30aと下壁30bとの間を上下方向に連結する内側壁30fと、で外枠31を形成し、この外枠31の内側において、インパネメンバ2の後壁30d対応位置から車両後方に延びる角パイプ状の内枠32を一体形成し、当該内枠32には、インパネメンバ2の開口部25からの空気(空調風)を放出する補強部材側開口部33を形成したものである。
上述の如く、インパネメンバ2の開口部25に、当該開口部25を補強する補強部材30を設けることで、該補強部材30により開口部25周縁を補強して、インパネメンバ2の剛性低下を補うよう構成したものである。
ここで、上述の内枠32の外面と外枠31の内面との間は、縦横に延びる複数のリブ34…で連結されており、これら複数のリブ34により補強部材30の剛性向上を図るよう構成している。
また、上述の補強部材30に、インパネメンバ2の開口部25からの空気(空調風)を放出する補強部材側開口部33を形成することで、補強部材30によるインパネメンバ2の剛性確保と、補強部材側開口部33による空調風の通路確保と、の両立を図るよう構成している。
図5に示すように、上述の補強部材30の内枠32外部には、サイドベントダクトに相当する室内側ダクト35を連通接続し、該室内側ダクト35の後端部つまり下流端部には、サイドベント吹出口35aを開口形成している。
さらに、図6、図7に示すように、上述の補強部材30の上下両部には、車体に対して取付け可能な取付け部36,36が設けられている。この実施例では、補強部材30の上壁30aから上方に突出する上側の取付け部36と、補強部材30の下壁30bから下方に突出する下側の取付け部36とが一体形成されると共に、これら上下の各取付け部36には、車両の前後方向に延びるボルト挿通孔37が貫通形成されている。
図7に示すように、ヒンジピラーインナ等の車体側部材38には、車幅方向内側に延びるボディ側のブラケット39がスポット溶接等の手段にて取付けられており、取付け部36のボルト挿通孔37に対して車室側から挿通するボルト40と、上述のブラケット39の前面側に予め固定されたナット41と、を用いて、取付け部36をブラケット39に締結固定することで、インパネメンバ2を車体側部材38に取付けるよう構成しており、車室側からのボルト挿通により取付け部36をボディ側に取付けることで、組付け性を確保するよう構成している。
これにより、補強部材30と取付け部36とを共用でき、補強部材30を介して上述のインパネメンバ2の車体へ取付けを確保するよう構成したものである。
なお、図7に示すナット41に代えて、ブラケット39のボルト挿通部に、内部にネジ孔が形成された筒部を一体形成し、所謂タッピングネジを用いてボルト40を固定するように構成してもよい。
また、上述のインパネメンバ2と補強部材30とは接着により固定されるものである。
上述の補強部材30の構造は他の構造であってもよいので、次に図8の(a)〜(f)を参照して、補強部材の他の実施例について説明する。
図8の(a)に示す補強部材30Aは、インパネメンバ2の上壁2a、下壁2b、前壁2c、後壁2dに対応する上壁30a、下壁30b、前壁30c、後壁30dと、インパネメンバ2の車幅方向の端部開口を閉塞する外側壁30eと、インパネメンバ2の開口部25に連通する補強部材側開口部33をもったダクト部30gと、上下一対の取付け部36,36と、を一体形成したものであり、補強部材30Aの主体部は、インパネメンバ2の外部に装着可能な方形枠状に形成されている。
図8の(b)に示す補強部材30Bは、図8の(a)に示す構成から下壁30bと、下側の取付け部36とを取外したもので、補強部材30Bの主体部は、インパネメンバ2の外部に装着可能な門形状に形成されている。
図8の(c)に示す補強部材30Cは、インパネメンバ2の上壁2a、下壁2b、後壁2dに対応する上壁30a、下壁30b、後壁30dと、インパネメンバ2の車幅方向の端部開口を閉塞する外側壁30eと、インパネメンバ2の開口部25に連通する補強部材側開口部33をもったダクト部30gと、上下一対の取付け部36,36と、を一体形成すると共に、上壁30a前端から下方に延びる上側の係止部30hと、下壁30b前端から上方に延びる下側の係止部30iとを一体形成したものであり、補強部材30Cの主体部は、インパネメンバ2の外部に装着可能なコの字状に形成されている。
図8の(d)に示す補強部材30Dは、図8の(c)で示した補強部材30Cから下壁30b、下側の係止部30i、下側の取付け部36を取外したもので、補強部材30Dの主体部は、インパネメンバ2の外部に装着可能な逆L字状に形成されている。
図8の(e)に示す補強部材30Eは、図8の(a)で示した補強部材30Aから上壁30aの前部、下壁30bの前部、前壁30cを取外したもので、補強部材30Eの主体部は、インパネメンバ2の外部に装着可能なコ字状に形成されている。
図8の(f)に示す補強部材30Fは、後壁30dと、インパネメンバ2の車幅方向の端部開口を閉塞する外側壁30eと、インパネメンバ2の開口部25に連通する補強部材側開口部33をもったダクト部30gと、を一体形成したものであり、補強部材30Fの主体部は、インパネメンバ2の後壁2d後面に接着固定可能なI字形状に形成されている。
図5、図6、図7で示した補強部材30または図8で示した補強部材30A〜30Fは、図1に仮想線αで示すように、インパネメンバ2の助手席側における車幅方向中間部に設けてもよい。この場合、補強部材30の外側壁30eは不要となるので、当該外側壁30eを取り除くと共に、インパネメンバ2側には補強部材側開口部33と連通すべく開口部25を別途開口形成するとよい。さらに、補強部材30の取付け位置は、インパネメンバ2の助手席側の車幅方向中間部に限定されることなく、任意の位置に設けるよう構成してもよい。
ところで、図9に示すように、上述の導入ダクト22とインパネメンバ2の車幅方向中央部における連結部23および空気導入部24には、空気(詳しくは、空調風)を車幅方向左右両側に分配して導く分配壁50を備えている。これにより、インパネメンバ2内に導入した空気を左右略均等に車両の左右両側に分配して導くよう構成している。
図9に示すように、上述の分配壁50は車両前後方向に延びる縦壁51と、この縦壁51の前端から円弧状に湾曲して車幅方向外方に延びる左右の湾曲部52,52(いわゆるアール部)と、左右の湾曲部52,52外端部相互間を連結して車幅方向に延びると共に分配壁50の接着に供される前壁53と、を合成樹脂により一体形成したものである。
上述の前壁53の前面および分配壁50それ自体の上端面および下端面を、インパネメンバ2内に接着固定することで、当該分配壁50でインパネメンバ2の強度向上を図ることができる。また、該分配壁50は空気導入部24からインパネメンバ2内に挿入可能な大きさに形成することが好ましい。
さらに、上述の分配壁50のインパネメンバ2内への接着固定位置は、空気導入部24から左右のサイドベント吹出口35a,35a(図1参照)にかけて、車両の左右で空気抵抗が同等になるよう、空気導入部24の車幅方向の開口の幅内で予め任意の位置に設定することができる。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両用空調装置は、車両用空調装置において、ブロワ4で取込んだ空気をインパネメンバ2内に流す導入ダクト22と、上記導入ダクト22から取込んだ空気を車幅方向に流すインパネメンバ2と、を備え、上記インパネメンバ2には、車室内に空気を放出する開口部25を設け、該開口部25に、当該開口部25を補強する補強部材30または30A〜30Fを備えたものである(図5、図8参照)。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、インパネメンバ2に対して空気を車室内に放出する開口部25を形成すると、該インパネメンバ2の剛性が低下するが、インパネメンバ2の開口部25に、当該開口部25を補強する補強部材30または30A〜30Fを備えることで、補強部材30または30A〜30Fにて開口部25周縁を補強することができる。
つまり、インパネメンバ2と空調ダクトを共用した際、インパネメンバ2の開口部25の剛性低下を補強部材30または30A〜30Fにて補うことができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記補強部材30,30A,30B,30C,30Dまたは30Eは、上記インパネメンバ2の車幅方向の端部に位置すると共に、該補強部材30,30A,30B,30C,30Dまたは30Eには、車体に取付け可能な取付け部36が設けられたものである(図5〜図8参照)。
この構成によれば、補強部材30,30A,30B,30C,30Dまたは30Eと取付け部36とを共用でき、補強部材30,30A,30B,30C,30Dまたは30Eを介して上述のインパネメンバ2の車体への取付けを確保することができる。
さらに、この発明の一実施態様においては、上記補強部材30,30A〜30Eまたは30Fは、上記インパネメンバ2の開口部25から空気を放出する補強部材側開口部33を備えたものである(図5、図8参照)。
この構成によれば、補強部材30,30A〜30Eまたは30Fによるインパネメンバ2の剛性確保と、補強部材側開口部33による空調風の通路確保と、の両立を図ることができる。
上記実施例においては、補強部材30をインパネメンバ2の車幅方向左右両端部または助手席側におけるインパネメンバ2の車幅方向中間部に設けたが、この補強部材30の取付け位置は、インパネメンバ2の車幅方向における何れの位置であってもよい。
また、図4で示した内外気切換えドア9に代えて、外気取入れ口5aおよび内気取入れ口6aに、ヒンジ部を支点として開閉するダンパ構造のインテークドアを設ける構造を採用してもよい。
さらに、図4で示した上下スライド構造のエアミックスドア16に代えて、ヒータコア12上下の空間部をヒンジ部を支点として開閉するダンパ構造のエアミックスドアを設ける構造を採用してもよい。
また、上記実施例においては、車両用空調装置を右ハンドル車に適用した構造を例示したが、左ハンドル車に適用する場合には、実施例の構造に対して、左右逆の構造とすればよい。
以上説明したように、本発明は、インパネメンバを空調ダクトの一部に有効利用するような車両用空調装置について有用である。
2…インパネメンバ
4…ブロワ
22…導入ダクト
25…開口部
30,30A〜30F…補強部材
33…補強部材側開口部
36…取付け部

Claims (3)

  1. 車両用空調装置において、
    ブロワで取込んだ空気をインパネメンバ内に流す導入ダクトと、
    上記導入ダクトから取込んだ空気を車幅方向に流すインパネメンバと、を備え、
    上記インパネメンバには、車室内に空気を放出する開口部を設け、
    該開口部に、当該開口部を補強する補強部材を備えた
    車両用空調装置。
  2. 上記補強部材は、上記インパネメンバの車幅方向の端部に位置すると共に、該補強部材には、車体に取付け可能な取付け部が設けられた
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 上記補強部材は、上記インパネメンバの開口部からの空気を放出する補強部材側開口部を備えた
    請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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