JP2002307934A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002307934A
JP2002307934A JP2001115135A JP2001115135A JP2002307934A JP 2002307934 A JP2002307934 A JP 2002307934A JP 2001115135 A JP2001115135 A JP 2001115135A JP 2001115135 A JP2001115135 A JP 2001115135A JP 2002307934 A JP2002307934 A JP 2002307934A
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JP
Japan
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instrument panel
air
conditioning unit
air conditioning
division
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JP2001115135A
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English (en)
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Daisuke Araki
大助 荒木
Hideki Nagano
秀樹 長野
Tetsuya Ikeda
哲也 池田
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ユニットをインスツルメントパネルの内
側に配置するにあたり、インスツルメントパネルを下ろ
さなくても空調部品の修理、交換などの作業を行えるよ
うにする。 【解決手段】 エバポレータ6、温水ヒータ7、及び吹
出モード切換装置8を車幅方向のほぼ同位置に配置し、
内外気切換装置3及び送風機5をエバポレータ6に対し
て車幅方向にオフセットして配置し、さらに内外気切換
装置3と送風機5とを車幅方向のほぼ同位置に配置して
構成される空調ユニット1において、インスツルメント
パネルにその一部をなす分解可能な分割部を設け、この
インスツルメントパネルの分割部と空調ユニット1の空
調部品を脱着させる部分とを対向して配置し、インスツ
ルメントパネルの分割部を分解することで、この分解し
た部分を介してこれと対向する空調ユニット1の部分か
ら空調部品を脱着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のインスツ
ルメントパネルの内側に搭載される空調ユニットの空調
部品を容易に脱着させることができる車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】昨今において、インスツルメントパネル
を含む車室前方に配置される部品をモジュール化するこ
とが提案されており、例えば、特開平11−59162
号公報においては、空調ユニットなどをステアリングメ
ンバに取り付け、この空調ユニットにディスプレイ装置
を取り付けることによりユニットアセンブリを形成し、
このユニットアセンブリを車体に取り付けた後にこれを
覆うようにインスツルメントパネルを取り付けるように
するもの等が考えられている。
【0003】一般に空調ユニットは、内気と外気との導
入割り合いを調節する内外気切換装置、送風機、冷却用
熱交換器、加熱用熱交換器、吹出モードを切り換える吹
出モード切換装置などの空調部品を風の流れに対して直
列に配置して構成されているが、上述のようなモジュー
ル構成においては、それぞれの空調部品をメンテナンス
するにあたり、インスツルメントパネルを外し、その
後、メンテナンスを必要とする空調部品を空調ユニット
から外す作業が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メンテ
ナンス時にインスツルメントパネルをいちいち上げ下げ
していたのでは、作業効率が悪く、また、インスツルメ
ントパネル自体、大きく重いものであるので、インスツ
ルメントパネルの脱着は容易ではなく、メンテナンス時
の大きな障害となっていた。このため、空調ユニットと
インスツルメントパネルとのモジュール化を図る上にお
いては、メンテナンスのし易さが重要な課題となってき
ている。
【0005】そこで、この発明においては、特に、冷却
用熱交換器、加熱用熱交換器、及び吹出モード切換装置
を車幅方向のほぼ同位置に配置し、内外気切換装置およ
び送風機を冷却用熱交換器に対して車幅方向にオフセッ
トして配置し、さらに内外気切換装置と送風機とを車幅
方向のほぼ同位置に配置して構成される空調ユニットを
インスツルメントパネルの内側に配置するにあたり、イ
ンスツルメントパネルを下ろさなくても空調部品の修
理、交換などの作業を行うことができ、もって、メンテ
ナンス作業の作業性の向上を図ると共にメンテナンスコ
ストの削減を図ることができる車両用空調装置を提供す
ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる車両用空調装置は、内気と外気と
の導入割り合いを調節する内外気切換装置、送風機、冷
却用熱交換器、加熱用熱交換器、及び吹出モードを切り
換える吹出モード切換装置を含む空調部品を風の流れに
対して直列に配置し、前記冷却用熱交換器、前記加熱用
熱交換器、及び前記吹出モード切換装置を車幅方向のほ
ぼ同位置に配置すると共に、前記内外気切換装置及び前
記送風機を前記冷却用熱交換器に対して車幅方向にオフ
セットして配置し、さらに前記内外気切換装置と前記送
風機とを車幅方向のほぼ同位置に配置するように構成し
た空調ユニットを備えており、この空調ユニットをイン
スツルメントパネルの内側に搭載するようにした構成に
おいて、前記インスツルメントパネルにその一部分をな
す分解可能な分割部を設け、この前記インスツルメント
パネルの分割部と前記空調ユニットの前記空調部品を脱
着させる部分とを対向して配置し、前記インスツルメン
トパネルの分割部を分解することで、この分解した部分
を介してこれと対向する前記空調ユニットの部分から前
記空調部品を脱着できるようにしたことを特徴としてい
る(請求項1)。
【0007】したがって、メンテナンス時においては、
インスツルメントパネルの一部をなす分割部を分解し
て、この分解した部分を介して空調ユニットから空調部
品を脱着させることができるので、インスツルメントパ
ネルをわざわざ下ろす必要がなくなり、メンテナンス作
業を簡易に行うことが可能となる。
【0008】ここで、空調ユニットの空調部品を脱着さ
せる部分には、空調部品の取り付け箇所を塞ぐと共に空
調ユニットの一部分をなす分解可能な分割部を設け、イ
ンスツルメントパネルの分割部と空調ユニットの分割部
とを分解することで、これら分解した部分を介して空調
部品を脱着できるようにしても(請求項2)、また、空
調ユニットの空調部品を脱着させる部分には、空調部品
を露出して設け、インスツルメントパネルの分割部を分
解することで、この分解した部分を介して空調部品を脱
着できるようにしてもよい(請求項3)。
【0009】また、インスツルメントパネルの分割部
は、インスツルメントパネルの上部に設けるようにして
も、インスツルメントパネルの下部に設けるようにして
も、インスツルメントパネルの正面にかけて設けるよう
にしてもよい(請求項4〜6)。
【0010】例えば、冷却用熱交換器については、イン
スツルメントパネルの下部にその一部分をなす分解可能
な分割部を設け、この分割部と対向する空調ユニットの
部分に冷却用熱交換器の取り付け箇所を塞ぐと共に空調
ユニットの一部分をなす分解可能な分割部を設け、イン
スツルメントパネルの分割部と空調ユニットの分割部と
を分解することで、これら分解した部分を介して冷却用
熱交換器を脱着させるようにするとよい(請求項7)。
【0011】また、空調ユニットの内外気切換装置と送
風機との間にフィルタを配置する構成においては、イン
スツルメントパネルの上部にその一部分をなす分解可能
な分割部を設け、この分割部と対向する空調ユニットの
部分にフィルタの取り付け箇所を塞ぐと共に空調ユニッ
トの一部分をなす分解可能な分割部を設け、インスツル
メントパネルの分割部と空調ユニットの分割部とを分解
することで、これら分解した部分を介してフィルタを脱
着させるようにするとよい(請求項8)。
【0012】加熱用熱交換器については、インスツルメ
ントパネルの下部にその一部分をなす分解可能な分割部
を設け、この分割部と対向する空調ユニットの部分に加
熱用熱交換器の取り付け箇所を塞ぐと共に空調ユニット
の一部分をなす分解可能な分割部を設け、インスツルメ
ントパネルの分割部と空調ユニットの分割部とを分解す
ることで、これら分解した部分を介して加熱用熱交換器
を脱着できるようにするとよい(請求項9)。ここで、
加熱用熱交換器は、温水を熱源とする温水ヒータであっ
ても、電気ヒータであっても、温水を熱源とする温水ヒ
ータとその下流側に設けられた電気ヒータであってもよ
く(請求項10,11)、空調ユニットの一部分をなす
分解可能な分割部は、足元へ温調空気を導く通路を構成
するものであってもよい(請求項12)。
【0013】また、送風機については、インスツルメン
トパネルの上部にその一部分をなす分解可能な分割部を
設け、この分割部と対向する空調ユニットの部分に送風
機を露出して配置し、インスツルメントパネルの分割部
を分解することで、この分解した部分を介して送風機を
脱着させるようにするとよい(請求項13)。
【0014】吹出モード切換装置については、インスツ
ルメントパネルの一部分をなす分解可能な分割部を前記
インストルメントパネルの上部から正面にかけて設け、
この分割部と対向する空調ユニットの部分に吹出モード
切換装置を露出して配置し、インスツルメントパネルの
分割部を分解することで、この分解した部分を介して前
記吹出モード切換装置を脱着させるようにしてもよい
(請求項14)。
【0015】上述した各構成は、特に、送風機および冷
却用熱交換器を車両の車幅方向に配列し、内外気切換装
置を送風機に対して上下方向に配置し、加熱用熱交換器
を冷却用熱交換器に対して車両の前後方向に配置し、吹
出モード切換装置を加熱用熱交換器に対して上下方向に
配置して構成される空調ユニットをインスツルメントパ
ネルの内側に装着する場合に適した構成である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。図1において、車両のインスツルメ
ントパネルの内側に搭載される空調ユニット1が示され
ている。この空調ユニット1は、空調ケース2に、図示
しないインテークドアによって内気と外気との導入割り
合いを調節する内外気切換装置3、フィルタ4、送風機
5、エバポレータ6、温水ヒータ7、及び図示しないモ
ードドアによって吹出モードを切り換える吹出モード切
換装置8を風の流れに対して直列に配置して構成される
もので、このうち、エバポレータ6、温水ヒータ7、お
よび吹出モード切換装置8を車幅方向のほぼ中央に配置
し、また、内外気切換装置3、フィルタ4、および送風
機5を、エバポレータ6に対して車幅方向にオフセット
して配置すると共に車幅方向のほぼ同位置に配置するよ
うにしている。
【0017】この例において、エバポレータ6と温水ヒ
ータ7とは車両の前後方向に配列され、吹出モード切換
装置8は、前記温水ヒータ7の上方に配置されている。
また、送風機5は、エバポレータ6に対して助手席側に
ずらして配置され、内外気切換装置3及びフィルタ4
は、送風機5の上方に配置されている。
【0018】エバポレータ6は、温水ヒータ7よりも車
室側に配置されているもので、エバポレータ6の取り付
け箇所に臨む空調ケース2の正面には、エバポレータ6
の取り付け箇所を塞ぐと共に空調ユニット1の一部分を
なすエバコア脱着カバー9が分解可能に取り付けられて
おり、このエバコア脱着カバー9を取り外すことで、エ
バポレータ6を空調ユニット1の正面から脱着できるよ
うにしている。
【0019】そして、この空調ユニット1は、内外気切
換装置3、フィルタ4、及び送風機5を設けた部分がブ
ロワーユニット1aとして構成され、エバポレータ6、
温水ヒータ7、及び吹出モード切換装置8を設けた部分
が温調ユニット1bとして構成され、下記するようにイ
ンスツルメントパネルの内側に装着されている。
【0020】図2において、ミニバンのインスツルメン
トパネル20の内側、即ち、エンジンルーム10と車室
11とを仕切るファイヤーウォール12とインスツルメ
ントパネル20との間に形成される空間に上述した空調
ユニット1を搭載した状態、特にエバポレータ6が配置
されている温調ユニット1bの部分の搭載状態が示され
ている。
【0021】送風機5から圧送された空気は、エバコア
脱着カバー9の側方に設けられた流入口13からエバポ
レータ6とエバコア脱着カバー9との間の空間に流入
し、エバポレータ6を通過した後にエアミックスドア1
4によって温水ヒータ7を通過する空気とバイパスする
空気との割り合いが調節され、温調された後にモードド
ア15a,15bの位置に応じて温調ユニット1bのエ
ンジンルーム側端部に設けられたフット吹出口16を介
して車室下方へ供給されると共に、温調ユニット1bの
上部に設けられた別体をなすデフノズル17や一体をな
すベントダクト18を介してフロントガラス21や車室
上方へ供給されるようになっている。
【0022】また、この例において、エバポレータ6を
収納した部分は、車両の中央前方のインスツルメントパ
ネル20の下部に設けられた収納ボックス22よりもエ
ンジンルーム側に配置されており、前記エバコア脱着カ
バー9は、この収納ボックス22と対向した位置に配置
されている。収納ボックス22は、インスツルメントパ
ネル20の一部分をなしているもので、この部分を分解
して取り外すことで、空調ユニット1のエバポレータ6
を収納した部分にアクセスすることができるようになっ
ている。尚、23は、オーディオユニット又はナビゲー
ションユニットであり、24は、収納ボックス22の上
方に設けられたヒータコントロールパネル、36は、フ
ァイヤーウォール12に続いて形成されたフロアパネル
である。
【0023】このような構成において、メンテナンスの
ために、エバポレータ6を取り外す作業工程を説明する
と、先ず、インスツルメントパネル20の収納ボックス
22を分解して取り外し、この取り外した部分から手を
差し入れて空調ユニット1のエバコア脱着カバー9を分
解して取り外す。そして、収納ボックス22を取り外し
たことによって形成されるインスツルメントパネル20
の開口部分とエバコア脱着カバー9を取り外したことに
よって形成される空調ケース2の開口部分とを介して空
調ユニット1からエバポレータ6を車室側へ取り出せば
よい。
【0024】また、取り外したエバポレータ6を空調ユ
ニット1に取り付ける作業工程においては、取り外し工
程の逆を作業を行えばよく、インスツルメントパネル2
0の収納ボックス22を取り外して形成される開口部分
と空調ケース2のエバコア脱着カバー9を取り外して形
成される開口部分とを介して空調ユニット1の所定箇所
にエバポレータ6を装着し、しかる後に空調ケース2の
開口部分にエバコア脱着カバー9を嵌め付け、インスツ
ルメントパネル20の開口部分に収納ボックス22を嵌
め付ければよい。
【0025】したがって、エバポレータ6のメンテナン
ス時においては、インスツルメントパネル20の収納ボ
ックス22を分解すれば、空調ユニット1のエバポレー
タ6を収納した部分にアクセスできるようになるので、
収納ボックス22とエバコア脱着カバー9とを取り外す
ことによって形成される経路を介してエバポレータ6を
脱着させることが可能となる。このため、エバポレータ
6のメンテナンス時においてインスツルメントパネル2
0を下ろす必要がなくなり、エバポレータ6のメンテナ
ンス作業を簡易に行うことが可能となる。
【0026】図3において、車両のインスツルメントパ
ネルの内側に搭載される空調ユニット1の他の構成が示
されている。この空調ユニット1は、空調ケース2に、
図示しないインテークドアによって内気と外気との導入
割り合いを調節する内外気切換装置3、フィルタ4、送
風機5、エバポレータ6、温水ヒータ7、電気ヒータ2
5、及び図示しないモードドアによって吹出モードを切
り換える吹出モード切換装置8を風の流れに対して直列
に配置し、このうち、エバポレータ6、温水ヒータ7、
電気ヒータ25および吹出モード切換装置8を車幅方向
のほぼ中央に配置し、また、内外気切換装置3、フィル
タ4、及び送風機5をエバポレータ6に対して車幅方向
にオフセットして配置すると共に車幅方向のほぼ同位置
に配置するようにしている。
【0027】この例において、エバポレータ6、温水ヒ
ータ7及び電気ヒータ25は車両の前後方向に配列さ
れ、吹出モード切換装置8は、温水ヒータ7の上方に配
置されている。また、送風機5はエバポレータ6に対し
て助手席側にずらして配置されると共に車室側が高くな
るように全体を傾かせて配置され、内外気切換装置3と
フィルタ4とは、送風機5の上方において同じく車室側
が高くなるように傾斜して配置されている。
【0028】フィルタ4は、内外気切換装置3と送風機
5との間に配置されて送風機5の吸気部分に設けられて
いるもので、フィルタ4の取り付け箇所に臨む空調ケー
ス2の車室側の側部には、フィルタ4の取り付け箇所を
塞ぐと共に空調ユニット1の一部分をなすフィルタ脱着
カバー26が分解可能に取り付けられている。したがっ
て、フィルタ4は、フィルタ脱着カバー26を取り外す
ことで、空調ユニット1の内外気切換装置3と送風機5
との間に位置する車室側の上方に向いた側部から脱着で
きるようになっている。
【0029】また、温水ヒータ7は、エバポレータ6よ
りも車室側に配置され、また、電気ヒータ25はエバポ
レータ7のさらに車室側に配置されており、これら加熱
用熱交換器(温水ヒータ7、電気ヒータ25)の取り付
け箇所に臨む空調ケース2の正面には、加熱用熱交換器
の取り付け箇所を塞ぐと共に空調ユニット1の一部分を
なす脱着カバー27が分解可能に取り付けられており、
この脱着カバー27を取り外すことで、温水ヒータ7や
電気ヒータ25を空調ユニット1の正面から脱着できる
ようにしている。尚、この例において、脱着カバー27
は、フットダクトを兼ねたものとなっている。また、電
気ヒータ25は、加熱能力の不足を補うために必要に応
じて取り付けられるもので、温水ヒータ7のみで十分な
加熱能力が得られる場合には取り除かれるようになって
いる。
【0030】そして、この空調ユニット1は、内外気切
換装置3と送風機5を設けた部分がブロワーユニット1
aとして構成され、エバポレータ6、温水ヒータ7、電
気ヒータ25、及び吹出モード切換装置8を設けた部分
が温調ユニット1bとして構成され、下記するようにイ
ンスツルメントパネルの内側に装着されている。
【0031】図4において、乗用車のインスツルメント
パネル20の内側、即ち、エンジンルーム10と車室1
1とを仕切るファイヤーウォール12とインスツルメン
トパネル20との間に形成される空間に図3で示す空調
ユニット1を搭載した状態、特にフィルタ4が配置され
ている部分での搭載状態が示されている。
【0032】このフィルタ4を収納した部分は、助手席
側前方のインスツルメントパネル20に設けられた助手
席エアバック30やサイドベントダクト31、ステアリ
ングメンバ32よりもエンジンルーム側に位置してお
り、前記フィルタ脱着カバー26は、インスツルメント
パネル20の上面に分解可能に取り付けられたインパネ
カバー33と対向した位置に配置されている。このイン
パネカバー33は、インスツルメントパネル20の一部
分をなしているもので、このインパネカバー33を分解
して取り外すことで、空調ユニット1のフィルタ4を収
納した部分にアクセスできるようになっている。尚、3
4は内外気切換装置3のインテークドア、35はインス
ツルメントパネル20の下部に設けられたグローブボッ
クス、36はファイヤーウォール12に続いて形成され
たフロアパネルである。
【0033】このような構成において、メンテナンスの
ために(フィルタ4の清掃や交換のために)、フィルタ
4を取り外す作業工程を説明すると、先ず、インスツル
メントパネル20のインパネカバー33を分解して取り
外し、この取り外した部分から手を差し入れて空調ユニ
ット1のフィルタ脱着カバー26を分解して取り外す。
そして、インパネカバー33を取り外したことによって
形成されるインスツルメントパネル20の開口部分とエ
バコア脱着カバー26を取り外したことによって形成さ
れる空調ケース2の開口部分とを介して空調ユニット1
からフィルタ4を斜め上方へ引き抜けばよい。
【0034】また、フィルタ4を空調ユニット1に取り
付けるには、取り外し工程の逆を作業を行えばよく、イ
ンスツルメントパネル20のインパネカバー33を取り
外して形成される開口部分と空調ケース2のフィルタ脱
着カバー26を取り外して形成される開口部分とを介し
て空調ユニット1の所定箇所にフィルタ4を装着し、し
かる後に空調ケース2の開口部分にフィルタ脱着カバー
26を嵌め付け、インスツルメントパネル20の開口部
分にインパネカバー33を嵌め付ければよい。
【0035】したがって、フィルタ4のメンテナンス時
においては、インスツルメントパネル20のインパネカ
バー33を分解すれば、空調ユニット1のフィルタ4を
収納した部分にアクセスできるようになるので、インパ
ネカバー33とフィルタ脱着カバー26とを取り外すこ
とによって形成される経路を介してフィルタ4を脱着さ
せることが可能となる。このため、フィルタ4のメンテ
ナンス時においてインスツルメントパネル20を下ろす
必要がなくなり、フィルタ4のメンテナンス作業を簡易
に行うことが可能となる。
【0036】図5において、ミニバンのインスツルメン
トパネル20の内側、即ち、エンジンルーム10と車室
11とを仕切るファイヤーウォール12とインスツルメ
ントパネル20との間に形成される空間に図3で示す空
調ユニット1を搭載した状態、特に温水ヒータ7が配置
されている温調ユニット1bの部分の搭載状態が示され
ている。
【0037】この例においては、加熱用熱交換器として
温水ヒータ7のみが配置されている状態が示されてお
り、送風機5から圧送された空気は、温調ユニット1b
の側方に設けられた流入口40からエバポレータ6のエ
ンジンルーム側に形成される空間に流入し、エバポレー
タ6を通過した後にエアミックスドア41によって温水
ヒータ7を通過する空気とバイパスする空気との割り合
いが調節され、温調された後にモードドア42a,42
b,42cの位置に応じて温調ユニット1bの車室側端
部に設けられたヒータ脱着カバー27で構成されるフッ
トダクトを介して車室下方へ供給されると共に、温調ユ
ニット1の上部に設けられた別体をなすデフノズル44
やベントダクト45を介してフロントガラス21や車室
上方へ供給されるようになっている。
【0038】また、この例において、温水ヒータ7を収
納した部分は、車両の中央前方のインスツルメントパネ
ル20の下部に設けられた収納ボックス22よりもエン
ジンルーム側に配置されており、前記ヒータ脱着カバー
27は、この収納ボックス22と対向した位置に配置さ
れている。収納ボックス22は、インスツルメントパネ
ル20の一部分をなしているもので、この部分を分解し
て取り外すことで、空調ユニット1の温水ヒータ7を収
納した部分にアクセスすることができるようになってい
る。尚、32はステアリングメンバ、36はファイヤー
ウォール12に続いて形成されたフロアパネル、46は
オーディオユニット又はナビゲーションユニット、47
はヒータコントロールパネル、48はドリンクホルダで
ある。
【0039】このような構成において、メンテナンスの
ために温水ヒータ7を取り外す作業工程を説明すると、
先ず、インスツルメントパネル20の収納ボックス22
を分解して取り外し、この取り外した部分から手を差し
入れてヒータ脱着カバー27を取り外す。そして、収納
ボックス22を取り外したことによって形成されるイン
スツルメントパネル20の開口部分とヒータ脱着カバー
27を取り外したことによって形成される空調ケース2
の開口部分とを介して空調ユニット1から温水ヒータ7
を車室側へ取り出せばよい。
【0040】また、温水ヒータ7を空調ユニット2に取
り付けるには、取り外し工程の逆を作業を行えばよく、
インスツルメントパネル20の収納ボックス22を取り
外して形成される開口部分と空調ケース2のヒータ脱着
カバー27を取り外して形成される開口部分とを介して
空調ユニット1の所定箇所に温水ヒータ7を装着し、し
かる後に空調ケース2の開口部分にヒータ脱着カバー2
7を嵌め付け、インスツルメントパネル20の開口部分
に収納ボックス22を嵌め付けて塞ぐようにすればよ
い。
【0041】したがって、温水ヒータ7のメンテナンス
時においては、インスツルメントパネル20の収納ボッ
クス22を分解すれば、空調ユニット1の温水ヒータ7
を収納した部分にアクセスできるようになるので、収納
ボックス22を取り外すと共にヒータ脱着カバー27を
取り外すことによって形成される経路を介して温水ヒー
タ7を脱着させることが可能となる。このため、温水ヒ
ータ7のメンテナンス時においてインスツルメントパネ
ル20を下ろす必要がなくなり、温水ヒータ7のメンテ
ナンス作業を簡易に行うことが可能となる。
【0042】図6において、ミニバンのインスツルメン
トパネル20の内側、即ち、エンジンルーム15と車室
16とを仕切るファイヤーウォール17とインスツルメ
ントパネル20との間に形成される空間に図3で示す空
調ユニットを搭載した状態、特に、電気ヒータ25が配
置されている温調ユニット1bの部分の搭載状態が示さ
れている。
【0043】この例においては、温調ユニット1bに加
熱用熱交換器として温水ヒータ7と電気ヒータ25とが
設けられ、この電気ヒータ25は、温水ヒータ7の車室
側に並設されており、ヒータ脱着カバー12は、車両の
中央前方のインスツルメントパネル20の下部に設けら
れた収納ボックス22と対向した位置に配置されてい
る。尚、他の構成においては、図5で示す構成と同様で
あるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略す
る。
【0044】このような構成において、メンテナンスの
ために電気ヒータ25を取り外す作業工程を説明する
と、先ず、インスツルメントパネル20の収納ボックス
22を分解して取り外し、この取り外した部分から手を
差し入れてヒータ脱着カバー27を取り外す。そして、
収納ボックス22を取り外したことによって形成される
インスツルメントパネル20の開口部分とヒータ脱着カ
バー27を取り外したことによって形成される空調ケー
ス2の開口部分とを介して空調ユニット1から電気ヒー
タ25を車室側へ取り出せばよい。
【0045】また、電気ヒータ25を空調ユニット2に
取り付けるには、取り外し工程の逆を作業を行えばよ
く、インスツルメントパネル20の収納ボックス22を
取り外して形成される開口部分と空調ケース2のヒータ
脱着カバー12を取り外して形成される開口部分とを介
して空調ユニット1の所定箇所に電気ヒータ25を装着
し、しかる後に空調ケース2の開口部分にヒータ脱着カ
バー12を嵌め付け、インスツルメントパネル20の開
口部分に収納ボックス22を嵌め付けて塞ぐようにすれ
ばよい。
【0046】したがって、電気ヒータ25のメンテナン
ス時においては、インスツルメントパネル20の収納ボ
ックス22を分解すれば、空調ユニット1の電気ヒータ
25を収納した部分にアクセスできるようになるので、
収納ボックス22を取り外すと共にヒータ脱着カバー1
2を取り外すことによって形成される経路を介して電気
ヒータ25を脱着させることが可能となる。このため、
電気ヒータ25のメンテナンス時においてインスツルメ
ントパネル20を下ろす必要がなくなり、電気ヒータ2
5のメンテナンス作業を簡易に行うことが可能となる。
【0047】図7において、車両のインスツルメントパ
ネルの内側に搭載される空調ユニット1のさらに他の構
成例が示されている。この空調ユニット1は、空調ケー
ス2に、インテークドア49a,49bによって内気と
外気との導入割り合いを調節する内外気切換装置3、送
風機5、エバポレータ6、温水ヒータ7、及び図示しな
いモードドアによって吹出モードを切り換える吹出モー
ド切換装置8を風の流れに対して直列に配置し、このう
ち、エバポレータ6、温水ヒータ7、及び吹出モード切
換装置8を車幅方向のほぼ中央に配置し、また、内外気
切換装置3および送風機5をエバポレータ6に対して車
幅方向にオフセットして配置すると共に車幅方向のほぼ
同位置に配置するようにしている。
【0048】この例においては、エバポレータ6及び温
水ヒータ7が車両の前後方向に配列され、吹出モード切
換装置8は、温水ヒータ7の上方に配置されている。ま
た、送風機5は、エバポレータ6に対して助手席側にず
らして配置されると共に空調ケース2の上面に螺子止め
などの適当な手段によってモータ部分を露出させた状態
で着脱自在に固定され、内外気切換装置3は、送風機5
の下方に配置されている。
【0049】そして、この空調ユニット1は、内外気切
換装置3と送風機5を設けた部分がブロワーユニット1
aとして構成され、エバポレータ6や温水ヒータ7を設
けた部分が温調ユニット1bとして構成され、吹出モー
ド切換装置8を設けた部分がベントダクト50と共に一
体をなして分解可能なディストリビュータユニット1c
として構成され、下記するようにインスツルメントパネ
ルの内側に装着されている。
【0050】図8において、トラックなどの商用車のイ
ンスツルメントパネル20の内側、即ち、フロントイン
ナーパネル51とインスツルメントパネル20との間に
形成される空間に図7で示す空調ユニット1を搭載した
状態、特に、送風機5が配置されている部分での搭載状
態が示されている。
【0051】この送風機5を設けた部分は、助手席側前
方のデフロスト吹出口52よりも車室側に位置すると共
に、助手席側エアバック53やグローブボックス54、
ステアリングメンバ55、サイドベントダクト56より
もエンジンルーム側に位置しており、送風機5は、イン
スツルメントパネル20の上面に分解可能に取り付けら
れたインパネトレイ57と対向した位置に露出して配置
されている。このインパネトレイ57は、インスツルメ
ントパネル20の一部分をなしているもので、このイン
パネトレイ57を分解して取り外すことで、送風機5に
直接アクセスすることができるようになっている。尚、
21はフロントガラスであり、58はフロントアウタパ
ネル、36はフロアパネルである。
【0052】このような構成において、メンテナンスの
ために送風機5を取り外す作業工程を説明すると、先
ず、インスツルメントパネル20のインパネトレイ57
を分解して取り外し、この取り外した部分から手を差し
入れて送風機5を固定しているネジを取り外す。そし
て、インパネトレイ57を取り外したことによって形成
されるインスツルメントパネル20の開口部分を介して
送風機5を上方へ取り出せばよい。また、送風機5を空
調ユニット2に取り付けるには、取り外し工程の逆を作
業を行えばよく、インスツルメントパネル20のインパ
ネトレイ57を取り外して形成される開口部分を介して
送風機5を差し入れ、空調ケース2の所定箇所にネジ止
めし、しかる後にインスツルメントパネル20の開口部
分にインパネトレイ57を嵌め付ければよい。
【0053】したがって、送風機5のメンテナンス時に
おいては、インスツルメントパネル20のインパネトレ
イ57を分解すれば、送風機5に直接アクセスすること
ができるので、インパネトレイ6を取り外すことによっ
て形成される経路を介して送風機5を脱着させることが
可能となる。このため、送風機5のメンテナンス時にお
いてインスツルメントパネル20を下ろす必要がなくな
り、送風機5のメンテナンス作業を簡易に行うことが可
能となる。
【0054】図9において、乗用車のインスツルメント
パネル20の内側、即ち、エンジンルーム10と車室1
1とを仕切るファイヤーウォール12とインスツルメン
トパネル20との間に形成される空間に図7で示す空調
ユニット1を搭載した状態、特に、吹出モード切換装置
8が配されているディストリビュータユニット1cの部
分の搭載状態が示されている。
【0055】このディストリビュータユニット1cは、
インスツルメントパネル20の上部に設けられたオーデ
ィオユニット又はナビゲーションユニット60よりも下
方に配置されると共に、車幅中央に設けられた温調ユニ
ット1bの上部に分解可能に組み付けられている。送風
機5から圧送された空気は、温調ユニット1bの側方に
設けられた流入口61を介してエバポレータ6のエンジ
ンルーム側に形成された空間に流入し、エバポレータ6
を通過した後にエアミックスドア62によって温水ヒー
タ7を通過する空気とバイパスする空気との割り合いが
調節され、温調された後にモードドア63a,63b,
63cの位置に応じて温調ユニット1bの車室側端部に
設けられたフットダクト64から車室下方へ供給される
と共に、ディストリビュータユニット1cの上部に設け
られた別体をなすデフノズル65や一体に設けられたベ
ントダクト50を介してフロントガラス21や車室上方
へ供給されるようになっている。
【0056】また、ディストリビュータユニット1cの
部分は、インスツルメントパネル20の上部に設けられ
るオーディオユニット又はナビゲーションユニット60
や、インスツルメントパネル20の正面に設けられるベ
ントグリル67、ヒータコントロールパネル68、ドリ
ンクホルダ69などが取り付けられたセンタクラスタ7
0と対向した位置に露出して配置されている。このセン
タクラスタ70は、インスツルメントパネル20の一部
分をなしているもので、このセンタクラスタ70を分解
して取り外すことで、吹出モード切換装置8に直接アク
セスすることができるようになっている。尚、21はフ
ロントガラス、36はフロアパネル、71はシフトノ
ブ、72はセンターコンソールである。
【0057】このような構成において、メンテナンスの
ために吹出モード切換装置8を取り外す作業工程を説明
すると、先ず、インスツルメントパネル20の上部から
正面にかけて形成されるセンタクラスタ70を分解して
取り外し、このセンタクラスタ70を取り外したことに
よって形成されるインスツルメントパネル20の開口部
分を介して吹出モード切換装置8が設けられているディ
ストリビュータユニット1cを空調ユニット1から分離
して車室側へ取り出せばよい。また、吹出モード切換装
置8を空調ユニット1に取り付けるには、取り外し工程
の逆を作業を行えばよく、インスツルメントパネル20
のセンタクラスタ70を取り外して形成される開口部分
を介してディストリビュータユニット1cを空調ユニッ
ト1の所定箇所に取り付け、しかる後にインスツルメン
トパネル20の開口部分にセンタクラスタ70を嵌め付
ければよい。
【0058】したがって、吹出モード切換装置8のメン
テナンス時においては、インスツルメントパネル20の
センタクラスタ70を分解すれば、吹出モード切換装置
8に直接アクセスすることができるので、センタクラス
タ70を取り外すことによって形成される経路を介して
吹出モード切換装置8をディストリビュータユニット1
cごと脱着させることが可能となる。このため、吹出モ
ード切換装置8のメンテナンス時においてインスツルメ
ントパネル20を下ろす必要がなくなり、吹出モード切
換装置8のメンテナンス作業を簡易に行うことが可能と
なる。
【0059】尚、上述したエバポレータ6、フィルタ
4、温水ヒータ7、電気ヒータ25、送風機5、吹出モ
ード切換装置8の各脱着構造は、それぞれ車種に応じて
個別に設けるようにしても、2以上の脱着構造を組み合
わせて設けるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、及び吹出モード切換
装置を車幅方向のほぼ同位置に配置し、内外気切換装置
および送風機を冷却用熱交換器に対して車幅方向にオフ
セットして配置し、さらに内外気切換装置と送風機とを
車幅方向のほぼ同位置に配置して構成される空調ユニッ
トをインスツルメントパネルの内側に搭載する場合にお
いて、インスツルメントパネルの一部分をなす分解可能
な分割部と空調ユニットの空調部品を脱着させる部分と
を対向して配置し、インスツルメントパネルの分割部を
分解することで、この分解した部分を介してこれと対向
する空調ユニットの部分から空調部品を脱着できるよう
にしたので、メンテナンス時にインスツルメントパネル
を下ろす必要がなくなり、メンテナンス作業を効率よく
行うことができると共に、メンテナンスコストの削減を
図ることができるようになる。
【0061】この際、空調ユニットの空調部品を脱着さ
せる部分には、空調部品の取り付け箇所を塞ぐと共に空
調ユニットの一部分をなす分解可能な分割部を設け、イ
ンスツルメントパネルの分割部と空調ユニットの分割部
とを分解することで、これら分解した部分を介して空調
部品を脱着させるようにしても、空調部品を露出して設
け、インスツルメントパネルの分割部を分解すること
で、この分解した部分を介して空調部品を脱着させるよ
うにしてもよい。
【0062】例えば、インスツルメントパネルの下部に
その一部分をなす分解可能な分割部を設け、この分割部
と対向する空調ユニットの部分に冷却用熱交換器の取り
付け箇所を塞ぐと共に空調ユニットの一部分をなす分解
可能な分割部を設け、インスツルメントパネルの分割部
と空調ユニットの分割部とを分解することで、これら分
解した部分を介して冷却用熱交換器を脱着できる構成と
すれば、冷却用熱交換器のメンテナンス作業において
は、インスツルメントパネルの下部に設けられた分割部
を分解することで、空調ユニットの冷却用熱交換器の収
納部分にアクセスすることができ、さらに空調ユニット
の分割部を分解することで冷却用熱交換器の脱着が可能
となるので、効率のよい作業を行うことが可能となる。
【0063】また、空調ユニットの内外気切換装置と送
風機との間にフィルタを配し、インスツルメントパネル
の上部にその一部分をなす分解可能な分割部を設け、こ
の分割部と対向する空調ユニットの部分にフィルタの取
り付け箇所を塞ぐと共に空調ユニットの一部分をなす分
解可能な分割部を設け、インスツルメントパネルの分割
部と空調ユニットの分割部とを分解することで、これら
分解した部分を介してフィルタを脱着できるようにすれ
ば、フィルタのメンテナンス作業においては、インスツ
ルメントパネルの上部に設けられた分割部を分解するこ
とで、空調ユニットのフィルタの収納部分にアクセスす
ることができ、さらに空調ユニットの分割部を分解する
ことでフィルタの脱着が可能となるので、効率のよい作
業を行うことが可能となる。
【0064】インスツルメントパネルの下部にその一部
分をなす分解可能な分割部を設け、この分割部と対向す
る空調ユニットの部分に加熱用熱交換器の取り付け箇所
を塞ぐと共に空調ユニットの一部分をなす分解可能な分
割部を設け、インスツルメントパネルの分割部と空調ユ
ニットの分割部とを分解することで、これら分解した部
分を介して加熱用熱交換器を脱着できるようにすれば、
加熱用熱交換器のメンテナンス作業においては、インス
ツルメントパネルの下部に設けられた分割部を分解する
ことで、空調ユニットの加熱用熱交換器の収納部分にア
クセスすることができ、さらに空調ユニットの分割部を
分解することで加熱用熱交換器の脱着が可能となるの
で、効率のよい作業を行うことが可能となる。
【0065】インスツルメントパネルの上部にその一部
分をなす分解可能な分割部を設け、この分割部と対向す
る空調ユニットの部分に送風機のモータを露出して配置
し、インスツルメントパネルの分割部を分解すること
で、この分解した部分を介して送風機を脱着できるよう
にすれば、送風機のメンテナンス作業においては、イン
スツルメントパネルの上部に設けられた分割部を分解す
ることで、送風機に直接アクセスすることができ、その
まま空調ユニットから送風機の取り外しが可能となるの
で、効率のよい作業を行うことが可能となる。
【0066】さらに、インスツルメントパネルの一部分
をなす分解可能な分割部をインストルメントパネルの上
部から正面にかけて設け、この分割部と対向する空調ユ
ニットの部分に吹出モード切換装置を露出して配置し、
インスツルメントパネルの分割部を分解することで、こ
の分解した部分を介して吹出モード切換装置を脱着でき
るようにすれば、吹出モード切換装置のメンテナンス作
業においては、インスツルメントパネルの正面に設けら
れた分割部を分解することで、吹出モード切換装置に直
接アクセスすることができ、そのまま空調ユニットから
吹出モード切換装置の取り外しが可能となるので、効率
のよい作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる空調ユニットの構成例
を示す図であり、図1(a)は、その平面図、図1
(b)は、その正面図である。
【図2】図2は、本発明にかかる空調ユニットのエバポ
レータの脱着部分を示す図であり、図2(a)は、エバ
ポレータの取り外し前の状態を示す図であり、図2
(b)は、エバポレータを取り外す作業工程を説明する
図である。
【図3】図3は、本発明にかかる空調ユニットの変形例
を示す図であり、図3(a)は、その平面図、図3
(b)は、その正面図である。
【図4】図4は、本発明にかかる空調ユニットのフィル
タの脱着部分を示す図であり、図4(a)は、フィルタ
の取り外し前の状態を示す図であり、図4(b)は、フ
ィルタを取り外す作業工程を説明する図である。
【図5】図5は、本発明にかかる空調ユニットの温水ヒ
ータの脱着部分を示す図であり、図5(a)は、温水ヒ
ータの取り外し前の状態を示す図であり、図5(b)
は、温水ヒータを取り外す作業工程を説明する図であ
る。
【図6】図6は、本発明にかかる空調ユニットの電気ヒ
ータの脱着部分を示す図であり、図6(a)は、電気ヒ
ータの取り外し前の状態を示す図であり、図6(b)
は、電気ヒータを取り外す作業工程を説明する図であ
る。
【図7】図7は、本発明にかかる空調ユニットの変形例
を示す図であり、図7(a)は、その平面図、図7
(b)は、その正面図である。
【図8】図8は、本発明にかかる空調ユニットの送風機
の脱着部分を示す図であり、図8(a)は、送風機の取
り外し前の状態を示す図であり、図8(b)は、送風機
を取り外す作業工程を説明する図である。
【図9】図9は、本発明にかかる空調ユニットの吹出モ
ード切換装置の脱着部分を示す図であり、図9(a)
は、吹出モード切換装置の取り外し前の状態を示す図で
あり、図9(b)は、吹出モード切換装置を取り外す作
業工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 空調ユニット 3 内外気切換装置 5 送風機 4 フィルタ 6 エバポレータ 7 温水ヒータ 8 吹出モード切換装置 9 エバコア脱着カバー 20 インスツルメントパネル 22 収納ボックス 25 電気ヒータ 26 フィルタ脱着カバー 27 ヒータ脱着カバー 33 インパネカバー 57 インパネトレイ 70 センタクラスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 秀樹 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 池田 哲也 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 3L011 BP01 BR01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内気と外気との導入割り合いを調節する
    内外気切換装置、送風機、冷却用熱交換器、加熱用熱交
    換器、及び吹出モードを切り換える吹出モード切換装置
    を含む空調部品を風の流れに対して直列に配置し、前記
    冷却用熱交換器、前記加熱用熱交換器、及び前記吹出モ
    ード切換装置を車幅方向のほぼ同位置に配置すると共
    に、前記内外気切換装置及び前記送風機を前記冷却用熱
    交換器に対して車幅方向にオフセットして配置し、さら
    に前記内外気切換装置と前記送風機とを車幅方向のほぼ
    同位置に配置するように構成した空調ユニットを備えて
    おり、この空調ユニットをインスツルメントパネルの内
    側に搭載するようにしている車両用空調装置において、 前記インスツルメントパネルにその一部分をなす分解可
    能な分割部を設け、この前記インスツルメントパネルの
    分割部と前記空調ユニットの前記空調部品を脱着させる
    部分とを対向して配置し、前記インスツルメントパネル
    の分割部を分解することで、この分解した部分を介して
    これと対向する前記空調ユニットの部分から前記空調部
    品を脱着できるようにしたことを特徴とする車両用空調
    装置。
  2. 【請求項2】 前記空調ユニットの前記空調部品を脱着
    させる部分には、前記空調部品の取り付け箇所を塞ぐと
    共に前記空調ユニットの一部分をなす分解可能な分割部
    を設け、前記インスツルメントパネルの分割部と前記空
    調ユニットの分割部とを分解することで、これら分解し
    た部分を介して前記空調部品を脱着できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空調ユニットの前記空調部品を脱着
    させる部分には、前記空調部品を露出して設け、前記イ
    ンスツルメントパネルの分割部を分解することで、この
    分解した部分を介して前記空調部品を脱着できるように
    したことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記インスツルメントパネルの分割部
    は、前記インスツルメントパネルの上部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記インスツルメントパネルの分割部
    は、前記インスツルメントパネルの下部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記インスツルメントパネルの分割部
    は、前記インスツルメントパネルの正面にかけて設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装
    置。
  7. 【請求項7】 前記インスツルメントパネルの下部にそ
    の一部分をなす分解可能な分割部を設け、この分割部と
    対向する前記空調ユニットの部分に前記冷却用熱交換器
    の取り付け箇所を塞ぐと共に前記空調ユニットの一部分
    をなす分解可能な分割部を設け、前記インスツルメント
    パネルの分割部と前記空調ユニットの分割部とを分解す
    ることで、これら分解した部分を介して前記冷却用熱交
    換器を脱着できるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記空調ユニットの前記内外気切換装置
    と前記送風機との間にフィルタを配置し、前記インスツ
    ルメントパネルの上部にその一部分をなす分解可能な分
    割部を設け、この分割部と対向する空調ユニットの部分
    に前記フィルタの取り付け箇所を塞ぐと共に前記空調ユ
    ニットの一部分をなす分解可能な分割部を設け、前記イ
    ンスツルメントパネルの分割部と前記空調ユニットの分
    割部とを分解することで、これら分解した部分を介して
    前記フィルタを脱着できるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記インスツルメントパネルの下部にそ
    の一部分をなす分解可能な分割部を設け、この分割部と
    対向する前記空調ユニットの部分に前記加熱用熱交換器
    の取り付け箇所を塞ぐと共に前記空調ユニットの一部分
    をなす分解可能な分割部を設け、前記インスツルメント
    パネルの分割部と前記空調ユニットの分割部とを分解す
    ることで、これら分解した部分を介して前記加熱用熱交
    換器を脱着できるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱用熱交換器は、温水を熱源と
    する温水ヒータまたは電気ヒータからなることを特徴と
    する請求項9記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱用熱交換器は、温水を熱源と
    する温水ヒータとその下流側に設けられた電気ヒータと
    からなることを特徴とする請求項9記載の車両用空調装
    置。
  12. 【請求項12】 前記空調ユニットの一部分をなす分解
    可能な分割部は、足元へ温調空気を導く通路を構成して
    いることを特徴とする請求項9記載の車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記インスツルメントパネルの上部に
    その一部分をなす分解可能な分割部を設け、この分割部
    と対向する前記空調ユニットの部分に前記送風機を露出
    して配置し、前記インスツルメントパネルの分割部を分
    解することで、この分解した部分を介して前記送風機を
    脱着できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 前記インスツルメントパネルの一部分
    をなす分解可能な分割部を前記インストルメントパネル
    の上部から正面にかけて設け、この分割部と対向する前
    記空調ユニットの部分に前記吹出モード切換装置を露出
    して配置し、前記インスツルメントパネルの分割部を分
    解することで、この分解した部分を介して前記吹出モー
    ド切換装置を脱着できるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の車両用空調装置。
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