JP2002347432A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002347432A JP2001156036A JP2001156036A JP2002347432A JP 2002347432 A JP2002347432 A JP 2002347432A JP 2001156036 A JP2001156036 A JP 2001156036A JP 2001156036 A JP2001156036 A JP 2001156036A JP 2002347432 A JP2002347432 A JP 2002347432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両計器盤への室内空調ユニット部のモジュ
ール化と、送風機振動のステアリング装置への伝達の低
減とを両立させる。 【解決手段】 ステアリング支持部41を有する強度部
材40を車両左右方向に延びるように計器盤の内側に配
置するとともに、強度部材40の車両左右方向の中間部
分を車体床面部51に支持する支持部材48を備える車
両において、少なくとも送風機31を有する室内空調ユ
ニット30を計器盤内側にて車両左右方向の略中央部に
配置し、支持部材48の下端取付部48’の取付穴48
a部及び送風機31の固定用ブラケット31eをボルト
52により車体床面部51に締め付け固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両計器盤の内側部
に配置される室内空調ユニットを有する車両用空調装
置、および室内空調ユニット等の機器を車両計器盤の内
側部に組み付ける車両用コクピットモジュール組付体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置において、計器盤
の内側部に配置される室内空調ユニット部は通常、車室
とエンジンルームとの間の隔壁(ファイヤウォール)に
ねじ止め等の手段で固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、室内空調
ユニット部を車体側の隔壁に固定する構造であるため、
室内空調ユニット部と車両計器盤は別々に、車両側への
搭載作業を行う必要がある。
【0004】一方、近年では、車両計器盤とその周辺機
器とを予め1つの組付体としてとして一体化(モジュー
ル化)しておき、その後に、このコクピットモジュール
組付体を一度に車両側へ搭載し、固定するというモジュ
ール化への要請が車両組み付け工程の簡素化のために強
まっている。しかし、上記従来技術であると、室内空調
ユニット部と車両計器盤を別々に車両側へ搭載しなけれ
ばならないので、このモジュール化への要請に対応でき
ない。
【0005】そこで、上記モジュール化に対応するため
に、計器盤内側において、車両左右方向に延びる棒状強
度部材(リーンフォースバー)の存在に着目し、この棒
状強度部材に室内空調ユニット部を固定することによ
り、計器盤内側に室内空調ユニット部を棒状強度部材を
介して一体化(モジュール化)することが知られてい
る。
【0006】しかし、上記棒状強度部材には車両のステ
アリング装置がステアリングステーを介して支持されて
いるので、室内空調ユニット部を棒状強度部材に直接固
定すると、室内空調ユニット部の送風機の作動時に発生
する振動が棒状強度部材を介してステアリング装置に伝
達されるという不具合を生じる。
【0007】本発明は上記点に鑑みて、車両計器盤への
室内空調ユニット部のモジュール化と、ステアリング装
置への送風機振動の伝達の低減とを両立させることを目
的とする。
【0008】また、本発明は、計器盤内側において車両
左右方向の略中央部に配置されるセンタ置きタイプの室
内空調ユニット部に対して有効な固定手段を提供するこ
とを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ステアリング支持部
(41)を有する強度部材(40)を車両左右方向に延
びるように計器盤(20)の内側に配置するとともに、
強度部材(40)の車両左右方向の中間部分を車体(5
1)に支持する支持部材(48)を備える車両に適用さ
れる空調装置であって、少なくとも送風機(31)を有
する室内空調ユニット(30)を計器盤(20)の内側
にて車両左右方向の略中央部に配置し、支持部材(4
8)の車体側への固定部位(48’、48a)もしくは
その近傍部位に、送風機(31)の固定部位(31e、
31g、48b、54)を設定することを特徴とする。
【0010】これによると、室内空調ユニット(30)
の送風機(31)の固定部位を強度部材(40)の支持
部材(48)に設定するから、支持部材(48)、強度
部材(40)とともに室内空調ユニット(30)を計器
盤(20)側に組み付けることができ、これにより、計
器盤(20)に室内空調ユニット(30)部をモジュー
ル化することができ、車両組み付け工程を簡素化でき
る。
【0011】また、支持部材(48)は強度部材(4
0)の車両左右方向の中間部分に位置するから、室内空
調ユニット(30)が車両左右方向の略中央部に配置さ
れるセンタ置きタイプであっても、このセンタ置きの室
内空調ユニット(30)の送風機(31)部を支持部材
(48)を利用して簡単、確実に固定できる。
【0012】しかも、支持部材(48)の車体側への固
定部位(48’、48a)は車体(51)に対して強固
に固定される部分であるから、この固定部位(48’、
48a)に室内空調ユニット(30)の送風機(31)
を固定すると、送風機(31)で振動が発生しても、こ
の振動が支持部材(48)、強度部材(40)を経てス
テアリング支持部(41)に伝達されることを固定部位
(48’、48a)にて良好に遮断できる。
【0013】そのため、ステアリング支持部(41)へ
の振動伝達低減のために、強度部材(40)の剛性アッ
プとか、送風機回転部分の重量バランス改善のための組
み付け精度向上等の特別の対策を施す必要がない。
【0014】請求項2に記載の発明のように、請求項1
において、送風機(31)の固定部位を構成するブラケ
ット(31e)を、送風機(31)のケース(31c)
に一体に形成すれば、送風機(31)のブラケット(3
1e)を支持部材(48)と共締めで車体側へ簡単に固
定できる。
【0015】請求項3に記載の発明のように、請求項1
において、送風機(31)の固定部位を構成するブラケ
ット(48b)を支持部材(48)に一体に形成しても
よい。これによると、送風機(31)のケース(31
c)側にブラケット(31e)を形成する必要がなく、
送風機(31)のケース(31c)の形状を簡素化でき
る。
【0016】請求項4に記載の発明のように、請求項1
において、送風機(31)の固定部位を構成するブラケ
ット(54)を、送風機(31)のケース(31c)お
よび支持部材(48)と別体で形成してもよい。
【0017】請求項5に記載の発明のように、請求項1
ないし4のいずれか1つにおいて、送風機(31)は具
体的には室内空調ユニット(30)の上下方向の最下部
に位置しており、室内空調ユニット(30)は、具体的
には送風機(31)、送風機(31)の送風空気と熱交
換する熱交換部(32)、および熱交換部(32)で熱
交換した空気の車室内への吹出部位を切り替える吹出モ
ード切替部(33)を一体に構成しており、支持部材
(48)の下端部および送風機(31)を車体床面部
(51)に固定するようにしてもよい。
【0018】これによると、室内空調ユニット(30)
の最下部の送風機(31)は車体床面部(51)に近接
しているから、送風機(31)部を支持部材(48)と
ともに車体床面部(51)に安定的に固定できる。
【0019】請求項6に記載の発明では、ステアリング
支持部(41)を有する強度部材(40)を車両左右方
向に延びるように計器盤(20)の内側に配置するとと
もに、計器盤(20)の内側に、少なくとも送風機(3
1)を有する室内空調ユニット(30)を配置する車両
用コクピットモジュール組付体であって、強度部材(4
0)の車両左右方向の中間部分を車体(51)に支持す
る支持部材(48)を備え、室内空調ユニット(30)
を計器盤(20)の内側にて車両左右方向の略中央部に
配置し、送風機(31)の固定部位(31e、31g、
48b、54)を支持部材(48)に設定するととも
に、送風機(31)から支持部材(48)を経て強度部
材(40)のステアリング支持部(41)に至る振動伝
達経路の途中に車体側への固定部位(48’、48a)
を設定することを特徴とする。
【0020】このように、請求項6は車両用コクピット
モジュール組付体に関するものであって、送風機振動の
伝達経路の途中に車体側への固定部位(48’、48
a)を設定することにより、この固定部位(48’、4
8a)にて送風機振動の伝達を遮断して請求項1と同様
の作用効果を発揮できる。
【0021】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図3は第
1実施形態であり、図1はコクピットモジュール組付体
10の組み付け後の状態を示しており、コクピットモジ
ュール組付体10は車両計器盤20の内側に車両用空調
装置の室内空調ユニット30等の種々な機器を1つの組
付体として組み付けたものである。
【0023】なお、本明細書における「コクピットモジ
ュール組付体」という用語は、車両計器盤20の内側に
複数の機器を機械的に一体構造として結合した状態のも
のだけでなく、車両計器盤20の内側に複数の機器を組
み付け、その組付状態を適宜の治具にて保持して車両へ
の搭載を行うものも包含する意味で用いている。
【0024】図2はコクピットモジュール組付体10に
おける主要部品をなす室内空調ユニット30と強度部材
40の分解状態の斜視図であり、また、図3は図2の組
付状態の正面図である。図1〜図3の矢印は車両搭載状
態での前後左右上下方向を示す。
【0025】本例の室内空調ユニット30は、送風機部
を含むユニット全体が車両左右方向の略中央部に配置さ
れる、いわゆる完全センタ置きタイプの構成になってい
る。室内空調ユニット30は、送風機31、送風機31
の送風空気と熱交換する熱交換部32、熱交換部32で
熱交換して温度調整された空気の車室内への吹出部位を
切り替える吹出モード切替部33等を一体に構成してい
る。
【0026】送風機31は遠心ファン31a(図3)を
モータ31bにより回転駆動する遠心式電動送風機であ
り、室内空調ユニット30の上下方向において最下部の
車両後方側に送風機31を配置している。なお、送風機
31は遠心ファン31aの軸方向が車両左右方向に向く
ようになっており、送風機31のケース31cの車両左
右方向の側面に吸入口31d(図2)を形成し、この吸
入口31dに図示しない内外気切替箱から内気または外
気が吸入される。ケース31cは、室内空調ユニット3
0の本体部ケースの一部として樹脂により成形される。
【0027】熱交換部32には送風空気を冷却する蒸発
器(冷房用熱交換器)、送風空気を加熱する温水式ヒー
タコア(暖房用熱交換器)、温度制御手段としてのエア
ミックスドア等が内臓されている。吹出モード切替部3
3は、半円筒状のドア本体部を持つロータリ式吹出モー
ド切替ドアを内蔵しており、このロータリ式吹出モード
切替ドアによりフェイス開口部、フット開口部、および
デフロスタ開口部を切替開閉するようになっている。
【0028】計器盤20の内側には車両左右方向に延び
る強度部材40が配置されている。ここで、強度部材4
0は棒状(リーンフォースバー)であり、この棒状とは
中空部を持つパイプ形状を包含する意味の用語である。
また、パイプ形状も断面円形状に限らず、断面矩形状等
でもよい。強度部材40はアルミニュウム、鉄系等の金
属により形成されている。
【0029】この強度部材40は車両のステアリング装
置を支持固定することを主目的とする部材であり、本例
は右ハンドル車であるので、強度部材40の中央部より
右寄り部位にステアリング装置の支持ステー(ステアリ
ング支持部)41が溶接、ねじ止め等の手段で固定され
ている。このステー41は金属(鉄系金属等)により形
成され、ステアリング装置のハウジング部(図示せず)
を支持固定するようになっている。
【0030】強度部材40の車両左右方向の両端部に
は、それぞれ別体のサイドブラケット42、43が溶接
等の手段で固定されている。このサイドブラケット4
2、43は金属(鉄系金属等)により板形状に形成さ
れ、サイドブラケット42、43の板面は強度部材40
の軸方向と垂直方向(車両前後方向)に向くように配置
されている。
【0031】サイドブラケット42、43には、車体側
面部50への取付穴44、45が開けてあるとともに、
この取付穴44、45の裏面部にナット部44a、45
a(図3)が溶接等で固定されている。そして、ボルト
46を車体側面部50の穴50aを通してサイドブラケ
ット42、43の取付穴44、45のナット部44a、
45aにねじ込むことにより、強度部材40の左右両端
部をサイドブラケット42、43を介して車体側面部5
0に締め付け固定できる。
【0032】また、強度部材40の車両左右方向の略中
央部には金属(鉄系金属等)製の中央ブラケット47が
溶接、ねじ止め等の手段で2箇所固定されている。この
中央ブラケット47は室内空調ユニット30の上部を強
度部材40に固定するためのもので、取付穴47aを有
している。
【0033】また、強度部材40において、ステアリン
グ支持ステー41と中央ブラケット47との中間部位に
支持部材(ブレース)48が設けてある。この支持部材
48は強度部材40の車両左右方向の略中央部を車体床
面部51に支持する金属(鉄系金属等)製の棒状部材で
ある。ここで、棒状部材とはパイプ状部材を含む。この
支持部材48の上端部は強度部材40の略中央部に溶
接、ねじ止め等の手段により固定され、下端部には取付
穴48aを有する板状の取付部48’が形成してある。
【0034】一方、室内空調ユニット30の送風機31
のケース31cには板状のブラケット31eが下方へ突
き出すように一体に樹脂成形されている。このブラケッ
ト31eにも取付穴31fが開けてある。また、室内空
調ユニット30の本体部ケースの上部には、強度部材4
0の中央ブラケット47に固定される板状の上部ブラケ
ット30aが2箇所一体に樹脂成形されている。この上
部ブラケット30aにも取付穴(図示せず)が開けてあ
る。
【0035】車体床面部51は本例ではトンネル形状で
上方へ突き出る形状になっており、そして、車体床面部
51にはナット部51aが設けてある。従って、図3の
ように、室内空調ユニット30の送風機31のブラケッ
ト31eの取付穴31fと、支持部材48の下端取付部
48’の取付穴48aを、車体床面部51のナット部5
1aの位置に合致させ、ボルト52をナット部51aに
ねじ込むことにより、室内空調ユニット30の送風機3
1のブラケット31eと支持部材48の下端取付部4
8’を同時に車体床面部51に締め付け固定できる。
【0036】次に、コクピットモジュール組付体10の
車両への搭載手順について説明すると、まず最初に、室
内空調ユニット30を強度部材40に組み付ける。具体
的には、室内空調ユニット30の本体部ケースの上部ブ
ラケット30aを図示しないねじ手段により強度部材4
0の中央ブラケット47に締め付け固定する。
【0037】次に、室内空調ユニット30を一体化した
強度部材40、およびその他の機器を計器盤20の内側
に収納し、これら機器を計器盤20と一体に組み付け、
モジュール化する。図1はこのモジュール化のための組
み付けを終えた状態のコクピットモジュール組付体10
を示す。
【0038】なお、強度部材40と計器盤20との一体
化は種々の手段で可能であるが、例えば、サイドブラケ
ット42、43の部分に計器盤20への取付部を設けて
おき、この取付部を用いて強度部材40を計器盤20に
組み付けることができる。
【0039】また、強度部材40のステアリング支持ス
テー41に車両ステアリング装置のハウジング部(図示
せず)を支持固定することにより、車両ステアリング装
置もコクピットモジュール組付体10の一部として一体
化できる。
【0040】次に、コクピットモジュール組付体10を
車両に搭載するための作業を行う。すなわち、左右両側
の車体側面部50に設けた取付穴50aにサイドブラケ
ット42、43の取付穴44、45が合致するように強
度部材40を位置決めし、そして、左右両側の車体側面
部50の取付穴50aとサイドブラケット42、43の
取付穴44、45に、それぞれ、強度部材固定用ボルト
(締結手段)46を通して、このボルト46を取付穴4
4、45裏面のナット部44a、45aに締め付ける。
これにより、サイドブラケット42、43を介して強度
部材40の左右両端部を左右両側の車体側面部50に締
め付け固定する。
【0041】また、室内空調ユニット30の送風機31
のブラケット31eの取付穴31fと、支持部材48の
下端取付部48’の取付穴48aを、車体床面部51の
ナット部51aの位置に合致させ、ボルト52をナット
部51aにねじ込むことにより、室内空調ユニット30
の送風機31のブラケット31eと支持部材48の下端
取付部48’を同時に車体床面部51に締め付け固定で
きる。また、計器盤20についても、その必要箇所を車
体側にねじ等により固定する。
【0042】以上によると、計器盤20およびその周辺
機器(室内空調ユニット30等)をコクピットモジュー
ル組付体10として予め一体化しているので、計器盤2
0およびその周辺機器の車両搭載作業を一度に容易に行
うことができる。
【0043】しかも、強度部材40の支持部材48を車
体側に固定する部位(下端取付部48’)に、室内空調
ユニット30の送風機31の固定部位(ブラケット31
e)を設定しているから、送風機31の作動に伴う振動
がステアリング装置に伝達することを効果的に低減でき
る。
【0044】すなわち、送風機31の作動に伴って発生
した振動は、ケース31cのブラケット31e→支持部
材48→強度部材40→ステー41からなる振動伝達経
路を経てステアリング装置に伝達されようとするが、こ
の際に、ブラケット31e部分が支持部材48の下端取
付部48’とともに車体床面部51に強固に固定される
ため、この車体側固定部位にて振動伝達が遮断される。
【0045】なお、室内空調ユニット30の上部は上部
ブラケット30aを介して強度部材40の中央ブラケッ
ト47に固定されているので、送風機31の振動が室内
空調ユニット30の本体部を経由して強度部材40に伝
達されようとするが、実際には、送風機31のブラケッ
ト31eが上記のように車体床面部51に強固に固定さ
れるので、送風機31の作動に伴うケース31cの振動
自体が抑制される。そのため、送風機31の振動が室内
空調ユニット30の本体部を経由して強度部材40に伝
達されることも防止できる。以上により、ステアリング
装置への送風機振動の伝達を効果的に低減できる。
【0046】なお、第1実施形態では、車両ステアリン
グ装置もコクピットモジュール組付体10の一部として
車両搭載前の状態で一体化する例について説明したが、
コクピットモジュール組付体10の車両搭載後に支持ス
テー41に車両ステアリング装置を支持固定するように
してもよい。
【0047】(第2実施形態)第1実施形態では、送風
機31のケース31cにブラケット31eを一体に樹脂
成形しているが、第2実施形態では図4に示すように、
支持部材48の下端取付部48’近傍にブラケット31
eに相当するブラケット48bを一体に形成し、このブ
ラケット48bの取付穴48cにボルト53を通して、
このボルト53を送風機31のケース31cに設けたナ
ット部31gにねじ込むことにより、送風機31のケー
ス31cを支持部材48の下端取付部48’近傍に固定
するものである。
【0048】第2実施形態においても、ボルト52によ
り車体床面部51に強固に固定される、支持部材48の
下端取付部48’近傍に、送風機31の固定部位(ブラ
ケット48b部分)を設定しているから、送風機31の
作動に伴うケース31cの振動自体が送風機31の固定
部位にて抑制される。そのため、ステアリング装置への
送風機振動の伝達を第1実施形態と同様に効果的に低減
できる。
【0049】(第3実施形態)第3実施形態では、図5
に示すように、送風機固定用のブラケット54を、送風
機31のケース31cおよび支持部材48と別体で形成
したものである。このブラケット54は金属または樹脂
にて長方形の板状に成形され、その長手方向の両端側に
取付穴54a、54bを開けている。
【0050】ブラケット54の取付穴54a部分はボル
ト53により送風機31のケース31cに設けたナット
部31gに締め付け固定される。また、ブラケット54
の取付穴54b部分はボルト52により支持部材48の
下端取付部48’の取付穴48a部分とともに車体床面
部51のナット部51aに締め付け固定される。これに
より、送風機31のケース31cをブラケット54を介
して支持部材48の下端取付部48’近傍に固定でき、
第1、第2実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0051】(他の実施形態)なお、第1〜第3実施形
態において、送風機固定用のブラケット31e、48
b、54の断面形状を平板状とせず、補強リブ付き、あ
るいは適宜の屈曲形状等を付加して、ブラケット31
e、48b、54の剛性を増大させるようにしてもよ
い。
【0052】また、上記第1〜第3実施形態では、室内
空調ユニット30に、強度部材40への固定部位(上部
ブラケット30a)と、車体床面部51への固定部位
(ブラケット31eまたはナット部31g)とを設けて
いるが、室内空調ユニット30の固定部位として、車両
前方のエンジンルームと車室内との間を仕切る隔壁(フ
ァイヤウォール)への固定部位を必要に応じて追加して
もよい。
【0053】また、上記第1〜第3実施形態では、強度
部材40の支持部材48を室内空調ユニット30よりも
運転席側の部位のみに配置しているが、支持部材48を
必要に応じて室内空調ユニット30よりも助手席側の部
位に配置するようにしてもよい。この場合、送風機31
のケース31cを左右両側の支持部材48の車体側への
固定部位(下端取付部48’)に固定するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコクピットモジュ
ール組付体の車両搭載前の斜視図である。
【図2】図1のコクピットモジュール組付体の主要部品
を示す分解斜視図である。
【図3】図2の組み付け状態を示す正面図である。
【図4】第2実施形態の要部の分解図である。
【図5】第3実施形態の要部の分解図である。
【符号の説明】
20…計器盤、30…室内空調ユニット、31…送風
機、31c…ケース、31g…ナット部、40…強度部
材、41…ステアリング支持ステー、42、43…サイ
ドブラケット、48…支持部材、48’…下端取付部、
48a…取付穴、31e、48b、54…ブラケット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング支持部(41)を有する強
    度部材(40)を車両左右方向に延びるように計器盤
    (20)の内側に配置するとともに、 前記強度部材(40)の車両左右方向の中間部分を車体
    (51)に支持する支持部材(48)を備える車両に適
    用される空調装置であって、 少なくとも送風機(31)を有する室内空調ユニット
    (30)を前記計器盤(20)の内側にて車両左右方向
    の略中央部に配置し、 前記支持部材(48)の車体側への固定部位(48’、
    48a)もしくはその近傍部位に、前記送風機(31)
    の固定部位(31e、31g、48b、54)を設定す
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記送風機(31)の固定部位を構成す
    るブラケット(31e)を前記送風機(31)のケース
    (31c)に一体に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記送風機(31)の固定部位を構成す
    るブラケット(48b)を前記支持部材(48)に一体
    に形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空
    調装置。
  4. 【請求項4】 前記送風機(31)の固定部位を構成す
    るブラケット(54)を、前記送風機(31)のケース
    (31c)および前記支持部材(48)と別体で形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記送風機(31)は前記室内空調ユニ
    ット(30)の上下方向の最下部に位置しており、 前記室内空調ユニット(30)は、前記送風機(3
    1)、前記送風機(31)の送風空気と熱交換する熱交
    換部(32)、および前記熱交換部(32)で熱交換し
    た空気の車室内への吹出部位を切り替える吹出モード切
    替部(33)を一体に構成しており、 前記支持部材(48)の下端部および前記送風機(3
    1)を車体床面部(51)に固定することを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  6. 【請求項6】 ステアリング支持部(41)を有する強
    度部材(40)を車両左右方向に延びるように計器盤
    (20)の内側に配置するとともに、前記計器盤(2
    0)の内側に、少なくとも送風機(31)を有する室内
    空調ユニット(30)を配置する車両用コクピットモジ
    ュール組付体であって、 前記強度部材(40)の車両左右方向の中間部分を車体
    (51)に支持する支持部材(48)を備え、 前記室内空調ユニット(30)を前記計器盤(20)の
    内側にて車両左右方向の略中央部に配置し、 前記送風機(31)の固定部位(31e、31g、48
    b、54)を前記支持部材(48)に設定するととも
    に、前記送風機(31)から前記支持部材(48)を経
    て前記強度部材(40)の前記ステアリング支持部(4
    1)に至る振動伝達経路の途中に車体側への固定部位
    (48’、48a)を設定することを特徴とする車両用
    コクピットモジュール組付体。
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