JP3862484B2 - 自動車用インストルメントパネル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下部インストルメントパネルと、この下部インストルメントパネルの上側に組み付けられる上部インストルメントパネルとを備えてある自動車用インストルメントパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記インストルメントパネル装置は、インストルメントパネルを全体の大きさの割には製作容易かつ安価に得ることを可能にしたものである。
すなわち、近来、インストルメントパネルは、大型のグローブボックスを取付けたり物品収納凹部や空調用送風口を設けるとか、意匠面とかの関係から大型化するとともに形状が複雑なものになっている。このため、インストルメントパネル全体を単一の部品にして成形すると、大きな成形型が必要になるとともに成形型の形状が複雑になる。これに対し、上部インストルメントパネルと下部インストルメントパネルに分けて、小型かつ簡素な成形型を使用して成形することを可能にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
空調用送風口を送風ダクトによってエアコンユニットに接続して調温空気を供給するのであるが、送風ダクトをインストルメントパネルとは別の部品に作製して組み付けると、それらの作製や組み付けに手間が掛かってコスト高になる。また、走行距離が伸びるに伴い、部品どうしの連結部に緩みやガタ付きが発生しやすくなる。
【0004】
従来、たとえば特開平11−268555号公報や特開2000−62497号公報に示されるように、送風ダクトの表面が室内に露出するように構成するとともにその表面に送風口を設け、送風ダクトをインストルメントパネルの一部に兼用するものがあった。
この場合、送風口に装着される風向制御体の後部が送風ダクトの内部に突出することがある。すると、サイド送風口の場合、調温空気をインストルメントパネルの横方向に沿う方向に送り込むことから、エアコンユニットからの調温空気が送風口の手前で風向制御体の後部に当りながら送風口に至ることがあった。
【0005】
本発明の目的は、前記した成形や組み付け上の問題とか組み付け後の問題が解消でき、しかも、比較的コンパクトな送風ダクトでサイド送風口に効率よく送風できる自動車用インストルメントパネル装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の特徴のように、上部インストルメントパネルの表面側で、かつ、室内空調用のサイド送風口の近くに物品収納凹部を設け、前記上部インストルメントパネルの裏側を上部インストルメントパネルの横方向に沿って通って前記サイド送風口に至るサイド送風ダクトと、上部インストルメントパネルと、前記物品収納凹部とを一体にブロー成形してあるとともに、前記サイド送風ダクトを前記物品収納凹部の裏側を通るように配置してあると、上部インストルメントパネルとサイド送風ダクトを一体部品に一挙に成形できる。しかも、インジェクション成形よりも安価に得られる成形型を使用して成形できる。
【0007】
その上、サイド送風ダクトがサイド送風口の近くで物品収納凹部の裏側を通っていることにより、サイド送風ダクトによってサイド送風口に送風するべく形成される送風路がサイド送風口に装着された風向制御体を後側に迂回してサイド送風口に至り、調温空気が風向制御体に当らないとか当たりにくいように風向制御体を後側に迂回してサイド送風口に至るように送風しやすくなる。ダクトの表面に送風口を設ける場合、送風ダクトの径を大にすれば、サイド送風口に向けて供給される調温空気の一部が風向制御体に当っても、残りの調温空気が風向制御体の後側を迂回してサイド送風口に至って、必要量の調温空気がサイド送風口に供給されるようにできるが、この場合に比してサイド送風ダクトの径を小にしながら、かつ、供給する調温空気全体の量を少なくしながら必要量の調温空気をサイド送風口に供給できる。
【0008】
請求項2の特徴のように、前記下部インストルメントパネルに、前記上部インストルメントパネルによって閉じられる開口を設け、上部インストルメントパネルが下部インストルメントパネルに組み付けられる際、下部インストルメントパネルの前記開口の前側に位置する部分が、上部インストルメントパネルの前端縁にインストルメントパネル前方側から受け止め作用して上部インストルメントパネルの下部インストルメントパネルに対する前後方向での位置決めを行い、かつ、下部インストルメントパネルの前記開口の左右側に位置する部分が、上部インストルメントパネルの横端縁にインストルメントパネル横外方側から受け止め作用して上部インストルメントパネルの下部インストルメントパネルに対する左右方向での位置決めを行うように構成してあると、上部インストルメントパネルを下部インストルメントパネルに組み付ける際、上部インストルメントパネルを下部インストルメントパネルの開口に位置合わせすれば、上部インストルメントパネルの前端縁が下部インストルメントパネルの前記前側部分に受け止められ、かつ、上部インストルメントパネルの両横端縁が下部インストルメントパネルの前記横側部分に受け止められて、上部インストルメントパネルが下部インストルメントパネルに対して所定の組み付け位置になる。
【0009】
請求項3の特徴のように、前記上部インストルメントパネルの裏側を上部インストルメントパネルの前後方向に沿って通って室内空調用のセンター送風口に至るセンター送風ダクトを、上部インストルメントパネルに一体にブロー成形してあるとともに、前記サイド送風ダクトを前記センター送風ダクトから分岐させてあると、上部インストルメントパネルの広範囲にわたる大型の送風ダクトを形成して、センター送風口にもサイド送風口にも送風できるように構成するに比し、上部インストルメントパネルの裏側に存在する送風ダクト全体としての面積を小にしながら、かつ、センター送風ダクトおよびサイド送風ダクトがインストルメントパネルに対して有効な補強リブの作用を発揮するようにしながら、センター送風口およびサイド送風口に送風できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、横方向での一端側の表面側に物品収納凹部4と、この物品収納凹部4の前側に位置するトレー部3とを備え、他端側の表面側に前記物品収納凹部4と等しい大きさおよび形状を有する物品収納凹部4と、この物品収納凹部4の前側に位置するエアーバッグ取付け凹部5とを備え、横方向での中央部に操作盤取付け凹部6を備えている上部インストルメントパネル1(以下、上部インパネ1と略称する)と、この上部インパネ1とは別部品に形成した下部インストルメントパネル10(以下、下部インパネ10と略称する。)であって、上部の中央部分に貫通孔で成る開口11と、この開口11の内部に位置する左右一対のインパネ支持桟12とを備え、左右方向での一端側にハンドル軸配設用の凹部13を備え、他端側にボックス取付け部14を備え、左右方向での中央部の後側に操作盤取付け凹部15を備え、左右方向での中央部の前側に計器類取付け部2を備えている下部インパネ10と、前記上部インパネ1の左右方向で中央部の前記操作盤取付け凹部6の両横側に設けたセンター送風口21、および、前記下部インパネ10の両横端部に設けたサイド送風口22を備えている空調装置20と、前記下部インパネ10の両横端部の前記サイド送風口22の前側に設けたサイド送風口31、および、下部インパネ10の前端側に下部インパネ10の前縁に沿わせて設けた細長いフロント送風口32を備えているデフロスタ装置30とにより、自動車用のインストルメントパネル装置を構成してある。
【0011】
このインストルメントパネル装置は、上部インパネ1を下部インパネ10に図2、図3などに示す如く組付けた状態で自動車の乗用室における運転席および助手席の前方に設置して、計器類やエアーバッグなどを取り付けるとともに乗用室の空調を行ったり、乗用室のフロントガラスやサイドガラスの結露を防止したり解消するものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0012】
上部インパネ1の操作盤取付け凹部6が下部インパネ10の操作盤取付け凹部15の上側に重なるようにして上部インパネ1を下部インパネ10の上側に組み付ける。さらに詳述すると、上部インパネ1を下部インパネ2の開口11に嵌め込んで前記一対のインパネ支持桟12に受け止め支持させるとともに各インパネ支持桟12の連結孔12aに装着した連結ネジによって下部インパネ10に締め付け連結し、下部インパネ10の開口11を上部インパネ1によって閉じる。空調装置20における左右のセンター送風口21およびサイド送風口22のそれぞれに風向制御体25を装着する。
【0013】
図4などに示すように、下部インパネ10の前記開口11の前側に位置する部分10aにインパネ後方向きの位置決め面10bを設けるとともに、この位置決め面10bに上部インパネ1の前端縁1aが当接すると、前記前側部分10aが位置決め面10bによって前記前端縁1aにインパネ前方側から受け止め作用して、上部インパネ1の下部インパネ10に対する前後方向での位置決めを行うように構成してある。図7などに示すように、下部インパネ10の前記開口11の左右側に位置する部分10cにインパネ横向きの位置決め面10dを設けるとともに、この位置決め面10dに上部インパネ1の横端縁1bが当接すると、前記横側部分10dが位置決め面10dによって前記横端縁1bにインパネ横外方側から受け止め作用して、上部インパネ1の下部インパネ10に対する左右方向での位置決めを行うように構成してある。
【0014】
すなわち、上部インパネ1を下部インパネ10に組み付ける際、上部インパネ1を下部インパネ10の開口11に位置合わせすれば、上部インパネ1の前端縁1aが下部インパネ10の前側部分10aによって受け止められ、かつ、上部インパネ1の両横端縁1bが下部インパネ10の横側部分10cによって受け止められて、上部インパネ1が下部インパネ10に対する所定の組み付け位置になる。
【0015】
計器取付け凹部2に備えてある取付けブラケット2aに、スピードメータ、タコメータ、水温計、燃料計などの計器類を取り付け、ボックス取付け部14にグローブボックスを取り付け、エヤーバッグ取付け凹部5に助手席用のエアーバッグ装置を取り付ける。インパネ1の操作盤取付け凹部6や下部インパネ10の操作盤取付け凹部15に、カーラジオやカーステレオ、エアコンユニットの操作盤を取り付ける。
【0016】
空調装置20は、上部インパネ1に設けた前記左右のセンター送風口21と、上部インパネ1の前記物品収納凹部4の横側近くに位置させて下部インパネ10に設けた前記左右のサイド送風口22と、上部インパネ1の左右方向での中央部の裏側のインパネ横方向に並ぶ2 個所に上部インパネ1の前端側から上部インパネ1の前後方向に沿って後端側に至るようにして設けたセンター送風ダクト23と、前記左側のセンター送風ダクト23の途中からインパネ左側に分岐してインパネ横方向に沿って上部インパネ1の左端部まで至るようにして上部インパネ1の裏側に設けたサイド送風ダクト24と、前記右側のセンター送風ダクト23の途中からインパネ右側に分岐してインパネ横方向に沿ってインパネ右端部まで至るようにしてインパネ1の裏側に設けたサイド送風ダクト24と、左右のサイド送風口21それぞれの裏側に位置する口側送風ダクト16とによって構成してある。
【0017】
前記左右のセンター送風ダクト23,23それぞれの前端側の空気取り入れ側は、エアコンユニットの送風部に接続するように構成し、左側のセンター送風ダクト23における後端側の排出側は、前記左側のセンター送風口21に接続し、右側のセンター送風ダクト23における後端側の排出側は、前記右側のセンター送風口21に接続してある。図8に示すように、前記左側のサイド送風ダクト24のパネル左端部に位置する排出側は、上部インパネ1が下部インパネ10に組付けられた状態において、下部インパネ10の左側端部の裏側に設けてある前記口側送風ダクト16の受け入れ側に接続している。前記右側のサイド送風ダクト23のパネル右端部に位置する排出側は、上部インパネ1が下部インパネ10に組付けられた状態において、下部インパネ10の右側端部の裏側に設けてある前記口側送風ダクト16の受け入れ側に接続している。下部インパネ10の左側の口側送風ダクト16も、右側の口側送風ダクト16も、サイド送風ダクト23に接続する側とは反対側でサイド送風口22に連通している。これにより、左側のサイド送風ダクト24は左側のサイド送風口22に、右側のサイド送風ダクト24は右側のサイド送風口22にそれぞれ口側送風ダクト16を介して接続している。
【0018】
これにより、空調装置20は、エアコンユニットからの冷気や暖気など調温空気を、左側のセンター送風ダクト23とサイド送風ダクト24と口側送風ダクト16とによって左側のセンター送風口21とサイド送風口22とに供給し、右側のセンター送風ダクト23とサイド送風ダクト24と口側送風ダクト16とによって右側のセンター送風口21とサイド送風口22とに供給し、各送風口21,22から風向制御体25を介して乗車室の内部に送り込む。
【0019】
デフロスタ装置30は、下部インパネ10に設けた前記フロント送風口32および左右のサイド送風口31と、下部インパネ10の前端側の裏側に下部インパネ10の周縁部に沿わせて設けたデフロスタダクト33とによって構成してある。
【0020】
前記デフロスタダクト33の空気取り入れ側は、エアコンユニットの送風部に接続するように構成し、デフロスタダクト33の中央部の排出部を前記フロント送風口32に接続し、デフロスタダクト33の左端側の排出部を前記左側のサイド送風口31に、右端側の排出部を前記右側のサイド送風口31にそれぞれ接続してある。
【0021】
これにより、デフロスタ装置30は、エアコンユニットからの調温空気をデフロスタダクト33によってフロント送風口32と左右のサイド送風口31とに供給し、フロント送風口32からフロントガラスに供給し、左右のサイド送風口31からフロントガラスの横側やサイドガラスに供給する。
【0022】
図8などに示すように、前記左右のサイド送風ダクト24は、上部インパネ1の前記物品収納凹部4の裏側を通るように配置し、サイド送風ダクト24によってサイド送風口22に送風するべく形成される送風路34を図8に示す状態に得やすくしてある。すなわち、送風路34がサイド送風口22の近くでサイド送風口22から後側に離れた箇所を通り、サイド送風口22に装着された風向制御体25を後側に迂回してサイド送風口22に至る状態に形成しやすくしてある。
【0023】
図4、図5などに示すように、前記上部インパネ1と、空調装置20の各送風ダクト23,24とは、これらを一体に成形するように樹脂素材をブロー成形することによって作製してある。上部インパネ1の表面側には表皮材を接着してある。
【0024】
すなわち、外面側に表皮材が接着している樹脂製の表側壁体と、この表側壁体に対向する樹脂製の裏側壁体とが各送風ダクト23,24を形成する部分では互いに離れ合って前記左右のセンター送風ダクト23およびサイド送風ダクト24を構成する中空部を形成するように、その他の大部分では互いに接着し合ってトレー部3、操作盤取付け凹部6、エアーバッグ取付け凹部5などを構成する板状部を形成するように、表側壁体と裏側壁体とをブロー成形してある。ブロー成形後の表側壁体の所定箇所を孔開け処理することによって、前記センター送風口21を形成してある。図6に示すように、ブロー成形後の前記サイド送風ダクト24を構成する壁体の一部分24aを切断除去することにより、サイド送風ダクト24の口側送風ダクト16に接続する排出口を形成してある。
【0025】
前記下部インパネ10は、外面側に表皮材を接着した樹脂材によって作製してある。
【0026】
〔別実施形態〕
図9、図10は、別の実施形態を備えるインストルメントパネル装置を示し、このインストルメントパネル装置にあっては、左右両端側の表面側に物品収納凹部4を備え、左右方向での中央部に計器取り付け部2と操作盤取付け凹部6とを備え、横一端側にエアーバック取付け凹部5を備え、他端側にトレー部3を備える上部インストルメントパネル1(以下、上部インパネ1と略称する。)と、この上部インパネ1とは別部品に形成した樹脂製の下部インストルメントパネル10(以下、下部インパネ10と略称する。)であって、上部の中央部分に前記上部インパネ1を組み付ける開口11およびインパネ支持桟12を備え、横方向での一端側にハンドル軸配設用の凹部13を備え、他端側にグローブボックスを取り付けるボックス取付け部14を備え、左右方向での中央部に操作盤取付け凹部15を備えている下部インパネ10と、前記上部インパネ1の左右方向で中央部の前記操作盤取付け凹部6の両横側に設けたセンター送風口21、および、前記上部インパネ1の両横端部の物品収納凹部4の横外側近くに設けたサイド送風口22を備えている空調装置20と、前記上部インパネ1の両横端部の前記サイド送風口22の前側に設けたサイド送風口31、および、前記上部インパネ1の前端側に上部インパネ1の前縁に沿わせて設けた細長いフロント送風口32を備えているデフロスタ装置30とを備えてある。
【0027】
空調装置20は、上部インパネ1に設けた前記左右のセンター送風口21およびサイド送風口22と、上部インパネ1の左右方向での中央部の裏側のインパネ横方向に並ぶ2 個所に上部インパネ1の前端側から上部インパネ1の前後方向に沿って後端側に至るようにして設けたセンター送風ダクト23と、前記左側のセンター送風ダクト23の途中からインパネ左側に分岐してインパネ横方向に沿ってインパネ左端部まで至るようにして上部インパネ1の裏側に設けたサイド送風ダクト24と、前記右側のセンター送風ダクト23の途中からインパネ右側に分岐してインパネ横方向に沿ってインパネ右端部まで至るようにして上部インパネ1の裏側に設けたサイド送風ダクト24とによって構成してある。
【0028】
前記左右のセンター送風ダクト23,23それぞれの前端側の空気取り入れ側は、エアコンユニットの送風部に接続するように構成し、左側のセンター送風ダクト23における後端側の排出側は、前記左側のセンター送風口21に接続し、右側のセンター送風ダクト23の後端側における排出側は、前記右側のセンター送風口21に接続してある。前記左側のサイド送風ダクト24のパネル左端部に位置する排出側は、左側のサイド送風口22に接続してある。前記右側のサイド送風ダクト24のパネル右端部に位置する排出側は、右側のサイド送風口22に接続してある。
【0029】
これにより、空調装置20は、エアコンユニットからの冷気や暖気など調温空気を、左側のセンター送風ダクト23とサイド送風ダクト24とによって左側のセンター送風口21とサイド送風口22とに供給し、右側のセンター送風ダクト23とサイド送風ダクト24とによって右側のセンター送風口21とサイド送風口22とに供給し、各送風口21,22から風向制御体25を介して乗車室の内部に送り込む。
【0030】
デフロスタ装置30は、上部インパネ1に設けた前記フロント送風口32および左右のサイド送風口31と、上部インパネ1の前端側の裏側に設けたデフロスタダクト33とによって構成してある。
【0031】
デフロスタダクト33は、上部インパネ1の前端側の補強リブになるようにその周縁部に沿わせて設けてある。このデフロスタダクト33の空気取り入れ側は、エアコンユニットの送風部に接続するように構成し、デフロスタダクト33の中央部の排出部を前記フロント送風口32に接続し、デフロスタダクト33の左端側の排出部を前記左側のサイド送風口22に、右端側の排出部を前記右側のサイド送風口22にそれぞれ接続してある。
【0032】
これにより、デフロスタ装置30は、エアコンユニットからの調温空気をデフロスタダクト33によってフロント送風口32と左右のサイド送風口31に供給し、フロント送風口32からフロントガラスに供給し、左右のサイド送風口31からフロントガラスの横側やサイドガラスに供給する。
【0033】
図11などに示すように、上部インパネ1と、空調装置20の各送風ダクト23,24と、デフロスタ装置30のデフロスタダクト33とは、これらを一体に成形するように樹脂素材をブロー成形することによって作製してある。上部インパネ1の表面側には表皮材を接着してある。
【0034】
すなわち、外面側に表皮材が接着している樹脂製の表側壁体と、この表側壁体に対向する樹脂製の裏側壁体とが空調装置20の各送風ダクト23,24、デフロスタ装置30のデフロスタダクト33を形成する部分では互いに離れ合って前記左右のセンター送風ダクト23およびサイド送風ダクト24、前記デフロスタダクト33を構成する中空部を形成するように、その他の大部分では互いに接着し合って計器取付け部2、トレー部3、操作盤取付け凹部16、エアーバッグ取付け凹部5などを構成する板状部を形成するように、表側壁体と裏側壁体とをブロー成形してある。ブロー成形後の表側壁体の所定箇所を孔開け処理することによって、前記センター送風口21、サイド送風口22,31、フロント送風口32を形成してある。
【0035】
図12などに示すように、左右のサイド送風ダクト24は、物品収納凹部4の裏側を通ってサイド送風口22に至るように配置してある。
【0036】
前記下部インパネ10は、外面側に表皮材を接着した樹脂材によって作製してある。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によると、上部インパネとサイド送風ダクトとを一体部品に一挙に作製して、しかも、比較的安価に得られる成形型で作製して、安価に得られるとともに組み付け後に緩みやガタ付きなどのトラブルが発生しにくい状態に楽に能率よく車体に組み付けられる。さらに、調温空気を風向制御体に当りにくくしながらサイド送風口に送り、サイド送風口に必要量の調温空気をスムーズに効率よく供給して効率よく空調でき、しかもその割には、サイド送風ダクトをコンパクトなものに済ませ、この面からも安価に得られるととともにインパネの裏側にエアコンユニットなどを設置するスペースが確保しやすくなる。
【0038】
請求項2に係る発明によると、上部インパネを下部インパネに組み付ける際、上部インパネを下部インパネの開口に位置合わせするだけで調節手間簡単に上部インパネを所定の組み付け位置にして、楽にかつ能率よく組み立て作業できる。
【0039】
請求項3に係る発明によると、センター送風口にもサイド送風口にも送風するダクトを上部インパネに一体形成するものでありながら、上部インパネの裏側に存在する送風ダクトを比較的小型なものにして、インパネの裏側にエアコンユニットなどを設けるスペースを確保しやすくなる。さらに、送風ダクトを補強リブに利用して構造簡単かつ安価にインパネの強度を高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インストルメントパネル装置の分解状態での斜視図
【図2】インストルメントパネル装置の斜視図
【図3】インストルメントパネル装置の平面図
【図4】図3のA−A断面矢視図
【図5】図3のB−B断面矢視図
【図6】(イ)は、サイド送風ダクトの端部でのブロー成形状態での断面図、(ロ)は、サイド送風ダクトの排出口を形成した状態での断面図、
【図7】上部インストルメントパネルの組み付け状態での横端部での断面図
【図8】インストルメントパネルのサイド送風口部位での断面図
【図9】別の実施形態を備えるインストルメントパネル装置の分解状態での斜視図
【図10】別の実施形態を備えるインストルメントパネル装置の斜視図
【図11】別の実施形態を備えるインストルメントパネル装置の縦断側面図
【図12】インストルメントパネル装置のサイド送風口部位での断面図
【符号の説明】
1 上部インストルメントパネル
1a 上部インストルメントパネルの前端縁
1b 上部インストルメントパネルの横端縁
4 物品収納凹部
10 下部インストルメントパネル
10a 下部インストルメントパネルの前側部分
10c 下部インストルメントパネルの横側部分
11 開口
21 センター送風口
22 サイド送風口
23 センター送風ダクト
24 サイド送風ダクト

Claims (3)

  1. 下部インストルメントパネルと、この下部インストルメントパネルの上側に組み付けられる上部インストルメントパネルとを備えてある自動車用インストルメントパネル装置であって、
    前記上部インストルメントパネルの表面側で、かつ、室内空調用のサイド送風口の近くに物品収納凹部を設け、
    前記上部インストルメントパネルの裏側を上部インストルメントパネルの横方向に沿って通って前記サイド送風口に至るサイド送風ダクトと、上部インストルメントパネルと、前記物品収納凹部とを一体にブロー成形してあるとともに、前記サイド送風ダクトを前記物品収納凹部の裏側を通るように配置してある自動車用インストルメントパネル装置
  2. 前記下部インストルメントパネルに、前記上部インストルメントパネルによって閉じられる開口を設け、
    上部インストルメントパネルが下部インストルメントパネルに組み付けられる際、下部インストルメントパネルの前記開口の前側に位置する部分が、上部インストルメントパネルの前端縁にインストルメントパネル前方側から受け止め作用して上部インストルメントパネルの下部インストルメントパネルに対する前後方向での位置決めを行い、かつ、下部インストルメントパネルの前記開口の左右側に位置する部分が、上部インストルメントパネルの横端縁にインストルメントパネル横外方側から受け止め作用して上部インストルメントパネルの下部インストルメントパネルに対する左右方向での位置決めを行うように構成してある請求項1記載の自動車用インストルメントパネル装置。
  3. 前記上部インストルメントパネルの裏側を上部インストルメントパネルの前後方向に沿って通って室内空調用のセンター送風口に至るセンター送風ダクトを、上部インストルメントパネルに一体にブロー成形してあるとともに、前記サイド送風ダクトを前記センター送風ダクトから分岐させてある請求項1又は2記載の自動車用インストルメントパネル装置。
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