JP2001088544A - インストルメントパネルの空気吹出し構造 - Google Patents

インストルメントパネルの空気吹出し構造

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JP2001088544A
JP2001088544A JP26927399A JP26927399A JP2001088544A JP 2001088544 A JP2001088544 A JP 2001088544A JP 26927399 A JP26927399 A JP 26927399A JP 26927399 A JP26927399 A JP 26927399A JP 2001088544 A JP2001088544 A JP 2001088544A
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air
duct
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instrument panel
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Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアーアウトレットにおける空気偏向機構の
組付け作業の容易化を図ると共に、接合部分の減少によ
るコストダウンおよび空調効率向上を図る。 【解決手段】 前記パネル部材25は、エアーアウトレ
ット16の装着部28を形成する装飾板部26と、この
装飾板部26の裏側に連設されて前記エアーダクト20
に連結するダクト部27とを有する。エアーアウトレッ
ト16は、パネル部材25の装着部28に組付けた際
に、ハウジング35がダクト部27内に収容される。従
って、エアーダクト20から送出される調温空気は、ダ
クト部27へ流入した後にハウジング35を介して乗員
室65へ吹出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメン
トパネルの空気吹出し構造に関し、更に詳細には、乗用
車における乗員室前方に設置されるインストルメントパ
ネルに設けられ、エアコンユニットから送出される調温
空気を乗員室に吹出すエアーアウトレットを有する空気
吹出し構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に乗用車における乗員室内の前方
には、図7に示すように、所要形状に成形されて車幅方
向に延在するインストルメントパネル10が設けられて
いる。このインストルメントパネル10には、運転席か
らの視認容易な位置に計器盤11が設置されると共に、
助手席側にグローブボックス12等が設置され、更に前
面略中央に空調操作パネル13やオーディオユニット1
4および各種スイッチ類等が配設されている。そして、
図示のインストルメントパネル10では、前記空調操作
パネル13およびスイッチ類の設置部に、当該機器類の
組付金具や隙間を被覆したり、当該パネル10自体の装
飾効果を高めるために、木目模様等を施したインジェク
ション成形製のパネル部材55が装着されることが多
い。
【0003】また前記インストルメントパネル10に
は、図7および図9に示すように、乗員室65側を指向
した左右端前面にエアーアウトレット15,15が設け
られると共に中央前面にエアーアウトレット56,56
が設けられる一方、該インストルメントパネル10に覆
蓋された乗員室65の前方内部にエアコンユニット17
が配設されており、各エアーアウトレット15,15,5
6,56とエアコンユニット17とは、別途ブロー成形
されて該パネル10の裏側内部に組付けたエアーダクト
18,19,57を介して連通接続されている。すなわ
ち、パネル部材55に配設された空調操作パネル13で
の所要スイッチ操作によって温度や吹出位置および吹出
量の設定を行なうことにより、前記エアコンユニット1
7で所定温度に調整された調温空気が、前記各エアーダ
クト18,19,57内を通って夫々のエアーアウトレッ
ト15,15,56,56から乗員室65内へ吹出し、該
乗員室65の冷・暖房を含めた総合的な空気調温を行な
い得るようになっている。なお、中央のエアーアウトレ
ット56,56は、前記パネル部材55に設けた開口部
58に整合させて、該パネル部材55の裏側にビス着し
て組付けられる場合が多い。
【0004】前記各エアーアウトレット15,15,5
6,56は、連結されたエアーダクト18,19,57を
介して送られるエアコンユニット17からの調温空気
を、その吹出し方向(上下,左右)等を調整しながら乗員
室65内へ吹出し案内するためのものである。例えば図
8および図10は、中央右側のエアーアウトレット56
を例示したものであるが、このエアーアウトレット56
は、パネル部材55の前記開口部58と前記エアーダク
ト57の空気流出口57aとを連通接続する筒体状のハ
ウジング59と、揺動可能な複数の水平偏向板61およ
び複数の垂直偏向板62から構成される空気偏向機構6
0とから構成されている。従って、エアーダクト57か
らハウジング59内へ流入した調温空気は、先ず空気偏
向機構60の各垂直偏向板62で左右の吹出し方向が偏
向調整され、次いで各水平偏向板61で上下の吹出し方
向が偏向調整され、該ハウジング59の空気吹出口63
から乗員室65の所要方向へ向けて吹出すようになる。
なお、空気偏向機構60の各水平偏向板61および垂直
偏向板62は、空気吹出口63の前側に延出した操作レ
バー64により左右または上下に揺動変位し得るように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した中
央のエアーアウトレット56,56では、図8および図
10から明らかな如く、前記ハウジング59がインスト
ルメントパネル10の内部に露出しているので、このハ
ウジング59は前記エアーダクト57の空気流出口57
aに直接的に接合されてエアーダクトとして機能するよ
うになっている。このため従来のエアーアウトレット5
6,56では、前記空気偏向機構60の各水平偏向板6
1および各垂直偏向板62を、前記ハウジング59内へ
完全に収容したもとで揺動可能に組付けなければならな
いから、組付け作業が極めて面倒で熟練を要すると共に
時間がかかるのでコストアップをも招来していた。ま
た、前記水平偏向板61や垂直偏向板62の装着用の孔
等が形成されているので、この孔から調温空気がインス
トルメントパネル10の内部へ漏洩して空調効率が低下
する問題等をも内在していた。なお、筒体状のハウジン
グ59に対する空気偏向機構60の組付けの容易化を図
るために、該ハウジング59を複数のセグメントからな
る分割体として構成する等の提案もあるが、組立工程数
が更に増加してコストダウンは期待できない。
【0006】また、中央の各エアーアウトレット56,
56は、夫々が別体に形成されているので、前記エアー
ダクト57には夫々のエアーアウトレット56,56に
おける各ハウジング59に対応した2つの空気流出口5
7a,57aが形成されている。すなわち従来の構成で
は、図9および図11(b)に示すように、夫々のエアー
アウトレット56,56がエアーダクト57の各空気流
出口57a,57aに個別に接合される形態であるか
ら、エアーアウトレット57の配設数に伴ってシール部
材の施工作業が増加するのでコストアップを招来するも
のとなっていた。しかも接合部分が多いために、調温空
気の漏洩を一段と誘発し易いものとなっていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、パネル部材を有するインスト
ルメントパネルにおいて、該パネル部材をブロー成形で
成形すると共に該パネル部材の裏側にエアーダクトに連
接するダクト部を一体的に形成し、このダクト部内へエ
アーアウトレットを配設するよう構成することで、該エ
アーアウトレットにおける空気偏向機構の組付け作業の
容易化を図ると共に、接合部分の減少によるコストダウ
ンおよび空調効率向上を図ったインストルメントパネル
の空気吹出し構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るインストルメント
パネルの空気吹出し構造は、乗員室に臨む外面所要位置
に機器設置用のパネル部材を装着し、空調機器からエア
ーダクトを介して送出される調温空気を前記乗員室内へ
吹出すためのエアーアウトレットを、前記パネル部材に
組付けてなるインストルメントパネルにおいて、前記パ
ネル部材は、前記エアーアウトレットの装着部を形成す
る装飾板部と、この装飾板部の裏側に連設されて前記エ
アーダクトに連結するダクト部とを有し、 前記エアー
アウトレットは、前記パネル部材の前記装着部に組付け
た際に、その筒体状のハウジングが前記ダクト部内に収
容され、前記エアーダクトから送出される調温空気が、
前記ダクト部へ流入した後に前記ハウジングを介して乗
員室へ吹出すよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るインストルメ
ントパネルの空気吹出し構造につき、好適な実施例を挙
げて、添付図面を参照しながら以下説明する。ここで、
本実施例に係る空気吹出し構造は、図7に示したインス
トルメントパネル、すなわち外面にパネル部材を装着す
ると共に該パネル部材に設けた開口部にエアーアウトレ
ットを設置する形態のインストルメントパネルが前提と
される。なお、従来技術の項で既出の部材と同一部材
は、同一の符号を付して説明する。
【0010】(インストルメントパネル)すなわち、図7
に示したインストルメントパネル10は、前述したよう
に、運転席からの視認容易な位置に計器盤11が設置さ
れると共に助手席側にグローブボックス12等が設置さ
れ、更に前面左右略中央(センターコンソール)にエアコ
ンユニット用の空調操作パネル13やオーディオユニッ
ト14および各種スイッチ類等が設置されている。そし
て、前記空調操作パネル13およびスイッチ類は、当該
機器用の組付金具および隙間の被覆やインストルメント
パネル10自体の装飾効果を高めるために装着されるパ
ネル部材25に配設されるようになっている。
【0011】(空調ユニット)また、前記インストルメン
トパネル10の内部には、図2に示すように、乗員室6
5内の冷・暖房を含む総合的な空気調温を行なうための
空調ユニットが配設されている。すなわち前記インスト
ルメントパネル10には、乗員室65側を指向した左,
右端前面にエアーアウトレット15,15が設けられる
と共に中央前面にエアーアウトレット16,16が設け
られている。一方、乗員室65の前方内部に、インスト
ルメントパネル10に覆蓋された状態でエアコンユニッ
ト17が配設されており、各エアーアウトレット15,
15,16,16と該エアコンユニット17とは、別途ブ
ロー成形して該パネル10の裏側内部に組付けたエアー
ダクト18,19,20を介して連通接続されている。従
って、前記空調操作パネル13での所要スイッチ操作に
よって温度や吹出位置および吹出量の設定を行なうこと
により、前記エアコンユニット17で所定温度に調整さ
れた調温空気は、前記各エアーダクト18,19,20内
を介して夫々のエアーアウトレット15,15,16,1
6から乗員室65内へ吹出すようになる。
【0012】(パネル部材)本実施例のパネル部材25
は、図1および図4等に示すように、インストルメント
パネル10の前面に露出して乗員室65へ臨む装飾板部
26と、この装飾板部26の裏側上部に形成されて前記
エアーダクト20の空気流出口20aに接合するダクト
部27とから構成され、全体がブロー成形方法を利用し
て一体成形されたものが例とされる。すなわちパネル部
材25は、図示しないブロー成形型でパリソンをブロー
成形するに際し、前記ダクト部27に対応した部分の外
壁25aおよび内壁25bが分離して中空状に成形さ
れ、このダクト部27以外に対応した部分の外壁25a
および内壁25bは互いに密着して一枚の板状に成形さ
れたものである。
【0013】(装飾板部)前記装飾板部26は、前記ダク
ト部27に整合する中央上部に、前記エアーアウトレッ
ト16,16を設置するための第1装着口28が開口形
成されると共に、該装着口28の下部に前記空調操作パ
ネル13等を設置するための第2装着口29が開口形成
されている。また、これら第1装着口28および第2装
着口29の左右両側には、各種スイッチ類等を設置する
ための装着部30が形成されている。なお前記第1装着
口28は、エアーアウトレット16,16を左右に並設
した状態で設置し得るサイズに設定されている。このよ
うな装飾板部26は、前記外壁25aおよび内壁25b
とが密着していることにより、従来のインジェクション
成形製のパネル部材55(図11)と同程度の剛性を有し
ている。
【0014】(ダクト部)前記ダクト部27は、正面略矩
形状を呈する角筒体状に形成されており、装飾板部26
に連接される前部側が前記第1装着口28の開口縁部を
囲繞するサイズに設定されると共に、後部中央から後方
へ延出した空気流入口31が、前記エアーダクト20の
空気流出口20aに整合して接合される形状,サイズに
設定されている。そして、このダクト部27は、前記第
1装着口28に設置した各エアーアウトレット16,1
6のハウジング35が内部に収容され得るサイズとさ
れ、エアーダクト20を介してエアコンユニット17か
ら送出される調温空気を、各エアーアウトレット16,
16へ通出案内するダクトとして機能する。なお、ダク
ト部27の外部上面および装飾板部26の側部端面に
は、当該パネル部材25をインストルメントパネル10
にビス固定するための取着片32が、一体的に形成され
ている。
【0015】(エアーアウトレット)本実施例に係る前記
エアーアウトレット16,16は、左右に並設されたも
のが例示され、前記第1装着口28に対して前側から設
置することにより、前記ダクト部27の内部へ全体的に
収容されるようになっている。そして、夫々のエアーア
ウトレット16,16は基本的に同一に構成されてお
り、図2および図4に示すように、前記第1装着口28
に係合する係止片36を一体成形すると共に前側に空気
吹出口39を開口形成した角筒状のハウジング35と、
このハウジング35に配設される空気偏向機構40とか
ら構成されている。そして前記空気偏向機構40は、調
温空気の上下の吹出し方向を調整制御するための複数か
らなる水平偏向板41と、調温空気の左右の吹出し方向
を調整制御するための複数からなる垂直偏向板42とか
らなっている。なお、空気偏向機構40の各水平偏向板
41および各垂直偏向板42は、夫々の偏向板が図示し
ない連結部材により同期的に連動するようになっている
と共に、空気吹出口39の前側に延出した操作レバー4
5により左右または上下に揺動変位し得るようになって
いる。
【0016】(空気偏向機構の組付け形態)そして本実施
例の空気吹出し構造では、前述したように、前記パネル
部材25のダクト部27をエアーダクト20に直結する
ようにすると共に、このダクト部27の内部に前記エア
ーアウトレット16,16が収容される形態となってい
る。これにより、各エアーアウトレット16,16にお
ける前記ハウジング35は、空気偏向機構40を設置す
るための支持体として機能し、従来のような調温空気の
漏洩を防止するダクトとしての機能は具有していない。
従って、前記ハウジング35に対する空気偏向機構40
の組付け態様の自由度を大幅に高めることが可能であ
り、組付けの容易化および簡素化等を図り得るようにな
っている。
【0017】具体的には、例えば図3に示すように、空
気偏向機構40における各水平偏向板41は、該水平偏
向板41の左右側端部に突設した支持軸43とハウジン
グ35の左右側壁に形成した支持孔37との嵌合によ
り、該ハウジング35の内部に収容した状態に配設され
ている。また、空気偏向機構40における各垂直偏向板
42は、該垂直偏向板42の上下端部に突設した支持軸
44とハウジング35の後端部上下に形成した支持孔3
8との嵌合により、該ハウジング35の後部に延出した
状態に配設されている。これによりハウジング35の全
長(前後長)は、従来のエアーアウトレット56(図8参
照)と比較して1/2以下に短く設定されている一方、各
垂直偏向板42に係る支持孔38と支持軸44との係合
作業がハウジング35の外側で行なうことが可能である
から、組付け作業が極めて簡単かつ容易に行ない得るよ
うに構成されている。
【0018】(エアーダクトとダクト部との接合)また前
記エアーダクト20における空気流出口20aの内端縁
部、または前記ダクト部27における空気流入口31の
外端縁部には、例えばスポンジゴム等のシール材46が
全周に亘って貼着されており、エアーダクト20とダク
ト部27とが接合された際の気密性保持が図られてい
る。なお、本実施例の空気吹出し構造では、1対の空気
流出口20aおよび空気流入口31の接合によってエア
ーダクト20とダクト部27との連結がなされ、これに
より2つのエアーアウトレット16,16に対する調温
空気の好適な通出案内が図られるようになっている。
【0019】(パネル部材の組付け)前述のように構成さ
れた本実施例のパネル部材25は、インストルメントパ
ネル10のセンターコンソールに形成された設置開口部
21に対して、該パネル10の内側から位置決めセット
され、前記取着片32に整合したボス部22に対して裏
側からビス23を締め付けることにより取着固定され
る。そして、当該のインストルメントパネル10が車体
に組付けられた際には、前記エアーダクト20の空気流
出口20aと、パネル部材25におけるダクト部27の
空気流入口31との好適な整合および連結が図られるよ
うになっている。
【0020】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係るインストルメントパネルの空気吹出し構造の作
用につき説明する。
【0021】(パネル部材の成形)本実施例のパネル部材
25は、インストルメントパネル10の外面に露出する
装飾板部26とダクト部27とからなり、ブロー成形方
法により一体的に成形される。このようにブロー成形さ
れたパネル部材25においては、装飾板部26に第1装
着口28と第2装着口29および装着部30が開口形成
され、ダクト部27の後端部に空気流入口31が開口形
成される。なお装飾板部26は、ダクト部27に対応し
ない部分では外壁25aと内壁25bとが密着している
ので、空調操作パネル13や各種スイッチ類の装着に対
して十分な剛性が確保されている。
【0022】(エアーアウトレットの組立て)また各エア
ーアウトレット16,16では、例えばインジェクショ
ン成形されたハウジング35に対し、空気偏向機構40
における各水平偏向板41および各垂直偏向板42を揺
動可能に組付ける。この際に、各水平偏向板41は、左
右側端部に突設した支持軸43を、ハウジング35の左
右側壁に形成した支持孔37に夫々係合させることによ
り、該ハウジング35の内部に収容した状態に設置され
る。また各垂直偏向板42は、上下端部に突設した支持
軸44を、ハウジング35の後端部上下に形成した支持
孔38に係合させることにより、該ハウジング35の後
部に延出した状態に設置される。このとき、各水平偏向
板41はハウジング35における前後開口部の何れから
も近い位置に設置されるので、その組付け作業が比較的
簡単かつ容易に行ない得る一方、各垂直偏向板42は当
該ハウジング35の後方外側に設置されるので、その組
付け作業を極めて簡単かつ容易に行なうことができ、特
別な熟練等を要することなく行ない得る。
【0023】(エアーアウトレットの組付け)前述のよう
にして組立てられた本実施例のエアーアウトレット1
6,16は、前記パネル部材25における第1装着口2
8に対して前側から挿入することにより、ハウジング3
5前部の係止片36が該第1装着口28の端縁部に係止
して固定される(図4(a),(b))。このとき、各エアー
アウトレット16,16のハウジング35は、ダクト部
27の内部において後方へ延出しており、垂直偏向板4
2は空気流入口31側へ臨んでいる(図3)。なお、パネ
ル部材25に対するエアーアウトレット16の固定は、
鉤状フック等の適宜係着手段やビス等を利用することも
可能である。
【0024】(パネル部材の組付け)また、前記第2装着
口29に対する空調操作パネル13の組付けと、各装着
部30に対するスイッチ類の装着が完了したら、インス
トルメントパネル10における設置開口部21に対し、
当該のパネル部材25を裏側から組付ける。このとき、
パネル部材25側に形成された取着片32が、インスト
ルメントパネル10側に形成されたボス部22に整合し
ているので、この取着片32を介して該ボス部22へビ
ス23をねじ込むことにより、パネル部材25がインス
トルメントパネル10に固定設置される。
【0025】(インストルメントパネルの組付け)前記パ
ネル部材25および両側のエアーアウトレット15,1
5、その他の各種付属機器,部材等の組付けが完了した
ら、乗員室65の内側からインストルメントパネル10
を車体に組付ける。この際に、車体に配設したエアコン
ユニット17に予め接続した各エアーダクト18,19,
に対して左右両側のエアーアウトレット15,15が整
合して連結されると共に、エアーダクト20の空気流出
口20aに対してパネル部材25におけるダクト部27
の空気流入口31が整合して連結される(図2)。なお、
ダクト部27の空気流入口31とエアーダクト20の空
気流出口20aとは、スポンジゴム等のシール部材46
により気密性が保持され、エアーダクト20から送出さ
れる調温空気は、この接合部から外部へ漏洩することな
くダクト部27の内部へ流入する。
【0026】(空調運転における調温空気の吹出し形態)
前述のように構成された本実施例の空気吹出し構造で
は、前記エアコンユニット17からエアーダクト20を
介して送出される調温空気は、ダクト部27へ一旦流入
した後に、各エアーアウトレット16,16におけるハ
ウジング35を介して空気吹出口39から乗員室65内
へ吹出すようになる。このとき、各エアーアウトレット
16,16では、空気吹出口39に臨んだ操作レバー4
5によって垂直偏向板42および水平偏向板41の角度
を調整することにより、調温空気は各垂直偏向板42に
よって左右の吹出し方向が調整され、また各水平偏向板
41によって上下の吹出し方向が調整され、所望方向へ
の吹出しが可能となる。
【0027】このように、本実施例に係るインストルメ
ントパネルの空気吹出し構造では、外面に露出するパネ
ル部材25を有すると共に該パネル部材25にエアーア
ウトレット16を設置するタイプのインストルメントパ
ネル10を前提として、エアコンユニット17からのエ
アーダクト20に連結されるダクト部27を前記パネル
部材25の裏側に一体的に成形すると共に、このダクト
部27の内部にエアーアウトレット16,16を収容す
るようにした。従って、各エアーアウトレット16,1
6のハウジング35に対する空気偏向機構40の水平偏
向板41および垂直偏向板42の配設に関する自由度が
高まり、組付け作業の容易化および簡単化を図り得る。
【0028】また、パネル部材25におけるダクト部2
7内に2基またはそれ以上のエアーアウトレット16が
収容される構成であったとしても、該ダクト部27とエ
アーダクト20とは1つの空気流入口31および空気流
出口20aで集約して連結される。これにより、各エア
ーアウトレットとエアーダクトとが個別に接合されてい
た従来の形態と比較して、接合部分の減少によるシール
部材46の施工作業の省力化を図り得ると共に、接合部
からの調温空気の漏洩防止をも好適に図ることができ
る。
【0029】図5および図6は別形態のパネル部材を示
すもので、図5に示すパネル部材50は、前記実施例の
パネル部材25と比較して装飾板部26における左右両
側の設置部30を有さないものであるが、ダクト部27
は前記パネル部材25と同一形状である。一方、図6に
示すパネル部材51は、前記実施例のパネル部材25と
比較して装飾板部26における左右両側の設置部30お
よび下部の第2装着口29を有さないものであるが、ダ
クト部27は前記パネル部材25と同一形状である。な
お装飾板部26の形状は、各図面に図示したものに限定
されるものではなく、装着対象であるインストルメント
パネル10のデザイン形状を前提として設定されるもの
である。
【0030】また、インストルメントパネル10の設置
開口部21に対するパネル部材25の取着は、前記実施
例に示したように該インストルメントパネル10の裏側
からビス着する形態の他に、インストルメントパネル1
0の前側からビス着する形態も採用し得る。この形態の
場合には、前記第1装着口28または第2装着口29に
エアーアウトレット16および空調操作パネル13を装
着する前に、該第1装着口28,第2装着口29を介し
てビス着すればよい。
【0031】更に、エアーアウトレット16(15)に関
しては、前記実施例のように、ハウジング35の内部に
水平偏向板41を配設すると共に該ハウジング35の後
部外方に垂直偏向板42を配設した形態に限定されるも
のではなく、例えばハウジング35の内部に垂直偏向板
42を配設すると共に該ハウジング35の後部外方に水
平偏向板41を配設した形態としてもよい。
【0032】前記実施例では、パネル部材25(50,5
1)に関し、ブロー成形により装飾板部26とダクト部
27とを一体成形する場合を例示したが、装飾板部26
とダクト部27とを別部材として成形して、後工程にお
いて装飾板部26に対してダクト部27を組付けるよう
にしてもよい。この場合、装飾板部26は従来のように
インジェクション成形方法等により成形してもよい。ま
たパネル部材25,50,51をブロー成形する際に、前
記装飾板部26の外面に表皮を同時に装着するようにし
てもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るインス
トルメントパネルの空気吹出し構造では、外面に露出す
るパネル部材を有すると共に該パネル部材にエアーアウ
トレットを設置するタイプのインストルメントパネルに
おいて、エアコンユニットからのエアーダクトに連結さ
れるダクト部を前記パネル部材の裏側に連接すると共
に、このダクト部内にエアーアウトレットを収容するよ
う構成した。従って、エアーアウトレットのハウジング
に対する空気偏向機構の水平偏向板および垂直偏向板の
配設に関する自由度が高まり、組付け作業の容易化およ
び簡単化を図り得る利点がある。
【0034】また前記ダクト部とエアーダクトとは、1
つの空気流入口31および空気流出口20aで集約して
連結されるので、該ダクト部内に2基またはそれ以上の
エアーアウトレットが収容される構成であったとして
も、接合部分が増加しないのでシール部材の施工作業の
省力化を図り得ると共に調温空気の漏洩防止をも好適に
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインストルメントパネ
ルの空気吹出し構造を、一部破断して示す側面図であ
る。
【図2】図1に示すインストルメントパネルに実施され
る空調ユニット系の構成図である。
【図3】図1に示した空気吹出し構造の要部断面図であ
って、エアーダクトに連結されるダクト部と、該ダクト
部内に収容設置されたエアーアウトレットとを示してい
る。
【図4】本実施例のパネル部材,エアーアウトレットお
よびエアーダクトの斜視図であって、(a)はパネル部材
にエアーアウトレットを組付ける状態を示し、(b)はエ
アーアウトレットを装着したパネル部材のダクト部とエ
アーダクトとが接合する状態を示している。
【図5】別形態のパネル部材におけるダクト部とエアー
ダクトとが接合する状態を示す斜視図である。
【図6】更に別形態のパネル部材におけるダクト部とエ
アーダクトとが接合する状態を示す斜視図である。
【図7】外面にパネル部材を装着すると共に、このパネ
ル部材にエアーアウトレットを設けたタイプのインスト
ルメントパネルの斜視図である。
【図8】従来のインストルメントパネルにおける空気吹
出し構造の一例を、一部破断して示す側面図である。
【図9】図8に示すインストルメントパネルに実施され
る空調ユニット系の構成図である。
【図10】図8に示した空気吹出し構造の要部断面図で
あって、パネル部材およびエアーダクトに連結されたエ
アーアウトレットを示している。
【図11】従来のパネル部材,エアーアウトレットおよ
びエアーダクトの斜視図であって、(a)はパネル部材に
エアーアウトレットを組付ける状態を示し、(b)はエア
ーアウトレットのハウジングとエアーダクトとを接合す
る状態を示している。
【符号の説明】
16 エアーアウトレット 17 エアコンユニット(空調機器) 20 エアーダクト 25 パネル部材 26 装飾板部 27 ダクト部 28 装着部 31 空気流入口 35 ハウジング 40 空気偏向機構 41 水平偏向板 42 垂直偏向板 65 乗員室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員室(65)に臨む外面所要位置に機器設
    置用のパネル部材(25)を装着し、空調機器(17)からエア
    ーダクト(20)を介して送出される調温空気を前記乗員室
    (65)内へ吹出すためのエアーアウトレット(16)を、前記
    パネル部材(25)に組付けてなるインストルメントパネル
    において、 前記パネル部材(25)は、前記エアーアウトレット(16)の
    装着部(28)を形成する装飾板部(26)と、この装飾板部(2
    6)の裏側に連設されて前記エアーダクト(20)に連結する
    ダクト部(27)とを有し、 前記エアーアウトレット(16)は、前記パネル部材(25)の
    前記装着部(28)に組付けた際に、その筒体状のハウジン
    グ(35)が前記ダクト部(27)内に収容され、 前記エアーダクト(20)から送出される調温空気が、前記
    ダクト部(27)へ流入した後に前記ハウジング(35)を介し
    て乗員室(65)へ吹出すよう構成したことを特徴とするイ
    ンストルメントパネルの空気吹出し構造。
  2. 【請求項2】 前記エアーアウトレット(16)は、前記ハ
    ウジング(35)に水平偏向板(41)および垂直偏向板(42)か
    らなる空気偏向機構(40)を装備し、少なくとも水平偏向
    板(41)または垂直偏向板(42)の何れか一方が、前記ハウ
    ジング(35)の後部外方に組付けられている請求項1記載
    のインストルメントパネルの空気吹出し構造。
  3. 【請求項3】 前記エアーダクト(20)とダクト部(27)と
    は、1つの空気流出口(20a)および空気流入口(31)とで
    連通接続される請求項1記載のインストルメントパネル
    の空気吹出し構造。
  4. 【請求項4】 少なくとも2基以上の前記エアーアウト
    レット(16)が、前記装着部(28)に組付けられている請求
    項1記載のインストルメントパネルの空気吹出し構造。
  5. 【請求項5】 前記パネル部材(25)はブロー成形され、
    前記装飾板部(26)とダクト部(27)とが一体的に形成され
    る請求項1記載のインストルメントパネルの空気吹出し
    構造。
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