JPH11204787A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11204787A
JPH11204787A JP10005931A JP593198A JPH11204787A JP H11204787 A JPH11204787 A JP H11204787A JP 10005931 A JP10005931 A JP 10005931A JP 593198 A JP593198 A JP 593198A JP H11204787 A JPH11204787 A JP H11204787A
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silicon
oxide film
film
gate electrode
semiconductor device
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JP10005931A
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Koji Umeda
浩司 梅田
Kan Ogata
完 緒方
Hiroshi Kurokawa
博志 黒川
Hiroaki Tamura
浩昭 田村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/51Insulating materials associated therewith
    • H01L29/518Insulating materials associated therewith the insulating material containing nitrogen, e.g. nitride, oxynitride, nitrogen-doped material
    • HELECTRICITY
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    • H01L21/28017Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor being silicon
    • H01L21/28158Making the insulator
    • H01L21/28167Making the insulator on single crystalline silicon, e.g. using a liquid, i.e. chemical oxidation
    • H01L21/28202Making the insulator on single crystalline silicon, e.g. using a liquid, i.e. chemical oxidation in a nitrogen-containing ambient, e.g. nitride deposition, growth, oxynitridation, NH3 nitridation, N2O oxidation, thermal nitridation, RTN, plasma nitridation, RPN

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作が可能で信頼性の高い半導体装置を
提供する。 【解決手段】 半導体装置は、シリコン基板と、シリコ
ン基板上に形成されたシリコン窒化酸化膜と、シリコン
窒化酸化膜上に形成されたゲート電極とを備える。シリ
コン基板とシリコン窒化酸化膜との界面近傍にのみ窒素
が分布する。界面近傍ではすべての窒素原子は、それぞ
れ、2つのシリコン原子と1つの酸素原子と結合してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、ゲート絶縁膜に窒化酸化
膜を用いた半導体装置およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータなどの情報機器の目
ざましい普及によって、半導体装置の需要が急速に拡大
している。また、機能的には、大規模な記憶容量を有
し、かつ高速動作が可能なものが要求されている。これ
に伴って、半導体装置の高集積化、高応答性および高信
頼性に関する技術開発が進められている。
【0003】半導体装置の中で、記憶情報のランダムな
入出力が可能なものとしてDRAM(Dynamic Random A
ccess Memory)が一般的に知られている。このDRAM
は多数の記憶情報を蓄積する記憶領域であるメモリセル
アレイと、外部との入出力に必要な周辺回路とから構成
されている。
【0004】このメモリセルアレイには、単位記憶情報
を蓄積するためのメモリセルがマトリックス状に複数個
配列されて形成されている。このメモリセルは、通常1
個のMOSトランジスタを備えている。
【0005】図45は、従来のDRAMに使用されるM
OSトランジスタの断面図である。図45を参照して、
p型のシリコン基板201にn型のソース・ドレイン領
域202aおよび202bが形成されている。ソース・
ドレイン領域202aとソース・ドレイン領域202b
との間がp型のチャネル領域201aである。チャネル
領域201a上にはシリコン酸化膜からなるゲート絶縁
膜203を介在させてゲート電極204が形成されてい
る。
【0006】このように構成されたMOSトランジスタ
を動作させる場合には、ゲート電極204に電圧をかけ
る。すると、チャネル領域201aがn型に反転するた
め、ソース・ドレイン領域202aとソース・ドレイン
領域202bとの間に電流が流れる。
【0007】このようなMOSトランジスタを微細化し
ていくと、ゲート絶縁膜203の膜厚は薄くなり、さら
に、ソース・ドレイン領域202aとソース・ドレイン
領域202bとの距離も小さくなる。この場合にもゲー
ト電極204に印加する電圧やソース・ドレイン領域2
02aおよび202bに印加する電圧は従来とあまり変
わらないため、微細化によりチャネル201aにおいて
縦方向(図45中の縦方向)の電界が大きくなる。これ
により、チャネル領域201aにおいて電子の実効移動
度μeff が低下し、トランジスタの駆動能力が低下する
という問題がある。
【0008】また、チャネル領域201aでの横方向
(ソース・ドレイン領域202aからソース・ドレイン
領域202bへ向かう方向)での電界が大きくなるた
め、キャリア(電子)が加速され、このキャリアがゲー
ト絶縁膜203に侵入しやすくなる。したがって、トラ
ンジスタのホットキャリア寿命が短くなるという問題が
ある。
【0009】さらに、ゲート絶縁膜203の厚さが薄く
なるため、ゲート絶縁膜203内においても電界が大き
くなる。これに伴い、ゲート絶縁膜の絶縁性が低下し、
トランジスタの経時絶縁破壊TDDB(Time Dependent
Dielectric Breakdown )による絶縁破壊寿命Tbdが、
急激に低下するという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るために、ゲート絶縁膜にシリコン窒化酸化膜を用いた
トランジスタが特公平7−28041号公報で提案され
ている。図46は、ゲート絶縁膜にシリコン窒化酸化膜
を用いたトランジスタの断面図である。図45に示すト
ランジスタでは、ゲート絶縁膜にシリコン酸化膜を用い
ていたが、図46で示すトランジスタでは、ゲート絶縁
膜としてシリコンの窒化酸化膜103を用いている。
【0011】その他の点について説明すると、シリコン
基板101上に素子分離絶縁膜104が形成され、素子
分離絶縁膜104上に層間絶縁膜107が形成されてい
る。シリコン基板101の表面にソース・ドレイン領域
106が形成され、シリコン基板101の表面にシリコ
ン窒化酸化膜103を介在させてゲート電極105が形
成されている。ゲート電極105を覆うように層間絶縁
膜107が形成され、層間絶縁膜107上にソース・ド
レイン領域106に達するアルミニウム電極108が形
成されている。
【0012】このように構成された半導体装置において
は、電子の実効移動度μeff は向上するが、ホットキャ
リア寿命や絶縁破壊寿命の低下という問題は解決されて
いなかった。
【0013】また、米国特許第5237188号にも、
ゲート絶縁膜として窒化酸化膜を利用したトランジスタ
が記載されているが、このトランジスタにおいても、ホ
ットキャリア寿命や絶縁破壊寿命の低下という問題は解
決されていなかった。
【0014】そこで、この発明は、上述のような問題点
を解決するためになされたものであり、実効移動度μ
eff と、ホットキャリア寿命と、絶縁破壊寿命の3つの
特性に優れた、すなわち、高速動作が可能で信頼性の高
い半導体装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、トランジ
スタにおいて、実効移動度とホットキャリア寿命と絶縁
破壊寿命とを向上させるためのさまざまな実験を行なっ
たところ、以下の結論を得た。
【0016】(1) 実効移動度を向上させるために
は、ゲート絶縁膜にシリコン窒化酸化膜(SiON)を
採用する必要がある。
【0017】(2) シリコン窒化酸化膜は、熱酸化法
により形成されたシリコン酸化膜を窒化処理することに
より形成されるが、この熱酸化法には、乾燥した酸素を
用いるドライ酸化法と、水蒸気を用いるウェット酸化法
とがある。同一温度で酸化した場合には、ウェット酸化
法で形成したシリコン酸化膜を窒化した方が絶縁破壊寿
命が長くなる。
【0018】(3) 絶縁破壊寿命とホットキャリア寿
命とを向上させるためには、シリコン窒化酸化膜中の窒
素の分布と窒素の結合状態を最適化する必要がある。
【0019】これらの知見によりなされたこの発明の半
導体装置は、シリコン基板と、シリコン基板上に形成さ
れたシリコン窒化酸化膜と、シリコン窒化酸化膜上に形
成されたゲート電極とを備える。シリコン基板とシリコ
ン窒化酸化膜との界面近傍にのみ窒素が分布する。界面
近傍では、すべての窒素原子は、それぞれ、2つのシリ
コン原子と、1つの酸素原子とに結合している。この結
合を化学式で表わすと、以下のようになる。
【0020】
【化1】
【0021】このような半導体装置は、ゲート絶縁膜と
してシリコン窒化酸化膜を用いているため、実効移動度
が向上する。さらに、窒素の分布と窒素原子の結合状態
を最適化しているため、絶縁破壊寿命とホットキャリア
寿命が向上する。その結果、高速動作が可能で信頼性の
高い半導体装置を提供することができる。
【0022】また、ゲート電極はフローティングゲート
電極であり、半導体装置は、フローティングゲート電極
上に誘電体膜を介在させて形成されたコントロールゲー
ト電極をさらに備えることが好ましい。この場合、高速
動作が可能で、信頼性の高い不揮発性の半導体記憶装置
を提供することができる。
【0023】この発明の別の局面に従った半導体装置
は、シリコン基板と、シリコン基板上に形成されたシリ
コン窒化酸化膜と、シリコン窒化酸化膜上に形成された
ゲート電極とを備える。シリコン基板とシリコン窒化酸
化膜との界面近傍にのみ窒素が分布する。3つのシリコ
ン原子と結合している窒素原子は、界面近傍にのみ存在
し、好ましくは特に界面に近い部分、すなわちシリコン
窒化酸化膜が界面に隣接する部分にのみ存在する。この
結合を化学式で表わすと、以下のようになる。
【0024】
【化2】
【0025】このような半導体装置においては、ゲート
絶縁膜としてシリコン窒化酸化膜を用いているため、実
効移動度が向上する。また、窒素の分布と窒素原子の結
合状態を最適化しているため、絶縁破壊寿命とホットキ
ャリア寿命が向上する。その結果、高速動作が可能で信
頼性の高い半導体装置を提供することができる。
【0026】また、ゲート電極はフローティングゲート
電極であり、半導体装置は、フローティングゲート電極
上に誘電体膜を介在させて形成されたコントロールゲー
ト電極をさらに備えることが好ましい。この場合、高速
動作が可能で信頼性の高い不揮発性の半導体記憶装置を
提供することができる。
【0027】この発明の1つの局面に従った半導体装置
の製造方法は、シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成
する工程と、シリコン酸化膜を窒化してシリコン窒化酸
化膜を形成する工程と、シリコン窒化酸化膜の上にゲー
ト電極を形成する工程とを備える。シリコン酸化膜を形
成する工程は、水蒸気雰囲気中で酸化させることにより
シリコン酸化膜を形成することを含む。シリコン窒化酸
化膜を形成する工程は、温度800℃以上900℃以下
の酸化二窒素(N2 O)の雰囲気中にシリコン酸化膜を
5分間以上60分間以下保つことを含む。
【0028】このような半導体装置の製造方法によれ
ば、実効移動度を向上させるゲート絶縁膜としてシリコ
ン窒化酸化膜を形成する。このシリコン窒化酸化膜は、
水蒸気雰囲気中で形成されたシリコン酸化膜を窒化する
ことにより得られるため、絶縁破壊寿命を向上させる。
さらに、窒化は、温度800℃以上900℃以下の酸化
二窒素の雰囲気中にシリコン酸化膜を5分間以上60分
間以下保つことにより行なわれるため、界面近傍にのみ
窒素が分布し、すべての窒素原子が、それぞれ、2つの
シリコン原子と1つの酸素原子とに結合するようにな
る。したがって、窒素の分布と結合状態が最適化され、
絶縁破壊寿命とホットキャリア寿命を向上させるゲート
絶縁膜を形成することができる。その結果、高速動作が
可能で信頼性の高い半導体装置を製造することができ
る。
【0029】シリコン窒化酸化膜を形成する工程におい
て、温度を800℃以上としたのは、温度が800℃未
満となると、窒化が十分に進行せず、シリコン窒化酸化
膜が得られないからである。また、温度を900℃以下
としたのは、温度が900℃を超えると、窒素原子が3
つのシリコン原子と結合するようになるからである。
【0030】また、酸化二窒素の雰囲気中にシリコン酸
化膜を5分間以上60分間以下保つこととしたのは、5
分間未満であれば、窒化が十分に進行せず、シリコン窒
化酸化膜が得られないからであり、60分を超えると窒
化速度が飽和するからである。
【0031】また、シリコン窒化酸化膜を形成する工程
では、シリコン酸化膜の厚さの1.16倍以下の厚さを
有するシリコン窒化酸化膜を形成することが好ましい。
【0032】この発明の別の局面に従った半導体装置の
製造方法は、シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成す
る工程と、シリコン酸化膜を窒化してシリコン窒化酸化
膜を形成する工程と、シリコン窒化酸化膜の上にゲート
電極を形成する工程とを備える。シリコン酸化膜を形成
する工程は、水蒸気雰囲気中で酸化させることによりシ
リコン酸化膜を形成することを含む。シリコン窒化酸化
膜を形成する工程は、温度800℃以上900℃以下の
酸化窒素(NO)の雰囲気中にシリコン酸化膜を5分間
以上60分間以上保つことを含む。
【0033】このような半導体装置の製造方法において
は、実効移動度を向上させるゲート絶縁膜としてシリコ
ン窒化酸化膜を形成する。このシリコン窒化酸化膜は、
水蒸気雰囲気中で形成されたシリコン酸化膜を窒化する
ことにより得られるため、絶縁破壊寿命を向上させる。
さらに、窒化は、温度800℃以上900℃以下の酸化
窒素の雰囲気にシリコン酸化膜を5分間以上60分間以
下保つことにより行なわれるため、シリコン基板とシリ
コン窒化酸化膜との界面近傍にのみ窒素が分布し、3つ
のシリコン原子と結合している窒素原子は界面近傍にの
み存在するようになる。したがって、窒素の分布と結合
状態が最適化され、絶縁破壊寿命とホットキャリア寿命
が向上する。その結果、高速動作が可能で、信頼性の高
い半導体装置を提供することができる。
【0034】シリコン窒化酸化膜を形成する工程におい
て、温度を800℃以上としたのは、温度が800℃未
満であれば、窒化が十分に進行せず、シリコン窒化酸化
膜を得られないからである。また、温度を900℃以下
としたのは、温度が900℃を超えると、シリコン窒化
酸化膜の全体で3つのシリコン原子と結合する窒素原子
が存在するようになるからである。
【0035】また、酸化窒素の雰囲気中にシリコン酸化
膜を5分間以上60分間以下保つこととしたのは、5分
間未満であれば、窒化が十分に進行せず、シリコン窒化
酸化膜が得られないからであり、60分を超えると、窒
化する速度が飽和するからである。
【0036】また、シリコン窒化酸化膜を形成する工程
では、シリコン酸化膜の厚さの1.16倍以下の厚さを
有するシリコン窒化酸化膜を形成することが好ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)トランジスタの製造 図1〜図3はこの発明の実施の形態1に従った半導体装
置として電界効果トランジスタの製造工程を示す断面図
である。図1を参照して、p型のシリコン基板1上にL
OCOS(Local Oxidation of Silicon)法により分離
絶縁膜2を形成した。
【0038】図2を参照して、シリコン基板1をヒータ
加熱方式のバッチ式炉に入れた。炉内の温度を約750
℃に保ち、水素と酸素の流量比を1:10〜2:1と
し、水素と酸素とを反応させることにより水蒸気を生成
させた。この水蒸気中でシリコン基板1の表面を酸化し
てシリコン酸化膜を形成した(パイロジェニック酸
化)。
【0039】次に、酸化二窒素(N2 O)と窒素
(N2 )との体積流量比を5:95とした混合ガスを炉
内に導入し、炉内の温度を800℃とし、この状態を2
0分間保つことによりシリコン酸化膜を窒化して窒化酸
化膜3を形成した。
【0040】窒化酸化膜3を覆うようにドープトポリシ
リコンを堆積し、このドープトポリシリコンと窒化酸化
膜3とを所定の形状にパターニングすることにより、図
3に示すようにゲート電極4と厚さ7.5nmのゲート
絶縁膜6を形成した。シリコン基板1にリンを注入する
ことによりソース・ドレイン領域5aおよび5bを形成
した。
【0041】このようにしてサンプル1の電界効果トラ
ンジスタを製造した。電子の実効移動度μeff の測定 図4および図5は、電子のモビリティ(実効移動度)を
測定する方法を示す図である。図4を参照して、上述の
工程で製造したトランジスタのゲート長Lおよびゲート
幅Wを、ともに100μmとした。シリコン基板1を接
地電位とした。容量を測定するためのCVメータ7をゲ
ート電極4とソース・ドレイン領域5aに接続した。ソ
ース・ドレイン領域5aおよび5bも接地電位とした。
この状態で、ゲート電極4に印加される電圧を−0.5
V〜5Vまで変化させてゲート電極4とチャネル領域1
aとの間の容量Cgcを測定した。
【0042】図5を参照して、容量Cgcを測定し終えれ
ばゲート電極4を可変ゲート電源8に接続し、ソース・
ドレイン領域5aとシリコン基板1を接地電位とした。
ソース・ドレイン5bを電流計10と電圧0.05Vの
ドレイン電源9とに接続することにより、ソース・ドレ
イン領域5bの電位を0.05Vとした。
【0043】この状態で、ゲート電極4に印加する電圧
G を変化させてソース・ドレイン領域5aとソース・
ドレイン領域5b間に流れる電流ID を測定した。これ
らの結果を以下の式に代入し、チャネル領域1aでの電
荷密度QN (VG )を計算した。
【0044】
【数1】
【0045】次に、上述の実験結果とQN (VG )とを
以下の式に代入し、チャネル領域1aでの電子の実効移
動度(モビリティ)μeff を計算した。
【0046】
【数2】
【0047】また、図2で示す工程において、N2 Oと
2 の体積流量比と窒化温度とを以下のように設定して
種々のゲート絶縁膜を備えた電界効果トランジスタとし
てサンプル2〜6を作製した。
【0048】
【表1】
【0049】サンプル2〜6についても、図4および図
5で示すような方法によりチャネル領域1aの電子のモ
ビリティμeff を測定した。
【0050】図6〜図10は、サンプル6と比較した場
合のサンプル1〜5についてのμef f とVG との関係を
示すグラフである。図6〜図10を参照して、サンプル
1については、0V≦VG ≦5V、サンプル2について
は、0V≦VG ≦5V、サンプル3については、2.2
V≦VG ≦5V、サンプル4については、2.7V≦V
G ≦5V、サンプル5については、1.7V≦VG ≦5
Vの範囲で、モビリティμeff がサンプル6よりも大き
くなっていることがわかる。したがって、ゲート電圧を
この範囲とすれば、サンプル1〜5を用いて高速動作が
可能な半導体装置として電界効果トランジスタを提供で
きる。
【0051】ホットキャリア寿命の測定 図11および図12は、ゲート絶縁膜のホットキャリア
寿命を測定するための方法を示す図である。図11を参
照して、電子の実効移動度μeff の測定では、ゲート長
Lが100μmであり、ゲート幅Wが100μmのトラ
ンジスタを製造したのに対し、ゲート長Lは0.5μm
とし、ゲート幅Wは5μmとして、サンプル1〜6の電
界効果トランジスタを製造した。
【0052】シリコン基板1とソース・ドレイン領域5
bを接地電位とした。ソース・ドレイン領域5aと、電
流計10と、電圧が0.05Vのドレイン電源9とを接
続した。これにより、ソース・ドレイン領域5aの電位
を0.05Vとした。ゲート電極4と可変ゲート電源8
とを接続した。
【0053】この状態で、ゲート電極4に印加する電圧
を変化させてサンプル1〜6のトランジスタについて初
期のしきい値電圧VTH0 を求めた。
【0054】次に、図12を参照して、シリコン基板1
を接地電位とし、シリコン基板1と接地電源との間に電
流計10を接続した。ソース・ドレイン領域5aを接地
電位とした。ソース・ドレイン領域5bと電流計10と
可変ドレイン電源11とを接続した。ゲート電極4と可
変ゲート電源8とを接続した。
【0055】可変ドレイン電源11のドレイン電圧VD
を5.25Vとした。また、電流計10に流れる電流I
sub の値が最大となるようにゲート電極4に電圧を印加
した。この状態をa秒間、継続させ、ゲート絶縁膜6に
電気的ストレスを与えた。その後、再び、図11で示す
ような構成により、サンプル1〜6のトランジスタにつ
いて、しきい値電圧VTHを求めた。このときのしきい
値電圧VTHが初期のしきい値電圧VTH0 から10m
V以上変化していれば、a秒をホットキャリア寿命とし
た。しきい値電圧VTHが初期のしきい値電圧VTH0
から10mV以上変化していない場合には、さらに図1
2で示すような方法でゲート絶縁膜6にa秒間、電気的
なストレスを与え、その後、図11で示すような方法に
より、しきい値電圧VTHを測定した。
【0056】このような工程を繰返すことにより、電気
的なストレスを印加した後のしきい値電圧VTHが初期
のしきい値電圧VTH0 から10mV変化するまでの時
間を測定し、その時間をホットキャリア寿命とした。こ
のような測定を、ドレイン電圧VD が5.25V、5.
00V、4.75V、4.50Vのそれぞれの場合につ
いて行なった。
【0057】図13〜図17は、サンプル6と比較した
場合のサンプル1〜5についてのホットキャリア寿命τ
とドレイン電圧VD との関係を示すグラフである。図1
3〜図17より、この発明で製造したトランジスタ(サ
ンプル1〜5)のホットキャリア寿命は、従来の熱酸化
膜をゲート絶縁膜として用いたトランジスタ(サンプル
6)のホットキャリア寿命と同等、または最大で5倍程
度となっている。したがって、この発明により製造した
ゲート絶縁膜を用いれば、半導体装置としての電界効果
トランジスタの寿命は最大で5倍となる。
【0058】図18は、ドレイン電圧VD を5Vとした
場合のホットキャリア寿命τとゲート絶縁膜を製造する
際のN2 Oガスの流量比との関係を示すグラフである。
図18より、N2 Oガスの流量比が多くなればホットキ
ャリア寿命τが延びていることがわかる。また、ゲート
絶縁膜を高温(900℃)で製造したサンプル5のホッ
トキャリア寿命τが一番長いことがわかる。
【0059】正バイアス条件での定電圧経時絶縁破壊特
性(TDDB特性)の測定 図19は、正バイアス条件での定電圧経時絶縁破壊特性
を測定するための方法を示す図である。図19を参照し
て、サンプル1のトランジスタを製造した。シリコン基
板1とソース・ドレイン領域5aおよび5bとを接地電
位とした。ゲート電極4と電流計10と可変ゲート電源
8とを接続した。チャネル領域1aとゲート電極4との
対向面積Sは0.1mm2 とした。この状態で、ゲート
絶縁膜6に印加される電界EOXが+13MV/cmとな
るようにゲート電圧VG を以下の式に従って計算し、こ
のゲート電圧VG をゲート電極4に印加した。
【0060】
【数3】
【0061】VFB:フラットバンド電圧、φF:フェ
ルミポテンシャル、TOX:ゲート絶縁膜6の膜厚、EOX
=+13MV/cm ゲート電極4にゲート電圧VG を印加した時間と電流計
10に流れる電流IGを測定した。この場合、ゲート絶
縁膜6が絶縁破壊を起こすと、リーク電流が増大し、電
流IG は急激に増加する。97個のサンプル1につい
て、ゲート絶縁膜6に電圧VG を印加した直後から電流
G が急激に増加するまでの時間を破壊時間(t1 、t
2 、…、t97)として各々測定した。また、サンプル2
〜6のトランジスタを製造し、同様の測定を行なった。
【0062】図20〜図24は、サンプル6と比較した
場合のサンプル1〜5についての累積故障率と破壊時間
の関係を示すグラフである。ここで、「累積故障率」と
は、ある破壊時間において、97個のサンプルのうちの
どれだけのサンプルが絶縁破壊を起こしたかを示す割合
である。図20〜図24より、サンプル5では累積故障
率は若干上昇しているが、サンプル1〜4の本発明品に
よれば、従来のトランジスタ(サンプル6)と同等、ま
たはそれ以上に絶縁破壊を抑制でき、信頼性の高いトラ
ンジスタが得られる。
【0063】負バイアス条件での定電圧経時絶縁破壊特
性(TDDB特性)の測定 図25は、負バイアス条件での定電圧経時絶縁破壊特性
(TDDB特性)を測定するための方法を示す図であ
る。図25を参照して、シリコン基板1の上に分離絶縁
膜2とシリコン窒化酸化膜14とを形成し、その上にゲ
ート電極15を形成した。このようにしてサンプル1〜
6のトランジスタを製造した。シリコン基板1を接地電
位とし、ゲート電極15と電流計10と可変ゲート電源
8とを接続した。
【0064】この状態で、ゲート絶縁膜14に印加され
る電界EOXが−12MV/cmとなるように上述の
(A)で示す式より、ゲート電極15に印加するゲート
電圧VGを計算した。このVG をゲート電極15に印加
した時間と電流計10を流れる電流IG とを測定した。
この場合、ゲート絶縁膜14が絶縁破壊を起こすと、リ
ーク電流が増大し、電流IG は急激に増加する。97個
のサンプルについて、ゲート電極15に電圧VG を印加
した直後から電流IG が急激な増加を示すまでの時間を
破壊時間(t1 、t2 、…、t97)とした。
【0065】図26〜図30は、サンプル6と比較した
場合のサンプル1〜5の累積故障率と破壊時間との関係
を示すグラフである。図26〜図30より、本発明品
(サンプル1〜サンプル5)では、従来のトランジスタ
(サンプル6)よりも破壊時間が長くなっていることが
わかる。そのため、この発明に従ってゲート絶縁膜を形
成すれば、絶縁破壊を抑制でき、信頼性の高いトランジ
スタが得られる。
【0066】(実施の形態2)シリコン窒化酸化膜の形成 実施の形態1と同様の方法でシリコン基板上にパイロジ
ェニック酸化によって厚さが80Åのシリコン酸化膜を
形成した。
【0067】次に、ヒータ加熱方式のバッチ炉におい
て、N2 Oガスの流量を4slm(standard liter per
minute )とし、温度900℃の雰囲気中に30分間、
シリコン基板を保ち、シリコン酸化膜を窒化した。これ
により、厚さが100Åのシリコン窒化酸化膜(A)を
形成した。
【0068】SIMS(Secondary Ion Mass Spectrosc
opy )分析 SIMSの原理について簡単に説明する。個体表面にイ
オンビームを照射すると、個体表面の原子とイオンビー
ムとが衝突し、原子の一部が個体の外へ飛び出す。この
現象をスパッタリングといい、スパッタリングにより飛
び出す原子の一部はイオン(2次イオン)として放出さ
れる。この2次イオンの質量分析をすることにより個体
中の元素の分析を行なうことができる。さらに、スパッ
タリングを続けることにより、個体の深さ方向での元素
の分布を得ることができる。サンプル7をSIMSによ
り分析した。
【0069】図31は、SIMS分析によって得られ
た、上述で得られたシリコン窒化酸化膜(A)の窒素と
シリコンと酸素の分布を示すグラフである。図31を参
照して、スパッタリング時間が130秒付近がシリコン
基板とシリコン窒化酸化膜の界面を示し、スパッタリン
グ時間が130秒を超える部分はシリコン基板内の組成
を示し、130秒未満の部分はシリコン窒化酸化膜の組
成を示す。シリコン基板とシリコン窒化酸化膜との界面
近傍でのみ窒素濃度分布が存在することがわかる。ま
た、窒素濃度はシリコン基板とシリコン窒化酸化膜との
界面近傍でのみ最大値を有することがわかる。
【0070】XPS(X-ray Photoelectron Spectrosco
py)分析 XPSの原理について簡単に説明する。個体表面にX線
を照射すると、光電効果により、内殻準位の電子がX線
からエネルギを得て個体外へ飛び出す。この電子を光電
子といい、光電子の運動エネルギEkは照射したX線の
エネルギExと電子の結合エネルギEbの差に相当する
ので、Ek=Ex−Ebと表わされる。Exは既知であ
り、Ekをエネルギ分光器で測定すれば、Eb=Ex−
Ekより、電子の結合エネルギEbを求めることができ
る。この結合エネルギによって電子の内殻準位を求め、
内殻準位と化学結合の状態が関連するため、結合状態を
評価することができる。
【0071】次に、実際のXPS分析は、以下のような
角度分解XPS法を用いて行なった。
【0072】固体中で発生した光電子は真空中に飛び出
すまでに、一部は固体原子により散乱を受けエネルギを
失う。浅いところで発生した光電子に比べ、深いところ
で発生した光電子は固体中で長い距離を通過するため、
真空中に飛び出せる確率が小さい。最表面での脱出確率
を1としたとき、その脱出確率が1/eとなる表面から
の距離を平均自由行程という。また、光電子の検出角を
浅くすると、同じ深さで発生した光電子でも真空中に飛
び出すまでに固体中を通過する距離が長くなる。つま
り、浅い領域からの信号量が相対的に増加するため実効
的な平均自由行程を短くすることができる。このよう
に、検出角を変化させることにより信号の発生深さを変
えることができ、深さ方向の情報が得られる。ただし、
検出角を大きくして検出角を深くしても、浅い部分の信
号が重なって検出される。そのため、深さ方向の濃度分
布に信号を変換するために、膜を有限な厚さの層状に分
けたモデルを用いて、シミュレーションとカーブフィッ
ティングを用いて解析する。
【0073】図32の(a)は、窒化酸化膜を層状に分
けたモデルを示す図である。表面側から1,2,…,n
層とすると、j層で発生した光電子はj−1層で順次減
衰を受けた真空中に飛び出す。これを1〜n層で発生す
る光電子について和をとったものが、実際に検出される
光電子の総量となる。j層でのN(窒素)濃度をN
(j)とすると、N(窒素)原子から発生した光電子の
強度の総量RはN(j)とθの関数となる。θを変化さ
せてRを測定すれば、未知変数はN(j)のみとなる。
しかし、この式をN(j)について解くことは容易では
ないので(N(j),θ)が実測データと一致するN
(j)を、計算機を用いたカーブフィッティングにより
見つけ出す。このようにして求めたN(j)が深さ方向
のN濃度分布に対応する。
【0074】また、N1s(窒素原子の1s軌道)のX
PSスペクトルを、Si3≡NとSi2=N−Oにピー
ク分離し、それぞれに対して角度分解法により深さ分布
を求めた。
【0075】このようなXPSにより、上述で得られた
シリコン窒化酸化膜(A)内の原子の結合状態を分析し
た。
【0076】図32の(b)は、XPS分析によって得
られた、シリコン窒化酸化膜(A)内の結合状態を示す
グラフである。
【0077】図32の(b)中「界面からの距離」と
は、シリコン基板とシリコン窒化酸化膜との界面からシ
リコン窒化酸化膜の内部までの距離をいう。また、「S
3 ≡N密度」とは、すべての原子のうち、3つのシリ
コン原子と結合している窒素原子の割合をいう。また、
「Si2 =N−O密度」とは、すべての原子のうち、2
つのシリコン原子と1つの酸素原子とに結合している窒
素原子の割合をいう。なお、「Si3 ≡N密度」の目盛
りは「Si2 =N−O密度」の目盛りの10倍のスケー
ルである。図32の(b)より、シリコン基板とシリコ
ン窒化酸化膜との界面近傍では、すべての窒素原子は2
つのシリコン原子と1つの酸素原子とに結合しているこ
とがわかる。
【0078】比較品の作製および分析 実施の形態1と同様のパイロジェニック酸化により、温
度750℃でシリコン基板上にシリコン酸化膜を形成し
た。このシリコン酸化膜を温度900℃のアンモニアガ
スで2分間窒化することにより、シリコン窒化酸化膜
(B)を形成した。
【0079】図33は、アンモニアで窒化したシリコン
窒化酸化膜(B)内の窒素とシリコンと酸素の分布を示
すグラフであり、図34は、アンモニアで窒化したシリ
コン窒化酸化膜(B)内の窒素原子の結合状態を示すグ
ラフである。図33および図34より、アンモニアで窒
化した方が、図32および31で示すようにN2 Oで窒
化した場合に比べて、シリコン窒化酸化膜内の窒素の量
は多くなるが、窒素の分布が広がるだけでなく、この窒
素は3つのシリコン原子と結合するようになることがわ
かる。
【0080】電荷保持特性の測定 図35はシリコン窒化酸化膜(A)の電荷保持特性を測
定する方法を示す図である。図35を参照して、シリコ
ン基板1の表面に形成された分離酸化膜2に囲まれた領
域に、シリコン窒化酸化膜(A)からなる厚さ100Å
のゲート絶縁膜21を設けた。このゲート絶縁膜21上
にドープトポリシリコン膜20を形成し、可変電源52
に接続した。シリコン基板1は接地電位とした。このよ
うにして、可変電源52の電圧を変化させることによ
り、電流計10に流れる電流を測定した。
【0081】次に、ゲート絶縁膜21に0.02A/c
2 の電流密度で50秒間、電子を注入し、ゲート絶縁
膜21に電気的ストレスを与えた。
【0082】次に、電気的ストレスを与えられたゲート
絶縁膜21に、可変電源52によりさまざまな電圧を与
え、電流計10を流れる電流を測定した。
【0083】また、ゲート絶縁膜21を厚さが100Å
のシリコン酸化膜に代え、同様の実験を行なった。
【0084】図36は、シリコン酸化膜とシリコン窒化
酸化膜(A)との間で比較して、電流密度と電界との関
係を示すグラフである。図36中、「○」は電気的スト
レスを与える前のシリコン酸化膜、「●」は電気的スト
レスを与えた後のシリコン酸化膜、「◇」は電気的スト
レスを与える前のシリコン窒化酸化膜、「△」は電気的
ストレスを与えた後のシリコン窒化酸化膜、についての
プロットを示す。これは、後述の図38および図44で
も同様である。
【0085】図36より、この発明により製造されたシ
リコン窒化酸化膜は、シリコン酸化膜に比べて、電気的
ストレスを印加した後に電流密度が小さくなっているこ
とがわかる。これは、高電界を印加された後でも、高い
絶縁性を有することになり、電荷保持特性が向上してい
るといえる。
【0086】図37は本発明により製造したシリコン窒
化酸化膜(A)をゲート絶縁膜として有するフラッシュ
メモリのメモリセルを示す断面図である。図37では、
シリコン基板1とフローティングゲート電極20との間
にシリコン窒化酸化膜(A)により構成されるゲート絶
縁膜21が形成されている。
【0087】その他の構成については、シリコン基板1
の表面に分離絶縁膜2が形成され、フローティングゲー
ト電極20と分離絶縁膜2とを覆うようにONO膜(シ
リコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜の積層
膜)22とコントロールゲート電極23と層間絶縁膜2
4が形成されている。
【0088】このように構成すれば、ゲート絶縁膜2の
電荷保持特性が高いため、一旦フローティングゲート電
極2に蓄積された電荷はシリコン基板1へ漏れず、電荷
保持特性の優れたフラッシュメモリとすることができ
る。また、フッ酸によりエッチングする際にはN−O結
合はN−Si結合よりも切れやすい。そのため、本発明
品は窒素が3つのシリコンと結合しているような窒化酸
化膜よりもエッチングしやすい。
【0089】(実施の形態3)シリコン窒化酸化膜の形成 実施の形態1と同様の手法でパイロジェニック酸化によ
りシリコン基板上に厚さが86Åのシリコン酸化膜を形
成した。
【0090】次に、ヒータ加熱方式のバッチ炉におい
て、温度が850℃で流量が4slmのN2 Oガスによ
りシリコン酸化膜を30分間窒化することにより、シリ
コン窒化酸化膜(C)を形成した。このシリコン窒化酸
化膜(C)の膜厚はシリコン酸化膜の膜厚の1.16倍
である100Åとなった。このときの膜厚増加率は以下
の式で計算した。
【0091】
【数4】
【0092】このシリコン窒化酸化膜(C)の膜厚増加
率は14%であった。また、別のシリコン基板に、パイ
ロジェニック酸化により厚さ100Åのシリコン酸化膜
を形成した。
【0093】電荷保持特性の測定 厚さ100Åのシリコン窒化酸化膜(C)と厚さ100
Åのシリコン酸化膜とについて図35で示すような方法
により電界と電流密度との測定を行なった。図38は、
シリコン酸化膜とシリコン窒化酸化膜(C)とを比較し
て、電流密度と電界との関係を示すグラフである。図3
8中の「○」、「●」、「◇」、「△」については、図
36と同様である。図38より、この発明に従って製造
したシリコン窒化酸化膜は、電気的ストレスを印加した
後でも、高い絶縁性を有することがわかる。そのため、
このシリコン窒化酸化膜(C)を図37で示すゲート絶
縁膜21として用いれば、電荷保持特性の高いフラッシ
ュメモリを提供することができる。
【0094】しきい値電圧のばらつきの測定 上述の方法に従い、膜厚増加率をさまざまに変えたサン
プル8〜13で示すシリコン窒化酸化膜(D)〜(I)
(D:膜厚増加率0%、E:膜厚増加率4%、F:膜厚
増加率14%、G:膜厚増加率21%、H:膜厚増加率
22%、I:膜厚増加率31%)を製造した。
【0095】図39および40は、しきい値電圧のばら
つきを測定する方法を説明するための図である。図39
を参照して、シリコン基板1上にシリコン窒化酸化膜
(D)からなるゲート絶縁膜21を形成した。ゲート絶
縁膜21上にフローティングゲート電極20、ONO膜
22、コントロールゲート電極23を形成し、ゲート絶
縁膜21の両側にソース領域30とドレイン領域31と
を形成した。
【0096】このようなフラッシュメモリのメモリセル
を28800個形成し、そのうちの1つのメモリセルA
について、ドレイン領域31に+1Vを印加し、シリコ
ン基板1を接地電位とし、コントロールゲート電極23
に正の電圧を印加した。ソース領域30とドレイン領域
31との間を流れる電流値が30μAとなった時点での
コントロールゲート23に印加された電圧をしきい値電
圧とした。このしきい値電圧のばらつきを以下のように
測定した。最初に、28800個のメモリセルのうちの
1つのメモリセル(A)において図39で示すように、
ドレイン領域31をフローティングとした。ソース領域
30とシリコン基板1に負の電圧NV、コントロールゲ
ート電極に正に電圧MVをt1 秒間印加し、t1 秒間シ
リコン基板1からフローティングゲート電極20に電子
を注入した。これにより、しきい値電圧が正の電圧LV
になった。また、他のメモリセルについても、ソース領
域30とシリコン基板1とコントロールゲート電極23
を図39で示すような電位とし、フローティングゲート
電極21にt 1 秒間電子を注入した。
【0097】次に、上述のメモリセルAにおいて、図4
0で示すように、ソース領域30とシリコン基板1とは
フローティングとした。ドレイン領域31に正の電圧P
V、コントロールゲート電極23に負の電位QVをt2
秒間印加し、t2 秒間フローティングゲート電極20か
らドレイン領域31へ電子を引出した。これにより、し
きい値電圧がR1 Vになった。
【0098】他のメモリセルについても、図40で示す
ようにコントロールゲート電極23とドレイン領域31
に図40で示すような電圧を印加し、フローティングゲ
ート電極20からt2 秒間電子を引出し、しきい値電圧
2 〜R28800 を測定した。R1 〜R28800 の最大値と
最小値との差をしきい値電圧のばらつきZとした。ま
た、シリコン窒化酸化膜(E)〜(I)からなるゲート
絶縁膜21のそれぞれについて、上述の工程に従い、フ
ラッシュメモリのメモリセルを形成し、しきい値電圧の
ばらつきを測定した。
【0099】図41は、膜厚比(シリコン窒化酸化膜の
厚さ/シリコン酸化膜の厚さ)および膜厚増加率としき
い値電圧のばらつきとの関係を示すグラフである。図4
1より、膜厚増加率が14%(膜厚比1.16)を超え
ると、しきい値電圧のばらつきが大きくなることがわか
る。そのため、しきい値電圧のばらつきが小さいフラッ
シュメモリを製造するためには、膜厚増加率を14%以
下、すなわち、膜厚比を1.16以下とすることが好ま
しいことがわかる。
【0100】(実施の形態4)シリコン窒化酸化膜の作製 実施の形態1と同様の方法により、パイロジェニック酸
化により厚さが96Åのシリコン酸化膜をシリコン基板
上に形成した。
【0101】次に、ヒータ加熱方式のバッチ炉におい
て、温度が900℃のNOガスの流量が4slmの雰囲
気で30分間シリコン酸化膜を窒化処理することによ
り、厚さ100Åのシリコン窒化酸化膜(J)を形成し
た。
【0102】SIMS分析およびXPS分析 図42はシリコン窒化酸化膜(J)内の酸素とシリコン
と窒素の分布を示すグラフであり、図43はシリコン窒
化酸化膜(J)内の窒素の結合状態を示すグラフであ
る。図42を参照して、スパッタリング時間が0から3
0秒の間で窒素の濃度が増加しているが、これは、機械
誤差によるものであり、この部分では、窒素密度はほぼ
0である。したがって、シリコン基板とシリコン窒化酸
化膜の界面近傍にのみ窒素分布が存在していることがわ
かる。
【0103】また、図43より、3つのシリコン原子と
結合している窒素原子は、シリコン基板とシリコン窒化
酸化膜との界面近傍のうちでも特に界面に近い部分、す
なわちシリコン窒化酸化膜が界面に隣接する部分にのみ
存在していることがわかる。
【0104】電荷保持特性の測定 シリコン窒化酸化膜(J)の電荷保持特性を図35で示
すような方法により調べた。
【0105】図44は、厚さ100Åのシリコン窒化酸
化膜(J)と実施の形態3で形成した厚さ100Åのシ
リコン酸化膜とを比較して、電流密度と電界との関係を
示すグラフである。図44中の「○」、「●」、
「◇」、「△」については、図36と同様である。図4
4より、シリコン窒化酸化膜(J)は、電気的ストレス
を加えた後も、絶縁性に優れていることがわかる。した
がって、シリコン窒化酸化膜(J)を図37で示すゲー
ト絶縁膜21として使用すれば、電荷保持特性の優れた
フラッシュメモリを製造することができる。また、実施
の形態3と同様に膜厚比をさまざまに変えたシリコン窒
化酸化膜を作製し、しきい値電圧のばらつきを調べたと
ころ、膜厚比が1.16倍以下であれば、しきい値電圧
のばらつきが小さかった。
【0106】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、ここに示した実施の形態はさまざまに変形する
ことが可能である。まず、実施の形態2〜4において、
酸化膜形成の工程と窒化とが同一の装置内で行なわれて
もよい。さらに、それぞれの膜の膜厚や印加電圧などは
必要に応じて適宜変更することができる。
【0107】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0108】
【発明の効果】請求項1、5に記載の発明によれば、高
速動作が可能で、しきい値電圧の変動が少なく絶縁破壊
が起こりにくい、信頼性の高い半導体装置を提供でき
る。
【0109】請求項2、3、4、6、7、8に記載の発
明によれば、優れた電荷保持特性を有する不揮発性の半
導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に従った半導体装置の製造方法
の第1工程を示す断面図である。
【図2】 実施の形態1に従った半導体装置の製造方法
の第2工程を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1に従った半導体装置の製造方法
の第3工程を示す断面図である。
【図4】 電子のモビリティを測定するための第1工程
を示す図である。
【図5】 電子のモビリティを測定するための第2工程
を示す図である。
【図6】 サンプル6と比較した場合のサンプル1につ
いてのゲート電圧と電子のモビリティとの関係を示すグ
ラフである。
【図7】 サンプル6と比較した場合のサンプル2につ
いてのゲート電圧と電子のモビリティとの関係を示すグ
ラフである。
【図8】 サンプル6と比較した場合のサンプル3につ
いてのゲート電圧と電子のモビリティとの関係を示すグ
ラフである。
【図9】 サンプル6と比較した場合のサンプル4につ
いてのゲート電圧と電子のモビリティとの関係を示すグ
ラフである。
【図10】 サンプル6と比較した場合のサンプル5に
ついてのゲート電圧と電子のモビリティとの関係を示す
グラフである。
【図11】 ホットキャリア寿命を測定するための第1
工程を示す図である。
【図12】 ホットキャリア寿命を測定するための第2
工程を示す図である。
【図13】 サンプル6と比較した場合のサンプル1に
ついてのドレイン電圧とホットキャリア寿命との関係を
示すグラフである。
【図14】 サンプル6と比較した場合のサンプル2に
ついてのドレイン電圧とホットキャリア寿命との関係を
示すグラフである。
【図15】 サンプル6と比較した場合のサンプル3に
ついてのドレイン電圧とホットキャリア寿命との関係を
示すグラフである。
【図16】 サンプル6と比較した場合のサンプル4に
ついてのドレイン電圧とホットキャリア寿命との関係を
示すグラフである。
【図17】 サンプル6と比較した場合のサンプル5に
ついてのドレイン電圧とホットキャリア寿命との関係を
示すグラフである。
【図18】 ホットキャリア寿命とN2 Oガスの流量比
との関係を示すグラフである。
【図19】 定電圧での経時絶縁破壊特性(TDDB特
性)を測定する方法を説明するための図である。
【図20】 サンプル6と比較した場合のサンプル1に
ついての破壊時間と累積故障率との関係を示すグラフで
ある。
【図21】 サンプル6と比較した場合のサンプル2に
ついての破壊時間と累積故障率との関係を示すグラフで
ある。
【図22】 サンプル6と比較した場合のサンプル3に
ついての破壊時間と累積故障率との関係を示すグラフで
ある。
【図23】 サンプル6と比較した場合のサンプル4に
ついての破壊時間と累積故障率との関係を示すグラフで
ある。
【図24】 サンプル6と比較した場合のサンプル5に
ついての破壊時間と累積故障率との関係を示すグラフで
ある。
【図25】 定電圧での経時絶縁破壊特性(TDDB特
性)を測定するための方法を説明するための図である。
【図26】 サンプル6と比較した場合の負バイアス条
件でのサンプル1についての破壊時間と累積故障率との
関係を示すグラフである。
【図27】 サンプル6と比較した場合の負バイアス条
件でのサンプル2についての破壊時間と累積故障率との
関係を示すグラフである。
【図28】 サンプル6と比較した場合の負バイアス条
件でのサンプル3についての破壊時間と累積故障率との
関係を示すグラフである。
【図29】 サンプル6と比較した場合の負バイアス条
件でのサンプル4についての破壊時間と累積故障率との
関係を示すグラフである。
【図30】 サンプル6と比較した場合の負バイアス条
件でのサンプル5についての破壊時間と累積故障率との
関係を示すグラフである。
【図31】 シリコン窒化酸化膜(A)内の窒素原子と
酸素原子とシリコン原子との分布を示す図である。
【図32】 シリコン窒化酸化膜(A)内の窒素の結合
状態を示すグラフである。
【図33】 比較として窒化酸化膜(B)内の窒化原子
と酸素原子とシリコン原子との分布を示すグラフであ
る。
【図34】 比較として窒化酸化膜(B)内の窒素の結
合状態を示すグラフである。
【図35】 ゲート絶縁膜の電界と電流密度を測定する
ための方法を説明するための図である。
【図36】 シリコン窒化酸化膜(A)内の電流密度と
電界との関係を示すグラフである。
【図37】 この発明により製造したシリコン窒化酸化
膜をゲート絶縁膜として用いたフラッシュメモリのメモ
リセルを示す断面図である。
【図38】 シリコン窒化酸化膜(C)とシリコン酸化
膜とを比較して電流密度と電界との関係を示すグラフで
ある。
【図39】 フラッシュメモリのメモリセルのしきい値
電圧のばらつきの測定方法の第1工程を示す図である。
【図40】 フラッシュメモリのメモリセルのしきい値
電圧のばらつきを測定方法の第2工程を示す図である。
【図41】 膜厚比および膜厚増加率としきい値電圧の
ばらつきとの関係を示すグラフである。
【図42】 シリコン窒化酸化膜(J)内の窒素原子と
酸素原子とシリコン原子との分布を示すグラフである。
【図43】 シリコン窒化酸化膜(J)内の窒素の結合
状態を示すグラフである。
【図44】 シリコン窒化酸化膜(J)内の電流密度と
電界との関係を示すグラフである。
【図45】 従来のトランジスタに用いられる窒化酸化
膜を示す断面図である。
【図46】 従来のトランジスタに用いられる改良され
た窒化酸化膜を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、3 窒化酸化膜、4 ゲート電極、
6 ゲート絶縁膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792 (72)発明者 田村 浩昭 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板と、 前記シリコン基板上に形成されたシリコン窒化酸化膜
    と、 前記シリコン窒化酸化膜上に形成されたゲート電極とを
    備え、 前記シリコン基板と前記シリコン窒化酸化膜との界面近
    傍にのみ窒素が分布し、 前記界面近傍では、すべての窒素原子は、それぞれ、2
    つのシリコン原子と、1つの酸素原子とに結合してい
    る、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極はフローティングゲート
    電極であり、前記フローティングゲート電極上に誘電体
    膜を介在させて形成されたコントロールゲート電極をさ
    らに備える、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 シリコン基板と、 前記シリコン基板上に形成されたシリコン窒化酸化膜
    と、 前記シリコン窒化酸化膜上に形成されたゲート電極とを
    備え、 前記シリコン基板と前記シリコン窒化酸化膜との界面近
    傍にのみ窒素が分布し、 3つのシリコン原子と結合している窒素原子は前記界面
    近傍にのみ存在する、半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極はフローティングゲート
    電極であり、前記フローティングゲート電極上に誘電体
    膜を介在させて形成されたコントロールゲート電極をさ
    らに備える、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成
    する工程と、 前記シリコン酸化膜を窒化してシリコン窒化酸化膜を形
    成する工程と、 前記シリコン窒化酸化膜の上にゲート電極を形成する工
    程とを備え、 前記シリコン酸化膜を形成する工程は、水蒸気雰囲気中
    で酸化させることによりシリコン酸化膜を形成すること
    を含み、 前記シリコン窒化酸化膜を形成する工程は、温度800
    ℃以上900℃以下の酸化二窒素の雰囲気中に前記シリ
    コン酸化膜を5分間以上60分間以下保つことを含む、
    半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン窒化酸化膜を形成する工程
    は、前記シリコン酸化膜の厚さの1.16倍以下の厚さ
    を有するシリコン窒化酸化膜を形成することを含む、請
    求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成
    する工程と、 前記シリコン酸化膜を窒化してシリコン窒化酸化膜を形
    成する工程と、 前記シリコン窒化酸化膜の上にゲート電極を形成する工
    程とを備え、 前記シリコン酸化膜を形成する工程は、水蒸気雰囲気中
    で酸化させることによりシリコン酸化膜を形成すること
    を含み、 前記シリコン窒化酸化膜を形成する工程は、温度800
    ℃以上900℃以下の酸化窒素の雰囲気中に前記シリコ
    ン酸化膜を5分間以上60分間以下保つことを含む、半
    導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記シリコン窒化酸化膜を形成する工程
    は、前記シリコン酸化膜の厚さの1.16倍以下の厚さ
    を有するシリコン窒化酸化膜を形成することを含む、請
    求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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