JP3310988B2 - シリコン酸窒化膜の形成方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

シリコン酸窒化膜の形成方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超大規模集積回路(V
LSI)のような半導体装置等において、膜厚が薄く、
かつ特性の優れた絶縁膜であるシリコン酸窒化膜の形成
方法と、それを用いた半導体装置の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、広瀬全孝編「次世代超LSIプロセス技術応用
編」(1988)リアライズ社、P.75−80に記載
されるものがあった。
【0003】近年、VLSIの発展、特に半導体装置の
微細化は、薄く、かつ熱的に安定な絶縁膜形成技術の進
歩に負う部分が大きい。半導体装置の信頼性及び動作性
能は、この絶縁膜の特性によって大きく左右される。
【0004】絶縁膜としては、シリコン酸化膜(SiO
2 膜)がその安定性によって依然として主要な材料であ
り、今後も用い続けられる。例えば、VLSIであるダ
イナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)
のような半導体メモリでは、高密度化による微細化に伴
い、メモリセルキャパシタ絶縁膜やゲート絶縁膜として
のSiO2 膜の膜厚が着実に減少してきている。また、
不揮発性メモリとして、例えば薄いSiO2 膜のファウ
ラー・ノルドハイム(Fowler-Nordheim)トンネル電流
を利用したEEPROM(Electrically Erasable & Pr
ogrammable Read Only Memory)においても、薄く、か
つ高品質な絶縁膜が必要とされる。
【0005】この種のSiO2 膜には、場合によっては
MV/cmオーダの高電界が印加され、高電界ストレス
やホットエレクトロン等による半導体装置の劣化が問題
となる。将来的には、高密度化に伴い、ゲート絶縁膜と
して膜厚が数nmと非常に薄いものが要求されるが、そ
のような薄いSiO2 膜では前記の問題がさらに深刻化
する。従って、SiO2 膜の薄膜化は限界に近づいてい
ると言える。
【0006】このようなSiO2 膜の限界を克服するた
め、例えば前記文献に記載されているように、一般的に
SiO2 膜をアンモニア(NH3 )で高温窒化したシリ
コン酸窒化膜(SiOx y 膜)が有効であることが知
られている。この方法を絶縁膜形成に適用すると、Si
2 膜より緻密な構造の絶縁膜が得られ、界面準位密度
の低下や、膜中への不純物拡散の抑制効果といった膜質
の改善効果がみられる。また、膜の誘電率が上がること
で、膜にかかる実効的な電界強度も緩和される等、VL
SI半導体装置への応用が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにNH3 を用いて窒化を行うと、窒素(N)ととも
に多量の水素(H)がSiO2 膜中に侵入し、反応副生
成物として−NHx −OH−H基等の化学種を生成
する。このため、これらの化学種が核となって膜中に多
量の電子トラップが発生する。その結果、絶縁耐圧が劣
化したり、MOS型電界効果トランジスタ(MOSFE
T)における閾値電圧が変動したりする等、膜質の劣化
や破壊耐性の低下等といった問題があり、それらを解決
することが困難であった。
【0008】本発明は前記従来技術が持っていた課題と
して、膜質の劣化、及び破壊耐性の低下等いった点に
ついて解決したSiO x y 膜の形成方法及びそれを用
いた半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1に係る発明は、膜厚Aを有
するSiO 2 膜を、一酸化窒素(NO)、一酸化二窒素
(N 2 O)または二酸化窒素(NO 2 )のいずれかを含
むガスの雰囲気中で加熱処理することにより、膜厚Bを
有するSiO x y 膜を形成する工程において、B−A
≧1nmの関係を満たすように前記加熱処理の温度及び
時間を制御する。 請求項2に係る発明は、請求項1のS
iO x y 膜の形成方法において、前記SiO 2 膜を形
成した反応炉内で、連続して前記SiO x y 膜を形成
する。 請求項3に係る発明は、請求項1または2のSi
x y 膜の形成方法において、前記SiO 2 膜は、化
学的気相成長法(CVD法)により形成される。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項のSiO x y 膜の形成方法において、前記
SiO x y 膜の最終的な膜厚は、10nm以下であ
る。 請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1
項のSiO x y 膜の形成方法において、前記加熱処理
の温度は、1000℃〜1200℃の範囲である。 請求
項6に係る発明は、請求項1、2、4または5のSiO
x y 膜の形成方法において、前記SiO 2 膜は、シリ
コン層(Si層)を熱酸化することにより形成される。
【0011】請求項7に係る発明は、SiO 2 膜を加熱
処理によりSiO x y 膜に変換する工程を備えたVL
SI等の半導体装置の製造方法において、前記SiO 2
膜は 、NO、N 2 O、NO 2 のいずれかを含むガスの雰
囲気中で加熱処理されることにより前記SiO x y
に変換され、かつ、前記SiO x y 膜の膜厚は、前記
SiO 2 膜の膜厚より1nm以上厚い。 請求項8に係る
発明は、請求項7の半導体装置の製造方法において、前
記SiO 2 膜を形成した反応炉と同一の反応炉内で、前
記SiO 2 膜を前記SiO x y 膜に変換する。 請求項
9に係る発明は、請求項7または8の半導体装置の製造
方法において、前記SiO 2 膜は、CVD法により形成
される。
【0012】請求項10に係る発明は、請求項7〜9の
いずれか1項の半導体装置の製造方法において、前記S
iO x y 膜の最終的な膜厚は、10nm以下である。
請求項11に係る発明は、請求項7〜10のいずれか1
項の半導体装置の製造方法において、前記加熱処理の温
度は、1000℃〜1200℃の範囲である。 請求項1
2に係る発明は、請求項7、8、10または11の半導
体装置の製造方法において、前記SiO 2 膜は、Si層
を熱酸化することにより形成される。
【0013】
【作用】本発明によれば、膜厚AのSiO2 膜を形成し
た後、そのSiO2 膜を、NO、N 2 OまたはNO 2
いずれかを含むガスの雰囲気中で、加熱処理により酸窒
化して、膜厚Bを有するSiOx y 膜を形成すること
により、例えば同一の反応炉内で、SiO2 膜の形成
後にSiOx y 膜を連続して形成でき、それによって
加熱処理(即ち、酸窒化処理の簡単化が図れる。この
加熱処理による酸窒化の際に、その酸窒化による膜厚B
の増加分が1nm以上となるように加熱処理の温度及
間を制御することにより、絶縁膜であるSiO x y
の品質の向上、及び破壊耐圧の向上が図れる。従っ
て、このようにして形成されるSiOx y 膜を用い、
半導体装置(例えばMOSキャパシタを製造すれ
ば、キャリア注入ストレスに対する絶縁破壊耐性の向上
が図れる。
【0014】前記SiO2 膜をCVD法を用いて形成す
ることにより、該SiO2 膜の膜質の向上及び形成工程
の簡易化が図れる。このSiO2 膜を、Si層を熱酸化
して形成することにより、製造対象となる半導体装置
構造の多様化が図れる。
【0015】窒素(N)を含む酸化性窒素ガスとして、
NO、N2 OまたはNO2 のいずれかを含むガスを用
、温度1000℃〜1200℃の範囲で加熱すること
により、安定した加熱処理(即ち、酸窒化処理が行え
る。
【0016】SiOx y 膜の膜厚Bを10nm以下に
形成することにより、該SiOx y 膜の膜質の向上及
び破壊耐性の向上が図れる。従って、前記課題を解決で
きるのである。
【0017】
【実施例】図1の(a)〜(c)は、本発明の実施例を
示す半導体装置(例えば、MOSキャパシタの製造工
程を示す図である。
【0018】MOSキャパシタを製造する場合、図1の
(a)に示すように、P型(100)のシリコン基板
Si基板1を用意する。Si基板1を反応炉内に収
納し、O2 雰囲気(1気圧)中1000℃で、該Si基
板1を加熱処理し、膜厚Aが5nm〜9nmのSiO2
膜2を形成する。
【0019】続いて、図1の(b)に示すように、同一
反応炉内で、O2 雰囲気をN2 O(1気圧)に切り替
え、1000℃〜1200℃の温度範囲で加熱処理して
酸窒化を行い、膜厚BのSiOx y 膜3を形成する。
ここで、xyは、要求される絶縁膜であるSiO x
y 膜3の信頼性等を考慮して適宜選定する。また、この
SiOx y 膜3の形成工程において、加熱処理時間
は、いずれの場合も、最終的なSiOx y 膜の膜厚B
が10nmとなるように制御される。
【0020】次に、図1の(c)に示すように、リソグ
ラフィ、及びエッチング技術を用い、SiOx y 膜3
上にリンドープ(4×1020cm-3)したポリシリコン
(ポ リSi)のゲート電極4を形成し、MOSキャパシ
タを製造する。
【0021】このMOSキャパシタでは、Si基板1と
ゲート電極4との間に、電荷を蓄積できる。
【0022】このMOSキャパシタにおけるSiOx
y 膜3の絶縁特性を調べるために、次のような電気測定
を行った。
【0023】MOSキャパシタのゲート電極4側から一
定電流の電子を注入し、注入前後でのSi基板1・ゲー
ト電極4間の電位差Vgs、及びフラットバンド電圧Vfb
の変動量を測定した。また、絶縁膜であるSiOx y
膜3が破壊に至るまでに膜中に注入された電荷の総量
(絶縁破壊電荷量)Qbdも求めた。定電流電子注入法
は、公知の方法を用い、Si基板1を接地(GND)
し、ゲート電極4とGNDとの間に直列に定電流源を接
続することで行った。フラットバンド電圧Vfbの測定
は、公知の方法を用い、MOSキャパシタ容量を高周波
(1MHz )で測定することで決定した。絶縁破壊電荷
量Qbdは、定電流注入の場合、電子注入開始時から絶縁
破壊に至るまでの絶縁破壊時間と注入電流密度の積とし
て定義される。これらの測定結果を図2〜図4に示す。
測定は、いずれも室温状態で行った。
【0024】図2は、Si基板1・ゲート電極4間の電
位差の変動量を示す図である。横軸には、面積0.02
0mm2 のキャパシタに総電荷量3C/cm2 の電子を
注入した前後でのSi基板1・ゲート電極4間の電位差
gsの変動量−ΔVgs(単位V)がとられている。
【0025】図2中のCは、SiO2 膜1の膜厚AとS
iOx y 膜3の膜厚Bとの差(=B−A)、即ち窒化
もしくは酸窒化による膜厚の成長量を表わす。膜厚B
は、10nm一定である。
【0026】また、図2において、11はSiO2 膜2
をNH3 雰囲気中で窒化したもの(窒化温度1100
℃,C=1nm)、12はN2 O酸窒化(酸窒化温度1
100℃,C=1nm)、13はN2 O酸窒化(110
0℃,C=2nm)、14はN2 O酸窒化(1100
℃,C=3nm)での結果を表わしている。
【0027】この図2に示すように、電位差Vgsの負の
変動は、SiOx y 膜3中の電子トラップの発生量に
関係し、変動量−ΔVgsの値が大きいほど、電子トラッ
プの発生量が多くて膜の特性変動が大きく、膜質の悪い
ことが知られている。この結果、少くとも膜厚成長量C
が1nm以上となるように、N2 O酸窒化で形成したS
iOx y 膜3は、NH3 窒化によるものより、膜質が
優れていることが分かる。
【0028】図3は、フラットバンド電圧Vfbの変動量
を示す図である。縦軸に、面積0.0264mm2 のキ
ャパシタに総電荷量2C/cm2 の電子を注入した前後
でのフラットバンド電圧Vfbの変動量−ΔVfb(単位
V)がとられている。
【0029】図3中の11はNH3 窒化(1100℃,
C=1nm)、12はN2 O酸窒化(1100℃,C=
1nm)、13はN2 O酸窒化(1100℃,C=2n
m)、14はN2 O酸窒化(1100℃,C=3nm)
での結果を表わしている。
【0030】図3に示すように、フラットバンド電圧V
fbの負の変動は、SiOx y 膜3中の正電荷の発生量
に関係しており、変動量−ΔVfbの値が大きいほど、正
電荷発生量が多くて膜質が悪く、絶縁破壊耐性が低い。
従って、図2と同様に、膜厚成長量Cが1nm以上とな
るように酸窒化した場合に、膜質の向上が見られる。
【0031】図4は、面積0.020mm2 のキャパシ
タに電子を注入した場合の絶縁破壊電荷量Qbdの測定結
果を示す図である。この図4中の11〜14は、図2及
び図3と同じ窒化(酸窒化)条件に対応している。この
図から明らかなように、膜厚成長量Cが1nm以上とな
るように酸窒化して形成したSiOx y 膜3が、高い
絶縁破壊耐性をもつことが分かる。
【0032】通常のSiO2 膜2は、膜中にSi原子や
O原子の不対結合や弱い結合を多数含み、電子注入のス
トレスによってこれらの結合が切断されたり、あるいは
電子注入によるインパクトイオン化で生じた正孔がトラ
ップされること等が、絶縁破壊をもたらす。ところが、
本実施例のように、このSiO2 膜2を窒化(酸窒化)
すると、これらの結合部分に窒素原子が侵入又は置換さ
れて、不対結合や弱い結合の数が減少し、それによって
絶縁耐性の向上が図れる。その上、窒化後のSiOx
y 膜3は、SiO2 膜2に比べて緻密な構造をしてお
り、不純物拡散に対するバリア効果をもっている。さら
に、窒素の導入によって誘電率の向上も図れる。
【0033】以上のような窒化(酸窒化)の効果は、下
地のSiO2 膜2の形成過程の相違によって失われるこ
とはない。従って、図1に示すSi基板1の型や面方
位、SiO2 膜2の形成時における酸化温度や酸素分
圧、あるいは該SiO2 膜2の膜厚にも関係なく、本実
施例の方法を適用できる。さらに、SiO2 膜2が、S
iの多結晶の成長が容易で、かつ高品質が得られるCV
D法等の化学的堆積法によって形成されたものや、ポリ
Siを酸化して形成されたものであっても、前記と同様
の改善効果が得られる。
【0034】本実施例は、絶縁膜であるSiO x y
の膜質、及び絶縁破壊耐性を向上させるものであり、絶
縁膜であるSiO x y を有するあらゆる型の半導体
装置に適用可能である。図5及び図6に、半導体装置で
ある不揮発性MOSFETメモリ素子に上記実施例を適
用した例を示す。
【0035】図5は、MNOS(Metal Nitride Oxide
Semiconductor)型メモリセルの概略の断面図である。
【0036】このメモリセルでは、O2 雰囲気中でSi
基板1を加熱処理して所定膜厚AのSiO2 膜を形成し
た後、N2 O雰囲気中で加熱処理して該SiO2 膜の酸
窒化を行い、所定膜厚BのSiOx y からなるトンネ
ル酸化膜、つまり絶縁膜3aを選択的に形成する。そし
て、絶縁膜3a上に、Si3 4 やAl2 3 等の絶縁
膜5を選択的に形成した後、さらにその上に、リンドー
プしたポリSiのゲート電極4aを選択的に形成する。
また、絶縁膜3aの両端のSi基板1内には、不純物拡
散層6が形成されている。
【0037】このメモリセルでは、絶縁膜5と絶縁膜3
aの界面近傍に存在する界面準位に、主にSi基板1側
からファウラーノルドハイム・トンネル電流もしくは直
接トンネル電流でキャリアを注入し、トラップすること
で記憶動作を行う。データ書き換え時には、絶縁膜3a
に高電界が印加されるため、素子の信頼性は、この絶縁
膜3aの信頼性に大きく依存する。
【0038】従来、絶縁膜3aにはSiO2 膜が用いら
れているが、これをSiOx y 膜で実現することで、
該絶縁膜3aの特性変動及び劣化を抑え、データ書き換
え回数が多く、データ保持特性に優れた長寿命の記憶素
子が製造可能となる。
【0039】図6は、FLOTOX(FLOating gate Tu
nnel Oxide)型メモリセルの概略の断面図である。
【0040】このメモリセルでは、Si基板1の表面
に、図1と同様のSiOx y 膜からなる絶縁膜3bを
選択的に形成し、さらにその上に、浮遊ゲート24、層
間絶縁膜23、及び制御ゲート4bが順次積層状態に選
択的に形成されている。また、図5と同様に、Si基板
1には、拡散層6が形成されている。
【0041】このメモリセルでは、浮遊ゲート24の下
の絶縁膜3bの一部が極めて薄いトンネル酸化膜部3b
−1となっている。そのため、このトンネル酸化膜部3
b−1を通してファウラーノルドハイム・トンネル電流
によってキャリアの浮遊ゲート24への注入及び消去を
行うことにより、記憶動作が可能となる。この絶縁膜3
bをSiOx y 膜で実現することで、該絶縁膜3bの
特性変動及び劣化を抑え、素子の長寿命化が可能とな
る。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。例えば、図1のSiO2 膜2
をCVD法以外の方法を用いて形成してもよい。さら
に、本発明は図5及び図6以外の半導体装置にも適用
が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1〜
12に係る発明によれば、膜厚AのSiO2 膜を、N
O、N 2 OまたはNO 2 のいずれかを含むガスの雰囲気
中で、SiOx y 膜の膜厚BがB−A≧1nmの関係
を満たすまで加熱処理により酸窒化するようにしてい
る。そのため、従来のNH3 窒化によるSiOx y
に比べて、特性変動が少なくて膜質に優れ、さらに破壊
耐性に優れた絶縁膜が得られる。従って、この絶縁膜
あるSiO x y を用いることにより、素子特性を向
上させ、寿命の長い半導体装置の製造が可能となる。
【0044】前記SiO2 膜はCVD法を用いて形成す
れば、簡単な処理工程で、高品質のSiO2 膜の形成が
可能となる。このSiO2 膜は、Si層を熱酸化して形
成してもよい。
【0045】加熱処理時に、NO、N2 またはNO2
のいずれかを含むガスを用い、温度1000℃〜120
0℃の範囲で加熱することにより、安定した高品質のS
iOx y 膜を簡単に形成することができる。
【0046】前記SiOx y 膜の膜厚Bを10nm以
下に形成することにより、より膜質に優れ、破壊耐性の
高い絶縁膜が得られる。ここで、膜厚Bの下限値は、要
求される絶縁特性等に応じて適宜選定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すMOSキャパシタの製造
工程図である。
【図2】図1におけるSi基板・ゲート電極間の電位差
の変動量の測定結果を示す図である。
【図3】図1におけるフラットバンド電圧の変動量の測
定結果を示す図である。
【図4】図1における絶縁破壊電荷量の測定結果を示す
図である。
【図5】図1の方法を用いて形成したMNOS型メモリ
セルの概略の断面図である。
【図6】図1の方法を用いて形成したFLOTOX型メ
モリセルの概略の断面図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 SiO2 膜 3 SiOx y 膜 3a,3b,5 絶縁膜 4,4a ゲート電極4b 制御ゲート 不純物拡散層 23 層間絶縁膜 24 浮遊ゲート

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成され膜厚Aを有するシ
    リコン酸化膜を、一酸化窒素、一酸化二窒素または二酸
    化窒素のいずれかを含むガス雰囲気中で加熱処理するこ
    とにより、膜厚Bを有するシリコン酸窒化膜を形成する
    半導体装置の製造法において、 B−A≧1nmの関係を満たすように前記加熱処理の温
    度及び時間を制御することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】前記シリコン酸化膜を形成した反応炉内で
    連続してシリコン酸窒化膜を形成することを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記シリコン酸化膜は化学的気相成長法に
    より形成されることを特徴とする請求項1または2記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記シリコン酸窒化膜の最終的な膜厚は1
    0nm以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記加熱処理の温度は1000℃〜120
    0℃の範囲であることを特徴とする請求項1〜4いずれ
    か記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記シリコン酸化膜はシリコン層を熱酸化
    することにより形成されることを特徴とする請求項1、
    2、4または5いずれか記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】シリコン酸化膜を加熱処理によりシリコン
    酸窒化膜に変換する工程を備えた半導体装置の製造方法
    において、 前記シリコン酸化膜は一酸化窒素、一酸化二窒素または
    二酸化窒素のいずれかを含むガス雰囲気中で加熱処理さ
    れることにより前記シリコン酸窒化に変換され、かつ、
    前記シリコン酸窒化膜の膜厚は前記シリコン酸化膜の膜
    厚より1nm以上厚いことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記シリコン酸化膜を形成した反応炉と同
    一の反応炉内で前記シリコン酸化膜を前記シリコン酸窒
    化膜に変換することを特徴とする請求項7記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記シリコン酸化膜は化学的気相成長法に
    より形成されることを特徴とする請求項7または8記載
    の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記シリコン酸窒化膜の最終的な膜厚は
    10nm以下であることを特徴とする請求項7〜9いず
    れか記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記加熱処理の温度は1000℃〜12
    00℃の範囲であることを特徴とする請求項7〜10い
    ずれか記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記シリコン酸化膜はシリコン層を熱酸
    化することにより形成されることを特徴とする請求項
    7、8、10または11いずれか記載の半導体装置の製
    造方法。
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