JP3041065B2 - 絶縁膜形成方法 - Google Patents

絶縁膜形成方法

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JP3041065B2 JP3050935A JP5093591A JP3041065B2 JP 3041065 B2 JP3041065 B2 JP 3041065B2 JP 3050935 A JP3050935 A JP 3050935A JP 5093591 A JP5093591 A JP 5093591A JP 3041065 B2 JP3041065 B2 JP 3041065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は絶縁膜形成方法、特に
膜厚が薄くかつ特性の優れた絶縁膜の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最先端技術により形成される超LSI、
特にダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DR
AM)では、微細化に伴い膜厚が極めて薄い酸化膜がメ
モリキャパシタ絶縁膜やゲート絶縁膜に用いられてい
る。また、不揮発性メモリ、例えば薄いSiO2膜のフ
ァウラ・ノールトハイム(Fowler Nordhe
im)トンネル電流を利用したE2PROMにおいて
も、薄いSiO2膜が用いられ、特性の向上を図ってい
る。
【0003】しかし、これらのSiO2膜は、MV/c
mオーダの高電界が印加される場合があり、高電界スト
レスやホットエレクトロン等によるデバイスの劣化が問
題となる。
【0004】そこで、SiO2膜の膜質向上の試みがな
されている(例えば、文献:「次世代超LSIプロセス
技術−応用編−,広瀬 全孝編著,リアライズ社,P.
75(1988)」参照)。この文献に開示されている
方法では、SiO2膜をNH3ガス中で高温加熱すること
により、その表面を窒化物に変換し、Si酸化膜に比べ
て緻密な構造の熱窒化酸化膜(SiOXY)(但し、
X,Yは0より大きい数)を形成する。
【0005】この熱窒化酸化膜の形成方法を、ゲート絶
縁膜形成に適用すると、ストレス耐性の向上が図れる。
また、膜中への不純物拡散が抑制されて膜質の改善が図
れるとともに、熱窒化酸化膜は誘電率がSi酸化膜に比
べて大きいのでこの熱窒化酸化膜の超LSI等のデバイ
スへの応用が期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Si基
板上に形成したSiO2膜をNH3ガス中で高温加熱する
ことにより窒化を行うと、窒素(N)とともに多量の水
素(H)がSiO2膜中に侵入し、そのため、反応副生
成物として、−NHX基、−CH基、−H基等の化学種
をSiO2膜中に生成する。その結果、この熱窒化酸化
膜を用いてMOS型電界効果トランジスタ(MOSFE
T)を構成すると、反応副生成物として生成した−NH
X基、−CH基、−H基等が電子トラップの核となっ
て、トランジスタの閾値電圧の変動や耐圧の劣化の原因
となっている。
【0007】この発明は、上述した従来の問題点に鑑み
なされたもので、従来に比して膜質が優れ、破壊耐性の
高い絶縁膜形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、シリコンの下地上に絶縁膜を形
成する方法において、シリコンの下地上に形成されたシ
リコン酸化膜を窒素含有の酸化性ガス雰囲気中で100
0℃以上の温度で加熱処理してシリコン酸窒化膜に置換
し該シリコン酸窒化膜を当該絶縁膜とすることを特徴と
する。
【0009】この発明の実施に当り、好ましくは、前述
の窒素を含む酸化性ガスを一酸化窒素(NO)ガス、一
酸化二窒素(N2O)ガス、二酸化窒素(NO2)ガスを
含む群のうちから選ばれた一種のガスまたは2種以上の
混合ガスとするのが良い。
【0010】なお、ここでシリコンの下地とは、シリコ
ン基板はもとより、その他に、このシリコン基板にエピ
タキシャル層を形成したもの、その他、これらに限らず
基板やエピタキシャル層に素子が作り込まれている中間
体等、絶縁膜が形成されるべき広く下地を意味してい
る。
【0011】また、シリコンの下地にシリコン酸化膜を
形成する方法は、特に限定されない。例えば、シリコン
の下地を反応炉内において酸化性ガス雰囲気中で酸化さ
せシリコンの下地表面にシリコン酸化膜を形成する方
法、シリコンの下地上に公知の成膜方法例えばCVD
法、スパッタ法によりシリコン酸化膜を形成する方法、
シリコンの下地を多結晶シリコンとしてこれを熱酸化さ
せる方法等種々の方法を用いることが出来る。しかし、
窒素を含む酸化性ガスによる酸窒化処理との連続性を考
えた場合、シリコンの下地を反応炉内において酸化性ガ
ス雰囲気中で酸化させシリコンの下地表面にシリコン酸
化膜を形成する方法が好適である。
【0012】
【作用】上述したこの発明の絶縁膜形成方法によれば、
Siの下地上に形成されているシリコン酸化膜を窒素含
有の酸化性ガス雰囲気中で高温加熱する。その結果、こ
のシリコン酸化膜をシリコン酸窒化膜に変える。このシ
リコン酸窒化膜は、シリコンの酸化膜に比べて構造が緻
密なため電子トラップの発生数が少なく、かつ破壊耐性
の高い良質の絶縁膜となる。その結果、電子デバイスの
電気特性が向上し、寿命が長く、信頼性の向上の図れる
高品質の絶縁膜となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照し、この出願の発明の実施
例につき説明する。
【0014】なお、図面はこの発明が理解できる程度
に、各構成成分の寸法、形状および配設位置を概略的に
示しているにすぎない。また、以下の説明では、特定の
材料および特性の数値的条件を挙げて説明するが、これ
ら材料および条件は単なる好適例にすぎず、従ってこれ
らに何ら限定されるものではない。
【0015】図1の(A)および(B)は、この発明の
絶縁膜形成方法の一実施例の説明に供する工程図で、各
図は要部断面図で示してある。 1.絶縁膜の形成 1−1.シリコン酸化膜の形成 先ず、反応炉(図示せず)内にシリコンの下地としてP
型(100)Si基板10を設置する。所要に応じて基
板表面の清浄化、所要に応じ反応炉内の清浄化を行う。
次に、基板10の表面にシリコン酸化膜12を成膜す
る。この実施例では、シリコン酸化膜の形成は、窒素非
含有の酸化性ガス雰囲気中で基板10を加熱することに
より行う。窒素非含有の酸化性ガスとして、ここでは酸
素(O2)ガスを用いる。シリコン酸化膜形成の際は、
酸化膜形成時の反応副生成物を反応炉外に排気するた
め、反応炉内を例えば100〜10-2Torrの低真空
の減圧状態に維持しても良いが、この実施例では反応炉
内の圧力を大気圧とした。また、基板10に対する加熱
温度を1000℃以上の温度とするのが良い。この基板
の加熱は、好ましくは、赤外線ランプ、アークランプ、
レーザビーム或いはヒータ等の加熱手段を用いて行う。
この実施例では、赤外線ランプを用い、基板10の表面
温度を、例えば、オプティカルパイロメータで判定しな
がら、例えば、50℃/秒〜200℃/秒の間の適当な
割合で、好ましくは、昇温温度約100℃/秒で、約1
100℃まで上昇させ、この1100℃の温度に一定の
時間期間保持して、例えば、膜厚が9nmのSiO2
12を成膜する(図1の(A))。なお、このSi酸化
膜の膜厚制御は、例えば、酸化温度、酸化時間、酸化ガ
スの流量および酸化ガスの反応炉内での圧力を調整する
ことによって、行える。
【0016】1−2.シリコン酸窒化膜への置換 次に、反応炉内へ供給するガスを窒素含有の酸化性ガス
に切り換えて、シリコン酸化膜12をシリコン酸窒化膜
に変える。窒素含有の酸化性ガスとして、この実施例で
はN2Oガスを用い、このN2Oガスを反応炉内に導入す
る。この場合、反応炉内の圧力を100〜10-2Tor
rの低真空の減圧状態としても良いが、この実施例では
約1気圧とする。そして、このN2Oガス雰囲気中で、
基板温度を、例えば50℃/秒〜200℃/秒の間の適
当な割合で、1000℃〜1200℃の温度範囲内の適
当な温度にまで上昇させ、この温度に一定期間保持し
て、SiO2膜12の酸窒化を行って、シリコン酸窒化
膜14を得る(図1の(B))。この場合の加熱手段
は、シリコン酸化膜の成膜の時に用いたと同様な加熱手
段を用いれば良い。なお、このSiO2膜から変換され
て得られたシリコン酸窒化膜の膜厚は、温度、時間およ
びN2Oガスの流量を調整することによって適当に制御
できる。なお、加熱温度を1000℃より低くすると窒
化反応、酸化反応共に抑制され特にシリコン下地との界
面近傍での膜質が劣化してしまい、また、1200℃よ
り高くなると基板がダメージを受けるので、酸窒化のた
めの加熱温度は1000℃〜1200℃の範囲内とし
た。
【0017】2.絶縁膜の特性試験 次に、この発明の絶縁膜形成方法で形成される絶縁膜の
特性を測定する目的で、Si基板10上にSiO2膜の
厚さを9nmに成膜した構造体(図1に(A)で示す構
造体)を4枚製作した。そして、各構造体を上述した手
順と同様な手順でN2Oガス雰囲気中で、1000℃、
1100℃、1150℃および1200℃の4つの異な
る温度で、膜厚が10nmのシリコン酸窒化膜14を得
るように、それぞれの加熱処理を行って図1の(B)に
示す構造体を、それぞれ得た。
【0018】次に、リソグラフィおよびエッチング技術
を用いて、それぞれの構造体のシリコン窒化膜14上
に、4×1020cm-3(マイナス3乗)の濃度にリンド
ープした多結晶Siのゲート電極16を形成して、図2
に要部断面図で示す構造のMOSキャパシタを作製し
た。
【0019】このキャパシタのゲート電極から一定電流
密度で電子をシリコン酸窒化膜14に注入し、注入前後
でのフラットバンド電圧(VFB)の変動量を室温で測定
した。
【0020】定電流電子注入は、基板10を接地し、ゲ
ート電極16と接地との間に定電流源を直列に接続して
行った。
【0021】フラットバンド電圧(VFB)の値はMOS
キャパシタ容量を高周波(1MHz)で測定することに
よって決定した。
【0022】図3は、面積0.0264mm2のキャパ
シタに総電荷量2C/cm2の電子を注入した前後での
フラットバンド電圧(VFB)の負の変動量(−△VFB
(単位V)の測定結果を示す。
【0023】図3の横軸はシリコン酸窒化膜14作製時
の基板表面の加熱温度であり、縦軸はMOSキャパシタ
のフラットバンド電圧の負の変動量(−△VFB)(単位
はボルト(V))である。○印は前記SiO2膜をN2
ガス中で基板表面温度を1000℃、1100℃、11
50℃、1200℃まで加熱し、シリコン酸窒化膜14
の膜厚がいずれの場合とも10nmに成膜するまでの時
間期間の間それぞれの温度で加熱処理したときのデータ
をそれぞれ示す。●印はSiO2膜を従来方法によりN
3ガスで窒化、具体的にはNH3ガス中で基板表面温度
を1100℃まで加熱し、熱窒化酸化膜の膜厚が10n
mに成膜するまでの時間期間の間1100℃で加熱処理
したときの比較データを示す。なお、比較データを得た
熱酸化窒化膜の形成は、先ず実施例と同様にシリコン基
板を酸化しシリコン酸化膜を得、次いで反応炉内から酸
素ガスをパージした後反応炉内にNH3ガスを導入し反
応炉内を300〜400Torrに維持した状態でシリ
コン基板表面が1100℃になるように基板を加熱する
ことで行っている。
【0024】フラットバンド電圧(VFB)の負の変動量
(−ΔVFB)は、膜中の正電荷の発生量に関係する。こ
の−△VFBの値が大きいほど正電荷の発生量が多くな
り、絶縁破壊耐性が低下し、膜質が劣化することが知ら
れている。
【0025】この点を考慮し図3の測定結果を見てみる
と、N2Oガス雰囲気中で加熱処理して形成した膜は基
板表面の加熱温度を少なくとも1000℃以上とした場
合NH3ガス雰囲気中での窒化による従来の熱窒化酸化
膜よりフラットバンド電圧の負の変動量(−△VFB)の
値が小さく、絶縁耐性が優れていることが分る。
【0026】3.変形例、変更例 この発明は上述した実施例にのみ限定されるものではな
いこと明らかである。
【0027】通常のSiO2膜は膜中にSi原子やO原
子の不対結合や弱い結合が多数存在するので電子注入の
ストレスによってこれらの結合が切断されること、或い
は電子注入により発生した正孔がトラップされることな
どにより絶縁膜破壊が発生する。しかし、このSiO2
膜を窒化することで、これら不安定な結合部分に窒素原
子が結合、または置換して不対結合や弱い結合の数が減
少する。これらは全てSiO2膜形成後に行われる化学
的な過程である。従って、図1の(A)のSi基板10
の導電型や面方位、図1の(A)のSiO2膜12形成
時の加熱温度や酸素分圧およびSiO2膜の膜厚にも関
係なく、この発明を適用できること明らかである。ま
た、SiO2膜12はCVD等の化学的堆積法によって
形成しても、多結晶Siを酸化して形成しても同様の改
善効果が得られる。
【0028】また、上述の実施例では、窒素含有の酸化
性ガスとしてN2Oガスの例を挙げて説明したが、一酸
化窒素(NO)ガスまたは二酸化窒素(NO2)ガスの
単体ガス、もしくは、NOガス、N2OガスおよびNO2
ガスの群から選ばれた二種類以上の混合ガスを用いても
よい。また、上述した実施例では、シリコン酸窒化膜の
膜厚を10nm(100オングストローム)としたが、
これと異なる膜厚、特にこれより薄い膜厚では実施例と
同程度の改善効果が得られる。 4.適用例 この発明は絶縁膜の破壊耐性を向上させているので絶縁
膜を有するあらゆる型の半導体素子に適用し、その破壊
寿命を延ばす効果がある。
【0029】図4および図5に、不揮発性MOSFET
メモリ素子にこの発明を適用した例をそれぞれ示す。図
4は、MNOS(Metal Nitride Oxi
deSemiconductor)型メモリ素子の要部
の断面構造を示す。このメモリ素子は、Si基板20に
ソース・ドレイン領域用の拡散層22を具え、この基板
20の上面に、この発明の絶縁膜形成方法に従って作成
したシリコン酸窒化膜24と、例えば、Si34または
Al23の絶縁膜26と、この絶縁膜26上にゲート電
極28を具えた構造となっている。シリコン酸窒化膜
(トンネル酸化膜)24と、絶縁膜26とで構成される
ゲート絶縁膜30の、両絶縁膜24と26との界面近傍
に存在する界面準位に、主として基板側から、ファウラ
・ノールドハイム・トンネル電流、または、直接トンネ
ル電流を流してキャリアを注入しトラップすることで記
憶動作を行う。
【0030】データ書き換えは絶縁膜(トンネル酸化
膜)24に高電界を印加して行うので、このメモリ素子
の信頼性はこの絶縁膜24の破壊耐性に大きく依存す
る。従来、この絶縁膜24にはSiO2膜を用いている
が、この絶縁膜24にこの発明により得られるシリコン
酸窒化膜を用いることで絶縁膜の破壊耐性が向上し、特
性変動、劣化を抑え、データ書き換え回数が多くデータ
保持特性に優れた長寿命のメモリ素子の実現が期待でき
る。
【0031】図5はFLOTOX(Floating
gate Tunnel Oxide)型メモリ素子を
示す。
【0032】このメモリ素子も、Si基板20にソース
・ドレイン領域用の拡散層22を具えている。そして、
この基板20の上面には、この発明の絶縁膜形成方法に
従って作成したシリコン酸窒化膜34と、浮遊ゲート3
6と、層間絶縁膜38と、ゲート電極40とを順次に具
えた構造となっている。
【0033】このメモリ素子は浮遊ゲート36の下の絶
縁膜であるシリコン酸窒化膜34(トンネル酸化膜)の
一部の膜厚が極めて薄くなっている。この薄膜部分を3
4aで示す。
【0034】このトンネル酸化膜の薄膜部分34aを通
してファウラ・ノールドハイム・トンネル電流を流し
て、キャリアを浮遊ゲート36へ注入して記憶動作を行
う。従来この絶縁膜34にはSiO2膜を用いている
が、この絶縁膜34にこの発明のシリコン酸窒化膜を用
いることで、絶縁膜の破壊耐性が向上し、特性変動、劣
化を抑え、データ書き換え回数が多く、データ保持特性
に優れた長寿命のメモリ素子の実現が期待できる。
【0035】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の絶縁膜形成方法によれば、シリコンの下地に形
成されたシリコン酸化膜を窒素含有の酸化性ガス雰囲気
中で1000℃以上の温度で加熱処理してシリコン酸窒
化膜に変えるので、従来のNH3ガスを用いた窒化によ
り形成した熱窒化酸化膜に比べてフラットバンド電圧の
負の変動−△VFBの値が小さく、従って、正電荷の発生
量が少ないので絶縁破壊耐性の高い高品質の絶縁膜が得
られる。
【0036】従って、この発明により形成した絶縁膜を
用いて電子デバイス例えば不揮発性MOSFETメモリ
素子やMNOS型メモリ素子などを作成するとこれら電
子デバイスの寿命と信頼性を従来のものより向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、この発明の絶縁膜形成
方法の一実施例の説明に供する工程図である。
【図2】この発明の絶縁膜形成方法の評価に用いたMO
Sキャパシタの説明に供する要部断面図である。
【図3】この発明の絶縁膜形成方法の一実施例の説明に
供する、酸窒化のための加熱温度とフラットバンド電圧
の負の変動量(−△VFB)との関係を示した特性図であ
る。
【図4】この発明の絶縁膜形成方法により形成したシリ
コン酸窒化膜を用いた、MNOS型メモリ素子の要部断
面図である。
【図5】この発明の絶縁膜形成方法により形成したシリ
コン酸窒化膜を用いた、FLOTOX型メモリ素子の要
部断面図である。
【符号の説明】
10、20:Si基板 12:シリコン酸化膜 14、24、34:シリコン酸窒化膜 16、28、40:ゲート電極 22:拡散層 26:絶縁膜 34a:シリコン酸窒化膜の薄膜部分 36:浮遊ゲート 38:層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−18934(JP,A) 特開 平2−246334(JP,A) 特開 平4−196587(JP,A) 特開 昭61−128535(JP,A) 特開 昭60−229372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/318

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンの下地上に絶縁膜を形成する方
    法において、 シリコンの下地上に形成されたシリコン酸化膜を窒素含
    有の酸化性ガス雰囲気中で1000℃以上の温度で加熱
    処理してシリコン酸窒化膜に置換し該シリコン酸窒化膜
    を当該絶縁膜とすることを特徴とする絶縁膜形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の絶縁膜形成方法におい
    て、 前記窒素含有の酸化性ガスを一酸化窒素(NO)ガス、
    一酸化二窒素(N2O)ガスおよび二酸化窒素(NO2
    ガス群のうちから選ばれた1種のガスまたは2種以上の
    混合ガスとすることを特徴とする絶縁膜形成方法。
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