JPH1120441A - 産業車両用揺動制御装置 - Google Patents

産業車両用揺動制御装置

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JPH1120441A
JPH1120441A JP17959597A JP17959597A JPH1120441A JP H1120441 A JPH1120441 A JP H1120441A JP 17959597 A JP17959597 A JP 17959597A JP 17959597 A JP17959597 A JP 17959597A JP H1120441 A JPH1120441 A JP H1120441A
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JP
Japan
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pressure
oil
hydraulic
hydraulic cylinder
oil chamber
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JP17959597A
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Kazuo Ishikawa
和男 石川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/32Rigid axle suspensions pivoted
    • B60G2200/322Rigid axle suspensions pivoted with a single pivot point and a straight axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/46Means for locking the suspension
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2300/00Indexing codes relating to the type of vehicle
    • B60G2300/02Trucks; Load vehicles
    • B60G2300/022Fork lift trucks, Clark

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動油温の上昇に基づく油圧の異常上昇によ
る油圧シリンダの破損を防止し瞬間的に加わる負荷によ
り発生する油圧を保持する。 【解決手段】 車体フレーム1と後輪車軸2との間に設
けた複動型の油圧シリンダ6には両油室R1,R2間に
おける作動油の流通を制御する電磁制御弁10を設け
る。電磁制御弁10には所定の揺動制御条件に基づいて
電磁制御弁10を制御する制御ユニット17を接続す
る。各油室R1,R2は絞り弁15及びリリーフ弁16
を介して蓄圧器14に接続するとともに逆止弁13を介
しても蓄圧器14に接続する。リリーフ弁16は、油室
R2から排出される作動油の油圧がシール部材の耐圧よ
りも低く荷役時に連続的に加わる油圧の最大圧よりも高
い最大許容圧を超えるときに作動油を蓄圧器14に逃が
してその上限を最大許容圧に制限する。絞り弁15は、
油室R1に発生する油圧のがリリーフ弁16への伝達を
制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等
の産業車両においてロール方向の揺動を制御する産業車
両用揺動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばフォークリフトには、車体
フレームに対して後輪車軸をロール方向に揺動可能に支
持することにより、乗り心地及び車両安定性の向上を図
った構造が採用されている。このような構造を備えたフ
ォークリフトでは、後輪車軸の揺動に伴う車両重心の移
動により車両の安定性が失われないように、例えば、重
い積み荷の運搬時、高揚高時、高い車速での旋回時等
に、一時的に車軸の揺動を規制して車両の安定性を確保
するようにしたものが提案されている。
【0003】例えば、特開昭58−167215号公報
には、フォーク上の積み荷が所定荷重以上になるととも
に揚高量が所定高さ以上になったときに車軸の揺動を規
制することにより、車両重心が高くなった状態での車両
の安定性を確保するようにした技術が提案されている。
又、特開昭58−211903号公報には、車両の旋回
時に車両に加わる横加速度の大きさが所定値以上になっ
たときに車軸の揺動を規制することにより、旋回時にお
ける車両の安定性を確保するようにした技術が提案され
ている。
【0004】このような車体フレームに対する車軸の揺
動の規制は、車体フレームと車軸とにそれぞれ連結した
状態で設けた一対の油圧シリンダにて行っている。この
各油圧シリンダは、車体フレームに対する車軸の揺動に
伴って各ピストンロッドが自由に伸縮動作する。そし
て、各ピストンの往復移動により、一方の油圧シリンダ
の油室から管路を介して他方の油圧シリンダの油室に作
動油を移動させる。揺動規制時には、管路に設けた電磁
制御弁にて両油室間における作動油の移動を遮断する。
すると、ピストンの移動が阻止されるため、ピストンロ
ッドの伸縮動作が規制されて揺動が規制されるようにな
っている。このような油圧シリンダを含む油圧回路は密
閉回路であり、この油圧回路には漏れ等で不足した作動
油を補うための蓄圧器が接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車軸の揺動
が許容された状態で車両が不整地等を走行するときに
は、車体フレームに対して車軸が繰り返し揺動する。す
ると、油圧シリンダが繰り返し伸縮動作して作動油温が
上昇するため、密閉された油圧回路内においては作動油
の体積膨張により油圧が上昇する。このとき、作動油温
の上昇が著しい場合には、油圧が油圧シリンダの耐圧規
格を越えて上昇する可能性がある。
【0006】そこで、油温上昇により上昇した油圧が油
圧シリンダの最大耐圧以上とならないように、余分な油
圧分の作動油を蓄圧器に排出するリリーフ弁を油圧回路
に設けることが考えられる。この構成によれば、油温の
上昇により油圧が上昇したときに、その油圧の上限がリ
リーフ弁にて油圧シリンダの最大耐圧よりも低い油圧に
制限されるため、油圧シリンダの破損を防止することが
できる。
【0007】ところが、車両が揺動規制状態で旋回中に
路面上の凸部を乗り越えると、油圧シリンダに瞬間的に
大きい負荷が加わる。このため、油圧シリンダの油室に
は瞬間的に大きい油圧が発生するが、負荷が大きいとき
にはこの油圧が油圧シリンダの最大耐圧に近い油圧とな
る場合がある。このとき、油圧がリリーフ弁にて最大耐
圧よりも低いクラッキング圧に制限されると、油圧シリ
ンダに加わっている負荷に対する油圧が不足して油圧シ
リンダの作動が十分に規制できなくなる問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、密閉された油圧回路
で作動する油圧シリンダからなる産業車両用揺動制御装
置において、作動油温の上昇に基づく油圧の異常上昇に
よる油圧シリンダの破損を防止するとともに、油圧シリ
ンダに瞬間的に加わる負荷により発生する油圧を保持で
きるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、車体フレームに対して車
軸をロール方向に揺動可能に支持した産業車両におい
て、前記車体フレームと車軸とにそれぞれ連結され、車
体フレームに対する車軸の揺動にて伸縮動作されてその
油室の作動油を給排する油圧シリンダと、前記油圧シリ
ンダの油室に接続され、該油室の作動油の給排を許容又
は規制する電磁制御弁と、所定条件に基づき前記電磁制
御弁を制御して前記油室の作動油の給排を規制する揺動
制御手段と、前記油室の作動油の油圧が所定圧以上とな
るように作動油を同油室に供給するとともに、該油室か
らの作動油の流入を阻止する蓄圧手段と、前記油室と前
記蓄圧手段との間に設けられ、前記油圧シリンダの伸縮
動作により該油室から排出される作動油の油圧が、前記
油圧シリンダの最大耐圧よりも低く、かつ、油圧シリン
ダの作動が規制された状態で荷役時に同油圧シリンダに
連続的に加わる負荷により前記油室に発生する油圧より
も高い油圧に設定された最大許容圧を超えるときに、そ
の作動油を前記蓄圧手段に逃がして油室側の油圧の上限
を該最大許容圧に制限する圧力逃がし手段と、前記油室
と前記圧力逃がし手段との間に設けられ、該油室側に発
生した油圧が該圧力逃がし手段に伝達されるときにその
油圧を制限する油圧制限手段とを備えた。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記最大許容圧は、前記油圧シリンダ
に使用されているシール部材の耐圧よりも低い油圧に設
定された。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記圧力逃がし手段はリ
リーフ弁である。請求項4に記載の発明は、請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記油圧制限手段は
絞り弁である。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の発明において、産業車両はフォ
ークリフトである。請求項1に記載の発明によれば、車
体フレームに対して車軸が揺動すると、油圧シリンダが
伸縮動作されその油室から作動油が給排される。揺動制
御装置にて電磁制御弁が制御され油室からの作動油の給
排が規制されると、油圧シリンダの伸縮動作が阻止され
る。すると、車体フレームに対する車軸の揺動が規制さ
れる。
【0013】作動油の給排が許容された状態で油圧シリ
ンダが繰り返し伸縮動作すると、油室の作動油温が上昇
する。このとき、油室から蓄圧手段への作動油の流入が
阻止されているため油室の油圧が上昇する。油室の油圧
が油圧シリンダの最大耐圧よりも低い油圧に設定された
最大許容圧を超えようとすると、圧力逃がし手段にて作
動油が蓄圧手段に排出され油室の油圧の上限が最大許容
圧に制限される。従って、作動油温の上昇により油圧が
上昇してもその上限が油圧シリンダの最大耐圧よりも低
い油圧に制限される。このとき、油圧シリンダの作動油
の給排が遮断された状態で油圧シリンダに連続的に加わ
る負荷により発生する油圧よりも高い油圧に最大許容圧
が設定されているため、通常の揺動規制状態のように油
圧シリンダに負荷が連続的に加わるときには、油圧シリ
ンダに加わる負荷に応じて発生する油圧がそのまま保持
される。
【0014】一方、油室に瞬間的に大きな油圧が発生し
たとき、その油圧の圧力逃がし油手段への伝達が油圧制
限手段にて制限される。従って、油圧シリンダに瞬間的
に加わる負荷により油室に発生する油圧は最大許容圧に
制限されず、最大許容圧よりも高い油圧となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、作動油温
の上昇に伴い上昇する油圧の上限が、油圧シリンダに使
用されている各シール部材の耐圧よりも低い最大許容圧
に制限される。従って、作動油温上昇時に各シール部材
にその耐圧以上の油圧が加わらない。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、圧力逃がし
手段がリリーフ弁にて構成される。請求項4に記載の発
明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用
に加えて、油圧制限手段が絞り弁にて構成される。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、フォーク
リフトに使用される揺動制御装置において、請求項1〜
請求項4のいずれかに記載の作用をなす。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を産業車両としての
フォークリフトに具体化した一実施の形態を図1及び図
2に従って説明する。
【0019】図1は、フォークリフトの揺動規制装置を
示す模式構成図である。車体フレーム1には、車軸とし
ての後輪車軸2がセンタピン3を中心に上下方向(ロー
ル方向)に揺動可能に支持されている。車体フレーム1
と後輪車軸2との間には、揺動緩衝用ゴム4が配設され
ている。後輪車軸2の左右両側には、操舵輪5a,5b
がそれぞれ支持されている。
【0020】車体フレーム1と後輪車軸2との間には、
1個の複動型の油圧シリンダ6が配設されている。この
油圧シリンダ6は、シリンダチューブ7の基端が車体フ
レーム1に連結され、シリンダチューブ7の先端から延
出されたピストンロッド8の先端が後輪車軸2に連結さ
れている。シリンダチューブ7は、ピストンロッド8の
基端に取着されたピストン9にて第1油室R1と第2油
室R2とに区画されている。油圧シリンダ6は、車体フ
レーム1に対する後輪車軸2の揺動に伴って伸縮動作
し、第1油室R1及び第2油室R2から作動油を給排す
る。
【0021】第1油室R1は管路P1にて電磁制御弁1
0に接続され、第2油室R2は管路P2にて電磁制御弁
10に接続されている。管路P2の途中には、絞り弁1
1が設けられている。
【0022】電磁制御弁10は、本実施の形態ではノー
マルクローズ型2ポート2位置切り換え弁であり、a,
bポートを備えている。電磁制御弁10は、非作動時に
両ポートa,b間における作動油の流通を遮断する遮断
位置10aを備えている。又、電磁制御弁10は、作動
時に両ポートa,b間を連通させる連通位置10bを備
えている。電磁制御弁10のaポートには管路P1が接
続され、bポートには管路P2が接続されている。従っ
て、電磁制御弁10は、遮断位置10aにおいては両油
室R1,R2間における作動油の流通を遮断し、連通位
置10bにおいては両油室R1,R2間における作動油
の流通を許容する。
【0023】又、管路P1と管路P2とは、手動開閉弁
12を介して接続されている。この手動操作弁12は、
電磁制御弁10が遮断位置10aに固定されたままとな
ったときに第1油室R1と第2油室R2とを連通する。
【0024】管路P2は、管路P3にて蓄圧器14に接
続されている。管路P3の途中には、順方向が管路2側
となるように逆止弁13が接続されている。又、蓄圧器
14は、管路P4を介して管路2に接続され、管路P4
の途中には油圧制限手段としての絞り弁15と、圧力逃
がし手段としてのリリーフ弁16とが設けられている。
リリーフ弁16の流出側は、蓄圧器14に接続されてい
る。蓄圧器14は、各油室R1,R2の油圧が所定圧以
上となるように各油室R1,R2に作動油を供給する。
逆止弁13は、管路P3から蓄圧器14に作動油が流入
しないようにする。本実施の形態では、逆止弁13及び
蓄圧器14にて蓄圧手段が構成されている。
【0025】リリーフ弁16は、そのクラッキング圧
が、油圧シリンダ6の各油室R1,R2の作動油の給排
が遮断された状態で油圧シリンダ6に荷役時に連続的に
加わる負荷により各油室R1,R2に発生する油圧より
も高い圧力である最大許容圧に設定されている。又、ク
ラッキング圧、すなわち、最大許容圧は、油圧シリンダ
6の最大耐圧よりも低い圧力に設定されている。さら
に、本実施の形態では、最大許容圧は、油圧シリンダ6
に使用されている各シール部材の耐圧よりも低い圧力に
設定されている。シール部材とは、ピストン9に装着さ
れたOリング、ピストンロッド8に摺接するリップパッ
キン等である。
【0026】詳述すると、車両が旋回を行うとき油圧シ
リンダ6の作動が規制されて後輪車軸2の揺動が規制さ
れると、油圧シリンダ6には連続的に負荷が加わって油
室R1(R2)の油圧が上昇する。又、揺動が規制され
た状態で荷役作業を行っているときに、積み荷の重心が
車両の中心から左右のいずれかの側にずれているときに
も油圧シリンダ6に連続的に負荷が加わって油室R1
(R2)の油圧が上昇する。図2に示すように、旋回中
に発生する油圧の最大圧Aに対して、この荷役中に発生
する油圧の最大圧Bの方が高くなることが実験等で確認
されている。又、油圧シリンダ6に使用されているシー
ル部材の耐圧Cは、この最大圧Bよりも高く設定されて
いる。さらに、油圧シリンダ6の最大耐圧Dはシール部
材の耐圧Cよりも高い。ここで、リリーフ弁16のクラ
ッキング圧である最大許容圧Pは、図2においてRで示
す油圧範囲、すなわち、荷役中に発生する最大圧Bより
も高く、かつ、シール部材の耐圧Cよりも低い油圧に設
定されている。
【0027】絞り弁15は、油室R2に油圧が発生した
とき、その油圧のリリーフ弁16への伝達を制限する。
車体フレーム1には、電磁制御弁10を制御する揺動制
御手段としての制御ユニット17が設けられている。制
御ユニット17は、図示しないイグニッションスイッチ
がオンされると起動し、電磁制御弁10を作動状態とす
る励磁電流を電磁制御弁に継続的に出力する。又、制御
ユニット17は、車体フレーム1に対する後輪車軸2の
揺動を規制するために設定された所定条件に基づいて励
磁電流の出力を停止する。
【0028】次に、以上のように構成された産業車両用
揺動制御装置の作用について説明する。車両の通常の使
用状態では手動開閉弁12が閉位置に保持される。イグ
ニッションスイッチがオンされると、制御ユニット17
が電磁制御弁10を遮断位置10aから連通位置10b
に切り換えるため、油室R1と油室R2とが絞り弁11
を介して連通される。従って、油圧シリンダ6が作動可
能となり、後輪車軸2が車体フレーム1に対して揺動可
能となる。
【0029】例えば、車両の右旋回時に、所定条件に基
づき制御ユニット17にて電磁制御弁10が連通位置1
0bから遮断位置10aに切り換えられると、油圧シリ
ンダ6の作動が規制される。このとき、シリンダチュー
ブ7が車体フレーム1にて下方に連続的に付勢され、第
2油室R2の油圧が上昇する。このときには、第2油室
R2の油圧は、旋回時における最大圧A以下の油圧まで
上昇する。
【0030】又、荷役中に油圧シリンダ6の作動が規制
されたときに、例えば、積み荷の重心の左右方向の位置
が車両の中心よりも左寄りにあるとシリンダチューブ7
が下方に連続的に付勢され、第2油室R2の油圧が上昇
する。このときには、第2油室R2の油圧は、荷役時に
おける最大圧B以下の油圧まで上昇する。
【0031】油圧シリンダ6の作動が許容された状態で
車両が不整地等を長時間走行すると、油圧シリンダ6が
繰り返し作動するため作動油温が上昇する。このとき、
各油室R1,R2から蓄圧器14への作動油の流入が逆
止弁13にて阻止されているため、各油室R1,R2の
油圧が上昇する。各油室R1,R2の油圧が上昇して最
大許容圧Pを超えようするとリリーフ弁16にて作動油
が蓄圧器14に排出され、その上限が最大許容圧Pに制
限される。従って、作動油温が上昇しても、油圧シリン
ダ6の各シール部材にその耐圧C以上の油圧が加わらな
い。
【0032】一方、油圧シリンダ6の作動が規制された
状態で車両が右旋回中に、左側の後輪5aが路面上の凸
部を乗り越えると、後輪車軸2が車体フレーム1に対し
て一瞬時計方向に回動する。すると、油圧シリンダ6の
ピストンロッド8が没入されるため、第2油室R2には
大きな油圧が発生する。このとき、油圧シリンダ6に加
わる負荷が瞬間的で大きいため、第2油室R2に発生し
た油圧のリリーフ弁16への伝達が絞り弁15にて制限
される。従って、第2油室R2に発生する油圧がリリー
フ弁16にて最大許容圧Pに制限されず、最大許容圧P
よりも高い油圧となる。このとき、第2油室に発生した
油圧が各シール部材の耐圧Cを上回っても、その持続時
間が瞬間的であるため各シール部材の機能が低下するこ
とはない。
【0033】又、制御ユニット17が故障して電磁制御
弁10が非作動状態になると、電磁制御弁10が遮断位
置10aに固定されたままの状態となる。このとき、手
動開閉弁12を閉位置から開位置に切り換え操作する
と、両油室R1,R2が手動開閉弁12を介して連通さ
れる。従って、油圧シリンダ6が作動可能となるため、
車体フレームに対して後輪車軸2が揺動可能となる。
【0034】以上詳述したように、本実施の形態の産業
車両用揺動制御装置によれば、以下の効果を得ることが
できる。 (a) 油圧シリンダ6が繰り返し伸縮動作すると、各
油室R1,R2の作動油温が上昇する。このとき、各油
室R1,R2から蓄圧手段(蓄圧器14、逆止弁13)
への作動油の排出が規制されているため、各油室R1,
R2の油圧が上昇する。油室R1,R2の油圧が圧力逃
がし手段(リリーフ弁16)に設定された最大許容圧P
を超えようとすると、同圧力逃がし油手段にて作動油が
蓄圧手段(蓄圧器14)に排出されその上限が最大許容
圧Pに制限される。この最大許容圧Pは、荷役時に油圧
シリンダ6に連続的に負荷が加わるときに各油室R1,
R2に発生する油圧の最大圧Bよりも高く、かつ、油圧
シリンダ6の最大耐圧Dよりも低い油圧に設定されてい
る。従って、揺動が規制される各状況で油圧シリンダ6
に連続的に加わる負荷により発生する油圧が保持される
とともに油圧の上昇による油圧シリンダ6の破損が防止
される。
【0035】(b) 油圧シリンダ6に瞬間的に大きな
負荷が加わって油室R2に高い油圧が発生すると、その
油圧の圧力逃がし手段への伝達が油圧制限手段(絞り弁
15)にて制限される。従って、油圧シリンダ6に加わ
る負荷が瞬間的であるときには、油室R2に発生する油
圧が圧力逃がし手段にて最大許容圧Pに制限されず最大
許容圧Pよりも高い油圧となる。その結果、路面上の凸
部乗り越え時のように瞬間だけ油圧シリンダ6に負荷が
加わる場合には、その負荷により発生する油圧が保持さ
れる。尚、このとき油室R2に発生する油圧は瞬間的で
あるため、各シール部材の機能が低下することはない。
【0036】(c) 最大許容圧Pが油圧シリンダ6に
使用されている各シール部材の耐圧Cよりも低い圧力に
設定されているため、油温上昇による油圧上昇時にその
上限がシール部材の耐圧Cよりも低い圧力に制限され
る。従って、作動油温が上昇して油圧が上昇することに
よる各シール部材の機能の低下を防止することができ
る。
【0037】(d) 圧力逃がし手段をリリーフ弁16
とした。又、油圧制限手段を絞り弁15とした。従っ
て、各手段を既成の単一部材にて構成できるため、実施
が容易となる。
【0038】(e) 電磁制御弁10をノーマルクロー
ズ型としたので、制御ユニット17が故障したとき、電
磁制御弁10が遮断位置10aに固定されて油圧シリン
ダ6の作動が規制される。従って、後輪車軸2の揺動が
規制された状態となるため、そのとき運搬している積み
荷を安定した走行状態で運搬した後に制御ユニット17
の修理を行うことができる。
【0039】(f) フォークリフトにおいて車体フレ
ーム1に対して揺動可能に支持された後輪車軸2の揺動
を規制する揺動制御装置に実施した。従って、フォーク
リフトにおいて後輪車軸2の揺動を制御する揺動制御装
置において、油温上昇による油圧シリンダ6の破損を防
止するとともに、油圧シリンダ6に瞬間的に加わる負荷
により発生する油圧を保持することができる。
【0040】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 ○ 1本の複動型油圧シリンダ6にて構成される揺動制
御装置に実施したが、図3に示すように、2本の単動型
油圧シリンダ21,22にて構成される揺動制御装置に
実施してもよい。この場合には、一方の油圧シリンダ2
1の油室R3を電磁制御弁10のaポートに接続し、他
方の油圧シリンダ22の油室R4を電磁制御弁10のb
ポートに接続すればよい。このような構成においても、
作動油温の上昇に基づく油圧の異常上昇による各油圧シ
リンダ21,22の破損を防止するとともに、各油圧シ
リンダ21,22に瞬間的に加わる負荷により発生する
油圧を保持できる。さらに、各油圧シリンダ21,22
に使用されているシール部材の機能低下を防止すること
ができる。
【0041】○ 圧力逃がし手段にて制限する最大許容
圧Pを各シール部材の耐圧Cよりも高く油圧シリンダ6
の最大耐圧Dよりも低い油圧としてもよい。この場合に
は、作動油温上昇時に油圧シリンダ6の破損を防止する
とともに瞬間的に加わる負荷により発生する油圧を保持
することができる。
【0042】○ 圧力逃がし手段は、油圧シリンダ6に
加わる負荷により油室R1,R2から排出される作動油
の油圧が、最大圧Bよりも高く、かつ、最大耐圧Dある
いは耐圧Cよりも低い油圧に設定した最大許容圧Pを超
えるときにその上限を最大許容圧Pに制限できればよ
く、リリーフ弁16に限らない。例えば、油室R1,R
2側の油圧を検出する油圧センサと、油室R1,R2側
から蓄圧手段への作動油の排出を遮断又は許容する電磁
制御弁と、油圧センサが検出する油圧が最大許容圧Pを
超えるときに電磁制御弁を制御して作動油を蓄圧手段に
排出させて油圧の上限を最大許容圧Pに制限する弁制御
装置にて構成される圧力逃がし手段であってもよい。
【0043】○ リリーフ弁16は、直動型であっても
平衡ピストン型であってもよい。 ○ 絞り弁15は、固定絞り弁に限らず可変絞り弁であ
ってもよい。この場合には、油圧シリンダ6に瞬間的に
負荷が加わったときに油室R2に発生する油圧の大きさ
を変更することができる。
【0044】○ 油圧シリンダ6の油室R1,R2にお
ける作動油の給排の規制は、電磁制御弁10が遮断位置
10aに切り換えられることにより完全に給排が手段さ
れるものに限らない。その他例えば、電磁比例流量制御
弁等で各油室R1,R2における作動油の給排流量を制
限するものであってもよい。この場合に、流量制御弁の
開度を連続的に制御するようにしておき、揺動規制時に
は流量制御弁がある程度の作動油の給排を許容するよう
に流量制御弁を制御してもよい。あるいは、流量制御弁
を開状態又は閉状態のいずれかに制御するようにしてお
き、揺動規制時には流量制御弁がある程度の作動油の給
排を許容するように流量制御弁が開状態である時間(デ
ューティ比)を制限してもよい。
【0045】この場合には、揺動規制時に車体フレーム
に対する車軸の揺動速度を抑制することができる。 ○ 産業車両は、各種アタッチメントを備えたフォーク
リフトに限らず、車体フレームに対して車軸を揺動可能
に支持するショベルローダ等の産業車両であってもよ
い。
【0046】以下、特許請求の範囲に記載された技術的
思想の外に前述した実施の形態で把握される技術的思想
をその効果とともに記載する。 (1) 請求項1に記載の産業車両用揺動制御装置にお
いて、圧力逃がし手段は、油室側の油圧を検出する油圧
センサと、油室側から蓄圧手段側への作動油の排出を遮
断又は許容する電磁制御弁と、油圧センサが検出する油
圧に基づいて電磁制御弁を制御して油圧の上限を最大許
容圧に制限する弁制御装置からなるものとする。このよ
うな構成によっても、油圧シリンダに瞬間的に加わる負
荷に応じた大きさの油圧を発生することができ、しか
も、油温上昇による油圧シリンダの破損を防止すること
ができる。さらに、油圧シリンダに使用されているシー
ル部材の機能低下を防止することができる。
【0047】尚、この明細書において、発明の構成に係
る手段は、以下のように定義されるものとする。 (1) 産業車両とは、各種アタッチメントを備えたフ
ォークリフトに限らず、車体フレームに対して車軸が揺
動可能に支持されたショベルローダ等の産業車両をも含
むものとする。
【0048】(2) 規制とは、油圧シリンダの油室に
おいて作動油が給排されるときの最大の流量よりも少な
くなるようにその流量が制限された状態を意味し、作動
油が給排される最大流量よりもやや少ないだけの場合
や、給排される流量が0である場合をも含むものとす
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、密閉された油圧回路で作動す
る油圧シリンダからなる産業車両用揺動制御装置におい
て、作動油温の上昇に基づく油圧の異常上昇による油圧
シリンダの破損を防止するとともに、油圧シリンダに瞬
間的に加わる負荷により発生する油圧を保持することが
できる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、油圧シリ
ンダに使用されている各シール部材の機能低下を防止す
ることができる。請求項3及び請求項4に記載の発明に
よれば、各手段を既成の単一部材にて構成することがで
きるため、容易に実施することができる。
【0051】請求項5に記載の発明によれば、フォーク
リフトにおいて後輪車軸の揺動を規制する揺動制御装置
について請求項1〜請求項4のいずれかに記載の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 揺動制御装置の模式構成図。
【図2】 最大許容圧を説明するためのグラフ。
【図3】 別例の揺動制御装置の模式構成図。
【符号の説明】
1…車体フレーム、2…車軸としての後輪車軸、6…油
圧シリンダ、10…電磁制御弁、13…蓄圧手段を構成
する逆止弁、14…同じく蓄圧器、15…油圧制限手段
としての絞り弁、16…圧力逃がし手段としてのリリー
フ弁、17…揺動制御手段としての制御ユニット、R1
…第1油室、R2…第2油室、B…荷役中に発生する油
圧、C…シール部材の耐圧、D…油圧シリンダの最大耐
圧、R…最大許容圧。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに対して車軸をロール方向
    に揺動可能に支持した産業車両において、 前記車体フレームと車軸とにそれぞれ連結され、車体フ
    レームに対する車軸の揺動にて伸縮動作されてその油室
    の作動油を給排する油圧シリンダと、 前記油圧シリンダの油室に接続され、該油室の作動油の
    給排を許容又は規制する電磁制御弁と、 所定条件に基づき前記電磁制御弁を制御して前記油室の
    作動油の給排を規制する揺動制御手段と、 前記油室の作動油の油圧が所定圧以上となるように作動
    油を同油室に供給するとともに、該油室からの作動油の
    流入を阻止する蓄圧手段と、 前記油室と前記蓄圧手段との間に設けられ、前記油圧シ
    リンダの伸縮動作により該油室から排出される作動油の
    油圧が、前記油圧シリンダの最大耐圧よりも低く、か
    つ、油圧シリンダの作動が規制された状態で荷役時に同
    油圧シリンダに連続的に加わる負荷により前記油室に発
    生する油圧よりも高い油圧に設定された最大許容圧を超
    えるときに、その作動油を前記蓄圧手段に逃がして油室
    側の油圧の上限を該最大許容圧に制限する圧力逃がし手
    段と、 前記油室と前記圧力逃がし手段との間に設けられ、該油
    室に発生した油圧が該圧力逃がし手段に伝達されるとき
    にその油圧を制限する油圧制限手段とを備えた産業車両
    用揺動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記最大許容圧は、前記油圧シリンダに
    使用されている各シール部材の耐圧よりも低い油圧に設
    定された請求項1に記載の産業車両用揺動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力逃がし手段はリリーフ弁である
    請求項1又は請求項2に記載の産業車両用揺動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記油圧制限手段は絞り弁である請求項
    1又は請求項2に記載の産業車両用揺動制御装置。
  5. 【請求項5】 産業車両はフォークリフトである請求項
    1〜請求項4のいずれかに記載の産業車両用揺動制御装
    置。
JP17959597A 1997-03-25 1997-07-04 産業車両用揺動制御装置 Pending JPH1120441A (ja)

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JP17959597A JPH1120441A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 産業車両用揺動制御装置
TW087104239A TW445224B (en) 1997-03-25 1998-03-21 Axle controller for industrial vehicles
EP98105310A EP0867315B1 (en) 1997-03-25 1998-03-24 Axle controller for industrial vehicles
CNB981070957A CN1151037C (zh) 1997-03-25 1998-03-24 具有车轴控制器的工程车辆
KR1019980010057A KR100337582B1 (ko) 1997-03-25 1998-03-24 산업차량용축제어기
DE69837119T DE69837119T2 (de) 1997-03-25 1998-03-24 Industriefahrzeug
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