JPH11202461A - 現像処理装置のための処理液温度調節方法とこの方法を実施する現像処理装置 - Google Patents

現像処理装置のための処理液温度調節方法とこの方法を実施する現像処理装置

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JPH11202461A
JPH11202461A JP630198A JP630198A JPH11202461A JP H11202461 A JPH11202461 A JP H11202461A JP 630198 A JP630198 A JP 630198A JP 630198 A JP630198 A JP 630198A JP H11202461 A JPH11202461 A JP H11202461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光材料処理のための処理タンクに収容された
処理液を加熱するヒーターと、前記処理液を冷却する冷
却ファンとを備えた現像処理装置における、より正確で
安定した処理液の温度調整が可能な処理液温度調節技術
を提供する。 【解決手段】処理液の温度を所定値に維持すべくヒータ
ー(83)を制御する定温度制御温度ゾーンの下側に第1設
定値が設定され、前記定温度制御温度ゾーンの上側に第
2設定値が設定され、処理液の温度が前記第1設定値を
越えることにより冷却ファン(93)を作動状態とするとと
もに処理液の温度が前記第2設定値を下回ることにより
冷却ファン(93)を非作動状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料処理のた
めの処理タンクに収容された処理液を加熱するヒーター
と、前記処理液を冷却する冷却ファンとを備えた現像処
理装置のための処理液温度調節方法及びこの方法を実施
する現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙などの感光材料を現像
処理するための現像処理装置では、現像、定着、水洗な
どの処理槽に現像液、定着液、水洗水などの各処理液が
充填されており、これらの処理液の温度を管理するた
め、処理液の温度を強制的に上昇させるためのヒーター
と、処理液の温度を強制的に下降させるための冷却ファ
ンが備えられている。このような現像処理装置の一例が
特開平7−36167号公報に開示されており、この現
像処理装置では、処理タンクに処理液循環路と循環ポン
プが付属しており、処理液循環路にはヒーターが設けら
れ、処理液循環路を流れる処理液を加熱することができ
る。さらにこの処理液循環路には冷却ファンが設けられ
ており、ヒーター停止時に処理液の冷却を必要とする場
合より効率よく冷却を行うため冷却ファンを動作させる
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の現像処
理装置では、処理液の検出温度が設定温度値に達すると
ヒータを所定時間OFFし、その後ヒータをONすると
いったヒーターのON/OFF制御で処理液の温度調整
を行い、ヒーターの停止時に効率的な冷却が必要な場合
冷却ファンを動作させているが、単なるヒーターのON
/OFF制御だけではより正確で安定した処理液の温度
調整を実現することが困難であった。本発明の目的は、
より正確で安定した処理液の温度調整が可能な処理液温
度調節方法とこの方法を実施する現像処理装置を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】感光材料処理のための処
理タンクに収容された処理液を加熱するヒーターと、前
記処理液を冷却する冷却ファンとを備えた現像処理装置
のための処理液温度調節方法において、上記目的を達成
するために、本発明では、前記ヒーターと冷却ファンの
両方を非作動状態とするステップと、前記ヒーターを作
動状態で前記冷却ファンを非作動状態とするステップ
と、前記ヒーターを非作動状態で前記冷却ファンを作動
状態とするステップと、前記ヒーターと冷却ファンの両
方を作動状態とするステップとからなる制御ステップの
うちの1つのステップが前記処理液の温度に応じて選択
されることを特徴としている。
【0005】この処理液温度調節方法では、処理液温度
の調整のために、単にヒーターをON/OFFするだけ
ではなく、ヒーターと冷却ファンの両方を作動状態とす
るモードを組み合わせることで、温度調整モードの多様
化が計られている。つまり、ヒーターの作動と冷却ファ
ン非作動で強い加熱状態を、ヒーターの作動と冷却ファ
ンの作動で穏やかな加熱又は冷却状態を、ヒーターの非
作動と冷却ファンの作動で強い冷却状態を作り出すこと
ができ、このことはより正確で安定した処理液の温度調
整を実現することに貢献できる。
【0006】感光材料処理のための処理タンクに収容さ
れた処理液を加熱するヒーターと、前記処理液を冷却す
る冷却ファンとを備えるとともに、前述した本発明の方
法を採用した現像処理装置では、前記処理液の温度を所
定値に維持すべく前記ヒーターを制御する定温度制御温
度ゾーンの下側に第1設定値が設定され、前記定温度制
御温度ゾーンの上側に第2設定値が設定され、前記定温
度制御温度ゾーンの上側に第2設定値が設定され、前記
処理液の温度が前記定温度制御温度ゾーンを外れて前記
第2設定値を越えることにより前記冷却ファンを作動状
態とするとともに前記処理液の温度が前記定温度制御温
度ゾーンを外れて前記第2設定値を下回ることにより前
記冷却ファンを非作動状態とするように構成されてい
る。
【0007】この構成では、定温度制御温度ゾーンにお
いてヒーターをON/OFF制御することにより処理液
温度の一定に維持している状態で、何らかの外乱等によ
り、処理液温度が上昇し、定温度制御温度ゾーンを越え
るとヒーターはOFFのままとなるが、それにもかかわ
らず処理液温度が第2設定値を越えた場合冷却ファンが
作動して処理液は強制冷却される。これにより、処理液
温度は低下して、再び定温度制御温度ゾーン入るが、な
お冷却ファンは作動したままとする。これは、急激な温
度上昇の原因がなくなっていない限り冷却ファンを停止
すると再び温度上昇が生じる恐れがあるからである。急
激な温度上昇の原因がなくなっていると、処理液温度は
低下し、第1設定値に達すると冷却ファンは停止する。
つまり、外乱がない限り処理液温度の維持が可能な定温
度制御温度ゾーンの下側に、冷却ファンを動作させなが
らヒータをONするモードを、そして定温度制御温度ゾ
ーンの上側にと冷却ファンを動作させずにらヒータをO
FFするモードを設定可能にしたことで、より現像処理
装置における処理液の温度調整に適した制御が可能とな
った。
【0008】ヒーターと冷却ファンの設置場所に関して
本発明の1つの実施形態では、ヒーターが前記処理タン
ク内に設けられるとともに冷却ファンが前記処理タンク
に冷却風を吹きかけるように設けられ、処理タンク内の
処理液全体を直接加熱したり、冷却したりすることで、
伝熱効率を高めている。また、本発明の別な実施形態で
は、処理タンクから出て再び処理タンクに戻る循環流路
にヒーターが設けられるとともに冷却ファンが前記循環
流路に冷却風を吹きかけるように設けられることで、処
理タンクからヒーターを取り除いて限られたタンク容量
を効果的に利用し、かつ処理液を潤滑を通じて穏やかに
加熱・冷却するようにしている。本発明のその他の特徴
及び利点は、以下図面を用いた発明の実施の形態の説明
で明らかになるだろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には、本発明による処理液温
度調節方法の一例を採用した現像処理装置1の全体構成
図が示されている。ここでは、現像処理装置1とsti
eフィルム現像処理装置を取りあげているが、本発明の
適用例がこれに限られるわけではなく、写真処理液の温
度調整が必要な種々の装置に適用できることはもちろん
である。この現像処理装置1には、先端にリーダを接続
した写真感光材料としてのフィルム2を装填するフィル
ム挿入部3と、フィルム挿入部3から繰り出されるフィ
ルム2を現像処理するフィルム現像部4と、現像処理後
のフィルム2を乾燥するフィルム乾燥部5と、乾燥後の
フィルム2を一時的に保存するフィルム受け部6とが備
えられている。
【0010】フィルム挿入部3には、搬送ローラ3a
と、パトローネ7から引き出し終えたフィルム2の後端
を切断するフィルムカッタ3bと、フィルムカッタ3b
の一方の刃をスライド移動させるフィルム切断用ソレノ
イド3cと、フィルム2を搬送ローラ3aに圧着するた
めの遊転ローラ3eと、遊転ローラ3eを上下に移動さ
せて、フィルム2を搬送ローラ3aに圧着する状態と圧
着を開放する状態とに切換える圧着ソレノイド3dとが
備えられている。 パトローネ7から引き出されたフィ
ルム2は、搬送ローラ3aと遊転ローラ3eとに挟持さ
れた状態で搬送され、フィルム現像部4に送り込まれ
る。
【0011】フィルム現像部4には、現像,漂白,定着
等の現像処理を順次行うため現像液、漂白液、定着液、
安定液などの処理液が各別に充填された7つの隔室を形
成する現像処理タンク40と、フィルム現像部4内でフ
ィルム2を搬送する搬送ローラユニット4bとが備えら
れている。
【0012】フィルム現像部4のフィルム搬送径路下流
側に位置するフィルム乾燥部5には、図1に示すよう
に、フィルム2を乾燥するための乾燥ヒータ5aと、温
風をフィルム搬送径路に向けて送る乾燥ファン5bと、
フィルム乾燥部5内の気温を測定する温度センサー5c
とが備えられており、フィルム2はフィルム乾燥部5内
において、搬送されながら徐々に乾燥されて行き、フィ
ルム受け部6に送り出される。
【0013】図2は、フィルム現像部4だけを抜き出し
て図示している。フィルム現像部4の入口部には光セン
サー10が設けられており、これによりフィルム挿入部
3から送り込まれてきたフィルム2が検知される。光セ
ンサー10は、コントローラ100と接続している。現
像処理タンク40は、7つの隔室41〜47を形成して
いるが、フィルム2の搬入方向の順で、1番目の深い漕
となっているのが現像液用隔室41で、次が漂白液用隔
室42で、続く2つが定着液用隔室43、44であり、
3つの浅い漕となっているのが安定液用隔室45〜47
である。各隔室は深さが異なるものがあるが、実質的に
は同様な構造をもっており、図3には現像液用隔室41
の縦断面図が示されており、図4には、図面の大きさの
問題から、現像液用隔室41及びこれに隣り合う漂白液
用隔室42だけの平面図が示されている。
【0014】現像液用隔室41の上側領域の側方にサブ
タンク41aが設けられている。このサブタンク41a
の内部には、現像液の温度を検出する温度センサー1
2、オーバーフロー管14、現像液の液面レベルを検出
する液面センサー15、そしてフィルタ16が備えられ
ている。図2と3で模式的に示しているが、サブタンク
41aには補充管70が接続されており、現像液の性能
を一定に保つために適時補充ポンプ71を動作させ、補
充タンク72から補充液をサブタンク41aに供給す
る。
【0015】隔室41の上側領域とサブタンク41aの
上側領域はカスケード接続により流通可能となってい
る。さらに、フィルタ16は円筒状であり、その中心孔
には多数のスリット17aを設けたパイプ17が差し込
まれており、濾過した液がこのスリット17aを通り抜
け、パイプ17内を流れるが、このパイプ17の下端部
と隔室41の底部とが循環流路51によって接続されて
おり、この循環流路51中には循環ポンプ61と処理液
加熱装置80と冷却ファン90が備えられている。つま
り、現像液用隔室41の上部から、サブタンク41a、
フィルタ16、循環ポンプ61と処理液加熱装置80と
冷却ファン90を備えた循環流路51を経て、現像液用
隔室41の底部に至る循環ラインが形成され、これによ
り現像液用隔室41内で処理液(ここでは現像液)の循
環と加熱が行われる。このようなサブタンク及び循環ラ
インの構成は、その他の隔室にとっても同様であり、こ
こでは隔室毎のその説明は省略する。 この実施の形態
では、処理液加熱装置80はサブタンク41aと循環ポ
ンプ61との間に装着されるとともに、冷却ファン90
は処理液加熱装置80に取り付けられている。
【0016】処理液加熱装置80は、図5と6に示すよ
うに、処理液が流れるパイプ状の処理液流通管81と、
この処理液流通管81と同芯上に配置された実質的に円
筒状の熱伝導体82を備えている。処理液流通管81
は、熱伝導体82の製作時に、熱伝導体82の成形型内
の中心に設置され、その後成形型内へ溶融金属、例えば
アルミ、を充填することによって、処理液流通管81と
熱伝導体82の一体的な構造体が得られる。
【0017】熱伝導体82の外周面には、螺旋状に溝8
2aが設けられており、この螺旋溝82aに屈曲性を有
するヒーター83がぴったりと挿入されている。その
際、溝82の断面とヒーター83の断面をほぼ一致させ
ると、大きな接触面積が得られ、ヒーター83から熱伝
導体82への熱伝達が向上する。このヒーター83は、
電気抵抗式であり、その端子部83aに給電することに
より、熱を発する。さらに熱伝導体82の端部の一部は
平坦加工されており、その面取り部には安全サーモセン
サー84が取り付けられている。
【0018】冷却ファン90は、羽根91と、この羽根
91を回転させるファンモータ92と、生じた冷却風を
効果的に処理液加熱装置80に浴びせるための湾曲バッ
フル93とが一体となって構成されており、冷却ファン
90全体がここでは図示されいないブラケットを介して
処理液加熱装置80に支持されている。もちろんこの冷
却ファン90は、現像処理装置1の任意のフレーム部材
に支持されてもよい。
【0019】この処理液加熱装置80の処理液流通管8
1の流入口81aと流出口81bを、所望の位置で切断
されている循環流路51の切断口に接続することで、処
理液加熱装置80と冷却ファン90の循環流路51への
装着は完了する。ある程度の長さにわたって処理液を加
熱するために、処理液流通管81を包み込んでいる熱伝
導体82の長さを十分にとるとともに、ほぼ熱伝導体8
2の全長にわたって、ヒーター83を巻き付けることに
より、処理液流通管81に対してできるだけ一様にかつ
確実に熱を与える。また、冷却ファン90によってヒー
ター83や熱伝導体82を強制冷却することができる。
【0020】図7に示すように、処理液加熱装置80の
ヒーター83と安全サーモセンサー84、冷却ファン9
0のファンモータ92、及び温度センサー12は、コン
トローラ100に接続されている。このコントローラ1
00には、処理液の温度調整のために、制御温度設定部
101とヒーター制御部102とファン制御部103と
温度制御部104が備えられている。
【0021】温度制御部104は、処理液の温度調整の
中核的な役割をするものであり、図8に示された制御模
式図を用いて、以下に処理液温度調整の一例を説明す
る。図8の縦軸で示されている処理液温度は下から低温
ゾーン、臨界低温ゾーン、定温度制御温度ゾーン、臨界
高温ゾーン、高温ゾーンに分割されている。低温ゾーン
と臨界低温ゾーンは第1設定値:t1 で区切られ、高温
ゾーンと臨界高温ゾーンは第2設定値:t2 で区切ら
れ、臨界低温ゾーンと定温度制御温度ゾーンは第3設定
値:t3 で区切られ、臨界高温ゾーンと定温度制御温度
ゾーンは第4設定値:t4 で区切られている。
【0022】ヒーター83は、処理液温度が低温ゾーン
や臨界低温ゾーンに入っている場合は常時作動状態とな
り処理液を加熱し続け、臨界高温ゾーンや高温ゾーンに
入っている場合は常時非作動状態となり処理液を加熱し
ない。さらに、処理液温度が定温度制御温度ゾーンに入
っている場合は、ヒーター83は所定時間間隔で作動と
非作動が繰り返されるON/OFF制御で駆動される。
【0023】これに対して、冷却ファン90つまりファ
ンモータ92の制御は少し異なったものとなる。処理液
温度が低温ゾーンから臨界低温ゾーンに入っても、さら
に定温度制御温度ゾーンを越えて臨界高温ゾーンに入っ
ていく限りにおいてファンモータ92は非作動状態のま
まである。処理液温度が臨界高温ゾーンから高温ゾーン
に入った場合ファンモータ92は作動状態となり処理液
加熱装置80を強制的に冷却し始める。一旦、ファンモ
ータ92が高温ゾーンで作動状態となると、処理液温度
が臨界低温ゾーン、さらには定温度制御温度ゾーンを越
えてに臨界低温ゾーンに入っても、作動状態のままとな
り、処理液温度が低温ゾーンに入って初めて非作動状態
となり、処理液加熱装置80に対する強制冷却が停止さ
れる。
【0024】つまり、処理液温度が高温ゾーンに入って
ファンモータ92が作動すると、臨界低温ゾーンまで下
がっても、ファンモータ92は作動し続け、結果的にヒ
ーター83とファンモータ92が同時に作動する状態が
維持され、処理液に対する穏やかな冷却状態となる。臨
界低温ゾーンは、冷却ファン90による処理液の急激な
強制冷却の緩衝ゾーンとなっているのである。
【0025】この現像処理装置1の稼働開始に、もし処
理液温度が臨界低温ゾーンや定温度制御温度ゾーンや臨
界高温ゾーンに入っていた場合、低温ゾーンから上昇し
てきたとみなしてファンモータ92は非作動状態とされ
るが、事情によっては、例えば周囲温度が非常に高温で
ある環境下においては、高温ゾーンから下降してきたと
みなしてファンモータ92は作動状態としてもよい。本
発明の重要な点は、ヒーター83とファンモータ92が
同時に作動する穏やかな冷却状態を作り出す緩衝ゾーン
を設けたことである。
【0026】このような冷却ファン90の制御は、公知
の制御手法で可能であるが、例えば、各処理液温度ゾー
ン間の移行を表す制御フラグを設け、この制御フラグの
内容に応じて各処理液温度ゾーンに入った際にこれらの
制御フラグの内容を参照することで簡単に図8に示した
ような制御が実現する。このような制御プログラムはC
PUを中核部材とする温度制御部104に格納される。
【0027】制御温度設定部101は、前述した第1か
ら第4までの設定値:t1 、t2 、t3 、t4 を設定す
るダイヤル101aと接続されており、これらの設定値
を温度制御部104が参照できるようにコード化して保
持している。ヒーター制御部102はヒーター83のた
めのドライバーとして機能し、ファン制御部103はフ
ァンモータ92のドライバーとして機能し、両者とも温
度制御部104からの制御信号を動作信号に変換して、
ヒーター83ないしはファンモータ92に送る。温度制
御部104には、安全サーモセンサー84からの信号も
入力されており、ヒーター83の異常加熱の防止する。
【0028】以上説明した実施の形態では、処理液加熱
装置80と冷却ファン90は、循環流路51に設けられ
ていたが、処理液加熱装置80を処理タンク41内に収
容し、冷却ファン90を処理タンク41の外側に設けて
もよい。その際、冷却ファン90は処理タンク41の外
壁に冷却風を浴びせるように構成してもよいし、循環流
路51や循環ポンプ61に冷却風を浴びせるように構成
してもよい。さらに、前述の実施の形態では、ヒーター
83の制御を各温度ゾーンで所定のON/OFF制御を
する構成を採用していたが、これに代えて、例えば定温
度制御温度ゾーンの中央値を制御目標値とするフィード
バック方式でヒーター83を制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による処理液加熱装置を搭載した現像処
理装置の全体構成図
【図2】図1の現像処理装置のフィルム現像部の概略断
面図
【図3】現像処理タンクの断面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】本発明による処理液加熱装置の1つの実施形態
を示す斜視図
【図6】図5の処理液加熱装置の一部を示す縦断面図
【図7】処理液温度調整のための制御ブロック図
【図8】処理液温度調整の一例を示す制御模式図
【符号の説明】
12 温度センサー 41a サブタンク 41 処理タンク 51 循環流路 80 処理液加熱装置 81 処理液流通管 82 熱伝導体 83 ヒーター 90 冷却ファン 91 羽根 92 ファンモータ 93 バッフル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光材料処理のための処理タンクに収容さ
    れた処理液を加熱するヒーターと、前記処理液を冷却す
    る冷却ファンとを備えた現像処理装置のための処理液温
    度調節方法において、 前記ヒーターと冷却ファンの両方を非作動状態とするス
    テップと、前記ヒーターを作動状態で前記冷却ファンを
    非作動状態とするステップと、前記ヒーターを非作動状
    態で前記冷却ファンを作動状態とするステップと、前記
    ヒーターと冷却ファンの両方を作動状態とするステップ
    とからなる制御ステップのうちの1つのステップが前記
    処理液の温度に応じて選択されることを特徴とする現像
    処理装置のための処理液温度調節方法。
  2. 【請求項2】感光材料処理のための処理タンクに収容さ
    れた処理液を加熱するヒーターと、前記処理液を冷却す
    る冷却ファンとを備えた現像処理装置において、 前記処理液の温度を所定値に維持すべく前記ヒーターを
    制御する定温度制御温度ゾーンの下側に第1設定値が設
    定され、前記定温度制御温度ゾーンの上側に第2設定値
    が設定され、前記処理液の温度が前記定温度制御温度ゾ
    ーンを外れて前記第2設定値を越えることにより前記冷
    却ファンを作動状態とするとともに前記処理液の温度が
    前記定温度制御温度ゾーンを外れて前記第2設定値を下
    回ることにより前記冷却ファンを非作動状態とすること
    を特徴とする現像処理装置。
  3. 【請求項3】前記処理液の温度が前記定温度制御温度ゾ
    ーンにおいて、前記ヒーターは所定時間毎のON/OF
    F制御がなされることを特徴とする請求項2に記載の現
    像処理装置。
  4. 【請求項4】前記ヒーターは前記処理タンク内に設けら
    れるとともに前記冷却ファンは前記処理タンクに冷却風
    を吹きかけるように設けられていることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の現像処理装置。
  5. 【請求項5】前記処理タンクから出て再び処理タンクに
    戻る循環流路が備えられており、前記ヒーターは前記循
    環流路に設けられるとともに前記冷却ファンは前記循環
    流路に冷却風を吹きかけるように設けられていることを
    特徴とする請求項2又は3に記載の現像処理装置。
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