JPH11201218A - ゴムブッシュ - Google Patents
ゴムブッシュInfo
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- JPH11201218A JPH11201218A JP586098A JP586098A JPH11201218A JP H11201218 A JPH11201218 A JP H11201218A JP 586098 A JP586098 A JP 586098A JP 586098 A JP586098 A JP 586098A JP H11201218 A JPH11201218 A JP H11201218A
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Abstract
ブッシュを提供する。 【解決手段】内筒2と外筒3との間に中間筒4を介在
し、中間筒4と外筒3の間、および中間筒4と内筒2と
の間に夫々ゴム状弾性体5を介在し、液封部7を有する
ゴムブッシュ1であって、内筒2を拡管棒8により拡径
することでゴム状弾性体5に均一な予備圧縮を与え、残
留歪みを抑制する。
Description
ションアームの連結部などに使用されるゴムブッシュに
関するものである。
ボディ側のブラケットに連結される内筒と、その周囲に
配置されたサスペンションアーム側の外筒と、内筒と外
筒との間に介在されたゴム状弾性体とを備えたものが一
般的である。また、このゴムブッシュには、通常、耐久
性を向上させるため、外筒を縮径する方向に絞り加工を
施こし、内外筒間に介在されるゴム状弾性体に予備圧縮
が与えられている。
なゴムブッシュの他に内筒及び外筒の間に中間筒が介在
されたゴムブッシュがあるが、このようなゴムブッシュ
では、外筒と中間筒との間に介在するゴム状弾性体に対
して予備圧縮を与えることができるものの、中間筒と内
筒との間のゴム状弾性体に対しては予備圧縮を与えるこ
とができない。また、ゴム状弾性体に液体を封入した液
封部を有するゴムブッシュにおいては、外筒に絞り加工
を施した場合、液封部及びオリフィスが存在する箇所に
は、絞り加工により予備圧縮を施すことができないの
で、ゴム状弾性体には、予備圧縮が施された部分とそう
でない部分が存在することになり、その境界部分などに
応力歪みが残留することになる。このような応力歪みが
残留されたゴムブッシュでは、使用時の振動による疲労
が早くなり、耐久性に問題があった。
体の予備圧縮による耐久性の向上について鋭意研究した
結果、外筒の絞り加工以外の方策により、ゴム状弾性体
の耐久性を向上させる方策を見出した。すなわち、外筒
の絞り加工の代わりに、あるいはこれと併用して、内筒
を拡径することでゴム状弾性体に予備圧縮を与えること
を見出し、本発明を完成するに至った。
外筒とその間に介在されたゴム状弾性体を有するもので
あれば、いかなる形態のものにおいても本発明を適用で
きる。例えば、内外筒とゴム状弾性体とからなるゴムブ
ッシュ、内外筒の間に中間筒を有するゴムブッシュ、さ
らには、すぐりが形成されたゴムブッシュ、あるいは液
封部を有するゴムブッシュのいずれにおいても本発明を
適用できる。特に、中間筒を有するゴムブッシュにおい
ては、中間筒と内筒との間のゴム状弾性体にも予備圧縮
を施すことができる点で有利である。さらには、中間筒
や液封部を有するゴムブッシュに本発明を適用するのが
好適である。この拡径される内筒は、拡管作業を容易に
行える点から薄肉のものを採用する方が好ましく、さら
には、薄肉の内筒の剛性を補強する意味から、この内筒
に、これとは別に厚肉の内筒を内嵌する態様を採用して
もよい。
拡径部を有する拡管棒を使用し、この拡管棒の押込み操
作により内筒を拡径すればよい。この拡管棒の拡径作業
においては、内筒の一端側から拡管棒を挿入して内筒の
軸方向で3/4程度まで拡径し、次に、拡管棒を引き抜
いて内筒の反対側から挿入して内筒の残りの部分を拡径
するために最後まで貫通させる手法を採用することがで
きる。このように、内筒の両側から拡径作業を行えば、
拡管棒の挿入抵抗が少なくて済むばかりか、内筒の変位
も概ね均一にすることが可能である。
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態で
あるゴムブッシュのうち外筒未装着状態のゴムブッシュ
の側面図、図2は同じくその平面図、図3は同じくその
正面図、図4は同じくその正面断面図、図5は同じくそ
の平面断面図である。
内筒2と、この内筒2の周囲に配置された外筒3と、こ
の内外筒2、3の間に配置された中間筒4と、この中間
筒4及び外筒3の間、並びに中間筒4及び内筒2の間に
介在されたゴム状弾性体5と、第1の内筒2に内嵌され
た第2の内筒6とを備え、ゴム状弾性体5には、液体を
封入する液封部7が形成されている。
構造用鋼管(STKM11A−SC)により円筒状に形
成されたものであり、後述する拡管棒8により拡径が容
易に行えるように薄肉(厚さ1.6〜3mm程度)のも
のが使用されている。
の材質、径、厚みなどは適宜選択できるが、外筒に絞り
加工を施しやすい材質、例えば、圧延鋼材(SPH、S
PC)が使用可能である。また、外筒3の厚みも絞り加
工が施しやすい厚み、例えば、1.2mm〜3mm程度
のものを使用することができる。この外筒3の径は使用
箇所、ゴム状弾性体5の減衰性能などにより適宜選択で
き、また、筒状のものならば、本実施の形態のような円
筒状に限らず、角筒、楕円筒などであってもよい。
数を高くし、ねじり方向のばね定数を低くするために介
在されるものであるが、本実施の形態では、中間筒4の
上下部に開口部10が形成され、この開口部10によっ
て、中間筒4と外筒3との間の弾性部5aと、中間筒4
と内筒2との間の弾性部5bが連続するようになってい
る。
び特性等により、天然ゴム、合成ゴム、あるいはこれら
の混合した材料から適宜選択されるもので、上述のごと
く、中間筒4と外筒3との間の弾性部5aと、中間筒4
と内筒2との間の弾性部5bとを備え、これらが中間筒
4の開口部10で連続し、内筒2及び中間筒4に加硫接
着されている。
円筒状の鋳造品又は鍛造品が使用されており、第1の内
筒2の拡径後にその内周面に圧入される。
おいて形成されるもので、軸方向の2個所に形成された
深溝状の凹部7aと、この凹部7aを半径方向外側で連
通する溝部7bと、上下の凹部7aを連通するよう蛇行
状に形成されたオリフィス7cとを有している。
に図6ないし図8に基づいて説明する。図6は、拡管棒
の挿入による内筒の拡径作業を示すゴムブッシュの平面
断面図、図7は外筒圧入作業を示すゴムブッシュの正面
断面図、図8は外筒圧入後のゴムブッシュの正面断面図
である。
5と加硫接着してゴム状弾性体5の周面に液封部7が形
成された円筒部品を形成する。この円筒部品の第1の内
筒2の一端部から、図6のごとく、拡管棒8を挿入し、
内筒2を拡径する。この拡管棒8は、先端部に他の部分
よりも大径の拡径部12を有するもので、この拡径部1
2は、軸方向両端側が軸端部に向かって夫々先細となる
テーパ状に形成されている。
力で内筒2の軸方向一端側から挿入し、内筒2の約3/
4を拡径する。その後、拡管棒8を引き抜き、内筒2の
反対側(軸方向他端側)から拡管棒8を挿入し、残りの
部分を拡径するために最後まで貫通させる。この拡管棒
8の貫通により、例えば、内径が15mmの内筒2は、
20mmまで拡径することができる。
6を内嵌圧入後、エチレングリコール液などの液体中に
て外筒3を外嵌し、この外筒3を半径方向に縮径するよ
う外筒3に絞り加工を施す。そうすれば、液封部7に液
体が封入され、かつ内筒2の拡径と外筒3の絞り加工に
よりゴム状弾性体5に予備圧縮が施されたゴムブッシュ
1が完成する。
1と、未拡径の内筒を有する従来のゴムブッシュとの耐
久性について比較試験を行った。試験条件としては、ゴ
ムブッシュ1に軸直角方向に1130N(一定)の荷重
をかけた状態で、こじり方向に+19.7°/−11.
9°の揺動運動を2Hzの周期で加えたところ、未拡径
品では約30万回で寿命となったのに対し、本実施品で
は約50万回で寿命となり、耐久性が大幅に向上した。
よると、内筒を拡径することによりゴム状弾性体に予備
圧縮を与えるようにしたので、均一な予備圧縮をかける
ことができ、耐久性を大幅に向上させることができ、特
に、中間筒を有するゴムブッシュや液封部を有するゴム
ブッシュにおいては有効である。
ち、外筒未装着状態のゴムブッシュの側面図
すゴムブッシュの平面断面図
断面図
Claims (5)
- 【請求項1】内筒とその周囲に配された外筒との間にゴ
ム状弾性体が介在されたゴムブッシュであって、前記ゴ
ム状弾性体に予備圧縮を与えるために前記内筒が拡径さ
れたことを特徴とするゴムブッシュ。 - 【請求項2】内筒と外筒との間に中間筒が介在され、前
記中間筒と外筒の間、および中間筒と内筒との間に夫々
ゴム状弾性体が介在されたゴムブッシュであって、前記
ゴム状弾性体に予備圧縮を与えるために前記内筒が拡径
されたゴムブッシュ。 - 【請求項3】前記外筒に半径方向内側に絞り加工された
請求項1又は2記載のゴムブッシュ。 - 【請求項4】前記内筒が薄肉に形成され、前記内筒の内
側にさらに別の厚肉の内筒が内嵌圧入された請求項1、
2又は3記載のゴムブッシュ。 - 【請求項5】前記ゴム状弾性体に液体を封入する液封部
が形成された請求項1、2、3又は4記載のゴムブッシ
ュ。
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008057731A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Honda Motor Co Ltd | ブッシュ構造およびその製造方法 |
JP2011212766A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kyb Co Ltd | ブッシュ圧入方法及びブッシュ圧入装置 |
WO2012043123A1 (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-05 | 東海ゴム工業株式会社 | アッパーサポートの製造方法及びアッパーサポート |
CN112441046A (zh) * | 2019-08-30 | 2021-03-05 | 陕西华铁氟橡塑制品有限公司 | 弹性定位套及其制造方法、轴箱定位装置、转向架 |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP586098A patent/JP3586090B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8813924B2 (en) | 2010-09-28 | 2014-08-26 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Manufacturing method for upper support and upper support |
CN112441046A (zh) * | 2019-08-30 | 2021-03-05 | 陕西华铁氟橡塑制品有限公司 | 弹性定位套及其制造方法、轴箱定位装置、转向架 |
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