JPH11200596A - 化粧陶板 - Google Patents

化粧陶板

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JPH11200596A
JPH11200596A JP209898A JP209898A JPH11200596A JP H11200596 A JPH11200596 A JP H11200596A JP 209898 A JP209898 A JP 209898A JP 209898 A JP209898 A JP 209898A JP H11200596 A JPH11200596 A JP H11200596A
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JP
Japan
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clay
glaze
decorative
molding
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP209898A
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English (en)
Inventor
Tatsuhisa Matsuoka
竜央 松岡
Shigeru Akashi
繁 明石
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Publication date
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Publication of JPH11200596A publication Critical patent/JPH11200596A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は粘土を主成分とする原料を成形し、
その後、乾燥、焼成等して製造する、外壁材、屋根材等
の外装材、内装材、床材、天井材、間仕切り壁、等に使
用する化粧陶板に関するものである。 【構成】 粉体を成形した粘土を焼成前に急速加熱する
と共に、釉薬2により化粧被膜を形成した化粧陶板Aで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘土を主成分とする原料
を成形し、その後、乾燥、焼成等して製造する、外壁
材、屋根材等の外装材、内装材、床材、天井材、間仕切
り壁、等に使用する化粧陶板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種化粧陶板を製造する装置と
しては、押出機あるいはプレス成形機、等により所定形
状に成形し、その後、乾燥−施釉−焼成する装置、等に
よって製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
装置により製造した化粧陶板は釉薬により意匠性は向上
したものの、化粧面は平滑で自然の景観を出すことはで
きないものであった。また、機械的に化粧面に模様を形
成する方法、乾燥前の粘土が柔らかい内に化粧面に模様
を形成する方法、等も行われているが、製品の流れ方向
の模様しか形成できず、自然の景観を出すことができな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、粉体を成形した粘土を焼成前に急速加
熱すると共に、釉薬により化粧被膜を形成することによ
り、自然なデザインを形成できる化粧陶板を提供するも
のである。
【0005】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る化粧陶板
の一実施例について詳細に説明する。図1(a)、
(b)は本発明に係る化粧陶板を製造する装置の代表的
な例を示す説明図であり、原料供給工程a−成形工程b
−乾燥工程c−加熱兼加工工程d−化粧被膜形成工程e
−焼成工程fよりなるものであり、図2(a)に示すよ
うに成形した粘土成形体Bを図2(b)に示すような化
粧陶板Aとするものである。
【0006】さらに詳説すると、原料供給工程aでは数
種の原料と必要に応じて添加するシャモット等を混練機
(図示せず)を介して混合した粘土を、ベルトコンベア
等の供給機を介して真空押出成形機、あるいは真空土練
押出成形機の一種からなる押出成形機等、あるいは図示
しないがプレス成形機、等よりなる成形工程bに供給す
るものである。
【0007】その粘土の一例としては陶石、長石、カオ
リナイト、ハロイサイト、メタハロイサイト、木節粘
土、蛙目粘土、信楽粘土、等を打ち砕いて粉体とし、こ
れに水を加えて練り上げたものである。また、この粘土
は必要によりマグネットによって除鉄されることもあ
る。勿論、粘土は特に限定されるものではない。
【0008】乾燥工程cは、後記する焼成工程fにおい
て水分を多く含んだ粘土成形体Bが急激な加熱により爆
裂しないように、事前に乾燥させるための工程であり、
赤外線ヒータ、遠赤外線ヒータ、マイクロ波加熱機、後
述する焼成工程dの廃熱等の熱源の一種以上を用い、熱
源によって粘土成形体Bの水分を例えば18〜20%の
ものを0%(粘土の素材内に存在する水分は残る)〜5
%位までに低減し、保形性を強化するのと、その後の切
断、焼成可能な性状にするためのものである。なお、乾
燥工程cは赤外線ヒータ、マイクロ波のみ、あるいは交
互に、もしくは前段と後段のゾーンに分けて配設し、雰
囲気を180〜500℃位に生地がクラックや変形を生
じないような加熱曲線に対応して加熱するものである。
【0009】加熱兼加工工程dは、その一例として示し
た図2(a)に示す粘土成形体Bに対し、図2(b)に
示すように表面加工を施すためのものであり、図3
(a)〜(c)に示すような順序で加工が施されるもの
である。その方法としては、各種熱源Cにより、粘土成
形体Bの化粧面1を急速加熱することにより、加工を施
すものである。
【0010】さらに詳細に説明すると、図3(a)に示
すように、熱源Cを粘土成形体Bの化粧面1にあて、化
粧面1を急速に加熱すると、粘土成形体Bの化粧面1部
分が0.1〜10mm位の深さ、幅が0.1mmから数
十mm位の大きさで弾けて剥がれるものである。また、
その弾けて剥がれたかけら1a(厚さが0.1mmから
10mm位の大きさ、幅が0.1mmから数十mm位の
大きさ)が図3(b)に示すように化粧面1上に残るた
めに、かけら1aを、図示しないがエア、ブラシ等の除
粉機(送風機、回転ブラシ、移動ブラシ、吸引機(掃除
機等)、等)を介して吹き飛ばし、図3(c)、図2
(b)に示すように化粧面1に不規則な凹凸模様(石が
割れたような模様、割石調、石積調、割肌調、等)を形
成するものである。
【0011】勿論、凹凸の深さ、大きさは熱源Cの種
類、温度、熱の噴射速度、粘土成形体Bの素材、粘土成
形体Bの含水%(粘土の吸着水、粘土の層間水、加熱兼
加工工程d前に化粧面1に散布する水等、等)等により
左右されるものであり、これらを調整することにより、
化粧面1に所望の凹凸模様を形成するものである。
【0012】熱源Cとしては、マイクロ波、遠赤外線、
レーザー、電磁波、LPガスバーナ、アセチレンバー
ナ、等の一種、あるいは二種以上を組み合わせて使用す
るものである。勿論、これら熱源Cは化粧面1を弾けて
剥がれさせる能力に設定し、使用するものである。な
お、温度、噴射速度の関係でLPガスバーナ、アセチレ
ンバーナが良好であり、先端の温度は1800〜230
0℃位の高温である。
【0013】化粧被膜形成工程eは、図4(a)〜
(c)に示すように乾燥された粘土成形体Bの化粧面1
に釉薬2を形成する工程であり、釉薬2はスプレーガ
ン、フローコータ等の一種よりなる施釉機により塗布す
るものである。釉薬2は、例えば、鉛釉、無鉛釉、錫
釉、磁器釉、マジョリカ釉、炉器釉、ブリストル釉、ロ
ッキンガム釉、ゼーゲル磁器釉、生釉、土釉、フリット
釉、揮発釉、光沢釉、マット釉、アベンチュリン釉、結
晶釉、ラスター釉、透明釉、不透明釉等よりなり、化粧
面1の保護(コーティング)材、化粧材、耐水材、耐久
材等として機能するものである。
【0014】また、図4(a)〜(c)において、
(a)図は化粧面1に一定厚さで釉薬2を形成したも
の、(b)図は頂面部分にのみ釉薬2を形成し、粘土成
形体Bの化粧面1と、釉薬2による化粧面1が島状に存
在するように形成したもの、(c)図は化粧パネルAの
化粧面1が平面(平面に近い)状態に釉薬2を形成し、
釉薬2の厚さを変化させることにより、粘土成形体Bの
化粧面1が浮き出る部分と浮き出ない部分との相乗効果
により化粧面1に濃淡を形成したものである。
【0015】焼成工程fは、乾燥した粘土成形体B、お
よび釉薬2を焼成してセラミック化するものであり、ロ
ーラハースキルン、トンネル型焼成炉の一種、あるいは
これらの組み合わせからなり、その構成は入口から出口
に亘って、常温−高温(1300℃位)−常温というよ
うに、山状の温度分布となり、予熱領域、焼成領域、冷
却領域の順に一応区分して構成し、予熱領域の温度は3
0〜700℃、焼成領域は300〜1300℃、冷却領
域は600〜30℃位までとしたものである。
【0016】勿論、粘土の種類、組成によっては各領域
間の温度設定が異なるものであり、かつ、各領域間の温
度も明確に区分するものではなく連続焼成の中での一応
の区分である。さらに焼成工程fについて詳細に説明す
ると、焼成工程fは可燃ガス、例えばLPガスを燃焼さ
せて粘土成形体Bを焼成するものであり、そのためのバ
ーナ(図示せず)の配列は前記各領域に対応して設ける
ものである。
【0017】また、焼成工程f内の粘土成形体Bの搬送
手段としてはメッシュベルト、金属ローラ、セラミック
ローラ、アルミナローラ等を使用するが、特に焼成領域
の範囲は1300℃位まで温度が上昇するので、2本の
金属主軸間にアルミナローラを載置して熱が駆動源に伝
達しないようにして搬送するものである。
【0018】なお、焼成工程fの焼成領域は耐火レンガ
等で炉を形成し、その中を直線的に連続して通過させる
ものであり、各機器、領域間には排気ダンパー(図示せ
ず)を配設しておくものである。以上のように、各工程
を通過して粘土成形体Bをセラミック化し、化粧陶板A
とするものである。勿論、焼成工程fの前後には、施釉
工程(焼成工程fの後に形成する場合には焼成工程を含
む)、研磨工程、等を形成でき、焼成工程fの後には梱
包工程、等の工程を形成できるものである。
【0019】なお、各工程間の一ヶ所、あるいは複数箇
所には図1(a)、(b)に点線で示すように、切断工
程gを形成し、所定の寸法に切断することができるもの
である。
【0020】切断工程gで使用する切断機としては、回
転刃(ダイヤモンドソー)、レーザー、水圧(ウォータ
ージェット)、放電加工、刃物、ピアノ線、等により切
断し、定尺の粘土成形体B(化粧陶板A)とするもので
ある。勿論、成形工程bとしてプレス成形機を用いた場
合には、切断工程gは使用しないものである。
【0021】また、かけら1aを化粧面1から取り除く
除粉機としては、送風機、回転ブラシ、移動ブラシ、吸
引機(掃除機等)、等である。
【0022】以上説明したのは、本発明に係る化粧陶板
の一実施例にすぎず、図5(a)〜(d)〜図6(a)
〜(e)に示すように形成することができる。
【0023】図5(a)〜(d)〜図6(a)〜(e)
は粘土成形体B(化粧陶板A)のその他の実施例を示す
断面図である。
【0024】また、成形工程b後、あるいは乾燥工程c
後、つまり加熱兼加工工程d直前に、化粧面1に水、湯
等(H2 Oを含むもの)を散布し、それが乾燥する前に
加熱兼加工工程dにより加工をすると、より弾けて剥が
れ易くなり、加工精度が向上し、深い凹凸、幅広い凹
凸、等も形成できるものである。
【0025】さらに、化粧面1に釉薬、有機物(塗料
等)、石油、シンナー、ワックス、等を散布した後に、
加熱兼加工工程dにより加工を施すこともできる。
【0026】勿論、各工程は必要により金属板、耐火レ
ンガ、等の遮蔽板で囲まれているが、特に加熱兼加工工
程dと除粉工程はかけら1aによる粉塵が舞い上がるた
めに、吸引機等により粉塵を吸引し、外部に粉塵が飛散
しないようにするものである。
【0027】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る化粧陶板
によれば、石が割れたような模様(割石調、石積調、
割肌調、等)で自然な化粧面を簡単に形成できる。石
が割れたような(割石調、石積調、割肌調、等)化粧面
を人為的に形成できる。釉薬を形成したために、石が
割れたような模様との相乗効果により、今までにない化
粧面を形成できる。従来の装置に組み入れるだけで形
成できる。連続生産が可能である。装置が簡単で、
メンテナンスが容易である。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧陶板を製造する工程の概略を
示す概略説明図である。
【図2】粘土成形体の一例を示す説明図である。
【図3】加熱兼加工工程を示す説明図である。
【図4】化粧被膜形成工程後の粘土成形体を示す説明図
である。
【図5】粘土成形体と化粧陶板のその他の実施例を示す
断面図である。
【図6】粘土成形体と化粧陶板のその他の実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
a 原料供給工程 b 成形工程 c 乾燥工程 d 加熱兼加工工程 e 化粧被膜形成工程 f 焼成工程 g 切断工程 A 化粧陶板 B 粘土成形体 C 熱源 1 化粧面 2 釉薬 1a かけら

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を成形した粘土を焼成前に急速加熱
    すると共に、釉薬により化粧被膜を形成したことを特徴
    とする化粧陶板。
JP209898A 1998-01-08 1998-01-08 化粧陶板 Pending JPH11200596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP209898A JPH11200596A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 化粧陶板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP209898A JPH11200596A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 化粧陶板

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Publication Number Publication Date
JPH11200596A true JPH11200596A (ja) 1999-07-27

Family

ID=11519886

Family Applications (1)

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JP209898A Pending JPH11200596A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 化粧陶板

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JP (1) JPH11200596A (ja)

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