JPH11199753A - 積層用難燃性樹脂組成物 - Google Patents

積層用難燃性樹脂組成物

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JPH11199753A
JPH11199753A JP1190298A JP1190298A JPH11199753A JP H11199753 A JPH11199753 A JP H11199753A JP 1190298 A JP1190298 A JP 1190298A JP 1190298 A JP1190298 A JP 1190298A JP H11199753 A JPH11199753 A JP H11199753A
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JP
Japan
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flame
melamine
resin composition
phenol
formaldehyde
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Pending
Application number
JP1190298A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuaki Suzuki
鉄秋 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Corp filed Critical Toshiba Chemical Corp
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Publication of JPH11199753A publication Critical patent/JPH11199753A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0326Organic insulating material consisting of one material containing O

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の難燃性樹脂組成物は、ハロゲン系難
燃剤を含有しないにもかかわらず難燃性の基準を満た
し、環境安全性に優れており、紙・フェノール樹脂銅張
積層板用に好適なものである。 【解決手段】 (A)メラミン変性フェノールホルムア
ルデヒド樹脂30〜80重量%、および(B)縮合型リン酸
エステル10〜50重量%を含有してなることを特徴とする
積層用難燃性樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン系難燃剤を使
用しない、環境安全性に優れた積層用の難燃性樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の発達は目覚ましく、ま
た多様化しており、そこに使用されている電子部品材料
についても種々の厳しい条件が課せられるようになって
きている。TV、VTR等に使用される紙・フェノール
樹脂銅張積層板に対しても、安全性の面から難燃性の問
題がクローズアップされ、フェノール樹脂を難燃化する
ことが行われている。この難燃化は複合系の元素で行わ
れており、現在、Br −P−N系が主体となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この難燃化の
主元素となっているハロゲンは、燃焼時にハロゲン化水
素やハロゲンガスを発生する。このハロゲン系ガスは有
毒であるため、人体への安全性の面から、これらのガス
を発生しない難燃化が望まれていた。
【0004】また、リン酸エステル用いる難燃化が考え
られる。従来一般に使用されたリン酸エステルには、例
えば、トリフェニルフォスフェート、トリクレジルフォ
スフェート、トリキシレノールフォスフェート、クレジ
ルジフェニルフォスフェート等が挙げられる。しかし、
これらのリン酸エステルは、多量に加えると、特に吸湿
性および半田耐熱性が極端に低下する。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ハロゲン系難燃剤を含まずに難燃性の基準を満た
し、環境安全性に優れた紙・フェノール樹脂銅張積層板
用の難燃性樹脂組成物を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成しようと鋭意研究を重ねた結果、難燃化をN−P系
とし、特にPとして後述の縮合型リン酸エステルを用い
た組成物が上記の目的を達成できることを見いだし、本
発明を完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、(A)メラミン変性フェ
ノールホルムアルデヒド樹脂30〜80重量%、および
(B)縮合型リン酸エステル10〜50重量%を含有してな
ることを特徴とする積層用難燃性樹脂組成物である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に用いる(A)メラミン変性フェノ
ールホルムアルデヒド樹脂としては、例えばフェノー
ル、クレゾール、キシレノール、ブチルフェノール、ノ
ニルフェノールのようなフェノール類、メラミン、ベン
ゾグアナミン、アセトグアナミナン、ホルムグアナミン
のようなメラミン類およびホルムアルデヒドの共縮合
物、上記の共縮合物と、フェノール類とホルムアル
デヒドとの縮合物すなわち一般のフェノール樹脂との混
合物、フェノールホルムアルデヒド縮合物とメラミン
類とホルムアルデヒドとの縮合物との混合物をいい、こ
れらを桐油、異性化アマニ油等で変性したもの等が含ま
れる。これらのメラミン変性フェノールホルムアルデヒ
ド樹脂においては、メラミン類の配合割合、すなわち、
変性の度合いが窒素含有率の多少につながり、これが難
燃性や積層板としての諸特性に大きく影響する。十分な
難燃性を示し、積層板に求められる種々の特性を満足さ
せるために、メラミン変性フェノールホルムアルデヒド
樹脂における窒素含有率は 2〜30重量%であることが望
ましい。メラミン変性フェノールホルムアルデヒド樹脂
の配合割合は、全体の組成物[(A)+(B)]に対し
て30〜80重量%含有することが望ましい。
【0010】本発明に使用する(B)縮合型リン酸エス
テルは、リン酸エステルを縮合させて高融点としたもの
である。本発明においては、リン酸エステルが吸湿性お
よび半田耐熱性を低下させるという重大欠点を改善する
ために高融点にしたものであって、特に縮合型リン酸エ
ステルの融点が80℃以上であるものが最適である。
【0011】縮合させるリン酸エステルとしては、特に
次の一般式のものが好適であるが、該一般式以外のもの
も使用できる。
【0012】
【化1】 (但し、式中、R1 ,R2 はアルキル基を、m は0 又は
1 〜3 の整数を、n は0又は1 〜2 の整数を、それぞれ
表す) 縮合に使用されるリン酸エステルの具体的な化合物とし
ては、トリフェニルフォスフェート、トリクレジルフォ
スフェート、トリキシレニルフォスフェート、クレジル
ジフェニルフォスフェート、キシレニルジフェニルフォ
スフェート、トリス(イソプロピルフェニル)フォスフ
ェート、トリノニルフォスフェート、ノニルジフェニル
フォスフェート等が挙げられる。
【0013】この縮合型リン酸エステルの配合割合は、
組成物[(A)+(B)]に対して2 〜30重量%含有す
るように配合することが望ましい。配合量が2 重量%未
満では組成物の難燃性の向上に効果なく、また、30重量
%を超えると半田耐熱性等が低下し好ましくない。
【0014】本発明の難燃性樹脂組成物はメラミン変性
フェノールホルムアルデヒド樹脂、縮合型リン酸エステ
ルを必須成分とするが、本発明の目的に反しない限度に
おいて他の成分を添加配合することができる。
【0015】本発明の難燃性樹脂組成物は、上述した各
成分を混合して容易に製造することができるが、これら
を有機溶剤に溶解希釈したものを、クラフト紙等に含浸
させて加工紙をつくりこれを複数枚積層した後、加熱加
圧一体に成形することによって、ハロゲンを含まずに難
燃性を達成し、かつ諸特性の優れた銅張積層板を得るこ
とができた。
【0016】
【作用】本発明の難燃性樹脂組成物は、メラミン変性フ
ェノールホルムアルデヒド樹脂、縮合型リン酸エステル
のそれぞれ特定量を必須成分としたことによって、ハロ
ゲン難燃剤を用いることなく、難燃性、半田耐熱性、引
剥がし強さの優れた組成物を得ることができた。
【0017】
【実施例】本発明を実施例によって具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。
【0018】実施例1 コンデンサ付き四つ口フラスコに、メラミン 126g、37
%ホルマリン 243gを仕込み、トリエチルアミンを添加
してpH9 に調節した後、攪拌しつつ90℃に加熱して、
この温度で30分間反応させた。次いで、これにフェノー
ル 188gと37%ホルマリン 308gを加え、環流反応で2
時間反応させた後、減圧脱水し、メタノールで希釈して
樹脂固形分55%、粘度 1.9ポイズ(25℃)、ゲル化時間
1分45秒( 150℃)の均一なメラミン変性フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂の溶液を得た。
【0019】この溶液に、その樹脂分に対して20重量%
の縮合型リン酸エステルPX−202(大八化学工業社
製、商品名:融点182 〜183 ℃)を添加混合し、ゲル化
時間3分30秒(150 ℃)の難燃性樹脂組成物溶液を製造
した。
【0020】実施例2 コンデンサ付き四つ口フラスコに、ベンゾグアナミン 1
87g、フェノール 113g、および37%ホルマリン 349g
を仕込み、モノエチルアミンを添加してpH6に調節し
た後、攪拌しつつ加熱して 4時間反応させた。次いでこ
れを減圧脱水し、メタノールで希釈して樹脂固形分55
%、粘度 1.5ポイズ(25℃)の均一なメラミン変性フェ
ノールホルムアルデヒド樹脂の溶液を得た。
【0021】この溶液に、その樹脂分に対して25重量%
の縮合型リン酸エステルPX−202(大八化学工業社
製、商品名:融点182 〜183 ℃)を添加混合し、ゲル化
時間4分(150 ℃)の難燃性樹脂組成物溶液を製造し
た。
【0022】比較例1 実施例1で得られたメラミン変性フェノールホルムアル
デヒド樹脂の溶液に、10重量%のクレジルジフェニルフ
ォスフェート(CDP)と25重量%のピロガードSR−
990(第一工業製薬社製、臭素系難燃剤、商品名)を
添加混合し、ゲル化時間 3分(150 ℃)の難燃性樹脂組
成物溶液を製造した。
【0023】比較例2 実施例1で得られたメラミン変性フェノールホルムアル
デヒド樹脂の溶液に、55重量%のCDPを添加混合し、
ゲル化時間 4分30秒(150 ℃)の難燃性樹脂組成物溶液
を製造した。
【0024】比較例3 実施例1で得られたメラミン変性フェノールホルムアル
デヒド樹脂の溶液に、10重量%のCDPを添加混合し、
ゲル化時間 2分(150 ℃)の難燃性樹脂組成物溶液を製
造した。
【0025】実施例1〜2および比較例1〜3で製造し
た難燃性樹脂組成物溶液を、いずれも10ミルスのクラフ
ト紙に含浸塗布し、樹脂含浸量50重量%、レジンフロー
8%の加工紙を得た。この加工紙 8枚と接着剤付銅箔 1
枚を重ね合わせ、170 ℃,100 kg/cm2 の加熱加圧
条件で75分間成形し、厚さ 1.6mmの銅張積層板を製造
した。これらの銅張積層板について耐燃性、引剥がし強
さ、半田耐熱性、打抜加工性、ハロゲンガス発生の有無
の試験を行ったのでその結果を表1に示した。本発明の
効果を確認することができた。
【0026】
【表1】 *1 :試験金型の 1.78 ピッチIC間におけるクラック発生臨界温度及び打抜き 穴仕上りの判定による。
【0027】
【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明の難燃性樹脂組成物は、ハロゲン系難燃剤を
含有しないにもかかわらず難燃性の基準を満たし、環境
安全性に優れており、紙・フェノール樹脂銅張積層板用
に好適なものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)メラミン変性フェノールホルムア
    ルデヒド樹脂30〜80重量%、および(B)縮合型リン酸
    エステル10〜50重量%を含有してなることを特徴とする
    積層用難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)縮合型リン酸エステルの融点が80
    ℃以上である請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
JP1190298A 1998-01-05 1998-01-05 積層用難燃性樹脂組成物 Pending JPH11199753A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6706409B2 (en) 2000-10-13 2004-03-16 Hitachi Chemical Co., Ltd. Incombustible resin composition, prepreg, laminated plate, metal-clad laminated plate, printed wiring board and multi-layer printed wiring board
CN101974140A (zh) * 2010-10-15 2011-02-16 山东圣泉化工股份有限公司 酚醛树脂的制备方法

Cited By (2)

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US6706409B2 (en) 2000-10-13 2004-03-16 Hitachi Chemical Co., Ltd. Incombustible resin composition, prepreg, laminated plate, metal-clad laminated plate, printed wiring board and multi-layer printed wiring board
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