JP3282579B2 - コンポジット金属箔張り積層板 - Google Patents

コンポジット金属箔張り積層板

Info

Publication number
JP3282579B2
JP3282579B2 JP08304798A JP8304798A JP3282579B2 JP 3282579 B2 JP3282579 B2 JP 3282579B2 JP 08304798 A JP08304798 A JP 08304798A JP 8304798 A JP8304798 A JP 8304798A JP 3282579 B2 JP3282579 B2 JP 3282579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
resin
surface layer
parts
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08304798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11277675A (ja
Inventor
雅孝 長谷川
雅之 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP08304798A priority Critical patent/JP3282579B2/ja
Publication of JPH11277675A publication Critical patent/JPH11277675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3282579B2 publication Critical patent/JP3282579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐トラッキング性
に優れ、難燃剤としてのハロゲンを含まないことから安
全性に優れ、かつ高度な難燃性を有するコンポジット金
属箔張り積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC、LSI等の集積回路を使用
した電子機器の発達は目覚ましく、それらに使用される
プリント配線板も多種多様となり、プリント配線板材料
である金属箔張り積層板にも一段と優れた特性を要求さ
れている。そのような中で、基材としてその一部にガラ
ス繊維不織布を使用したコンポジット金属箔張り積層板
は、ガラス繊維織布を基材とする金属箔箔張り積層板と
電気特性がほぼ同等であり、寸法安定性、スルーホール
信頼性も優れ、かつ打抜加工が容易であることから多用
されている。コンポジット金属箔張り積層板は、エポキ
シ樹脂含浸ガラス繊維織布の表面層と、エポキシ樹脂含
浸ガラス繊維不織布の中心層と、少なくとも片側表面に
配置した金属箔とを加熱加圧成形により一体化した構成
である。ガラス繊維不織布に含浸した樹脂中には、充填
材として水酸化アルミニウム、タルク等を含有してい
る。また、難燃性を付与するために、エポキシ樹脂とし
てハロゲン(臭素)含有エポキシ樹脂を用いている。エ
ポキシ樹脂の硬化剤としてフェノールノボラック樹脂を
使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の積層板は、樹脂
の炭化が速く、表面層で起こるトラッキングに対して弱
い。また、上記の積層板は、万一燃焼したときにはハロ
ゲン化水素を発生する問題点がある。本発明が解決しよ
うとする課題は、ハロゲン非含有で高度な難燃性を確保
すると共に耐トラッキング性を向上させたコンポジット
金属箔張り積層板を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る第一のコンポジット金属箔張り積層板
は、表面層のエポキシ樹脂として、ハロゲン非含有エポ
キシ樹脂(A)を使用し、ジシアンジアミド(B)を硬
化剤とする。また、中心層のエポキシ樹脂として、ハロ
ゲン非含有エポキシ樹脂(A)を使用し、窒素含有フェ
ノールノボラック樹脂(D)を硬化剤とする。そして、
樹脂中には、表面層と中心層の両方に充填材として水酸
化アルミニウム(C)し、表面層と中心層の少なくとも
一方の樹脂中に添加型難燃剤としてメラミンシアヌレー
ト(E)を含有することを特徴とする。上記構成では、
表面層のハロゲン含有率を0%にすると共に表面層にト
ラッキング抑制剤である水酸化アルミニウムを含有させ
ることにより耐トラッキング性の向上を図っている。ま
た、中心層のエポキシ樹脂の硬化剤として、窒素含有フ
ェノールノボラック樹脂(窒素原子を分子骨格に組み込
んでいる)を使用したこと、加えて、表面層と中心層の
少なくとも一方の樹脂中にメラミンシアヌレートを含有
させたことにより、非ハロゲンで高度な難燃性を維持し
ている。
【0005】本発明に係る第二のコンポジット金属箔張
り積層板は、上記第一のコンポジット金属箔張り積層板
において、表面層のハロゲン非含有エポキシ樹脂(A)
の硬化剤として、ジシアンジアミド(B)の代わりに窒
素含有フェノールノボラック樹脂(D)を用いる。窒素
含有フェノールノボラック樹脂を使用することによっ
て、単なるフェノールノボラック樹脂を使用した場合の
ように樹脂の炭化が速まることはなく、ジシアンジアミ
ドを使用した場合と同様の耐トラッキング性を維持で
き、さらに難燃性の向上も図ることができる。
【0006】
【発明の実態の形態】上記のように、本発明に係るコン
ポジット金属箔張り積層板は、表面層と中心層の両方に
充填材として水酸化アルミニウムを含有し、表面層と中
心層の両方にハロゲンを含有しない。使用するエポキシ
樹脂は、ハロゲン非含有で、例えば、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂である。耐熱性を向上させるために、フ
ェノール類ノボラックエポキシ樹脂など多官能エポキシ
樹脂を混合してもよい。中心層には、水酸化アルミニウ
ムのほか、タルクなどの無機充填材を含有させてもよ
い。
【0007】本発明に係る第一のコンポジット金属箔張
り積層板においては、表面層と中心層には水酸化アルミ
ニウムを、表面層と中心層の少なくとも一方にはメラミ
ンシアヌレートを含有させ、中心層の硬化剤に窒素含有
フェノールノボラック樹脂を使用することにより一定の
難燃性を確保することができるが、窒素含有フェノール
ノボラック樹脂の窒素含有率を23重量%以上にするこ
とにより難燃性は一層顕著になる。窒素含有フェノール
ノボラック樹脂は、フェノールとメラミンとベンゾグア
ナミン及びホルマリンの重縮合反応により製造すること
ができ、窒素含有量は、これら反応成分の配合割合を変
えることにより調整する。本発明に係る第二のコンポジ
ット金属箔張り積層板においては、表面層と中心層には
水酸化アルミニウムを、表面層と中心層の少なくとも一
方にはメラミンシアヌレートを含有させ、表面層と中心
層の硬化剤に窒素含有フェノールノボラック樹脂を使用
することにより、第一のコンポジット金属箔張り積層板
より優れた難燃性を確保することができる。そして、窒
素含有フェノールノボラック樹脂の窒素含有率を19重
量%以上にすることにより難燃性はさらに顕著になる。
【0008】本発明に係る第一、第二のいずれのコンポ
ジット金属箔張り積層板においても、表面層の樹脂中の
水酸化アルミニウム含有率を表面層の樹脂固形分100
重量部に対して30重量部以上にすることにより、耐ト
ラッキング性は一層顕著になる。尚、水酸化アルミニウ
ム含有率は、発明の実施可能な範囲で上限を制限する必
要があるが、表面層では樹脂固形分100重量部に対し
て100重量部以下、中心層では樹脂固形分100重量
部に対して300重量部以下が適当である。
【0009】また、本発明に係る第一及び第二のコンポ
ジット金属箔張り積層板において、メラミンシアヌレー
トを表面層と中心層のいずれか一方に含有する場合は、
その含有する層の樹脂固形分100重量部に対してメラ
ミンシアヌレートの含有率を10重量部以上にすること
により難燃性は一層顕著になる。メラミンシアヌレート
を表面層に含有する場合は、積層板の表面層で生じるト
ラッキングの抑制にも効果的である。メラミンシアヌレ
ートを表面層と中心層の両方に含有する場合は、樹脂固
形分100重量部に対してメラミンシアヌレートの含有
率を5重量部以上にすることにより難燃性は一層顕著に
なる。勿論、積層板の表面層で生じるトラッキングの抑
制にも効果的である。
【0010】
【実施例】実施例1 (表面層)ハロゲン非含有エポキシ樹脂(A)としてビ
スフェノールA型エポキシ樹脂85重量部とクレゾール
ノボラックエポキシ樹脂15重量部、ジシアンジアミド
(B)2.1重量部、水酸化アルミニウム(C)30重
量部、硬化促進剤として2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール0.1重量部を混合し、表面層用ワニスを調整す
る。このワニスをガラス繊維織布に含浸乾燥し、表面層
用プリプレグを作製した。 (中心層)ハロゲン非含有エポキシ樹脂(A)としてビ
スフェノールA型エポキシ樹脂50重量部とビスフェノ
ールA型ノボラックエポキシ樹脂10重量部、窒素含有
フェノールノボラック樹脂(D)としてフェノールとメ
ラミンとベンゾグアナミン及びホルマリンの重縮合物
(窒素含有率23重量%)40重量部、水酸化アルミニ
ウム(C)140重量部、メラミンシアヌレート(E)
10重量部、タルク13重量部、硬化促進剤として2−
エチル−4−メチルイミダゾール0.1重量部を混合
し、中心層用ワニスを調整する。このワニスをガラス繊
維不織布に含浸乾燥し、中心層用プリプレグを作製し
た。中心層用プリプレグを複数枚重ね、その両側に表面
層用プリプレグを1枚ずつ重ね合わせ、さらにその両面
に銅箔を重ね、温度170℃、圧力40kgf/cm2で60
分間加熱加圧成形し、コンポジット銅張り積層板を製造
した。製造した積層板は、中心層用プリプレグの重ね枚
数を変えることにより、板厚を0.8mm,1.0mm,
1.2mm,1.6mmに調整した4種類である。
【0011】実施例2 実施例1において、表面層用ワニスにメラミンシアヌレ
ート(E)を10重量部配合し、中心層用ワニスにはメ
ラミンシアヌレート(E)を配合しない構成とし、その
ほかは実施例1と同様とした。
【0012】実施例3 実施例1において、表面層用ワニスと中心層用ワニスの
両方にメラミンシアヌレート(E)を5重量部配合する
構成とし、そのほかは実施例1と同様とした。
【0013】実施例4 実施例1において、中心層用ワニスのメラミンシアヌレ
ート(E)を7重量部配合する構成とし、そのほかは実
施例1と同様とした。
【0014】実施例5 実施例1において、中心層用ワニスのメラミンシアヌレ
ート(E)を12重量部配合する構成とし、そのほかは
実施例1と同様とした。
【0015】実施例6 実施例2において、表面層用ワニスのメラミンシアヌレ
ート(E)を7重量部配合する構成とし、そのほかは実
施例2と同様とした。
【0016】実施例7 実施例2において、表面層用ワニスのメラミンシアヌレ
ート(E)を12重量部配合する構成とし、そのほかは
実施例2と同様とした。
【0017】実施例8 実施例3において、表面層用ワニスと中心層用ワニスの
メラミンシアヌレート(E)を3重量部配合する構成と
し、そのほかは実施例3と同様とした。
【0018】実施例9 実施例3において、表面層用ワニスと中心層用ワニスの
メラミンシアヌレート(E)を7重量部配合する構成と
し、そのほかは実施例3と同様とした。
【0019】実施例10 実施例3において、表面層用ワニスの水酸化アルミニウ
ム(C)を40重量部配合する構成とし、そのほかは実
施例3と同様とした。
【0020】実施例11 実施例3において、表面層用ワニスの水酸化アルミニウ
ム(C)を20重量部配合する構成とし、そのほかは実
施例3と同様とした。
【0021】実施例12 実施例3において、中心層用ワニスの窒素含有フェノー
ルノボラック樹脂(D)の窒素含有率を19重量%と
し、そのほかは実施例3と同様とした。
【0022】実施例13 実施例3において、中心層用ワニスの窒素含有フェノー
ルノボラック樹脂(D)の窒素含有率を25重量%と
し、そのほかは実施例3と同様とした。
【0023】従来例1 (表面層)エポキシ樹脂を臭素化ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂とクレゾールノボラックエポキシ樹脂の混合
物とし、硬化剤をジシアンジアミドとして、水酸化アル
ミニウムを配合せずに表面層用ワニスを調整する(樹脂
中の臭素含有率11重量%)。このワニスをガラス繊維
織布に含浸乾燥し、表面層用プリプレグを作製した。 (中心層)エポキシ樹脂を臭素化ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂とビスフェノールA型ノボラックエポキシ樹
脂の混合物とし、硬化剤をフェノールノボラック樹脂、
硬化促進剤を2−エチル−4−メチルイミダゾールと
し、樹脂固形分100重量部に対し水酸化アルミニウム
(C)60重量部とタルク40重量部を配合して中心層
用ワニスを調整する(樹脂中の臭素含有率18重量
%)。このワニスをガラス繊維不織布に含浸乾燥し、中
心層用プリプレグを作製した。この表面層用プリプレグ
と中心層用プリプレグを用い、以下、実施例1と同様に
コンポジット銅張り積層板を製造した。
【0024】比較例1 実施例1において、中心層用ワニスにメラミンシアヌレ
ート(E)を配合しない構成とし、そのほかは実施例1
と同様とした。
【0025】比較例2 実施例1において、中心層用ワニスにメラミンシアヌレ
ートを配合せず、中心層用ワニスの硬化剤を窒素を含ま
ないフェノールノボラック樹脂を使用する構成とし、そ
のほかは実施例1と同様とした。
【0026】比較例3 実施例3において、中心層用ワニスの硬化剤を窒素を含
まないフェノールノボラック樹脂を使用する構成とし、
そのほかは実施例3と同様とした。
【0027】上記実施例、従来例、比較例のコンポジッ
ト銅張り積層板について、耐トラッキング性、難燃性の
試験結果を表1〜表3に示す。耐トラッキング性はIE
C電解液滴下法によって試験した。難燃性はUL−94
試験法に基づき試験した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】本発明に係る第一のコンポジット金属箔張
り積層板において、実施例3と12と13の比較から、
中心層の窒素含有フェノールノボラック樹脂の窒素含有
率を23重量%以上にすることにより、難燃性をより向
上させられることを理解できる。実施例3と10と11
の比較から、表面層の水酸化アルミニウムの含有率を表
面層の樹脂固形分100重量部に対し30重量部以上に
することにより、耐トラッキング性をより向上させられ
ることを理解できる。表面層と中心層のいずれか一方に
メラミンシアヌレートを含有する場合は、実施例1と4
と5の比較ならびに実施例2と6と7の比較から、その
量を樹脂固形分100重量部に対し10重量部以上とす
ることにより難燃性をより向上させられることを理解で
きる。実施例1と2、実施例4と6、実施例5と7の各
比較から、メラミンシアヌレートを表面層に含有するこ
とにより、耐トラッキング性も向上させられることを理
解できる。表面層と中心層の両方にメラミンシアヌレー
トを含有する場合は、実施例3と8と9の比較から、そ
の量を樹脂固形100重量部に対し5重量部以上とする
ことにより難燃性をより向上させられることを理解でき
る。本発明に係る第一のコンポジット金属箔張り積層板
において、特に、中心層の窒素含有フェノールノボラッ
ク樹脂の窒素含有率を23重量%以上にすると共に表面
層の水酸化アルミニウムの含有率を表面層の樹脂固形分
100重量部に対し30重量部以上にし、かつ、表面層
と中心層のいずれか一方にメラミンシアヌレートを含有
する場合はその量を樹脂固形分100重量部に対し10
重量部以上にし、表面層と中心層の両方にメラミンシア
ヌレートを含有する場合はその量を樹脂固形分100重
量部に対し5重量部以上とすることにより、積層板の板
厚が1.2mm以上であれば、難燃性:UL-94 V-
0、耐トラッキング性:CTI値600V以上を満足す
ることができる(実施例1〜3,実施例5,7,9,1
0,13)。
【0032】実施例14 (表面層)ハロゲン非含有エポキシ樹脂(A)としてビ
スフェノールA型エポキシ樹脂70重量部とクレゾール
ノボラックエポキシ樹脂10重量部、窒素含有フェノー
ルノボラック樹脂(D)としてフェノールとメラミンと
ベンゾグアナミン及びホルマリンの重縮合物(窒素含有
率19重量%)20重量部、水酸化アルミニウム(C)
30重量部、硬化促進剤として2−エチル−4−メチル
イミダゾール0.1重量部を混合し、表面層用ワニスを
調整する。このワニスをガラス繊維織布に含浸乾燥し、
表面層用プリプレグを作製した。 (中心層)ハロゲン非含有エポキシ樹脂(A)としてビ
スフェノールA型エポキシ樹脂50重量部とビスフェノ
ールA型ノボラックエポキシ樹脂10重量部、窒素含有
フェノールノボラック樹脂(D)としてフェノールとメ
ラミンとベンゾグアナミン及びホルマリンの重縮合物
(窒素含有率19重量%)40重量部、水酸化アルミニ
ウム(C)140重量部、メラミンシアヌレート(E)
10重量部、タルク13重量部、硬化促進剤として2−
エチル−4−メチルイミダゾール0.1重量部を混合
し、中心層用ワニスを調整する。このワニスをガラス繊
維不織布に含浸乾燥し、中心層用プリプレグを作製し
た。中心層用プリプレグを複数枚重ね、その両側に表面
層用プリプレグを1枚ずつ重ね合わせ、さらにその両面
に銅箔を重ね、温度170℃、圧力40kgf/cm2で60
分間加熱加圧成形し、コンポジット銅張り積層板を製造
した。製造した積層板は、中心層用プリプレグの重ね枚
数を変えることにより、板厚を0.8mm,1.0mm,
1.2mm,1.6mmに調整した4種類である。
【0033】実施例15 実施例14において、表面層用ワニスにメラミンシアヌ
レート(E)を10重量部配合し、中心層用ワニスには
メラミンシアヌレート(E)を配合しない構成とし、そ
のほかは実施例14と同様とした。
【0034】実施例16 実施例14において、表面層用ワニスと中心層用ワニス
の両方にメラミンシアヌレート(E)を5重量部配合す
る構成とし、そのほかは実施例14と同様とした。
【0035】実施例17 実施例14において、中心層用ワニスのメラミンシアヌ
レート(E)を7重量部配合する構成とし、そのほかは
実施例14と同様とした。
【0036】実施例18 実施例14において、中心層用ワニスにメラミンシアヌ
レート(E)を12重量部配合する構成とし、そのほか
は実施例14と同様とした。
【0037】実施例19 実施例15において、表面層用ワニスのメラミンシアヌ
レート(E)を7重量部配合する構成とし、そのほかは
実施例15と同様とした。
【0038】実施例20 実施例15において、表面層用ワニスのメラミンシアヌ
レート(E)を12重量部配合する構成とし、そのほか
は実施例15と同様とした。
【0039】実施例21 実施例14において、表面層用ワニスと中心層用ワニス
の両方にメラミンシアヌレート(E)を3重量部配合す
る構成とし、そのほかは実施例14と同様とした。
【0040】実施例22 実施例14において、表面層用ワニスと中心層用ワニス
の両方にメラミンシアヌレートを7重量部配合する構成
とし、そのほかは実施例14と同様とした。
【0041】実施例23 実施例14において、表面層用ワニスと中心層用ワニス
の両方の窒素含有フェノールノボラック樹脂(D)の窒
素含有率を12重量%とし、そのほかは実施例14と同
様とした。
【0042】実施例24 実施例14において、表面層用ワニスと中心層用ワニス
の両方の窒素含有フェノールノボラック樹脂(D)の窒
素含有率を23重量%とし、そのほかは実施例14と同
様とした。
【0043】実施例14〜24のコンポジット銅張り積
層板について、耐トラッキング性、難燃性の試験結果を
表4、表5に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】本発明に係る第二のコンポジット金属箔張
り積層板において、実施例14と23と24の比較か
ら、窒素含有フェノールノボラック樹脂の窒素含有率を
19重量%以上にすることにより、難燃性をより向上さ
せられることを理解できる。表面層と中心層のいずれか
一方にメラミンシアヌレートを含有する場合は、実施例
14と17と18の比較ならびに実施例15と19と2
0の比較から、その量を樹脂固形分100重量部に対し
10重量部以上とすることにより難燃性をより向上させ
られることを理解できる。実施例14と15、実施例1
7と19、実施例18と20の各比較から、メラミンシ
アヌレートを表面層に含有することにより、耐トラッキ
ング性も向上させられることを理解できる。表面層と中
心層の両方にメラミンシアヌレートを含有する場合は、
実施例16と21と22の比較から、その量を樹脂固形
100重量部に対し5重量部以上とすることにより難燃
性をより向上させられることを理解できる。本発明に係
る第二のコンポジット金属箔張り積層板は、第二のコン
ポジット金属箔張り積層板に比べて、耐トラッキング性
は多少劣るものの、難燃性は極めて良好である。
【0047】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るコンポジッ
ト銅張り積層板は、耐トラッキング性に優れ、ハロゲン
非含有であるが優れた難燃性を維持している。ハロゲン
非含有であることから、燃焼時に有毒ガスの発生がな
く、安全性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−179841(JP,A) 特開 平11−165377(JP,A) 特開 平10−235783(JP,A) 特開 平11−209569(JP,A) 特開 平11−35795(JP,A) 特開 平10−195178(JP,A) 特開 平5−261870(JP,A) 国際公開97/12925(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 H05K 1/03

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂含浸ガラス繊維織布の表面層
    と、エポキシ樹脂含浸ガラス繊維不織布の中心層と、少
    なくとも片側表面に配置した金属箔とが、加熱加圧成形
    により一体化されたコンポジット金属箔張り積層板にお
    いて、 前記表面層のエポキシ樹脂は、ハロゲン非含有エポキシ
    樹脂(A)であって、ジシアンジアミド(B)を硬化剤
    とするものであり、樹脂中に水酸化アルミニウム(C)
    を含有し、 前記中心層のエポキシ樹脂は、ハロゲン非含有エポキシ
    樹脂(A)であって、窒素含有フェノールノボラック樹
    脂(D)を硬化剤とするものであり、樹脂中に水酸化ア
    ルミニウム(C)を含有し、 さらに、表面層と中心層の少なくとも一方の樹脂中にメ
    ラミンシアヌレート(E)を含有することを特徴とする
    コンポジット金属箔張り積層板。
  2. 【請求項2】(D)の窒素含有率が23重量%以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載のコンポジット金属箔
    張り積層板。
  3. 【請求項3】エポキシ樹脂含浸ガラス繊維織布の表面層
    と、エポキシ樹脂含浸ガラス繊維不織布の中心層と、少
    なくとも片側表面に配置した金属箔とが、加熱加圧成形
    により一体化されたコンポジット金属箔張り積層板にお
    いて、 前記表面層のエポキシ樹脂は、ハロゲン非含有エポキシ
    樹脂(A)であって、窒素含有フェノールノボラック樹
    脂(D)を硬化剤とするものであり、樹脂中に水酸化ア
    ルミニウム(C)を含有し、 前記中心層のエポキシ樹脂は、ハロゲン非含有エポキシ
    樹脂(A)であって、窒素含有フェノールノボラック樹
    脂(D)を硬化剤とするものであり、樹脂中に水酸化ア
    ルミニウム(C)を含有し、 さらに、表面層と中心層の少なくとも一方樹の脂中にメ
    ラミンシアヌレート(E)を含有することを特徴とする
    コンポジット金属箔張り積層板。
  4. 【請求項4】(D)の窒素含有率が19重量%以上であ
    ることを特徴とする請求項3記載のコンポジット金属箔
    張り積層板。
  5. 【請求項5】表面層の樹脂中の(C)の含有率が表面層
    の樹脂固形分100重量部に対して30重量部以上であ
    ることを特徴とする請求項1又は3に記載のコンポジッ
    ト金属箔張り積層板。
  6. 【請求項6】(E)を表面層と中心層のいずれか一方の
    樹脂中に含有し、(E)の含有率が当該層の樹脂固形分
    100重量部に対して10重量部以上であることを特徴
    とする請求項1又は3に記載のコンポジット金属箔張り
    積層板。
  7. 【請求項7】(E)を表面層と中心層の両方の樹脂中に
    含有し、(E)の含有率が当該層の樹脂固形分100重
    量部に対して5重量部以上であることを特徴とする請求
    項1又は3に記載のコンポジット金属箔張り積層板。
JP08304798A 1998-03-30 1998-03-30 コンポジット金属箔張り積層板 Expired - Fee Related JP3282579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08304798A JP3282579B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 コンポジット金属箔張り積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08304798A JP3282579B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 コンポジット金属箔張り積層板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11277675A JPH11277675A (ja) 1999-10-12
JP3282579B2 true JP3282579B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=13791297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08304798A Expired - Fee Related JP3282579B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 コンポジット金属箔張り積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3282579B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11277675A (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100472195B1 (ko) 수지부착 구리박 및 그 수지부착 구리박을 사용한프린트배선판
JP4442174B2 (ja) 難燃性樹脂組成物、並びにこれを用いたプリプレグ、金属張積層板及びプリント配線板
JP4915549B2 (ja) 印刷配線板用樹脂組成物、プリプレグおよびこれを用いた積層板
WO2003042291A1 (en) Halogen-free phosphorous- and nitrogen-containing flame-resistant epoxy resin compositions, and prepregs derived from thereof
JP3282579B2 (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JPH11179841A (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JP2006182991A (ja) プリント配線板用樹脂組成物、それを用いた樹脂ワニス、プリプレグおよび積層板
JP3855474B2 (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JP3620286B2 (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JP3620425B2 (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP3620426B2 (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP4000754B2 (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物ならびにそれを用いたプリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP2000136292A (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JPH10193516A (ja) ガラスエポキシ銅張積層板の製造方法
JP2931262B2 (ja) ガラスエポキシ銅張積層板の製造方法
JP3444221B2 (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JP3799862B2 (ja) 難燃性樹脂組成物ならびに難燃性樹脂組成物を用いた絶縁基板及び印刷回路板
JPH11165377A (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JPH0859860A (ja) 難燃性フェノール樹脂積層板の製造方法
WO2001059002A1 (en) Halogen-free phosphorous-containing flame-resistant epoxy resin compositions
JPS6018531A (ja) 難燃性積層板用樹脂組成物
JP2001030414A (ja) コンポジット金属箔張り積層板
JP2002060590A (ja) ガラス繊維基材含浸用エポキシ樹脂組成物ならびにそれを用いたプリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP3514146B2 (ja) プリプレグ及び積層板
JP4075300B2 (ja) コンポジット積層板及びプリント配線板

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees