JPH11199068A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH11199068A
JPH11199068A JP638498A JP638498A JPH11199068A JP H11199068 A JPH11199068 A JP H11199068A JP 638498 A JP638498 A JP 638498A JP 638498 A JP638498 A JP 638498A JP H11199068 A JPH11199068 A JP H11199068A
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JP
Japan
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paper
bottom plate
sheet
sheet feeding
cassette
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JP638498A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakamura
宏之 中村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化を実現する場合であっても、用
紙ジャムや用紙へのダメージ等の発生を防ぎ、信頼性の
高い給紙を行うことができるようにする。 【解決手段】 上下方向に移動可能な底板2aを有する
給紙カセット2と、底板2a上の用紙の中の最上位置の
用紙を1枚ずつ繰り出す給紙機構3と、用紙繰り出しの
ために底板2aを上下方向に移動させる底板移動手段4
とを備える給紙装置において、給紙機構3による用紙繰
り出し時に、底板2aが給紙方向に向けて所定の傾斜を
有した状態になるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置へ用紙を供給
する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給紙装置としては、画像形成装置
に搭載されて用いられるものであり、給紙カセットに積
重状態で収納された用紙のうちの最上位置のものを、そ
の給紙カセット内から1枚ずつ繰り出して、画像形成装
置への給紙を行うものが広く知られている。このような
給紙装置では、通常、給紙カセット内の最上の用紙の位
置を所定の高さに維持するために、給紙カセット内で用
紙を積載する底板が、上昇あるいは下降するようになっ
ている。
【0003】具体的には、例えば図6に示すように、給
紙カセット21の内部に上下方向に移動可能な底板21
aを有するとともに、この底板21aをワイヤ22を介
して図示しない駆動モータによって回転駆動される巻き
上げシャフト23と連結し、この巻き上げシャフト23
の回転によって底板21aを略水平状態のまま上下方向
に移動させることにより、給紙カセット21内に収納さ
れた用紙のうちの最上の用紙の位置(高さ)を一定範囲
に保つようにしたものがある。
【0004】これにより、この給紙装置では、送り出し
(ナジャー)ローラ24aと、フィードローラ24b
と、リタードローラ24cとからなる給紙機構24によ
って、給紙カセット21内の用紙を1枚ずつ繰り出して
画像形成装置へ給紙することが可能となる。すなわち、
この給紙装置では、所定高さに位置する最上の用紙に圧
接するナジャーローラ24aの回転により、最上の用紙
が略水平の給紙方向(図中矢印B方向)へ繰り出され、
さらに、繰り出された用紙が互いに相対し、回転するフ
ィードローラ24bおよびリタードローラ24cによっ
て1枚毎に捌かれるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、画像
形成装置は、占有スペースの小型化のために、給紙装置
と他の部分(例えば画像形成を行う画像形成部)とを縦
方向に重なる状態で搭載している。そのため、給紙装置
は、略水平の給紙方向を略垂直方向に変換する必要があ
る。また、近年では、より一層の省スペース化も要望さ
れている。
【0006】これに対応するために、給紙装置における
給紙機構24を、例えば図7に示すように構成すること
も考えられる。すなわち、フィードローラ24bの軸心
をリタードローラ24cの軸心よりも略水平の給紙方向
の上流側に位置させて、ナジャーローラ24aが繰り出
した用紙を略水平ではなく斜め上方(図中矢印C方向)
に向けて送り出すようにする。そして、フィードローラ
24bおよびリタードローラ24cの下流に、送り出さ
れた用紙を上方へ案内するために、例えば湾曲部を有す
るガイドレールを設け、給紙方向の略垂直への変換を小
さなスペースで行うことを可能にする。
【0007】しかしながら、上述した従来の給紙装置で
は、用紙を積載する底板21aが略水平状態のまま上下
方向に移動され、かつ、その底板21a上の最上位置の
用紙が略水平方向に繰り出されるので、省スペース化の
ためフィードローラ24bおよびリタードローラ24c
がある傾きをもって配置されていると、フィードローラ
24bおよびリタードローラ24cの間の接触点(ニッ
プ位置)と、ナジャーローラ24aが繰り出した用紙の
突入位置とが一致しないおそれが生じてしまう。この場
合には、ニップ位置での用紙ジャムやこれに伴う用紙へ
のダメージ等が発生してしまう可能性があり、結果とし
て信頼性の高い給紙ができなくなってしまう。
【0008】そこで、本発明は、画像形成装置における
より一層の省スペース化を実現する場合であっても、用
紙ジャムや用紙へのダメージ等の発生を防ぎ、信頼性の
高い給紙を行うことのできる給紙装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された給紙装置で、上下方向に移動可
能な底板を有する給紙カセットと、前記底板上に積載さ
れた用紙の中の最上位置の用紙を前記給紙カセット内か
ら1枚ずつ所定の給紙方向に繰り出す給紙機構と、前記
給紙機構による用紙繰り出しのために前記底板を上下方
向に移動させる底板移動手段とを備えるものにおいて、
前記底板は、前記給紙機構による用紙繰り出し時に、少
なくとも前記給紙機構の近傍が前記給紙方向に向けて所
定の傾斜を有した状態になるものであることを特徴とす
るものである。
【0010】上記構成の給紙装置によれば、給紙機構に
よる用紙繰り出し時に、底板は、給紙機構の近傍が給紙
方向に所定の傾斜を有した状態となる。そのため、底板
上に積載された用紙は、給紙機構による繰り出しが行わ
れると、底板の傾斜に沿った方向に繰り出されることと
なる。したがって、この給紙装置では、例えば給紙機構
が互いに相対する2つのローラを有しており、しかもこ
れらのローラがある傾きをもって配置されていても、そ
の傾きと底板の傾斜とが対応していれば、これらのロー
ラの間のニップ位置と繰り出された用紙の突入位置とが
一致するようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る給紙装置について説明する。
【0012】〔第1の実施の形態〕本実施の形態では、
請求項1,2,3に記載の発明に係わる給紙装置につい
て説明する。図1は、本実施の形態の給紙装置の要部を
示す概略構成図であり、図2はこの給紙装置を搭載する
画像形成装置(複写機)の概略構成図である。
【0013】先ず、ここでは、本実施の形態の給紙装置
を搭載する複写機について、図2を参照しながら簡単に
説明する。
【0014】複写機10は、複写機本体11と、この複
写機本体11の上面を開閉自在に覆うように設けられた
自動原稿送り装置12とから構成されている。複写機本
体11の内部には、自動原稿送り装置12から送り込ま
れた原稿の画像を読み取って画像信号に変換する原稿読
み取り部13と、原稿読み取り部13からの画像信号に
基づいて用紙上にトナー像を形成する画像形成部14
と、画像形成部14に対して用紙を供給する給紙装置1
とが、縦方向に重なる状態で搭載されている。ただし、
この複写機本体11では、大量の小サイズ用紙の収納を
可能にするために、2つの給紙装置1が略水平の給紙方
向前後に並設されている。
【0015】次に、このような複写機10に搭載される
給紙装置1について、図1(a)および(b)を参照し
ながら詳細に説明する。給紙装置1は、給紙カセット2
と、給紙機構3と、底板移動手段4と、用紙搬送経路5
とを備えているものである。以下、これらの各構成要素
について詳しく説明する。
【0016】給紙カセット2は、小サイズ用紙(例えば
A4サイズ)を積重した状態で収納するものであり、そ
の内部に上下方向へ移動可能な底板2aを有しているも
のである。なお、この給紙カセット2は、用紙の収納、
すなわち底板2a上への用紙の載置を容易にするため
に、図示しない引き出しレールによって複写機10前面
側にフロントローディングできるようになっている。
【0017】給紙機構3は、給紙カセット2内の底板2
a上に積載された用紙の中の最上位置の用紙を、給紙カ
セット2内から1枚ずつ用紙搬送経路5に送り出すもの
である。そのために、給紙機構3は、従来のもの(図
6,7参照)と同様に、最上位置の用紙を給紙方向へ繰
り出すためのナジャーローラ3aと、繰り出された用紙
を1枚毎に捌くためのフィードローラ3bおよびリター
ドローラ3cと、を有している。
【0018】ただし、給紙機構3では、給紙方向の略垂
直への変換を小さなスペースで行うために、フィードロ
ーラ3bとリタードローラ3cとの軸心がそれぞれ同一
垂線上に位置しておらず、フィードローラ3bの軸心が
リタードローラ3cの軸心よりも給紙カセット2側に位
置している。また、このフィードローラ3bとリタード
ローラ3cとの傾きに合わせて、ナジャーローラ3aの
軸心がフィードローラ3bの軸心よりも下方に位置して
いる。これらにより、この給紙機構3では、給紙カセッ
ト2からの用紙を略水平ではなく斜め上方に向けて送り
出すようになっている。
【0019】底板移動手段4は、給紙機構3による用紙
繰り出しのために、給紙カセット2内の底板2aを上下
方向に移動させるものである。そのために、底板移動手
段4は、底板2aを給紙方向の上流側で吊る上流側ワイ
ヤ4aと、底板2aを給紙方向の下流側で吊る下流側ワ
イヤ4bと、上流側ワイヤ4aおよび下流側ワイヤ4b
が巻回された状態で図示しない駆動モータによって回転
駆動される巻き上げシャフト4cとを備えている。そし
て、この巻き上げシャフト4cの回転によって底板2a
を上下方向に移動させることにより、給紙カセット2内
における最上位置の用紙の高さを一定範囲に保つように
なっている。
【0020】ただし、底板移動手段4では、図1(a)
に示すように、上流側ワイヤ4aおよび下流側ワイヤ4
bで底板2aを吊り下げた際に、その底板2aが給紙方
向に向けて所定の傾斜を有するように、上流側ワイヤ4
aと下流側ワイヤ4bとの長さが互いに異なっている。
具体的には、給紙機構3による用紙の送り出し方向に合
わせて、給紙機構3側が上方に位置する状態で傾斜する
ように、上流側ワイヤ4aのほうが下流側ワイヤ4bよ
りも長くなっている。
【0021】用紙搬送経路5は、給紙カセット2からの
用紙を給紙装置1の上方に位置する画像形成部14へ搬
送するものである。そのために、用紙搬送経路5は、給
紙方向を略垂直に変換するための湾曲ガイド5aを有し
ている。この湾曲ガイド5aによって、給紙カセット2
からの用紙は、姿勢制御され、その給紙方向が略垂直に
変換されるようになっている。また、用紙搬送経路5で
は、用紙搬送のために、図示しない送りローラを有して
いる。
【0022】次に、以上のように構成された給紙装置1
において、画像形成部14への給紙を行う場合について
説明する。
【0023】給紙装置1では、画像形成部14への給紙
を行うにあたって、先ず、給紙カセット2に用紙を収納
(補給)することを要する。用紙の補給は、給紙カセッ
ト2がフロントローディングされた状態で、複写機10
のユーザの手作業によって行われる。
【0024】このとき、底板移動手段4は、図1(b)
に示すように、巻き上げシャフト4cの駆動により、底
板2aを給紙カセット2内の下降端(最下位置)に移動
させる。ただし、底板移動手段4では、底板2aが給紙
カセット2の底面2bに当接し、その底板2aを吊る上
流側ワイヤ4aに弛み(図中A部)が生じるまで、巻き
上げシャフト4cの駆動を行う。つまり、底板移動手段
4は、底板2aの全面を給紙カセット2の底面2bに当
接させる。
【0025】これにより、この給紙装置1では、用紙補
給時に底板2aが略水平となるので、例えば補給する用
紙のエッジを給紙トレイ2の下流側の壁に合わせるとい
ったような位置合わせの作業が困難になったり、用紙に
ダメージが発生してしまうことがない。したがって、ユ
ーザは、用紙補給を容易かつ確実に行うことができるよ
うになる。
【0026】給紙カセット2への用紙補給が終了し、用
紙補給された給紙カセット2が複写機10内に押し戻さ
れると、給紙カセット2内の用紙は、給紙機構3によっ
て1枚ずつ用紙搬送経路5に送り出され、この用紙搬送
経路5を介して画像形成部14へ搬送される。
【0027】このとき、底板移動手段4は、図1(a)
に示すように、巻き上げシャフト4cの駆動により、底
板2aを上方に移動させて、給紙カセット2内における
最上位置の用紙の高さを一定範囲に保つようにする。
【0028】ただし、底板2aを上方に移動させると、
その底板2aを吊る上流側ワイヤ4aに生じていた弛み
が解消されるので、この給紙装置1では、上流側ワイヤ
4aと下流側ワイヤ4bとの長さの違いに対応して、底
板2a全体が給紙方向に向けて所定の傾斜を有した状態
となる。このときの傾斜は、具体的には給紙機構3によ
る用紙の送り出し方向に合わせたものである。
【0029】したがって、この状態で給紙機構3が給紙
カセット2内の最上位置の用紙の繰り出しを行うと、フ
ィードローラ3bとリタードローラ3cとの間のニップ
位置と、ナジャーローラ3aによって繰り出された用紙
の突入位置とが一致するようになる。そのため、フィー
ドローラ3bおよびリタードローラ3cがある傾きをも
って配置され、給紙機構3が用紙を斜め上方に向けて送
り出すように構成されていても、フィードローラ3bと
リタードローラ3cとの間で用紙ジャムやこれに伴う用
紙へのダメージ等が発生することはない。なお、底板2
aの給紙方向上流側に底板2aと直交する用紙ガイド2
cを設けておけば、底板2aが傾斜しても用紙の崩れ等
の発生を防ぐことができる。
【0030】その後、ナジャーローラ3aによって繰り
出された用紙は、フィードローラ3bおよびリタードロ
ーラ3cによって1枚毎に捌かれて、斜め上方に向けて
送り出される。そして、用紙搬送経路5を介して給紙装
置1の上方に位置する画像形成部14へ搬送される。
【0031】以上のように、本実施の形態の給紙装置1
では、給紙機構3による用紙繰り出し時に底板2a全体
が給紙方向に向けて所定の傾斜を有した状態となる。し
たがって、複写機10全体の省スペース化のために、フ
ィードローラ3bおよびリタードローラ3cがある傾き
をもって配置され、給紙機構3が用紙を斜め上方に送り
出すよう構成された場合であっても、これらのローラ3
b,3c間のニップ位置と給紙カセット2内から繰り出
された用紙の突入位置とが一致するので、これらのロー
ラ3b,3c間での用紙ジャムやこれに伴う用紙へのダ
メージ等の発生を防ぐことができ、結果として信頼性の
高い給紙を実現することができるようになる。
【0032】また、本実施の形態の給紙装置1では、上
流側ワイヤ4aと下流側ワイヤ4bとの長さの違いによ
り底板2aの傾斜をつけるので、用紙補給時には底板2
aが略水平となり、容易かつ確実な用紙補給を行うこと
ができるようになる。つまり、この給紙装置1では、信
頼性の高い給紙と容易かつ確実な用紙補給との両立を可
能とする。
【0033】さらに、本実施の形態の給紙装置1では、
フィードローラ3bおよびリタードローラ3cがある傾
きをもって配置された給紙機構3を備えていても、信頼
性の高い給紙を実現することができるので、複写機10
全体の占有面積の省スペース化のために非常に好適なも
のとなる。しかも、給紙機構3が用紙を斜め上方に送り
出すことにより、用紙搬送経路5における湾曲ガイド5
aの曲率半径を大きくすることができるので、厚紙等で
あってもジャムを発生させずに給紙することが可能にな
る。
【0034】なお、本実施の形態では、給紙機構3が用
紙を斜め上方に送り出す場合を例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像
形成部14が給紙装置1よりも下方に位置しており、給
紙機構3が用紙を斜め下方に向けて送り出す場合であっ
ても、本発明は適用可能である。この場合には、図3
(a)および(b)に示すように、上流側ワイヤ4aよ
りも下流側ワイヤ4bを長くして、底板2aの給紙機構
3側が下方に位置する状態で傾斜するようにすればよ
い。
【0035】〔第2の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る第2の実施の形態について説明する。本実施の形態で
は、請求項1,4,5に記載の発明に係わる給紙装置に
ついて説明する。ただし、ここでは、上述した第1の実
施の形態との相違点についてのみ説明するものとする。
【0036】本実施の形態の給紙装置は、図4(a)お
よび(b)に示すように、第1の実施の形態の場合と、
給紙カセット2内の底板2d並びに底板移動手段4にお
ける上流側ワイヤ4dおよび下流側ワイヤ4eが異なる
ものである。
【0037】底板2dには、第1の実施の形態の場合と
異なり、給紙機構3の近傍のみ、すなわち給紙方向の下
流側端の近傍のみが、他部に対して上方に傾斜するよう
に、折り曲げ部2eが設けられている。つまり、この折
り曲げ部2eによって、底板2dは、折り曲げ部2eよ
り給紙方向上流側の部分が、折り曲げ部2eより給紙方
向下流側の部分に対して、所定の傾斜を有するようにな
っている。また、底板2dの給紙方向上流側端近傍の下
面には、詳細を後述するストッパ部2fが設けられてい
る。
【0038】また、上流側ワイヤ4dおよび下流側ワイ
ヤ4eは、第1の実施の形態の場合と異なり、底板2d
を吊り下げた際にその底板2dの折り曲げ部2eよりも
給紙方向上流側の部分が略水平になるように、それぞれ
の長さが設定されている。つまり、上流側ワイヤ4dお
よび下流側ワイヤ4eは、従来の給紙装置におけるワイ
ヤ(図6参照)と同様のものである。
【0039】次に、本実施の形態の給紙装置において、
画像形成部14への給紙を行う場合について説明する。
本実施の形態の給紙装置においても、先ず、給紙カセッ
ト2に用紙を収納(補給)することを要する。
【0040】用紙補給時に、底板移動手段4は、図4
(b)に示すように、底板2dを給紙カセット2内の下
降端に移動させる。このとき、底板2dの給紙方向上流
側端近傍の下面には、ストッパ部2fが設けられてい
る。ストッパ部2fは、折り曲げ部2eの曲げ角度に対
応して給紙方向上流側端近傍のみに設けられた部材であ
る。そのため、底板2dを下降端に移動させると、給紙
カセット2の底面2bにはストッパ部2fが当接し、折
り曲げ部2eより上流側部分が傾斜するとともに、折り
曲げ部2eより下流側部分が略水平となる。
【0041】これにより、この給紙装置では、用紙補給
時に底板2dの折り曲げ部2eより下流側部分が略水平
となるので、例えば補給する用紙を給紙トレイ2の下流
側の壁に合わせるといったような位置合わせの作業が困
難になったり、用紙にダメージが発生してしまうことが
ない。したがって、ユーザは、用紙補給を容易かつ確実
に行うことができるようになる。
【0042】給紙カセット2への用紙補給が終了する
と、給紙カセット2内の用紙は、給紙機構3によって1
枚ずつ用紙搬送経路5に送り出され、この用紙搬送経路
5を介して画像形成部14へ搬送される。
【0043】このとき、底板移動手段4は、図4(a)
に示すように、底板2dを上方に移動させて、給紙カセ
ット2内における最上位置の用紙の高さを一定範囲に保
つようにする。ただし、底板2dを上方に移動させる
と、給紙カセット2の底面2bとストッパ部2fとの当
接が解消されるので、底板2dは、折り曲げ部2eより
上流側部分が略水平になるとともに、折り曲げ部2eよ
り下流側部分が給紙方向に向けて所定の傾斜を有した状
態となる。
【0044】したがって、本実施の形態においても、第
1の実施の形態の場合と同様に、フィードローラ3bお
よびリタードローラ3cがある傾きをもって配置されて
いる場合であっても、信頼性の高い給紙を実現できると
ともに、これと確実な用紙補給との両立を可能となる。
【0045】なお、本実施の形態においても、給紙機構
3が用紙を斜め上方に送り出す場合を例に挙げて説明し
たが、例えば用紙を斜め下方に送り出す場合には、図5
(a)および(b)に示すように、底板2dの折り曲げ
部2eにおける曲げ方向を逆にし、かつ、ストッパ部2
fの位置を底板2dの給紙方向下流側端近傍の下面にす
ればよい。
【0046】また、本実施の形態では、ストッパ部2f
が底板2dの下面に設けられている場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えばストッパ部を給紙カセットの底面2b上に設け、そ
のストッパ部に底板2dの下面を当接させるようにした
場合であっても同様の作用効果を得ることができる。
【0047】また、上述した第1および第2の実施の形
態では、複写機に搭載された給紙装置に本発明を適用し
た場合について説明したが、例えばプリンタ装置やファ
クシミリ装置等に搭載された給紙装置であっても同様に
適用可能であることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の給紙装
置は、給紙機構による用紙繰り出し時に、給紙カセット
内の底板が給紙方向に向けて所定の傾斜を有するように
なっている。したがって、例えば、この給紙装置を搭載
する画像形成装置の占有面積の省スペース化のために、
給紙機構が用紙を斜め上方あるいは斜め下方に送り出す
よう構成された場合であっても、この給紙機構における
ニップ位置と給紙カセット内から繰り出された用紙の突
入位置とが一致するので、用紙ジャムやこれに伴う用紙
へのダメージ等の発生を防ぐことができ、結果として信
頼性の高い給紙を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる給紙装置の第1の実施の形態
における要部を示す概略構成図であり、(a)は用紙繰
り出し時の状態を示す図であり、(b)は用紙補給時の
状態を示す図である。
【図2】 本発明に係わる給紙装置を搭載する画像形成
装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】 第1の実施の形態における給紙装置の他の例
を示す概略構成図であり、(a)は用紙繰り出し時の状
態を示す図であり、(b)は用紙補給時の状態を示す図
である。
【図4】 本発明に係わる給紙装置の第2の実施の形態
における要部を示す概略構成図であり、(a)は用紙繰
り出し時の状態を示す図であり、(b)は用紙補給時の
状態を示す図である。
【図5】 第2の実施の形態における給紙装置の他の例
を示す概略構成図であり、(a)は用紙繰り出し時の状
態を示す図であり、(b)は用紙補給時の状態を示す図
である。
【図6】 従来の給紙装置の一例の要部を示す概略構成
図である。
【図7】 従来の給紙機構の一例の要部を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1…給紙装置、2…給紙カセット、2a,2d…底板、
2e…折り曲げ部、2f…ストッパ部、3…給紙機構、
3a…ナジャーローラ、3b…フィードローラ、3c…
リタードローラ、4…底板移動手段、4a,4d…上流
側ワイヤ、4b,4e…下流側ワイヤ、4c…巻き上げ
シャフト、10…複写機(画像形成装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に移動可能な底板を有する給紙
    カセットと、 前記底板上に積載された用紙の中の最上位置の用紙を前
    記給紙カセット内から1枚ずつ所定の給紙方向に繰り出
    す給紙機構と、 前記給紙機構による用紙繰り出しのために前記底板を上
    下方向に移動させる底板移動手段とを備える給紙装置に
    おいて、 前記底板は、前記給紙機構による用紙繰り出し時に、少
    なくとも前記給紙機構の近傍が前記給紙方向に向けて所
    定の傾斜を有した状態になるものであることを特徴とす
    る給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記底板移動手段は、前記給紙方向の上
    流側で前記底板を吊る上流側ワイヤと、前記上流側ワイ
    ヤとは長さが異なり前記給紙方向の下流側で前記底板を
    吊る下流側ワイヤと、前記上流側ワイヤおよび前記下流
    側ワイヤが巻回された状態で回転駆動される巻き上げシ
    ャフトと、を備えるものであり、 前記底板は、前記上流側ワイヤと前記下流側ワイヤとの
    長さの違いに対応して、該底板全体が傾斜を有した状態
    になるものであることを特徴とする請求項1記載の給紙
    装置。
  3. 【請求項3】 前記底板が下降端に位置している場合に
    は、該底板全体が略水平になるものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記底板は、前記給紙方向の下流側端の
    近傍のみが上方あるいは下方に傾斜するように折り曲げ
    部を有しているものであることを特徴とする請求項1記
    載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記底板が下降端に位置している場合に
    は、前記給紙方向の下流側端の近傍のみが略水平になる
    ように、前記折り曲げ部に対応するストッパ部が設けら
    れたことを特徴とする請求項4記載の給紙装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214002A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 給紙装置および画像形成装置
JP2015157698A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート供給装置及び画像形成装置

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